JP6487298B2 - 便器の脱臭装置 - Google Patents

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本発明は、便器において脱臭流路に備えていて脱臭流路内を流れる空気中の臭気を吸着する脱臭カートリッジを備えた便器の脱臭装置に関する。
従来、水洗式の大便器には、用便中の臭気を吸い込んで脱臭する脱臭装置を設置したものが知られている。このような便器の脱臭装置では、特許文献1に記載のように、大便器のローシルエット化に伴って便鉢の後部上面に局部洗浄装置と一体のユニットとして設けられるものが多い。このような脱臭装置は便鉢に向けて開口する吸込み口を有し、便鉢上に淀む空気を吸い込んで臭気を脱臭した後、吹出し口から外部に排出している。
脱臭装置は、便鉢に開口する吸込み口と吹出し口を脱臭ダクト等の脱臭流路によって連結し、脱臭流路には脱臭触媒を含む脱臭カートリッジと脱臭用のファンを設置している。便鉢内に臭気が発生すると、脱臭用のファンが作動して便鉢内の空気を吸込み口から脱臭流路に流通させて脱臭カートリッジに吸着させながら循環させることで臭気を効率よく脱臭させる。
特開2008−297785号公報
ところで、近年、局部洗浄装置の小型化が進んでおり、脱臭装置の脱臭流路内に設けた脱臭カートリッジも小型化が進んでいるため脱臭触媒のメッシュサイズが小さくなったことで、脱臭触媒を通過する空気流の抵抗が増加して空気流速が低下するため、脱臭効率が低下するという欠点が生じている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、脱臭器を通過する空気流の低下を抑制して、効率よく脱臭できるようにした便器の脱臭装置を提供することを目的とする。
本発明による便器の脱臭装置は、吸込み口と吹出し口を接続していて臭気を含む空気を流通させる脱臭流路と、脱臭流路に設けていて流通する空気から臭気を脱臭する脱臭部を備えた脱臭器と、脱臭流路に設けていて脱臭器の脱臭部を通さない空気のバイパス通路とを備え、脱臭時に前記脱臭流路を流れる空気の一部を分岐して前記バイパス流路に流すようにしたことを特徴とする。
本発明による便器の脱臭装置は、吸込み口から脱臭流路に流入させる空気の多くを脱臭器の脱臭部を通して脱臭すると共に、他の一部の空気は脱臭部を外れたバイパス通路を通すことで空気抵抗が少なくなるため、吸込み口から流入して脱臭流路を通る空気の流速と流量が増大するので、脱臭効率を向上させることができる。
また、バイパス通路は、脱臭器の表面または内部に形成されていることが好ましい。
バイパス通路を脱臭器の表面または内部に形成することで脱臭流路が拡張することなく容易にバイパス通路を設置できるため、吸込み口から流入する空気の流速と流量を増大させて脱臭器による効率的な脱臭を行える。
また、バイパス通路は、脱臭器から分離して外部に形成されていてもよい。
脱臭器から分離して外部にバイパス通路を設置することで、空気の脱臭に用いる脱臭器の脱臭効率を低下させることなく、吸込み口から流入する空気の流速と流量を増大させて脱臭器による効率的な脱臭を行える。
また、本発明による便器の脱臭装置は、吸込み口と吹出し口を接続していて臭気を含む空気を流通させる脱臭流路と、前記脱臭流路に設けていて流通する空気から臭気を脱臭する脱臭部を備えた脱臭器と、前記脱臭流路に設けていて前記脱臭器の脱臭部を通さない空気のバイパス通路と、を備え、脱臭器は、脱臭部と該脱臭部を覆うカバー部材とを備えており、該カバー部材の一部を切り欠いてバイパス通路としたことを特徴とする。
空気に含まれる臭気を吸着する脱臭部のカバー部材を切り欠いてバイパス通路を設けたことで、脱臭部を損傷することなく、切欠部でバイパス通路を形成できる。
また、カバー部材は防水性を有する弾性部材であることが好ましい。
脱臭部を覆うカバー部材を防水性とすることで、水分が脱臭部やカバー部材に浸入することを確実に防止できると共に、脱臭器を保護する脱臭ダクト等のケースとカバー部材との間に水漏れを生じない。
また、本発明による便器の脱臭装置は、吸込み口と吹出し口を接続していて臭気を含む空気を流通させる脱臭流路と、前記脱臭流路に設けていて流通する空気から臭気を脱臭する脱臭部を備えた脱臭器と、前記脱臭流路に設けていて前記脱臭器の脱臭部を通さない空気のバイパス通路と、を備え、脱臭流路の吸込み口と吹出し口は便鉢内に開口していることを特徴とする
脱臭流路の吸込み口と吹出し口は便鉢内に開口しているので、便鉢内に淀む臭気を空気と共に吸込み口から高速で流入させて脱臭器で吸着して便鉢内に高速で吹き出すことで便鉢内に旋回流路を形成させて脱臭装置内の脱臭流路との間で高速の循環流路を形成して効率良く臭気を回収して換気できる。
本発明による便器の脱臭装置によれば、脱臭器にバイパス通路を設けたことで、脱臭器を通過すべき臭気を含む空気の一部をバイパス通路に流すことができて空気抵抗が少なくなり、吸込み口から脱臭流路を流れる空気流と空気量を増大できて脱臭器での臭気の脱臭を効率的に行うことができる。
そのため、脱臭器を小型化しても臭気を含む空気をより高速で循環させることで脱臭効率を向上できる。
本発明の実施形態による局部洗浄装置を備えた大便器の斜視図である。 図1に示す大便器の便蓋、便座、そして局部洗浄装置のカバーを取り外した状態の斜視図である。 図2に示す局部洗浄装置において、脱臭ユニットとノズルユニットを示す要部斜視図である。 大便器の便器本体を示す斜視図である。 図3に示す脱臭ユニットの拡幅部の吸込み口と吹出し口を示すもので,(a)は開口部を除いた拡幅部の要部正面図、(b)は開口部を設置した拡幅部の要部正面図、(c)は同図(b)における吹出し口の拡大図である。 図5(a)に示す脱臭ユニットの拡大平面図である。 脱臭カートリッジの斜視図である。 脱臭ユニットにおける脱臭流路と便鉢における旋回流路とからなる空気の循環流路を示す大便器の要部平面図である。
以下、本発明の実施形態による大便器の脱臭装置を添付図面によって説明する。
図1乃至図8は本発明の実施形態による大便器1の脱臭ユニット13を示すものである。
図1は実施形態による局部洗浄装置3を備えた水洗式の大便器1を示すものであり、便器本体2の上面後部に局部洗浄装置3を備えている。局部洗浄装置3は、局部洗浄と温風乾燥と脱臭のための各種の機能部品を収納するケース5内に備えられている。ケース5に設けたカバー6には便器本体2上に設置した便座7と便蓋8がそれぞれ開閉可能に取り付けられている。
図2において、便器本体2は、汚物を受ける便鉢10と、便鉢10の底部から下方に延びる図示しない排水管部を有する。便鉢10内の上部内壁には洗浄水の旋回流を生成するためのリム通水路25と、旋回流を排水管部に向けて落とし込む流れを形成する落とし込み流路等が形成されている。
局部洗浄装置3は、便鉢10の開口10aを形成する上面10bの後部に配置されたベース11上に設置されていて、後述する局部洗浄ノズルを備えたノズルユニット12、便鉢10で発生する臭気を脱臭するための脱臭ユニット13、洗浄後の局部を温風乾燥するための温風乾燥ユニット14等を備えている。更に局部洗浄装置3は、ノズルユニット12に温水を供給するための温水供給ユニット15や各ユニットの駆動を制御するための制御部や電源基板等を備えている。
図2及び図3に示す局部洗浄装置3において、便鉢10の開口10aに臨むベース11の先端側中央にノズルユニット12が設置されている。ノズルユニット12は一対の局部洗浄ノズルとして第一の洗浄ノズル16と第二の洗浄ノズル17が並列に配設され、しかも斜め下向きに設置されている。第一の洗浄ノズル16は肛門洗浄用のノズルであり、第二の洗浄ノズル17はビデ用洗浄ノズルである。第一及び第二の洗浄ノズル16,17はそれぞれ下方に位置する先端部に洗浄水を吐出する吐出孔を有している。
第一及び第二の洗浄ノズル16,17は配管を通してベース11に設置した温水供給ユニット15に連結されている。温水供給ユニット15は図示しない制御部の指令により設定温度に調温された温水を第一及び第二の洗浄ノズル16,17に選択的に供給するようになっている。
また、図3及び図5に示すようにベース11における便鉢10の開口10aに臨む前面中央は下方に延びて拡幅された拡幅部21を有しており、拡幅部21の中央には一対の開口部18が設けられている。第一及び第二の洗浄ノズル16,17は拡幅部21の各開口部18を通って前方に突出可能とされている。拡幅部21において開口部18の両側に臭気を含む空気を吸引する吸込み口19と脱臭した空気を吐出する吹出し口20が形成されている。
また、拡幅部21の前面側には一対の開口部18と左右の吸込み口19及び吹出し口20を開閉操作するためのシャッター22が設けられている。シャッター22は略長方形板状を呈しており、その裏面は図示しない筒部に収納されたスプリングで拡幅部21側に引きつけられるように保持されていて、第一の洗浄ノズル16と第二の洗浄ノズル17によって上向きと下向きに回動可能とされている。
即ち、第一の洗浄ノズル16が下方に突出した場合にはシャッター22の裏面に形成した図示しない一の突部を押してシャッター22の内面を上向きに回動して上開き開放状態になる。第二の洗浄ノズル17が下方に突出した場合にはシャッター22の裏面に形成した図示しない他の突部を押してシャッター22の内面を下向きに回動して下開き開放状態になる。
第一の洗浄ノズル16による洗浄時には、第二の洗浄ノズル17を下方に突出させてシャッタ−22を下開き開放状態にしてから第一の洗浄ノズル16をシャッター22より前方に移動させた状態で、第一の洗浄ノズル16による洗浄を行う。また、第二の洗浄ノズル17による洗浄を行う場合は、第二の洗浄ノズル17を下方に突出させてシャッター22を下開き開放状態にし、更に第二の洗浄ノズル17をシャッター22より前方に移動させた状態で、洗浄を行う。
また、局部洗浄装置3を載置するベース11は略平板状であるが、その先端側中央において、拡幅部21からベース11の先端側の部分にかけて下に凸をなす凸曲面形状の凸部23を形成している。
一方、図4に示す便器本体2において、便鉢10の上面10bは平面形状とされており、上面10bのベース11を載置する載置部10cの開口10aに臨む縁部分が所定幅に亘って下方に凹んだ凹部24を形成している。そして、便鉢10の載置部10c上にベース11を設置して凹部24にベース11の拡幅部21を含む凸部23が着座して嵌合することになる。
ここで、図5において、便器本体2の載置部10cは上面10bに含まれていて同一平面をなすものであり、この平面を「陶器0面」という基準面Lを示すものとする。しかも、ベース11の拡幅部21において、第一及び第二の洗浄ノズル16,17が貫通して進退する一対の開口部18とその両側の吸込み口19及び吹出し口20は、その全部または一部高さ部分が基準面Lより下側に位置するものとする。
また、便鉢10の開口10a内において、上面10bの周縁部の下側周面に沿ってリム通水路25が形成されている。リム通水路25は便鉢10の内側面に沿って周回するように形成された溝状のリム状通路であり、便鉢10を洗浄するための洗浄水の旋回流を生成するものである。
なお、図5(b)、(c)において、吹出し口20は例えば上下(または左右方向でもよい)2段の開口が上吹出し口20aと下吹出し口20bとして形成されている。これら上吹出し口20aと下吹出し口20bにはそれぞれ異なる向きのリブ30が形成されており、上吹出し口20aから吹き出す空気は便鉢10の開口10a内の内側面に沿ってリム状通路として旋回流を形成する。
下吹出し口20bから吹き出す空気は便鉢10の開口10a内を斜めに交差する方向に吹出して横断流を形成し、吹出し口20に対向する便鉢10の内側面で上吹出し口20aからの旋回流と合流することになる。これら旋回流と横断流の風向きは上吹出し口20aと下吹出し口20bに設置したリブ30によって調整できる。そのため、上吹出し口20aと下吹出し口20b方向を逆に設定してもよい。
図3において、ベース11の先端側中央の凸部23上において、ノズルユニット12の下側には脱臭ユニット13が設置されている。脱臭ユニット13は、図6に示すように、拡幅部21に形成した吸込み口19と吹出し口20とを連結する例えば略U字状またはコの字状の脱臭ダクト26と、脱臭ダクト26の途中に設けられた送風機としてのファン27と、ファン27の上流側に設置された脱臭カートリッジ28と、ファン27の下流側に設置された除菌ユニット29とを備えている。
脱臭ダクト26は脱臭流路を構成する空気流の通路であり、その上流端に設けた吸込み口19は便鉢10の開口10aに臨んでいて、臭気を含む空気を吸入する。
図6において、脱臭ユニット13の脱臭ダクト26の流路における途中部分に脱臭器として例えば脱臭カートリッジ28を設置している。脱臭カートリッジ28は脱臭用の触媒を内蔵しており、通過する空気中に含まれる臭気を取り除く脱臭部31を備えている。本実施形態では、図7に示すように、脱臭カートリッジ28は、活性炭等を触媒とする吸着型の脱臭剤からなる脱臭部31と、その外周面を覆っていて防水性で弾性を有する例えばスポンジ等の弾性部材からなる薄層のカバー部材32とを備えている。
脱臭部31は適宜形状のものを採用可能であるが、例えば四角形柱状の一の角部を斜めに切除した五角形柱状とされ、内部に活性炭等の脱臭剤が収納されている。或いは、別の脱臭剤として光触媒のように紫外線を照射することによって物質を分解する機能を備えた分解型のものを採用してもよい。脱臭部31は通気を確保するために外周面や内面をメッシュ状に形成している。カバー部材32のスポンジは例えば防水性の高い独立気泡タイプの帯状部材であり、脱臭部31の側面に巻かれている。
しかも、脱臭カートリッジ28はカバー部材32の一部、例えば脱臭部31の上面側の一部を切除した切欠部33を有している。或いは、切欠部33はカバー部材32の側面または底面に形成してもよい。この切欠部33に流入する空気は脱臭部31をバイパスして下流側に流れるバイパス通路を構成する。本実施形態では、スポンジ等のカバー部材32の所定幅の厚み分を空気の流れ方向に沿って切除している。
そのため、脱臭ダクト26に流れる空気は、脱臭カートリッジ28でその多くが脱臭部31を通過して脱臭され、一部はカバー部材32を通り、更に他の一部の空気は切欠部33のバイパス通路を通過して下流側に流れる。切欠部33によって、脱臭カートリッジ28での通気性が向上し、吸込み口19から流入して脱臭ダクト26を流れる空気の風速と風量を増大させることができる。
また、除菌ユニット29は除菌イオンを発生させて浮遊菌の繁殖を抑制し、除菌するものである。具体的には、空気を電離させてプラスイオンとマイナスイオンを生じさせて、そのプラスイオンとマイナスイオンにより浮遊菌を取り込んでこれを不活化させるものである。
また、図6に示す脱臭ダクト26において、脱臭カートリッジ28の上流側には進退可能なフィルター34が設置されている。フィルター34は、吸込み口19から空気と共に流入する粉塵等の異物等を集塵可能であり、シャッター22を取り外した状態で、拡幅部21から着脱可能としている。
そして、脱臭ユニット13は、脱臭流路を構成する脱臭ダクト26と脱臭カートリッジ28とがベース11の凸部23内に設置されていて、基準面Lの下側に設置されているものとする。吸込み口19と吹出し口20を備えた拡幅部21はベース11の先端側中央で凸部23から突出して便鉢10の開口10a内に臨んでいる。また、ファン27と除菌ユニット29は基準面Lよりも上側に設置されている。
また、ベース11の拡幅部21に形成した吸込み口19は便鉢10の上面10bの下側即ち基準面Lより下側に開口し、吹出し口20はその一部が基準面より下側に開口している。吹出し口20は少なくとも上吹出し口20aの一部が基準面Lより下側に位置することが好ましい。
脱臭ユニット13における吸込み口19での空気の吸込みに当たっては、便鉢10の下部に淀む臭気を含む空気を脱臭ダクト26に吸入して脱臭を行い、吹出し口20から吹き出される脱臭後の空気は略水平方向に吹き出して、便鉢10内のリム通水路25に沿って旋回して再び吸込み口19に導かれることになる。
そのため、脱臭ダクト26内の脱臭流路と便鉢10内での空気の旋回流路とで、空気を繰り返し循環させる循環流路が形成される。図3に示す局部洗浄装置3において、脱臭ユニット13における脱臭ダクト26及び脱臭カートリッジ28の上部には斜め方向にノズルユニット12が設置されている。
また、脱臭ユニット13に隣接する位置には温風乾燥ユニット14が設置されている。温風乾燥ユニット14は温風発生装置35と温風ダクト38とを備えている。温風発生装置35は温風ダクト38の上流側に設けた送風ファン36と、温風ダクト38内に配設されたヒータ37とを備えている。温風ダクト38は拡幅部21に形成された空気の吸込み口19の上部に形成した温風送風口に連通している。
温風乾燥ユニット14は、ヒータ37で暖められた温風発生装置35の温風が温風ダクト38を流通して温風送風口41から吹き出されて局部を乾燥させる。なお、温風乾燥ユニット14で生成した温風を拡幅部21の吹出し口20に連通して吹き出すようにしてもよい。
本実施形態による大便器1の脱臭ユニット13は上述した構成を備えており、次に脱臭ユニット13による脱臭方法について説明する。
大便器1の脱臭時において、第二の洗浄ノズル17を下方に突出させてシャッタ−22を下開き開放状態にしてから、第一の洗浄ノズル16が駆動して拡幅部21の開口部18を通して斜め下方に突出することでシャッター22より突出させると共に、脱臭ユニット13のファン27を駆動する。その際、シャッター22は内面が下を向く下開き開放状態であるため、臭気を含む空気の流れが上方にいかないで吸込み口19から流入するように調整している。
ここで、脱臭ユニット13の脱臭ダクト26と脱臭カートリッジ28はベース11の下方への凸部23内に設置されていて、吸込み口19と共に基準線Lの下側に位置し、吹出し口20はその一部が基準線Lの下側に位置している。また、ファン27の駆動によって吹出し口20から吹き出した空気は、内面上部に形成されたリム通水路25に向けて水平方向に吹き出されるように設定されている。
そして、図8に示すように、脱臭時に吹出し口20の上吹出し口20aから吹き出した空気は便鉢10内をリム通水路25に沿って旋回流として横旋回して局部洗浄装置3側に戻ってくる。即ち、便鉢10内において破線で示すような旋回流路が形成される。一方、吹出し口20の下吹出し口20bから吹き出す空気は便鉢10の開口10a内を中央に向けて横断する横断流として吹出し、吹出し口20に対向する便鉢10の内側面で上吹出し口20aからの旋回流と合流して旋回流を形成して吸込み口19に向かうことになる。これによって便鉢10内の臭気を満遍なく回収できる。
吸込み口19は基準線Lの下部に位置するため、便鉢10内を旋回する空気は便鉢10内における淀んだ臭気を巻き込んで直接吸込み口19に導かれる。そして、臭気を含む空気流は、脱臭ユニット13におけるファン27の吸引力によって脱臭ダクト26内に流入する。
図6に示すように、脱臭ダクト26内を流れる臭気を含む空気の多くは、脱臭カートリッジ28内のカバー部材32で覆われた脱臭部31を流れることで臭気が吸着されると共に流動抵抗を受ける。また、一部の空気は脱臭カートリッジ28の切欠部33からなるバイパス通路を流れることで脱臭カートリッジ28による流動抵抗を受けることなく高速で下流側に流れる。
これにより、吸込み口19から脱臭ダクト26内に流入する全体の空気流の風速を高速化することができるから、脱臭ダクト26内の脱臭カートリッジ28で脱臭できる空気の循環速度を速くすることができて、吹出し口20からの空気の吹き出し流量も高速化できる。そのため、便鉢10内のリム通水路25での旋回流も高速化できる。
こうして脱臭ユニット13における脱臭ダクト26内の空気の循環流速と便鉢10内のリム通水路25での旋回流速を速めて、脱臭カートリッジ28で臭気をより速く脱臭し、大便器1とその周辺のトイレ空間の臭気の換気率を向上できる。
なお、トイレ空間全体を脱臭する場合には、便蓋8を開状態にすると共にシャッター22を内面が上向きとなる上開き状態にして大便器1周辺の脱臭を行うことができる。
上述のように本実施形態による大便器1の脱臭ユニット13によれば、脱臭カートリッジ28の一部に切欠部33からなるバイパス通路を形成したことで吸込み口19内と吹出し口20を流動する空気流量が増大して高速で循環するため、脱臭カートリッジ28における臭気の吸着効率を向上させることができる。
また、脱臭ダクト26における空気流速と風量を増大させることができるため、便鉢10内だけでなく便鉢10周辺のトイレ空間での換気効率を向上できる。
更に、脱臭ユニット13における脱臭カートリッジ28の空気抵抗が少なくなるため、脱臭部31のメッシュサイズを小さくしたり脱臭カートリッジ28を小型化したりしても効率よく脱臭することができる。
また、脱臭ユニット13の吸込み口19と吹出し口20と脱臭ダクト26は便鉢10の凹部24内に位置するので、便鉢10内に淀む臭気を空気と共に吸込み口19から高速で流入させて脱臭カートリッジ28で吸着して効率良く臭気を回収して換気できる。
なお、本発明による大便器1の脱臭ユニット13は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態で説明した部品や部材等と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明を省略する。
例えば、上述した脱臭ユニット13において、脱臭カートリッジ28の脱臭部31を覆うカバー部材32の一部を切除した切欠部33を形成してバイパス通路としたが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、脱臭カートリッジ28のカバー部材32に形成した切欠部33に代えて、脱臭部31やカバー部材32の内部に管状または中空の通路を形成してもよいし、或いは脱臭カートリッジ28を切除することなく、脱臭カートリッジ28の前後で脱臭ダクト26から分岐して、脱臭カートリッジ28の外部に空気流を通すバイパス通路を分離して形成してもよい。
これらの場合でも、脱臭カートリッジ28の前後の空気流の風速が増大して、吸込み口19と吹出し口20を通過する空気流速と流量が増大するため、脱臭カートリッジ28内を通過する空気流速と流量が増大して臭気の脱臭・吸着効率が向上する。
なお、上述した実施形態において、脱臭ユニット13はベース11の先端側中央部に下側に拡幅する拡幅部21と下側への凸部23を形成して凸部23内に脱臭ダクト26と脱臭カートリッジ28を設置して基準面L以下の凹部24に配設したが、脱臭ダクト26やこれに連結される吸込み口19や吹出し口20は必ずしも基準面L以下に設置する必要はない。
例えば、吸込み口19や吹出し口20、脱臭ダクト26と脱臭カートリッジ28の一部が基準面L以下に設置する構成を採用してもよい。或いは、ベース11を全体に平板状に形成してこのベース11の上に、即ち基準面Lの上に脱臭ユニット13を設置してもよい。
また、実施形態では脱臭カートリッジ28を脱臭部31とカバー部材32で形成したが、カバー部材32は設けなくてもよく、脱臭ダクト26内に直接脱臭部31を隙間なく設置してもよい。
お、実施形態では吹出し口20を上吹出し口20aと下吹出し口20bに分割して空気の吹き出し方向を2つに分けたが、いずれか1つの吹出し口でもよく、この場合にはリム通水路25に沿って流れるようにすることが好ましい。
なお、脱臭器は脱臭カートリッジ28に限定されるものではなく、非カートリッジタイプのものや脱臭ダクト26への据え付けタイプのものなど、各種の脱臭器を設置できることはいうまでもない。また、脱臭ユニット13は脱臭装置を構成するものである。
1 大便器
10 便鉢
12 ノズルユニット
13 脱臭ユニット
16 第一の洗浄ノズル
17 第二の洗浄ノズル
19 吸込み口
20 吹出し口
21 拡幅部
26 脱臭ダクト
27 ファン
28 脱臭カートリッジ
29 除菌ユニット
31 脱臭部
32 カバー部材
33 切欠部

Claims (6)

  1. 吸込み口と吹出し口を接続していて臭気を含む空気を流通させる脱臭流路と、
    前記脱臭流路に設けていて流通する空気から臭気を脱臭する脱臭部を備えた脱臭器と、
    前記脱臭流路に設けていて前記脱臭器の脱臭部を通さない空気のバイパス通路と、
    を備え、脱臭時に前記脱臭流路を流れる空気の一部を分岐して前記バイパス通路に流すようにしたことを特徴とする便器の脱臭装置。
  2. 前記バイパス通路は、前記脱臭器の表面または内部に形成されている請求項1に記載された便器の脱臭装置。
  3. 前記バイパス通路は、前記脱臭器から分離して外部に形成されている請求項1に記載された便器の脱臭装置。
  4. 吸込み口と吹出し口を接続していて臭気を含む空気を流通させる脱臭流路と、
    前記脱臭流路に設けていて流通する空気から臭気を脱臭する脱臭部を備えた脱臭器と、
    前記脱臭流路に設けていて前記脱臭器の脱臭部を通さない空気のバイパス通路と、
    を備え、前記脱臭器は、前記脱臭部と該脱臭部を覆うカバー部材とを備えており、該カバー部材の一部を切り欠いてバイパス通路としたことを特徴とする便器の脱臭装置。
  5. 前記カバー部材は防水性を有する弾性部材である請求項4に記載された便器の脱臭装置。
  6. 吸込み口と吹出し口を接続していて臭気を含む空気を流通させる脱臭流路と、
    前記脱臭流路に設けていて流通する空気から臭気を脱臭する脱臭部を備えた脱臭器と、
    前記脱臭流路に設けていて前記脱臭器の脱臭部を通さない空気のバイパス通路と、
    を備え、前記脱臭流路の吸込み口と吹出し口は便鉢内に開口していることを特徴とする便器の脱臭装置。
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