JPH01271543A

JPH01271543A - 脱臭機能を有する水洗便器

Info

Publication number: JPH01271543A
Application number: JP10098288A
Authority: JP
Inventors: Yukio Tashiro; 田代　由紀夫; Yoshio Kai; 甲斐　義雄; Hiroshi Okada; 浩岡田; Masatoshi Tanida; 雅敏谷田; Noriyuki Matsui; 徳行松井; Yuichi Yoshinaga; 吉永　雄一
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1988-04-23
Filing date: 1988-04-23
Publication date: 1989-10-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、便器本体の便鉢の上部全周にリム通水路に沿
って脱臭通路を設けた水洗便器に関する。

（ロ）従来の技術従来、上記構成を有する水洗便器の一形態として、実開
昭５７−６０９８１号公報や特開昭６０−３３５９０号
公報に記載されているように、便器本体に排気路を設け
たものがある。そして、かかる排気路を通して用便中或
いは用便後に便器本体内に発生する臭気を外部の除去し
、脱臭を図り、使用者の臭気に起因する不快感を除去す
ることができる。

（ハ）発明が解決しようとする問題点しかし、上記した従来の水洗便器においては、排気路は
、配管工事の容易性や外観等を考慮して、専ら便器本体
の後部に連結取付している。

従って、便器本体内の後部において発生した臭気は効果
的に吸引排気できても、便器本体内の他の個所、例えば
前部、左右側部或いは中央部において発生して臭気は有
効に吸引排気することができなかった。

特に、便器本体内のどの個所から濃度の高い臭気が発生
しているかについては何ら考慮されていないため、高濃
度臭気発生個所が便器本体の後部に位置していない場合
は、殆ど臭気吸引効果、即ち脱臭効果を上げることがで
きなかった。

なお、排気路における吸引力を上げれば、便器本体内部
全体に発生する臭気を吸引することも考えられるが、こ
の場合、排気ファンが大型化して騒音の原因となり、ま
た、便器本体内から排気路に向けて流れる空気流を使用
者が体感することも考えられ、使用者に不快感を与える
ことになる。

本発明は、上記問題点を解決することができる脱臭機能
を有する水洗便器を提供することを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段本発明は、便器本体の便鉢の上端全周に、便器本体の後
部に取付けた洗浄水源に連絡する環状のリム通水路を設
け、同リム通水路の底壁に前記便鉢方向に洗浄水を排出
する射水口を複数開設した水洗便器において、上記リム
通水路に沿って適宜長さの脱臭通路を形成し、同脱臭通
路の臭気吸引口を、便鉢内部の最適吸引位置で開口した
ことを特徴とする脱臭機能を有する水洗便器に係るもの
である。

（ホ）作用及び効果上記した構成により、本発明は、以下の効果を奏する。

■便器本体の上様に設けたリム通水路に沿って適宜長さ
の脱臭通路を形成し、同脱臭通路の臭気吸引口を、便鉢
内部の最適吸引位置で開口したので、高濃度の臭気等を
確実に吸引排気することができ、脱臭効率を著しく高め
ることができる。

■脱臭通路をリム通水路に沿って設けたので、上方へ逃
げようとする臭気を確実に捕集・吸引することができ、
脱臭効率を高めることができる。

■脱臭通路をリム通水路に沿って設けたので、脱出通路
を便器本体の全周にわたって設け、全周から臭気を吸引
・排出することができ、さらに脱臭効率を高めることが
できる。

■脱臭通路をリム通水路の内側に並設して設けた場合は
、便器本体の開口面積を狭くすることができる。従って
、臭気が便器本体から外部に逃げるのを可及的に防止す
ることができ、脱臭通路との協働によって、より確実に
臭気を捕集・吸引して外部に排気し、脱臭効率を高める
ことができる。

（へ）実施例以下、添付図面に示す実施例に基づいて本発明を詳説す
る。

第１図〜第３図に示す水洗便器において、床面１０上に
設置した便器本体１１は、その便鉢１２の上部周縁１２
ａの略全周に環状のリム通水路１３を形成するとともに
、その後部に洗浄水源である洗浄水タンクＴと連通連結
する水供給室１４を設けており、同水供給室１４はリム
通水路１３と連通しており、洗浄水をリム通水路１３に
給送することができる。

また、第２図及び第３図に示すように、リム通水路１３
は、その底壁１６に間隔を開けて射水口１７を穿設して
おり、同射水口１７を通して洗浄水を便鉢１２の内壁に
流下し、便鉢１２を洗浄することができさらに、第３図
に示すように、便器本体１１の底部には、ジェット水排
出用のジェット水噴出口１Ｂが設けられており、同噴出
口１８は、水供給室１４と連通ずる下部水室１４ａに送
給されてきた水を、ジェット水として、便鉢１１の内部
と連通ずる排水トラップ１９の先端部１９ａ内に噴出す
ることができる。

従って、便器洗浄動作時に、排水トラップ１９内のサイ
フオン現象を促進し、便鉢１２内の汚物を排水トラップ
１９内へより＆′α実に送出することができる。

なお、第１図に示すその他の構成について説明すると、
Ｓ、Ｌは、それぞれ、便器本体１１の上面上に起伏自在
に取付けた便座及び便座カバーである。

かかる水洗便器構造において、本′発明は、環状のリム
通水路１３に並設して脱臭通路２０を設けた構成に特徴
を有するものであり、以下、同構成を説明する。

即ち、第１図〜第３回に示すように、上記した環状のリ
ム通水路１３の内側には、全周にわたって、脱臭通路２
０が形成されている。

そして、第４図に示すように、かかる脱臭通路２０は、
リム通水路１３と路間−形状及び大きさで並設状態に形
成されており、その底面に、臭気吸引孔２１を形成して
いる。

かかる臭気吸引孔２１は、本実施例では、便器本体１１
内において高濃度の臭気が発生する個所に向けて開口す
るように設けられており、これによって、便器本体ｌｌ
内に発生した臭気を効率よく吸引排気することができる
。

また、この場合、必要最小限の便器本体Ｉｌ内の空気を
吸引・排気すればよいので、排気ファン等の脱臭装置を
コンパクトにすることができ、節電を図ることができる
。

また、臭気吸引孔２１は、高濃度の臭気を発生する個所
のみならず、脱臭通路２０の全周にわたって所定間隔毎
に設けることもできる。この場合、排気ファン等の脱臭
装置を大きくする必要があるが、便器本体１１の便鉢１
２内に発生した臭気を、便器本体１１の全周から吸引・
排気することができ、高濃度臭気発生個所からの臭気を
含めて便器本体ｌｌ内の全ての個所から発生する臭気を
効果的に吸引排気できるので、脱臭効率をさらに向上す
ることができる。

また、本実施例では、第３図から最も明らかなように、
脱臭通路２０をリム通水路１３の内側に設けたので、便
器本体１１の上部開口を狭くすることができ、臭気の上
方流出を効果的に抑制して、臭気吸引・排気効果を、こ
の点からも向上することができる。

また、リム通水路１３を外側に設けることができるので
、リム通水路１３の射水口１７を便器本体１１０便鉢１
２の内面に近接して開口することができるので、便鉢１
２の洗浄効果を阻害することがない。

また、第２図において、３０は便器本体の後部上面に設
けた洗浄水タンクＴの下部に形成した脱臭装置取付空間
であり、同脱臭装置取付空間３０内には、排気ファン３
１が配設されており、同排気ファン３１の流入開口は、
連絡通路３２を介して上記した脱臭通路２０と連絡して
おり、一方、同排気ファン３１の流出開口は、排気ダク
ト３３と連通連結している。

かかる構成によって、排気ファン３１を作動すると、連
絡通路３２及び脱臭通路２０を介して便器本体１１の便
鉢１２内は負圧になるので、臭気は便器本体１１の便鉢
１２内の空気とともに臭気吸引孔２１を通して脱臭通路
２０内に吸引され、その後、脱臭通路２０→連絡通路３
２→排気ファン３１→排気ダクト３３を通して外部に排
出されることになる。

なお、上記構成において、脱臭装置取付空間３０内に、
別途脱臭剤等を含浸した脱臭器を内蔵させることによっ
て、同脱臭装置取付空間３０内で脱臭を行い、その後、
脱臭された空気を再度室内に還流するようにすることも
できる。

この場合、排気ダクト３３等の配管工事を不要とするこ
とができるとともに、水洗便器廻りを簡潔にでき、美感
を向上することができる。

また、第５図及び第６図に他の実施例を示しており、第
５図の実施例には、上記した実施例と異なり、脱臭通路
２０をリム通水路１３の上部に層状に配設したことを特
徴とする。

なお、臭気吸引孔２１の取付個所を確保するとともに下
方から吸引して臭気吸引効果を高めるために、本実施例
では、脱臭通路２０をリム通水路１３よりも内側に突出
又は膨出して、同突出部の下面に臭気吸引孔２１を設け
ている。

かかる構成によって、便器本体１１の上部開口部を広く
取ることができ、便器本体１１の大きさや形状如何によ
っては、使用勝手を向上することができる。

また、臭気吸引孔２１を可及的に便器本体１１の便鉢１
２の中央部に向けて配設することができるので、便鉢１
２の中央部において発生する濃度の高い臭気を確実に捕
集・吸引することができる。

また、臭気吸引孔２１をリム通水路１３の射水口１７か
ら離隔することができるので、飛散水等が脱臭通路２０
内に侵入するのを効果的に防止することができる。

さらに、第６図に示す実施例は、第５図に示す実施例の
変容例であり、脱臭通路２０の形状、特に幅員をリム通
水路１３の幅員と等しくするとともに、臭気吸引孔２１
を脱臭通路２０の側壁に設けた構成にｖＦ敬を有する。

かかる構成とすることによって、上記した垂直層状構造
による効果において、さらに、便器本体１１の上部開口
部を広く取ることができ、便器本体１１の大きさや形状
如何によっては、使用勝手をさらに向上することができ
る。

また、臭気吸引孔２１をリム通水路１３の射水口１７か
らさらに遠くへ離隔することができるので、飛散水等が
脱臭通路２０内に侵入するのをさらに効果的に防止する
ことができる。

さらに、第７図に示す実施例は、第５図に示す実施例の
変容例であり、脱臭通路２０の形状、特に幅員をリム通
水路１３の幅員と等しくするとともに、臭気吸引孔２１
の位置をリム通水路１３の射水口１７と同じ位置まで下
方に伸延させた構成に特徴を有する。

かかる構成とすることによって、上記した垂直層状構造
による効果において、さらに、便器本体１１内の臭気が
便鉢１２外に拡散する前に吸引・捕集することができ、
便鉢１２の形状如何によっては、臭気吸引効率を著しく
向上することができる。

以上述べてきた構成により、上記実施例にかかる水洗便
器は、リム通水路１３や射水口１７等による便器洗浄効
果を何ら阻害することがなく、著しい脱臭効果を上げる
ことができる。

しかし、本発明は、何ら上記実施例に限定されるもので
はなく、以下に説明するような構成とすることもできる
。

■臭気吸引孔２１の開口数、形状や開口個所等が、便器
形状や高濃度臭気発生個所等を考慮して自由に決定する
ことができる。

■脱臭通路２０もリム通水路１３と同様に陶器で一体成
形することによって、耐久性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る水洗便器の斜視図、第２図は同平
面図、第３図は同第２図の１−１線による断面側面図、
第４図は脱臭通路の要部拡大説明図、第５図は他の実施
例の説明図、第６図及び第７図はその変容例の説明図で
ある。図中、ｌＯ：床面１１：便器本体１２；便鉢１３：リム通水路２０：脱臭通路２１：臭気吸引孔

Claims

【特許請求の範囲】１、便器本体（１１）の便鉢（１２）の上端全周に、便
器本体（１１）の後部に取付けた洗浄水源に連絡する環
状のリム通水路（１３）を設け、同リム通水路（１３）
の底壁（１６）に前記便鉢（１２）方向に洗浄水を排出
する射水口（１７）を複数開設した水洗便器において、上記リム通水路（１３）に沿って適宜長さの脱臭通路（
２０）を形成し、同脱臭通路（２０）の臭気吸引孔（２
１）を、便鉢（１２）内部の最適吸引位置で開口したこ
とを特徴とする脱臭機能を有する水洗便器。２１、上記脱臭通路（２０）はリム通水路（１３）の略
全周に沿って設け、かつ臭気吸引孔（２１）を適宜間隔
を開けて設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
記載の脱臭機能を有する水洗便器。