JP3119840U - 水洗便器脱臭装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排便時の臭気を便器内に吸引して排出する水洗便器脱臭装置を提供する。
【解決手段】腰掛け型の便器で、洗浄タンク3がロータンク式の水洗便器における脱臭装置であって、上板6及び下板7と、上下両板6,7の開口部6a,7aをつなぐ連結管8と、上端部で連結管8の上端部を封鎖し、外周面と連結管8内周面との間に環状吸気部9を形成するように連結管8内に設けられるテーパ状導水管10と、環状吸気部9に連通するように連結管8の一側部に突設した排気管接続筒部11とからなる装置本体5を備え、装置本体5の下板7を便器本体1の取付台座14に固定して、下板7の開口部7aを便器本体1の放水口19に連通させると共にテーパ状導水管10の下端部を放水口19の中心部に臨ませ、上板6に洗浄タンク3を固定して、テーパ状導水管10の上端部を洗浄タンク3の排水口20に連通させ、排気管接続筒部11には排気ファン16により排気される排気管15の一端部を接続してなる。
【選択図】図3
【解決手段】腰掛け型の便器で、洗浄タンク3がロータンク式の水洗便器における脱臭装置であって、上板6及び下板7と、上下両板6,7の開口部6a,7aをつなぐ連結管8と、上端部で連結管8の上端部を封鎖し、外周面と連結管8内周面との間に環状吸気部9を形成するように連結管8内に設けられるテーパ状導水管10と、環状吸気部9に連通するように連結管8の一側部に突設した排気管接続筒部11とからなる装置本体5を備え、装置本体5の下板7を便器本体1の取付台座14に固定して、下板7の開口部7aを便器本体1の放水口19に連通させると共にテーパ状導水管10の下端部を放水口19の中心部に臨ませ、上板6に洗浄タンク3を固定して、テーパ状導水管10の上端部を洗浄タンク3の排水口20に連通させ、排気管接続筒部11には排気ファン16により排気される排気管15の一端部を接続してなる。
【選択図】図3
Description
本考案は、腰掛け型の便器で、洗浄タンクがロータンク式の水洗便器における脱臭装置に関するもので、水洗便器での排便時に排泄物から発生せられる臭気を、便器の外へは極力排出させないように便器本体内部で吸引してトイレの外へ排出するようにした水洗便器脱臭装置に関する。
トイレには、通常、天井部や壁部に換気扇が設けられており、排便時に排泄物から発せられる臭気は、この換気扇による吸引力によって、一旦便器本体の外へ排出され、換気扇の設けてある換気口から排気ダクトを経て屋外へ排出されるようになっている。
上記のように天井部等に設けた換気扇によって排便時に発生する臭気を一旦便器の外へ排出して、換気口から屋外へ排出させる従来の脱臭方式では、便器に座っている排便者自身はその臭気から免れることができないため、しばらくの間、その臭いのを我慢しなければならない、という不都合があった。
本考案は、上記の課題に鑑み、排便時に排泄物から発生する臭気を、便器の外へは極力排出させず、便器内に吸引して排出するようにし、もって排便中に排便者自身も臭気から極力免れることができるようにした水洗便器脱臭装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る考案の水洗便器脱臭装置は、腰掛け型の便器で、洗浄タンク3がロータンク式の水洗便器における脱臭装置であって、夫々中央部に開口部6a,7aを設けた上板6及び下板7と、上下両板6,7の開口部6a,7aをつなぐ連結管8と、下細テーパ状に形成され、その上端部で連結管8の上端部を封鎖し、その外周面と連結管8内周面との間に環状吸気部9を形成するように連結管8内に設けられたテーパ状導水管10と、環状吸気部9に連通するように連結管8の一側部に突設された排気管接続筒部11とからなる一体構造の装置本体5を備え、この装置本体5の下板7を便器本体1の取付台座14に固定して、下板7の開口部7aを便器本体1の放水口19に連通させると共に導水管10の下端部を放水口19の中心部に臨ませ、上板6に洗浄タンク3を固定して、導水管10の上端部を洗浄タンク3の排水口20に連通させ、排気管接続筒部11には排気ファン16により排気される排気管15の一端部を接続し、排便時に発生する臭気を便器本体1の放水口19から吸気部9に吸引して排気管15より排出するようにしたことを特徴としている。
請求項2は、請求項1に記載の水洗便器脱臭装置において、装置本体5の上板6及び下板7には夫々中央開口部6a,7aを挟んでその両側に、洗浄タンク3及び便器本体1のボルト挿通孔12,13と夫々対応する位置にボルト挿通孔6b,7bを設けてなることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の水洗便器脱臭装置において、排気管15の他端部は、排気ファン16の設けてあるトイレの換気口に接続するようにしてなることを特徴とする。
上記解決手段による考案の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る考案によれば、便器本体1内に排泄された大便等から発せられる臭気は、排気ファン16の作動による排気管15の一端部側に生ずる吸引作用によって、装置本体5の連結管8内周面とテーパ状導水管1外周面との間の吸気部9に吸引され、連結管8の排気管接続筒部11より排気管15に吸引排出されるから、トイレ内に嫌な臭いが漂うようなことがなく、排便者は快適にトイレを使用することができる。
使用者が排便後に、洗浄タンク3の排水口20を開放操作することによって、洗浄タンク3内の水が排水口20から便器本体1の放水口19を通って便器本体1内に放出されるが、洗浄タンク3の排水口20からの水は、下細テーパ状導水管10に落とし込まれて、テーパ状導水管10の径小下端部から放水口19を通り便器本体1内に放出されるため、便器本体1の放水口19にはテーパ状導水管10の径小下端部からの放水流の周囲に環状空間部Sが形成されることになり、従って吸気部9に吸引されようとする排便時の臭気は、その放水流に邪魔されることなく、その環状空間部Sより吸気部9に有効に吸引されて排気管15に吸引排出されることになり、また洗浄タンク3から排出される水の一部が吸気部9から排気管15へ吸引されて入り込むおそれがなく、排気ファン16の漏電防止を図ることができる。
請求項2に係る考案によれば、装置本体5の上板6及び下板7には夫々中央開口部6a,7aを挟んでその両側に、洗浄タンク3及び便器本体1のボルト挿通孔12,13と夫々対応する位置にボルト挿通孔6b,7bを設けてあるため、既設の腰掛け型水洗便器の洗浄タンク3を取り外して、この洗浄タンク3と便器本体1の取付台座14との間に装置本体5を介挿すれば、洗浄タンク3と取付台座14のボルト挿通孔6b,7bをそのまま利用して、装置本体5を簡単にボルト止めすることができる。
請求項3に係る考案のように、排気管15の他端部を、排気ファン16の設けてあるトイレの換気口に接続するようにすれば、特別に排気ファン16を設けることなく、トイレの排気ファン16をそのまま利用して排気管15を配管することができ、きわめて経済的である。
以下に本考案の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は既製の水洗便器に本考案に係る水洗便器脱臭装置を装備してなる腰掛け型便器の斜視図であり、図2の(a)
は水洗便器脱臭装置の装置本体を示す斜視図、(b) はその縦断面図であり、図3は水洗便器脱臭装置の取付構造を示す縦断面図である。図1において、1は便器本体、1aはこの便器本体1のボール、2は便器本体1に開閉自在に取り付けられた便座、3は洗浄タンクとしてのロータンクであり、4は水洗便器脱臭装置である。
は水洗便器脱臭装置の装置本体を示す斜視図、(b) はその縦断面図であり、図3は水洗便器脱臭装置の取付構造を示す縦断面図である。図1において、1は便器本体、1aはこの便器本体1のボール、2は便器本体1に開閉自在に取り付けられた便座、3は洗浄タンクとしてのロータンクであり、4は水洗便器脱臭装置である。
水洗便器脱臭装置4は一体構造の装置本体5を有する。この装置本体5は、図2の(a)
及び(b) に示すように、夫々中央部に開口部6a,7aを形成した上板6及び下板7と、上下両板6,7の開口部6a,7aをつなぐように上下両板6,7間に介挿連結された連結管8と、下細テーパ状(下窄まりテーパ状)に形成されていて、その上端部で連結管8の上端部を封鎖し、その外周面と連結管8の内周面の間に下端側が開放した断面直角三角形の環状吸気部9を形成するように連結管8内に取り付けられるテーパ状の導水管10と、前記環状吸気部9に連通するように連結管8の一側部に突設された排気管接続筒部11とによって一体構造に形成されたもので、テーパ状導水管10の下端部の外径は、図3から分かるように連結管8の内径よりも十分径小となっている。尚、連結管8は、その内径が便器本体1の放水口19の内径とほぼ同じになるように形成される。
及び(b) に示すように、夫々中央部に開口部6a,7aを形成した上板6及び下板7と、上下両板6,7の開口部6a,7aをつなぐように上下両板6,7間に介挿連結された連結管8と、下細テーパ状(下窄まりテーパ状)に形成されていて、その上端部で連結管8の上端部を封鎖し、その外周面と連結管8の内周面の間に下端側が開放した断面直角三角形の環状吸気部9を形成するように連結管8内に取り付けられるテーパ状の導水管10と、前記環状吸気部9に連通するように連結管8の一側部に突設された排気管接続筒部11とによって一体構造に形成されたもので、テーパ状導水管10の下端部の外径は、図3から分かるように連結管8の内径よりも十分径小となっている。尚、連結管8は、その内径が便器本体1の放水口19の内径とほぼ同じになるように形成される。
装置本体5の上板6及び下板7には、夫々中央開口部6a,7aを挟んでその両側に、洗浄タンク3及び便器本体1のボルト挿通孔12,13と夫々対応する位置にボルト挿通孔6b,7bが設けられている。尚、洗浄タンク3及び便器本体1のボルト挿通孔12,13は、便器本体1の後端部に設けられた取付台座14に洗浄タンク3をボルト止めするために既製の便器本体1及び洗浄タンク3に夫々あらかじめ設けられているボルト挿通孔である。
この装置本体5を構成する上板6及び下板7は鋼板又はステンレス板により形成され、また連結管8、テーパ状導水管10及び排気管接続筒部11は鋼製又はステンレス製の管材からなるもので、これらは溶接により一体的に接合されて、一体構造とされる。
図1及び図3において、15は一端部が装置本体5の排気管接続筒部11に接続される排気管であり、この排気管15は他端部側には排気ファン16が設けられる。この場合、排気管15の他端部は、排気ファン16が設置されたトイレの天井等にある換気口(図示省略)に接続するように配管することができる。
上記のような構成の装置本体5を用いて既設の家庭用水洗便器に本考案の水洗便器脱臭装置4を設置する場合には、先ず、洗浄タンク3に水を供給する給水管25の止水栓(図示せず)を止め、洗浄タンク3内の水を排出して空にした後、図示は省略するが、洗浄タンク3を便器本体1の取付台座14に固定しているボルトを抜いて、洗浄タンク3を取付台座14から取り外す。
それから、装置本体5の下板7を便器本体1の取付台座14に載せて、図3に示すように、下板7の開口部7aを便器本体1の放水口19に連通させると共にテーパ状導水管10の下端部を放水口19の中心部に臨ませた状態で、ボルト17を、下板7のボルト挿通孔7bから取付台座14のボルト挿通孔14に水密シールパッキン21を介して挿通し、ナット18を締め付けることによって、装置本体5を取付台座14に固定する。
こうして便器本体1の取付台座14に固定した装置本体5の上板6に洗浄タンク3を載せて、図3に示すように、テーパ状導水管10の上端部を便器本体1の排水口20に連通させた状態で、ボルト17を、上板6のボルト挿通孔6bから洗浄タンク3の底壁部3aに設けてあるボルト挿通孔12に水密シールパッキン21,21を介して挿通し、ナット18を締め付けることによって、洗浄タンク3を装置本体5の上板6に固定する。この際、洗浄タンク3を前後左右に揺すって、ぐらつきが無いかどうかを確認し、ぐらつくようであれば、各ボルト17を締め直す。尚、22は上板6と洗浄タンク3の底壁部3aの排水口20周辺との間に介装した水密シールパッキンである。
上記のようにして便器本体1の取付台座14に装置本体5を介して洗浄タンク3を安定状に取り付けた後、装置本体5の排気管接続筒部11には排気管15の一端部を接続し、その他端部は、排気ファン16の設置されたトイレの天井等にある換気口(図示省略)に接続する。この排気管15は、図1及び図3に示す実施形態では、夫々塩化ビニル等合成樹脂製の水平管部15aと垂直管部15bと両管部15a,15bをつなぐベンド15cとからなり、水平管部15aを排気管接続筒部11に接続し、垂直管部15bを換気口に接続する。
図1及び図3に示す実施形態では、排気管接続筒部11に一端部を接続した排気管15の他端部を排気ファン16の設置されたトイレの天井等にある換気口に接続しているが、一端部を接続した排気管15の他端部をトイレの外壁部から建物外部へ貫通させ、その外壁貫通部分の手前側に排気ファン16を設けるようにしてもよい。
上記のように設置される水洗便器脱臭装置4の作用について図3を参照して説明する。図3には、洗浄タンク3の排水口20を開閉する開閉弁23が閉弁されている状態を仮想線で示す。
いま、水洗便器使用者が便器本体1の便座2に腰を下ろしてボール1a内に大便を排泄すると、この排便時に発生する臭気は、排気ファン16の作動によって排気管15の一端部側に生ずる吸引作用によって、装置本体5の連結管8内周面とテーパ状導水管1外周面との間の吸気部9に吸引され、連結管8の排気管接続筒部11より排気管15に吸引排出される。従って、トイレ内には排泄された大便による嫌な臭いが漂うようなことがなく、排便者は快適にトイレを使用することができる。
使用者が排便後に、洗浄タンク3の排水ハンドル24を操作して、開閉弁(タンクボール)23を引き上げると、洗浄タンク3内の水が排水口20から便器本体1の放水口19を通って便器本体1のボール1a内に放出されるが、この場合、洗浄タンク3の排水口20からの水は、下細テーパ状導水管10に落とし込まれて、放水口19より十分に径の小さいテーパ状導水管10の径小下端部から放水口19を通ってボール1a内に放出されるから、便器本体1の放水口19にはテーパ状導水管10の径小下端部からの放水流の周囲に環状空間部Sが形成される。従って、吸気部9に吸引されようとする排便時の臭気は、その放水流に邪魔されることなく、その環状空間部Sより吸気部9に有効に吸引されて、排気管15に吸引排出されることになり、また洗浄タンク3から排出される水の一部が吸気部9から排気管15へ吸引されるおそれがなく、排気ファン16の漏電防止を図ることができることになる。
以上の実施形態では、ウォッシュレットタイプではない水洗便器について説明したが、本考案の脱臭装置は、ウォッシュレットタイプの水洗便器にも上述した実施形態と同様に適用できるものである。
1 便器本体
2 便座
3 洗浄タンク(ロータンク)
4 水洗便器脱臭装置
5 装置本体
6 上板
6a 開口部
6b ボルト挿通孔
7 下板
7a 開口部
7b ボルト挿通孔
8 連結管
9 吸気部
10 テーパ状導水管
11 排気管接続筒部
12,13 ボルト挿通孔
14 便器本体の取付台座
15 排気管
16 排気ファン
17 ボルト
18 ナット
19 便器本体の放水口
20 洗浄タンクの排水口
2 便座
3 洗浄タンク(ロータンク)
4 水洗便器脱臭装置
5 装置本体
6 上板
6a 開口部
6b ボルト挿通孔
7 下板
7a 開口部
7b ボルト挿通孔
8 連結管
9 吸気部
10 テーパ状導水管
11 排気管接続筒部
12,13 ボルト挿通孔
14 便器本体の取付台座
15 排気管
16 排気ファン
17 ボルト
18 ナット
19 便器本体の放水口
20 洗浄タンクの排水口
Claims (3)
- 腰掛け型の便器で、洗浄タンクがロータンク式の水洗便器における脱臭装置であって、夫々中央部に開口部を設けた上板及び下板と、上下両板の開口部をつなぐ連結管と、下細テーパ状に形成され、その上端部で連結管の上端部を封鎖し、その外周面と連結管内周面との間に環状吸気部を形成するように連結管内に設けられたテーパ状導水管と、環状吸気部に連通するように連結管の一側部に突設された排気管接続筒部とからなる一体構造の装置本体を備え、この装置本体の下板を便器本体の取付台座に固定して、下板の開口部を便器本体の放水口に連通させると共に導水管の下端部を放水口の中心部に臨ませ、上板にロータンクを固定して、導水管の上端部を洗浄タンクの排水口に連通させ、排気管接続筒部には排気ファンにより排気される排気管の一端部を接続し、排便時に発生する臭気を便器本体の放水口から吸気部に吸引して排気管より排出するようにした水洗便器脱臭装置。
- 装置本体の上板及び下板には夫々中央開口部を挟んでその両側に、便器ロータンク及び便器本体のボルト挿通孔と夫々対応する位置にボルト挿通孔を設けてなる請求項1に記載の水洗便器脱臭装置。
- 排気管の他端部は、排気ファンの設けてあるトイレの換気口に接続するようにしてなる請求項1又は2に記載の水洗便器脱臭装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007615U JP3119840U (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 水洗便器脱臭装置 |
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JP2005007615U JP3119840U (ja) | 2005-09-15 | 2005-09-15 | 水洗便器脱臭装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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- 2005-09-15 JP JP2005007615U patent/JP3119840U/ja not_active Expired - Fee Related
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