JP2010065455A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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真美 黒下
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実 松井
Tomokazu Aida
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Abstract

【課題】余剰水の排出に際し、周囲への水の飛散を抑制できる衛生洗浄装置を提供する。
【解決手段】開放式タンクは、容器の受水部の上方を覆い、オーバーフロー口から排出された余剰水を容器の受水部に案内するとともに、容器の上方に位置する放出口を有するカバーを有し、開放式タンクのオーバーフロー口から排出された余剰水を放出口から容器の受水部に流入させ、排水口から大便器のボウル部に排出可能とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は衛生洗浄装置に関し、より具体的には、腰掛便器に腰かけた使用者の「おしり」などを水で洗浄可能とした衛生洗浄装置に関する。
洋式便器本体の上部に設置され、吐出される洗浄水によって人体を洗浄する洗浄ノズルを備えた衛生洗浄装置において、洗浄ノズルへの水路の途中にリザーブタンクを設けたものが知られている。リザーブタンクの槽体の側壁には排水用切り欠きが設けられており、槽体内の余剰水はこの排水用切り欠きから流出し、樋状排水路に流れ込む。余剰水はさらに樋状排水路に沿って流れた後に、樋状排水路に設けられた排水口より洋式便器本体内に排水される(特許文献1)。
特開平8−120733号公報
ところが、特許文献1に開示された衛生洗浄装置では、余剰水の流量が大きい場合に排水用切り欠きから余剰水が吹き出し、樋状排水路を越えて装置本体内に飛散するおそれがある。装置本体内に飛散した水によって、同じく装置本体内に配置された電子機能部品などが被水すると、衛生洗浄装置の故障の原因となるおそれがある。
本発明はかかる課題の認識に基づいてなされたものであり、余剰水の排出に際し、周囲への水の飛散を抑制できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る衛生洗浄装置は、人体局部に向けて水を吐出する吐水ノズルと、前記吐水ノズルに水を供給する給水路と、前記給水路に設けられ水の供給を制御する開閉弁と、前記開閉弁よりも下流の前記給水路に設けられる開放式タンクであって、タンク本体と、前記タンク本体の内部に水を流入させる流入口と、前記タンク本体の内部の水を前記吐水ノズルへ流出させる流出口と、前記流入口との間にエアギャップを形成するように設けられ、前記タンク本体の内部の余剰水を外部へ排出するオーバーフロー口と、を有する開放式タンクと、前記開放式タンクよりも下流の前記給水路に設けられ、前記流出口から流出した水を前記給水路の下流に供給するポンプと、通電により機能する電子機能部品と、大便器の上方に配置され、前記吐水ノズル、前記給水路、前記開閉弁、前記開放式タンク、前記ポンプ、及び前記電子機能部品を収納するケーシングと、を備えた衛生洗浄装置において、前記ケーシングの内部で且つ前記オーバーフロー口の下方に、周囲を仕切壁で囲まれた受水部を有する容器が設けられ、前記容器の一端は、前記大便器のボウル部の上方まで延在された排水口とされ、前記開放式タンクは、前記容器の受水部の上方を覆い、前記オーバーフロー口から排出された余剰水を前記容器の受水部に案内するとともに、前記容器の上方に位置する放出口を有するカバーを有し、前記開放式タンクの前記オーバーフロー口から排出された余剰水を前記放出口から前記容器の受水部に流入させ、前記排水口から前記大便器のボウル部に排出可能としたことを特徴とする。
本発明によれば、開放式タンクから排出される余剰水を、オーバーフロー口の下方に設けられた容器の受水部にて受け、大便器のボウル部に排出するが、この容器の受水部は周囲を仕切壁で囲まれているため、容器外部への水の拡散が防止される。したがって、ケーシング内に余剰水を溢れさせることなく、確実に大便器のボウル部に排出させることができるとともに、ケーシング内に収納された電子機能部品が被水し、故障する事態を抑制することができる。
また、余剰水がオーバーフロー口から排出されて落下し、オーバーフロー口下方の容器の受水部に衝突すると、余剰水の飛散が生じるおそれがあるが、本発明によれば、容器の受水部の上方がカバーで覆われるため、容器の周囲への水の飛散がカバーによって防止され、大便器のボウル部への余剰水の排出を促進させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記容器は、前記大便器のボウル部内から空気を吸引する経路を形成する脱臭ダクト、及び、前記人体局部に温風を供給する経路を形成する温風ダクトの少なくともいずれかと一体的に形成される。
本発明によれば、容器が脱臭ダクト及び温風ダクトの少なくともいずれかと一体的に形成されることで、ケーシング内に収納する部材を増加させることなく、オーバーフロー口から排出された余剰水を大便器のボウル部に排出することができる。
本発明の好ましい形態では、前記容器の排水口近傍の仕切壁に、前記排水口の内方に向けたリブが突設される。
本発明によれば、突設されたリブにより排水口近傍の流路が絞られるため、排水口から排出される余剰水の流速が高められる。したがって、排水口から排出された余剰水が、容器の裏面側へ回りこむことを抑制できる。
本発明の好ましい形態では、前記ポンプと前記吐水ノズルとの間の給水路に、水を加熱する熱交換器が設けられる。
本発明によれば、開放式タンクより下流の給水路に熱交換器が設けられるため、熱交換器によって加熱された水が、開放式タンクから余剰水として排出されることはない。すなわち、熱交換器によって無駄に水を加熱することがない。
本発明によれば、余剰水の排出に際し、周囲への水の飛散を抑制できる衛生洗浄装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置100を備えたトイレ装置10の外観図である。尚、本実施形態のトイレ装置10はいわゆる「ロータンク式」であるが、本発明は、大便器(腰掛便器)200に流す水を制御するバルブ機構を備えた「水道直圧式」にも適用することができる。
本実施形態の衛生洗浄装置100は、大便器200の後部上方に設けられた本体部110を有する。本体部110の筺体を構成するケーシング120には、便蓋130及び、便蓋130によって覆われる図示されない便座が回動自在に軸支されている。
図2は、本実施形態に係る衛生洗浄装置100の内部構成を表す透視図である。
ケーシング120は、ケースカバー121とケースプレート122とを有する。ケースプレート122は平板状に形成されて大便器200上に載置されており、その前方には吐水ノズル130が配設される。このほか、ケースプレート122上には、脱臭ユニット140、熱交換器150、コントローラ160、リモコン受信部161、着座センサー162、給水バルブユニット170、開放式タンク180など、衛生洗浄を行うために必要となる種々の要素が配設されている。また、ケースカバー121の側方には、水道管から水の供給を受ける給水部190が設けられている。
吐水ノズル130は、大便器200のボウル部内に進退自在であり、大便器200に着座した使用者の「おしり」などに水を吐出して洗浄する機能を備える。この吐水ノズル130が大便器200のボウル部内に進出した状態で、通水/止水を切り替える開閉弁を内蔵した給水バルブユニット170を通過した水を吐出する。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱された温水も含むものとする。
熱交換器150は、吐水ノズル130から吐出される水を温水にするため、給水バルブユニット170から供給される水の加熱を行う。
コントローラ160は、リモコン受信部161で受信した図示しないリモコンからの信号に基づいて、吐水ノズル130の進退や水の吐出量、熱交換ユニット150の加熱量等を制御する。
脱臭ユニット140は、後に詳述するように、大便器200のボウル部内の空気を吸引し、脱臭して排気口141から排出する役割を有する。脱臭ユニット140は、使用者が便座に着座したことを着座センサー162が検出すると、脱臭ファン142を駆動させ、脱臭ダクト143を介してボウル部内の空気の吸引を開始する。
図3は本実施形態に係る脱臭ユニット140及び開放式タンク180近傍の斜視図、図4は本実施形態に係る脱臭ダクト143の分解斜視図、図5は本実施形態に係る脱臭ユニット140及び開放式タンク180近傍の分解斜視図である。
図3に表したように、ケースプレート122の一部に、大便器200の後方側に向けて切り欠かれた拡張プレート用切欠123が設けられている。この拡張プレート用切欠123は、大便器200のボウル部の上方に位置しており、そこには対応した形状を有する拡張プレート300(図4参照)が嵌め込まれている。
図4に表すように、拡張プレート300の内部は、後方に立設された後方仕切壁301、左右側方にそれぞれ立設された側方仕切壁302a、302bにより、ケーシング120内に配設されたコントローラ160、リモコン受信部161などの電子機能部品と仕切られている。さらに、内部に立設された隔壁303により、拡張プレート300内部は、ダクト下ケース304と、容器305と、に区画されている。このうち、ダクト下ケース304は、その前方に前方仕切壁306が立設されて四方を囲まれているとともに、底面307には導風口308が開口している。導風口308は大便器200のボウル部の上方に位置し、多数の小孔が穿設されたフィルタ309が装着されており、導風口308を通過する空気に含まれる埃の除去が行われる。
一方、容器305の底面305aには、後方が後方仕切壁301によって仕切られ、左右側方が隔壁303、側方仕切壁302bによって仕切られた受水部330が形成されている。容器305の前方は開放され、隔壁303と側方仕切壁302bとの間に排水口305bが形成されている。隔壁303及び側方仕切壁302bには、それぞれ互いに向けてリブ310a、310bが突設されており、排水口305bが絞られている。
ダクト下ケース304の上方には、本体部110のケースカバー121の傾斜に対応した面を有するダクト上ケース400が装着されて両者は一体となり、内部に空間を有する脱臭ダクト143を構成している。さらに、ダクト上ケース400の天面401には、矩形のダクト開口402が開設されており、脱臭ダクト143内に連通している。
図5に表すように、脱臭ダクト開口402には、回転駆動することによって空気を吸引する脱臭ファン142が接続されている。すなわち、脱臭ファン142は、導風口308及び脱臭ダクト143を介して大便器200のボウル部内の空気を吸引する。
脱臭ファン142は、大便器200のボウル部内から吸引した空気を、左側方に配置された脱臭触媒144へ向け吹き出す。脱臭触媒144は、脱臭ファン142によって吹き込まれた空気中の臭気成分を、分解あるいは吸着することで臭気を除去する。脱臭触媒144によって臭気が除去された空気は、脱臭ユニット140の側面に設けられた脱臭排出口141から排出される。図3に表すように、脱臭排出口141には、上下に隙間を隔てて配置された複数の板状体によって、下方へ傾斜したスリットが形成されている。これにより、脱臭排出口141から排出される空気は斜め下方に向けられるため、使用者の顔面などに排出空気を吹き付けるなどして不快感を与えることがない。
脱臭ダクト143とケースプレート122との間に形成される隙間には、開放式タンク180が配設される。開放式タンク180は、吐水ノズル130の吐水口から水路中に汚水が浸入した場合にも、その汚水が水道管まで逆流することが無いよう、水路中にいわゆるエアギャップを設ける機能を有する。開放式タンク180は、その内部に水を貯留可能であって、給水バルブユニット170(図2参照)を通過した水を内部へ流入させる流入口181(図5参照)と、内部の水を外部へ排出させる流出口182と、を有する。さらに、開放式タンク180は横長に構成されており、脱臭ダクト143の左側方に流入口181が、右側方に流出口182が配置される。また、開放式タンク180の後方には、ポンプユニット191が設けられている。
続いて、さらに図6も参照しつつ、吐水ノズル130に供給される水の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係るトイレ装置10の水路構成を表すブロック図である。
水道管500に接続された止水栓501と給水バルブユニット170とが、可撓性を有するフレキホース502で接続されている。給水バルブユニット170は、上流への水の逆流を防ぐ逆止弁171や、水中の異物を捕捉するストレーナ172、給水圧にかかわらず水の流量を一定に保つ定流量弁173、通電により下流への通水/止水を選択的に切り替える電磁弁174等を有する。
電磁弁174を通過した水は、入口配管503を経て、流入口181から開放式タンク180の内部に流入する。流入した水は開放式タンク180の内部に貯留するが、その水位がH2を超えると、開放式タンク180の前面に設けられたオーバーフロー口183から、矢印OFのように余剰水が外部へと流出する(オーバーフロー)。すなわち、流入口181とオーバーフロー口183との間にエアギャップA1が形成され、開放式タンク180内部の水位が上昇しても、貯留されている水が流入口181まで至ることはない。これによって、開放式タンク180から上流への汚水の逆流防止が図られている。また、オーバーフロー口183から大便器200のリム面までには高さA2の距離があり、これもエアギャップとして機能しており、ボウル部内で汚水が跳ね、オーバーフロー口183から開放式タンク180内に浸入してしまう事態を抑制している。
次に、開放式タンク180の流出口182より下流における水の流れについて説明する。流出口182に接続される出口配管504の下流には、ポンプ191が接続されている。ポンプ191は、流出口182から開放式タンク180内の水を汲み出し、下流へ送るとともに、流量(水勢)の調節も可能とされている。
ポンプ191の下流には、熱交換器150が設けられている。熱交換器150は、例えばシーズヒータなどの加熱源を備えており、上流のポンプ191から送られてきた水の加熱を行う。尚、熱交換器150は、いわゆる瞬間式、貯湯式のいずれであってもよい。
熱交換器150の下流には、切替弁192、吐水ノズル130が設けられている。熱交換器150を通過した水は、切替弁192によって、その供給先を吐水ノズル130の複数ある吐水口のいずれかに切り替えられる。例えば、使用者が、図示しないリモコン等により「おしり」の洗浄を選択した場合には、コントローラ160は、「おしり」の洗浄位置に対応する吐水ノズル130の吐水口に対して水が供給先されるよう、切替弁192を切り替える。吐水ノズル130から吐出される水の水勢および温度は、使用者が好みに応じて変更することが可能であり、使用者はリモコン等によりポンプ191の駆動状態や熱交換器150の加熱量を調節する。
以上のように、開放式タンク180の内部に貯留されている水は、ポンプ191によって汲み出されるとともに、汲み出されて吐水ノズル130から吐出される流量も使用者が好みに応じて調整することが可能である。したがって、流入口181から開放式タンク180内に流入する水の流量に対し、ポンプ191によって汲み出され流出口182から流出する水の流量が相対的に小さい場合には、開放式タンク180の内部に貯留されている水の水位が上昇してH2を越え、オーバーフロー口183から矢印OFのように流出する。この余剰水は大便器200のボウル部に排出され、大便器200の排水時にボウル部の水とともに排出される。
ここで、熱交換器150は開放式タンク180の下流に設けられているため、熱交換器150で加熱された水が開放式タンク180によって余剰水として排出されてしまうといった無駄が生じることはない。
以下、開放式タンク180の構造と、余剰水を大便器200のボウル部に排出する構造について詳細に説明する。図7は、本実施形態に係る開放式タンク180の構造と水の流れを表す模式図であり、図8は、本実施形態に係る開放式タンク180からの余剰水の流れを表す断面図である。
図7に表すように、開放式タンク180は、パッキンP1〜P3を介設して組み立てられる複数の部材から構成されている。流入口181が設けられた入水蓋部材184は、パッキンP1を介して水密としながら、導水部材185の上部を覆う。導水部材185は、入水蓋部材184から流入する水を矢印F1のように下方へと導く。さらに、開放式タンク180は、導水部材185に接続される貯水部材186を有する。貯水部材186は、矢印F2のように導水部材185から流入する水を、脱臭ダクト143の下方をくぐらせて脱臭ダクト143の右側方へと導く。また、貯水部材186の上方は、パッキンP3を介して、流出口182が設けられた出水蓋部材187によって水密に覆われている。
入水蓋部材184は、導水部材185の上方の開口に対応する形状を有し、その天面184aから、入口配管503が接続される流入口181が後方に向けて突設されている。また、流入口181の下方(開放式タンク180の内側)には、流入口181から流入する水を下方に案内する突条部184bが形成されている。
貯水部材186は、所定量の水を貯留可能な箱状部186bと、箱状部186b内に水を導入する筒状部186aと、からなる。筒状部186aは、導水部材185と接続され、脱臭ダクト143の下方をくぐらせて箱状部186bに水を導くよう、左右方向に伸延する細長い略円筒状に形成されている。また、箱状部186b内は、底面186cから立設されている高さH1の区画壁186dにより、第1室186eと第2室186fとに区画されている。
開口している貯水部材186の箱状部186bの上部は、パッキンP3を介して、出水蓋部材187によって水密に覆われている。出水蓋部材187は、その天面187aから、出口配管504が接続される流出口182が後方に向けて突設されている。さらに、筒状の吸引筒部187bが貯水部材186の内部の第2室186f内に位置するように伸びており、吸引筒部187bは流出口182と連通している。
また、図7(c)に表すように、開放式タンク180の貯水部材186の前面を構成する前方壁186gは、第2室186fの底面186cから高さH2の位置において、前方側に折曲されて折曲部186hを有している。さらに、折曲部186hと、出水蓋部材187の前方側に形成されたカバー部187cと、の間に形成されるオーバーフロー空間188に連通するよう、折曲部186hの上方にはオーバーフロー口183が、折曲部186hの下端には放出口186iが開放されている。
図8に表すように、開放式タンク180は、容器305の後方で、且つ、オーバーフロー口183が容器305の底面305aより上方に位置するように配置される。ここで、容器305の底面305aから折曲部186hの上端までの高さはA2に設定されている。そして、折曲部186hは、後方仕切壁301の上方から容器305内に臨出するよう配置される。すなわち、折曲部186hの下端に設けられた放出口186iは、後方仕切壁301の上端より下方に位置している。
以上のように構成された開放式タンク180において、入口配管503(図7(a)参照)によって供給されてきた水は、入口蓋部材184の流入口181から内部に流入する。内部に流入した水は、導入部材185によって脱臭ダクト143の下方に導かれ、さらに貯水部材186の筒状部186aを経て、箱状部186b内部の第1室186eに導かれる。
第1室186eにおいて、貯留している水の水位がH1を越えると、水は区画壁186dを乗り越えて第2室186f内に流入し、次に第2室186f内で貯留する。ここで、出口配管504に接続されたポンプ191が駆動することにより、第2室186f内に貯留している水が矢印F3のように吸引筒部187bで吸引される。
上述のように、流入口181から開放式タンク180内に流入する水の流量に対し、ポンプ191で汲み出されて流出口182から流出する水の流量が相対的に小さい場合には、第2室186f内に貯留する水の水位が上昇する。そして、その水位がH2を越えたとき、水面が前方壁186gの上端を乗り越え、矢印OFのようにオーバーフロー口183を経て放出口186iから、余剰水として開放式タンク180外へ流出する。すなわち、前方壁186gの上端と、入水蓋部材184の突条部184bの下端との間にエアギャップが形成されおり、突条部184bを介した水の逆流を防止している。
放出口186iから流出した余剰水OFが流入する容器305の受水部330は、図4に表したように、隔壁303、側方仕切壁302b、後方仕切壁301によってその周囲を囲まれている。したがって、余剰水OFをケーシング120内に溢れさせることなく、確実に大便器200のボウル部210に排出することができる。また、容器305は、脱臭ファン142がボウル部210内から空気を吸引する経路を構成する脱臭ダクト143と一体的に形成されているため、部品点数を削減することができる。
余剰水OFは、図8に表したように、容器305の底面305aからA2の高さにあるオーバーフロー口183から流出し、落下して放出口186iから開放式タンク180外へ出て下方の底面305aに衝突する。この衝突時に、余剰水OFの飛散が生じるおそれがある。また、オーバーフロー口183からの流出の水勢が強いような場合にも、飛散が生じるおそれがある。これに対して、本実施形態においては、オーバーフロー口183の近傍における容器305の上方は、出水蓋部材187のカバー部187cによって覆われており、これにより、容器305外への余剰水OFの飛散が抑制されている。したがって、コントローラ160等の電子機能部品が飛散した余剰水OFで被水するなどして、衛生洗浄装置100の故障を誘引する事態を抑制することができる。
容器305内に流入した余剰水OFは、容器305の前方に開放されている排水口305bから、大便器200のボウル部210へ排出される。上述のように、排水口305bはリブ310a、310bが突設されて流路が絞られ、排水口305bから排出される余剰水OFの流速が高められる構成となっている。したがって、余剰水OFが容器305の底面305aを伝って、底面305aの裏側へ回り込むことを防止することができる。
また、本実施形態においては、開放式タンク180から流出する余剰水を、開放式タンク180とは別体の容器305により受けて、大便器200のボウル部210に排出する構成を採用している。そして、容器305は、脱臭ダクト143と一体の要素として形成されている。こうすることにより、ボウル部210の上に延出した部分の下面を「隙間」のない連続的な面とすることができる。つまり、開放式タンク180から余剰水を排出する排水口と、脱臭ダクト143により空気を吸引する吸引口と、は、いずれもボウル部210に臨むようにその上方に設ける必要がある。しかし、脱臭ダクト143と容器305とを別体の要素としてそれぞれ形成すると、これらの間に「隙間」が形成されることとなる。大便器200を使用する際には、例えば小用のときや、吐水ノズル130による吐水のときなどに、汚水などが飛散する。衛生洗浄装置のケーシング120の下面に隙間があると、飛散した汚水が侵入してしまい、清潔性を維持することが容易でない。
これに対して、本実施形態においては、図4などに表したように、脱臭ダクト143と、容器305と、を一体化し、これらの間に隙間が生じないようにしている。その結果として、衛生洗浄装置のケーシング120の下面に隙間などがなく、汚水などが付着しても
拭き取って清潔な状態を維持できる。つまり、清潔性を確保した衛生洗浄装置を提供できる。
また、本実施形態においては、衛生洗浄装置100のケーシング120に設けられた給水バルブユニット170から給水された水を受ける開放式タンク180は、脱臭ダクト143の後方の下部を左側から右側へと延在し、脱臭ダクト143の右側に設けられた容器305に余剰水を排出する構造とされている。つまり、開放式タンク180からの余剰水を排出する容器305は、脱臭ダクト143の右側すなわちケーシング120の中央により近い位置に配置されている。こうすることにより、図8に表したように、容器305から排出される余剰水の排水口を、大便器200のボウル部210の側壁となるリム212からより遠ざけることができる。
これは、衛生洗浄装置100のケーシング120の前端のボウル部210への延出量は、ケーシング120の中央(吐水ノズル130の位置)に近いほど大きいからである。つまり、ケーシング120の前端は、ケーシング120の左右端部においては、ボウル部210の上にあまり突出せず、ケーシング120の中央においてボウル部210の上に最も突出している。そして、本実施形態においては、容器305を脱臭ダクト143と吐水ノズル130との間に配置し、脱臭ダクト143の後方下方で開放式タンク180を左右に延在させることで余剰水を容器305に排出させる構造を採用している。この構造によれば、図8に表したように、大便器210のリム212から遠い位置で余剰水をボウル部210に落下させることができる。こうすることにより、排出された余剰水が容器305の下面を伝わって大便器200の上面と容器305との隙間に侵入することを抑制できる。つまり、ケーシング120と大便器200との間に水が侵入することにより発生する臭気の発生などを抑制し、清潔な状態を維持できる衛生洗浄装置を提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上記実施例では、容器305を、大便器200のボウル部210から空気を吸引する経路を構成する脱臭ダクト143の一部と一体的に形成して拡張プレート300とし、部品点数を削減している。しかし、本発明はこれに限られず、使用者の「おしり」等に乾燥用の空気を供給する経路を構成する温風ダクトと一体的に形成するなどしても、部品点数の削減が可能となる。
本発明の衛生洗浄装置に含まれる各要素については、当業者が適宜設計変更することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができるものも本発明の要旨を含む限り、本発明の範囲に包含される。
本発明の実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置の外観図である。 本実施形態に係る衛生洗浄装置の内部構成を表す透視図である。 本実施形態に係る脱臭ユニット及び開放式タンク近傍の斜視図である。 本実施形態に係る脱臭ダクトの分解斜視図である。 本実施形態に係る脱臭ユニット及び開放式タンク近傍の分解斜視図である。 本実施形態に係るトイレ装置の水路構成を表すブロック図である。 本実施形態に係る開放式タンクの構造と水の流れを表す模式図である。 本実施形態に係る開放式タンクからの余剰水の流れを表す断面図である。
符号の説明
10 トイレ装置、100 衛生洗浄装置、110 本体部、120 ケーシング、121 ケースカバー、122 ケースプレート、123 拡張プレート用切欠、130 吐水ノズル、140 脱臭ユニット、142 脱臭ファン、143 脱臭ダクト、144 脱臭触媒、150 熱交換器、160 コントローラ、170 給水バルブユニット、180 開放式タンク、184 入水蓋部材、185 導水部材、186 貯水部材、186i 排出口、187 出水蓋部材、190 給水部、200 大便器、210 ボウル部、300 拡張プレート、304 ダクト下ケース、310a、310b リブ、330 受水部、400 ダクト上ケース、500 水道管

Claims (4)

  1. 人体局部に向けて水を吐出する吐水ノズルと、
    前記吐水ノズルに水を供給する給水路と、
    前記給水路に設けられ水の供給を制御する開閉弁と、
    前記開閉弁よりも下流の前記給水路に設けられる開放式タンクであって、
    タンク本体と、
    前記タンク本体の内部に水を流入させる流入口と、
    前記タンク本体の内部の水を前記吐水ノズルへ流出させる流出口と、
    前記流入口との間にエアギャップを形成するように設けられ、前記タンク本体の内部の余剰水を外部へ排出するオーバーフロー口と、
    を有する開放式タンクと、
    前記開放式タンクよりも下流の前記給水路に設けられ、前記流出口から流出した水を前記給水路の下流に供給するポンプと、
    通電により機能する電子機能部品と、
    大便器の上方に配置され、前記吐水ノズル、前記給水路、前記開閉弁、前記開放式タンク、前記ポンプ、及び前記電子機能部品を収納するケーシングと、
    を備えた衛生洗浄装置において、
    前記ケーシングの内部で且つ前記オーバーフロー口の下方に、周囲を仕切壁で囲まれた受水部を有する容器が設けられ、
    前記容器の一端は、前記大便器のボウル部の上方まで延在された排水口とされ、
    前記開放式タンクは、前記容器の受水部の上方を覆い、前記オーバーフロー口から排出された余剰水を前記容器の受水部に案内するとともに、前記容器の上方に位置する放出口を有するカバーを有し、
    前記開放式タンクの前記オーバーフロー口から排出された余剰水を前記放出口から前記容器の受水部に流入させ、前記排水口から前記大便器のボウル部に排出可能としたことを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記容器は、前記大便器のボウル部内から空気を吸引する経路を形成する脱臭ダクト、及び、前記人体局部に温風を供給する経路を形成する温風ダクトの少なくともいずれかと一体的に形成されたことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記容器の排水口近傍の仕切壁に、前記排水口の内方に向けたリブが突設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記ポンプと前記吐水ノズルとの間の給水路に、水を加熱する熱交換器が設けられたことを特徴する請求項1〜3のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
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