JPH10278287A - 印刷システム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

印刷システム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムを記録した媒体

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JPH10278287A
JPH10278287A JP8422997A JP8422997A JPH10278287A JP H10278287 A JPH10278287 A JP H10278287A JP 8422997 A JP8422997 A JP 8422997A JP 8422997 A JP8422997 A JP 8422997A JP H10278287 A JPH10278287 A JP H10278287A
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直樹 鍬田
Takashi Maruyama
貴士 丸山
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道直 大澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色修正を行う際に本来の機体差は許容される
にしても印字ヘッドの目詰まりがあるようであれば、本
来の性能を発揮できないので資源の無駄といわざるを得
なかった。 【解決手段】 印刷制御装置20としてのコンピュータ
21に備えられた調整プログラムでは、その処理手順と
して最初のステップS110〜S140にてプリンタ3
1における印字ヘッド31aのクリーニングを実行する
ようにしており、その後で、ステップS150,S16
0にてギャップ調整の処理手順を用意するとともに、さ
らに、その後のステップS170にてキャリブレーショ
ンの処理手順を用意しているので、印刷結果に影響を与
えるような調整前には必ず印字ヘッドのクリーニングが
実行されるように確保することができ、同調整を有意義
なものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷システム、印
刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムを
記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタのようなカラー
印刷装置では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)の三色の色インク、あるいはこれにブラック
(K)を加えた四色の色インクでカラー画像を印刷す
る。これらの色インクを吐出する印刷ヘッドは全ての色
インクを吐出する一体型のものとすることも可能である
が、歩留まりが悪くなるので複数の印刷ヘッドを色ごと
に分けて使用することが多い。一体型の場合は色インク
の吐出量は全体的に多いか少ないかの誤差はあるものの
各色インク間でのバランスは保持される。しかしなが
ら、複数の印刷ヘッドを使用する場合には印刷ヘッドご
とのばらつきによって各色インク間でのバランスが崩れ
てしまう。
【0003】このため、特公平6−79853号公報に
示す従来のカラー印刷装置では、印刷ヘッドを駆動する
駆動回路ごとに駆動信号を調整可能としておき、この駆
動信号を工場などで設定すれば各色インク間でのバラン
スを保持可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のものに
おいては、各カラー印刷装置ごとに工場調整が必要とな
るので製造工程が増えて煩雑であるという課題があっ
た。
【0005】これに対し、本願出願人は新たにカラー画
像データを出力する段階で機体差を打ち消すような色修
正を行う手法を考案することにより、各カラー印刷装置
ごとの機体差が生じていることを許容しつつ印刷物は均
一なものが得られるようになった。
【0006】しかしながら、このような色修正を行う際
に本来の機体差は許容されるにしても印字ヘッドの目詰
まりがあるようであれば、本来の性能を発揮できないの
で資源の無駄といわざるを得ない。
【0007】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、ハードウェアに依存することなく機体差に対応
した調整が可能であるとともに、かかる調整をより有効
にさせることが可能な印刷システム、印刷制御装置、印
刷制御方法および印刷制御プログラムを記録した媒体の
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、印刷装置と、この印刷装
置に対して所定の保守を実行する印刷制御装置とを備え
る印刷システムであって、上記印刷装置は、自己の印字
ヘッドをクリーニングする印字ヘッドクリーニング手段
を有し、上記印刷制御装置は、上記印刷装置における印
刷結果に影響を与える機体差の調整を行うととともに、
同調整前に上記印字ヘッドクリーニング手段にて上記印
字ヘッドのクリーニングを実行させる調整手段を有する
構成としてある。
【0009】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、調整手段が印刷装置に対して印字ヘッド
のクリーニングを実行させてから同印刷装置における印
刷結果に影響を与える調整を行なうため、かかる調整が
有意義に機能することになる。なぜなら、印刷結果に対
して影響を与える機体差を解消するにあたって、汚れな
どに起因する余分な影響を解消していることが確保され
るからである。
【0010】ここにおいて調整手段が実行する調整は各
種の態様が可能であり、一回限りのものであっても良い
し、定期的に行うようなものでも良い。また、この調整
は印刷装置の側で実行されるものでも良いし、印刷装置
の側で行わないで実質的な調整を行うものでも良い。印
刷装置の側で行わない調整の一例として、請求項2にか
かる発明は、請求項1に記載の印刷システムにおいて、
上記印刷制御装置は、所定の修正データに基づいて上記
印刷装置における印刷結果に影響を与える機体差を解消
するように画像処理する画像処理手段を有するととも
に、上記調整手段は同修正データを生成することによっ
て上記調整を行う構成としてある。
【0011】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、画像処理手段が修正データに基づいて画
像処理することにより印刷装置において機体差が解消さ
れるが、この場合にかかる画像処理のための修正データ
が生成される前に印字ヘッドをクリーニングしておくこ
とにより、修正データが有効に利用されることになる。
【0012】このような画像処理は各種のものが適用可
能であるが、印刷装置における機体差を画像処理で解消
させる好適な一例として、請求項3にかかる発明は、上
記請求項2に記載の印刷システムにおいて、上記印刷装
置は、色画像を所定の要素色ごとに色分解してドットマ
トリクス状に表した印刷データに基づいて対応する要素
色の記録材をドットマトリクス状に発色せしめて色画像
を印刷するとともに、上記印字ヘッドクリーニング手段
は、同記録材を発色せしめる上記印字ヘッドにおけるド
ット単位での発色不能を解消するように同印字ヘッドを
クリーニングし、上記印刷制御装置の調整手段は、上記
印刷装置における各要素色毎の出力特性の偏差を取得す
る偏差取得手段と、この偏差取得手段にて取得された出
力特性の偏差を打ち消すように画像処理するための修正
データを生成する修正データ生成手段とを有するととも
に、上記画像処理手段は上記修正データに基づいて色画
像データについて上記出力特性の偏差を打ち消すように
色変換する構成としてある。
【0013】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、印刷装置が印刷データに基づいて対応す
る要素色の記録材ドットマトリクス状に発色させて色画
像を印刷させるものとなっており、印刷制御装置におい
ては、調整手段の偏差取得手段が同印刷装置における各
要素色ごとの出力特性の偏差を取得するとともに、修正
データ生成手段は同偏差を打ち消すように画像処理する
ための修正データを生成する。従って、かかる修正デー
タに基づいて画像処理手段が印刷装置における出力特性
の偏差を打ち消すように色画像データについて色変換す
ると印刷装置では偏差が打ち消されて印刷される。ここ
において、記録材を発色せしめる印字ヘッドでドット単
位の発色不能があれば出力特性の偏差と同様に出力結果
に影響を与えることになり、そのままで色修正データを
生成しても出力特性の偏差を打ち消す本来の意義が発揮
されにくい。しかしながら、調整手段はかかる色修正デ
ータを生成する前に上記印刷装置に対して印字ヘッドに
おけるドット単位での発色不能を解消するように同印字
ヘッドをクリーニングさせるので、色修正手段は少なく
とも印字ヘッドの一時的な目詰まりなどの起因するよう
な出力特性の偏差を解消した上での修正データを生成す
ることになる。
【0014】各要素色毎の出力特性の偏差の原因は各種
の要因があるが、その一例として、請求項4にかかる発
明は、上記請求項3に記載の印刷システムにおいて、上
記印刷装置は、色インクをドットマトリクス状に吐出す
る複数の印字ヘッドユニットからなる印字ヘッドを有し
ており、上記出力特性に基づく偏差は各印字ヘッドユニ
ット毎の色インク使用量の偏差であるとともに、上記修
正データは色インク使用量の偏差によって色が変化しな
いように予め同偏差を打ち消すように色画像データを色
変換するための色変換テーブルとして構成してある。な
お、ここにいう使用量とは、各色毎の一画素あたりの記
録材の使用量を指している。
【0015】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、複数の印字ヘッドユニット毎の色インク
使用量に偏りがあるために色インクの出力特性に偏差が
生じ、これによる機体差は色画像データに対して同偏差
による影響を打ち消すように予め色変換することで解消
可能であり、このための色変換テーブルを生成するにあ
たって、先に印字ヘッドのクリーニングを実行する。
【0016】むろん、画像処理で解消する機体差は、こ
のようなカラー印刷時の色ずれを解消するのみならず、
ドット位置のずれなどを含めて各種のものに適用可能で
ある。
【0017】このように本発明においては、クリーニン
グを実行した後で調整が行われるようにして、本来の性
能を発揮しうるようになればよく、調整を行いたいとき
にクリーニングを併せて実行させる場合に限らず、クリ
ーニングを行いたいときに併せて調整を行うようにして
も同様の効果が得られる。このため、請求項5にかかる
発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印
刷システムにおいて、上記印刷制御装置は、上記印字ヘ
ッドのクリーニングを個別に指定するクリーニング指定
手段と、上記調整を行うか否かを問い合わせる調整問合
手段とを有するとともに、同クリーニング指定手段は、
上記印字ヘッドのクリーニングを個別に指定されたとき
に上記調整問合手段にて調整を行うか否かを問い合わ
せ、調整する場合には上記調整手段にてクリーニングと
調整とを実行する構成としてある。
【0018】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、クリーニング指定手段を備えて個別に印
字ヘッドのクリーニングを実行することを指定可能であ
り、印字ヘッドのクリーニングを実行するときには併せ
て調整を行うか否かの問い合わせを調整問合手段が行な
い、調整する場合には調整手段がクリーニングの実行に
引き続いて調整を実行する。
【0019】これにより、クリーニングを実行してから
調整するという本来の最適な手順が遵守されることにな
る。
【0020】一方、本発明はこのような印刷装置と印刷
制御装置とが共に所定の構成を有することによって実現
可能であるものの、その要素ごとにも発明としては成立
しうる。すなわち、請求項6にかかる発明は、自己の印
字ヘッドをクリーニングする印字ヘッドクリーニング手
段を有する印刷装置に対して所定の保守を実行する印刷
制御装置であって、上記印刷装置における印刷結果に影
響を与える機体差の調整を行うととともに、同調整前に
上記印字ヘッドクリーニング手段にて上記印字ヘッドの
クリーニングを実行させる調整手段を有する構成として
あり、所定の条件を満たす印刷装置を制御することを前
提として印刷制御装置単体においても適用されうる。
【0021】上述したようにして、印刷装置がクリーニ
ング手段を有する場合にクリーニング後に機体差を解消
する調整を行う手法は、実体のある装置に限定される必
要はなく、その方法としても機能することは容易に理解
できる。このため、請求項7にかかる発明は、自己の印
字ヘッドをクリーニングする印字ヘッドクリーニング手
段を有する印刷装置に対して印刷結果に影響を与える機
体差の調整を行う際に、同調整前に上記印字ヘッドクリ
ーニング手段にて上記印字ヘッドのクリーニングを実行
させる構成としてある。
【0022】すなわち、必ずしも実体のある装置に限ら
ず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0023】ところで、このような印刷システムは単独
で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態
で利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれ
に限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフ
トウェアであったりハードウェアであったりするなど、
適宜、変更可能である。
【0024】その一例として、入力される色画像データ
に基づいて印刷インクに対応した印刷データに変換し、
所定のカラープリンタに印刷せしめるプリンタドライバ
においても、接続されているカラープリンタの機体差を
解消するように色画像データを修正する画像処理をする
にあたり、その修正に必要な修正データを生成する前に
同カラープリンタにクリーニングを実行させる構成とす
ることもできる。
【0025】すなわち、プリンタドライバは印刷インク
に対応して入力された色画像データを変換するが、所定
の修正データに基づいて色変換しておくことにより、カ
ラープリンタにおける色インク毎の出力特性の偏差を解
消することが可能となる。しかし、印字ヘッドなどに目
詰まりなどが生じていればそれが原因となって偏差を増
長させていることになるため、本来の性能を発揮できな
いことは明らかであり、修正したとしても本来の性能を
発揮できない。従って、かかる修正データを生成すると
きに、予め出力特性の偏差を解消させておくべくクリー
ニングを実行させる手順とすることにより、本来の性能
をいかんなく発揮させることが可能となる。
【0026】発明の思想の具現化例として印刷システム
のソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを
記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用され
るといわざるをえない。
【0027】その一例として、請求項8にかかる発明
は、自己の印字ヘッドをクリーニングする印字ヘッドク
リーニング手段を有する印刷装置に対して所定の保守を
実行する印刷制御プログラムを記録した媒体であって、
上記印刷装置における印刷結果に影響を与える機体差の
調整を行うととともに、同調整前に上記印字ヘッドクリ
ーニング手段にて上記印字ヘッドのクリーニングを実行
させる構成としてある。
【0028】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考え
ることができる。また、一次複製品、二次複製品などの
複製段階については全く問う余地無く同等である。その
他、供給方法として通信回線を利用して行なう場合でも
本発明が利用されていることにはかわりない。
【0029】さらに、一部がソフトウェアであって、一
部がハードウェアで実現されている場合においても発明
の思想において全く異なるものはなく、一部を記録媒体
上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込まれるよう
な形態のものとしてあってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、印刷結果
に影響を与える機体差を解消するにあたり、先に印字ヘ
ッドのクリーニングを実行させて汚れなどの余分な影響
を解消しておくことにより、機体差の調整をより有効に
実効させることが可能な印刷システムを提供することが
できる。
【0031】また、請求項2にかかる発明によれば、画
像処理によって調整する場合においても予めクリーニン
グを実行させることによって本来の画像処理の効果がよ
り有効に表れるようにすることができる。
【0032】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
色画像を再現する印刷装置に対して各要素色ごとの出力
特性の偏差を画像処理で解消すべく、その偏差を取得し
てから同偏差を解消するように色変換する際にも、印字
ヘッドをクリーニングしてから色変換の根拠となる修正
データを生成するようにしているため、印刷装置におけ
る色再現性能を最大限に有効にさせることができる。
【0033】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
色インクの使用量に基づく偏差を画像処理で解消する際
に、目詰まりなどを解消した状態で修正データを生成す
るので、最大限の色再現性能で印刷可能となる。
【0034】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
調整を意識することなく、単にクリーニングだけを指定
したとしても、調整を促し、セットで実行することによ
って調整し忘れるということがなくなる。
【0035】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
かかる効果を奏することが可能な印刷制御装置を提供す
ることができる。
【0036】さらに、請求項7にかかる発明によれば、
かかる効果を奏することが可能な印刷制御方法を提供す
ることができる。
【0037】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
かかる効果を奏することが可能な印刷制御プログラムを
記録した媒体を提供することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。
【0039】図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷
システムをブロック図により示しており、図2は具体的
ハードウェア構成例をブロック図により示している。
【0040】図において、画像入力装置10はカラー画
像の色画像データを印刷制御装置20へ入力し、同印刷
制御装置20は同色画像データについて画像処理して印
刷装置30に印刷データとして出力する。印刷制御装置
20はかかる画像処理のみならず、印刷装置30におけ
る印刷結果に影響を与える機体差の調整を含むユーティ
リティとしても機能するべく調整手段を有しており、印
刷装置30はこの印刷制御装置20にて各種の調整を行
われるとともに、これに付随して印字ヘッドクリーニン
グ手段を有しており、同調整手段による指示のもとで印
字ヘッドクリーニングを実行されるようになっている。
また、本実施形態においては、印刷装置30は印刷結果
に影響を与える自己の機体差に関する性能データを保持
しており、印刷制御装置20は同性能データを取得し、
同性能データに応じた調整を実行可能となっている。
【0041】ここにおいて、画像入力装置10の具体例
はスキャナ11やデジタルスチルカメラ12あるいはビ
デオカメラ14などが該当し、印刷制御装置20の具体
例はコンピュータ21とハードディスク22とキーボー
ド23とCD−ROMドライブ24とフロッピーディス
クドライブ25とモデム26とディスプレイ27などか
らなるコンピュータシステムが該当する。また、印刷装
置30の具体例としてカラーインクジェット方式のプリ
ンタ31を接続している。なお、モデム26については
公衆通信回線に接続され、外部のネットワークに同公衆
通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータをダウ
ンロードして導入可能となっている。
【0042】図3はプリンタ31の概略構成を示してお
り、三つの印字ヘッドユニット31a1からなる印字ヘ
ッド31aと、この印字ヘッド31aを制御する印字ヘ
ッドコントローラ31bと、当該印字ヘッド31aを桁
方向に移動させる印字ヘッド桁移動モータ31cと、印
字用紙を行方向に送る紙送りモータ31dと、これらの
印字ヘッドコントローラ31bと印字ヘッド桁移動モー
タ31cと紙送りモータ31dにおける外部機器とのイ
ンターフェイスにあたるプリンタコントローラ31eと
からなる印刷機構を備えて印刷データに応じて画像印刷
可能となっている。
【0043】一方、プリンタ31はこれらの印字機構と
ともに印字ヘッド31aの目詰まりをクリーニングする
ためのクリーニング機構も備えている。このクリーニン
グ機構は、印字ヘッド31aのノズル面を覆蓋するとと
もに内面に吸引材31f2を配したキャップ31f1
と、当該キャップ31f1を印字ヘッド31aに向けて
進退させるキャップソレノイド31fと、同キャップ3
1f1の内面に連結された吸引ポンプ31g1を駆動す
るポンプモータ31gと、同様に同キャップ31f1の
内面に連結された大気バルブ31hとを備えており、い
ずれも上記プリンタコントローラ31eに接続されてい
る。そして、図4に示すように、キャップ31f1を印
字ヘッド31aに押しつけつつ印字ヘッド31aを桁方
向に移動してワイピングさせたり、押しつけ状態で吸引
ポンプ31g1を駆動して色インクを吐出させるととも
に大気バルブ31hを開閉して吸引力を調整したりする
ことにより、所定のクリーニング手順に従った目詰まり
クリーニングを実行できるようになっている。
【0044】かかるクリーニングは、印刷制御装置20
たるコンピュータ21がプリンタコントローラ31eを
介して各アクチュエータに対して所定のシーケンスに従
って駆動信号を送出することにより実行される。より具
体的には、図5に示すようなコンピュータ21内で実行
されることになるユーティリティーの調整プログラムに
よって実行される。
【0045】この調整プログラムでは、ステップS11
0〜S140にて上述したクリーニングを実行する。ま
ず、ステップS110では図6および図7に示すような
目詰まりパターンを印刷する。この目詰まりパターンは
各印字ヘッドユニット31a1ごとにノズルの最上列か
ら一列づつ下方に向かって印字ノズルを変えながら桁移
動方向に線を引くものであり、図7に示すように各ノズ
ル毎に100ドット程度(720DPIの場合)ずつ連
続してドットを付して線を引いている。従って、目詰ま
りしているノズルについてはそのドット範囲だけが空白
となるので目視による判断をしやすくなっている。この
とき、ノズルを変えるごとに印字中のノズル番号を付し
て目詰まりのあるノズルの番号が分かるようにしてい
る。
【0046】作業者はこのような目詰まりパターンを見
て、目詰まりが有るかないかをステップS120にて入
力する。この入力の結果、目詰まりがあればステップS
140にてクリーニングの処理を実行する。このクリー
ニングの処理手順を図8のフローチャートに示してい
る。ステップS210ではワイピングを実行する。ワイ
ピングはキャップソレノイド31fを駆動してキャップ
31f1を印字ヘッド31aに押しつけ、かつ桁移動モ
ータ31cを微少範囲で往復動させることにより、キャ
ップ31f1内部の吸引材31f2で印字ヘッド31a
のノズル面を擦ることにより行う。次のステップS22
0ではキャップ31f1を印字ヘッド31aに押しつけ
たまま大気バルブ31hを閉じてポンプモータ31gを
駆動させる。ポンプモータ31gを駆動させると吸引ポ
ンプ31g1が作動するので、キャップ31f1内に負
圧が供給され、各印字ヘッドユニット31a1では色イ
ンクが噴き出てくる。むろん、この色インクは吸引材3
1f2に吸引される。このときに吹き出る色インクは六
列のノズルに対して合計0.5mlぐらいとしてある。
これだけの吹出量は比較的多めであり、停止後も色イン
クの導出経路において色インクがわずかに逆流するよう
なことが起こっているため、後述するように再度微量吸
引を実行することになる。
【0047】次なるステップS230ではとりあえず大
気バルブ31hを開放してキャップ31f1内を大気圧
に戻し、ステップS240ではキャップソレノイド31
fにてキャップ31f1を印字ヘッド31aから離して
ポンプモータ31gを駆動させる。この処理は空吸引に
相当し、キャップ31f1内の余剰の色インクを吸引す
ることになる。
【0048】続くステップS250では、再度、キャッ
プソレノイド31fにてキャップ31f1を印字ヘッド
31aに押しつけ、ポンプモータ31gをわずかだけ駆
動させる。ここで吸引するのは六列のノズルに対して合
計0.1mlぐらいの微量吸引であり、後で色インクを
吐出させるときのためにノズルの先端まで色インクを導
いてなじませるための処理である。そして、ステップS
260では、再度、空吸引し、ステップS270にてワ
イピングする。ステップS270の後のステップS28
0ではオプション処理としてのフラッシングを行う。フ
ラッシングは所定ドット数分の色インクの空打ちであ
り、フラッシングをした場合もしない場合も次のステッ
プS290では所定時間だけ待機して全体をなじませ
る。
【0049】以上がクリーニングの処理手順であるが、
ワイピングを行うので汚れをノズルに付着せしめること
になりかねなく、クリーニング後は再びステップS11
0にて目詰まりパターンを印刷させる。なお、本実施形
態においては、コンピュータ21の側でプリンタ31の
各種アクチュエータを駆動せしめる制御を行うことによ
りクリーニングを実行して印字ヘッドクリーニング手段
を構成することになるが、プリンタ31の側だけでクリ
ーニングを実行する構成とすることも可能であるし、ま
た、その処理手順についても上述した手順に限られるも
のではない。特に、クリーニング内容については後述す
る色ずれとの関係で目詰まりに重点を置いているが、調
整対象に応じてクリーニングの重点を変えることも可能
である。
【0050】クリーニング後は、ステップS150,S
160にてギャップ調整を実行する。複数の印字ヘッド
ユニット31a1がある場合や色インク毎に印字ヘッド
が異なる場合には印字時にノズル列の間隔だけずらして
ドットを付すことになるが、この間隔が所定の間隔に一
致していないと付されるノズル列によって位置がずれて
しまうことになる。ギャップ調整はこれを調整するもの
であり、ハード的にはノズル列の位置を変更しないが、
ずれていればソフト的にドットを付す位置をずらすこと
によって位置ずれを無くす。
【0051】ただし、このような原因であるから一度だ
けギャップずれの状況を判断できればよく、調整の有無
を表すフラグを用意しておき、既に調整済みか否かをス
テップS150にて判断する。そして、未調整の場合に
のみステップS160にてギャップ合わせを行う。この
ギャップ合わせのフローチャートを図9に示している。
ステップS310では図10に示すようなギャップパタ
ーンを印刷する。このギャップパターンは二つのノズル
において一列毎に意図的にドット位置をずらして紙送り
方向に直線を印字させ、ずらすドット位置を徐々に変化
させている。図に示す例では全部で5列の線を印字させ
るが、本来であれば両端の(1)(5)において線のず
れが大きく、中央の(3)において線が一致するはずで
ある。しかしながら、ノズル間が所定の間隔よりずれて
いれば(2)や(4)などの部分で線が一致することに
なる。
【0052】作業者はステップS320にて一直線とな
る列の番号を入力し、ステップS330にてこの情報に
基づいてギャップがずれているか否か、また、ずれてい
るのであればどちらにどれくらいずれているか否かを判
断する。そして、この情報に基づいてプリンタドライバ
がソフト的に印字列をずらして印字させることにより、
ギャップずれを解消させる。
【0053】このようなギャップ調整も調整手段の一機
能であるが一度きりのものであり、当該調整プログラム
ではその主たる目的としてステップS170にてキャリ
ブレーションを実行する。すなわち、本実施形態におい
て調整手段が調整するプリンタ31の機体差は色インク
の出力特性の偏差に基づくいわゆる色ずれであり、具体
的には印字ヘッドユニット31a1ごとの色インクの使
用量の偏差である。調整手段は、かかる偏差を取得して
色ずれが生じないように画像処理せしめるための色変換
テーブルを作成することにより実質的に調整を行う。
【0054】このプリンタ31は印字インクとして四色
の色インクを使用するものであり、各印字ヘッドユニッ
ト31a1にはそれぞれ独立した二列の印字ノズルが形
成されている。供給する色インクは印字ノズルの列単位
で変えることができ、この場合は図示左方の印字ヘッド
ユニット31a1については二列とも黒色インク(K)
を供給し、図示右方の印字ヘッドユニット31a1につ
いては左列にマゼンタ色インク(M)を供給するととも
に右列にイエロー色インク(Y)を供給し、図示真ん中
の印字ヘッドユニット31a1については左列にシアン
色インク(C)を供給するとともに右列は不使用として
いる。ここにおいて、各印字ヘッドユニット31a1の
左列と右列との製造誤差は比較的小さく、ほぼ無視でき
る。
【0055】しかしながら、印字ヘッドユニット31a
1ごとの間では色インクの吐出量に差が生じやすく、後
述するようにして測定された各印字ヘッドユニット31
a1ごとの色インクの吐出量を計測した性能データを保
持できるようにPROMエリアを備えている。そして、
上述した印字ヘッドコントローラ31bには、この印字
ヘッドユニット31a1における各ノズルに備えられて
いるピエゾ素子を駆動して色インクを吐出させる印字ヘ
ッド駆動部31b1とともに同PROMエリアを参照す
るためのPROMインターフェイス31b2を備えてお
り、プリンタコントローラ31eを介して入力される印
字データに基づいて印字ヘッド駆動部31b1にて印字
させるとともに、要求に応じてPROMエリアに保持さ
れた色インクの吐出量である性能データを出力可能とな
っている。
【0056】また、このようなPROMエリアは必ずし
も印字ヘッドユニット31a1に備えなければならない
わけではなく、少なくともプリンタ31内に装着してあ
ればよく、図3の二点鎖線に示すように印字ヘッド31
aとは別個に備えても良い。ただし、印字ヘッドユニッ
ト31a1に備えられている場合には少なくとも当該印
字ヘッドユニット31a1を組み上げた状態で検査して
吐出量を計測したデータを保持できるというメリットが
ある。特に、印字ヘッドと色インクタンクとが一体的に
形成されるようなものにおいては、かかるカートリッジ
ごとにデータを記録するようにしてもよい。
【0057】さらに、このようなデータを記録するとい
う意味ではディップスイッチのようなものを備えてプリ
ンタコントローラ31eに接続し、計測時に作業者が同
ディップスイッチを設定するようにしても良い。このよ
うにすれば同プリンタコントローラ31eを介して同デ
ィップスイッチの設定内容を読みとることができ、同デ
ータを偏差として入力できるからである。
【0058】あるいは、単に計測結果をシール用紙のよ
うなものに印字して印字ヘッド31aに貼付せしめ、ユ
ーザーがそのシール用紙に印字されたデータを入力する
ということも可能である。ただし、この場合は後述する
ように偏差取得の処理で入力することになる。
【0059】ここで、このような印字ヘッド31aのP
ROMエリアへの性能データの書き込みについて説明す
る。この書き込みの手順は、図11に示す工場設定の手
順書に示している。同図に示すように、最初の手順S1
1では色インク吐出量を計測する。
【0060】図12は印字ヘッド31aにおける色イン
ク吐出量を示している。印字する際にプリンタドライバ
はRGBデータをCMYKデータに色変換するとともに
ハーフトーン処理するが、これは印字ヘッド31aの色
インクを考慮した対応関係に基づいている。そして、こ
の対応関係は当然に色インクの吐出量にも関係してい
る。すなわち、同図の上段(基準)に示すようにある印
字データに対応して吐出されるべき色インク量が40n
gであることを前提としてプリンタドライバが色変換す
るにもかかわらず、実際には下段(サンプル)のように
ずれてしまう。むろん、このずれを小さくすることも可
能であるが、印字ヘッドユニット31a1の製造歩留ま
りを悪化させてしまう。
【0061】このような色インクの吐出量の計測(手順
S11)は、印字ヘッド31aを組み付けた状態で全て
の印字ヘッドユニット31a1にシアン色インクを供給
し、所定の用紙に25%といった適当な密度で図13に
示すようにベタのパッチを印刷させ、その濃度を濃度計
で測定する。むろん、図に示す六つのパッチは六列の印
字ノズルのそれぞれだけで印字する。全ての印字ノズル
が同じシアン色インクを吐出するようにしているため、
測定される濃度は印字ノズルごとの吐出量に概ね比例す
る。この結果、図14に示すように各ノズルが25%の
基準で印字するようにしているにもかかわらず、サンプ
ルされた結果にはバラツキが生じる。この例で言えば、
同じ印字ヘッドユニット31a1で印字されるマゼンタ
とイエローに使用することになる印字ノズルの吐出量が
やや少なく(23%)、シアンに使用することになる印
字ノズルの吐出量がやや多く(27%)なっており、ブ
ラックに使用することになる印字ノズルの吐出量が基準
値と一致している(25%)。そして、このような計測
結果は計測後に印字ヘッド31aにおけるPROMエリ
アに書き込む(手順S12)。
【0062】この例では、濃度を介して間接的に色イン
クの吐出量を計測しているが、同吐出量を直に計測して
も良い。むろん、1ドット(ショット)で吐出される色
インクの重量は計測不能であるから、数万ショットで使
用される色インクの重量を計測し、ショット数で除算し
て1ショットあたりの色インクの吐出量を計測すること
もできる。
【0063】なお、本実施形態においては、四色の色イ
ンクを使用しているが、図15に示すプリンタ31の印
字ヘッド31aのように三つの印字ヘッドユニット31
a1における二列の印字ノズルを最大限に利用して六色
の色インクを使用することも可能である。この場合、シ
アンとマゼンタについては濃色インクと淡色インクとを
使用するものとし、さらにイエローとブラックとを使用
して合計六色となっている。また、本実施形態において
は、色インクを吐出させるためにピエゾ素子によるマイ
クロポンプ機構を採用しているが、インク吐出孔の内側
壁面に備えられたヒータによって気泡を発生させ、その
膨張圧力でインクを吐出させるようなものであっても構
わない。むろん、これら以外の方法で色インクを吐出さ
せるものであっても良いし、あるいは、色インクを吐出
させるのではなく、ヒータによってインクリボンに付着
した色インクを溶融させて転写する熱転写タイプの印字
ヘッドなどについても適用可能である。ただし、この場
合はインクリボンごとに印字ヘッドが異なっており、各
印字ヘッドごとに機体差が生じているようなものに適用
される。
【0064】キャリブレーションの処理手順を図16に
示しているが、最初のステップS410では機体差たる
偏差を取得する。上述したように印字ヘッドユニット3
1a1のPROMエリアに性能データとして色インク使
用量が書き込まれている場合、偏差取得の処理は図17
に示すようにステップS510にてプリンタコントロー
ラ31eを介して印字ヘッドコントローラ31bよりP
ROMエリアに保持された色インクの吐出量である性能
データを読み込めばよい。
【0065】偏差を取得したらステップS420にて色
修正ルックアップテーブル(LUT)を作成する。印字
ヘッドユニット31a1より読み出された性能データは
各印字ヘッドユニット31a1ごとの色インクの吐出量
の偏差を表しており、偏差があるということはある色を
表す印刷データで印刷しようとしてもその偏りによって
色が変化してしまうことを意味する。この色修正ルック
アップテーブルは、かかる色の変化を打ち消すように予
め色修正しておくための対応関係を表すものであり、か
かる色修正ルックアップテーブルを参照して色修正して
おけば、印字ヘッドユニット31a1で印刷したときに
色の変化が相殺されて原色に忠実に再現されるようにな
る。
【0066】上述した例を参照すれば、図14に示すよ
うに、シアンは基準よりも強く、マゼンタとイエローは
基準よりも弱いから、図18に示すように元のシアンC
のデータに対して修正されたシアンC’のデータは全体
的に弱めとするとともに、元のマゼンタMとイエローY
のデータに対して修正されたマゼンタM’とイエロー
Y’のデータは全体的に強めとする対応関係をルックア
ップテーブルに形成する。また、ブラックについては基
準通りであるため、入出力間で特性を変化させていな
い。なお、印字ヘッドユニット31a1には計測結果に
基づいたデータが記録されているため、相対的な誤差で
はなく、絶対的な誤差が分かる。このような絶対的な誤
差は製品検査でパスする程度であるのでその範囲は限ら
れており、生じうる絶対的な誤差のすべてについて予め
実験して最適な入出力の変換特性を得ておけばよい。
【0067】印刷時には、このような色修正と、RGB
からCMYKなどへの色変換とを個別に実行することも
可能であるが、実際には同時に実行することが可能であ
り、ステップS430ではこの二つを同時に実行可能と
なるように色変換時に使用する色変換ルックアップテー
ブルを書き換えている。従って、印刷実行時に図19に
示すプリンタドライバのステップS610にてRGBデ
ータに基づいて同色変換ルックアップテーブルを参照す
ればCMYKへの色空間の変換と同時にプリンタ31の
出力特性の偏差を見越したC’M’Y’K’データへの
補正も同時に行われる。すなわち、この色変換こそがプ
リンタ31の機体差を打ち消すように画像処理すること
に該当し、本発明の画像処理手段を構成しているといえ
る。従って、上述した色修正ルックアップテーブルは修
正データを構成するし、キャリブレーションの処理はか
かる修正データを生成する意味で修正データ生成手段を
構成する。むろん、修正データは画像処理手段との対応
によって種々の変更が可能であり、本実施形態のように
色修正ルックアップテーブルとして使用するのではな
く、色変換ルックアップテーブルに組み込むことによっ
て使用することも可能である。また、画像処理手段につ
いても機体差に対応して種々の内容とすることができ
る。
【0068】なお、印字ヘッドユニット31a1のPR
OMエリアに上述したような性能データが記録されてい
る場合、その性能データに基づいて偏差を打ち消すよう
な色修正を行えばよいのであるが、経年変化によって偏
差が生じてくる場合には対応できない。従って、印字ヘ
ッドユニット31a1のPROMエリアからの読み込み
だけでなく、マニュアルによって偏差を取得して色修正
することも可能である。
【0069】図20はこのような偏差取得のサブルーチ
ン処理のフローチャートを示しており、パッチの印刷と
ユーザーによる選択によってコンピュータ21は偏差を
取得する。図21および図22はコンピュータ21にて
プリンタ31に印刷させる同パッチとそのデータを示し
ている。ステップS710では、紙面上に(1)〜
(5)の符号を伴った五つの色偏りパッチを印刷させる
ものとし、その印刷の色データは赤成分を微妙に変化さ
せたものとなっている。図22に示すように、緑成分と
青成分とを階調値「64」で固定しつつ赤成分だけにつ
いては階調値「48」〜「80」の範囲で「8」刻みと
している。この刻み幅は全体としての傾向を見る必要が
あり、細かくしすぎる必要はない。(1)のように赤成
分が弱ければシアンぽいグレイが印刷され、(5)のよ
うに赤成分が強ければ赤っぽいグレイが印刷される傾向
にある。
【0070】色データを見れば分かるように、本来であ
れば(3)のパッチにおいて赤緑青の各成分が一致する
のでグレーで出力されるべきであるが、上述したように
この色データに基づいてプリンタ31が印刷する場合に
色インクの吐出量の偏差によっては必ずしも(3)のパ
ッチがグレーで出力されるとは限らない。
【0071】ステップS720ではユーザーがこのパッ
チを見てグレーに近いパッチNo.を選択してキーボー
ド23から手入力する。ここで、(3)のパッチがグレ
ーであれば補正する必要はないといえる。しかしなが
ら、(4)や(5)のパッチがグレーに近いと判断され
たならばシアンが強いことを裏付け、(1)や(2)の
パッチがグレーに近いと判断されたならばシアンが弱い
ことを裏付けることになる。すなわち、この選択はプリ
ンタ31における各要素色ごとの強弱のバランスを判定
することに対応する。
【0072】図23および図24はステップS720に
おいてユーザが選択したパッチが(4)または(5)で
あり、シアンが強くなる傾向の場合の色補正を示してい
る。
【0073】ステップS720にて(4)または(5)
が選択された場合は赤成分を強調する色補正が必要であ
ると判断し、どの程度の強調補正をすべきか判定するた
めにステップS730にてグレイスケールパターンを印
刷する。ここでいうグレイスケールパターンとは赤成分
についてトーンカーブを利用した強調補正を行うものと
し、その強調程度を変えて階調値の異なるグレイを連続
したパッチ状に印刷したものを意味している。図23は
トーンカーブの符号とともにそのグレイスケールを印刷
しており、図24は各トーンカーブにおける入出力間の
対応関係を示している。図に示すように、トーンカーブ
の符号が大きいものほど強調度が大きいことが分かる。
この例では弱い成分だけを修正するようにしているが、
図25に示すように相対的に弱い成分は強くしつつ、強
い成分の側を弱くするような修正を同時に行うことも可
能である。
【0074】このようなトーンカーブの具体例としては
γ補正がよく知られている。256階調のRGBデータ
を前提とすれば、γ曲線はY=255×(X/255)
**γとなる入出力関係を意味しており、γ=1におい
て入出力間で強調を行わず、γ>1において入力に対し
て出力が弱くなり、γ<1において入力に対して出力が
強くなる。本実施形態においては、トーンカーブとして
γを「0.05」刻みで変化させてグレイスケールを印
刷してみたところ、良好な結果を得た。
【0075】ステップS740ではユーザーがトーンカ
ーブの選択を実行するが、かかる選択に対応してステッ
プS420では色修正ルックアップテーブルを作成する
とともに、ステップS430ではステップS420にて
作成した色修正ルックアップテーブルに基づいて色変換
ルックアップテーブルを書き換えればよい。
【0076】この結果、経年変化に対応可能となるし、
印刷用紙の紙色の影響も打ち消すことができる。このよ
うな印刷用紙の紙色が印刷結果に及ぼす影響は実質的に
ハードウェアにおける出力特性の偏差と同様であるか
ら、所望の紙に上述したパッチを印刷させて偏差を取得
せしめることにより、紙色に影響されることなく元の色
を再現するといったことが可能となる。
【0077】このように、印刷制御装置20における調
整手段は図5に示す調整プログラムにて構成されてお
り、同調整プログラム内ではギャップ合わせやキャリブ
レーションといった印刷結果に影響を与える調整を行う
前にクリーニングのルーチンを入れておくことにより、
調整前には必ず印字ヘッドのクリーニングを済ませた状
態としている。なお、ギャップ合わせにおいては概ね一
度限りのものであるが、その場合にも先にクリーニング
を実行するし、キャリブレーションにおいてもクリーニ
ングの処理の後に位置することによって常にクリーニン
グを実行することになる。すなわち、調整プログラムに
おける実行順序が本発明を構成している。
【0078】むろん、目詰まりパターンを印刷した結
果、目詰まりが無ければクリーニングは実行されない
が、広い意味でこのような目詰まりパターンの印刷はク
リーニングの一部をなす手順であり、調整前に印字ヘッ
ド31aの状態をハードウェアのもつ最良のコンディシ
ョンに保持しておくという意味においては共通する。
【0079】一方、逆にクリーニングを実行した場合に
はそれによって最良状態が変化する場合もある。従っ
て、クリーニングを実行しようとした場合に調整を行う
か否かを問い合わせることも可能である。
【0080】図26はこのようなクリーニング指定プロ
グラムのフローチャートを示している。本クリーニング
指定プログラムは、ユーティリティプログラムのメニュ
ー選択などによってクリーニングを指定された場合に起
動されるものであり、ステップS810にて図8に示す
処理手順に従ってクリーニングを実行した後、ステップ
S820にてキャリブレーションを実行するか否かを問
い合わせる。この問い合わせの入力をステップS830
にて判断し、キャリブレーションする場合にはステップ
S840にて上述した手順に従ってキャリブレーション
を実行すればよいし、問い合わせに対してキャリブレー
ションを実行しないときにはクリーニング指定プログラ
ムを終了する。すなわち、このクリーニング指定プログ
ラムにおいてクリーニング処理後にキャリブレーション
を実行可能に配置することにより、本発明を構成してい
る。
【0081】むろんこの場合においてステップS820
が調整問合手段を構成するし、かかるクリーニング指定
プログラムを起動させることがクリーニング指定手段を
構成する。
【0082】以上説明した調整プログラムやプリンタド
ライバなどはインストールプログラムとともにCD−R
OMなどのプログラム記録媒体に記録されて頒布され、
コンピュータ21にプリンタ31を接続した後、同CD
−ROMをCD−ROMドライブ24にセットしてイン
ストールされる。すなわち、セット後、インストールプ
ログラムはアプリケーションとして実行され、プリンタ
ドライバや色変換ルックアップテーブルなどをハードデ
ィスク22上に展開することになる。
【0083】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。
【0084】調整プログラムを起動すると、最初に目詰
まりパターンを印刷(ステップS110)し、目詰まり
の有無について作業者に入力を促す(ステップS12
0)。目詰まりがあればクリーニングを実行(ステップ
S140)して、再度、ステップS110に戻る。目詰
まりが無かったり、クリーニングを実行して目詰まりが
なくなれば、印字ヘッド31aにおいては最高のコンデ
ィションとなっているといえる。
【0085】この後、まず、過去にギャップ調整をして
いるか否かを判断(ステップS150)し、無ければス
テップS160にてギャップ合わせを実行する。このギ
ャップ合わせにおいては既に印字ヘッド31aがクリー
ニングされて目詰まりが取れているのでギャップパター
ンも可能な限り正確に印字され、調整の有効性が確保さ
れている。
【0086】また、ギャップ調整後はキャリブレーショ
ンを実行する(ステップS170)。キャリブレーショ
ンにおいては、印字ヘッド31aにおける色インクの出
力特性の変化が当該印字ヘッド31aを構成する印字ヘ
ッドユニット31a1のPROMに記憶されていればそ
れから読み出すし、記憶されていなければ各種のパッチ
を印刷するなどして印字ヘッドユニット31a1毎の偏
差を取得(ステップS410)し、偏差を取得した状態
で当該偏差を打ち消す画像処理のための色修正ルックア
ップテーブルを作成する(ステップS420)。この色
修正ルックアップテーブルを作成する時点においても先
に印字ヘッドクリーニングが実行されているので印字ヘ
ッド31aの目詰まりなどが生じておらず、印字ヘッド
ユニット31a1毎の出力特性の偏差を画像処理の側で
打ち消すという意味では、最良のコンディションを確保
しつつその状態で修正データを生成することになって以
後の画像処理の効果も良好となる。
【0087】なお、プリンタドライバはこれら以外の機
能も備えており、印刷時においては、色変換(ステップ
S610)の後、階調変換のための二値化(ステップS
620)を行った後、印刷データをプリンタ31に出力
して印刷(ステップS630)する。
【0088】このように、印刷制御装置20としてのコ
ンピュータ21に備えられた調整プログラムでは、その
処理手順として最初のステップS110〜S140にて
プリンタ31における印字ヘッド31aのクリーニング
を実行するようにしており、その後で、ステップS15
0,S160にてギャップ調整の処理手順を用意すると
ともに、さらに、その後のステップS170にてキャリ
ブレーションの処理手順を用意しているので、印刷結果
に影響を与えるような調整前には必ず印字ヘッドのクリ
ーニングが実行されるように確保することができ、同調
整を有意義なものとすることができる。
【0089】<他の実施形態>図27は各印字ヘッドユ
ニット31a1において1ショットで使用される色イン
クのインク重量とそのクラス分けの対応表を示してい
る。この例では1ショットあたりの色インク量が20.
5〜21.0ngであるときを基準として「1」〜「2
1」のクラス分けを行ない、各クラスをIDと呼んでい
る。図から明らかなようにIDが小さいほどインク重量
が重いので色インクをたくさん使用しており、逆にID
が大きいほど少しの色インクを使用している。従って、
IDが大きい場合にはデータが表す濃度を濃いめにすれ
ばずれを打ち消すことになるし、逆にIDが小さい場合
は濃度を薄めにすればずれを打ち消すことができるよう
になる。
【0090】故に、予め、IDに対応して図28に示す
ように入力データと出力データとの間で変換される色修
正ルックアップテーブルLUT1〜LUT21を用意し
ておき、この色修正ルックアップテーブルLUT1〜L
UT21に従ってデータの変換を行えばずれは解消され
る。本実施形態においては、予めIDに対応して印刷結
果が最もリニアになるトーンカーブのγを実験によって
求めてあり、各IDに対応したルックアップテーブルL
UT1〜LUT21を生成してある。
【0091】従って、この例ではプリンタ31の印字ヘ
ッド31aからIDを読み込むだけで色修正ルックアッ
プテーブルLUT1〜LUT21も一義的に決まり、ス
テップS420を実行することなくステップS430に
て色変換ルックアップテーブルを書き換えればよい。
【0092】また、上述した実施形態においては、色ず
れが二つの印字ヘッドユニット31a1の間の機体差に
よって生じるものであったため、図22に示すように、
緑成分と青成分とを固定しつつ赤成分だけについては階
調値を変化させれば色ずれを解消させる方向性が分かっ
た。しかしながら、赤成分と緑成分と青成分とがそれぞ
れ独立した印字ヘッドユニットを備えている場合には単
に一つの成分を増減させるだけではグレーを得ることは
できない。このような場合の手順を図29に示してい
る。
【0093】以下、この手順について詳述する。ステッ
プS910では第一段階のテストパターンであるカスタ
ムAパターンを印刷させる。カスタムAパターンを図3
0および図31に示しており、成分データが少しずつ異
なる円形の複数の灰色パッチから構成されている。ま
た、図30は256階調のRGBデータで成分データを
表示しており、図31はCMYKデータの%表示で成分
データを表示しており、図32はそれを一覧で示してい
る。
【0094】それぞれの灰色パッチの成分データについ
ては所定の規則性に従って少しずつ変化させてあり、中
央の灰色パッチにおいて成分データが均等しており、紙
面上方に向かうにつれて赤(R)成分が大きくなるとと
もに下方に向かうにつれて同赤成分が小さくなり、ま
た、紙面左下方向に向かうにつれて緑(G)成分が大き
くなるとともに右上方向に向かうにつれて同緑成分が小
さくなり、また、紙面右下方向に向かうにつれて青
(B)成分が大きくなるとともに左上方向に向かうにつ
れて同青成分が小さくなる。すなわち、上方から下方に
向かう方向に要素色たる赤成分の座標軸を設定するとと
もに、左斜め下方から右斜め上方に向かう方向に要素色
たる緑成分の座標軸を設定するとともに、右斜め下方か
ら左斜め上方に向かう方向に要素色たる青成分の座標軸
を設定し、これらの座標軸によって定まる座標に比例し
て各成分データが増減している。
【0095】従って、このカスタムAパターン内におい
て全ての要素色のバランスを一定の範囲内で変化させた
全ての組が表示されることになる。むろん、この成分デ
ータ通りに色インクが吐出されれば中央のA1の灰色パ
ッチが無彩色に見え、その周縁では要素色のバランスが
崩れていずれかの要素色の影響が表れた灰色となるはず
である。また、中央から離れるに従ってバランスのずれ
の量も大きくなっている。
【0096】しかしながら、印字ヘッドユニットにおけ
るインク使用量に偏りがある場合には予定通りの量の色
インクが吐出されないため、A1の灰色パッチではな
く、他の灰色パッチにおいてバランスすることになる。
その関係を逆算した対応関係を図27のクラス分けを利
用して図33に示している。例えば、A1が無彩色に見
えるのであればシアンの色インクの使用量のIDは「1
1」となり、マゼンタの色インクの使用量のIDは「1
1」となり、イエローの色インクの使用量のIDは「1
1」となるのでまさしく均衡していることになるが、C
4が無彩色に見えるのであればシアンの色インクの使用
量のIDは「11」となり、マゼンタの色インクの使用
量のIDは「15」となり、イエローの色インクの使用
量のIDは「7」となっていることが分かる。すなわ
ち、イエロー、シアン、マゼンタの順で吐出するインク
重量が少しずつ小さくなっており、各要素色間の強弱の
偏差が分かる。
【0097】なお、灰色パッチは中央のA1と、その一
回り外のB1〜B6と、さらに一回り外のC1〜C12
と、最外周のD1〜D16とから構成されているが、ハ
ードウェアのチェックでは必ずC1〜C12よりも外側
にずれないようにしている。それにもかかわらずD1〜
D16を印字するのは、無彩色を選択する際に一定の傾
向で成分データがずれる複数の灰色パッチにおいて両側
の灰色パッチと比較することによって正確に判断できる
事実に鑑み、必ず両側に灰色パッチが存在するようにす
るためである。
【0098】また、図30および図31に示すカスタム
Aパターンではそれぞれの灰色パッチについてはCMY
の各要素色で印刷するものの、用紙の下部には切取線と
ともに黒色インクだけで階調値「128」に対するリフ
ァレンスパッチを印刷している。灰色パッチがたくさん
並ぶと、無彩色であるか否かの判断を付けにくくなる場
合がある。特に、紙色や照明の加減によっては分かりに
くくなる可能性がある。しかしながら、黒色インクだけ
で印刷されたリファレンスパッチがあればこれと待避す
ることによって無彩色の基準が確認できるので、灰色パ
ッチの中から無彩色を選択する際の正確度が向上する。
【0099】ところで、カスタムAパターンで灰色パッ
チを選択した場合、その強弱の程度も分かった感じもす
るが、ここで判断された強弱の偏差はあくまでも階調値
であれば「128」近辺での偏差に過ぎず、全階調にわ
たってシアン、マゼンタ、イエローのIDが「11」、
「15」、「7」とするのが最適であるとは限らない。
【0100】従って、ステップS920にてユーザーは
カスタムAパターンの中から無彩色と思われる灰色パッ
チを選択してキーボード23からコンピュータ21に対
して入力すると、同コンピュータ21は次のステップS
930にて図28に示した色修正ルックアップテーブル
LUT1〜LUT21の候補を選択し、ステップS94
0にて図34に示すカスタムBパターンを印刷する。カ
スタムBパターンは紙面上横方向に一つの色修正ルック
アップテーブルに従って成分データを変化させた灰色パ
ッチを印刷しつつ、紙面上縦方向にその色修正ルックア
ップテーブルを変化させ、最終的には紙面上に27のグ
ラデーション風のグレイスケールパターンを印刷して構
成されている。
【0101】カスタムAパターンにおいてA1を無彩色
として選んだ場合であっても成分データが「128」の
近辺においてたまたまバランスが取れただけであり、他
の階調値ではわずかにリニアでないこともある。従っ
て、カスタムAパターンで選択された各要素色のIDに
ついて前後プラスマイナス「1」の範囲で三つのIDを
候補とし、それぞれを組み合わせた合計27個の色修正
ルックアップテーブルを利用して図34に示す成分デー
タを修正し、カスタムBパターンを印刷する。
【0102】図35はカスタムAパターンにおいてA1
を無彩色として選んだ場合であり、完全に理想通りであ
れば14番目のグレイスケールパターンが全階調にわた
って無彩色に見えるはずである。しかしながら、他の階
調値のバランスからすると他のグレイスケールパターン
の方が全体的に無彩色に見えることもあり得る。また、
図36はカスタムAパターンにおいてC4を無彩色とし
て選んだ場合であり、先に得られたIDを基準に27個
のグレイスケールパターンの中から全階調にわたって無
彩色に見えるものを選択すればよい。選択結果はステッ
プS950にてキーボード23からコンピュータ21に
入力され、最終的に選択されたIDに従って図28に示
す色修正ルックアップテーブルも決定される。
【0103】むろん、この場合もステップS420を実
行することなくステップS430にて色変換ルックアッ
プテーブルを書き換えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷システムのブ
ロック図である。
【図2】同印刷システムの具体的ハードウェア・ソフト
ウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】同印刷システムにおけるプリンタの概略ブロッ
ク図である。
【図4】印字ヘッドのクリーニングを示す概略図であ
る。
【図5】調整プログラムのフローチャートである。
【図6】目詰まりパターンを示す図である。
【図7】同目詰まりパターンの拡大図である。
【図8】クリーニングの処理手順を示すフローチャート
である。
【図9】ギャップ合わせプログラムのフローチャートで
ある。
【図10】ギャップパターンを示す図である。
【図11】印字ヘッドに偏差を書き込む工場設定の手順
書である。
【図12】印刷ヘッドユニットの色インクの吐出量の状
況を示す図である。
【図13】濃度計にて計測するパッチを示す図である。
【図14】濃度計にて計測した結果を示す図である。
【図15】印字ヘッドの他の変形例を示す図である。
【図16】キャリブレーションのフローチャートであ
る。
【図17】偏差取得の第一の例のフローチャートであ
る。
【図18】図14に示す計測結果に基づいて入出力特性
を変換する対応関係を示す図である。
【図19】プリンタドライバのフローチャートである。
【図20】偏差取得の第二の例のフローチャートであ
る。
【図21】要素色間の強弱を判定するための色偏りパッ
チを示す図である。
【図22】同色偏りパッチを印刷するためのデータを示
す図である。
【図23】補正態様を選択するためのグレイスケールパ
ターンを示す図である。
【図24】γ曲線を利用した補正態様と入出力の対応関
係を示す図である。
【図25】赤の色成分を相対的に強調補正する場合の入
出力の対応関係を示す図である。
【図26】クリーニング指定プログラムのフローチャー
トである。
【図27】プリンタにて吐出する色インクのインク重量
とそのクラス分けの対応を示す図である。
【図28】クラス分けに対応した色修正ルックアップテ
ーブルでの入出力の対応関係を示す図である。
【図29】色ずれ調整プログラムのフローチャートであ
る。
【図30】カスタムAパターンをRGBデータの成分デ
ータで示す図である。
【図31】カスタムAパターンをCMYKモードの成分
データで示す図である。
【図32】カスタムAパターンの成分データの対応関係
を示す図である。
【図33】カスタムAパターンで選択される灰色パッチ
に対応するIDを示す図である。
【図34】カスタムBパターンを構成するグレイスケー
ルパターンを示す図である。
【図35】カスタムAパターンでA1の灰色パッチを選
択した場合の色修正ルックアップテーブルの組み合わせ
を示す図である。
【図36】カスタムAパターンでC4の灰色パッチを選
択した場合の色修正ルックアップテーブルの組み合わせ
を示す図である。
【符号の説明】
10…画像入力装置 20…印刷制御装置 21…コンピュータ 22…ハードディスク 23…キーボード 24…CD−ROMドライブ 25…フロッピーディスクドライブ 26…モデム 27…ディスプレイ 30…印刷装置 31…プリンタ 31a…印字ヘッド 31b…印字ヘッドコントローラ 31c…印字ヘッド桁移動モータ 31d…紙送りモータ 31e…プリンタコントローラ 31f…キャップソレノイド 31g…ポンプモータ 31h…大気バルブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置と、この印刷装置に対して所定
    の保守を実行する印刷制御装置とを備える印刷システム
    であって、 上記印刷装置は、自己の印字ヘッドをクリーニングする
    印字ヘッドクリーニング手段を有し、 上記印刷制御装置は、上記印刷装置における印刷結果に
    影響を与える機体差の調整を行うととともに、同調整前
    に上記印字ヘッドクリーニング手段にて上記印字ヘッド
    のクリーニングを実行させる調整手段を有することを特
    徴とする画像印刷システム。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の印刷システムにお
    いて、 上記印刷制御装置は、所定の修正データに基づいて上記
    印刷装置における印刷結果に影響を与える機体差を解消
    するように画像処理する画像処理手段を有するととも
    に、上記調整手段は同修正データを生成することによっ
    て上記調整を行うことを特徴とする印刷システム。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の印刷システムにお
    いて、 上記印刷装置は、色画像を所定の要素色ごとに色分解し
    てドットマトリクス状に表した印刷データに基づいて対
    応する要素色の記録材をドットマトリクス状に発色せし
    めて色画像を印刷するとともに、上記印字ヘッドクリー
    ニング手段は、同記録材を発色せしめる上記印字ヘッド
    におけるドット単位での発色不能を解消するように同印
    字ヘッドをクリーニングし、 上記印刷制御装置の調整手段は、上記印刷装置における
    各要素色毎の出力特性の偏差を取得する偏差取得手段
    と、この偏差取得手段にて取得された出力特性の偏差を
    打ち消すように画像処理するための修正データを生成す
    る修正データ生成手段とを有するとともに、上記画像処
    理手段は上記修正データに基づいて色画像データについ
    て上記出力特性の偏差を打ち消すように色変換すること
    を特徴とする印刷システム。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の印刷システムにお
    いて、上記印刷装置は、色インクをドットマトリクス状
    に吐出する複数の印字ヘッドユニットからなる印字ヘッ
    ドを有しており、上記出力特性に基づく偏差は各印字ヘ
    ッドユニット毎の色インク使用量の偏差であるととも
    に、上記修正データは色インク使用量の偏差によって色
    が変化しないように予め同偏差を打ち消すように色画像
    データを色変換するための色変換テーブルであることを
    特徴とする印刷システム。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の印刷システムにおいて、上記印刷制御装置は、上記
    印字ヘッドのクリーニングを個別に指定するクリーニン
    グ指定手段と、上記調整を行うか否かを問い合わせる調
    整問合手段とを有するとともに、同クリーニング指定手
    段は、上記印字ヘッドのクリーニングを個別に指定され
    たときに上記調整問合手段にて調整を行うか否かを問い
    合わせ、調整する場合には上記調整手段にてクリーニン
    グと調整とを実行することを特徴とする印刷システム。
  6. 【請求項6】 自己の印字ヘッドをクリーニングする印
    字ヘッドクリーニング手段を有する印刷装置に対して所
    定の保守を実行する印刷制御装置であって、上記印刷装
    置における印刷結果に影響を与える機体差の調整を行う
    ととともに、同調整前に上記印字ヘッドクリーニング手
    段にて上記印字ヘッドのクリーニングを実行させる調整
    手段を有することを特徴とする印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 自己の印字ヘッドをクリーニングする印
    字ヘッドクリーニング手段を有する印刷装置に対して印
    刷結果に影響を与える機体差の調整を行う際に、同調整
    前に上記印字ヘッドクリーニング手段にて上記印字ヘッ
    ドのクリーニングを実行させることを特徴とする印刷制
    御方法。
  8. 【請求項8】 自己の印字ヘッドをクリーニングする印
    字ヘッドクリーニング手段を有する印刷装置に対して所
    定の保守を実行する印刷制御プログラムを記録した媒体
    であって、上記印刷装置における印刷結果に影響を与え
    る機体差の調整を行うととともに、同調整前に上記印字
    ヘッドクリーニング手段にて上記印字ヘッドのクリーニ
    ングを実行させることを特徴とする印刷制御プログラム
    を記録した媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3824382A4 (en) * 2018-09-26 2022-03-16 Hewlett-Packard Development Company, L.P. COLOR PIPELINE

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