JPH10271999A - S,s−エチレンジアミン−n,n’−ジコハク酸の製造法 - Google Patents
S,s−エチレンジアミン−n,n’−ジコハク酸の製造法Info
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Abstract
理物の作用により、エチレンジアミンとフマル酸の混合
物からS,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク
酸を製造するに際し、該反応系にアルカリ土類金属、
鉄、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム、チタニウムお
よびマンガンからなる群から選ばれる少なくとも一種の
金属のイオンを存在させる。 【効果】 反応収率を向上させると共に、適宜、S,S
−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸またはその
金属錯体を効率的に製造し得る。
Description
エチレンジアミンとフマル酸からS,S−エチレンジア
ミン−N,N’−ジコハク酸を製造する方法に関する。
S,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸は重
金属を補足するという特異な性質を持ち、且つ、自然界
に放出された後に生分解を受け易いため、キレート剤や
洗剤用ビルダーなどの用途が見込まれる。
酸の立体異性体混合物(S,S−、R,R−、meso
−体)は有機合成的手法によりマレイン酸とエチレンジ
アミンから〔米国特許第3,158,635 号参照〕、また、そ
の光学活性体の一つであるS,S−体はL−アスパラギ
ン酸とジブロムエタンから〔John A. Neal et al. Inor
ganic Chem. 7, 2405 (1968)参照〕各々製造できると
の報告がある。しかし、L−アスパラギン酸とジブロム
エタンからの製法では、製造原料が比較的高価となり、
安価で汎用性のある光学活性体を供給することは困難で
ある。
−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸が、放線菌
MG417−CF17株の培養液からホスホリパーゼC
の特異的阻害剤として単離同定されている〔T. Nishiki
ori et al., J. Antibiotics37, 426 (1984) 参照〕。
しかし、この放線菌による生産性は極めて低く、工業的
製法とは成り難い。
らは、先に、微生物の触媒作用を利用して、フマル酸と
各種ジアミンから効率よく光学活性ジアミノアルキレン
−N,N’−ジコハク酸などを製造する新規な方法を提
案した〔特開平9-140390号公報参照〕。本発明は、同方
法のS,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸
の反応収率を向上させることを課題としている。
を改善すべく鋭意研究を行った結果、反応系に、生成す
るS,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸が
配位し、錯体を形成し得る金属のイオンを存在させるこ
とにより、S,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコ
ハク酸の反応収率を飛躍的に改善できることを見い出し
本発明に到達した。
る微生物または該処理物の作用により、エチレンジアミ
ンとフマル酸の混合物からS,S−エチレンジアミン−
N,N’−ジコハク酸を製造するに際し、該反応系にア
ルカリ土類金属、鉄、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウ
ム、チタニウムおよびマンガンからなる群から選ばれる
少なくとも一種の金属のイオンを存在させることを特徴
とするS,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク
酸の製造法、である。
機構については、以下の様に考えられる。まず最初に、
リアーゼ活性を有する微生物または該処理物の作用によ
りフマル酸とエチレンジアミンからS,S−エチレンジ
アミン−N,N’−ジコハク酸が生成し、次いで、生成
したS,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸
が基質であるフマル酸やエチレンジアミンに比べて反応
系に存在する金属のイオンに、より強く配位し、安定な
錯体を形成することにより、化学平衡点が生成物側に移
動する。すなわち、フマル酸とエチレンジアミンから
S,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸が生
成する平衡反応に、安定な錯体を形成する平衡反応が加
わることにより、遊離のS,S−エチレンジアミン−
N,N’−ジコハク酸とその金属錯体の総和としての収
率が、金属イオンを存在させない場合に比べて向上する
ものと推察される。
アルカリ土類金属、鉄、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニ
ウム、チタニウムおよびマンガンのイオンであり、例え
ば、Mg(II)、Ca(II)、Sr(II)、Ba(II)、Fe(I
I)、Fe(III) 、Zn(II))、Cu(II)、Ni(II)、A
l(III) 、Ti(IV)およびMn(II)イオンならびにこれ
らの各種錯イオンを挙げることができる。
属の水酸化物、酸化物ならびに硫酸、塩酸、硝酸、リン
酸、炭酸および酢酸等の無機または有機酸塩、さらにこ
れら金属化合物を含む鉱物や本発明の基質であるフマル
酸やエチレンジアミンとの化合物等を挙げることができ
る。これらの化合物は2種以上混合して用いることも可
能である。
し溶解度の低いものあるいは難溶性のものもあるが、こ
れらを飽和濃度以上に、例えば、懸濁状態として存在さ
せた場合でも、S,S−エチレンジアミン−N,N’−
ジコハク酸の配位能により相当量が可溶化されるため使
用可能である。すなわち、本発明の「金属のイオン」源
としての化合物は、金属のイオンがS,S−エチレンジ
アミン−N,N’−ジコハク酸と配位し、本発明の効果
が得られるものである限り使用できる。
り化学平衡点を基質側から生成物側に移動させることに
基づいているが、通常、化学平衡点は触媒の種類に左右
されない。したがって、本発明における化学平衡点は金
属のイオンの種類によってのみ値が変化し、副反応やそ
の他の反応が関わらない限り、すべての触媒について一
定の値を示す。このことは、本発明の実施例および参考
例によって立証される。すなわち、本発明の触媒である
リアーゼは、いずれの微生物由来であるかは、それが
S,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸を生
成する能力を有する限り、特に限定されない。
えば、バークホルデリア(Burkholderia)属、アシドボ
ラックス(Acidovorax)属、シュードモナス(Pseudomo
nas)属、パラコッカス(Paracoccus)属、スフィンゴモ
ナス(Sphingomonas)属およびブレブンジモナス(Brev
undimonas)属等の細菌を挙げることができる。
〔FERM BP−5412〕、同KK−9株〔FER
M BP−5413〕、Acidovorax sp.TN−51株
〔FERM BP−5416〕、Pseudomonas sp. TN
−131株〔FERM BP−5418〕、Paracoccus
sp.KK−6株〔FERM BP−5415〕、Sphing
omonas sp.TN−28株〔FERM BP−541
9〕、Brevundimonas sp. TN−30株〔FERM B
P−5417〕および同TN−3株〔FERM BP−
5886〕を挙げることができる。
から新たに分離され、上記番号にて通産省工業技術院生
命工学工業技術研究所に寄託されている。本菌の菌学的
性質は以下に示す通りである。
ystematic Bacteriology Vol.1(1984)およびBergey's M
anual of Determinative Bacteriology 9版(1994)によ
り分類すると、KK−5株およびKK−9株はバークホ
ルデリア(Burkholderia)属に、TN−51株はアシド
ボラックス(Acidovorax)属に、TN−131株はシュ
ードモナス(Pseudomonas)属に、Bergey's Manual of S
ystematic Bacteriology Vol.1(1984)により分類すると
KK−6株はパラコッカス(Paracoccus)属に、Berge
y's Manual of Determinative Bacteriology 9版(199
4)およびMicrobiol. Immunol. 34, 99(1990)により分類
するとTN−28株はスフィンゴモナス(Sphingomona
s)属に、また、Bergey's Manual of Determinative Ba
cteriology9版(1994)およびInt. J. Syst. Bacteriol.
44, 499(1994)により分類すると、TN−30 株および
TN−3株はブレブンジモナス(Brevundimonas)属に属
する細菌と同定された。
反応の基質であるフマル酸をリンゴ酸に水和し、収率を
低下させる要因となるため、使用する菌株のフマラーゼ
活性が弱いか、容易に失活する場合を除いて、除去ある
いは阻害するのが望ましい。例えば、菌体破砕液から、
クロマトグラフィー、塩析、電気泳動等の手法で除去す
る方法、阻害剤により阻害する方法、菌体のままでフマ
ラーゼを失活させる方法〔I. Umehara et al., Appl Mi
crobiol Biotechnol 20, 291(1984)および湯川ら農芸化
学 59, 279(1985)〕などが知られている。
する。本発明で使用される微生物の培養液には何ら特別
の制限がなく、資化しうる炭素源、窒素源、無機塩、更
に微量の有機栄養物などを適当に含有するものであれば
合成培地、天然培地のいずれでもよい。また、培養に当
っては培地へのエチレンジアミン−N,N’−ジコハク
酸、エチレンジアミン−N−モノコハク酸、アスパラギ
ン酸、グルタミン酸、ヒスチジンなどのアミノ酸やフマ
ル酸等の添加は、目的とする活性の高い菌体が得られる
ことがあり好ましい。培養条件は菌体や培地により異な
るが、培地のpHは4〜10、好ましくは6〜9の範
囲、培養温度は20〜45℃、好ましくは25〜35℃
の範囲で1〜10日間好気的に行い、活性が最大となる
まで1〜10日間培養すればよい。
N’−ジコハク酸生産反応は、前記の金属化合物、およ
びエチレンジアミンとフマル酸を含む水溶液中で、上記
菌体または該菌体処理物(乾燥菌体、菌体の破砕物、粗
・精製酵素、固定化菌体・酵素など)を接触させること
により行われるが、菌体培養液に、金属化合物およびエ
チレンジアミンとフマル酸を直接添加しても行うことが
できる。
の濃度は0.01M〜飽和濃度、好ましくは0.02〜
1.2Mの範囲であり、エチレンジアミンの濃度は0.
01M〜2M、好ましくは0.015〜1Mの範囲であ
る。金属化合物の量は生成するS,S−エチレンジアミ
ン−N,N’−ジコハク酸の理論量に対して、通常、金
属として0.01〜2倍モルである。金属化合物は、反
応開始時に一括して添加しても、反応途上で添加しても
構わない。微生物などの使用量は基質に対する乾燥菌体
換算で、通常、0.01〜5重量%である。反応液のp
Hは4〜11、好ましくは6〜10の範囲である。
〜55℃の範囲で行うが、反応速度の面では高い温度が
有利である。しかしながら、フマル酸とエチレンジアミ
ンからS,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク
酸が生成する反応も、それが金属錯体を形成する反応も
発熱反応であるため、反応収率の面からいえば低い温度
が有利である。したがって、反応は、初期には高い温度
で、後期には低い温度で行うことも可能である。
ことができる。また、原料がいずれかに関わらず、エチ
レンジアミン、フマル酸を他化合物から合成し得る反応
系を、本反応系に共存させたとしても、本発明の要旨と
する効果が得られる限り差し支えない。
コハク酸の金属錯体を必要とする場合には、所定の金属
のイオンの存在下で反応を行った後、pH調整、濃縮、
その他の操作により目的化合物を直接得ることができ
る。一方、反応終了液からS,S−エチレンジアミン−
N,N’−ジコハク酸を採取するには、通常、鉱酸によ
る酸析が行われる。しかしながら、鉄等の重金属のイオ
ンの存在下に反応を行った場合のように、酸析のpHで
安定な錯体を形成している系においては、酸析以前に該
金属のイオンを除去する操作が必要である。したがっ
て、S,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸
を必要とする場合には、酸析に際し上記のような除去操
作を省略できるマグネシウム、カルシウム等のアルカリ
土類金属のイオンの存在下に反応を行うことが効率的で
ある。
る。
−28株およびPseudomonas sp. TN−131株を斜面
培地から1白金耳取り、下記の培地に接種し、30℃、
4日間好気的に振とう培養した。
マグネシウム・6H2 O 8g,塩化カルシウム 0.
8g,硫酸マンガン・4H2 O 0.6g,塩化第二鉄
・6H2 O 0.12g,硫酸亜鉛 0.06g
取得 菌体培養液20mlを遠心管に取り10,000rp
m、5℃、15分間遠心分離し菌体を集めた後、50m
Mリン酸緩衝液で2回洗浄した。得られた菌体に対し5
0W、5分間の超音波処理を行い、10,000rp
m、20分間の遠心分離により粗酵素液を得た。さら
に、60%飽和硫安沈殿、透析による脱塩の後、50m
Mリン酸緩衝液で平衡化されたDEAE−セファセル
〔ファルマシア〕に吸着させ、同緩衝液から、0.6M
食塩を含む同緩衝液までの直線勾配法で溶出させた。さ
らに、必要に応じ、同条件で、DEAE−セファセルの
代わりにHPLC〔TSK-gel DEAE-5PW(東ソー)〕を用
い、フマラーゼ等のフマル酸減少活性をできる限り除去
した画分を得た。
ンジアミン、200mMほう酸緩衝液、17.1mM
(金属としての濃度)の表1に示す金属化合物、上記活
性画分を含み、6N水酸化ナトリウムによってpH8に
調整したものを用い、30℃で10日間反応させた。反
応液のpHは、6N硫酸、6N水酸化ナトリウムを用い
て8に保った。尚、比較のため、金属化合物を含まない
系についても同様に反応を行った。反応終了液中の生成
物であるS,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハ
ク酸(S,S−EDDS)の定量は、15,000rp
m、5℃で5分間遠心分離後の上清を WAKOSIL 5C8(和
光純薬)〔溶出液;10mM 水酸化テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムと0.4mM CuSO4 を含む50m
M燐酸pH2〕およびMCI GEL CRS 10W (三菱化学)
〔溶出液;10mM CuSO4 〕による液体クロマト
グラフィーで行った。また、S,S−EDDSの分離精
製は、T, Nishikiori et al., J. Antibiotics 37, 426
(1984)に記載のイオン交換樹脂を用いる手法で行い、結
晶を取得した後にNMRとマススペクトルによる分析で
化学構造の確認を行った。
使用した以外は実施例1と同様に行った。
成量 (mM)が、平衡点における生成量であることを確か
めた。 (1)培養 Brevundimonas sp. TN−3株を実施例1と同様の条件
で培養した。 (2)フマラーゼ等を除去した活性画分の取得 実施例1と同様に行った。
ほう酸緩衝液、17.1mM(金属としての濃度)の表
3に示す金属化合物、上記活性画分を含み、6N水酸化
ナトリウムによってpH8に調整したものを用い、30
℃で10日間、S,S−EDDSの分解がほぼ見られな
くなるまで反応させた。反応液のpHは6N硫酸、6N
水酸化ナトリウムを用いて8に保った。尚、比較のた
め、金属化合物を含まないものについても同様に反応を
行った。反応液中のS,S−EDDSは、実施例1と同
様の方法で定量した。
で培養した。 (2)フマラーゼ等を除去した活性画分の取得 実施例1と同様に行った。
ンジアミン、200mMほう酸緩衝液、表4に示す濃度
の硫酸第二鉄、上記活性画分を含み、6N水酸化ナトリ
ウムによってpH8に調整したものを用い、30℃で4
〜10日間、S,S−EDDSの生成がほぼ見られなく
なるまで反応させた。反応液のpHは6N硫酸を用いて
8に保った。尚、比較のため、硫酸第二鉄を含まないも
のについても同様に反応を行った。反応液中のS,S−
EDDSは、実施例1と同様の方法で定量した。
で培養した。 (2)フマラーゼ等を除去した活性画分の取得 実施例1と同様に行った。
ンジアミン、200mMほう酸緩衝液、17.1mM硫
酸第二鉄(鉄として34.2mM)、上記活性画分を含
み、6N水酸化ナトリウムによってpH8に調整したも
のを用い、20、30、40℃で4〜10日間、S,S
−EDDSの生成がほぼ見られなくなるまで反応させ
た。反応液のpHは6N硫酸を用いて8に保った。尚、
比較のため、硫酸第二鉄を含まないものについても同様
に反応を行った。反応液中のS,S−EDDSは、実施
例1と同様の方法で定量した。
で培養した。 (2)フマラーゼ等を除去した活性画分の取得 実施例1と同様。
ンジアミン、200mMほう酸緩衝液、17.1mM硫
酸第二鉄(鉄として34.2mM)、上記活性画分を含
み、6N水酸化ナトリウムによってpH6、7、8 9
に調整したものを用い、30℃で4〜10日間、S,S
−EDDSの生成がほぼ見られなくなるまで反応させ
た。反応液のpHは6N硫酸を用いてそれぞれ一定に保
った。尚、比較のため、金属化合物を含まないものにつ
いても同様に反応を行った。反応液中のS,S−EDD
Sは、実施例1と同様の方法で定量した。
で培養した。 (2)フマラーゼ等を除去した活性画分の取得 実施例1と同様に行った。
アミン、金属として171mMの水酸化カルシウムまた
は水酸化第二鉄、上記活性画分を含み、6N水酸化ナト
リウムによって表7に示すpHに調整したものを用い、
30℃で10〜20日間、S,S−EDDSの生成がほ
ぼ見られなくなるまで反応させた。反応液のpHは6N
水酸化ナトリウムまたは6N硫酸を用いてそれぞれ一定
に保った。尚、比較のため、水酸化カルシウムおよび水
酸化第二鉄を含まないものについても同様に反応を行っ
た。反応液中のS,S−EDDSは、実施例1と同様の
方法で定量した。
ax sp. TN−51株、Pseudomonas sp. TN−131
株、Paracoccus sp.KK−6株、Sphingomonassp.TN
−28株、Brevundimonas sp. TN−30株および同T
N−3株を斜面培地から1白金耳取り、実施例1記載の
培地に接種し、30℃、3日間好気的に振とう培養し
た。
m、5℃、15分間遠心し菌体を集めた後、50mMほ
う酸緩衝液pH8.0で2回洗浄した。
アミン、100mMの水酸化第一鉄または水酸化第二
鉄、上記菌体を含み、6N水酸化ナトリウムによってp
H8に調整したものを用い、30℃で24時間、振とう
しながら反応させた。尚、比較のため、水酸化第一鉄お
よび水酸化第二鉄を含まないものについても同様に反応
を行った。反応液中のS,S−EDDSは、実施例1と
同様の方法で定量した。
より、反応収率を向上させると共に、適宜、S,S−エ
チレンジアミン−N,N’−ジコハク酸またはその金属
錯体を効率的に製造し得る。
Claims (1)
- 【請求項1】 リアーゼ活性を有する微生物または該処
理物の作用により、エチレンジアミンとフマル酸の混合
物からS,S−エチレンジアミン−N,N’−ジコハク
酸を製造するに際し、該反応系にアルカリ土類金属、
鉄、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム、チタニウムお
よびマンガンからなる群から選ばれる少なくとも一種の
金属のイオンを存在させることを特徴とするS,S−エ
チレンジアミン−N,N’−ジコハク酸の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22206697A JP3450663B2 (ja) | 1996-08-20 | 1997-08-05 | S,s−エチレンジアミン−n,n’−ジコハク酸の製造法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08235797 | 1996-08-20 | ||
JP3139997 | 1997-01-31 | ||
JP8-235797 | 1997-01-31 | ||
JP9-31399 | 1997-01-31 | ||
JP22206697A JP3450663B2 (ja) | 1996-08-20 | 1997-08-05 | S,s−エチレンジアミン−n,n’−ジコハク酸の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10271999A true JPH10271999A (ja) | 1998-10-13 |
JP3450663B2 JP3450663B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=27287315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22206697A Expired - Lifetime JP3450663B2 (ja) | 1996-08-20 | 1997-08-05 | S,s−エチレンジアミン−n,n’−ジコハク酸の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3450663B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999054492A1 (fr) * | 1998-04-17 | 1999-10-28 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Procede servant a preparer des [s,s]-ethylenediamine-n,n'-disuccinates de metaux alcalins |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP22206697A patent/JP3450663B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999054492A1 (fr) * | 1998-04-17 | 1999-10-28 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Procede servant a preparer des [s,s]-ethylenediamine-n,n'-disuccinates de metaux alcalins |
US6136573A (en) * | 1998-04-17 | 2000-10-24 | Mitsubishi Rayon Co., Ltd. | Process for producing alkali metal [S,S]-ethylenediamine-n,n'-disuccinates |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3450663B2 (ja) | 2003-09-29 |
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