JPH10269906A - 遮断器の操作機構 - Google Patents

遮断器の操作機構

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JPH10269906A
JPH10269906A JP7684297A JP7684297A JPH10269906A JP H10269906 A JPH10269906 A JP H10269906A JP 7684297 A JP7684297 A JP 7684297A JP 7684297 A JP7684297 A JP 7684297A JP H10269906 A JPH10269906 A JP H10269906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誤操作に伴う操作機構の寿命の低下を防ぐこと
のできる遮断器の操作機構を得ること。 【解決手段】遮断器の操作機構の取付枠となる右側板9
Bの左側面に対して、鎖錠枠1の固定部1aを固定す
る。この固定部1aの更に左側面に検出板2を添設し、
段付ねじ2jで上下動自在に設ける。検出板2の内側に
は、鎖錠板6を設け、この鎖錠板6及び鎖錠枠1と検出
板2に対して、案内ピン13を縦に貫挿し、上下端をEリ
ングで支える。鎖錠板6の下端と検出板2の下端との間
には、圧縮コイルばね14を案内ピン13に遊嵌して、鎖錠
板6を支える。鎖錠枠1の上部左側にレバー支持部1c
を形成し、このレバー支持部1cで検出リンク4を支持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断器の操作機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、気中遮断器に組み込まれた従来
の操作機構の一例を示す右側面図で、投入ばねが蓄勢状
態で主接触子は開極状態を示す。図9において、気中遮
断器に横設された主軸11の下部前方には、操作機構の図
示しない一対の側板に対して、カム軸20Aが横設され、
このカム軸20Aを軸として後述するように揺動する投入
カム15の側面には、カム軸20Aの前方に対して、ばね軸
20Bが突設されている。
【0003】このばね軸20Bには、伸張されて蓄勢状態
の投入ばね18の前端が後部に巻き付けられたばね端板18
aが連結され、投入ばね18の後端が巻き付けられたばね
端板18bは、操作機構部の図示しない側板の後部に固定
されたばね軸20Cに連結されている。投入カム15の上部
には、外周が焼入れで硬化されたカムローラ15aがピン
15bを介して取り付けられている。
【0004】投入カム15の上方には、略T字状の投入キ
ャッチ10がキャッチ軸10aに挿入され、投入キャッチ10
の下端に形成された弧状の端部10bは、前述したカムロ
ーラ15aの上面に当接している。キャッチ軸10aには、
図示しない渦巻ばねが挿入され、この渦巻ばねの復帰力
によって、投入キャッチ10は、時計方向の復帰力が与え
られている。
【0005】投入カム15の下方には、引外しキャッチ22
がキャッチ軸22aを軸に揺動自在に設けられている。キ
ャッチ軸22aの後方には、リンク軸17eが設けられ、こ
のリンク軸17eには、四節リンクの下端となるリンク17
Aの下端が連結されている。このリンク17Aの中間部と
引外しキャッチ22の後部との間には、引張りコイルばね
22bが取り付けられている。
【0006】リンク軸17Aの上端には、連結ピン17bを
介してリンク17Bとリンク17cの後端が連結され、この
うち、リンク17cの前端は、引外しキャッチ22の前端に
ピンを介して連結されている。一方、リンク17Bの前端
には、連結ピンを介してローラ17aが連結され、このロ
ーラ17aは、投入カム15の下部後方に形成された凹部に
位置している。
【0007】ローラ17aの軸に下端が連結されたリンク
17Cの上端には、連結ピン17dを介してレバー17Dの下
端が連結されている。このリンク17Dの上端は、主軸11
に固定されている。連結ピン17dには、開路ばね23の上
端が係止され、この開路ばね23は僅かに張力が与えられ
た状態で、下端が気中遮断器の操作機構の側板に係止さ
れている。
【0008】主軸11に片側が固定されたレバー17Eの先
端には、連結ピン17fを介してリンク17Fの下端が連結
され、このリンク17Fの上端は、可動接点19Aのアーム
17Gに連結されている。このアーム17Gの基端は、アー
ム軸17gで支えられている。可動接点19Aの後方には、
固定接点19Bが示されている。
【0009】投入キャッチ10の前部下端には、爪部10c
が形成され、この爪部10cの下端は、この下側に揺動自
在に設けられた投入軸16の半月部の上端に当接してい
る。爪部10cの下端は、投入キャッチ10の端部10bを後
述するように押圧するカムローラ15aによる回転力で半
月部の上端に押圧されている。
【0010】投入軸16には、図示しない渦巻ばねが挿入
されて時計方向に弱い回転力が与えられており、半月部
に対してパドル16aの上端が固定されている。引外しキ
ャッチ22の前部の上端にも爪部22bが形成され、この爪
部22bの上端は、この上部に揺動自在に設けられた引外
し軸21の半月部の下端に当接している。この引外し軸21
にも、パドル21aの下端が固定されている。
【0011】引外しキャッチ22は、前述した開路ばね23
の復帰力とリンク17cによって、時計方向の強い回転力
が与えられ、この回転力によって、爪部22bの上端が引
外し軸21の半月部の下端を押圧している。引外し軸21に
も図示しない渦巻ばねが挿入されて反時計方向の弱い復
帰力が与えられている。
【0012】上方のパドル16aの下部の前方には、ボタ
ン軸7bに圧縮コイルばね7aが遊嵌された投入ボタン
7が設けられ、パドル21aの上部の前方にも、圧縮コイ
ルばね8aがボタン軸8bに遊嵌された引外しボタン8
が設けられている。
【0013】このように構成された遮断器の操作機構に
おいては、伸張状態の投入ばね18の復帰力によって、投
入カム15はカム軸20Aを軸に反時計方向に回転力が与え
られている。
【0014】この回転力によって、カムローラ15aに端
部10bが当接した投入キャッチ10は、カムローラ15aを
介して反時計方向の回転力が与えられている。この回転
力が与えられた投入キャッチ10は、前端の爪部10bが投
入軸16の半月部に押圧されることで、投入カム15ととも
にその姿勢を維持している。
【0015】同様に、開路ばね23の復帰力によって、リ
ンク17Bと連結ピン17bを介して後方に引張られるリン
ク17cによる引外しキャッチ22の時計方向の回転力によ
って、この引外しキャッチ22の前端上部に形成された爪
部22bが引外し軸21の半月部で係止されることで、引外
しキャッチ22はその姿勢を維持している。
【0016】この投入待機状態の操作機構において、可
動接点19Aを固定接点19Bに投入するときには、投入ボ
タン7を押すことで、パドル16aを押して投入軸16を反
時計方向に回転させる。
【0017】すると、投入ばね18の放勢力によって、投
入カム15は反時計方向に回転し、この投入カム15の下部
後面によってローラ17aが後方に押されて、図10に示す
ように、四節リンクのうちのリンク17Bとリンク17Cが
ローラ軸を介してほぼ直線状態となり、連結ピン17dを
上方に駆動し、レバー17Dを反時計方向に揺動させ、開
路ばね23を伸張する。
【0018】レバー17Dの揺動と同時に、主軸11とレバ
ー17Eも反時計方向に揺動し、リンク17Fは後方に駆動
され、このリンク17Fの後端に中間部が連結されたアー
ム17Gは、アーム軸17gを軸に時計方向に揺動して、可
動接点19Aは固定接点19Bに投入される。
【0019】この投入過程において、投入ボタン7が復
帰ばね7aの復帰力によって前方に復帰すると、投入キ
ャッチ16も渦巻ばねの復帰力で図9及び図10の状態に復
帰し、電動操作で図9及び図10で示すように蓄勢された
投入ばね18による投入カム15の反時計方向の回転力によ
り、カムローラ15aによる押圧力で、投入キャッチ10の
爪部10bが半月部の上端に係止される。
【0020】図10の投入状態の可動接点19Aを開極する
ために、引外しボタン8を押すと、トグル21aを介して
引外し軸21が図11に示すように回転し、爪部22bが引外
し軸21から外れた引外しキャッチ22は時計方向に揺動す
る。
【0021】すると、リンク17cとともに連結ピン17b
が後方に押され、開路ばね23の復帰力によってリンク17
A,17B,17C及びレバー17Dで構成する四節リンクの
連結状態が、図10の直線状態から図11に示すようにくず
れる。
【0022】すると、連結ピン17d,レバー17D,主軸
11及びレバー17Eが時計方向に揺動し、リンク17Fが駆
動されアーム17Gが反時計方向に揺動して、可動接点19
Aが開極する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された遮断器の操作機構においては、図10に示した
可動接点19Aが投入状態において、万一、誤って投入ボ
タン7を押すと、図9の状態で投入動作を行った場合と
同様に投入カム15が回転し、開路ばね23の復帰力によっ
て、ローラ17aが投入カム15の後部に形成された凹部に
図9と同様に復帰する。
【0024】この動作は、主軸11から可動接点19Aに至
るまでの各部品の駆動を伴わない四節リンクだけの高速
動作となるので、ローラ17aが投入カム15の凹部に高速
度で落下し、この凹部との間で衝撃が発生する。
【0025】すると、このローラ17aだけでなく、四節
リンクを連結する連結軸と各リンクとの間にも衝撃が発
生するので、繰り返し投入操作が行われると、これらの
四節リンクを構成するローラ17a及びリンクや連結軸が
疲労し、寿命が低下するおそれがある。
【0026】そのため、気中遮断器に添付した取扱説明
書には、投入時には投入ボタンを押さないように、注意
事項として示しているが、不特定の場所に設置される気
中遮断器では、この取扱説明書を読まない操作員が誤っ
て上記操作を繰り返すおそれがある。そこで、本発明の
目的は、前述した誤操作に伴う操作機構の寿命の低下を
防ぐことのできる遮断器の操作機構を得ることである。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、あらかじめ付勢された投入ばねを手動投入操作で放
勢しリンクを介して主軸を片方に揺動させて主接点を投
入し、手動開極操作で主軸を他方に揺動させて主接点を
開極する遮断器の操作機構において、手動投入操作で揺
動する揺動具と、主軸の片方と他方の揺動に連動する連
動具と、この連動具に連動し手動投入操作の解除で復帰
した揺動具の揺動を鎖錠し主軸の他側への揺動で揺動具
の揺動を解錠する鎖錠具とを備えたことを特徴とする。
【0028】また、請求項2に対応する発明の遮断器の
操作機構は、主軸の揺動で駆動されて揺動する入切表示
器を介して連動具を連動させたことを特徴とし、請求項
3に対応する発明の遮断器の操作機構は、圧縮コイルば
ねを介して連動具に鎖錠具を連動させたことを特徴とす
る。
【0029】また、請求項4に対応する発明の遮断器の
操作機構は、手動投入操作で押圧される第1の押圧具の
裏面に片側が対置し、手動開極操作で押圧される第2の
押圧具の裏面に他側が対置し、中間部の軸を介して揺動
する検出板と、この検出板に基端が固定され鎖錠具によ
る鎖錠と解錠の係合部が片側の先端に形成された検出ア
ームとで揺動具を構成したことを特徴とする。
【0030】さらに、請求項5に対応する発明の遮断器
の操作機構は、揺動具及び連動具並びに鎖錠具を支持す
る鎖錠枠を設けたことを特徴とする。このような手段に
よって、本発明の遮断器の操作機構では、主軸が投入状
態に揺動しているときには、鎖錠具によって揺動具の揺
動を鎖錠し、この揺動具によって手動投入操作を不能と
する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遮断器の操作機構
の一実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発
明の遮断器の操作機構の一実施形態を示す部分詳細図
で、特に、再投入防止機構を示し、(a)は正面図、
(b)は(a)の右側面で、投入動作前の状態を示す。
【0032】なお、投入カムや投入ばね及び四節リンク
などは図示しないが、従来の技術で示した図9と全く同
一のため省略している。すなわち、本発明の遮断器の操
作機構は、図9で示したカムやリンク機構に対して、図
1で示した再投入防止機構を付加したものである。
【0033】図1において、図8と同様に上下に隣設さ
れた投入ボタン7と引外しボタン8の右側には、図9で
示した機構を含むこの遮断器の操作機構の組立の主枠と
なる左側板9Aと右側板9Bが一点鎖線で示され、この
うち右側板9Bに対して、図2の拡大詳細図で示す鎖錠
枠1が、この鎖錠枠1の右端の固定部1aを介して固定
されている。
【0034】すなわち、鎖錠枠1の固定部1aには、取
付穴1gが上下に形成され、固定部1aの左側面には、
図3の拡大詳細図で示す連動具としての検出板2が添設
され、この検出板2には、平行な直線部の間隔が鎖錠1
の取付穴1gの直径と比べて広い長円穴2fが、固定部
1aの取付穴1gと同一間隔で形成されている。
【0035】鎖錠枠1は、長円穴2fから取付穴1gを
介して挿入された段付ねじ2jで右側板9Bに固定さ
れ、検出板2は、段付ねじ2jの首下部に形成された段
付部によって、長円穴2fの範囲で上方に移動可能とな
っている。
【0036】鎖錠枠1には、固定部1aの左側の案内部
1bの上下に対して、前方に折曲された曲げ部1f,1
dが形成され、これらの曲げ部1f,1dに対して案内
穴1hが同一軸心線上に形成されている。
【0037】鎖錠枠1には、案内部1bの上部の左側に
対して、図2(a)に示すようにU字状に形成されたレ
バー支持部1cが突設され、このレバー支持部1cの左
右には、ピン穴1jが同一軸心線上に貫設されている。
【0038】このうち、レバー支持部1cには、図5
(a),(b)で示す揺動具としての検出リンク4が後
方から遊嵌され、ピン穴1jに挿入されたピン4dとこ
のピン4dの両端に挿入されたE形止め軸によって揺動
自在となっている。
【0039】検出リンク4の図5で示す中間の筒部4a
の左側には、図1(a)及び図5(a)において半月状
の検出板12が溶接で固定されている。この検出板12の上
端は、投入ボタン7の後方に所定の間隔で対置し、検出
板12の下端は引外しボタン8の後方に対置している。
【0040】検出リンク4の右端に溶接された検出レバ
ー4bの上端右側面には、略凸字状に形成された鎖錠ピ
ン4cが溶接されている。検出板2の上端に形成された
頭部2bには、長円穴2eが横に形成され、検出板2の
下端に形成された曲げ部2dには、案内穴2hが形成さ
れている。
【0041】検出板2の左側には、図1及び図5で示す
鎖錠具としての鎖錠板6が添設されている。この鎖錠板
6は、上下端に案内穴6cが形成されたコ字状の案内部
6aの左側面に対して、上端に台形部6eが形成され上
部前方に凸部6dが形成された鎖錠片6bがスポット溶
接で接合されている。
【0042】このうち、案内穴6cには、案内ピン13が
縦に貫挿されている。この案内ピン13の上端は、図1及
び図2で示した鎖錠枠1の上端に形成された案内穴1h
を貫通し、案内ピン13の下端は、図1及び図3で示した
検出板2の下端の曲げ部2dに形成された案内穴2hと
鎖錠枠1の下端に形成された案内穴1hを貫通してい
る。
【0043】案内ピン13の上下の端部には、E形止め輪
が図1に示すように挿入されている。鎖錠板6の下端面
と検出板2の下端の曲げ部2dの上面との間には、圧縮
コイルばね14が遊嵌され、この圧縮コイルばね14によっ
て、鎖錠板6は上下動自在にその位置を維持し、鎖錠片
6bの上端の台形部6eの斜面は、図1及び図5で示す
ように前述した鎖錠ピン4cの後方に対置している。
【0044】投入キャッチ10の支軸10aには、図1
(b)及びこの図1(b)の図示しない平面図において
L字形の入切表示器5の支持部5aの中間部が揺動自在
に支持され、支持部5aの後端の上方には、主軸11のレ
バーの先端11aが対置している。この入切表示器5は、
支軸10aに挿入された図示しない渦巻ばねによって、図
1(b)において反時計方向の回転力が与えられてい
る。
【0045】入切表示器5の前端の表示板5bの上部に
は「切」の字が、下部には「入」の字が、銘板によって
貼り付けられている。このうち、「切」の字は、操作機
構の図示しない正面板に形成された角穴の後方に位置
し、「入」の字は、角穴の下部の後方に位置している。
【0046】入切表示器5の支持部5aの中間やや前方
には、段付ピン5cの左端が挿入され、支持部5aの左
側面から挿入されたボルト5dで固定されている。段付
ピン5cの右端は、検出板2の上端に形成された頭部2
bに加工された楕円穴2cの後部に遊嵌している。
【0047】次に、このように構成された遮断器の操作
機構の作用を説明する。図1において、投入ボタン7を
押すと、図9及び図10で前述したように、主軸11が矢印
Aで示すように回転して可動接点19Aが投入されるが、
この主軸11の回転と同時に、この主軸11とともに回転す
るレバーの先端11aによって、入切表示器5の支持部5
aの後端が先端11aで下方に押される。
【0048】すると、入切表示器5が支軸10aを軸とし
て矢印Bに示すように時計方向に揺動して、表示板5b
に貼り付けられた「入」の銘板が図4に示すように角穴
の位置に移動する。
【0049】この入切表示器5の揺動に伴い、支持部5
aの右側面から突設された段付ピン5cによって、検出
板2も図1の矢印Cに示すように駆動され、図4に示す
ように上方に持ち上げられる。
【0050】同じく、検出板12も投入ボタン7の裏面で
上端が後方に押されて、この検出板12が図4の矢印Dに
示すように、検出アーム4bとともに揺動するととも
に、上昇した検出板2によって、この検出板2の下端と
鎖錠板6の下端との間に挿入された圧縮コイルばね14
も、下端が上方に押されて圧縮される。
【0051】投入ボタン7から指を離すと、鎖錠板6は
圧縮コイルばね14の復帰力によって図8に示すように上
昇し、検出リンク4は、図7(a)の矢印Jに示すよう
に反時計方向に揺動する。
【0052】すると、鎖錠板6の下部から前方に図5
(b)に示すように突設されたストッパ6dの上端が、
検出板2の中間部に突設されたストッパ2aの下端面に
当接し、検出リンク4の鎖錠ピン4cは、鎖錠板6の上
端に形成された台形部の斜面で前方に押されて、図8に
示すように鎖錠板6の鎖錠片6bの前面側となる。
【0053】このとき、再び投入ボタン7を操作しよう
としても、鎖錠ピン4cが鎖錠片6bの前面に当接して
後方に移動しないので、可動接点が投入中における再投
入動作を防ぐことができる。
【0054】なお、引外しボタン8を操作して主軸11を
時計方向に回転させ、入切表示器5も自重と検出板2の
重量によって図1の状態に復帰すると、検出板2ととも
に下降する鎖錠板6によって、鎖錠ピン4cは鎖錠状態
が解かれて、投入ボタン7による再投入操作が可能とな
る。
【0055】なお、上記実施形態では、気中遮断器の操
作機構の場合で説明したが、あらかじめ付勢された投入
ばねを手動の投入ボタンなどの操作でリンクを介して放
勢して主接点を投入し、手動の開極ボタンなどで開極す
る遮断器であれば、ガス中或いは真空中で主接点を入・
切するガス遮断器や真空遮断器にも同様に適用すること
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上、請求項1に対応する発明によれ
ば、手動投入操作で揺動する揺動具と、主軸の片方と他
方の揺動に連動する連動具と、この連動具に連動し手動
投入操作の解除で復帰した揺動具の揺動を鎖錠し主軸の
他側への揺動で揺動具の揺動を解錠する鎖錠具とを備え
ることで、主軸が投入状態に揺動しているときには、鎖
錠具によって揺動具の揺動を鎖錠し、この揺動具によっ
て手動投入操作を不能としたので、誤操作に伴う操作機
構の寿命の低下を防ぐことのできる遮断器の操作機構を
得ることができる。
【0057】また、請求項2に対応する発明によれば、
主軸の揺動で駆動されて揺動する入切表示器を介して連
動具を連動させることで、請求項3に対応する発明によ
れば、圧縮コイルばねを介して鎖錠具を連動具に連動さ
せることで、主軸が投入状態にあるときには、鎖錠具に
よって揺動具の揺動を鎖錠し、この揺動具によって手動
投入操作を不能としたので、誤操作に伴う操作機構の寿
命の低下を防ぐことのできる遮断器の操作機構を得るこ
とができる。
【0058】また、請求項4に対応する発明によれば、
手動投入操作で押圧される第1の押圧具の裏面に片側が
対置し、手動開極操作で押圧される第2の押圧具の裏面
に他側が対置し、中間部の軸を介して揺動する検出板
と、この検出板に基端が固定され鎖錠具による鎖錠と解
錠の係合部が片側の先端に形成された検出アームとで揺
動具を構成することで、主軸が投入状態に揺動している
ときには、鎖錠具によって揺動具の揺動を鎖錠し、この
揺動具によって手動投入操作を不能としたので、誤操作
に伴う操作機構の寿命の低下を防ぐことのできる遮断器
の操作機構を得ることができる。
【0059】さらに、請求項5に対応する発明によれ
ば、揺動具及び連動具並びに鎖錠具を支持する鎖錠枠を
設けることで、主軸が投入状態に揺動しているときに
は、鎖錠具によって揺動具の揺動を鎖錠し、この揺動具
によって手動投入操作を不能としたので、誤操作に伴う
操作機構の寿命の低下を防ぐことのできる遮断器の操作
機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮断器の操作機構の一実施形態を示す
図で、(a)は部分前面図、(b)は、(a)の右側面
図。
【図2】図1に示した鎖錠枠を示す拡大詳細図で、
(a)は平面図、(b)は前面図、(c)は(b)の右
側面図。
【図3】図1に示した連動具としての検出板を示す拡大
詳細図で、(a)は前面図、(b)は(a)の右側面
図。
【図4】本発明の遮断器の操作機構の作用を示す図で、
投入用の押しボタンが操作されて主軸や検出板が駆動さ
れた状態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の右
側面図。
【図5】図1の部分拡大詳細図で、揺動具としての検出
リンクと鎖錠具としての鎖錠板と投入用押しボタンの関
係を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の右側面
図。
【図6】本発明の遮断器の操作機構の図4と異なる作用
を示す部分拡大図で、(a)は正面図、(b)は(a)
の右側面図。
【図7】本発明の遮断器の操作機構の図4及び図6と異
なる作用を示す図で、遮断器が投入され手動投入操作が
不能となった状態を示し、(a)は正面図、(b)は
(a)の右側面図。
【図8】図7の部分拡大詳細図で、(a)は正面図、
(b)は(a)の右側面図。
【図9】従来の遮断器の操作機構の一例を示す右側面図
で、投入前の状態を示す。
【図10】従来の遮断器の操作機構の作用を示す右側面
図で、投入状態を示す。
【図11】従来の遮断器の操作機構の図10と異なる作用
を示す右側面図で、開極状態を示す。
【符号の説明】
1…鎖錠枠、1a…固定部、2,12…検出板、2j…段
付ねじ、3…段付ピン、4…検出リンク、4a…筒部、
4b…検出レバー、4c…鎖錠ピン、4d…ピン、5…
入切表示器、6…鎖錠板、6a…案内部、6b…鎖錠
片、6d…ストッパ、7…投入ボタン、8…引外しボタ
ン、9A…左側板、9B…右側板、10…投入キャッチ、
11…主軸、11a…レバーの先端、13…案内ピン、14…圧
縮コイルばね、15…投入カム、16…投入軸、17…四節リ
ンク、18…投入ばね、19A…可動接点、19B…固定接
点、20A…カム軸、20B…ばね軸、21…引外し軸、22…
引外しキャッチ、23…開路ばね。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ付勢された投入ばねを手動投
    入操作で放勢しリンクを介して主軸を片方に揺動させて
    主接点を投入し、手動開極操作で前記主軸を他方に揺動
    させて前記主接点を開極する遮断器の操作機構におい
    て、前記手動投入操作で揺動する揺動具と、前記主軸の
    片方と他方の揺動に連動する連動具と、この連動具に連
    動し前記手動投入操作の解除で復帰した前記揺動具の揺
    動を鎖錠し前記主軸の他側への揺動で前記揺動具の揺動
    を解錠する鎖錠具とを備えたことを特徴とする遮断器の
    操作機構。
  2. 【請求項2】 前記主軸の揺動で駆動されて揺動する入
    切表示器を介して前記連動具を連動させたことを特徴と
    する請求項1に記載の遮断器の操作機構。
  3. 【請求項3】 圧縮コイルばねを介して前記連動具に前
    記鎖錠具を連動させたことを特徴とする請求項1に記載
    の遮断器の操作機構。
  4. 【請求項4】 前記手動投入操作で押圧される第1の押
    圧具の裏面に片側が対置し、前記手動開極操作で押圧さ
    れる第2の押圧具の裏面に他側が対置し、前記第1,第
    2の押圧具の押圧により中間部の軸を介して揺動する検
    出板と、この検出板に基端が固定され前記鎖錠具による
    鎖錠と解錠の係合部が片側の先端に形成された検出アー
    ムとで前記揺動具を構成したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項3に記載の遮断器の操作機構。
  5. 【請求項5】 前記揺動具及び前記連動具並びに前記鎖
    錠具を支持する鎖錠枠を設けたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項4に記載の遮断器の操作機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2011100697A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Toshiba Corp 遮断器の操作機構
KR101093446B1 (ko) 2009-08-20 2011-12-19 주식회사 비츠로테크 진공차단기 조작기부의 트립후크 완충장치
JP2012155997A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Mitsubishi Electric Corp 真空開閉装置

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