JPH10269585A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH10269585A
JPH10269585A JP9077091A JP7709197A JPH10269585A JP H10269585 A JPH10269585 A JP H10269585A JP 9077091 A JP9077091 A JP 9077091A JP 7709197 A JP7709197 A JP 7709197A JP H10269585 A JPH10269585 A JP H10269585A
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laser beam
optical
reflection mirror
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Minoru Yonezawa
実 米澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特性の異なる光ディスクを1台の装置で記録・
再生することが困難であった。 【解決手段】本発明では、半導体レーザ発振器5 から照
射されたレーザビームは反射ミラー101 で90度方向に反
射されて対物レンズ10に導かれる。ここで反射ミラー10
1 は第1のミラー51と第2のミラー52とを有している。
第1のミラー51と第2のミラー52とは、そのミラー面が
同一平面に設定されているが、スポット径切り替え手段
23により第2のミラー52のミラー面を揺動駆動すること
ができる。したがって対物レンズ10に導くレーザビーム
のビーム径を制御することができる。これによってNA
を変化させることができるため、ディスク1 の光学特性
が異なる場合にも記録・再生を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスクなどの光情報記録媒体に対して情報の記録・
再生を行うための光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスクなどの光情
報記録媒体に対して情報の記録・再生を行う光ディスク
装置では、レーザ光源からのレーザビームを対物レンズ
により集束し、光情報記録媒体上に微小な光学スポット
を形成する必要がある。従来の光ディスク装置は例えば
図18に示すように構成されている。
【0003】光情報記録媒体の一つである光ディスク1
の情報記録面には、スパイラル状もしくは同心円状に多
数の情報記録トラックが形成されており、この光ディス
ク1がディスクモータ2 により回転駆動される。なお、
ディスクモータ2 はディスクモータ駆動制御回路3 によ
って駆動制御される。
【0004】光ディスク1 に対する情報の記録・再生は
光学ヘッド4によって行われる。この光学ヘッド4 内は
次のように構成されている。すなわち、半導体レーザ発
振器5 からの光はコリメートレンズ6 によって平行光に
変換され、偏光ビームスプリッタ7 およびλ/4波長板
8 を通過して反射ミラー9 に到達する。反射ミラー9に
到達したレーザビームは90度方向に折り曲げられ、対物
レンズ10を介して集束される。そして、ディスクモータ
2 によって定常回転している光ディスク1 上にビームス
ポットを形成する。
【0005】一方、光ディスク1 から反射されたレーザ
ビームは対物レンズ10,反射ミラー9 ,λ/4波長板8
,偏光ビームスプリッタ7 と逆の経路で戻り、偏光ビ
ームスプリッタ7 により90度方向に反射されてレンズ13
で集束され、分割光検出器14に入射する。
【0006】分割光検出器14に入射した光は光電変換さ
れ、この光電変換信号が加減算増幅回路15に導かれるこ
とにより和信号,トラッキングエラー信号,フォーカス
エラー信号が検出される。
【0007】ここで得られたトラッキングエラー信号
は、トラッキング補償回路17に入力され増幅された後、
粗アクチュエータ駆動信号と精アクチュエータ駆動信号
に変換される。このうち粗アクチュエータ駆動信号は粗
アクチュエータ駆動制御回路18に、精アクチュエータ
駆動信号は精アクチュエータ駆動制御回路20にそれぞ
れ入力される。
【0008】粗アクチュエータ駆動制御回路18は、入力
された駆動信号に基づき、光ディスク1 に対する光学ヘ
ッド4 の大まかな位置決めを行うべく粗アクチュエータ
19を駆動する。一方、精アクチュエータ駆動制御回路20
は入力された駆動信号に基づき、ビームスポットが目標
トラック上に形成されるように精密位置決めを行うべく
精アクチュエータ21(対物レンズ10用アクチュエータ)
を駆動して対物レンズ10を変位させる。
【0009】また、フォーカスエラー信号は、フォーカ
ス補償回路16に入力され増幅されて、フォーカスアクチ
ュエータ駆動制御回路22に入力される。フォーカスアク
チュエータ駆動制御回路22は、入力された駆動信号に基
づき、フォーカス駆動コイル11を駆動して対物レンズ10
もしくは対物レンズホルダ12を変位させ、ビームスポッ
トが光ディスク1 上に焦点を結ぶように位置決めされ
る。
【0010】ここで、制御対象となる光ディスク1はC
D−ROMやMO(Magneto-Optical )、あるいはPD
(Phase-Change)など、その特性の異なるものが種々知
られており、それに応じてビームスポット自体の特性も
変化させる必要がある。前述のようにビームスポット
は、半導体レーザ発振管5 から出射されたレーザビーム
を対物レンズ10を用いて集光することによって制御対象
となる光ディスク1 上に形成されるが、ある特性の種類
の光ディスクを制御対象とする場合には、形成されるビ
ームスポットの直径dは、レーザ波長λと対物レンズの
NA(NumericalAperture)というパラメータによって
ほぼ決定され、その関係は以下の式で与えられる。
【0011】
【数1】d=λ/NA … (1) つまり、これらのパラメータが装置構成によって特定の
値に固定されてしまっている時には、形成されるビーム
スポットの大きさは一意に決定されてしまい、結果的に
光ディスクも所定の特性を持つもののみにしか記録・再
生ができなくなる。このため、制御対象となる光ディス
クのうちどの種類のものが利用できるかは、装置に備え
られた式(1)で示される光学特性によって限定され
る。そして、異なる特性を持つ光ディスクに対して単一
の装置で記録・再生を行うことが困難であるという問題
があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の光
ディスク装置においては、異なる特性を持つ光ディスク
に対して単一の装置で記録・再生を行うことが困難であ
るという問題があった。そこで本発明では、上述した問
題点を解決するために、特性の異なる光ディスクであっ
ても記録・再生を行うことのできる光ディスク装置の提
供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の光ディスク装置は、光情報記録媒体に対し
てレーザビームを集光する対物レンズと、前記対物レン
ズに到達するレーザビームのスポット面積が可変となる
ように前記対物レンズに対してレーザビームを反射する
反射ミラーと、前記対物レンズおよび前記反射ミラーを
搭載し、前記光情報記録媒体の面方向に移動可能に支持
される光学ヘッドとを有する光ディスク装置とした。
【0014】ここで、前記反射ミラーは、レーザビーム
を前記対物レンズのレンズ面に導く第1のミラーと、レ
ーザビームを前記対物レンズのレンズ面に選択的に導く
第2のミラーとから構成されていてもよい。また、前記
第2のミラーは複数のミラーからなっていてもよい。
【0015】なお、前記第2のミラーの動作を制御する
手段を設けることが好ましい。そして上記の構成を採用
することにより、反射ミラーから対物レンズに向かって
照射されるレーザビームの径を変化させることができる
ことから、対物レンズのNAを容易に変化させることが
できる。したがって、特性の異なる光ディスクに対して
も記録・再生を行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は本発明の光ディスク装置の第1
実施例を示す全体構成図である。光情報記録媒体の一つ
である光ディスク1 の情報記録面には、スパイラル状も
しくは同心円状に多数の情報記録トラックが形成されて
おり、この光ディスク1がディスクモータ2 により回転
駆動される。なお、ディスクモータ2 はディスクモータ
駆動制御回路3 によって駆動制御される。
【0017】光ディスク1 に対する情報の記録・再生は
光学ヘッド4によって行われる。この光学ヘッド4 内は
次のように構成されている。すなわち、半導体レーザ発
振器5 からの光はコリメートレンズ6 によって平行光に
変換され、偏光ビームスプリッタ7 およびλ/4波長板
8 を通過して反射ミラー101 (詳細は後述する)に到達
する。反射ミラー101 に到達したレーザビームの一部は
90度方向に折り曲げられ、対物レンズ10を介して集束さ
れる。そして、ディスクモータ2 によって定常回転して
いる光ディスク1 上にビームスポットを形成する。
【0018】一方、光ディスク1 から反射されたレーザ
ビームは対物レンズ10,反射ミラー101 ,λ/4波長板
8 ,偏光ビームスプリッタ7 と逆の経路で戻り、偏光ビ
ームスプリッタ7 により90度方向に反射されてレンズ13
で集束され、分割光検出器14に入射する。
【0019】分割光検出器14に入射した光は光電変換さ
れ、この光電変換信号が加減算増幅回路15に導かれるこ
とにより和信号,トラッキングエラー信号,フォーカス
エラー信号が検出される。
【0020】ここで得られたトラッキングエラー信号
は、トラッキング補償回路17に入力され増幅された後、
粗アクチュエータ駆動信号と精アクチュエータ駆動信号
に変換される。このうち粗アクチュエータ駆動信号は粗
アクチュエータ駆動制御回路18に、精アクチュエータ駆
動信号は精アクチュエータ駆動制御回路20にそれぞれ入
力される。
【0021】粗アクチュエータ駆動制御回路18は、入力
された駆動信号に基づき、光ディスク1 に対する光学ヘ
ッド4 の大まかな位置決めを行うべく粗アクチュエータ
19を駆動する。一方、精アクチュエータ駆動制御回路20
は入力された駆動信号に基づき、ビームスポットが目標
トラック上に形成されるように精密位置決めを行うべく
精アクチュエータ21(対物レンズ10用アクチュエータ)
を駆動して対物レンズ10を変位させる。
【0022】また、フォーカスエラー信号は、フォーカ
ス補償回路16に入力され増幅されて、フォーカスアクチ
ュエータ駆動制御回路22に入力される。フォーカスアク
チュエータ駆動制御回路22は、入力された駆動信号に基
づき、フォーカス駆動コイル11を駆動して対物レンズ10
もしくは対物レンズホルダ12を変位させ、ビームスポッ
トが光ディスク1 上に焦点を結ぶように位置決めされ
る。
【0023】ここで、反射ミラー101 は第1のミラー51
と第2のミラー52とから構成されている。第1のミラー
51は、レーザビームの中心領域のみを対物レンズ10に導
くように位置決め固定されている。また第2のミラー52
は、レーザビームの周辺領域のみを対象として、この領
域のレーザビームを対物レンズ10に導くか否かを選択で
きるように位置決め制御が可能である。
【0024】反射ミラー101 の具体的な構造を図2およ
び図3に示す。図2(a)は本発明に係る反射ミラー10
1 のミラー面を示す平面図、図2(b)は図2(a)中
のA−A線断面図、また図3は反射ミラー101 の斜視図
である。
【0025】第1のミラー51はベース53と一体的に形成
されており、その一部に可撓性を有する二対の梁54a ,
54b が設けられ、第2のミラー52a ,52b を吊設支持し
ている。これにより、第2のミラー52a ,52b はベース
53に対して、対となる梁54a,54b どうしを軸として揺
動可能な状態に保持される。
【0026】第1のミラー51および第2のミラー52の大
きさは、ビームスポットの大きさに応じて決定される。
また第1のミラー51の形状は、図2では円形のものが採
用されているが、レーザビームを90度方向に反射すると
いう反射ミラー101 の用途を考慮すれば楕円形のものを
選択することも可能である。一方、第2のミラー52a,5
2b の外形形状は円形や楕円形が好ましいが、レーザビ
ームの大きさより大なる外形であっても問題なく、例え
ば四角形などであってもよい。
【0027】なお、反射ミラー101 全体はシリコンを主
体とした材料から製作されており、第1のミラー51と第
2のミラー52はシリコンのエッチング(半導体プロセス
技術)によりそれぞれ形成されている。第1のミラー51
および第2のミラー52のミラー面は、シリコンの鏡面加
工により仕上げられている。
【0028】ベース53の表面には、第2のミラー52a ,
52b 下面の対応する位置にそれぞれ電極55a ,55b が形
成されている。電極55a ,55b は全体として略中空円形
状をなしており、それぞれがほぼ対称配置の関係となっ
ている。また、各電極55a ,55b はその一部が突出して
円形の接続部56a ,56b が形成されている。接続部56a
,56b は、ここでは図示しないリード線類と電極55a
,55b とを電気的に接続するために利用される。
【0029】そして、第2のミラー52a ,52b の裏面に
対向して配置された電極55a ,55bへ通電制御すること
により、第2のミラー52a ,52b に静電力(吸引力)を
与え、第2のミラー52a ,52b に梁54a ,54b を中心と
した揺動運動を発生させる。
【0030】図4および図5は、反射ミラーがレーザビ
ームを反射し対物レンズに導く様子を示したものであ
る。今、対象となる光ディスク1 が記録・再生に必要な
ビームスポット径の小さなディスク(例えばDVD :Digi
tal Versatile Disk)である場合、図4に示すように第
2のミラー52が第1のミラー51と同一平面となるように
制御する。反射ミラー101 をこのように制御することに
より、第1のミラー51から反射されるレーザビームのみ
ならず、第2のミラー52から反射されるレーザビームも
90度方向に反射し、共に対物レンズ10の絞り12内に入射
させる。すなわち、図4の場合には従来と同様に、レー
ザビームのほぼ全てが反射ミラー101 によって反射され
ることになる。
【0031】一方、対象となる光ディスク1 が記録・再
生に必要なビームスポット径の大きなディスク(例えば
CD-ROM)である場合、今度は図5に示すように第2のミ
ラー52が第1のミラー51に対して傾斜面を形成するよう
に制御する。反射ミラー101をこのように制御すること
により、第1のミラー51から反射されるレーザビームの
みが90度方向に反射し、第2のミラー52から反射される
レーザビームは90度から若干ずれた方向に反射する。す
なわち、図5の場合にはレーザビームの中心領域のみを
対物レンズ10の絞り12内に導くことになり、レーザビー
ムの周辺領域については意図的に対物レンズ10の絞り12
より外側へ反射させるように制御されるのである。
【0032】このような、光ディスク1 の種類に応じた
反射ミラー101 の切り替え制御は、図1におけるスポッ
ト径切り替え手段23によって行われる。具体的には、装
置に装填した光ディスクの種類をユーザの指示またはセ
ンシングすることによりスポット径切り替え手段23に伝
達し、この信号に応じて反射ミラー101 の第2のミラー
52の傾き角度を変化させるべく所定の電流を発生させ
る。このような制御形態を採用することによって、レー
ザビームのNAを自動的に変化させることができるた
め、異なる種類の光ディスクに対してでも確実に記録・
再生を行うことができる。
【0033】このような本発明を用いることにより、一
台の光ディスク装置でレーザビームのNAを自動的に変
化させることができ、ビームスポットの形状を複数とす
ることができる。そのため、特性の異なる光ディスクど
うしとの互換性を持たせ、記録や再生も一台の装置で可
能となる。
【0034】また、DVDの記録・再生時には小さなス
ポット径でかつ大きな光量を必要とするが、本発明の構
成はレーザビームの全光量を使用する構成であり極めて
効果的である。また、CD−ROMはDVDに比べて大
きなスポット径でかつ少ない光量で済むので、不要な光
量を排除する本発明の構成に好適である。
【0035】なお、図4においては、反射ミラー101 か
ら反射するレーザビームが対物レンズ10のレンズ周縁付
近(絞り12近傍)に入射した場合、光ディスク1 からの
戻りビームにノイズが重畳されることがある。つまり、
反射ミラー101 からの反射ビームは対物レンズ10のでき
るだけ中心領域に照射させることが好ましく、オフセッ
ト成分はできるだけ除去する必要がある。そのために、
図2に示した第1のミラー51と第2のミラー52a ,52b
をエッチングにより製作する際に、両者の間に形成され
る溝の幅が適当な寸法となるように予め調整しておくこ
とが好ましい。
【0036】以下、本発明に係る反射ミラーの具体的な
構造に関する各種実施例を説明する。なお以下の説明に
おいて先の実施例と同一構成要素には同一符号を付し、
重複する説明を省略する。
【0037】図6は本発明に利用される反射ミラーの第
2実施例を示すものであり、図6(a)は反射ミラーを
示す平面図、図6(b)は図6(a)中のA−A線断面
図である。
【0038】本実施例の反射ミラー102 が先の実施例と
異なる点は、ベース53の形状および第2のミラー52の吊
設方法にある。すなわち本実施例では、第1のミラー51
および第2のミラー52a ,52b のミラー面とほぼ同一高
さの壁57が形成されている。この壁57はベース53と一体
成形されている。また壁57は、第1のミラー51と第2の
ミラー52a ,52b の周囲を包囲する関係に立設されてい
る。そして、第2のミラー52a ,52b は壁57から延設さ
れた二対の梁54a ,54b によって外側から吊設支持され
ている。このような反射ミラー102 は、シリコンのエッ
チング(半導体プロセス技術)により一体的に形成され
ている。
【0039】このような構造の第2の実施例であって
も、先の実施例と同等の効果を期待することができる。
図7は本発明に利用される反射ミラーの第3実施例を示
すものであり、図7(a)は反射ミラーのミラー面を示
す平面図、図7(b)は図7(a)中のA−A線断面図
である。
【0040】本発明の反射ミラー103 が先の実施例と異
なる点は、第2のミラーが放射状に4分割されている点
にある。すなわち本実施例では、ほぼ同一形状をなす4
枚の第2のミラー52a ,52b ,52c ,52d が用いられ、
それぞれがベース53に対して梁54a ,54b ,54c ,54d
で吊設支持されている。このような構造の第3の実施例
であっても、先の実施例と同等の効果を期待することが
できる。
【0041】図8は本発明に利用される反射ミラーの第
4実施例を示すものであり、図8(a)は反射ミラーの
ミラー面を示す平面図、図8(b)は図8(a)中のA
−A線断面図である。
【0042】本発明の反射ミラー104 は、図7に示した
同一形状の4枚の第2のミラー52a,52b ,52c ,52d
を採用するとともに、それぞれが壁57から吊設支持され
ている。第2のミラー52a ,52b ,52c ,52d を吊設す
る6本の梁54a ,54b ,54c,54d は、いずれもその長
手方向が同一方向となるように延設されている。したが
って図7に示した実施例とは異なり、全ての第2のミラ
ー52a ,52b ,52c ,52d が同一方向に揺動移動するこ
とになる。
【0043】図9乃至図11は、第2のミラー52のミラ
ー面の変形状態を示す断面図である。図9は、先の第1
〜4実施例のように梁54を用いた揺動運動を行わせた場
合の挙動を示している。すなわち第2のミラー52は、第
1のミラー51に対して所定角度で傾斜するように駆動さ
れることになる。第2のミラー52として剛体を採用した
場合には、この例に示すような動作を行うことになる。
【0044】図10は、第2のミラー52が同図(a),
(b)に示す位置でそれぞれ安定点を持つように構成さ
れたものである。つまりこの例の場合には、第2のミラ
ー52が変形する際にそのミラー面の平面性が常に保たれ
るようになっている。具体的には、例えば隔膜がその膜
を前後に移動させるように変形する動作を利用し、膜の
前後における各安定点がそれぞれ同図(a),(b)に
相当するように構成すればよい。
【0045】図11は、第2のミラー52が全体的に弾性
変形するように構成されたものである。この例の場合に
は、同図(b)のように変形した場合、第2のミラー52
が弾性変形によってそのミラー面の平面性を失うことに
より、光の反射方向を変化させることになる。この例に
示した第2のミラー52は、例えばニッケルチタン等から
なる形状記憶合金により製作することが可能である。
【0046】図12は本発明に利用される反射ミラーの
第5実施例を示すものであり、図12(a)は反射ミラ
ーのミラー面を示す平面図、図12(b),(c)は図
8(a)中のA−A線断面図、図12(d)は反射ミラ
ーがレーザビームを反射し対物レンズに導く様子を示し
たものである。
【0047】本発明の反射ミラー105 は、第2のミラー
52が円環形状をなす単一のミラーから構成された点で先
の各実施例とは異なる。そして、第2のミラー52を静電
力によって法線方向(紙面に直交する方向)に移動させ
ることにより、レーザビームの周辺領域を選択的に反射
させることが可能となる。
【0048】同図(b)は、第2のミラー52のミラー面
を第1のミラー51のミラー面と同一平面に位置決めした
場合を示している。これに対して同図(c),(d)
は、第2のミラー52のミラー面を第1のミラー51のミラ
ー面より下方に移動させた場合を示している。第2のミ
ラー52の位置をこのように下方に位置決め制御すること
により、レーザビームが対物レンズ10内に導かれること
のないように反射することができる。
【0049】なお本実施例の場合、先の各実施例とは異
なり、第2のミラー52に比較的大きな移動距離が必要で
あり、したがって比較的大きな駆動力が要求される。し
たがって本実施例の場合は、第2のミラー52の大きさや
重量が大きな場合は特に、静電力での駆動方式に代えて
電磁力の駆動方式を用いることが望ましい。
【0050】また、本実施例の場合には第1のミラー51
と第2のミラー52とが互いに接続された一体構造である
必要はなく、両者を個別に製作して組み合わせることに
より反射ミラー105 を構成してもよい。
【0051】図13は本発明に利用される反射ミラーの
第6実施例を示すものであり、図13(a)は反射ミラ
ーのミラー面を示す平面図、図13(b)は図13
(a)中のA−A線断面図、図13(c)は同じく反射
ミラーのミラー面を示す平面図、図13(d)は図8
(c)中のB−B線断面図、図13(e)は反射ミラー
がレーザビームを反射し対物レンズに導く様子を示した
ものである。
【0052】本実施例の反射ミラー106 は、第2のミラ
ー面52が2分割され、それぞれが第1のミラー51から離
間する方向に移動するように構成されている。第1のミ
ラー51と第2のミラー52a ,52b とは同一平面を形成す
るように製作されている。
【0053】このように形成された本実施例の場合、2
枚の第2のミラー52a ,52b と第1のミラー51とが近接
・離間するように静電力を発生させ、反射するレーザビ
ームのビーム径を変化させる。例えば第1のミラー51の
側面に電極を設ける等の方法を採用することにより実現
が可能である。そして、同図(e)に示すように、第1
のミラー51と第2のミラー52a ,52b の間に隙間が形成
されるように位置決め制御を行い、この隙間からレーザ
ビームの周辺領域を通過させることにより、反射するレ
ーザビームのビーム径を変化させる。
【0054】図14は本発明に利用される反射ミラーの
第7実施例を示すものであり、図14(a),(b)は
反射ミラーのミラー面を示す平面図、図14(c)は図
13(a)中のA−A線断面図である。
【0055】本実施例の反射ミラー107 は先の各実施例
とは異なり、第2のミラー52は第1のミラー51に対して
相対的に移動しない構造となっている。但し、第2のミ
ラー52にはその内部に相変化材料(例えば液晶など)が
充填され、与える電流値を制御することにより光の反射
率を任意の状態に変化させることができるようになって
いる。なお、第1のミラー51および第2のミラー52の反
対面には、レーザビームの反射を抑制するためのシート
58を貼り付けてある。
【0056】このように形成された本実施例の場合、同
図(a)に示した状態(第2のミラー52がほぼ全反射の
状態)ではレーザビームの中心領域のみならず周辺領域
も反射し、対物レンズ10内に導かれる。一方、同図
(b)に示した状態(第2のミラー52がほぼ全透過の状
態)ではレーザビームの中心領域のみが反射して対物レ
ンズ10内に導かれるが、周辺領域はほとんど反射せず透
過してしまう。そしてシート58によってレーザビームは
ほとんど反射することなく吸収される。
【0057】なお、シート58に代えて光反射率を抑える
ことのできるような表面処理(例えば表面を梨地状に処
理したり、黒色塗装を施したり)を行ってもよい。以
上、本発明に係る反射ミラーの各種実施例について説明
したが、以下にこの反射ミラーの光学的な配置について
説明する。
【0058】図15は反射ミラーの光学的配置の第1実
施例を示す全体構成図である。この実施例では精アクチ
ュエータ21としてミラーを揺動駆動する機構(例えばガ
ルバノミラー)を用い、これを偏向ビームスプリッタ7
からの出力ビームを90度方向に光路変更するために利
用している。反射ミラー101 は対物レンズ10の直下に配
置される。
【0059】図16は反射ミラーの光学的配置の第2実
施例を示す全体構成図である。この実施例では精アクチ
ュエータ21として対物レンズ10を直接駆動する機構を用
い、反射ミラー101 は偏向ビームスプリッタ7 と対物レ
ンズ10の間に配置される。偏向ビームスプリッタ7 によ
って分離される戻り光はディテクタ14に入射し、その信
号を基にサーボ信号が生成される。
【0060】例えば図1に示した構成では反射ミラー10
1 が対物レンズ10の直下に配置されているため、レーザ
ビームが照射されてから検出されるまでに反射ミラー10
1 に2度反射することになる。仮に対物レンズ10の中心
と光軸中心とがずれている場合や、光ディスク1 の情報
記録面と光軸とが直交せずに傾いている場合には、反射
ミラー101 の第1のミラー51に戻る筈の反射ビームが一
部第2のミラー52の位置に戻ってしまうことになる。こ
こで第2のミラー52が図5に示すように傾いていると、
反射ビームが分割光検出器14に戻らなくなってしまう。
つまり、レーザビームの光路中に反射ミラー101 が2度
介在する場合には、必要な反射ビームが捨てられてしま
う可能性もある。
【0061】これに対して本実施例では、反射ミラー10
1 の位置を工夫することで反射ビームが不用意に捨てら
れてしまうことを極力避けることができ、記録・再生情
報の安定化を図ることができる。
【0062】図17は反射ミラーの光学的配置の第3実
施例を示す全体構成図である。この実施例では精アクチ
ュエータ21として同じくミラーを揺動駆動する機構(ガ
ルバノミラー)を用い、これを対物レンズ10の直下に配
置している。反射ミラー101は半導体レーザ発振器5 か
らコリメートレンズ6 を経た位置に配置され、レーザビ
ームを偏向ビームスプリッタ7 に導くべく90度方向に
反射するために利用している。
【0063】この実施例も前述の第2実施例と同様に、
レーザビームの光路中に反射ミラー101 は1度しか介在
しない。そのため、反射ビームが不用意に捨てられてし
まうことを極力避けることができ、記録・再生情報の安
定化を図ることができる。
【0064】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変
更して実施できることは言うまでもない。例えば反射ミ
ラーは第1のミラーと第2のミラーを搭載したものにつ
いて説明したが、さらに別なるミラーを設けることによ
りレーザビームのビーム径を3段階以上に変化させても
よい。これによって、少なくとも3種類以上の異なる光
学特性を有する光ディスクに対して記録・再生を行うこ
とが可能となる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
性の異なる光ディスクであっても記録・再生を行うこと
のできる光ディスク装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の第1実施例を示す全
体構成図。
【図2】本発明に係る反射ミラーの平面図および断面
図。
【図3】本発明に係る反射ミラーの斜視図。
【図4】反射ミラーがレーザビームを反射し対物レンズ
に導く様子を示した図。
【図5】反射ミラーがレーザビームを反射し対物レンズ
に導く様子を示した図。
【図6】本発明に係る反射ミラーの第2実施例を示す平
面図および断面図。
【図7】本発明に係る反射ミラーの第3実施例を示す平
面図および断面図。
【図8】本発明に係る反射ミラーの第4実施例を示す平
面図および断面図。
【図9】第2のミラーの変形状態を示す模式図。
【図10】第2のミラーの変形状態を示す模式図。
【図11】第2のミラーの変形状態を示す模式図。
【図12】本発明に係る反射ミラーの第5実施例を示す
平面図および断面図。
【図13】本発明に係る反射ミラーの第6実施例を示す
平面図および断面図。
【図14】本発明に係る反射ミラーの第7実施例を示す
平面図および断面図。
【図15】反射ミラーの光学的配置の第1実施例を示す
全体構成図。
【図16】反射ミラーの光学的配置の第2実施例を示す
全体構成図。
【図17】反射ミラーの光学的配置の第3実施例を示す
全体構成図。
【図18】従来の光ディスク装置を示す全体構成図。
【符号の説明】
1・・・光ディスク 2・・・ディスクモータ 3・・・ディスクモータ駆動制御回路 4・・・光学ヘッド 5・・・半導体レーザ発振器 6・・・コリメータレンズ 7・・・偏光ビームスプリッタ 8・・・λ/4波長板 9・・・反射ミラー 10・・・対物レンズ 11・・・フォーカス駆動コイル 12・・・絞り(対物レンズホルダ) 13・・・レンズ 14・・・分割光検出器 15・・・加減算増幅器 16・・・フォーカス補償回路 17・・・トラッキング補償回路 18・・・粗アクチュエータ駆動制御回路 19・・・粗アクチュエータ 20・・・精アクチュエータ駆動制御回路 21・・・精アクチュエータ 22・・・フォーカスアクチュエータ駆動制御回路 23・・・スポット径切り替え手段 51・・・第1のミラー面 52,52a ,52b ,52c ,52d ・・・第2のミラー面 53・・・ベース 54a ,54b ,54c ,54d ・・・梁 55a ,55b ・・・電極 57・・・壁 58・・・シート 101 ,102 ,103 ,104 ,105 ,106 ,107 ・・・反射
ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光情報記録媒体に対してレーザビームを集
    光する対物レンズと、 前記対物レンズに到達するレーザビームのスポット面積
    が可変となるように前記対物レンズに対してレーザビー
    ムを反射する反射ミラーと、 前記対物レンズおよび前記反射ミラーを搭載し、前記光
    情報記録媒体の面方向に移動可能に支持される光学ヘッ
    ドと、を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記反射ミラーは、 レーザビームを前記対物レンズのレンズ面に導く第1の
    ミラーと、 レーザビームを前記対物レンズのレンズ面に選択的に導
    く第2のミラーとから構成されることを特徴とする請求
    項1記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記第2のミラーは複数のミラーからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記第2のミラーの動作を制御する手段を
    設けてなることを特徴とする請求項2記載の光ディスク
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004027769A1 (en) 2002-09-19 2004-04-01 Koninklijke Philips Electronics N.V. Optical scanning device

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