JP2820116B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2820116B2
JP2820116B2 JP8117791A JP11779196A JP2820116B2 JP 2820116 B2 JP2820116 B2 JP 2820116B2 JP 8117791 A JP8117791 A JP 8117791A JP 11779196 A JP11779196 A JP 11779196A JP 2820116 B2 JP2820116 B2 JP 2820116B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
係り、特に、複数種類の記録媒体に対応する光ディスク
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、光を利用して情報の記録・再生を
行う光ディスク装置は、情報の記録・再生を正確に行う
ために、レンズアクチュエータを用いて、焦点制御によ
って光情報記録媒体面上が常に集光レンズの焦点位置に
なるようにフォーカシング方向、即ち集光レンズの光軸
方向の位置の制御が行われるとともに、集光されたレー
ザ光の光情報記録媒体面上での光スポットが光情報記録
媒体面上にある螺旋状又は同心円上に記録された記録ピ
ットに対して正確に位置決めされるように、集光レンズ
をディスクの半径方向(トラッキング方向)に駆動する
ことによりトラッキング位置制御が行われている。
【0003】ところで、近年の情報量の増大化又は情報
処理装置の小型化に伴い、情報の記録装置においても記
録容量の増大化や小型化の要求が高まっている。すなわ
ち、光情報記録媒体の記録密度を高めることが重要な課
題となってきている。
【0004】そこで、この記録密度を高めた光情報記録
媒体として、現在使用されている光ディスクと同様な構
造で記録密度のみを向上したもの、或いは現在とは異な
った仕様の光ディスクが開発・使用されつつある。
【0005】このように現在の光ディスクと異なった仕
様のものが高密度の光ディスクとして採用された場合、
情報の記録・再生を行う光情報記録再生装置において
は、現行の光ディスクと新しい高密度の光ディスクの両
方に情報の記録・再生を行うことが可能であることが望
まれる。
【0006】従来は、一つの仕様の光ディスク毎にそれ
に対応する光ディスク装置が使用されていた。
【0007】また、特開平3−192525号公報で
は、複数の対物レンズを備えた光ディスク装置が開示さ
れている。この光ディスク装置70は、図7に示すよう
に、レーザダイオード(レーザ光源)72と、レーザダ
イオード72からの光ビームを二方向に分割するビーム
スプリッタ(分割手段)73と、光ディスク75の記録
面76上のトラックの半径方向(トラッキング方向)に
装備され,分割された光ビームがそれぞれ通過する同一
構造の二つの対物レンズ70a,70bと、各対物レン
ズ70a,70bのフォーカシングを行うレンズアクチ
ュエータ84,85と、光ディスク75からの反射ビー
ムを集光するシリンドリカルレンズ79と、この集光さ
れる反射ビームを二方向に分割するビームスプリッタ
(分割手段)80と、分割された反射ビームが個別に入
射する受光素子81,82と、レンズアクチュエータ8
4,85の動作制御を行うと共に受光素子81,82か
らの情報信号およびエラー信号が入力される制御部83
とを備えている。
【0008】また、符号74,75は光ビーム,反射ビ
ームを所定方向に反射する反射ミラーであり、符号77
は1/2波長板である。
【0009】この光ディスク装置70では、レーザーダ
イオード71(レーザ光源)からの光ビームは、コリメ
ートレンズ72を経て、ビームスプリッタ73により2
つに分割される。一方の光ビームは反射ミラー74を経
て一方の対物レンズ70aにより、光ディスク75の記
録面76にスポット照射される。記録面76からの反射
ビーム(信号光)は、反射ミラー74,ビームスプリッ
タ73,1/2波長板77,反射ミラー78,シリンド
リカルレンズ79,偏光ビームスプリッタ80を経て、
受光素子81,82に入射し、制御装置83により情報
信号およびエラー信号が再生される。
【0010】また、ビームスプリッタ73で分割された
もう一方のビームは、他方の対物レンズ70bにより光
ディスク75の記録面76にスポット照射される。この
反射ビームは、ビームスプリッタ73を経て一方の対物
レンズ70aからの反射ビームと同じ経路で受光素子8
1,82に入射し、制御装置83により情報信号および
エラー信号が再生される。
【0011】そして、上記の光ディスク装置70は、一
方のレンズアクチュエータにオフセット電圧を加えるこ
とにより、一方の対物レンズのフォーカスを強制的に外
して受光素子上の光スポットを拡散させ、他方の対物レ
ンズでのみ光ディスクからの記録・再生を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の技術では、異なる仕様の光ディスクに対して一
台の光ディスク装置で対応することはできなかった。
【0013】また、特開平3−192525号公報の光
ディスク装置は、二つの対物レンズを備えているが、こ
れらの構成は、光ディスクの記録面上における記録・再
生を行う領域を二つの対物レンズでトラック方向につい
て分割することにより、トラッキングにおける移動量を
低減し、記録・再生の高速化を図る構成であるため、例
えば、基板厚さが異なる二種類の光ディスク(例えば、
現行のCDと高密度のCD)に対応することはできなか
った。
【0014】また、かかる構成の場合、一つのレーザ光
源からレーザ光を分割し、各対物レンズに対応する光路
を設ける必要があるため、光路が複雑となり、分割手
段、反射ミラー等が余分に必要となるという不都合を有
していた。
【0015】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、異なる仕様の光ディスクに一台で対応し得る
光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レーザ光源からのレーザ光を光ディスクに照射して情報
の読み出しを行う光ディスク装置において、レーザ光を
当該光ディスクの記録面上に集光する複数の対物レンズ
と、レーザ光の光軸に平行に配設した回動軸と、この回
動軸を固定装備するマウントと、このマウントに対して
回動軸を中心に自在に回動する台座と、この台座に対し
て回動軸を中心に回動自在且つ回動軸に沿って往復移動
自在に装備されたレンズホルダと、レンズホルダの回動
動作を付勢するトラッキング駆動手段と、レンズホルダ
の往復移動動作を付勢するフォーカシング駆動手段とを
備えている。
【0017】そして、各対物レンズの装着部をレンズホ
ルダの回動軸を中心とする同一円周上に設けると共に、
台座の回動動作を付勢してレンズホルダの各装着部をレ
ーザ光の光軸上に移動させる切り換え手段を有してい
る。
【0018】 そして、上記構成に加えて、各対物レンズ
の所定の一つがレーザ光の光軸上に位置する状態を検出
する検出手段を装備するという構成を採っている。
【0019】 かかる構成では、読み出しを行う光ディス
クの仕様に応じて予め所定の対物レンズがレーザ光の光
軸上に位置するように台座が切り換え手段により回動さ
れて位置決めされており、レーザ光源から照射されたレ
ーザ光は、この所定の対物レンズを介して光ディスクの
記録面上に集光される。
【0020】 このとき、光ディスクの面振れによる焦点
誤差を補正すべくフォーカシング駆動手段によりレンズ
ホルダは光軸方向に所定量の往動が付勢されると共に、
記録面上に形成された環状の無数のトラックの任意のト
ラック上で集光するようにトラッキング駆動手段により
レンズホルダを介して対物レンズの移動が付勢される。
そして、対物レンズの位置が決定すると光ディスクから
の反射光に基づいて情報信号の読み出しが行われる。
【0021】 また、光ディスクが交換され、仕様の異な
る別の光ディスクから読み出しを行う場合には、この別
の光ディスクに対応する対物レンズがレーザ光の光軸上
に位置するように切り換え手段により台座が回動され
る。このとき、所定の対物レン ズがレーザ光の光軸上に
案内された状態が検出手段によって検出されると、回動
が停止して位置決めが行われる。
【0022】そして、上述と同様にフォーカシング及び
トラッキング動作が行われ、この異なる仕様の光ディス
クからの情報信号の読み出しが行われる。
【0023】請求項記載の発明の構成では、請求項
記載の発明と同様の構成を有すると共に、検出手段が、
フォトリフレクターと各対物レンズに対応する複数の反
射板とから構成される。
【0024】上記の構成では、各対物レンズがレーザ光
の光軸上にある場合にフォトリフレクターと対向するよ
うにレンズホルダに設けられた複数の反射板により、記
録情報の読み出しを行う光ディスクに対応する所定の対
物レンズの位置決めが行われる。即ち、所定の対物レン
ズに対応する反射板がフォトリフレクターにより検出さ
れると、レンズホルダの回動動作が停止され、この対物
レンズによりレーザ光の集光が行われる。そして、請求
記載の構成と同様の動作が行われる。
【0025】請求項記載の発明の構成では、請求項1
又は2記載の発明と同様の構成を有すると共に、複数の
対物レンズを、それぞれ開口数の異なる対物レンズで構
成し、仕様の異なる各光ディスクへの対応を図ってい
る。
【0026】請求項記載の発明の構成では、請求項1
又は2記載の発明と同様の構成を有すると共に、複数の
対物レンズが、それぞれ同一特性のレンズであると共に
各レンズ毎に異なる割合で収差を補正する補正板を装備
するという構成を採っている。
【0027】上記の構成では、各対物レンズに装備され
た補正板により、仕様の異なる複数種の光ディスクへの
対応を図っている。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
2に基づいて説明する。図1は、本実施形態の一部を省
略した正面図と平面図とを示している。そして、本実施
形態は、通常の光ディスクと高密度の光ディスクとを交
換装備することにより、それぞれのディスクに対して光
ビームを照射して情報の読み出しを行う光ディスク装置
10を示している。
【0029】この光ディスク装置10は、レーザ光を射
出するレーザ光源(図示略)を備えた光ヘッド部20
と、レーザ光を当該光ディスクの記録面上に集光する二
つの対物レンズ1A,1Bと、レーザ光の光軸に平行に
光ヘッド部20の上面(マウント)に固定装備された回
動軸2と、光ヘッド部20の上面に対して回動軸2を中
心に自在に回動する台座3と、この台座3に対して回動
軸2を中心に回動自在且つ回動軸2に沿って往復移動自
在に装備されたレンズホルダ4と、レンズホルダ4の回
動動作を付勢するトラッキング駆動手段5と、レンズホ
ルダ4の往復移動動作を付勢するフォーカシング駆動手
段6とを備えている。
【0030】各部を詳説すると、光ヘッド部20は、図
示しないレーザ光源とレーザ光源からの照射されるレー
ザ光の光路を構成する反射鏡,各種レンズ,ビームスプ
リッタ,受光素子等を備え、レーザ光と光ディスクから
の反射光とからフォーカス誤差,トラック誤差を検出す
る検出手段を有している。
【0031】また、光ディスクに対してレーザ光の照射
及び反射光の検出を行うため、円板状の光ディスクの記
録面上に形成された無数の略同心円状のトラックを横切
る方向に当該光ヘッド装置20を往動させる図示しない
往動付勢手段が併設されている。
【0032】そして、この光ヘッド部20は、図1
(B)に示すようにレーザ光源からのレーザ光を上方に
反射する立ち上げミラー21を備えている。この立ち上
げミラー21により反射されたレーザ光は、光ヘッド部
の上方に配設された光ディスクD1の記録面に対して垂
直に光軸を形成する。
【0033】光ヘッド部20の上面部には、上述したレ
ーザ光の光軸と平行に回動軸2が固定装備されている。
この回動軸2を介して光ヘッド部20の上方に台座3が
装備されており、台座3は回動軸2に対して回動自在に
係合している。
【0034】この台座3は、上方が開放された枠体状に
形成されており、その内側には、回動軸2及び当該台座
3に対して微少量の回動が自在で且つ回動軸2に沿う方
向(図1(B)における上下方向)に往復移動自在のレ
ンズホルダ4が配設されている。
【0035】このレンズホルダ4には、前述した光ディ
スクに向かうレーザ光を集光する対物レンズ1A,1B
をそれぞれ装着する装着部4A,4Bが設けられてい
る。この装着部4A,4Bはいずれも、台座3の外側に
向かって幾分突出して設けられていると共に、回動軸2
を中心とする同一円周上,即ち,回動軸2から等距離に
配設されている。
【0036】そして、これら装着部4A,4Bが配設さ
れる円周の半径の長さは、回動軸2からレーザ光の光軸
までの距離と等しく設定されており、これにより、レン
ズホルダ4の回動により各装着部4A,4Bに装着され
る対物レンズ1A,1Bの中心部にレーザ光を通過させ
ることができる。
【0037】レンズホルダ4と台座3との間には、対物
レンズ1A,1Bを光ディスクの面振れおよび偏芯に追
従させるための機構として、コイルをレンズホルダ4側
に取り付けるムービングコイル型のレンズアクチュエー
タが装備されている。このレンズアクチュエータは、ト
ラッキング駆動手段5とフォーカシング駆動手段6とか
ら構成されている。
【0038】まず、フォーカス駆動手段5は、台座3に
固定装備されたフォーカスマグネット5Aとレンズホル
ダ4に固定装備されたフォーカスコイル5Bとから構成
され、同一の構成が回動軸3を挟んで対称となる位置に
対で設けられている。そして、フォーカスコイル5Bに
通電されることによりレンズホルダ4に回動軸2に沿っ
た方向に往復動作が付勢される。また、このトラッキン
グ駆動手段5による回動動作は、微小単位の変位量で付
勢することが可能である。そして、このフォーカシング
駆動手段5により、対物レンズ1A又は1Bを通過する
レーザ光が光ディスクの記録面上で集光するように調節
される。
【0039】一方、トラッキング駆動手段6は、台座3
に固定装備されたトラックマグネット6Aとレンズホル
ダ4に固定装備されたトラックコイル6Bとから構成さ
れ、同一の構成が回動軸3を挟んで対称となる位置に一
対で設けられている。そして、トラックコイル6Bに通
電されることによりレンズホルダ4に台座3に対して回
動軸2を中心とする回動動作が付勢される。また、この
トラッキング駆動手段6による回動動作は、微小単位の
変位量で付勢することが可能である。そして、このトラ
ッキング駆動手段6により、対物レンズ1A,1Bは、
光ディスクの記録面上の略同心円状の無数のトラックを
横切る方向(トラックの略半径方向)に移動が付勢さ
れ、レーザ光の集光により形成されるスポット光のオフ
トラックを補正することができる。
【0040】なお、符号4Cは、上記フォーカシング駆
動手段5及びトラッキング駆動手段6による台座3に対
するレンズホルダ4の回動,往動の際に一定の復原力を
発生する台座3レンズホルダ4とを連結する原位置復帰
バネ部材である。
【0041】台座3の下部には、台座3よりも大なる径
を有する回動軸2を中心とする平ギヤ部材7Cが固定装
備されている。この平ギヤ部材7Cには、立ち上げミラ
ー21から上方に向けられたレーザ光を妨げないように
その光路上となる位置に図示しない貫通穴が設けられて
いる。
【0042】そして、この平ギア部材7Cに近接して光
ヘッド部20の上面部には駆動モータ7Aが装備されて
おり、この駆動モータ7Aの駆動軸には、平ギア部材7
Cに係合するウォームギア7Bが設けられている。駆動
モータ7Aは回転数制御を行うことができるサーボモー
タであり、この駆動モータ7Aの回転によりウォームギ
ア7B,平ギヤ部材7Cを介して台座3の回動動作が付
勢される。即ち、これら駆動モータ7Aとウォームギア
7Bと平ギヤ部材7Cとにより切り換え手段7が構成さ
れている。
【0043】この切り換え手段7により、台座3と共に
レンズホルダ4が回動軸回りの回動動作が付勢される。
ここで、前述したレンズホルダ4に装備された二つの対
物レンズ1A,1Bは、特性の異なるものが装備されて
おり、この回動によりレーザ光の光軸上に位置する対物
レンズ1A,1Bの切り換えが行われる。
【0044】なおここでは、対物レンズ1Aが開口数
0.45、対物レンズ1Bが開口数0.6のものが装備
されているが、特にこれに限定するものではなく、読み
出し,書き込みを行う光ディスクの仕様に対応するもの
を装備すれば良い。
【0045】平ギア部材7Cと光ヘッド部20との間に
は、検出手段8が設けられている。この検出手段8は、
平ギア部材7C側に装備された二つの反射板8B,8C
と、これに対向する光ヘッド部20側に装備されたフォ
トリフレクター8Aとから構成され、このフォトリフレ
クター8Aからの照射光がいずれかの反射板8B,8C
に反射され、この反射光を再びフォトリフレクター8A
により検出する。
【0046】各反射板8B,8Cはその配設位置が、レ
ンズホルダ4の回動動作にリンクしている。即ち、対物
レンズ1Aがレーザ光の光軸上にあるとき、平ギア部材
7Cの下面上で反射板8Bは、フォトリフレクター8A
と対向する位置(検出位置)に配設され、同様に、対物
レンズ1Bがレーザ光の光軸上にあるとき、平ギア部材
7Cの下面上で反射板8Cは、フォトリフレクター8A
と対向する位置に配設されている。
【0047】この検出手段8の検出により、前述した切
り換え手段7の各対物レンズ1A,1Bの切り換え動作
の際に、各対物レンズ1A,1Bがレーザ光の光軸上に
位置するように正確に切り換え動作を行うことができ
る。
【0048】ここで、上述の検出手段8の各反射板8
B,8Cは、それぞれ異なる反射率のものを使用しても
良い。この反射率の違いによりフォトリフレクター8A
からの検出信号から対物レンズ1A,1Bの識別が行わ
れ、所望の対物レンズをレーザ光の光軸上に案内するこ
とが可能である。また、或いは、台座3の回動によりフ
ォトリフレクター8Aが検出を行う平ギヤ部材7Cの下
面側の一様な領域を反射板として、反射板8B,8Cが
本来設けられる位置のみを反射しない構造としても、上
記構成と同様に機能させることが可能である。
【0049】上記各構成を備えた本実施形態の動作を図
1及び図2に基づいて説明する。
【0050】まず、光ディスク装置10による通常の光
ディスクD1(厚さ1.2[mm])からの読み出し動
作を説明する。この光ディスク装置10では、図示しな
い動作制御手段が内蔵されており、外部からの入力によ
り予め通常の光ディスクの読み出し動作が入力されるか
或いは、光ディスクに対する識別手段が予め装備され、
この識別に従って、動作が開始される。
【0051】光ディスクD1が図示しない装着部に装着
されると、光ヘッド部20は所定位置に移動され、切り
換え手段7により台座3及びレンズホルダ4に回動動作
が付勢される。この回動動作は、検出手段8のフォトリ
フレクター8Aにより反射板8Bの検出が行われると停
止される。
【0052】即ち、この検出により、対物レンズ1Aが
光ディスクD1を照射するレーザ光の光軸上に案内され
る。そして、この対物レンズ1Aの位置決めが行われる
と、光ヘッド部20からレーザ光の照射が開始される
(図1(B))。
【0053】このレーザ光は、対物レンズ1Aにより光
ディスクD1の記録面上で集光されビームスポットが形
成される。そしてその反射光により光ヘッド部20で
は、光ディスクの面振れおよび偏芯によるオフトラック
及び焦点のズレの検出が行われ、これらに基づいてレン
ズアクチュエータが作動する。
【0054】即ち、トラッキング駆動手段5によるレン
ズホルダ4の回動動作の付勢によりビームスポットの照
射位置が光ディスク上のトラックに対して横切る方向に
移動され、これによりオフトラックの補正が行われる。
また一方では、フォーカシング駆動手段6によるレンズ
ホルダ4の回動軸2に沿った移動動作の付勢により、レ
ーザ光の焦点距離の調整が行われる。
【0055】上記レンズアクチュエータの作動後、光ヘ
ッド部20では、光ディスクD1からの反射光に基づい
て記録信号の読み出しが行われる。
【0056】次に、光ディスク装置10による高密度の
光ディスクD2からの読み出し動作を説明する。この高
密度の光ディスクは、厚さ0.6[mm]の二枚のディ
スクが貼り合わされたものであるため、対物レンズから
のレーザ光の焦点距離が通常の光ディスクと異なってい
る。そして、通常の光ディスクと同様に、動作制御手段
に外部からの入力により予め高密度の光ディスクの読み
出し動作が入力されるか或いは、光ディスクに対する識
別手段が予め装備され、この識別に従って、動作が開始
される。
【0057】光ディスクD2が図示しない装着部に装着
されると、光ヘッド部20は所定位置に移動され、切り
換え手段7により台座3及びレンズホルダ4に回動動作
が付勢される。この回動動作は、検出手段8のフォトリ
フレクター8Aにより反射板8Cの検出が行われると停
止される。
【0058】即ち、この検出により対物レンズ1Bが、
光ディスクD2側に照射されるレーザ光の光軸上に案内
される。そして、この対物レンズ1Bの位置決めが行わ
れると、光ヘッド部20からレーザ光の照射が開始され
る(図2(B))。
【0059】このレーザ光は、光ディスクD2の記録面
上で集光され、その反射光によりオフトラック及び焦点
のズレの検出が行われると共に前述と同様に補正され
る。そして補正後、光ヘッド部20では、光ディスクD
2からの反射光に基づいて記録信号の読み出しが行われ
る。
【0060】本実施形態は、二つの対物レンズを装備す
ると共に、これらをレンズホルダの回動により切り換え
る構成のため、これにより、一台の装置で二種類の仕様
の光ディスクに対応することができる。
【0061】また、上記の構成の場合、レーザ光の光路
が一定であり、対物レンズのみを移動させて二つの光デ
ィスクに対応していることから、レーザ光の光路の複雑
化を防ぎ、余分な分割手段、反射ミラー、各種レンズ等
が不必要となり、生産性の向上を図ることが可能であ
る。
【0062】なお、本実施形態では、レンズホルダ4の
回動軸2を中心とする同一円周上に装着部を増設し、よ
り多くの対物レンズを装備する構成としても良い。これ
により、より多くの種類の光ディスクに対応することが
可能である。かかる場合、個々の対物レンズに対応する
反射板を検出手段8に増設しなければならず、また、こ
れらの各反射板は、それぞれ固有の反射率を有すること
が望ましい。
【0063】また、対物レンズについては、上記実施形
態では開口数の異なる二種類のものを使用したが、通常
の光ディスクD1の読み出しの場合には、図3(A)に
示すように対物レンズ1Aと同様のものを使用し、高密
度の光ディスクD2の読み出しの場合には、対物レンズ
1Bに替えて、対物レンズ1Aと同じものを装備すると
共に対物レンズ1Aの光ディスクD2側に収差を補正す
る補正板9を介挿する構成としても良い。この補正板9
は、例えば、所定の屈折率を備えるレーザ光を透過する
素材の平板であれば良く、これにより光ディスクの厚さ
の違いにより生じる焦点距離の違いに対応することが可
能である。
【0064】上記の構成は、対物レンズをより多く装備
し、より多くの種類の光ディスクに対応する光ディスク
装置の場合にも適用することができる。即ち、一様に同
じ特性の対物レンズをレンズホルダに装備する共に各対
物レンズ毎にその光ディスク側に所定の屈折率の補正板
を装備する構成を採る。これにより、複数種類の対物レ
ンズを不要とし、簡易な構成で多くの光ディスクに対応
することが可能となり、より安価な構成とすることが可
能であると共に生産性の向上を図ることができる。
【0065】ここで、図4に他の切り換え手段の例を示
す。この切り換え手段17は、光ヘッド部20に併設さ
れ,駆動軸を上方に向けて配設された駆動モータ17A
と、この駆動軸に装備された小径の平ギヤ部材17B
と、平ギヤ部材7と同一構造の平ギア部材17Cとから
構成されている。かかる構成により、前述した切り換え
手段7と同様に作用し同様の効果を得ることができる。
【0066】また、図5にさらに他の切り換え手段の例
を示す。この切り換え手段27は、台座3の下面側に装
備したコイル27Aと、これに対向して光ヘッド部20
の上面側に設けられたマグネット27Bとから構成され
る。これらは、回動軸3を挟んで対称となる位置に対で
設けられる。また、コイル27Aに流れる電流とマグネ
ット27Bの磁束の向きは、台座3が回動軸3を中心に
回転できるような力が発生する向きで配設する。かかる
構成では、コイル27に通電することにより前述した切
り換え手段7と同様に作用し同様の効果を得ることがで
きる。
【0067】さらに、図6に別の切り換え手段の例を示
す。この切り換え手段37は、台座3の側面側に装備し
たコイル37Aと、これに対向して光ヘッド部20の上
面側から立ち上げられて装備されたマグネット37Bと
から構成される。これらは、回動軸3を挟んで対称とな
る位置に対で設けられる。また、コイル37Aに流れる
電流とマグネット37Bの磁束の向きは、台座3が回動
軸3を中心に回転できるような力が発生する向きで配設
する。かかる構成では、コイル37に通電することによ
り前述した切り換え手段7と同様に作用し同様の効果を
得ることができる。
【0068】
【発明の効果】上述した発明は、複数の対物レンズを装
備すると共に、これらをレンズホルダの回動により切り
換える構成のため、これにより、一台の装置で複数種類
の仕様の光ディスクに対応することができる。
【0069】また、上記構成の場合、レーザ光の光路が
一定であり、対物レンズのみを移動させて複数種類の光
ディスクに対応することから、レーザ光の光路の複雑化
を防ぎ、余分な分割手段、反射ミラー、各種レンズ等が
不必要となり、装置全体の生産性の向上を図ることが可
能である。
【0070】また、検出手段を設けることにより、切り
換え手段による各対物レンズの切り換え動作において、
各対物レンズがレーザ光の光軸上に位置するように正確
且つ確実に切り換え動作を行うことが可能となり、装置
全体の信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0071】また、この検出手段をフォトリフレクター
と各対物レンズに対応する複数の反射板とから構成する
場合、各反射板の反射率を対物レンズ毎に異なるものを
使用することにより、各対物レンズを識別することが可
能となり、対物レンズの誤使用を防止し、装置全体の信
頼性のさらなる向上を図ることが可能となる。
【0072】さらに、各対物レンズを開口数の異なるも
のから構成することにより、厚さの異なる複数の光ディ
スクに対応することが可能となる。
【0073】またさらに、複数の対物レンズを一様に同
一特性のレンズで構成し、各対物レンズ毎に異なる割合
で収差を補正する補正板を装備することにより、複数種
の対物レンズを装備する場合と同様の効果を得ることが
可能となると共に複数種類の対物レンズを用意すること
なく簡易な構成で多くの光ディスクに対応することが可
能となり、より安価な構成とすることが可能であると共
に生産性の向上を図ることができる。
【0074】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これにより、従来にない優れた光ディスク装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す構成図であり、図1
(A)は要部側面図であり、図1(B)は部分側面図で
ある。
【図2】上述の実施形態の対物レンズの切り換えを示す
動作説明図であり、図2(A)は要部側面図であり、図
2(B)は部分側面図である。
【図3】対物レンズの他の構成を示す説明図であり、図
3(a)は一方の対物レンズを示し、図3(b)は対物
レンズと補正板とを組み合わせて使用する状態を示して
いる。
【図4】切り換え手段の他の例を示す説明図である。
【図5】切り換え手段のさらに他の例を示す説明図であ
る。
【図6】切り換え手段の別の例を示す説明図である。
【図7】従来の光ディスク装置の構成図である。
【符号の説明】
1A,1B 対物レンズ 2 摺動軸 3 台座 4 レンズホルダ 4A,4B 装着部 5 トラッキング駆動手段 6 フォーカシング駆動手段 7,17,27,37 切り換え手段 8 検出手段 8A フォトリフレクタ 8B,8C 反射板 9 補正板 10 光ディスク装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/09 - 7/095 G11B 7/085 G11B 7/135

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源からのレーザ光を光ディスク
    に照射して情報の読み出しを行う光ディスク装置におい
    て、 前記レーザ光を当該光ディスクの記録面上に集光する複
    数の対物レンズと、前記レーザ光の光軸に平行に配設し
    た回動軸と、この回動軸を固定装備するマウントと、こ
    のマウントに対して前記回動軸を中心に自在に回動する
    台座と、この台座に対して前記回動軸を中心に回動自在
    且つ前記回動軸に沿って往復移動自在に装備されたレン
    ズホルダと、前記レンズホルダの回動動作を付勢するト
    ラッキング駆動手段と、前記レンズホルダの往復移動動
    作を付勢するフォーカシング駆動手段とを備え、 前記各対物レンズの装着部を前記レンズホルダの前記回
    動軸を中心とする同一円周上に設けると共に、 前記台座の回動動作を付勢して前記レンズホルダの各装
    着部を前記レーザ光の光軸上に移動させる切り換え手段
    を有し、 前記各対物レンズの所定の一つが前記レーザ光の光軸上
    に位置する状態を検出する検出手段を有することを特徴
    とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段が、フォトリフレクターと
    前記各対物レンズに対応する複数の反射板とから構成さ
    れることを特徴とする請求項記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の対物レンズが、それぞれ開口
    数の異なる対物レンズであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の対物レンズが、それぞれ同一
    特性のレンズであると共に各レンズ毎に異なる割合で収
    差を補正する補正板を装備することを特徴とする請求項
    又は2記載の光ディスク装置。
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