JPH09138956A - 光学的記録媒体のタイプを判別する装置及び対物レンズ駆動装置 - Google Patents

光学的記録媒体のタイプを判別する装置及び対物レンズ駆動装置

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JPH09138956A
JPH09138956A JP7293167A JP29316795A JPH09138956A JP H09138956 A JPH09138956 A JP H09138956A JP 7293167 A JP7293167 A JP 7293167A JP 29316795 A JP29316795 A JP 29316795A JP H09138956 A JPH09138956 A JP H09138956A
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JP
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optical
lens
objective lens
signal
lens holder
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JP7293167A
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English (en)
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Naomasa Takahashi
直正 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生の対象とされる光学的記録媒体の種別を
判定でき、この種別に応じた対物レンズを選択すること
ができる簡素な構造を備えた対物レンズの駆動装置を提
供するにある。 【構成】 レンズホルダには、2つの対物レンズ3
4、35が設けられ、レンズホルダが回転駆動されるこ
とによって一方の対物レンズ34がレーザビームの光路
上に配置される。光ディスクに対して一方の対物レンズ
34の引き込み動作が開始されると、フォ―カスエラー
信号が信号発生回路102から発生される。引き込み動
作からこのフォ―カスエラー信号が発生されるまでの時
間が光ディスクのタイプによって異なる。この時間を基
準時間と比較することによて光ディスクのタイプが決定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学的記録媒体
のタイプを判別する装置及び光ディスク装置に装着され
る対物レンズ駆動装置に係り、特に開口数の異なる対物
レンズを記録媒体の種類に応じて切り換えることがで
き、切り換えられた対物レンズの種別を識別することが
できる対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク、光磁気ディスク等の
種々の光情報記録媒体の開発に伴い、これら光情報記録
媒体の再生装置に用いられる対物レンズ駆動装置の開発
が活発化している。対物レンズ駆動装置は、すでに、コ
ンパクトディスク(CD)或いはCDROM用の駆動装
置としてー般に広く普及しているまた、最近では、再生
用としてだけではなく、記録用としての対物レンズ駆動
装置が開発されており、特に、光磁気(Magnet-0ptical)
記録方式、或いは、位相変調(Phase-Change)記録方式な
等の記録方式が知られている。これらの方式の多くは、
現在、規格で詳細が定められている。しかし、近年、新
たにより記録密度の向上を目指した高密度記録型の光デ
ィスクが出現し、その高密度記録型の光ディスクの開発
研究が急速に進められている。このような光ディスクで
は、高密度記録の為に情報記録単位としてのピットが従
来のCDに比べてより小さく形成され、高精度でこのピ
ットが検索されることが要求される。このような高密度
記録型の光ディスクは、従来のCDとは、その基板の厚
みが異なり、また、この光ディスクを再生する装置で
は、ピットを検索するレーザビームの波長がより短くな
り、また、対物レンズの開口数NΑ(Numerical Apertur
e)が大きく定められて光ディスク上に形成されるビーム
スポットの径がより小さくなるような工夫がなされてい
る。
【0003】このように、次々に登場する新たなディス
クに対応させるべく、装置測に各種改良を施した場合、
このような装置では、従来の規格に沿った光ディスクの
記録再生が困難となる問題があり、ユーザーにとって記
録媒体に応じてディスク装置を用意しなければならない
不都合がある。
【0004】このような問題を解決するための方式とし
て、米国特許第5.235.581 号明細書に開示されるよう
に、焦点距離の異なる光字ヘッドを同一光ディスク装置
に複数個配置する方式がある。このディスク装置では、
2つの光学ヘッドが独立してトラッキング駆動可能に配
置され、コンパクトディスク等の従来の光ディスクから
の記録再生をも可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然ながら、このような
方式にあっては、2つの光学ヘッドを光ディスクの中心
に関して対象に互いに対向するように配置され、2つの
光字ヘッドを隣接して配置することはできないとされて
いる。従って、このような方式を採用した光ディスク装
置では、窓部を有するカートリッジ(キャディー)に入
った状態で利用する光ディスク(例えばCD=ROMや
MO)に対しては、面積の限られた窓部開口下に2つの
対物レンズいずれをも位置させることはできない問題が
ある。また、光ディスク装置の普及に伴い装置の低価格
化の要望が大きく、2つの光学ヘッドを必要とすること
は、このような要望に対する障害となる問題がある。
【0006】このような観点から、1つの光学ヘッド中
に2つ以上のタイプが異なる対物レンズが設けられ、1
つの光学ヘッド内で対物レンズを切り換えることができ
る構造の光学ヘッドの出現が要望されている。また、こ
のような構造において、切り換えられて選択された対物
レンズの種別をも確実に識別することができる構造を備
えた光学ヘッドの開発が望まれている。更に、光ディス
ク装置としては、切り換えられた対物レンズで再生の対
象とされる装填された記録媒体である光ディスクの種別
をも判別することが要望され、その種別に応じて適切な
対物レンズ選定をできることが望まれている。
【0007】この発明は、上述した事情に鑑みなされた
ものであって、この発明の目的は、再生の対象とされる
光学的記録媒体の種別を判定でき、この種別に応じた対
物レンズを選択することができる簡素な構造を備えた対
物レンズの駆動装置を提供するにある。
【0008】また、この発明の目的は、異なる規格の光
学的情報記録媒体に対応して異なる開口数を有する少な
くとも2以上の対物レンズを備え、この対物レンズを光
学的情報記録媒体に応じて切り換えることができ、しか
も、再生の対象とされる光学的記録媒体の種別を判定で
き、この種別に応じた対物レンズを選択することができ
る簡素な構造を備えた対物レンズの駆動装置を提供する
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、第1
の対物レンズと第2の対物レンズを保持するレンズホル
ダと、前記第1及び第2の対物レンズの一方の近傍に設
けられ、その一方に入射する光ビームの一部を反射する
ことができるレンズホルダに固定された反射手段と、前
記レンズホルダを対物レンズの取り付け中心からずれた
位置で回転と回転軸方向の移動を許容する支持手段と、
前記レンズホルダを回転駆動して前記対物レンズの一方
を選択してこの対物レンズを光ビームの光路上に配置
し、その選択された対物レンズによって光ビームを記録
媒体に向けて集束させ、前記レンズホルダを対物レンズ
の光軸に沿って微動して対物レンズのフォ―カスを調整
し、また、前記レンズホルダを微小回転して対物レンズ
で前記記録媒体の目的領域を追跡させる対物レンズ駆動
手段と、前記反射手段からの光ビームの一部を検出して
前記光路上に配置された対物レンズを識別する識別手段
と、を具備することを特徴とする対物レンズ駆動装置を
提供するにある。
【0010】また、前記対物レンズ駆動手段は、少なく
とも第1の磁石と第1のコイルで構成され、第1のレン
ズ選択時に前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる
第1の電磁駆動手段と、少なくとも第2の磁石と第2の
コイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホ
ルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第2の電磁駆動
手段を具備し、前記レンズホルダがトラッキング動作範
囲を超えて回転移動することにより対物レンズを切り換
えて第2の対物レンズが選択状態になると、第1の磁石
と第2のコイルで、前記レンズホルダを回転軸回りに回
転させる第3の電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第
1のコイルで、前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平
行移動させる第4の電磁駆動手段を構成することを特徴
とする対物レンズ駆動装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例に係る対物レンズ駆動装置を備えた光ディスク再
生装置を説明する。
【0012】図1は、この発明の一実施例に係る光ディ
スクからデータを再生する光ディス再生装置のブロック
を示し、図2は、図1に示された光ディスクをドライブ
するディスクドライブ部のブロックを示し、図3は、図
1及び図2に示した光デスクの構造を示している。
【0013】図1に示す光ディスク再生装置において
は、ユーザがキー操作部及び表示部4を操作することに
よって光ディスク10から記録データ、即ち、映像デー
タ、副映像データ及び音声データが再生され、装置内で
オーディオ信号及びビデオ信号に変換されて装置外のモ
ニタ部6及びスピーカー部8で映像及び音声として再現
される。
【0014】既に知られるように光ディスク10は、種
々の構造があるが、図3に示すように、例えば、透明基
盤14上に記録層、即ち、光反射層16が形成された構
造体18が一対用意され、この一対の構造体18が記録
層16がその内部に封じ込まれるように接着層20を介
して張り合わされる高密度で情報が記録されている高密
度記録タイプの光ディスクが出現している。このような
構造の光ディスク10では、その中心にスピンドルモー
タ12のスピンドルが挿入される中心孔22が設けら
れ、その中心孔22の周囲には、この光ディスク10を
その回転時に押さえる為のクランピング領域24が設け
られている。
【0015】このクランピング領域24から光ディスク
10の外周端までが光ディスク10に情報を記録するこ
とができる情報記録領域25に定められている。図3に
示す光ディスクでは、その両面に情報記録領域25を有
することとなる。各情報記録領域25は、その外周領域
が通常は情報が記録されないリードアウト領域26に、
また、クランピング領域24に接するその内周領域が同
様に、通常は情報が記録されないリードイン領域27に
定められ、更に、このリードアウト領域26とリードイ
ン領域27の間がデータ記録領域28に定められてい
る。情報記録領域25の記録層16には、通常、データ
が記録される領域としてトラックがスパイラル状に連続
して形成され、その連続するトラックは、複数のセクタ
に分割され、このセクタを基準にデータが記録されてい
る。情報記録領域25のデータ記録領域28は、実際の
データ記録領域であって、管理データ、主画像データ、
副画像データ及び音声データが同様にピット等の物理的
状態変化として記録されている。読み出し専用の光ディ
スク10では、透明基板14にピット列が予めスタンパ
ーで形成され、このピット列が形成された透明基板14
の面に反射層が蒸着により形成され、その反射層が記録
層14として形成されることとなる。また、この読み出
し専用の光ディスク10では、通常、トラックとしての
グルーブが特に設けられず、ピット列がトラックとして
定められている。通常、このような高密度記録タイプの
光ディスク10では、従来のCD、或いは、CDROM
等の光ディスクの透明基板が1.2mmの厚さを有するに
対して透明基板14は、その半分の0.6mmの厚さを有
している。
【0016】このような光ディスク10からデータを再
生する光ディスク再生装置においては、光ディスク10
が装填されて光ディスクをドライブするディスクドライ
ブ部30で光ディスク10が光ビームで検索される。即
ち、図2に示すように、光ディスク10は、モータ駆動
回路11によって駆動されるスピンドルモータ12上に
載置され、このスピンドルモータ12によって回転され
る。光ディスク10の下方には、この光ディスク10に
光ビーム、即ち、レーザビームを集光する光ヘッド、即
ち、光ピックアップ32が設けられている。この光ピッ
クアップ32については、詳述するが、この光ピックア
ップは、CD、或いは、CDROM用の開口数が小さな
対物レンズ35及び図3を参照して説明した高密度記録
タイプの光ディスク用の開口数が大きな対物レンズ34
を備えている。また、この対物レンズ34、35を切り
換える為の駆動寝具を発生する対物レンズ切換駆動回路
39が設けられている。この対物レンズ切換回路39
は、検索されるべき光ディスク10の種別、即ち、従来
のCD等のタイプか、或いは、高密度記録タイプかが特
定されると、作動して特定されたタイプの光ディスク1
0に対応して対物レンズ切換駆動回路39からの駆動信
号によって対物レンズ34、35の一方が選択されてレ
ーザビーム光路内に配置される。
【0017】この光ヘッド32は、情報記録領域25、
特に、データ記録領域28を検索する為にその光ディス
ク10の半径方向に移動可能にガイド機構に載置され、
駆動回路37からの駆動信号によって駆動されるフィー
ドモータ33で光ディスク10の半径方向に移動され
る。光ディスク1装置では、後に詳述するように対物レ
ンズ34、35がその光軸に沿って移動可能に保持さ
れ、フォ―カス駆動回路36からの駆動信号に応答して
その光軸方向に移動され、常にフォ―カス状態に対物レ
ンズ34、35が維持され、微小ビームスポットが記録
層16上に形成される。また、この対物レンズ34、3
5は、後に詳述するように光ディスク10の半径方向に
沿って微動可能に保持され、トラック駆動回路38から
の駆動信号に応答して微動され、常にトラッキング状態
に維持されて光ディスク10の記録層16上のトラック
が光ビームで追跡される。
【0018】光ヘッド32では、光ディスク10から反
射された光ビームが検出され、検出されたこの検出信号
は、光ヘッド32からヘッドアンプ40を介してサーボ
処理回路44に供給されている。サーボ処理回路44で
は、検出信号からフォ―カス信号、トラッキング信号及
びモータ制御信号を生成し、これらの信号を夫々駆動回
路36、38、11に供給している。従って、対物レン
ズ34、35がフォ―カス状態及びトラッキング状態に
維持され、また、スピンドルモータ12が所定の回転数
で回転され、光ビームによって記録層16上のトラック
が光ビームで、例えば、線速一定で追跡される。システ
ムCPU部50からアクセス信号としての制御信号がサ
ーボ処理回路44に供給されると、サーボ処理回路44
から移動信号が駆動回路37に供給され、光ヘッド32
が光ディスク10の半径方向に沿って移動され、記録層
16の所定のセクタがアクセスされ、再生データがヘッ
ドアンプ40で増幅されてディスクドライブ部30から
出力される。
【0019】出力された再生データは、システム用RO
M及びRAM部52に記録されたプログラムで制御され
るシステムCPU部50及びシステムプロセッサ部54
を介してデータRAM部56に格納される。この格納さ
れた再生データは、システムプロセッサ部54によって
処理されてビデオデータ、オーディオデータ及び副映像
データに分類され、ビデオデータ、オーディオデータ及
び副映像データは、夫々ビデオデコーダ部58、オーデ
ィオデコーダ部60及び副映像デコーダ部62に出力さ
れてデコードされる。デコードされたビデオデータ、オ
ーディオデータ及び副映像データは、D/A及び再生処
理回路64でアナログ信号としてのビデオ信号、オーデ
ィオ信号及び副映像信号に変換されるとともにミキシン
グ処理されてビデオ信号及び副映像信号がモニタ6に、
また、オーディオ信号がスピーカ8に夫々供給される。
その結果、モニタ部6に映像が表示されるとともにスピ
ーカ部8から音声が再現される。
【0020】図2に示す光ピックアップ32及びそのガ
イド機構の詳細を図4から図11を参照して説明する。
【0021】既に説明したスピンドルモータ3は、図4
に示すようにベース71に固定され、また、このスピン
ドルモータ3によって回転される光ディスク10は、チ
ャッキング手段(図示せず)により保持される。また、
光ディスク10の下方には、その半径方向に平行に配置
された一対のガイドレール71がベース71に固定され
てる。このガイドレール71には、このガイドレール7
1上を走行するキャリッジ72が載置され、このキャリ
ッジ72上には、図5に示される対物レンズアクチュエ
ータ73が設けられている。
【0022】図5に示されるレンズアクチュエータ73
では、浮上及び回転可能なレンズホルダ75とレンズホ
ルダ75が受け入れられたレンズホルダ支持体74とか
ら構成されている。レンズホルダ支持体74には、キャ
リッジ34に固定され、レーザビーム光路の為の開口部
78を有するアクチュエータべース76が設けられ、こ
のアクチュエータベース76の中心部には、軸77が固
定されている。また、この支持体74には、軸77の回
りの円周に沿って円弧状ヨ―ク79がアクチュエータベ
ース76に固定されている。この円弧状ヨ―ク79に
は、互いに対向する組が同一の着磁方向で着磁された2
組の円弧状永久磁石81、82が軸7の回りに対称に配
置されている。この一方の組の永久磁石81は、図6に
示されるように軸77に沿った方向にN及びS極が配置
されるように着磁され、他方の組の永久磁石82は、図
6に示されるように円弧状ヨ―ク79の円弧に沿って着
磁されている。
【0023】レンズホルダ75は、図7に示すように略
円筒形に形成され、その上面には、CD等のタイプの対
物レンズ35及び高密度記録タイプの対物レンズ34が
設けられ、各対物レンズ34、35下には、レーザビー
ムの通過が可能なように空胴が設けられている。この対
物レンズ34、35は、その光軸がレンズホルダ75の
中心の回りの同一円周上に配置されるようにレンズホル
ダ75に固定されている。また、そのレンズホルダ75
の中心には、軸77が挿通される軸受け83が固定さ
れ、この軸受け83によってレンズホルダ75は、回転
可能に、且つ、上下動可能に軸77に支持される。この
レンズホルダ75の周囲には、この軸77に関して対称
となるように磁性体84が埋め込まれ、また、この磁性
体84上には、同様にこの軸77に関して対称に配置さ
れる4つの磁気コイル85、86が固定されている。
【0024】光ピックアップ32及びこの光ピックアッ
プ32に関連する光学系の光学ユニット90が図8に示
されている。光ディスク10に集束されるレーザビーム
を発生する半導体レーザ94等を含む光学ユニット90
は、可動体としてのキャリッジ72の内部空問に収納固
定されている。光学ユニット90の半導体レーザ94よ
り発せられたレーザビームは、光学ユニット90内のコ
リメータレンズ91によってコリメートされてビームス
プリッタ93で反射されて光学ユニット90外に導かれ
る。この光学ユニット90からのレーザビームは、キャ
リッジ72上に固定された光ピックアップ32の対物レ
ンズ34、35のいずれかに導かれ、この対物レンズ3
4、35によって光ディスク10の記録トラック上にレ
ーザビームが集光される。また、光ディスク1から反射
されたレーザビームは、再びその一方の対物レンズ3
4、35を経由して光学ユニット90に戻される。光学
ユニット90内では、レーザビームは、ビームスプリッ
タ93を通過してビームスプリッタ95で2系に分けら
れて夫々集光レンズ96、97で集光され、光学ユニッ
ト5内に設けられた第1のフォトディテクタ98及び第
2のフォトディテクタ99で検出される。このフォトデ
ィテクタ98、99からの検出信号により、既に述べた
ように情報信号,フオーカスエラー信号,トラックエラ
ー信号等が生成される。このフォーカスエラー信号を用
いることにより選択された一方の対物レンズ34、35
のフォーカス方向の位置ズレが検出され、この位置ズレ
を補正するように後に説明するようにコイル85、86
の一方にに電流が供給される。また、トラックエラー信
号を用いることにより対物レンズ34、35のトラック
方向の位置ズレが検出され、この位置ズレを補正するよ
っにコイル85、86の他方に電流が供給される。この
ようにして光ディスク10の記録トラック上に情報が記
録され、また、光ディスク10の記録トラック上から情
報が読み取られる。
【0025】上述した光ピックアップ32の動作の詳細
について次に説明する。
【0026】始めに、レンズホルダ75がレンズホルダ
支持体74内でいわゆる磁気バネによって磁気浮上され
る理由について説明する。既に説明したように図9に示
すようにレンズホルダ支持体74には、2組の永久磁石
81、82がレンズホルダ支持体74の軸77の回りに
対称に配置され、この永久磁石81、82の夫々に磁性
体84が間隙を空けて対向されている。即ち、軸77の
回りに対称に磁性体84が配置され、この磁性体84が
レンズホルダ75に固定されている。従って、永久磁石
81、82に磁性体84が吸引されて永久磁石81、8
2と磁性体84とは、図10(a)及び(b)に示すよ
うなある安定な状態である中立位置に維持され、その結
果、レンズホルダ75がレンズホルダ支持体74内で磁
気浮上される。ここで、レンズホルダ75に外乱が与え
られて図10(c)に示すように磁性体84が中立位置
から上方に偏位された場合には、磁性体84には、上方
に向かう力よりも磁性体84を中立位置に戻すような下
方に向かう力が大きく、その結果、磁性体84は、中立
位置に戻されることとなる。同様に、レンズホルダ75
に外乱が与えられて図10(e)に示すように磁性体8
4が中立位置から下方に偏位された場合には、磁性体8
4には、下方に向かう力よりも磁性体84を中立位置に
戻すような上方に向かう力が大きく、その結果、磁性体
84は、中立位置に戻されることとなる。また、レンズ
ホルダ75に外乱が与えられて図10(d)に示すよう
に磁性体84が中立位置から円周方向に沿って右方向に
偏倚される場合には、磁性体84には、右方向に向かう
力よりも磁性体84を中立位置に戻すような左方向に向
かう力が大きく、その結果、磁性体84は、中立位置に
戻されることとなる。同様に、レンズホルダ75に外乱
が与えられて図10(f)に示すように磁性体84が中
立位置から円周方向に沿って左方向に偏倚される場合に
は、磁性体84には、左方向に向かう力よりも磁性体8
4を中立位置に戻すような右方向に向かう力が大きく、
その結果、磁性体84は、中立位置に戻されることとな
る。
【0027】尚、磁性体84は、軸対称な位置に取り付
けられているので、次に説明するように前記レンズホル
ダ85を回転させて対物レンズを切り換えると、磁気吸
引により定められている中立位置における元の第1の対
物レンズ34の位置が、新たな第2の対物レンズ35の
中立位置にー致する為、光学ユニット90と第1の対物
レンズ34で調整された状態でそのまま第2の対物レン
ズ35を使用することができる。
【0028】次に、対物レンズ34、35を選択する為
の対物レンズ34、35の切換動作について説明する。
図7及び図13(a)に示すように開口数が大きな対物
レンズ34がレーザビームの光路中に配置されている状
態において、周方向着磁された永久磁石82にコイル8
5が対向され、軸方向着磁された永久磁石81にコイル
86が対向されているものとする。この状態は、既に説
明した中立状態に相当し安定にレンズホルダ75がその
ままの位置に保たれることとなる。このような安定状態
において、図12に示すように時点t1において矢印P
0 で示すように正方向の電流がコイル85に供給される
と、コイル85の軸75に平行な軸方向部分85A、8
5Bには、永久磁石82によって生じる磁界に相互作用
する電流が供給されてコイル85には、周方向の回転力
を生じさせる力FRが発生され、レンズホルダ75が回
転を始める。時点t1から時点t2の間にコイル85に
は、レンズホルダ75を十分に回転させる起動力が与え
られる。コイル85が回転を始めてコイル85の退出側
のコイル部分85Bが永久磁石82のS極に対向される
時点t2にコイル85に供給される電流が図12に示す
ように反転される。この反転によってコイル85の退出
側のコイル部分85Bと永久磁石82のS極との間でこ
のコイル85を永久磁石82から退ける回転力FRが生
じ、このコイル86に与えられる。その結果、コイル8
6は、永久磁石81の前面に向かって回転される。回転
の途中の時点t3でコイル86への電流供給が停止さ
れ、時点t3以降は、慣性でレンズホルダ75が回転さ
れ、コイル86は、一時的に永久磁石81の中立点を通
過するが、図10を参照して既に説明した原理により、
コイル86、85が安定な中立位置に復帰される。この
ようにレンズホルダ75の回転により、図13(b)に
示すようにコイル86が永久磁石82に対向され、コイ
ル85が永久磁石81に対向され、開口数が大きな対物
レンズ34に代えて開口数が小さな対物レンズ35がレ
ーザビームの光路中に配置され、実質的に対物レンズが
切り換えられる。
【0029】尚、レンズホルダ75が回転されて対物レ
ンズ34、35が切り換えられる場合は、回転軸77と
回転軸受け83との間のクリアランスが10ミクロン以
下に設定されれば、第1の対物レンズ34と第2の対物
レンズ35との取り付け位置ズレは無視することができ
る。
【0030】更に、図5に示される光ピックアップ32
のフォ―カス動作及びトラッキング動作について説明す
る。
【0031】図7及び図13(a)に示すように開口数
が大きな対物レンズ34がレーザビームの光路中に配置
されている状態においては、フォ―カス制御用に軸方向
に着磁された永久磁石81に対向されるコイル86がフ
ォ―カス制御用コイルとして作用し、トラッキング制御
用に周方向に沿って着磁された永久磁石82に対向され
たコイル85がトラッキング制御用コイルとして作用す
る。即ち、フォ―カスエラー信号に応答してフォ―カス
コイル駆動電流Fiがコイル86に供給されると、この
コイル86の周方向部分86A、86Bと永久磁石81
によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Fi
の向きに応じてコイル86に上向き、或いは、下向きの
力が作用してレンズホルダ75が軸方向に沿って上下動
され、対物レンズ34が合焦状態に維持される。また、
トラッキングスエラー信号に応答してトラッキングコイ
ル駆動電流Tiがコイル85に供給されると、このコイ
ル85の軸方向部分85A、85Bと永久磁石82によ
って生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Tiの向
きに応じてコイル85に右向き、或いは、左向きの力が
作用してレンズホルダ75が周方向に沿って回動され、
対物レンズ34が合トラック状態に維持される。
【0032】既に説明したように対物レンズ35に切り
換えられた後においては、図13(b)に示すように開
口数が小さな対物レンズ35がレーザビームの光路中に
配置される。この状態においては、フォ―カス制御用に
軸方向に着磁された永久磁石81に対向されるコイル8
5がフォ―カス制御用コイルとして作用し、トラッキン
グ制御用に周方向に沿って着磁された永久磁石82に対
向されたコイル86がトラッキング制御用コイルとして
作用する。即ち、フォ―カスエラー信号に応答してフォ
―カスコイル駆動電流Fiがコイル85に供給される
と、このコイル85の周方向部分85C、86Dと永久
磁石81によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、
電流Fiの向きに応じてコイル85に上向き、或いは、
下向きの力が作用してレンズホルダ75が軸方向に沿っ
て上下動され、対物レンズ34が合焦状態に維持され
る。また、トラッキングスエラー信号に応答してトラッ
キングコイル駆動電流Tiがコイル86に供給される
と、このコイル86の軸方向部分86C、86Dと永久
磁石82によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、
電流Tiの向きに応じてコイル86に右向き、或いは、
左向きの力が作用してレンズホルダ75が周方向に沿っ
て回動され、対物レンズ34が合トラック状態に維持さ
れる。
【0033】上述のようにこの発明に対物レンズ駆動装
置は、外部から力を加えずにトラッキング動作を行うコ
イルで対物レンズ34、35が切り換えられていること
から、無理な力が作用し、光軸を傾ける事が無く、安定
した信号を再生することができる。コイ81、ル82が
対物レンズ34、35の切り換え時にその役割を、トラ
ッキング動作用からフォーカス動作用に、またはその逆
に切り換える構成であるため、コイルの利用効率が向上
し、駆動感度が向上される。
【0034】さらに、同一のコイルで使用している対物
レンズ34、35により、その役割がトラッキング動作
であったり、フォーカス動作であったりするため、いず
れかのコイル81、82に電流を流し、その時の対物レ
ンズ34、35の移動方向を検出することにより、新た
な検出装置を設けることなく、どちらの対物レンズが使
用されているかを確認することができる。また、対物レ
ンズが対向されている光ディスク10が高密度(Super
Density)タイプであるか、或いは、一般的なCD(comp
act Disk)タイプであるかを確認することができ、この
光ディスクのタイプに応じて対物レンズを選定する動作
について図14のフローチャートを参照して説明する。
尚、以下の動作説明において開口数の大きな対物レンズ
34は、高密度記録(Super Density)タイプの光ディス
ク10の為のレンズであることから、単にSDレンズ3
4と称し、また、開口数の小さな対物レンズ35は、一
般的なCD(compact Disk)為のレンズであることか
ら、単にCDレンズ35と称する場合がある。また、以
下の動作説明において、SDレンズ34を主レンズとし
てディスク装置の動作開始時には、常にこのSDレンズ
34が光ディスク10のタイプがいずれであっても選定
され、その後、光ディスクのタイプに応じていずれかの
レンズ34、35が選定されるものとする。
【0035】図1に光ディスク装置の電源がオンされた
後、或いは、ユーザがキー操作及び表示部4を介してス
タートを指示した後、図14のフローがステップS1に
示されるように開始される。ステップS2に示すレンズ
イニシャル位置検出においては、図12に示す切換信号
がコイル86に供給されてステップS3に示すようにS
Dレンズ34か、或いは、CDレンズ35であるかが確
認される。このイニシャル位置検出において、コイル8
6がフォ―カス制御用永久磁81に対向され、SDレン
ズ34がレーザビーム光路に配置されている場合には、
図12に示すような切換信号がコイル86に供給されて
も単にレンズホルダ75が上下動されるにすぎず次のス
テップS4が実行される。これに対して、コイル86が
トラッキング制御用永久磁82に対向され、CDレンズ
35がレーザビーム光路に配置されている場合には、図
12に示すような切換信号がコイル86に供給される
と、ステップS5に示すようにレンズホルダ75が既に
説明したように回転されてSDレンズ34がレーザビー
ム光路中に配置される。SDレンズ34がレーザビーム
光路中に配置された後においては、ステップS4に示す
ようにSDレンズ34を引き込む電流がコイル86に供
給されて、レンズホルダ75、即ち、SDレンズ34が
ステップS7に示すように中立位置から引き込まれる。
この引き込み動作に応答してフォ―カスエラー信号が発
生されるが、このフォ―カスエラー信号を基に後に説明
するように光ディスク10が高密度記録(SD)タイプ
か、或いは、一般的な記録密度のCDタイプであるか
が、ステップS9で確認される。ステップS9で光ディ
スク10が高密度記録(SD)タイプであることが確認
されると、これに対応したSDレンズがレーザ光路上に
あるとしてフォ―カス動作がステップS11に示すよう
に開始される。これに対して、ステップS9で光ディス
ク10がCDタイプであることが確認されると、ステッ
プS12に示すように切換信号がコイル86に供給され
てSDレンズ34からCDレンズ35に切り換えられて
CDレンズ35がレーザ光路上に配置される。その後、
CDタイプの光ディスク10に対応したCDレンズ35
のフォ―カス動作がステップS11に示すように開始さ
れる。
【0036】上述したフローでは、原則としてSDレン
ズ34がレーザビーム光路中に配置される場合を想定し
ているが、明らかなようにCDレンズ35が原則として
レーザビーム光路中に配置されるようなフローであって
も良い。
【0037】上述したフローに沿った実際の回路動作を
図15、図16及び図17を参照して説明する。始めに
CPU50からの切換指令に基づいてスイッチング回路
108によってコイル86が増幅回路107に接続され
る。この後、CPU50は、ROM52を参照して切換
信号を発生し、この発生された切換信号がD/A変換器
106に与えられる。この切換信号は、D/A変換器1
06によって図12に示すようなアナログ信号に変換さ
れて増幅回路107で増幅される。この増幅された切換
信号は、スイッチング回路108を介してコイル86に
供給される。コイル86に切換信号が供給されることに
よってSDレンズ34がレーザビーム光路に配置されて
いるか否かが確認される。
【0038】次に、CPU50が再びROM52を参照
してSDレンズ34を引き込む信号取り出し、D/A変
換器106に与える。このD/A変換器106は、この
引き込み信号を図16に示すアナログの引き込み信号に
変換して、同様にスイッチング回路108を介してコイ
ル86に供給される。この引き込み信号の出力は、コン
パレータ104でモニタされ、その出力の時点t0 に関
する時間信号がCPU50に与えられる。コイル86に
引き込み信号が供給されると、SDレンズ34が引き込
みを開始する。このSDレンズ34の引き込みに応答し
て、フォ―カス検出光学系101、例えば、非点収差光
学系を介してレーザビームが与えられている検出器99
からは、フォ―カスエラーに関する検出信号が発生さ
れ、この検出信号を基にフォ―カスエラー信号発生器1
02からは、図16(b)或いは16(c)に示すよう
なフォ―カスエラー信号が発生される。このフォ―カス
エラー信号は、コンパレータ104でモニターされ、フ
ォ―カスエラー信号のゼロクロス点の時点、図16
(b)のフォ―カスエラー信号にあっては、時点t1 、
また、図16(c)のフォ―カスエラー信号にあって
は、時点t2 が検出される。この時点t1、或いは、時点
t2 に関する時間信号がCPU50に与えられ、既に与
えられた時点t0 に関する時間信号と比較されて光ディ
スク10のタイプ、SDタイプ、或いは、CDタイプが
判別される。SDタイプの光ディスクであれば、スイッ
チング回路108の接点は、そのままに維持され、スイ
ッチ105が閉じられ、位相補償回路103を介してフ
ォ―カス信号が増幅器107にフィードバックされるフ
ォ―カスサーボ回路が構成され、フォ―カスサーボ動作
が開始される。また、CDタイプの光ディスクが接続さ
れている場合には、スイッチング回路108の接点が切
り換えられて、増幅回路107がコイル85に接続され
る。この場合にも同様にスイッチ105が閉じられ、位
相補償回路103を介してフォ―カス信号が増幅器10
7にフィードバックされるフォ―カスサーボ回路が構成
され、フォ―カスサーボ動作が開始される。
【0039】時間t0 、t1 、t2 から光ディスク10
のタイプは、次のような理由から判別できる。即ち、高
密度記録タイプの光ディスク10、いわゆるSDタイプ
の光ディスク10は、既に説明したように透明基板14
が0.6mmと比較的薄く、図16(a)に示す引き込み
信号によってSDレンズ34が引き込まれると、高い応
答速度でフォ―カス信号が発生され、短い時間間隔(t
0-t1 )でゼロクロス信号を発生する。これに対して、
CDタイプの光ディスク10は、既に説明したように透
明基板14が1.2mmと比較的厚く、図16(a)に示
す引き込み信号によってSDレンズ34が引き込まれる
と、応答遅れを伴ってフォ―カス信号が発生され、時間
間隔(t0-t1 )よりも比較的長い時間間隔(t0-t2
)でゼロクロス信号を発生する。従って、CPU50
は、時間間隔(t0-t1 )或いは、時間間隔(t0-t2
)をROM52に格納した基準時間T0 と比較するこ
とによって光ディスク10のタイプを示す識別信号を発
生することができる。
【0040】図17には、フォ―カスサーボ回路のみな
らずトラッキングサーボ回路をも含めた識別信号に応答
して回路系が切り換えられる概略のブロック図が示され
ている。図17に示される回路では、フォ―カスエラー
信号発生回路102、フォ―カスサーボ回路115、コ
イル85、86の一方及びこのコイルに対応したドライ
ブ回路116、118のいずれかでフォ―カスサーボル
ープが構成され、トラッキングエラー信号発生回路12
1、トラックサーボ回路117、コイル85、86の一
方及びこのコイルに対応したドライブ回路116、11
8のいずれかでトラッキングサーボループが構成され
る。図17に示す回路では、フォ―カスサーボ105及
びトラックサーボ回路107とドライブ回路106及び
ドライブ回路118との間にサーボループ切換回路12
0が配置されている。この回路120は、既に述べたよ
うに対物レンズ34、35のタイプを識別するCPU5
0からの識別信号に応答して適切なサーボループが形成
されるように結線が切り換えられる。即ち、コイル85
がフォ―カスコイルと作用する際には、CPU50から
の信号によってサーボループ切換回路120が切り換え
られ、コイル85に接続されたドライブ回路116がフ
ォ―カスサーボ回路115に接続され、また、コイル8
6に接続されたドライブ回路118がトラッキングサー
ボ回路117に接続される。また、コイル85がトラッ
キングコイルと作用する際には、同様にCPU50から
の信号によってサーボループ切換回路120が切り換え
られ、コイル85に接続されたドライブ回路116がト
ラッキングサーボ回路117に接続され、また、コイル
86に接続されたドライブ回路118がフォーカシング
回路115に接続される。
【0041】尚、上述した対物レンズの切換及び駆動装
置においては、対物レンズの数をnとすると永久磁石及
びコイルは、2n個が磁気回路として円周状に配置され
ることが好ましい。このような関係であれば、互いに対
向するコイル及び永久磁石がフォ―カス或いはトラッキ
ング制御の為の磁気回路となり、フォ―カス制御及びト
ラック制御に際してレンズホルダに均等に作用力が働
き、バランス良く高精度でレンズホルダを駆動すること
ができる。即ち、振動特性を良好にでき、また、駆動特
性を良好にすることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、異
なるタイプの対物レンズがレンズホルダに固定され、こ
のレンズホルダが回転されて対物レンズを選択するよう
な対物レンズ駆動装置においてレンズホルダを回転させ
る切り換え信号を入力すること特定の対物レンズを常に
光路中に配置でき、これにより対物レンズの種別を識別
することができ、その識別結果に応じて適切な態様で光
ピックアップを制御することができる。また、この特定
の対物レンズに引き込み動作を与えた際に出力されるフ
ォ―カス信号をモニターすることによって光ディスクの
種別をも判別することができる。この光ディスク識別結
果に応じてまた同様に適切な態様で光ピックアップを制
御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る光ディスク装置の概
略を示すブロック図である。
【図2】図1に示したディスクドライブ装置の詳細を示
すブロック図である。
【図3】図1に示した光ディスクの構造を概略的に示す
斜視図である。
【図4】図2に示された対物レンズを切換及び駆動する
対物レンズ駆動装置を概略的に示す平面図である。
【図5】図4に示された対物レンズ駆動装置の光ピック
アップを示す斜視図である。
【図6】図5に示す光ピックアップのレンズホルダ支持
体の内部構造を示す断面図である。
【図7】図5に示す光ピックアップのレンズホルダを示
す斜視図である。
【図8】図5に示す光ピックアップ及びこの光ピックア
ップに関連する光学系を示す概略図である。
【図9】図5に示す光ピックアップにおいてレンズホル
ダが磁気浮上される原理を説明する為の概念図である。
【図10】図9に示される配置でレンズホルダが磁気浮
上される原理を説明する斜視図である。
【図11】図5に示す光ピックアップにおいて対物レン
ズの切換動作の為の磁気回路を示す斜視図である。
【図12】図11に示す磁気回路に対物レンズ切換動作
をさせる為の信号を示す波形図である。
【図13】対物レンズ駆動装置における対物レンズ切換
動作を示す平面図である。
【図14】図5に示した対物レンズ駆動装置における対
物レンズのタイプを識別し、また、光ディスクのタイプ
を識別する動作を示すフローチャートである。
【図15】図5に示した対物レンズ駆動装置における対
物レンズのタイプを識別し、また、図1に示される光デ
ィスク装置に装填された光ディスクの種別を識別する回
路を示すブロック図である。
【図16】図15に示した回路の各部の波形図である。
【図17】図14に示された判別動作に基づいて光ピッ
クアップの駆動系を切り換える回路を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
6 … モニタ部 8 … スピーカ部 10 … 光ディスク 14 … 透明基盤 16 … 光反射層 28 … データ記録領域 30 … ディスクドライブ部 32 … 光ピックアップ 34、35 … 対物レンズ 36 … フォ―カス駆動回路 37 … 駆動回路 39 … 対物レンズ切換駆動回路 44 … サーボ処理回路 50 … システムCPU 54 … システムプロセッサ部 56 … データRAM部 58 … ビデオデコーダ部 60 … オーディオデコード部 62 … 副映像デコーダ部 64 … D/A及び再生処理回路 71 … ガイドレール 72 … キャリッジ 73 … 対物レンズアクチュエータ 81、82 … 永久磁石 84 … 磁性体 85、86 … コイル 102 … フォ―カスエラー信号発生器 105 … スイッチ 108 … スイチング回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なるタイプの光学的記録媒体を保持する
    保持手段と、 この光学的記録媒体に光ビームを集光する集光手段と、 この集光手段をその光軸に沿って微小駆動する駆動手段
    と、 前記光学的記録媒体から反射され、前記集光手段を通過
    した光ビームに応答して前記光学的記録媒体に対する前
    記集光レンズの焦点合わせに関連するフォ―カスエラー
    信号を発生する応答手段と、 前記所定の駆動信号を前記駆動手段に与えて前記集光手
    段を強制的に光軸に沿って移動させて前記応答手段から
    参照用フォ―カスエラー信号を発生させる信号発生手段
    と、 この参照用フォ―カスエラー信号を基に前記光学的記録
    媒体のタイプを識別する識別手段と、 を具備する光学的記録媒体のタイプを判別する装置。
  2. 【請求項2】前記光学的記録媒体は、基板とこの基板上
    に形成された記録層としての反射層を含み、異なる光学
    的記録媒体は、夫々異なる基板厚を有することを特徴と
    する請求項1に記載の光学的記録媒体のタイプを判別す
    る装置。
  3. 【請求項3】前記識別手段は、前記駆動信号の印加後、
    フォ―カスエラー信号が発生されるタイミングを基準に
    前記光学的記憶媒体のタイプを判別することを特徴とす
    る請求項1に記載の光学的記憶媒体のタイプを判別する
    装置。
  4. 【請求項4】前記フォ―カスエラー信号に応答して前記
    駆動手段を付勢して前記集光手段を常に合焦状態に維持
    するフォ―カスサーボを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の光学的記憶媒体のタイプを判別する装置。
  5. 【請求項5】異なるタイプの光学的記録媒体を保持する
    保持手段と、 異なる光学的特性を有し、光ビームを光学的記録媒体に
    集光する第1及び第2の対物レンズと、 回転中心を有し、前記第1及び第2の対物レンズをその
    光軸方向に移動可能に、且つ、前記回転中心の回りに回
    転可能に支持するレンズホルダと、 前記第1及び第2の対物レンズの選択された一方に光ビ
    ームを伝達する光路を規定する光学系と、 前記レンズホルダを回転して選択的に第1及び第2の対
    物レンズを前記光路に配置させ、且つ、前記レンズホル
    ダを微小回転させて選択された対物レンズからの集光ビ
    ームで前記光学的記録媒体の所定領域を追跡させ、前記
    レンズホルダを光軸方向に微動させて選択された集光ビ
    ームを合焦状態に維持するレンズホルダ駆動手段と、 この駆動手段に初期選択信号を与えてレンズホルダを回
    転させ、第1及び第2の特定の一方を前記光路中に位置
    させるとともにその特定の一方に関する対物レンズ識別
    信号を発生する初期設定手段と、 前記光学的記録媒体から反射され、前記集光手段を通過
    した光ビームに応答して前記光学的記録媒体に対する前
    記選択された集光レンズの焦点合わせに関連するフォ―
    カスエラー信号を発生する応答手段と、 前記所定の駆動信号を前記駆動手段に与えて前記選択さ
    れた集光手段を強制的に光軸に沿って移動させて前記応
    答手段から参照用フォ―カスエラー信号を発生させる信
    号発生手段と、 この参照用フォ―カスエラー信号を基に前記光学的記録
    媒体のタイプを識別する媒体識別信号を発生する識別手
    段と、及び前記媒体識別信号と前記対物レンズ識別信号
    と比較し、両者が非対応である場合には、前記レンズホ
    ルダを回転させる切換信号を発生させて前記媒体に対応
    する対物レンズを光路に配置させる切換信号発生手段
    と、 を具備する対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】前記レンズホルダ駆動手段は、 少なくとも第1の磁石と第1のコイルで構成され、第1
    のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸回りに回転
    させる第1の電磁駆動手段と、 少なくとも第2の磁石と第2のコイルで構成され、第1
    のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸の軸方向に
    平行移動させる第2の電磁駆動手段を具備し、 前記レンズホルダがトラッキング動作範囲を超えて回転
    移動することにより対物レンズを切り換えて第2の対物
    レンズが選択状態になると、第1の磁石と第2のコイル
    で、前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第3の
    電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第1のコイルで、
    前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第
    4の電磁駆動手段を構成することを特徴とする請求項5
    に記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】前記第1の磁石、第1のコイル、第2の磁
    石、第2のコイルは回転軸に対し点対称に配置されたこ
    とを特徴とする請求項6に記載の対物レンズ駆動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09306001A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Nec Corp 光ディスク装置
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