JP3805843B2 - 対物レンズの駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ディスク装置に装着される対物レンズ駆動装置に係り、特に開口数の異なる対物レンズを記録媒体の種類に応じて切り換えることができ、装置の動作開始時に特定の対物レンズを所定位置に配置することができる初期化の機能を有する対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ディスク、光磁気ディスク等の種々の光情報記録媒休の開発に伴い、これら光情報記録媒体の再生装置に用いられる対物レンズ駆動装置の開発が活発化している。対物レンズ駆動装置は、すでに、コンパクトディスク(CD)或いはCDROM用の駆動装置としてー般に広く普及している
また、最近では、再生用としてだけではなく、記録用としての対物レンズ駆動装置が開発され、特に、光磁気(Magnet-0ptical)記録方式、或いは、相変化(Phase-Change)記録方式な等の記録方式が知られている。これらの方式の多くは、現在、規格で詳細が定められている。しかし、近年、新たにより記録密度の向上を目指した高密度記録型の光ディスク、いわゆるDVDディスクが出現し、その高密度記録型の光ディスクの開発研究が急速に進められている。このような光ディスクでは、高密度記録の為に情報記録単位としてのピットが従来のCDに比べてより小さく形成され、高精度でこのピットが検索されることが要求される。このような高密度記録型の光ディスクは、従来のCDとは、その基板の厚みが異なり、また、この光ディスクを再生する装置では、ピットを検索するレーザビームの波長がより短くなり、また、対物レンズの開口数NΑ(Numerical Aperture)が大きく定められて光ディスク上に形成されるビームスポットの径がより小さくなるような工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、次々に登場する新たなディスクに対応させるべく、装置側に各種改良を施した場合、このような装置では、従来の規格に沿った光ディスクの記録再生が困難となる問題があり、ユーザーにとって記録媒体に応じてディスク装置を用意しなければならない不都合がある。
【0004】
このような問題を解決するための方式として、米国特許第5.235.581 号明細書に開示されるように、焦点距離の異なる光学ヘッドを同一光ディスク装置に複数個配置する方式がある。このディスク装置では、2つの光学ヘッドが独立してトラッキング駆動可能に配置され、コンパクトディスク等の従来の光ディスクからの記録再生をも可能としている。
【0005】
然ながら、このような方式にあっては、2つの光学ヘッドを光ディスクの中心に関して対象に互いに対向するように配置され、2つの光字ヘッドを隣接して配置することはできないとされている。従って、このような方式を採用した光ディスク装置では、窓部を有するカートリッジ(キャディー)に入った状態で利用する光ディスク(例えば、CD ROMやMO)に対しては、面積の限られた窓部開口下に2つの対物レンズいずれをも位置させることはできない問題がある。また、光ディスク装置の普及に伴い装置の低価格化の要望が大きく、2つの光学ヘッドを必要とすることは、このような要望に対する障害となる問題がある。
【0006】
このような観点から、1つの光学ヘッド中に2つ以上のタイプが異なる対物レンズが設けられ、1つの光学ヘッド内で対物レンズを切り換えることができる構造の光学ヘッドの出現が要望されている。また、このような構造において、装置の動作開始時に所定の対物レンズに切り換えられて初期化が実行されることができる構造を備えた光学ヘッドの開発が望まれている。
【0007】
更に、光ディスク装置としては、切り換えられた対物レンズで再生の対象とされる装填された記録媒体である光ディスクの種別をも判別することが要望され、その種別に応じて適切な対物レンズ選定をできることが望まれている。
【0008】
【問題を解決するための手段】
この発明の目的は、従来から一般に使用されている光情報記録媒体に対して記録再生可能なタイプの対物レンズ及び今後の出現が予想される各種光情報記録媒体に対しても記録再生が可能なタイプの対物レンズ間で選択的に切換可能であって、装置の動作開始時に特定の対物レンズを所定位置に配置することができる初期化の機能を有する対物レンズ駆動装置を提供するにある。
【0009】
より詳細には、この発明の目的は、上位機種での下位光ディスクのメディア互換を可能にするために、複数の特性の異なる対物レンズを用いて焦点位置におけるスポット径を代えて対応させ、その時の対物レンズを効率的に駆動する駆動装置を提供するにある。
【0010】
また、この発明の目的は、異なる規格の光学的情報記録媒体に対応して異なる開口数を有する少なくとも2以上の対物レンズを備え、この対物レンズを光学的情報記録媒体に応じて切り換えることができる簡素な構造を備えた対物レンズの駆動装置を提供するにある。
【0011】
この発明によれば、
第1の対物レンズと第2の対物レンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダをその回転軸を中心として回転して対物レンズをその回転軸の周りで回転させることを許容するととともに前記レンズホルダをその回転軸方向に沿って移動することを許容する支持手段と、
少なくとも第1の磁石と第1のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第1の電磁駆動手段と及び少なくとも第2の磁石と第2のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第2の電磁駆動手段を具備し、前記レンズホルダがトラッキング動作範囲を超えて回転移動することにより対物レンズを切り換えて第2の対物レンズが選択状態になると、第1の磁石と第2のコイルで、前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第3の電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第1のコイルで、前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第4の電磁駆動手段を構成するレンズホルダ駆動手段と、
第1及び第2のコイルの一方に対物レンズを切り換える駆動信号を与えて第1及び第2の対物レンズを所定位置に配置させて装置を初期化する対物レンズ初期化手段と、
を具備することを特徴とする駆動装置が提供される。
【0013】
更に、この発明によれば、
第1の対物レンズと第2の対物レンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダをその回転軸を中心として回転して対物レンズをその回転軸の周りで回転させることを許容するととともに前記レンズホルダをその回転軸方向に沿って移動することを許容する支持手段と、
少なくとも第1の磁石と第1のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第1の電磁駆動手段と、
少なくとも第2の磁石と第2のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第2の電磁駆動手段を具備し、前記レンズホルダがトラッキング動作範囲を超えて回転移動することにより対物レンズを切り換えて第2の対物レンズが選択状態になると、第1の磁石と第2のコイルで、前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第3の電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第1のコイルで、前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第4の電磁駆動手段とを構成する第2の電磁駆動手段と、
を具備することを特徴とする駆動装置が提供される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施例に係る対物レンズ駆動装置を備えた光ディスク再生装置を説明する。
【0018】
図1は、この発明の一実施例に係る光ディスクからデータを再生する光ディス再生装置のブロックを示し、図2は、図1に示された光ディスクをドライブするディスクドライブ部のブロックを示し、図3は、図1及び図2に示した光デスクの構造を示している。
【0019】
図1に示す光ディスク再生装置においては、ユーザがキー操作部及び表示部4を操作することによって光ディスク10から記録データ、即ち、映像データ、副映像データ及び音声データが再生され、装置内でオーディオ信号及びビデオ信号に変換されて装置外のモニタ部6及びスピーカー部8で映像及び音声として再現される。
【0020】
既に知られるように光ディスク10は、種々の構造があるが、図3に示すように、例えば、透明基盤14上に記録層、即ち、光反射層16が形成された構造体18が一対用意され、この一対の構造体18が記録層16がその内部に封じ込まれるように接着層20を介して張り合わされる高密度で情報が記録されている高密度記録タイプの光ディスクが出現している。このような構造の光ディスク10では、その中心にスピンドルモータ12のスピンドルが挿入される中心孔22が設けられ、その中心孔22の周囲には、この光ディスク10をその回転時に押さえる為のクランピング領域24が設けられている。
【0021】
このクランピング領域24から光ディスク10の外周端までが光ディスク10に情報を記録することができる情報記録領域25に定められている。図3に示す光ディスクでは、その両面に情報記録領域25を有することとなる。各情報記録領域25は、その外周領域が通常は情報が記録されないリードアウト領域26に、また、クランピング領域24に接するその内周領域が同様に、通常は情報が記録されないリードイン領域27に定められ、更に、このリードアウト領域26とリードイン領域27の間がデータ記録領域28に定められている。情報記録領域25の記録層16には、通常、データが記録される領域としてトラックがスパイラル状に連続して形成され、その連続するトラックは、複数のセクタに分割され、このセクタを基準にデータが記録されている。情報記録領域25のデータ記録領域28は、実際のデータ記録領域であって、管理データ、主画像データ、副画像データ及び音声データが同様にピット等の物理的状態変化として記録されている。読み出し専用の光ディスク10では、透明基板14にピット列が予めスタンパーで形成され、このピット列が形成された透明基板14の面に反射層が蒸着により形成され、その反射層が記録層14として形成されることとなる。また、この読み出し専用の光ディスク10では、通常、トラックとしてのグルーブが特に設けられず、ピット列がトラックとして定められている。通常、このような高密度記録タイプの光ディスク10では、従来のCD、或いは、CDROM等の光ディスクの透明基板が1.2mmの厚さを有するに対して透明基板14は、その半分の0.6mmの厚さを有している。
【0022】
このような光ディスク10からデータを再生する光ディスク再生装置においては、光ディスク10が装填されて光ディスクをドライブするディスクドライブ部30で光ディスク10が光ビームで検索される。即ち、図2に示すように、光ディスク10は、モータ駆動回路11によって駆動されるスピンドルモータ12上に載置され、このスピンドルモータ12によって回転される。光ディスク10の下方には、この光ディスク10に光ビーム、即ち、レーザビームを集光する光ヘッド、即ち、光ピックアップ32が設けられている。この光ピックアップ32については、詳述するが、この光ピックアップは、CD、或いは、CDROM用の開口数が小さな対物レンズ35及び図3を参照して説明した高密度記録タイプの光ディスク用の開口数が大きな対物レンズ34を備えている。また、この対物レンズ34、35を切り換える為の駆動信号を発生する対物レンズ切換駆動回路39が設けられている。この対物レンズ切換回路39は、検索されるべき光ディスク10の種別、即ち、従来のCD等のタイプか、或いは、高密度記録タイプかが特定されると、作動して特定されたタイプの光ディスク10に対応して対物レンズ切換駆動回路39からの駆動信号によって対物レンズ34、35の一方が選択されてレーザビーム光路内に配置される。
【0023】
この光ヘッド32は、情報記録領域25、特に、データ記録領域28を検索する為にその光ディスク10の半径方向に移動可能にガイド機構に載置され、駆動回路37からの駆動信号によって駆動されるフィードモータ33で光ディスク10の半径方向に移動される。光ディスク1装置では、後に詳述するように対物レンズ34、35がその光軸に沿って移動可能に保持され、フォーカス駆動回路36からの駆動信号に応答してその光軸方向に移動され、常にフォーカス状態に対物レンズ34、35が維持され、微小ビームスポットが記録層16上に形成される。また、この対物レンズ34、35は、後に詳述するように光ディスク10の半径方向に沿って微動可能に保持され、トラック駆動回路38からの駆動信号に応答して微動され、常にトラッキング状態に維持されて光ディスク10の記録層16上のトラックが光ビームで追跡される。
【0024】
光ヘッド32では、光ディスク10から反射された光ビームが検出され、検出されたこの検出信号は、光ヘッド32からヘッドアンプ40を介してサーボ処理回路44に供給されている。サーボ処理回路44では、検出信号からフォーカス信号、トラッキング信号及びモータ制御信号を生成し、これらの信号を夫々駆動回路36、38、11に供給している。従って、対物レンズ34、35がフォーカス状態及びトラッキング状態に維持され、また、スピンドルモータ12が所定の回転数で回転され、光ビームによって記録層16上のトラックが光ビームで、例えば、線速一定で追跡される。システムCPU部50からアクセス信号としての制御信号がサーボ処理回路44に供給されると、サーボ処理回路44から移動信号が駆動回路37に供給され、光ヘッド32が光ディスク10の半径方向に沿って移動され、記録層16の所定のセクタがアクセスされ、再生データがヘッドアンプ40で増幅されてディスクドライブ部30から出力される。
【0025】
出力された再生データは、システム用ROM及びRAM部52に記録されたプログラムで制御されるシステムCPU部50及びシステムプロセッサ部54を介してデータRAM部56に格納される。この格納された再生データは、システムプロセッサ部54によって処理されてビデオデータ、オーディオデータ及び副映像データに分類され、ビデオデータ、オーディオデータ及び副映像データは、夫々ビデオデコーダ部58、オーディオデコーダ部60及び副映像デコーダ部62に出力されてデコードされる。デコードされたビデオデータ、オーディオデータ及び副映像データは、D/A及び再生処理回路64でアナログ信号としてのビデオ信号、オーディオ信号及び副映像信号に変換されるとともにミキシング処理されてビデオ信号及び副映像信号がモニタ6に、また、オーディオ信号がスピーカ8に夫々供給される。その結果、モニタ部6に映像が表示されるとともにスピーカ部8から音声が再現される。
【0026】
図2に示す光ピックアップ32及びそのガイド機構の詳細を図4から図11を参照して説明する。
【0027】
既に説明したスピンドルモータ12は、図4に示すようにベース71に固定され、また、このスピンドルモータ12によって回転される光ディスク10は、チャッキング手段(図示せず)により保持される。また、光ディスク10の下方には、その半径方向に平行に配置された一対のガイドレール73がベース71に固定されてる。このガイドレール73には、このガイドレール73上を走行するキャリッジ72が載置され、このキャリッジ72上には、図5に示される対物レンズアクチュエータ70が設けられている。
【0028】
図5に示されるレンズアクチュエータ70では、浮上及び回転可能なレンズホルダ75とレンズホルダ75が受け入れられたレンズホルダ支持体74とから構成されている。レンズホルダ支持体74には、キャリッジ34に固定され、レーザビーム光路の為の開口部78を有するアクチュエータべース76が設けられ、このアクチュエータベース76の中心部には、軸77が固定されている。また、この支持体74には、軸77の回りの円周に沿って円弧状ヨーク79がアクチュエータベース76に固定されている。この円弧状ヨーク79には、互いに対向する組が同一の着磁方向で着磁された2組の円弧状永久磁石81、82が軸7の回りに対称に配置されている。この一方の組の永久磁石81は、図6に示されるように軸77に沿った方向にN及びS極が配置されるように着磁され、他方の組の永久磁石82は、図6に示されるように円弧状ヨーク79の円弧に沿って着磁されている。
【0029】
レンズホルダ75は、図7に示すように略円筒形に形成され、その上面には、CD等のタイプの対物レンズ35及び高密度記録タイプ、即ち、DVD用の対物レンズ34が設けられ、各対物レンズ34、35下には、レーザビームの通過が可能なように空胴が設けられている。この対物レンズ34、35は、その光軸がレンズホルダ75の中心の回りの同一円周上に配置されるようにレンズホルダ75に固定されている。また、そのレンズホルダ75の中心には、軸77が挿通される軸受け83が固定され、この軸受け83によってレンズホルダ75は、回転可能に、且つ、上下動可能に軸77に支持される。このレンズホルダ75の周囲には、この軸77に関して対称となるように磁性体84が埋め込まれ、また、この磁性体84上には、同様にこの軸77に関して対称に配置される4つの磁気コイル85、86が固定されている。
【0030】
光ピックアップ32及びこの光ピックアップ32に関連する光学系の光学ユニット90が図8に示されている。光ディスク10に集束されるレーザビームを発生する半導体レーザ94等を含む光学ユニット90は、可動体としてのキャリッジ72の内部空問に収納固定されている。光学ユニット90の半導体レーザ94より発せられたレーザビームは、光学ユニット90内のコリメータレンズ91によってコリメートされてビームスプリッタ93で反射されて光学ユニット90外に導かれる。この光学ユニット90からのレーザビームは、キャリッジ72上に固定された光ピックアップ32の対物レンズ34、35のいずれかに導かれ、この対物レンズ34、35によって光ディスク10の記録トラック上にレーザビームが集光される。また、光ディスク1から反射されたレーザビームは、再びその一方の対物レンズ34、35を経由して光学ユニット90に戻される。光学ユニット90内では、レーザビームは、ビームスプリッタ93を通過してビームスプリッタ95で2系に分けられて夫々集光レンズ96、97で集光され、光学ユニット5内に設けられた第1のフォトディテクタ98及び第2のフォトディテクタ99で検出される。このフォトディテクタ98、99からの検出信号により、既に述べたように情報信号,フォーカスエラー信号,トラックエラー信号等が生成される。このフォーカスエラー信号を用いることにより選択された一方の対物レンズ34、35のフォーカス方向の位置ズレが検出され、この位置ズレを補正するように後に説明するようにコイル85、86の一方にに電流が供給される。また、トラックエラー信号を用いることにより対物レンズ34、35のトラック方向の位置ズレが検出され、この位置ズレを補正するよっにコイル85、86の他方に電流が供給される。このようにして光ディスク10の記録トラック上に情報が記録され、また、光ディスク10の記録トラック上から情報が読み取られる。
上述した光ピックアップ32の動作の詳細について次に説明する。
【0031】
始めに、レンズホルダ75がレンズホルダ支持体74内でいわゆる磁気バネによって磁気浮上される理由について説明する。既に説明したように図9に示すようにレンズホルダ支持体74には、2組の永久磁石81、82がレンズホルダ支持体74の軸77の回りに対称に配置され、この永久磁石81、82の夫々に磁性体84が間隙を空けて対向されている。即ち、軸77の回りに対称に磁性体84が配置され、この磁性体84がレンズホルダ75に固定されている。従って、永久磁石81、82に磁性体84が吸引されて永久磁石81、82と磁性体84とは、図10(a)及び図10(b)に示すようなある安定な状態である中立位置に維持され、その結果、レンズホルダ75がレンズホルダ支持体74内で磁気浮上される。ここで、レンズホルダ75に外乱が与えられて図10(c)に示すように磁性体84が中立位置から上方に偏位された場合には、磁性体84には、上方に向かう力よりも磁性体84を中立位置に戻すような下方に向かう力が大きく、その結果、磁性体84は、中立位置に戻されることとなる。同様に、レンズホルダ75に外乱が与えられて図10(e)に示すように磁性体84が中立位置から下方に偏位された場合には、磁性体84には、下方に向かう力よりも磁性体84を中立位置に戻すような上方に向かう力が大きく、その結果、磁性体84は、中立位置に戻されることとなる。また、レンズホルダ75に外乱が与えられて図10(d)に示すように磁性体84が中立位置から円周方向に沿って右方向に偏倚される場合には、磁性体84には、右方向に向かう力よりも磁性体84を中立位置に戻すような左方向に向かう力が大きく、その結果、磁性体84は、中立位置に戻されることとなる。同様に、レンズホルダ75に外乱が与えられて図10(f)に示すように磁性体84が中立位置から円周方向に沿って左方向に偏倚される場合には、磁性体84には、左方向に向かう力よりも磁性体84を中立位置に戻すような右方向に向かう力が大きく、その結果、磁性体84は、中立位置に戻されることとなる。
【0032】
尚、磁性体84は、軸対称な位置に取り付けられているので、次に説明するように前記レンズホルダ85を回転させて対物レンズを切り換えると、磁気吸引により定められている中立位置における元の第1の対物レンズ34の位置が、新たな第2の対物レンズ35の中立位置にー致する為、光学ユニット90と第1の対物レンズ34で調整された状態でそのまま第2の対物レンズ35を使用することができる。
【0033】
次に、対物レンズ34、35を選択する為の対物レンズ34、35の切換動作について説明する。図7及び図13(a)に示すように開口数が大きな対物レンズ34がレーザビームの光路中に配置されている状態において、周方向着磁された永久磁石82にコイル85が対向され、軸方向着磁された永久磁石81にコイル85が対向されているものとする。この状態は、既に説明した中立状態に相当し安定にレンズホルダ75がそのままの位置に保たれることとなる。このような安定状態において、図12に示すように時点t1において矢印P0 で示すように正方向の電流がコイル85に供給されると、コイル85の軸75に平行な軸方向部分85A、85Bには、永久磁石82によって生じる磁界に相互作用する電流が供給されてコイル85には、周方向の回転力を生じさせる力FRが発生され、レンズホルダ75が回転を始める。時点t1から時点t2の間にコイル85には、レンズホルダ75を十分に回転させる起動力が与えられる。コイル85が回転を始めてコイル85の退出側のコイル部分85Bが永久磁石82のS極に対向される時点t2にコイル85に供給される電流が図12に示すように反転される。この反転によってコイル85の退出側のコイル部分85Bと永久磁石82のS極との間でこのコイル85を永久磁石82から退ける回転力FRが生じ、このコイル85に与えられる。その結果、コイル85は、永久磁石81の前面に向かって回転される。回転の途中の時点t3でコイル85への電流供給が停止され、時点t3以降は、慣性でレンズホルダ75が回転され、コイル85は、一時的に永久磁石81の中立点を通過するが、図10(a)から図10(f)を参照して既に説明した原理により、コイル86、85が安定な中立位置に復帰される。このようにレンズホルダ75の回転により、図13(b)に示すようにコイル86が永久磁石82に対向され、コイル85が永久磁石81に対向され、開口数が大きな対物レンズ34に代えて開口数が小さな対物レンズ35がレーザビームの光路中に配置され、実質的に対物レンズが切り換えられる。
【0034】
尚、レンズホルダ75が回転されて対物レンズ34、35が切り換えられる場合は、回転軸77と回転軸受け83との間のクリアランスが10ミクロン以下に設定されれば、第1の対物レンズ34と第2の対物レンズ35との取り付け位置ズレは無視することができる。
【0035】
更に、図5に示される光ピックアップ32のフォーカス動作及びトラッキング動作について説明する。
【0036】
図7及び図13(a)に示すように開口数が大きな対物レンズ34がレーザビームの光路中に配置されている状態においては、フォーカス制御用に軸方向に着磁された永久磁石81に対向されるコイル86がフォーカス制御用コイルとして作用し、トラッキング制御用に周方向に沿って着磁された永久磁石82に対向されたコイル85がトラッキング制御用コイルとして作用する。即ち、フォーカスエラー信号に応答してフォーカスコイル駆動電流Fiがコイル86に供給されると、このコイル86の周方向部分86A、86Bと永久磁石81によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Fiの向きに応じてコイル86に上向き、或いは、下向きの力が作用してレンズホルダ75が軸方向に沿って上下動され、対物レンズ34が合焦状態に維持される。また、トラッキングスエラー信号に応答してトラッキングコイル駆動電流Tiがコイル85に供給されると、このコイル85の軸方向部分85A、85Bと永久磁石82によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Tiの向きに応じてコイル85に右向き、或いは、左向きの力が作用してレンズホルダ75が周方向に沿って回動され、対物レンズ34が合トラック状態に維持される。
【0037】
既に説明したように対物レンズ35に切り換えられた後においては、図13(b)に示すように開口数が小さな対物レンズ35がレーザビームの光路中に配置される。この状態においては、フォーカス制御用に軸方向に着磁された永久磁石81に対向されるコイル85がフォーカス制御用コイルとして作用し、トラッキング制御用に周方向に沿って着磁された永久磁石82に対向されたコイル86がトラッキング制御用コイルとして作用する。即ち、フォーカスエラー信号に応答してフォーカスコイル駆動電流Fiがコイル85に供給されると、このコイル85の周方向部分85C、85Dと永久磁石81によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Fiの向きに応じてコイル85に上向き、或いは、下向きの力が作用してレンズホルダ75が軸方向に沿って上下動され、対物レンズ34が合焦状態に維持される。また、トラッキングスエラー信号に応答してトラッキングコイル駆動電流Tiがコイル86に供給されると、このコイル86の軸方向部分86C、86Dと永久磁石82によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Tiの向きに応じてコイル86に右向き、或いは、左向きの力が作用してレンズホルダ75が周方向に沿って回動され、対物レンズ34が合トラック状態に維持される。
【0038】
上述のようにこの発明に対物レンズ駆動装置は、外部から力を加えずにトラッキング動作を行うコイルで対物レンズ34、35が切り換えられていることから、無理な力が作用し、光軸を傾ける事が無く、安定した信号を再生することができる。コイ81、ル82が対物レンズ34、35の切り換え時にその役割を、トラッキング動作用からフォーカス動作用に、またはその逆に切り換える構成であるため、コイルの利用効率が向上し、駆動感度が向上される。
【0039】
さらに、同一のコイルで対物レンズ34、35のいずれかが駆動され、しかも、そのコイルの役割がトラッキング動作であったり、フォーカス動作であったりするため、いずれかのコイル81、82に電流を流し、その時の対物レンズ34、35の移動方向を検出することにより、新たな検出装置を設けることなく、どちらの対物レンズが使用されているかを確認することができる。また、対物レンズが対向されている光ディスク10が高密度(Super Density)タイプ、即ちDVDタイプであるか、或いは、一般的なCD(compact Disk)タイプであるかを確認することができる。
【0040】
対物レンズ駆動装置を初期化して所定の対物レンズを光路上に配置して、その後、光ディスクのタイプに応じた対物レンズを選定する動作について図14のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
尚、以下の動作説明において開口数の大きな対物レンズ34は、高密度記録(Super Density)タイプ、即ち、DVDタイプの光ディスク10の為のレンズであることから、単にDVDレンズ34と称し、また、開口数の小さな対物レンズ35は、一般的なCD(compact Disk)為のレンズであることから、単にCDレンズ35と称する場合がある。また、以下の動作説明において、DVDレンズ34を主レンズとしてディスク装置の動作開始時の初期化の際に、常にこのDVDレンズ34が光ディスク10のタイプがいずれであっても選定され、その後、光ディスクのタイプに応じていずれかのレンズ34、35が選定されるものとする。図1にキー操作及び表示部4を介して光ディスク装置の電源がオンされた後、或いは、光ディスク装置の電源がオンされた後ユーザがキー操作及び表示部4を介してスタートを指示した後、図14のフローがステップS1に示されるように開始される。ステップS2に示すレンズイニシャル位置検出においては、図12に示す切換信号がコイル86に供給されてステップS3に示すようにDVDレンズ34か、或いは、CDレンズ35であるかが確認される。このイニシャル位置検出において、コイル86がフォーカス制御用永久磁81に対向され、DVDレンズ34がレーザビーム光路に配置されている場合には、図12に示すような切換信号がコイル86に供給されても単にレンズホルダ75が上下動されるにすぎず次のステップS4が実行される。これに対して、コイル86がトラッキング制御用永久磁82に対向され、CDレンズ35がレーザビーム光路に配置されている場合には、図12に示すような切換信号がコイル86に供給されると、ステップS5に示すようにレンズホルダ75が既に説明したように回転されてDVDレンズ34がレーザビーム光路中に配置される。換言すれば、ステップS2に示されるレンズイニシャル位置検出動作は、DVDレンズ34をイニシャル動作でレーザビーム光路に配置する動作に対応している。
【0042】
DVDレンズ34がレーザビーム光路中に配置された後においては、ステップS4に示すようにDVDレンズ34を引き込む電流がコイル86に供給されて、レンズホルダ75、即ち、DVDレンズ34がステップS7に示すように中立位置から引き込まれる。この引き込み動作に応答してフォーカスエラー信号が発生されるが、このフォーカスエラー信号を基に後に説明するように光ディスク10が高密度記録(DVD)タイプか、或いは、一般的な記録密度のCDタイプであるかが、ステップS9で確認される。ステップS9で光ディスク10が高密度記録(DVD)タイプであることが確認されると、このDVDタイプに対応したDVDレンズがレーザ光路上にあるとしてフォーカス動作がステップS11に示すように開始される。これに対して、ステップS9で光ディスク10がCDタイプであることが確認されると、ステップS12に示すように切換信号がコイル86に供給されてDVDレンズ34からCDレンズ35に切り換えられてCDレンズ35がレーザ光路上に配置される。その後、CDタイプの光ディスク10に対応したCDレンズ35のフォーカス動作がステップS11に示すように開始される。
【0043】
上述したフローでは、原則としてDVDレンズ34が初期化時にレーザビーム光路中に配置される場合を想定しているが、明らかなようにCDレンズ35が原則としてレーザビーム光路中に配置されるようなフローであっても良い。
【0044】
上述したフローに沿った実際の回路動作を図15、図16(a),16(b)、16(c)及び図17を参照して説明する。始めにCPU50からの切換指令に基づいてスイッチング回路108によってコイル86が増幅回路107に接続される。この後、CPU50は、ROM52を参照して切換信号を発生し、この発生された切換信号がD/A変換器106に与えられる。この切換信号は、D/A変換器106によって図12に示すようなアナログ信号に変換されて増幅回路107で増幅される。この増幅された切換信号は、スイッチング回路108を介してコイル86に供給される。コイル86に切換信号が供給されることによって初期化時にDVDレンズ34がレーザビーム光路に配置されているか否かが確認される。
【0045】
次に、CPU50が再びROM52を参照してDVDレンズ34を引き込む信号取り出し、D/A変換器106に与える。このD/A変換器106は、この引き込み信号を図16(a)に示すアナログの引き込み信号に変換して、同様にスイッチング回路108を介してコイル86に供給される。この引き込み信号の出力は、コンパレータ104でモニタされ、その出力の時点t0 に関する時間信号がCPU50に与えられる。コイル86に引き込み信号が供給されると、DVDレンズ34が引き込みを開始する。このDVDレンズ34の引き込みに応答して、フォーカス検出光学系101、例えば、非点収差光学系を介してレーザビームが与えられている検出器99からは、フォーカスエラーに関する検出信号が発生され、この検出信号を基にフォーカスエラー信号発生器102からは、図16(b)或いは16(c)に示すようなフォーカスエラー信号が発生される。このフォーカスエラー信号は、コンパレータ104でモニターされ、フォーカスエラー信号のゼロクロス点の時点、図16Bのフォーカスエラー信号にあっては、時点t1 、また、図16(c)のフォーカスエラー信号にあっては、時点t2 が検出される。この時点t1、或いは、時点t2 に関する時間信号がCPU50に与えられ、既に与えられた時点t0 に関する時間信号と比較されて光ディスク10のタイプ、DVDタイプ、或いは、CDタイプが判別される。DVDタイプの光ディスクであれば、スイッチング回路108の接点は、そのままに維持され、スイッチ105が閉じられ、位相補償回路103を介してフォーカス信号が増幅器107にフィードバックされるフォーカスサーボ回路が構成され、フォーカスサーボ動作が開始される。また、CDタイプの光ディスクが接続されている場合には、スイッチング回路108の接点が切り換えられて、増幅回路107がコイル85に接続される。この場合にも同様にスイッチ105が閉じられ、位相補償回路103を介してフォーカス信号が増幅器107にフィードバックされるフォーカスサーボ回路が構成され、フォーカスサーボ動作が開始される。
【0046】
時間t0 、t1 、t2 から光ディスク10のタイプは、次のような理由から判別できる。即ち、高密度記録タイプの光ディスク10、いわゆるDVDタイプの光ディスク10は、既に説明したように透明基板14が0.6mmと比較的薄く、図16(a)に示す引き込み信号によってDVDレンズ34が引き込まれると、高い応答速度でフォーカス信号が発生され、短い時間間隔(t0-t1 )でゼロクロス信号を発生する。これに対して、CDタイプの光ディスク10は、既に説明したように透明基板14が1.2mmと比較的厚く、図16(a)に示す引き込み信号によってDVDレンズ34が引き込まれると、応答遅れを伴ってフォーカス信号が発生され、時間間隔(t0-t1 )よりも比較的長い時間間隔(t0-t2 )でゼロクロス信号を発生する。従って、CPU50は、時間間隔(t0-t1 )或いは、時間間隔(t0-t2 )をROM52に格納した基準時間T0 と比較することによって光ディスク10のタイプを示す識別信号を発生することができる。
【0047】
図17には、フォーカスサーボ回路のみならずトラッキングサーボ回路をも含めた識別信号に応答して回路系が切り換えられる概略のブロック図が示されている。図17に示される回路では、フォーカスエラー信号発生回路102、フォーカスサーボ回路115、コイル85、86の一方及びこのコイルに対応したドライブ回路116、118のいずれかでフォーカスサーボループが構成され、トラッキングエラー信号発生回路121、トラックサーボ回路117、コイル85、86の一方及びこのコイルに対応したドライブ回路116、118のいずれかでトラッキングサーボループが構成される。図17に示す回路では、フォーカスサーボ115及びトラックサーボ回路117とドライブ回路116及びドライブ回路118との間にサーボループ切換回路120が配置されている。この回路120は、既に述べたように対物レンズ34、35のタイプを識別するCPU50からの識別信号に応答して適切なサーボループが形成されるように結線が切り換えられる。即ち、コイル85がフォーカスコイルと作用する際には、CPU50からの信号によってサーボループ切換回路120が切り換えられ、コイル85に接続されたドライブ回路116がフォーカスサーボ回路115に接続され、また、コイル86に接続されたドライブ回路118がトラッキングサーボ回路117に接続される。また、コイル85がトラッキングコイルと作用する際には、同様にCPU50からの信号によってサーボループ切換回路120が切り換えられ、コイル85に接続されたドライブ回路116がトラッキングサーボ回路117に接続され、また、コイル86に接続されたドライブ回路118がフォーカシング回路115に接続される。
【0048】
図14から図17を参照して説明した上述した実施例においては、初期化時に当然にDVDレンズ34が光路中に配置されることを想定しているが、図18に示されるような回路によって始めに対物レンズ34、35のタイプを判別してその対物レンズ34,35のタイプを外部の表示装置4に表示するようにしても良い。
【0049】
図18は、図5に示された光ピックアップにおいていずれの対物レンズがレーザ光路中に位置されているかを判別する回路を有する回路構成を示すブロック図である。この回路においては、AC駆動電流発生回路131がコイル86に接続され、DC駆動電流発生回路132がコイル85に接続されている。ここで、高密度で記録された光ディスク10を再生する為の大きな開口数を有する対物レンズ34が光ディスク10に対向され、コイル86がフォーカス制御用の永久磁石81に対向され、コイル85がトラッキング制御用の永久磁石82に対向されているものとする。このような状態で始めにコイル85にDC駆動電流がDC駆動電流発生回路132から供給されると、コイル85とトラッキング制御用の永久磁石82との相互作用により、レンズホルダ75が中立位置から左右いずれかに僅かに偏倚される。ここで、DC駆動電流は、既に説明したような対物レンズを切換るための信号レベルよりも小さく、コイル85とトラッキング制御用の永久磁石82とが互いに対向関係に維持できる程度のレベルであることが好ましい。この状態でコイル86にAC駆動電流発生回路131からAC駆動電流が供給されると、コイル86とフォーカス制御用の永久磁石81との相互作用によってレンズホルダ75が緩やかに上下動されることとなる。このレンズホルダ75の上下動に伴い、対物レンズ34が上下動され、フォトディテクタ99からの検出信号を処理してフォーカスエラー信号を発生するフォーカスエラー信号発生回路102からは、対物レンズ34の上下動に応答してフォーカスエラー信号が発生される。このフォーカスエラー信号が繰り返し発生されることで対物レンズ識別回路124は、現在レーザ光路中に配置されているのは、高密度で記録された光ディスク10を再生する為の大きな開口数を有する対物レンズ34であることを識別することができる。
【0050】
これに対して、CD等の従来からある光ディスク10を再生する為の対物レンズ35がレーザ光路中に配置されている場合には、コイル85がフォーカス制御用の永久磁石81に対向され、コイル86がトラッキング制御用の永久磁石82に対向されることとなる。従って、このような状態で始めにコイル85にDC駆動電流がDC駆動電流発生回路102から供給されると、コイル85とフォーカス制御用の永久磁石81との相互作用により、レンズホルダ75が中立位置から上下方向のいずれかに偏倚される。この状態でコイル86にAC駆動電流発生回路131からAC駆動電流が供給されると、コイル86とトラッキング制御用の永久磁石82との相互作用によってレンズホルダ75が左右に緩やかに微動されることとなる。このレンズホルダ75の左右の微動に対しては、対物レンズ34がトラッキング動作するにすぎなく、フォーカスエラー信号発生回路103からは、フォーカスエラー信号が繰り返し発生されることはない。従って、このフォーカスエラー信号が繰り返し発生されないことで対物レンズ識別回路124は、現在レーザ光路中に配置されているのは、CD等の従来からある光ディスク10を再生する為の対物レンズ35であることを識別することとなる。
【0051】
この識別信号は、この対物レンズ識別回路124からシステムCPU部50に与えられ、キー操作及び表示部4から入力された装填される媒体の種別、高密度タイプの光ディスクであるか、或いは、一般的なCD等の光ディスクであるかの媒体タイプの識別信号と比較される。媒体のタイプと対物レンズのタイプとが一致される場合いには、そのまま、再生動作が開始される。両者が一致しない場合には、図12に示す対物レンズ切換信号が発生されて対物レンズのタイプが切り換えられる。
【0052】
図19には、対物レンズ切換信号に応じてドライブ回路を切り換える回路のブロック図が示されている。この図19に示される回路では、フォーカスエラー信号発生回路102、フォーカスサーボ回路115、コイル85、86の一方及びこのコイルに対応したドライブ回路116、118のいずれかでフォーカスサーボループが構成され、トラッキングエラー信号発生回路121、トラックサーボ回路117、コイル85、86の一方及びこのコイルに対応したドライブ回路116、118のいずれかでトラッキングサーボループが構成される。図19に示す回路では、フォーカスサーボ115及びトラックサーボ回路117とドライブ回路116及びドライブ回路118との間にサーボループ切換回路120が配置されている。この回路120は、既に述べたように対物レンズ34、35のタイプを識別する対物レンズ識別回路124からの識別信号に応答してCPU50が適切なサーボループが形成されるように結線が切り換えられる。即ち、コイル85がフォーカスコイルと作用する際には、CPU50からの信号によってサーボループ切換回路120が切り換えられ、コイル85に接続されたドライブ回路116がフォーカスサーボ回路115に接続され、また、コイル86に接続されたドライブ回路118がトラッキングサーボ回路117に接続される。また、コイル85がトラッキングコイルと作用する際には、同様にCPU50からの信号によってサーボループ切換回路120が切り換えられ、コイル85に接続されたドライブ回路116がトラッキングサーボ回路117に接続され、また、コイル86に接続されたドライブ回路118がフォーカシング回路115に接続される。図5に示される光ピックアップでは、2つの異なるタイプの対物レンズ34、35が切り換えられる実施例について説明したが、切り換えられる対物レンズのタイプは、2つに限らず、図20に示されるように3つ、或いは、それ以上であっても良い。図20で示される実施例では、3つの対物レンズ34、35A、35Bが回転中心に対してその光軸が互いに60゜の角度を成すようにレンズホルダ75に固定され、このレンズホルダ75がレンズホルダ支持体74に受け入れられている。この3つの対物レンズ34、35A、35Bは、例えば、夫々DVD用レンズ、CD用レンズ、及びDVDレンズであってRAM用である場合が該当する。ここで、RAM用レンズとは、光ディスク10が書き込み可能な媒体である場合に、その媒体に書き込み用の光ビームを集光するに用いるレンズである。更に、図21(a)示すようにレンズホルダ75の周囲には、磁気バネを構成する6つの磁性体84が同様に回転中心に対してその中心が互いに60゜の角度を成すように軸77の回りに対称に埋設され、また、この磁性体84上には、また、同様に回転中心に対してその中心が互いに60゜の角度を成すように3つの第1グループのコイル85A、85B、85C及び第2グループのコイル86A、86B、86Cが固定されている。ここで、図22(a)、図22(b)及び図22(c)に示すように3つの第1グループのコイル85A、85B、85Cは、互いに直列に接続され、また、同様に第2グループのコイル86A、86B、86Cは、互いに直列に接続されている。また、図21(b)に示すようにレンズホルダ支持体74内には、その内周に沿って3個のフォーカス制御用永久磁石81及び3個のトラッキング制御用永久磁石82が交互に配置され、これらの6個の永久磁石81,82は、コイル84、85と同様に軸75に関して対称に配置されている。更に、レンズホルダ支持体74内の内周には、図23に示すようなセンサユニット150が配置され、レンズホルダ75の周囲のコイル85A、85B、85C間には、3つの対物レンズ34、35A、35Bの夫々に対応して第1、第2及び第3のミラー162A、162B、162Cが回転中心に対してその中心が互いに60゜の角度を成すようにレンズホルダ75の周囲に設けられている。第1、第2及び第3のミラー162A、162B、162Cは、夫々レンズホルダ75の回転軸に沿って上方の領域に、下方の領域に、更に、中心領域に図24に示すように固定されている。センサユニット150は、図23に示すように第1、第2及び第3のミラー162A、162B、162Cに向けて光線を照射する第1、第2のLED156,158が設けられ、第1、第2及び第3のミラー162A、162B、162Cから反射された光線に応じて3つの対物レンズ34、35A、35Bを判別する為の4つの検出領域152A、152B、154A、154Bが配置されている。第1グループの2つの検出領域152A、152Bは、センサユニット150の上方の領域に配置され、第2グループの2つの検出領域154A、154Bは、センサユニット150の下方の領域に配置され、第1グループの2つの検出領域152A、152B間には、第1のLED156が配置され、第2グループの2つの検出領域154A、154B間には、第2のLED156が配置されている。
【0053】
図20に示す構造では、既に説明したように図22(a)及び図22(c)に示すようにフォーカス制御用永久磁石81に対向されたコイル、例えば、コイル86にフォーカス駆動信号Fiが供給されると、レンズホルダ75が合焦状態に維持する為に上下動され、また、図22(b)及び22(c)に示すようにトラッキング制御用永久磁石82に対向されたコイル、例えば、85にトラッキング駆動Tiが供給されると、レンズホルダ75がトラッキングの為に微小に回転される。既に、説明したようにトラッキング制御用永久磁石82に対向されたコイル、例えば、85に図12に示すような切換信号が供給されると、レンズホルダ75が回転されて光路上の対物レンズが対物レンズ34から他の対物レンズ35A、35Bのいずれ下に切り換えられる。
【0054】
上述した第1、第2のLED156,158、第1、第2及び第3のミラー162A、162B、162C及び4つの検出領域152A、152B、154A、154Bは、次のような関係で配置される。即ち、第1のレンズ35Aが半導体レーザ94の光路上に配置されてこのレンズ35Aが有効であれば、第1及び第2のLED156、158主に、第1のLED156からの光線がミラー162Aで反射されてその殆どが検出領域152A、152Bに入射されて検出領域152A、152Bで検出される。次に、第1のレンズ35Aから第2のレンズ34に切り替えられて第2のレンズ34が半導体レーザ94の光路上に配置されてこのレンズ34が有効であれば、第1及び第2のLED156、158主に、第2のLED158からの光線がミラー162Bで反射されてその殆どが検出領域154A、154Bに入射されて検出領域154A、154Bで検出される。更に、第2のレンズ34から第3のレンズ35Bに切り替えられて第3のレンズ35Bが半導体レーザ94の光路上に配置されてこのレンズ35Bが有効であれば、第1及び第2のLED156、158からの光線がミラー162Cで反射されて検出領域152A、152B、154A、154Bの全てに入射されて検出領域152A、152B、154A、154Bで検出される。
【0055】
図25に示されるように検出領域152A、152Bは、加算器164を介して対物レンズ識別回路124に接続され、検出領域154A、154Bは、加算器166を介して対物レンズ識別回路124に接続されている。従って、対物レンズ34、35A、35Bのいずれかが有効かに応じて次のような信号が発生される。即ち、第1のレンズ35Aが有効である場合には、検出領域152A、152Bから検出信号が発生され、第1の加算器164から第1の有効信号E1が出力される。この時、検出領域154A、154Bからは、検出信号が発生されないことから、第2の加算器164から無効信号U 0が発生される。この第1の有効信号E1 及び第2の無効信号U 0との組み合わせでの第1のレンズ35Aが有効である旨が対物レンズ識別回路124で判別される。また、第2のレンズ34が有効である場合には、検出領域154A、154Bから検出信号が発生され、第2の加算器166から第2の有効信号E1が出力される。この時、検出領域152A、152Bからは、検出信号が発生されないことから、第1の加算器162から第1の無効信号U 0が発生される。この第2の有効信号E1及び第1の無効信号U 0との組み合わせでの第2のレンズ34が有効である旨が対物レンズ識別回路124で判別される。更に、第3のレンズ35Bが有効である場合には、検出領域152A、152Bから検出信号が発生され、第1の加算器164から第1の有効信号E01が出力される。また、検出領域154A、154Bからも検出信号が発生され、第2の加算器164から第2の有効信号E01が出力される。従って、この第1、第2の有効信号E01E01の組み合わせでの第3のレンズ35Bが有効である旨が対物レンズ識別回路124で判別される。更にまた、第1、第2及び第3のレンズ34、35A、35Bのいずれもが光路中に配置されず、全てが無効でである場合には、検出領域152A、152B及び検出領域154A、154Bからは、検出信号が発生されず、第1及び第2の加算器164、166から第1及び第2の無効信号U0が出力される。従って、この第1、第2の無効信号U0の組み合わせでのいずれのレンズも無効である旨が対物レンズ識別回路124で判別される。既に述べた実施例と同様にいずれの対物レンズが有効であるかを示す識別信号が識別回路124からCPU50に供給されることから、いずれの対物レンズを選択するかの動作が同様に実行できる。対物レンズの選択動作は、既に述べた実施例と略同様であるのでその説明は、省略する。
【0056】
尚、上述した対物レンズの切換及び駆動装置においては、対物レンズの数をnとすると永久磁石及びコイルは、2n個が磁気回路として円周状に配置されることが好ましい。このような関係であれば、互いに対向するコイル及び永久磁石がフォーカス或いはトラッキング制御の為の磁気回路となり、フォーカス制御及びトラック制御に際してレンズホルダに均等に作用力が働き、バランス良く高精度でレンズホルダを駆動することができる。即ち、振動特性を良好にでき、また、駆動特性を良好にすることができる。
【0057】
以上説明したように本発明によれば、異なるタイプの対物レンズがレンズホルダに固定され、このレンズホルダが回転されて対物レンズを選択するような対物レンズ駆動装置においてレンズホルダを回転させる切り換え信号を入力することによって特定の対物レンズを常に光路中に配置でき、これにより対物レンズの駆動装置を初期化することができ、その初期化の後に適切な態様で光ピックアップを制御することができる。
【0058】
また、この特定の対物レンズに引き込み動作を与えた際に出力されるフォーカス信号をモニターすることによって光ディスクの種別を判別することができる。この光ディスク識別結果に応じてまた同様に適切な態様で光ピックアップを制御することができる。
【0059】
更に、本発明によれば、コイルが回転力によりトラッキング制御を行うと共に、対物レンズを切り換える駆動源となるため、構造を簡素にすることができる。特に、レンズホルダを回転移動させても、回転軸と回転軸受けのクリアランスが10ミクロン以下であるため、第1の対物レンズ7と第2の対物レンズとの取り付け位置ズレは無視するできるレベルに設置することができる。
【0060】
磁気吸引により定められている中立位置における元の第1の対物レンズの位置が、新たな第2の対物レンズの中立位置とー致する為、光学ユニット5と第1の対物レンズで調整された状態でそのまま第2の対物レンズを使用することができる。
【0061】
また、コイルが対物レンズの切り換え時にその役割を、トラッキング動作用からフォーカス動作用に、またはその逆に切り換える構成であるため、コイルの利用効率が向上し、駆動感度が向上する。さらに、同一のコイルで使用している対物レンズにより、その役割がトラッキング動作であったり、フォーカス動作であったりするため、いずれかのコイルに電流を流し、その時の対物レンズの移動方向を検出することにより、新たな検出装置を設けることなく、どちらの対物レンズが使用されているかを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る光ディスク装置の概略を示すブロック図である。
【図2】図1に示したディスクドライブ装置の詳細を示すブロック図である。
【図3】図1に示した光ディスクの構造を概略的に示す斜視図である。
【図4】図2に示された対物レンズを切換及び駆動する対物レンズ駆動装置を概略的に示す平面図である。
【図5】図4に示された対物レンズ駆動装置の光ピックアップを示す斜視図である。
【図6】図5に示す光ピックアップのレンズ駆動装置の内部構造を示す断面図である。
【図7】図5に示す光ピックアップのレンズホルダを示す斜視図である。
【図8】図5に示す光ピックアップ及びこの光ピックアップに関連する光学系を示す概略図である。
【図9】図5に示す光ピックアップにおいてレンズホルダが磁気浮上される原理を説明する為の概念図である。
【図10】図9に示される配置でレンズホルダを磁気浮上させる磁気バネの原理を説明する斜視図である。
【図11】図5に示す光ピックアップにおいて対物レンズの切換動作の為の磁気回路を示す斜視図である。
【図12】図11に示す磁気回路に対物レンズ切換動作をさせる為の信号を示す波形図である。
【図13】(a)及び(b)は、対物レンズ駆動装置における対物レンズ切換動作を示す平面図である。
【図14】図5に示した対物レンズ駆動装置における対物レンズのタイプを識別し、また、光ディスクのタイプを識別する動作を示すフローチャートである。
【図15】図5に示した対物レンズ駆動装置における対物レンズのタイプを識別し、また、図1に示される光ディスク装置に装填された光ディスクの種別を識別する回路を示すブロック図である。
【図16】図15に示した回路の各部の波形図である。
【図17】図14に示された判別動作に基づいて光ピックアップの駆動系を切り換える回路を示すブロック図である。
【図18】図5に示された光ピックアップにおいていずれの対物レンズがレーザ光路中に位置されているかを判別する回路を示すブロック図である。
【図19】図18に示された判別回路に基づいて光ピックアップの駆動系を切り換える回路を示すブロック図である。
【図20】図20は、この発明の他の実施例に係る対物レンズ駆動装置の斜視図である。
【図21】(a)及び(b)は、図20に示された対物レンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図22】(a)、(b)及び(c)は、図20に示された対物レンズ駆動装置のコイル配置を示す斜視図である。
【図23】図20に示したセンサユニットを概略的に示す斜視図である。
【図24】図20に示すセンサユニットに対応して対物レンズ駆動装置内に設けられるミラーの配置を概略的に示す平面図である。
【図25】図20に示した対物レンズ駆動装置における光ピックアップの駆動系を切り換える回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
6 … モニタ部
8 … スピーカ部
10 … 光ディスク
14 … 透明基盤
16 … 光反射層
28 … データ記録領域
30 … ディスクドライブ部
32 … 光ピックアップ
34、35 … 対物レンズ
36 … フォーカス駆動回路
37 … 駆動回路
39 … 対物レンズ切換駆動回路
44 … サーボ処理回路
50 … システムCPU
54 … システムプロセッサ部
56 … データRAM部
58 … ビデオデコーダ部
60 … オーディオデコード部
62 … 副映像デコーダ部
64 … D/A及び再生処理回路
73 … ガイドレール
72 … キャリッジ
73 … 対物レンズアクチュエータ
81、82 … 永久磁石
84 … 磁性体
85、86 … コイル
106 … D/A変換器
108 … スイッチング回路
104 … コンパレータ
101 … フォーカス検出光学系
102 … フォーカスエラー信号発生器
103 … 位相補償回路
115 … フォーカスサーボ回路
116、118 … ドライブ回路
121 … トラッキングエラー信号発生回路
117 … トラックサーボ回路
120 … サーボループ切換回路
124 … 対物レンズ識別回路
131 … AC駆動電流発生回路
132 … DC駆動電流発生回路
162A、162B、162C … ミラー
156,158 … 第1、第2のLED
152A、152B、154A、154B … 検出領域
Claims (4)
- 第1の対物レンズと第2の対物レンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダをその回転軸を中心として回転して対物レンズをその回転軸の周りで回転させることを許容するとともに前記レンズホルダをその回転軸方向に沿って移動することを許容する支持手段と、
少なくとも第1の磁石と第1のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第1の電磁駆動手段と及び少なくとも第2の磁石と第2のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第2の電磁駆動手段を具備し、前記レンズホルダがトラッキング動作範囲を超えて回転移動させることにより対物レンズを切り換えて第2の対物レンズが選択状態になると、第1の磁石と第2のコイルで、前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第3の電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第1のコイルで、前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第4の電磁駆動手段を構成するレンズホルダ駆動手段と、
第1及び第2のコイルの一方に対物レンズを切り換える駆動信号を与えて第1及び第2の対物レンズを所定位置に配置させて装置を初期化する対物レンズ初期化手段と、
を具備することを特徴とする駆動装置。 - 前記第1の磁石、第1のコイル、第2の磁石、第2のコイルは回転軸に対し点対称に配置されていることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
- 第1の対物レンズと第2の対物レンズを保持するレンズホルダと、
前記レンズホルダをその回転軸を中心として回転して対物レンズをその回転軸の周りで回転させることを許容するとともに前記レンズホルダをその回転軸方向に沿って移動することを許容する支持手段と
少なくとも第1の磁石と第1のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第1の電磁駆動手段と、
少なくとも第2の磁石と第2のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第2の電磁駆動手段を具備し、前記レンズホルダがトラッキング動作範囲を超えて回転移動することにより対物レンズを切り換えて第2の対物レンズが選択状態になると、第1の磁石と第2のコイルで、前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第3の電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第1のコイルで、前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第4の電磁駆動手段とを構成する第2の電磁駆動手段と、
を具備することを特徴とする駆動装置。 - 前記第1の磁石、第1のコイル、第2の磁石、第2のコイルは回転軸に対し点対称に配置されていることを特徴とする請求項3記載の駆動装置。
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