JPH09190631A - 対物レンズの駆動装置 - Google Patents

対物レンズの駆動装置

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JPH09190631A
JPH09190631A JP8298778A JP29877896A JPH09190631A JP H09190631 A JPH09190631 A JP H09190631A JP 8298778 A JP8298778 A JP 8298778A JP 29877896 A JP29877896 A JP 29877896A JP H09190631 A JPH09190631 A JP H09190631A
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JP
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objective lens
light beam
lens
lens holder
objective
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JP8298778A
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Takashi Yoshizawa
隆 吉澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる規格の光学的情報記録媒体に対応して
異なる開口数を有する少なくとも2以上の対物レンズを
切り換えることができ、しかも、切換によって選択され
た対物レンズのタイプを識別できる対物レンズの駆動装
置を提供するにある。 【解決手段】 レンズホルダ75には、タイプの異なる
対物レンズ34、35が設けられ、レンズホルダ75が
回転駆動されることによって一方の対物レンズ34、3
5がレーザビームの光路上に配置される。一方の対物レ
ンズ35の近傍には、対物レンズ35に向けられるレー
ザビームの一部を反射する反射素子92が設けられてい
る。対物レンズ35が光路中に配置された際には、この
反射素子92からのビームが検出器で検出され、特定タ
イプの対物レンズ35が光路中に配置されたことが識別
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク装置
に装着される対物レンズ駆動装置に係り、特に開口数の
異なる対物レンズを記録媒体の種類に応じて切り換える
ことができ、切り替えられた対物レンズの種別を識別す
ることができる対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク、光磁気ディスク等の
種々の光情報記録媒休の開発に伴い、これら光情報記録
媒体の再生装置に用いられる対物レンズ駆動装置の開発
が活発化している。対物レンズ駆動装置は、すでに、コ
ンパクトディスク(CD)或いはCDROM用の駆動装
置としてー般に広く普及している また、最近では、再生用としてだけではなく、記録用と
しての対物レンズ駆動装置が開発されており、特に、光
磁気(Magnet-0ptical)記録方式、或いは、位相変調(Pha
se-Change)記録方式な等の記録方式が知られている。こ
れらの方式の多くは、現在、規格で詳細が定められてい
る。しかし、近年、新たにより記録密度の向上を目指し
た高密度記録型の光ディスクが出現し、その高密度記録
型の光ディスクの開発研究が急速に進められている。こ
のような光ディスクでは、高密度記録の為に情報記録単
位としてのピットが従来のCDに比べてより小さく形成
され、高精度でこのピットが検索されることが要求され
る。このような高密度記録型の光ディスクは、従来のC
Dとは、その基板の厚みが異なり、また、この光ディス
クを再生する装置では、ピットを検索するレーザビーム
の波長がより短くなり、また、対物レンズの開口数NΑ
(Numerical Aperture)が大きく定められて光ディスク上
に形成されるビームスポットの径がより小さくなるよう
な工夫がなされている。
【0003】このように、次々に登場する新たなディス
クに対応させるべく、装置測に各種改良を施した場合、
このような装置では、従来の規格に沿った光ディスクの
記録再生が困難となる問題があり、ユーザーにとって記
録媒体に応じてディスク装置を用意しなければならない
不都合がある。
【0004】このような問題を解決するための方式とし
て、米国特許第5.235.581 号明細書に開示されるよう
に、焦点距離の異なる光学ヘッドを同一光ディスク装置
に複数個配置する方式がある。このディスク装置では、
2つの光学ヘッドが独立してトラッキング駆動可能に配
置され、コンパクトディスク等の従来の光ディスクから
の記録再生をも可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然ながら、このような
方式にあっては、2つの光学ヘッドを光ディスクの中心
に関して対象に互いに対向するように配置され、2つの
光学ヘッドを隣接して配置することはできないとされて
いる。従って、このような方式を採用した光ディスク装
置では、窓部を有するカートリッジ(キャディー)に入
った状態で利用する光ディスク(例えばCD ROMや
MO)に対しては、面積の限られた窓部開口下に2つの
対物レンズいずれをも位置させることはできない問題が
ある。また、光ディスク装置の普及に伴い装置の低価格
化の要望が大きく、2つの光学ヘッドを必要とすること
は、このような要望に対する障害となる問題がある。
【0006】このような観点から、1つの光学ヘッド中
に2つ以上のタイプが異なる対物レンズが設けられ、1
つの光学ヘッド内で対物レンズを切り換えることができ
る構造の光学ヘッドの出現が要望されている。また、こ
のような構造において、切り替えられて選択された対物
レンズの種別をも確実に識別することができる構造を備
えた光学ヘッドの開発が望まれている。
【0007】この発明は、上述した事情に基づきなされ
たものであって、その目的は、従来から一般に使用され
ている光情報記録媒体に対して記録再生可能なタイプの
対物レンズ及び今後の出現が予想される各種光情報記録
媒体に対しても記録再生が可能なタイプの対物レンズ間
で選択的に切換可能であって、その切り替えて選択され
た対物レンズのタイプを識別可能な対物レンズの駆動装
置を提供するにある。
【0008】また、この発明の目的は、異なる規格の光
学的情報記録媒体に対応して異なる開口数を有する少な
くとも2以上の対物レンズを備え、この対物レンズを光
学的情報記録媒体に応じて切り換えることができ、しか
も、切換によって選択された対物レンズのタイプを識別
できる簡素な構造を備えた対物レンズの駆動装置を提供
するにある。
【0009】
【問題を解決するための手段】この発明によれば、第1
の対物レンズと第2の対物レンズを保持するレンズホル
ダと、前記第1及び第2の対物レンズの一方の近傍に設
けられ、その一方に入射する光ビームの一部を反射する
ことができるレンズホルダに設けられた反射手段と、前
記レンズホルダを対物レンズの取り付け中心からずれた
位置で回転と回転軸方向の移動を許容する支持手段と、
前記レンズホルダを回転駆動して前記対物レンズの一方
を選択してこの対物レンズを光ビームの光路上に配置
し、その選択された対物レンズによって光ビームを記録
媒体に向けて集束させ、前記レンズホルダを対物レンズ
の光軸に沿って微動して対物レンズのフォ―カスを調整
し、また、前記レンズホルダを微小回転して対物レンズ
で前記記録媒体の目的領域を追跡させる対物レンズ駆動
手段と、前記反射手段により反射された光ビームを検出
して前記光路上に配置された対物レンズを識別する識別
手段と、を具備することを特徴とする対物レンズ駆動装
置を提供するにある。
【0010】また、この発明によれば、光ビームを光路
に向けて発生する手段と、光ビームを夫々異なる開口数
を有する第1及び第2の集光ビームに変換する第1及び
第2の変換手段と、この第1及び第2の変換手段を支持
する支持手段と、支持手段を移動して第1及び第2の変
換手段の一方を選択的に光ビームの光路上に配置する選
択手段と、前記第1及び第2の変換手段の一方を特定す
る識別信号を発生する手段と、記録媒体を光ビームで検
索する装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例に係る対物レンズ駆動装置を備えた光ディスク再
生装置を説明する。
【0012】図1は、この発明の一実施例に係る光ディ
スクからデータを再生する光ディス再生装置のブロック
を示し、図2は、図1に示された光ディスクをドライブ
するディスクドライブ部のブロックを示し、図3は、図
1及び図2に示した光ディスクの構造を示している。
【0013】図1に示す光ディスク再生装置において
は、ユーザがキー操作部及び表示部4を操作することに
よって光ディスク10から記録データ、即ち、映像デー
タ、副映像データ及び音声データが再生され、装置内で
オーディオ信号及びビデオ信号に変換されて装置外のモ
ニタ部6及びスピーカー部8で映像及び音声として再現
される。
【0014】既に知られるように光ディスク10は、種
々の構造があるが、図3に示すように、例えば、透明基
盤14上に記録層、即ち、光反射層16が形成された構
造体18が一対用意され、この一対の構造体18が記録
層16がその内部に封じ込まれるように接着層20を介
して張り合わされる高密度で情報が記録されている高密
度記録タイプの光ディスクが出現している。このような
構造の光ディスク10では、その中心にスピンドルモー
タ12のスピンドルが挿入される中心孔22が設けら
れ、その中心孔22の周囲には、この光ディスク10を
その回転時に押さえる為のクランピング領域24が設け
られている。
【0015】このクランピング領域24から光ディスク
10の外周端までが光ディスク10に情報を記録するこ
とができる情報記録領域25に定められている。図3に
示す光ディスクでは、その両面に情報記録領域25を有
することとなる。各情報記録領域25は、その外周領域
が通常は情報が記録されないリードアウト領域26に、
また、クランピング領域24に接するその内周領域が同
様に、通常は情報が記録されないリードイン領域27に
定められ、更に、このリードアウト領域26とリードイ
ン領域27の間がデータ記録領域28に定められてい
る。情報記録領域25の記録層16には、通常、データ
が記録される領域としてトラックがスパイラル状に連続
して形成され、その連続するトラックは、複数のセクタ
に分割され、このセクタを基準にデータが記録されてい
る。情報記録領域25のデータ記録領域28は、実際の
データ記録領域であって、管理データ、主画像データ、
副画像データ及び音声データが同様にピット等の物理的
状態変化として記録されている。読み出し専用の光ディ
スク10では、透明基板14にピット列が予めスタンパ
ーで形成され、このピット列が形成された透明基板14
の面に反射層が蒸着により形成され、その反射層が記録
層14として形成されることとなる。また、この読み出
し専用の光ディスク10では、通常、トラックとしての
グルーブが特に設けられず、ピット列がトラックとして
定められている。通常、このような高密度記録タイプの
光ディスク10では、従来のCD、或いは、CDROM
等の光ディスクの透明基板が1.2mmの厚さを有するに
対して透明基板14は、その半分の0.6mmの厚さを有
している。
【0016】このような光ディスク10からデータを再
生する光ディスク再生装置においては、光ディスク10
が装填されて光ディスクをドライブするディスクドライ
ブ部30で光ディスク10が光ビームで検索される。即
ち、図2に示すように、光ディスク10は、モータ駆動
回路11によって駆動されるスピンドルモータ12上に
載置され、このスピンドルモータ12によって回転され
る。光ディスク10の下方には、この光ディスク10に
光ビーム、即ち、レーザビームを集光する光ヘッド、即
ち、光ピックアップ32が設けられている。この光ピッ
クアップ32については、詳述するが、この光ピックア
ップは、CD、或いは、CD−ROM用の開口数が小さ
な対物レンズ35及び図3を参照して説明した高密度記
録タイプの光ディスク用の開口数が大きな対物レンズ3
4を備えている。また、この対物レンズ34、35を切
り換える為の駆動信号を発生する対物レンズ切換駆動回
路39が設けられている。この対物レンズ切換回路39
は、検索されるべき光ディスク10の種別、即ち、従来
のCD等のタイプか、或いは、高密度記録タイプかが特
定されると、作動して特定されたタイプの光ディスク1
0に対応して対物レンズ切換駆動回路39からの駆動信
号によって対物レンズ34、35の一方が選択されてレ
ーザビーム光路内に配置される。
【0017】この光ヘッド32は、情報記録領域25、
特に、データ記録領域28を検索する為にその光ディス
ク10の半径方向に移動可能にガイド機構に載置され、
駆動回路37からの駆動信号によって駆動されるフィー
ドモータ33で光ディスク10の半径方向に移動され
る。光ディスク1装置では、後に詳述するように対物レ
ンズ34、35がその光軸に沿って移動可能に保持さ
れ、フォ―カス駆動回路36からの駆動信号に応答して
その光軸方向に移動され、常にフォ―カス状態に対物レ
ンズ34、35が維持され、微小ビームスポットが記録
層16上に形成される。また、この対物レンズ34、3
5は、後に詳述するように光ディスク10の半径方向に
沿って微動可能に保持され、トラック駆動回路38から
の駆動信号に応答して微動され、常にトラッキング状態
に維持されて光ディスク10の記録層16上のトラック
が光ビームで追跡される。
【0018】光ヘッド32では、光ディスク10から反
射された光ビームが検出され、検出されたこの検出信号
は、光ヘッド32からヘッドアンプ40を介してサーボ
処理回路44に供給されている。サーボ処理回路44で
は、検出信号からフォ―カス信号、トラッキング信号及
びモータ制御信号を生成し、これらの信号を夫々駆動回
路36、38、11に供給している。従って、対物レン
ズ34、35がフォ―カス状態及びトラッキング状態に
維持され、また、スピンドルモータ12が所定の回転数
で回転され、光ビームによって記録層16上のトラック
が光ビームで、例えば、線速一定で追跡される。システ
ムCPU部50からアクセス信号としての制御信号がサ
ーボ処理回路44に供給されると、サーボ処理回路44
から移動信号が駆動回路37に供給され、光ヘッド32
が光ディスク10の半径方向に沿って移動され、記録層
16の所定のセクタがアクセスされ、再生データがヘッ
ドアンプ40で増幅されてディスクドライブ部30から
出力される。
【0019】出力された再生データは、システム用RO
M及びRAM部52に記録されたプログラムで制御され
るシステムCPU部50及びシステムプロセッサ部54
を介してデータRAM部56に格納される。この格納さ
れた再生データは、システムプロセッサ部54によって
処理されてビデオデータ、オーディオデータ及び副映像
データに分類され、ビデオデータ、オーディオデータ及
び副映像データは、夫々ビデオデコーダ部58、オーデ
ィオデコーダ部60及び副映像デコーダ部62に出力さ
れてデコードされる。デコードされたビデオデータ、オ
ーディオデータ及び副映像データは、D/A及び再生処
理回路64でアナログ信号としてのビデオ信号、オーデ
ィオ信号及び副映像信号に変換されるとともにミキシン
グ処理されてビデオ信号及び副映像信号がモニタ6に、
また、オーディオ信号がスピーカ8に夫々供給される。
その結果、モニタ部6に映像が表示されるとともにスピ
ーカ部8から音声が再現される。
【0020】図2に示す光ピックアップ32及びそのガ
イド機構の詳細を図4から図11を参照して説明する。
【0021】既に説明したスピンドルモータ3は、図4
に示すようにベース71に固定され、また、このスピン
ドルモータ3によって回転される光ディスク10は、チ
ャッキング手段(図示せず)により保持される。また、
光ディスク10の下方には、その半径方向に平行に配置
された一対のガイドレール73がベース71に固定され
てる。このガイドレール73には、このガイドレール7
3上を走行するキャリッジ72が載置され、このキャリ
ッジ72上には、図5に示される対物レンズアクチュエ
ータが設けられている。
【0022】図5に示されるレンズアクチュエータで
は、浮上及び回転可能なレンズホルダ75とレンズホル
ダ75が受け入れられたレンズホルダ支持体74とから
構成されている。レンズホルダ支持体74には、キャリ
ッジ72に固定され、レーザビーム光路の為の開口部7
8を有するアクチュエータべース76が設けられ、この
アクチュエータベース76の中心部には、軸77が固定
されている。また、この支持体74には、軸77の回り
の円周に沿って円弧状ヨ―ク79がアクチュエータベー
ス76に固定されている。この円弧状ヨーク79には、
互いに対向する組が同一の着磁方向で着磁された2組の
円弧状永久磁石81、82が軸77の回りに対称に配置
されている。この一方の組の永久磁石81は、図6に示
されるように軸77に沿った方向にN及びS極が配置さ
れるように着磁され、他方の組の永久磁石82は、図6
に示されるように円弧状ヨーク79の円弧に沿って着磁
されている。
【0023】レンズホルダ75は、図7に示すように略
円筒形に形成され、その上面には、CD等のタイプの対
物レンズ35及び高密度記録タイプの対物レンズ34が
設けられ、各対物レンズ34、35下には、レーザビー
ムの通過が可能なように空胴が設けられている。この対
物レンズ34、35は、その光軸がレンズホルダ75の
中心の回りの同一円周上に配置されるようにレンズホル
ダ75に固定されている。また、そのレンズホルダ75
の中心には、軸77が挿通される軸受け83が固定さ
れ、この軸受け83によってレンズホルダ75は、回転
可能に、且つ、上下動可能に軸77に支持される。この
レンズホルダ75の周囲には、この軸77に関して対称
となるように磁性体84が埋め込まれ、また、この磁性
体84上には、同様にこの軸77に関して対称に配置さ
れる4つの磁気コイル85、86が固定されている。
【0024】図7に示すように更に対物レンズ35の近
傍のレンズホルダ75の側部には、反射素子92、例え
ば、反射ミラー、或いは、反射プリズムが設けられてい
る。この反射素子92は、近傍に設けられた対物レンズ
35に向かうレーザビームの一部が入射されるようにレ
ーザビームの光路中に配置されている。また、図8に示
されるようにこの反射素子92から反射された光ビーム
の一部を検出する検出器100がレンズホルダ支持体7
4に設けられている。後に詳述するように対物レンズ3
4、35の一方が選択されて反射素子92がレーザビー
ム光路中に配置されると、レーザビームの一部がこの反
射素子92で反射され、この検出器100で検出される
こととなる。対物レンズ34、35の光源側には、通
常、この対物レンズ34、35に入射されるレーザビー
ムを制限する開口絞りが配置されているが、この反射素
子92は、この開口絞りで本来制限されるレーザビーム
の一部を反射するようにこの開口絞りの光源側に配置さ
れる。開口絞りで本来制限されるレーザビームの一部を
反射するように反射素子92が配置される観点から、反
射素子92は、小口径レンズであるCD等を再生する対
物レンズ35の近傍のレンズホルダ75側部に設けるこ
とがスペース的に好ましい。また、この反射素子92
は、独立した素子として設ける場合に限らず、レンズホ
ルダ75の一部が反射面に形成されても、或いは、開口
絞りの一部を反射面とするようにしても良い。
【0025】光ピックアップ32及びこの光ピックアッ
プ32に関連する光学系の光学ユニット90が図8に示
されている。光ディスク10に集束されるレーザビーム
を発生する半導体レーザ94等を含む光学ユニット90
は、可動体としてのキャリッジ72の内部空問に収納固
定されている。光学ユニット90の半導体レーザ94よ
り発せられたレーザビームは、光学ユニット90内のコ
リメータレンズ91によってコリメートされてビームス
プリッタ93で反射されて光学ユニット90外に導かれ
る。この光学ユニット90からのレーザビームは、キャ
リッジ72上に固定された光ピックアップ32の対物レ
ンズ34、35のいずれかに導かれ、この対物レンズ3
4、35によって光ディスク10の記録トラック上にレ
ーザビームが集光される。また、光ディスク1から反射
されたレーザビームは、再びその一方の対物レンズ3
4、35を経由して光学ユニット90に戻される。光学
ユニット90内では、レーザビームは、ビームスプリッ
タ93を通過してビームスプリッタ95で2系に分けら
れて夫々集光レンズ96、97で集光され、光学ユニッ
ト5内に設けられた第1のフォトディテクタ98及び第
2のフォトディテクタ99で検出される。このフォトデ
ィテクタ98、99からの検出信号により、既に述べた
ように情報信号,フオーカスエラー信号,トラックエラ
ー信号等が生成される。このフォーカスエラー信号を用
いることにより選択された一方の対物レンズ34、35
のフォーカス方向の位置ズレが検出され、この位置ズレ
を補正するように後に説明するようにコイル85、86
の一方にに電流が供給される。また、トラックエラー信
号を用いることにより対物レンズ34、35のトラック
方向の位置ズレが検出され、この位置ズレを補正するよ
っにコイル85、86の他方に電流が供給される。この
ようにして光ディスク10の記録トラック上に情報が記
録され、また、光ディスク10の記録トラック上から情
報が読み取られる。
【0026】上述した光ピックアップ32の動作の詳細
について次に説明する。
【0027】始めに、レンズホルダ75がレンズホルダ
支持体74内でいわゆる磁気バネによって磁気浮上され
る理由について説明する。既に説明したように図9に示
すようにレンズホルダ支持体74には、2組の永久磁石
81、82がレンズホルダ支持体74の軸77の回りに
対称に配置され、この永久磁石81、82の夫々に磁性
体84が間隙を空けて対向されている。即ち、軸77の
回りに対称に磁性体84が配置され、この磁性体84が
レンズホルダ75に固定されている。従って、永久磁石
81、82に磁性体84が吸引されて永久磁石81、8
2と磁性体84とは、図10A及び10Bに示すような
ある安定な状態である中立位置に維持され、その結果、
レンズホルダ75がレンズホルダ支持体74内で磁気浮
上される。ここで、レンズホルダ75に外乱が与えられ
て図10Cに示すように磁性体84が中立位置から上方
に偏位された場合には、磁性体84には、上方に向かう
力よりも磁性体84を中立位置に戻すような下方に向か
う力が大きく、その結果、磁性体84は、中立位置に戻
されることとなる。同様に、レンズホルダ75に外乱が
与えられて図10Eに示すように磁性体84が中立位置
から下方に偏位された場合には、磁性体84には、下方
に向かう力よりも磁性体84を中立位置に戻すような上
方に向かう力が大きく、その結果、磁性体84は、中立
位置に戻されることとなる。また、レンズホルダ75に
外乱が与えられて図10Dに示すように磁性体84が中
立位置から円周方向に沿って右方向に偏倚される場合に
は、磁性体84には、右方向に向かう力よりも磁性体8
4を中立位置に戻すような左方向に向かう力が大きく、
その結果、磁性体84は、中立位置に戻されることとな
る。同様に、レンズホルダ75に外乱が与えられて図1
0Fに示すように磁性体84が中立位置から円周方向に
沿って左方向に偏倚される場合には、磁性体84には、
左方向に向かう力よりも磁性体84を中立位置に戻すよ
うな右方向に向かう力が大きく、その結果、磁性体84
は、中立位置に戻されることとなる。
【0028】尚、磁性体84は、軸対称な位置に取り付
けられているので、次に説明するように前記レンズホル
ダ85を回転させて対物レンズを切り換えると、磁気吸
引により定められている中立位置における元の第1の対
物レンズ34の位置が、新たな第2の対物レンズ35の
中立位置にー致する為、光学ユニット90と第1の対物
レンズ34で調整された状態でそのまま第2の対物レン
ズ35を使用することができる。
【0029】次に、対物レンズ34、35を選択する為
の対物レンズ34、35の切換動作について説明する。
図7及び図13Aに示すように開口数が大きな対物レン
ズ34がレーザビームの光路中に配置されている状態に
おいて、周方向着磁された永久磁石82にコイル85が
対向され、軸方向着磁された永久磁石81にコイル86
が対向されているものとする。この状態は、既に説明し
た中立状態に相当し安定にレンズホルダ75がそのまま
の位置に保たれることとなる。このような安定状態にお
いて、図12に示すように時点t1において矢印P0 で
示すように正方向の電流がコイル85に供給されると、
コイル85の軸77に平行な軸方向部分85A、85B
には、永久磁石82によって生じる磁界に相互作用する
電流が供給されてコイル85には、周方向の回転力を生
じさせる力FRが発生され、レンズホルダ75が回転を
始める。時点t1から時点t2の間にコイル85には、
レンズホルダ75を十分に回転させる起動力が与えられ
る。コイル85が回転を始めてコイル85の退出側のコ
イル部分85Bが永久磁石82のS極に対向される時点
t2にコイル85に供給される電流が図12に示すよう
に反転される。この反転によってコイル85の退出側の
コイル部分85Bと永久磁石82のS極との間でこのコ
イル85を永久磁石82から退ける回転力FRが生じ、
このコイル86に与えられる。その結果、コイル86
は、永久磁石81の前面に向かって回転される。回転の
途中の時点t3でコイル86への電流供給が停止され、
時点t3以降は、慣性でレンズホルダ75が回転され、
コイル86は、一時的に永久磁石81の中立点を通過す
るが、図10を参照して既に説明した原理により、コイ
ル86、85が安定な中立位置に復帰される。このよう
にレンズホルダ75の回転により、図13Bに示すよう
にコイル86が永久磁石82に対向され、コイル85が
永久磁石81に対向され、開口数が大きな対物レンズ3
4に代えて開口数が小さな対物レンズ35がレーザビー
ムの光路中に配置され、実質的に対物レンズが切り替え
られる。
【0030】尚、レンズホルダ75が回転されて対物レ
ンズ34、35が切り替えられる場合は、回転軸77と
回転軸受け83との間のクリアランスが10ミクロン以
下に設定されれば、第1の対物レンズ34と第2の対物
レンズ35との取り付け位置ズレは無視することができ
る。
【0031】更に、図5に示される光ピックアップ32
のフォ―カス動作及びトラッキング動作について説明す
る。
【0032】図7及び図13Aに示すように開口数が大
きな対物レンズ34がレーザビームの光路中に配置され
ている状態においては、フォ―カス制御用に軸方向に着
磁された永久磁石81に対向されるコイル86がフォ―
カス制御用コイルとして作用し、トラッキング制御用に
周方向に沿って着磁された永久磁石82に対向されたコ
イル85がトラッキング制御用コイルとして作用する。
即ち、フォ―カスエラー信号に応答してフォ―カスコイ
ル駆動電流Fiがコイル86に供給されると、このコイ
ル86の周方向部分86A、86Bと永久磁石81によ
って生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Fiの向
きに応じてコイル86に上向き、或いは、下向きの力が
作用してレンズホルダ75が軸方向に沿って上下動さ
れ、対物レンズ34が合焦状態に維持される。また、ト
ラッキングスエラー信号に応答してトラッキングコイル
駆動電流Tiがコイル85に供給されると、このコイル
85の軸方向部分85A、85Bと永久磁石82によっ
て生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Tiの向き
に応じてコイル85に右向き、或いは、左向きの力が作
用してレンズホルダ75が周方向に沿って回動され、対
物レンズ34が合トラック状態に維持される。
【0033】既に説明したように対物レンズ35に切り
替えられた後においては、図13Bに示すように開口数
が小さな対物レンズ35がレーザビームの光路中に配置
される。この状態においては、フォーカス制御用に軸方
向に着磁された永久磁石81に対向されるコイル85が
フォーカス制御用コイルとして作用し、トラッキング制
御用に周方向に沿って着磁された永久磁石82に対向さ
れたコイル86がトラッキング制御用コイルとして作用
する。即ち、フォーカスエラー信号に応答してフォーカ
スコイル駆動電流Fiがコイル85に供給されると、こ
のコイル85の周方向部分85C、86Dと永久磁石8
1によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流F
iの向きに応じてコイル85に上向き、或いは、下向き
の力が作用してレンズホルダ75が軸方向に沿って上下
動され、対物レンズ34が合焦状態に維持される。ま
た、トラッキングスエラー信号に応答してトラッキング
コイル駆動電流Tiがコイル86に供給されると、この
コイル86の軸方向部分86C、86Dと永久磁石82
によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、電流Ti
の向きに応じてコイル86に右向き、或いは、左向きの
力が作用してレンズホルダ75が周方向に沿って回動さ
れ、対物レンズ34が合トラック状態に維持される。
【0034】上述のようにこの発明に対物レンズ駆動装
置は、外部から力を加えずにトラッキング動作を行うコ
イルで対物レンズ34、35が切り替えられていること
から、無理な力が作用し、光軸を傾ける事が無く、安定
した信号を再生することができる。コイル81、82が
対物レンズ34、35の切り替え時にその役割を、トラ
ッキング動作用からフォーカス動作用に、またはその逆
に切り換える構成であるため、コイルの利用効率が向上
し、駆動感度が向上される。
【0035】さらに、同一のコイルで使用している対物
レンズ34、35により、その役割がトラッキング動作
であったり、フォーカス動作であったりするため、いず
れかのコイル81、82に電流を流し、その時の対物レ
ンズ34、35の移動方向を検出することにより、新た
な検出装置を設けることなく、どちらの対物レンズが使
用されているかを確認することができる。この確認動作
について図14を参照して説明する。
【0036】図14は、図5に示された光ピックアップ
においていずれの対物レンズがレーザ光路中に位置され
ているかを判別する反射素子92と検出器100との関
係を示している。図5、図7及び図8に示されるように
反射素子92は、口径の小さな対物レンズ35近傍に配
置されているものとする。図14Aに示すようにレンズ
ホルダ75が回転されて対物レンズ35がレーザビーム
の光路中に配置されると、レーザビームの一部が反射素
子92によって反射されてこの反射されたレーザビーム
の一部が検出器100で検出される。従って、この検出
器100から検出信号がある場合には、口径の小さなC
D用対物レンズ35が有効状態にあり、CD用対物レン
ズ35がレーザビーム光路中に配置されていることが判
明される。これに対して、図14Bに示すように口径の
大きな高密度記録光ディスク用の対物レンズ34がレー
ザビームの光路中に配置されると、この対物レンズ34
近傍には、反射素子92が設けられていないことから、
検出器100に向けてレーザビームの一部が反射され
ず、レーザビームが検出器100で検出されない。従っ
て、この検出器100から検出信号が発生されず、口径
の大きな高密度記録光ディスク用の対物レンズ34が有
効状態にあり、高密度記録光ディスク用の対物レンズ3
4がレーザビーム光路中に配置されていることが判明さ
れる。
【0037】図15には、対物レンズ切換信号に応じて
ドライブ回路を切り換える回路のブロック図が示されて
いる。図15は、対物レンズ切換信号に応じてドライブ
回路を切り換える回路のブロック図が示されている。こ
の図15に示される回路では、検出器100からの検出
信号の有無に応じて対物レンズ34、35のタイプを識
別する識別信号を発生する対物レンズ識別回路104が
検出器100に接続され、必要に応じて対物レンズ私意
別回路104から識別信号がCPU50に入力される。
この識別信号が対物レンズ識別回路104からシステム
CPU部50に与えられた場合には、キー操作及び表示
部4から入力された装填される媒体の種別、高密度タイ
プの光ディスクであるか、或いは、一般的なCD等の光
ディスクであるかの媒体タイプの識別信号と比較され
る。媒体のタイプと対物レンズのタイプとが一致される
場合いには、そのまま、再生動作が開始される。両者が
一致しない場合には、図12に示す対物レンズ切換信号
が発生されて対物レンズのタイプが切り替えられる。
【0038】図15に示される回路では、フォーカスエ
ラー信号発生回路103、フォ―カスサーボ回路10
5、コイル85、86の一方及びこのコイルに対応した
ドライブ回路106、108のいずれかでフォーカスサ
ーボループが構成され、トラッキングエラー信号発生回
路111、トラックサーボ回路107、コイル85、8
6の一方及びこのコイルに対応したドライブ回路10
6、108のいずれかでトラッキングサーボループが構
成される。図15に示す回路では、フォーカスサーボ1
05及びトラックサーボ回路107とドライブ回路10
6及びドライブ回路108との間にサーボループ切換回
路110が配置されている。この回路110は、既に述
べたように対物レンズ34、35のタイプを識別する対
物レンズ識別回路104からの識別信号に応答してCP
U50が適切なサーボループが形成されるように結線が
切り替えられる。即ち、コイル85がフォーカスコイル
と作用する際には、CPU50からの信号によってサー
ボループ切換回路110が切り替えられ、コイル85に
接続されたドライブ回路106がフォ―カスサーボ回路
105に接続され、また、コイル86に接続されたドラ
イブ回路108がトラッキングサーボ回路107に接続
される。また、コイル85がトラッキングコイルと作用
する際には、同様にCPU50からの信号によってサー
ボループ切換回路110が切り替えられ、コイル85に
接続されたドライブ回路106がトラッキングサーボ回
路107に接続され、また、コイル86に接続されたド
ライブ回路108がフォーカシング回路105に接続さ
れる。
【0039】尚、上述した対物レンズの切換及び駆動装
置においては、対物レンズの数をnとすると永久磁石及
びコイルは、2n個が磁気回路として円周状に配置され
ることが好ましい。このような関係であれば、互いに対
向するコイル及び永久磁石がフォ―カス或いはトラッキ
ング制御の為の磁気回路となり、フォーカス制御及びト
ラック制御に際してレンズホルダに均等に作用力が働
き、バランス良く高精度でレンズホルダを駆動すること
ができる。即ち、振動特性を良好にでき、また、駆動特
性を良好にすることができる。
【0040】以上説明したように本発明によれば、異な
るタイプの対物レンズがレンズホルダに固定され、この
レンズホルダが回転されて対物レンズを選択するような
対物レンズ駆動装置において一方の対物レンズ近傍にそ
の対物レンズに向かうレーザビームの一部を反射する反
射素子がレンズホルダに設けられ、この反射素子からの
光ビームの反射の反射の有無を検出する検出器が設けら
れることから、検出器からの検出信号の有無に応じて容
易にレーザ光路中に配置された対物レンズの種別を識別
することができ、その識別結果に応じて適切な態様で光
ピックアップを制御することができる。
【0041】上述した説明では、対物レンズ34,35
が切り替えられる実施例について説明したが、対物レン
ズが切り替えられなくとも共通の大口径対物レンズ34
及びアパーチャ54,59の組み合わせにより最適な開
口数を有するレーザービームが光ディスク10に照射さ
れるシステムに発明が適用されてもよい。即ち、図16
に示すように小口径アパーチャ59及び大口径アパーチ
ャ54を有するシャッター60が用意され、図17及び
図18に示すようにこのシャッター60がビームスプリ
ッタ93と対物レンズ34との間に挿入配置される装置
に適用されてもよい。この装置では、反射ミラー92が
小口径アパーチャ59の近傍のシャッター60上に固定
されている。
【0042】このような装置においては、アパーチャ選
択機構55によってシャッター60が移動されて大口径
アパーチャ54が選択される場合には、図17に示すよ
うにアパーチャ54に向かう光ビームの光路上には、反
射ミラー92がないことから、光検出器100は、光ビ
ームを検出しない。従って、この検出器100から検出
信号が発生されず、口径の大きな高密度記録光ディスク
用の対物レンズ34が有効状態にあり、高密度記録光デ
ィスク用のNAを有する対物レンズ34がレーザビーム
光路中に配置されていることが判明される。これに対し
て、アパーチャ選択機構55によってシャッター60が
移動されて小口径アパーチャ59が選択される場合に
は、図18に示すようにアパーチャ59に向かう光ビー
ムの光路上には、反射ミラー92が配置されることか
ら、この反射ミラー92は、光ビームの一部を光検出器
100に反射することとなる。従って、この検出器10
0は、検出信号を発生して、口径の小さなCD用の対物
レンズ34が有効状態にあり、CD用のNAを有する対
物レンズ34がレーザビーム光路中に配置されているこ
とが判明される。
【0043】以上のように、対物レンズに向かうレーザ
ビームの一部を反射する反射素子がシャッタに設けら
れ、この反射素子からの光ビームの反射の反射の有無を
検出する検出器が設けられることから、検出器からの検
出信号の有無に応じて容易にレーザ光路中に配置された
対物レンズの有効な口径を識別することができ、その識
別結果に応じて適切な態様で光ピックアップを制御する
ことができる。
【0044】上述した実施例においては、対物レンズに
向かうレーザビームの一部を検出して対物レンズの種別
を判別しているが、この発明は、光学的な検出手段に限
らず、他の検出手段によって対物レンズを特定するよう
にしても良い。以下、検出手段の種々の例をこの発明の
他の実施例として説明する。
【0045】図19では、レンズ位置を検出する検出機
構として機械的なスイッチ機構が採用されている。即
ち、図19に示すようにレンズホルダ75の上面に、例
えば、シリコーンゴムよりなる触針200が取り付けら
れている。この触針200の先端部201は、対物レン
ズ34,35の一方が選択されると、レンズホルダ75
の外部にある接触式の位置センサの機能を有するマイク
ロスイッチ210のリーフスプリング211に接触し、
かつこのリーフスプリング211を押すような構造とな
っている。もう一方の対物レンズが選択されているとき
には、触針200の先端部201は、リーフスプリング
211に接触せず、リーフスプリング211は、解放状
態となる。
【0046】この図19に示す実施例では、触針200
は、レンズホルダ75の回転中心に関して略小口径の対
物レンズ35の対角方向に配置されている。従って、レ
ンズホルダ75が回転されて対物レンズ35がレーザビ
ーム光路中に配置されると、レンズホルダ75の上面に
設けられた触針200の先端部201は、レンズホルダ
75の外部に設けられた接触式位置センサの機能を有す
るマイクロスイッチ210のリーフスプリングに211
に接触し、このリーフスプリング211が押されること
となる。リーフスプリング211が押されると、レンズ
位置検出回路210のスイッチが閉成され、小口径対物
レンズ35、即ち、CD用対物レンズ35が所定位置に
位置され、この小口径対物レンズ35が選択されて有効
状態にある旨を示す検出信号が対物レンズ識別回路10
4に供給される。小口径対物レンズ35に代えて大口径
対物レンズ34がレーザビーム光路中に配置されると、
触針200の先端部201は、マイクロスイッチ210
のリーフスプリング211から十分に離間されてレンズ
位置検出回路210のスイッチが開成状態となる。従っ
て、小口径対物レンズ35が有効である旨の検出信号が
出力されず、DVD用の比較的大きな口径の対物レンズ
34が有効である旨が対物レンズ識別回路104で認識
される。通常、マイクロスイッチは、JISC4505 にそ
の規格が定められ、接点間隔の狭い小型スイッチであっ
て機械的操作によって回路を開閉するものとして知られ
ている。また、マイクロスイッチは、スイッチを操作す
る速度とは、無関係にその可変接点が1つの固定接点か
ら他方の高速で移動する動作機構を有している。
【0047】一方、触針200は、例えば、シリコーン
ゴム等の比較的柔軟な材料で作られ、その形状及びその
寸法も最適化されている。即ち、確実な押圧力をマイク
ロスイッチ210のリーフスプリングに211に与える
ことができる適度のバネ性を有している。更に、上述し
たマイクロスイッチは、微弱な押圧で感応するタイプで
あることから、先端部201がマイクロスイッチ210
のリーフスプリング211に接触した状態でも、レンズ
ホルダ75のいわゆる振動特性或いは駆動特性に悪影響
を与えるものではない。また、前記バネ性の為に対物レ
ンズ35が選択されたときには、常に安定して先端部2
01がマイクロスイッチ210のリーフスプリング21
1を押し続けることとなる。
【0048】マイクロスイッチは、多分野の装置に組み
込まれているスイッチであり、信頼性安定性の点で実績
があり、また、その単価が低いものが販売されている。
従って、上述したような検出機構にマイクロスイッチを
組み込んでも装置自体のコストを上げることなく、信頼
性及び安定性の高いレンズ識別機構を実現することがで
きる。
【0049】尚、上述した実施例では、マイクロスイッ
チを採用した検出機構を説明したが、マイクロスイッチ
に限らず、レンズホルダの回転に伴う押圧力を機械的に
検出する素子であれば、検出機構に採用されても良い。
【0050】図20では、同様にレンズ位置を検出する
検出機構として電気抵抗の変化を検出する機構が採用さ
れている。即ち、図20に示すようにレンズホルダ75
上面に薄いリン青銅から成る導電性触針300が取り付
けられている。この導電性触針300の先端部301
は、対物レンズ34,35の一方が選択されると、レン
ズホルダ75の外部にある電気抵抗体310に接触され
る。もう一方の対物レンズが選択されている際には、導
電性触針300の先端部301は、電気抵抗体310に
接触されない。
【0051】図20に示す実施例においては、導電性触
針300は、レンズホルダ75の回転中心に関して略小
口径の対物レンズ35の対角方向に配置されている。従
って、レンズホルダ75が回転されて対物レンズ35が
レーザビーム光路中に配置されると、レンズホルダ75
の上面に設けられた導電性触針300の先端部301
は、レンズホルダ75の外部に設けられた電気抵抗体3
10に接触される。導電性触針300は、薄いリン青銅
から作られ、その一端には、リード線302が接続され
ている。また、電気抵抗体310の一端にもリード線3
12が接続され、両リード線301.312は、レンズ
位置検出回路210に接続されている。導電性触針30
0の先端部301が電気抵抗体310に接触されると、
導電性触針300と電気抵抗体310とが電気的に接触
して検出電流が流され、この電流がレンズ位置検出回路
210で検出される。従って、、小口径対物レンズ3
5、即ち、CD用対物レンズ35が所定位置に位置さ
れ、この小口径対物レンズ35が選択されて有効状態に
ある旨を示す検出信号が対物レンズ識別回路104に供
給される。小口径対物レンズ35に代えて大口径対物レ
ンズ34がレーザビーム光路中に配置されると、導電性
触針300の先端部301は、電気抵抗体310から十
分に離間されてレンズ位置検出回路210がオフ状態と
なり、検出電流が検出されなくなる。従って、小口径対
物レンズ35が有効である旨の検出信号が出力されず、
DVD用の比較的大きな口径の対物レンズ34が有効で
ある旨が対物レンズ識別回路104で認識される。
【0052】一方、導電性触針300は、比較的柔軟な
材料で作られ、その形状及びその寸法も最適化されてい
る。即ち、確実な押圧力を電気抵抗体310に与えるこ
とができる適度のバネ性を有している。従って、先端部
301が電気抵抗体310に接触した状態でも、レンズ
ホルダ75のいわゆる振動特性或いは駆動特性に悪影響
を与えることはない。また、前記バネ性の為に対物レン
ズ35が選択されたときには、常に安定して先端部30
1が電気抵抗体310に接触され続けることとなる。ま
た、電気抵抗体310は、絶縁性の粘着材311を介し
てヨ―ク79に固定されていることから、電気抵抗体3
10に電流が流されても他に不要な電流が流されること
が防止される。
【0053】導電性触針300は、電気抵抗体310と
ともに単純な構造であり、しかも、その単価が低く、上
述したような検出機構に導電性触針300及び電気抵抗
体310を組み込んでも装置自体のコストを上げること
がなく、また、その装置を大型化するおそれもない。上
述したような検出機構に導電性触針300及び電気抵抗
体310を組み込むことによって、信頼性及び安定性の
高いレンズ識別機構を実現することができる。
【0054】尚、上述した実施例では、導電性触針30
0及び電気抵抗体310を組み込んだ検出機構を説明し
たが、導電性触針300及び電気抵抗体310に限ら
ず、レンズホルダの回転に伴う押圧力を電気抵抗の変化
として検出する素子であれば、そのような素子を検出機
構に採用しても良い。
【0055】図21では、レンズ位置を検出する検出機
構として電磁誘導の原理を採用した検出機構が採用され
ている。図21に示すようにレンズホルダ75の上面に
は、金属製、例えば、アルミニウム製の薄板400が取
り付けられている。この薄板400の上面部410は、
対物レンズ34,35の一方が選択されてその一方が光
路上に配置されると、レンズホルダの外部にある渦電流
損失型の微少変位センサ410の先端部411と対向さ
れる。他の対物レンズが選択された際には、薄板400
の上面部401は、変位センサ410から離れた位置に
まで移動される。
【0056】図21に示す実施例においては、薄板40
0は、レンズホルダ75の回転中心に関して略小口径の
対物レンズ35の対角方向に配置されている。従って、
レンズホルダ75が回転されて対物レンズ35がレーザ
ビーム光路中に配置されると、レンズホルダ75の上面
に設けられた薄板400の上面部401は、レンズホル
ダ75の外部に設けられた渦電流損出型の微少変位セン
サ410の先端部411に対向される。薄板400の上
面部401と渦電流損出型の微少変位センサ410の先
端部411とは、レンズホルダ75にフォ―カスサーボ
及びトラッキングサーボが働いてレンズホルダ75が上
下動及び微小回転しても両者が接触することなく、しか
も、所定の渦電流が確実に発生する間隔を有するように
定められている。薄板400の上面部401が渦電流損
出型の微少変位センサ410の先端部411に対向され
ると、薄板400の上面部401に渦電流が生じてこの
渦電流が微少変位センサ410によって検出され、この
検出が検出信号として微少変位センサ410から発生さ
れる。従って、、小口径対物レンズ35、即ち、CD用
対物レンズ35が所定位置に位置され、この小口径対物
レンズ35が選択されて有効状態にある旨を示す検出信
号が対物レンズ識別回路104に供給される。小口径対
物レンズ35に代えて大口径対物レンズ34がレーザビ
ーム光路中に配置されると、薄板400の上面部401
は、微少変位センサ410から十分に離間されて微少変
位センサ410がオフ状態となり、検出電流が検出され
なくなる。従って、小口径対物レンズ35が有効である
旨の検出信号が出力されず、DVD用の比較的大きな口
径の対物レンズ34が有効である旨が対物レンズ識別回
路104で認識される。
【0057】渦電流損出型の微少変位センサ410は、
電磁誘導の原理を使用して物体の変位或いは物体の有無
を検出するものとして知られている。具体的には、被検
出体の金属内に電磁誘導により、渦電流を発生させてコ
イルの電力の損出分を電圧に変換してこれを検出信号と
している。このようなセンサは、非接触タイプであるた
め、レンズホルダ75にフォ―カスサーボ及びトラッキ
ングサーボが作用していている際にも、その動特性に何
らの影響を与えることがない。しかも、本実施例におい
ては、被検出体の位置或いは変位両を高精度で測定する
必要はなく、その有無のみを検知できれば十分である。
従って、その単価が低く、限定された機能を有する微少
変位センサ410を採用すれば、十分にその目的を達す
ることができる。従って、このような微少変位センサ4
10を上述したような検出機構に組み込んでも装置自体
のコストを上げることがなく、信頼性及び安定性の高い
レンズ識別機構を実現することができる。
【0058】尚、上述した実施例では、渦電流損出型の
微少変位センサ410を組み込んだ検出機構を説明した
が、渦電流損出型の微少変位センサ410に限らず、電
磁誘導型の検出原理でレンズホルダの回転を検出する素
子、例えば、差動トランスタイプ或いはマグネスケール
等の素子であれば、検出機構に採用しても良い。
【0059】図22では、レンズ位置を検出する検出機
構として静電容量の変化利用した検出機構が採用されて
いる。図22に示すようにレンズホルダ75の上面に
は、高誘電率を有する材料で作られた薄板500が取り
付けられている。薄板500の先端部501は、対物レ
ンズ34,35の一方が選択されてその一方が光路上に
配置されると、レンズホルダの外部にある静電容量型の
微少変位センサ510のセンサ部511,512の間の
間隙部513に進入される。他の対物レンズが選択され
た際には、薄板500は、変位センサ510から離れた
位置にまで移動される。
【0060】図22に示す実施例においては、高誘電率
を有する薄板500は、レンズホルダ75の回転中心に
関して略小口径の対物レンズ35の対角方向に配置され
ている。従って、レンズホルダ75が回転されて対物レ
ンズ35がレーザビーム光路中に配置されると、レンズ
ホルダ75の上面に設けられた薄板500の上面部50
1は、レンズホルダ75の外部に設けられた静電容量型
の微少変位センサ510の金属番で作られた一対のセン
サ部511及び512間に位置される。薄板500の上
面部501と静電容量型の微少変位センサ510の一対
のセンサ部511及び512とは、レンズホルダ75に
フォーカスサーボ及びトラッキングサーボが働いてレン
ズホルダ75が上下動及び微小回転しても両者が接触す
ることなく、しかも、所定の静電容量の変化が確実に発
生する間隔を有するように定められている。薄板500
の上面部501が静電容量型の微少変位センサ510の
一対のセンサ部511及び512間に配置されると、2
枚の金属板間に高い誘電率を有する材料が挿入されたと
同様の状態となるため、全体をコンデンサと見なせば、
その静電容量が増すこととなる。この静電容量の変化が
微少変位センサ510によって検出され、検出信号が微
少変位センサ410から発生される。従って、、小口径
対物レンズ35、即ち、CD用対物レンズ35が所定位
置に位置され、この小口径対物レンズ35が選択されて
有効状態にある旨を示す検出信号が対物レンズ識別回路
104に供給される。小口径対物レンズ35に代えて大
口径対物レンズ34がレーザビーム光路中に配置される
と、薄板500の上面部501が静電容量型の微少変位
センサ510の一対のセンサ部511及び512間から
十分に離間されて微少変位センサ510が小さな静電容
量を検出する状態となり、検出電流が検出されなくな
る。従って、小口径対物レンズ35が有効である旨の検
出信号が出力されず、DVD用の比較的大きな口径の対
物レンズ34が有効である旨が対物レンズ識別回路10
4で認識される。ここで、微少変位センサ510が高周
波発振回路に接続されている場合には、一対のセンサ部
511及び512間の静電容量の変化は、共振周波数の
変化として検出することができ、薄板500の有無を
容易に検出することができる。
【0061】静電容量型の微少変位センサ510は、静
電容量の変化を検出するセンサであり、物体の変位や有
無を判別するのに広く用いられている。ある面積を有す
る2枚の金属板をある距離隔てて平行に対向させ、その
2枚の金属板の両端に電極を接続すると、間隙に挿入さ
れた物質の誘電率により全体として2枚の金属板間に蓄
えうる電化の量が異なるというコンデンサの基本原理に
基づいている。
【0062】このようなセンサは、非接触タイプである
ため、レンズホルダ75にフォーカスサーボ及びトラッ
キングサーボが作用していている際にも、その動特性に
何らの影響を与えることがない。しかも、本実施例にお
いては、被検出体の位置或いは変位両を高精度で測定す
る必要はなく、その有無のみを検知できれば十分であ
る。従って、その単価が低く、限定された機能を有する
微少変位センサ510を採用すれば、十分にその目的を
達することができる。従って、このような微少変位セン
サ510を上述したような検出機構に組み込んでも装置
自体のコストを上げることがなく、信頼性及び安定性の
高いレンズ識別機構を実現することができる。
【0063】尚、上述した実施例では、静電容量検出型
の微少変位センサ510を組み込んだ検出機構を説明し
たが、静電容量検出型の微少変位センサ510に限ら
ず、静電容量の変化を検出する検出原理でレンズホルダ
の回転を検出する素子であれば、検出機構に採用しても
良いことは明らかである。
【0064】図23では、レンズ位置を検出する検出機
構として超音波を利用する検出機構が採用されている。
図23に示すようにレンズホルダ75の上面には、薄板
600が取り付けられている。薄板600の先端部60
1は、対物レンズ34,35の一方が選択されてその一
方が光路上に配置されると、レンズホルダの外部にある
超音波型の微少変位センサ610の先端部611と対向
される。他の対物レンズが選択された際には、薄板60
0の上面部601は、変位センサ610から離れた位置
にまで移動される。
【0065】図23に示す実施例においては、薄板60
0は、レンズホルダ75の回転中心に関して略小口径の
対物レンズ35の対角方向に配置されている。従って、
レンズホルダ75が回転されて対物レンズ35がレーザ
ビーム光路中に配置されると、レンズホルダ75の上面
に設けられた薄板600の上面部601は、レンズホル
ダ75の外部に設けられた超音波型の微少変位センサ6
10の先端部411に対向される。薄板600の上面部
601と超音波型の微少変位センサ610の先端部61
1とは、レンズホルダ75にフォ―カスサーボ及びトラ
ッキングサーボが働いてレンズホルダ75が上下動及び
微小回転しても両者が接触することなく、しかも、超音
波の変化を確実に検出できる間隔を有するように定めら
れている。薄板600の上面部601が超音波型の微少
変位センサ610の先端部611に対向されると、微少
変位センサ610の発振素子から発生された超音波は、
薄板600の上面部601で反射されて微少変位センサ
610の受信素子によって検出され、検出信号が微少変
位センサ610から発生される。従って、、小口径対物
レンズ35、即ち、CD用対物レンズ35が所定位置に
位置され、この小口径対物レンズ35が選択されて有効
状態にある旨を示す検出信号が対物レンズ識別回路10
4に供給される。小口径対物レンズ35に代えて大口径
対物レンズ34がレーザビーム光路中に配置されると、
薄板600の上面部601は、微少変位センサ610か
ら十分に離間されて微少変位センサ410の発信素子か
ら発信された超音波は、光学ユニット90で反射されて
微少変位センサ610の受信素子によって検出される。
この場合には、薄板600の上面部601が超音波型の
微少変位センサ610の先端部611に対向されている
場合に比べて超音波が微少変位センサ610の受信素子
に戻るまでに時間が係り、検出信号が発生されなくな
る。従って、小口径対物レンズ35が有効である旨の検
出信号が出力されず、DVD用の比較的大きな口径の対
物レンズ34が有効である旨が対物レンズ識別回路10
4で認識される。超音波型の微少変位センサ610は、
超音波が受信素子に戻るまでの時間を計測し、その時間
を記憶し、また、比較する回路に接続されていれば、上
述したように検出信号を発生することができる。
【0066】超音波型の微少変位センサ610は、超音
波の性質を利用して物体の変位及び有無を判別するもの
である。超音波は、高周波であるために指向性が強く、
そのエネルギーの殆どが目標物に達するという特徴を有
している。超音波の発信には、例えば、コイルとコンデ
ンサに直流を供給するいわゆるLC発信方法がある。ま
た、超音波の受信には、圧電素子で超音波を受け、この
圧電素子の電圧信号をLC発信回路に導いて電気信号に
変換する方法がある。このようなセンサは、非接触タイ
プであるため、レンズホルダ75にフォ―カスサーボ及
びトラッキングサーボが作用していている際にも、その
動特性に何らの影響を与えることがない。しかも、本実
施例においては、被検出体の位置或いは変位両を高精度
で測定する必要はなく、その有無のみを検知できれば十
分である。従って、その単価が低く、限定された機能を
有する微少変位センサ610を採用すれば、十分にその
目的を達することができる。従って、このような微少変
位センサ610を上述したような検出機構に組み込んで
も装置自体のコストを上げることがなく、信頼性及び安
定性の高いレンズ識別機構を実現することができる。
【0067】尚、上述した実施例では、超音波型の微少
変位センサ610を組み込んだ検出機構を説明したが、
超音波型の微少変位センサ610に限らず、超音波を利
用した検出原理でレンズホルダの回転を検出する素子で
あれば、例えば、超音波発信部と超音波受信部を互いに
対向して配置し、その間に遮蔽板がレンズ位置に応じて
配置されるような構造の検出機構が採用されても良い。
【0068】上述したように図19から図23に示す検
出手段によれば、確実にレンズ位置を検出することがで
き、このレンズ位置の検出に従って容易にレーザ光路中
に配置された対物レンズの有効な口径を識別することが
でき、その識別結果に応じて適切な態様で光ピックアッ
プを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る光ディスク装置の概
略を示すブロック図である。
【図2】図1に示したディスクドライブ装置の詳細を示
すブロック図である。
【図3】図1に示した光ディスクの構造を概略的に示す
斜視図である。
【図4】図2に示された対物レンズを切換及び駆動する
対物レンズ駆動装置を概略的に示す平面図である。
【図5】図4に示された対物レンズ駆動装置の光ピック
アップを示す斜視図である。
【図6】図5に示す光ピックアップのレンズホルダ支持
体の内部構造を示す断面図である。
【図7】図5に示す光ピックアップのレンズホルダを示
す斜視図である。
【図8】図5に示す光ピックアップ及びこの光ピックア
ップに関連する光学系を示す概略図である。
【図9】図5に示す光ピックアップにおいてレンズホル
ダが磁気浮上される原理を説明する為の概念図である。
【図10】図9に示される配置でレンズホルダが磁気浮
上される原理を説明する斜視図である。
【図11】図5に示す光ピックアップにおいて対物レン
ズの切換動作の為の磁気回路を示す斜視図である。
【図12】図11に示す磁気回路に対物レンズ切換動作
をさせる為の信号を示す波形図である。
【図13】(a)及び(b)は、対物レンズ駆動装置に
おける対物レンズ切換動作を示す平面図である。
【図14】(a)及び(b)は、図5に示された光ピッ
クアップにおいていずれの対物レンズがレーザ光路中に
位置されているかを判別する判別動作を示す断面図であ
る。
【図15】図14に示された判別動作に基づいて光ピッ
クアップの駆動系を切り換える回路を示すブロック図で
ある。
【図16】この発明の他の実施例に係るディスク装置に
組み込まれるシャッタを概略的に示す平面図である。
【図17】図16に示されたシャッタが組み込まれたデ
ィスクドライブ装置の光学系を概略的に示す。
【図18】図16に示されたシャッタが組み込まれたデ
ィスクドライブ装置の光学系を概略的に示す。
【図19】異なるレンズ位置検出機構を備えた図4に示
された対物レンズ駆動装置の光ピックアップの変形例を
示す斜視図である。
【図20】異なるレンズ位置検出機構を備えた図4に示
された対物レンズ駆動装置の光ピックアップの他の変形
例を示す斜視図である。
【図21】異なるレンズ位置検出機構を備えた図4に示
された対物レンズ駆動装置の光ピックアップの更に他の
変形例を示す斜視図である。
【図22】異なるレンズ位置検出機構を備えた図4に示
された対物レンズ駆動装置の光ピックアップの更にまた
他の変形例を示す斜視図である。
【図23】異なるレンズ位置検出機構を備えた図4に示
された対物レンズ駆動装置の光ピックアップのまた更に
他の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
6 … モニタ部 8 … スピーカ部 10 … 光ディスク 14 … 透明基盤 16 … 光反射層 28 … データ記録領域 30 … ディスクドライブ部 32 … 光ピックアップ 34、35 … 対物レンズ 36 … フォーカス駆動回路 37 … 駆動回路 39 … 対物レンズ切換駆動回路 44 … サーボ処理回路 50 … システムCPU 54 … システムプロセッサ部 56 … データRAM部 58 … ビデオデコーダ部 60 … オーディオデコード部 62 … 副映像デコーダ部 64 … D/A及び再生処理回路 72 … キャリッジ 104 83 … 軸受け 81、82 … 永久磁石 84 … 磁性体 85、86 … コイル 92 … 反射素子 100 … 検出器 106、108 … ドライブ回路 200 … 触針 210 … マイクロスイッチ 211 … リーフスプリング 300 … 導電性触針 310 … 電気抵抗体 400、500、600 … 薄板 410、510、610… 微少変位センサ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】夫々光軸を有する第1の対物レンズと第2
    の対物レンズと、 光ビームを第1の対物レンズと第2の対物レンズの一方
    に向けて発生する手段と、 回転中心軸を有し、第1の対物レンズと第2の対物レン
    ズを保持するレンズホルダと、 前記第1及び第2の対物レンズの一方の近傍に設けら
    れ、その一方に入射する光ビームの一部を反射すること
    ができるレンズホルダに設けられた反射手段と、 前記レンズホルダを回転中心で回転させ、また、その回
    転中心軸に沿った移動を許容してその一方の対物レンズ
    を光軸に沿って移動させる支持手段と、 前記レンズホルダを回転駆動して前記対物レンズの一方
    を選択してこの対物レンズを光ビームの光路上に配置
    し、その選択された対物レンズによって光ビームを記録
    媒体に向けて集束させ、前記レンズホルダを対物レンズ
    の光軸に沿って微動して対物レンズのフォ―カスを調整
    し、また、前記レンズホルダを微小回転して対物レンズ
    で前記記録媒体の目的領域を追跡させる対物レンズ駆動
    手段と、 前記反射手段により反射された光ビームを検出して前記
    光路上に配置された一方の対物レンズを識別する識別手
    段と、を具備することを特徴とする記録媒体を光ビーム
    で検索する装置。
  2. 【請求項2】前記対物レンズ駆動手段は、 少なくとも第1の磁石と第1のコイルで構成され、第1
    のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸回りに回転
    させる第1の電磁駆動手段と、 少なくとも第2の磁石と第2のコイルで構成され、第1
    のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸の軸方向に
    平行移動させる第2の電磁駆動手段を具備し、 前記レンズホルダがトラッキング動作範囲を超えて回転
    移動することにより対物レンズを切り替えて第2の対物
    レンズが選択状態になると、第1の磁石と第2のコイル
    で、前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第3の
    電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第1のコイルで、
    前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第
    4の電磁駆動手段を構成することを特徴とする請求項1
    に記載の記録媒体を光ビームで検索する装置。
  3. 【請求項3】前記第1の磁石、第1のコイル、第2の磁
    石、第2のコイルは回転軸に対し点対称に配置されるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の記録媒体を光ビームで
    検索する装置。
  4. 【請求項4】前記識別手段は、光ビームの一部を検出し
    て検出信号を発生するする検出手段と、この検出信号を
    基に対物レンズの識別信号を発生する識別信号発生手段
    とを含むことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体を
    光ビームで検索する装置。
  5. 【請求項5】前記識別手段は、光ビームの一部を検出し
    て検出信号を発生するする検出手段と、 この検出信号を基に対物レンズの識別信号を発生する識
    別信号発生手段とを含み、前記識別信号に応答して、少
    なくとも一方のコイルをトラッキングッキング動作を実
    行する制御回路からフォーカス動作を実行する制御回路
    へ、また、同じ数のコイルを逆にフォーカス動作を行わ
    せる制御回路からトラッキング動作を実行する制御回路
    へ切り換えるスイッチング回路を具備することを特徴と
    する請求項2に記載の記録媒体を光ビームで検索する装
    置。
  6. 【請求項6】光ビームを光路に向けて発生する手段と、 光ビームを夫々異なる開口数を有する第1及び第2の集
    光ビームに変換する第1及び第2の変換手段と、 この第1及び第2の変換手段を支持する支持手段と、 支持手段を移動して第1及び第2の変換手段の一方を選
    択的に光ビームの光路上に配置する選択手段と、 前記第1及び第2の変換手段の一方を特定する識別信号
    を発生する手段と、 を具備することを特徴とする記録媒体を光ビームで検索
    する装置。
  7. 【請求項7】第1及び第2の変換手段は、夫々口径の異
    なる第1及び第2のアパーチャを有することを特徴とす
    る請求項6に記載の記録媒体を光ビームで検索する装
    置。
  8. 【請求項8】第1及び第2の変換手段は、共通の対物レ
    ンズを含むことを特徴とする請求項6に記載の記録媒体
    を光ビームで検索する装置。
  9. 【請求項9】前記識別手段は、光ビームの一部を反射す
    る反射手段と、反射された光ビームを検出する検出手段
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の記録媒体を光
    ビームで検索する装置。
  10. 【請求項10】前記識別手段は、レンズホルダの位置を
    機械的に検出して検出信号を発生するする検出手段と、
    この検出信号を基に対物レンズの識別信号を発生する識
    別信号発生手段とを含むことを特徴とする請求項6に記
    載の記録媒体を光ビームで検索する装置。
  11. 【請求項11】前記識別手段は、レンズホルダの位置を
    電気的な抵抗の変化として検出して検出信号を発生する
    する検出手段と、この検出信号を基に対物レンズの識別
    信号を発生する識別信号発生手段とを含むことを特徴と
    する請求項6に記載の記録媒体を光ビームで検索する装
    置。
  12. 【請求項12】前記識別手段は、レンズホルダの位置を
    静電容量の変化として検出して検出信号を発生するする
    検出手段と、この検出信号を基に対物レンズの識別信号
    を発生する識別信号発生手段とを含むことを特徴とする
    請求項6に記載の記録媒体を光ビームで検索する装置。
  13. 【請求項13】前記識別手段は、レンズホルダの位置を
    電磁誘導の変化として検出して検出信号を発生するする
    検出手段と、この検出信号を基に対物レンズの識別信号
    を発生する識別信号発生手段とを含む。
  14. 【請求項14】前記識別手段は、レンズホルダの位置を
    超音波で検出して検出信号を発生するする検出手段と、
    この検出信号を基に対物レンズの識別信号を発生する識
    別信号発生手段とを含むことを特徴とする請求項6に記
    載の記録媒体を光ビームで検索する装置。
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