JPH0917005A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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Publication number
JPH0917005A
JPH0917005A JP7160525A JP16052595A JPH0917005A JP H0917005 A JPH0917005 A JP H0917005A JP 7160525 A JP7160525 A JP 7160525A JP 16052595 A JP16052595 A JP 16052595A JP H0917005 A JPH0917005 A JP H0917005A
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JP
Japan
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objective lens
optical
optical pickup
driving device
mirror
Prior art date
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Application number
JP7160525A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Sekimoto
芳宏 関本
Yasuo Nakada
泰男 中田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0917005A publication Critical patent/JPH0917005A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 対物レンズに入射する光ビームを切り替える
際に光量のロスが無く、ビームの切り替えが容易で、角
度変化を伴わず、かつ一つの対物レンズ駆動装置を用い
て、容易に複数の種類の光ディスクに対応できる光ピッ
クアップを提供する。 【構成】 レンズホルダー7には複数の対物レンズ5,
6が搭載されており、対物レンズの下方に位置する立ち
上げミラー3が、対物レンズの配列方向に平行移動可能
で、立ち上げミラー3を移動させることによって、どの
対物レンズに光ビームを入射させるかを切り替える構成
である。立ち上げミラー3を移動させる代わりに、光路
の途中に配置した複数の反射面を有するビーム切り替え
プリズム30を移動させても良いし、対物レンズ駆動装
置2全体を移動させても良いし、また、軸摺回動型対物
レンズ駆動装置2の可動部を2つの磁気的安定点にした
がって回転させても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク装置に用
いられる光ピックアップに関し、特に、記録媒体に光ビ
−ムを照射することによって情報を光学的に記録,再生
または消去する事ができる光磁気ディスク記録再生装置
等の光学的情報記録再生装置などに備えられる光ピック
アップに関する。
【0002】
【従来の技術】光ビームを収束して、その収束光を光磁
気ディスクなどの情報記録媒体に照射するための対物レ
ンズを、フォーカシング方向及びトラッキング方向に移
動制御する2軸駆動の対物レンズ駆動装置を搭載した光
ピックアップとして、図22のような構造がある(第1
の従来例)。図22は、従来の光ピックアップ(一部)
を示す斜視図であり、図中、101は対物レンズ駆動装
置、102は対物レンズ、103は対物レンズ102を
収納するレンズホルダー、104はレンズホルダー10
3の両側面に取り付けられた基板、105,106はそ
れぞれレンズホルダー103中央部の穴に固着されたフ
ォーカシングコイル及びトラッキングコイル、107は
ベース、108はレンズホルダー103をベース107
に対してフォーカシング方向及びトラッキング方向に移
動可能に支持するための弾性体、109は弾性体108
の一端108aを基板104に固着するための半田、1
10はベース107に固定された基板、111は弾性体
108の他端108bを基板110に固着するための半
田、112はダンパー材、113は永久磁石、114は
ストッパーである。この例では、レンズホルダー103
には一つの対物レンズ102が搭載され、その下方には
図示しない光学系からの光ビームを対物レンズ102の
方へ曲げるための立ち上げミラー115が、やはりただ
一つ配置されている。
【0003】ところで、光ディスクには、CDに代表さ
れる再生のみが可能なもの、一度だけ記録が可能なライ
トワンス型のもの、光磁気方式や相変化方式などの何度
でも記録、消去が可能なものなど様々なものがある。ま
た、これら光ディスクにおいては、近年、大容量化,高
密度化が進み、対物レンズのNAを上げてもディスクの
スキューの影響が小さくなるように、ディスクの基板の
厚さを薄くしたものなども提案されている。このよう
に、様々な光ディスクの形態が存在するため、これらを
一つの装置で処理可能な光ピックアップの開発が望まれ
ている。
【0004】例えば、基板の厚さや屈折率が異なる光デ
ィスクに対しては、それぞれに適合した集光条件の対物
レンズを用いないと必要な集光特性を得られないため、
このように種類の異なる光ディスクに対して、一つの装
置で記録,再生等を行う光ピックアップの例として、対
物レンズ駆動装置の可動部に複数の対物レンズを搭載
し、ディスクの種類に応じて使い分ける方法が特開平6
−333255号公報に示されている(第2の従来
例)。この従来例では、複数の対物レンズに対して、複
数のミラー面を有するビーム分離ミラーをその下方に配
置し、光源に近い側のミラー面をハーフミラーとするこ
とによって、複数の対物レンズに対してビームを入射さ
せる構造となっている。
【0005】一方、第3の例として、対物レンズ駆動装
置をディスクの両面に配置し、ガルバノミラーを回転さ
せることによって、光ビームの入射する対物レンズ駆動
装置を切り替える方法が特開平3−78122号公報に
示されている。この従来例では、ガルバノミラーの大き
な回転により、どちらの対物レンズ駆動装置に光ビーム
を向けるかを切り替えるとともに、ガルバノミラーの微
小な回転により、トラッキングのためのビーム変位を行
う構造となっている。
【0006】更に、第4の従来例として、対物レンズ駆
動装置の可動部に複数の対物レンズを搭載し、光路の途
中に配置したミラーの回転によりビームを切り替える方
法が特開平7−37259号公報に示されている。この
従来例では、光路の途中のミラーの有無により、ビーム
を第1の対物レンズに入射させるか、第2の対物レンズ
に入射させるかを切り替えており、また、対物レンズ駆
動装置の具体的な例として、軸摺回動型の2軸アクチュ
エータが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第2の従来例では、ハ
ーフミラーによって光ビームを分離しているため、使用
していない対物レンズにも光ビームが入射し、光量のロ
スが大きく、特に、記録のために大きなレーザパワーが
必要な光磁気ディスク装置に用いるには不適当である。
【0008】第3の従来例では、光ビームの方向を完全
に切り替えるため、光量のロスは無いが、対物レンズ駆
動装置が複数個存在するため、装置が大型化するという
問題がある。
【0009】第4の従来例では、光ビームの方向を完全
に切り替えるため、光量のロスは無いが、ミラーを回転
させることで光ビームを切り替える構造であり、光ビー
ムの角度としての最適状態と、光ビームの位置としての
最適状態とがずれる可能性があり、ビームの角度と位置
の両方を合わせることが困難であるという問題がある。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、対物レンズに入射する光ビームを切り替える
際に光量のロスが無く、ビームの切り替えが容易で、角
度変化を伴わず、かつ、一つの対物レンズ駆動装置を用
いて、容易に複数の種類の光ディスクに対応できる光ピ
ックアップを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)光ビームを収束して、その収束光
を記録媒体に照射するための対物レンズを所定方向に移
動制御するための対物レンズ駆動装置と、光ビームの方
向を変更するための立ち上げミラーを備える光ピックア
ップであって、前記対物レンズは前記対物レンズ駆動装
置の可動部に複数個搭載され、前記立ち上げミラーを移
動させることによって、光ビームを入射させる対物レン
ズを切り替えること、更には、(2)前記立ち上げミラ
ーは一つの反射面を有し、前記複数の対物レンズに対し
て、その光軸方向に離間して配置され、光軸と垂直な方
向に移動可能であること、更には、(3)前記複数の対
物レンズは、前記記録媒体のトラックの方向と垂直な方
向(トラッキング方向)に配され、トラッキング方向の
同一の向きに移動可能であり、前記立ち上げミラーもま
た、トラッキング方向に移動可能であること、更には、
(4)光ビームを収束して、その収束光を記録媒体に照
射するための対物レンズを複数個搭載した可動部を所定
方向に移動制御するための対物レンズ駆動装置と、光ビ
ームの方向を変更するための立ち上げミラーを備え、前
記立ち上げミラーを移動させることによって、光ビーム
を入射させる対物レンズを切り替える光ピックアップで
あって、前記複数の対物レンズは、前記記録媒体のトラ
ック方向と平行な方向(タンジェンシャル方向)に並ん
で配されるとともに、前記可動部をその重心近傍を中心
に回動させることにより、前記対物レンズを前記記録媒
体のトラック方向と垂直な方向(トラッキング方向)に
移動制御すること。
【0012】更には、(5)前記複数の対物レンズを搭
載した可動部は、その重心近傍を通る光軸方向の延長線
上を頂点とする略V字形状の金属ばねで固定部に対して
支持されていること、更には、(6)光源からの光ビー
ムを収束して、その収束光を記録媒体に照射するための
対物レンズを所定方向に移動制御するための対物レンズ
駆動装置を備える光ピックアップであって、前記光源と
前記対物レンズとの間に、光路を切り替えるための複数
の反射面を有するプリズムを配置し、前記プリズムを移
動させることによって、光ビームを入射させる対物レン
ズを切り替えること、更には、(7)前記プリズムは2
つの反射面を有し、かつ、その平面形状がほぼ2等辺三
角形の三角柱で、等しい辺を有する2面が反射面である
こと、更には、(8)光ビームを収束して、その収束光
を記録媒体に照射するための対物レンズを所定方向に移
動制御するための対物レンズ駆動装置と、光ビームの方
向を変更するためのミラーを備え、前記対物レンズは前
記対物レンズ駆動装置の可動部に複数個搭載され、前記
ミラーが前記対物レンズの光軸と垂直な方向に移動可能
である光ピックアップであって、前記ミラーの移動によ
って、光ビームを入射させる対物レンズを切り替えると
ともに、前記ミラー位置の徴調整によって前記対物レン
ズに入射する光ビームの強度分布調整を行うこと、更に
は、(9)前記光ビームのスポット形状は略楕円形状で
あり、前記ミラーの移動方向が、前記光ビームのスポッ
ト形状において狭い方向であること、更には、(10)
前記記録媒体から検出されるプッシュプル信号のオフセ
ット量に基づいてミラーの位置調整を行って強度分布調
整を行うこと。
【0013】更には、(11)光ビームを収束して、そ
の収束光を記録媒体に照射するための対物レンズを所定
方向に移動制御するための対物レンズ駆動装置と、光ビ
ームの方向を変更するための立ち上げミラーと、前記対
物レンズと前記立ち上げミラーとの相対位置を検出する
位置検出手段を備え、前記対物レンズは前記対物レンズ
駆動装置の可動部に複数個搭載され、前記立ち上げミラ
ーが前記複数の対物レンズの光軸と垂直な方向に移動可
能である光ピックアップであって、前記立ち上げミラー
の移動によって、光ビームを入射させる対物レンズを切
り替えるとともに、前記位置検出手段からの信号に基づ
いて前記立ち上げミラー位置を徴調整することによって
前記対物レンズに入射する光ビームの強度分布調整を行
うこと更には、(12)前記立ち上げミラーの移動方向
が、光ピックアップのアクセスの方向であり、強度分布
調整の際には前記対物レンズ駆動装置の可動部を中立状
態に保持して前記立ち上げミラーを移動させ、光ピック
アップのアクセス時には、前記位置検出手段からの信号
を用いて前記可動部の振動を抑制すること、更には、
(13)光ビームを収束して、その収束光を記録媒体に
照射するための対物レンズを複数個搭載した可動部を所
定方向に移動制御するための対物レンズ駆動装置と、前
記複数の対物レンズのいずれか一つに光ビームを入射さ
せるための光学手段を備える光ピックアップであって、
前記光学手段からの光ビームに対して前記対物レンズ駆
動装置全体を移動させることによって、光ビームを入射
させる対物レンズを切り替えること。
【0014】更には、(14)前記対物レンズ駆動装置
と、前記光学手段を搭載するハウジングとの間で平行リ
ンク支持機構を構成し、前記対物レンズ駆動装置が、前
記光学手段を飛び越えるように移動可能であること、更
には、(15)前記記録媒体が正規の位置に装着される
前に使用する対物レンズを選択するとともに、前記対物
レンズ駆動装置の移動を完了させること、更には、(1
6)前記対物レンズ駆動装置を、前記複数の対物レンズ
の光軸方向と垂直な平面内で回転させることによって切
り替えること、更には、(17)光源からの光ビームを
収束して、その収束光を記録媒体に照射するための対物
レンズを所定方向に移動制御するための対物レンズ駆動
装置を備える光ピックアップにおいて、前記対物レンズ
は前記対物レンズ駆動装置の可動部に複数個搭載され、
前記対物レンズ駆動装置は、前記対物レンズの光軸と離
間して、前記光軸と平行な支持軸に沿って摺動可能で、
かつ支持軸の回りに回動可能なように前記対物レンズを
含む可動部が支持されており、前記可動部を前記支持軸
の回りに回転させることによって、光ビームが入射する
対物レンズを切り替えるものであって、前記可動部また
は前記支持軸を固定した固定部のいずれか一方に複数の
磁性体片を固定し、他方に複数の永久磁石を対向して固
定し、回転による対物レンズ切り替え位置に対応して、
複数の磁気的安定位置を有するようにしたこと、更に
は、(18)前記固定部側に配置される磁性体片または
永久磁石を回転させ、磁気吸引力によって、前記可動部
がこれに追従するように回転することで、切り替えが行
われること。
【0015】更には、(19)光ビームを収束して、そ
の収束光をディスク状記録媒体に照射するための対物レ
ンズを複数個、前記記録媒体のトラック方向と垂直な方
向(トラッキング方向)に並べて搭載した可動部を、所
定方向に移動制御するための対物レンズ駆動装置を備え
る光ピックアップであって、前記対物レンズを切り替え
ることによって、前記ディスク状記録媒体の記録、再生
等可能半径を切り替えること、更には、(20)前記複
数の対物レンズのうち、前記ディスク状記録媒体のより
内周側に位置する対物レンズによって、前記ディスク状
記録媒体のより内周側のデータの記録、再生等を行うこ
と、更には、(21)前記複数の対物レンズのうち、前
記ディスク状記録媒体のより外周側に位置する対物レン
ズによって、前記ディスク状記録媒体のより外周側のデ
ータ記録、再生等を行うこと、を特徴としたものであ
る。
【0016】
【作用】前記構成を有する本発明の光ピックアップは、
(1)立ち上げミラーを移動させることによって光ビー
ムの位置を切り替えるので光量のロスが無く、立ち上げ
ミラーを平行移動させるだけなので、角度変化をともな
わずに光ビームの切り替えを行うことができる。また、
一つの対物レンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載し
ているので、装置の小型化が実現できる。(2)一つの
立ち上げミラーを光軸と垂直な1方向に移動させるだけ
なので、構造が簡単である。(3)トラッキング方向に
平行移動させるタイプの対物レンズ駆動装置において、
対物レンズがトラッキング方向に並んでいるので、二つ
の磁気回路の間隔を小さくできるとともに、同じ方向に
立ち上げミラーが移動可能なので入射ビームの切り替え
ができる。(4)立ち上げミラーを移動させることによ
って光ビームの位置を切り替えるので光量のロスが無
く、立ち上げミラーを平行移動させるだけなので、角度
変化を伴わずに光ビームの切り替えを行うことができ
る。また、一つの対物レンズ駆動装置に複数の対物レン
ズを搭載しているので、装置の小型化が実現できる。ま
た、可動部の重心近傍を中心に回転させることによって
トラッキング方向の移動制御を行うので、対物レンズが
タンジェンシャル方向に並んでいても装置の小型化が可
能である。(5)略V字形状の金属ばねで支持するの
で、上記回転が可能で、かつ、金属ばねを用いているの
で、これを利用したコイルへの通電が可能となる。
【0017】(6)複数の反射面を有するプリズムを移
動させることによって光ビームの位置を切り替えるので
光量のロスが無く、プリズムを平行移動させるだけなの
で、角度変化を伴わずにビームの切り替えを行うことが
できる。また、一つの対物レンズ駆動装置に複数の対物
レンズを搭載しているので、装置の小型化が実現でき
る。(7)プリズムが二つの反射面を有する三角柱形状
なので、これを平行移動させるだけで、ビームを2方向
に切り替えることができる。(8)ミラーの大きな振幅
の移動によって光ビームの位置を切り替えるので光量の
ロスが無く、かつ、ミラーの徴調整によって光ビームの
強度分布調整も行えるので、簡単で精度の良い切り替え
が可能となる。また、一つの対物レンズ駆動装置に複数
の対物レンズを搭載しているので、装置の小型化が実現
できる。(9)ミラーの移動方向が楕円スポットの短径
方向なので、精度の良い強度分布調整が必要な方向にお
ける調整をミラーの移動によって行える。(10)プッ
シュプル信号のオフセット量に基づいてミラーの位置調
整を行うので、特別の検出手段を必要とせずに調整する
ことができる。(11)ミラーの大きな振幅の移動によ
って光ビームの位置を切り替えるので光量のロスが無
く、かつ、ミラーと対物レンズの相対位置検出手段から
の信号に基づいてミラー位置の徴調整を行うことによっ
て光ビームの強度分布調整も行えるので、簡単で精度の
良い切り替えが可能となる。また、一つの対物レンズ駆
動装置に複数の対物レンズを搭載しているので、装置の
小型化が実現できる。(12)上記の位置検出手段から
の信号を用いて、アクセス時の対物レンズ位置ロックも
行えるので、アクセス時の対物レンズの振動を抑制でき
る。(13)対物レンズ駆動装置全体を移動させること
によって光ビームの位置を切り替えるので光量のロスが
無く、光ビームを振らないので角度精度が良い。また、
一つの対物レンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載し
ているので、装置の小型化が実現できる。
【0018】(14)平行リンク機構によって、対物レ
ンズ駆動装置の移動の際の支持を行うので、位置決めが
容易であるとともに、立ち上げミラーを乗り越えるよう
に移動できるので、装置の薄型化が可能となる。(1
5)記録媒体が正規の位置に装着される前に対物レンズ
駆動装置の移動を行うので、移動の際の上下動によって
記録媒体と対物レンズとが衝突するのを防げる。(1
6)対物レンズ駆動装置全体を回転させるだけでビーム
の切り替えができるので構造が簡単である。(17)支
持軸のまわりに可動部を回転させることによって光ビー
ムの位置を切り替えるので光量のロスが無く、光ビーム
を振らないので角度精度が良い。かつ、磁性体片の吸引
力によって複数の安定点をもつので、切り替えが容易で
ある。また、一つの対物レンズ駆動装置に複数の対物レ
ンズを搭載しているので、装置の小型化が実現できる。
(18)磁性体片または永久磁石を回転させることで切
り替えるので構造が簡単である。(19)対物レンズの
位置によってディスク記録、再生可能半径位置を変える
ことができるので、ディスクの種類によって容量を変え
ることも可能となる。(20)内周側の対物レンズによ
って、ディスクのより内周側のデータの記録、再生が可
能なので、内周側の容量を大きくすることができる。
(21)外周側の対物レンズによって、ディスクのより
外周側のデータの記録、再生が可能なので、外径の異な
るディスクに対して装置の小型化が実現できる。
【0019】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。 (第1の実施例)図1〜図3は、本発明による光ピック
アップの一実施例を示すための構成図で、図1は光ピッ
クアップの分解斜視図、図2は図1において立ち上げミ
ラーが移動した状態を示す分解斜視図、図3(a)は図
1の平面図、(b)は図3(a)のA−A断面図であ
る。なお、これらの図においては、光ピックアップの発
光側、受光側などの光学系は省略してあり、対物レンズ
駆動装置とその周辺の構造のみ示している。
【0020】この実施例における光ピックアップ1は、
対物レンズ駆動装置2と、立ち上げミラー3及びその駆
動機構などが配置されたハウジング4などを備えてい
る。対物レンズ駆動装置2は、光ビームを収束して、そ
の収束光を記録媒体に照射するための対物レンズ5,6
と、対物レンズ5,6を保持するレンズホルダー7と、
レンズホルダー7の両側面に取り付けられた基板8と、
レンズホルダー7の両側の凹部に固着されたフォーカシ
ングコイル9及びトラッキングコイル10とにより可動
部を形成している。基板8の側方の上下にはそれぞれレ
ンズホルダー7をベース11に対してフォーカシング方
向及びトラッキング方向に移動可能に支持するための弾
性体12が配置されている。弾性体12の一端12a
は、半田13によって基板8に固着され、弾性体12の
他端12bは、半田14によって基板15に固着されて
いる。弾性体12の一方の端部12b付近の根元部には
ダンパー材12cが固着されており、弾性体12の共振
を抑える働きがある。ベース11上には、略U字形のヨ
ーク16が載置され、ヨーク16の一方の壁面には永久
磁石17が固着されている。基板15は、スペーサ18
を介してベース11からの立設部11aに対して固定ね
じ19により固定されている(図3(a)参照)。フォ
ーカシングコイル9及びトラッキングコイル10の一部
は、ヨーク16と永久磁石17により形成された磁気回
路20の磁気ギャップ20a中に配置され、フォーカシ
ングコイル9及びトラッキングコイル10の端子は、基
板8、弾性体12を介して、基板15に電気的に接続さ
れている。以上のような構成において、フォーカシング
コイル9及びトラッキングコイル10に電流を流すと、
それぞれフォーカシング方向及びトラッキング方向に独
立して可動部を駆動することができる。
【0021】レンズホルダー7上には二つの対物レンズ
5,6が搭載されており、これらは、異なった基板厚さ
のディスクに対応するなどのため、異なった仕様のもの
である。たとえば、対物レンズ5は基板厚さの薄いディ
スクに対し、対物レンズ6は基板厚さの厚いディスクに
対応するものである。対物レンズ駆動装置2は、ハウジ
ング4上に載置される。対物レンズ駆動装置2の下方の
ハウジング4上には、立ち上げミラー3が、移動台21
上に固定されており、移動台21はガイド22に案内さ
れ、モータ23の力をラック24、ピニオン25により
移動台21に伝えることで平行移動可能になっている。
【0022】図1においては、立ち上げミラー3は対物
レンズ5の下方に位置しており、移動台21がハウジン
グ4の第1の壁面4aに当たった状態で、光ビームの光
軸26と、対物レンズ5の光軸27とが一致するような
位置関係になっている。したがって、図示しない発光部
からの光ビームは、対物レンズ5に入射し、対物レンズ
6には入射しないことになる。一方、モータ23が回転
し、移動台21が駆動され、ハウジング4の第2の壁面
4bに当たった状態が図2で、この状態で光ビームの光
軸26と、対物レンズ6の光軸28とが一致するような
位置関係になっている。したがって、図示しない発光部
からの光ビームは、対物レンズ6に入射し、対物レンズ
5には入射しないことになる。図3(b)は、立ち上げ
ミラー3が図1の位置にある状態を実線で、図2の位置
にある状態を破線で示しており、図では対物レンズ駆動
装置2全体が、立ち上げミラー3よりも上方に配置して
あるが、薄型化を図るために、対物レンズ駆動装置2の
ベース11の裏面よりも立ち上げミラー3が一部突出し
ていても良い。
【0023】以上のような構成とすることにより、立ち
上げミラーを移動させることによって光ビームの位置を
切り替えるので光量のロスが無く、立ち上げミラーを平
行移動させるだけなので、角度変化を伴わずに光ビーム
の切り替えを行うことができる。また、一つの対物レン
ズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載しているので、装
置の小型化が実現できる。
【0024】対物レンズに入射する光ビームを切り替え
る方法としては、光源を含む光学系全体を移動させる方
法なども考えられるが、一つの立ち上げミラーを光軸と
垂直な1方向に移動させるだけの方法が、構造が簡単で
ある。
【0025】また、対物レンズを配置する方向として
は、図で示したトラッキング方向に並べる方法以外に
も、それとは直角のタンジェンシャル方向に並べること
も考えられるが、二つの磁気回路の間にタンジェンシャ
ル方向に並べると、二つの磁気回路の間隔を大きく取る
必要があり、装置が大きくなるし、かつ、レンズホルダ
ーが大きくなるので共振の問題なども発生し易い。図で
示したように、トラッキング方向に平行移動させるタイ
プの対物レンズ駆動装置において、対物レンズをトラッ
キング方向に並べることにより、二つの磁気回路の間隔
を小さくできるとともに、同じ方向に立ち上げミラーが
移動可能なので入射ビームの切り替えが容易にできる。
【0026】なお、立ち上げミラーを移動させる手段の
駆動源として、回転型のモータにて説明したが、リニア
モータで直接駆動しても良いし、磁性体とソレノイドコ
イルの吸引力を利用しても良い。また、モータの回転力
を直線運動に変換する方法として、ラック、ピニオン機
構を用いる方法で説明したが、ベルト方式、カムなど何
でも良い。さらに、歯車の歯数なども図のものに限定さ
れるものではない。
【0027】(第2の実施例)図4は、本発明による光
ピックアップの第2の実施例を示すための構成図で、図
4(a)が平面図、(b)が(a)におけるA−A断面
図である。立ち上げミラーの移動機構は第1の実施例と
同じであるので、ここでは対物レンズ駆動装置の構造を
説明する。なお、図において第1の実施例と同じ働きの
部品には同じ番号を付与している。
【0028】この実施例における対物レンズ駆動装置2
において、第1の実施例と異なるのは、可動部の支持方
法、対物レンズ5,6の配列方向、磁気回路の配列方向
などである。すなわち、4本の弾性体12により可動部
が支持されているが、上下それぞれの2本ずつが略V字
形状に配置され、その一端12aは、レンズホルダー7
の上下に固定された基板8に対して半田13により固着
されている。二つの対物レンズ5,6はタンジェンシャ
ル方向(図中Ta方向)に配列され、二つの磁気回路は
トラッキング方向(図中Tr方向)に配列されている。
以上のような構成において、フォーカシングコイル9に
電流を流すと可動部がフォーカシング方向に駆動され、
トラッキングコイル10に電流を流すと可動部は偶力を
受けて、V字形の弾性体12の交点(延長線上)を中心
に回転し、二つの対物レンズ5,6はトラッキング方向
に駆動される(向きとしては逆方向になる)。上記の回
転中心は、可動部の重心を通る直線上(光軸方向)近傍
にあることが望ましい。こうすることにより、重心まわ
りの回転運動となるので周波数特性が良好で、アクセス
時には重心に対する並進力のみが作用し、可動部の揺れ
も抑制できる。
【0029】光学系の構造の都合上、光源からの光ビー
ムの入射がタンジェンシャル方向になる場合があり、そ
の場合、対物レンズをタンジェンシャル方向に配列する
必要があるが、第1の実施例では、二つの磁気回路の間
隔が大きくなるという問題があった。しかし、第2の実
施例では、二つの磁気回路がトラッキング方向に並らん
でいるので、二つの磁気回路の間隔を変える事なく、二
つの対物レンズをタンジェンシャル方向に配列すること
ができ、装置の小型化を図ることができる。
【0030】以上のように、対物レンズをタンジェンシ
ャル方向に並べる場合には、可動部の回転によってトラ
ッキング駆動する方法が良いが、そのための支持方法と
しては、ここで示したV字形の4本のばねを用いる方法
以外にも、軸摺回動方式と呼ばれるものや、樹脂ヒンジ
方式と呼ばれるものも考えられるが、4本の金属ばねを
用いると、これを利用したコイルへの通電が可能にな
る。
【0031】(第3の実施例)図5〜図6は、本発明に
よる光ピックアップの第3の実施例を示すための構成図
で、図5は一方の対物レンズに光ビームを入射する場合
で、(a)は平面図、図5(b)は(a)のA−A断面
図である。図6は他方の対物レンズに光ビームが入射す
る場合で、(a)は平面図、図6(b)は(a)のA−
A断面図である。対物レンズ駆動装置の構造について
は、図3あるいは図4どちらの構造でも良いし、または
別の方式のものでも良いが、図面では図3と同じ構造を
示してある。
【0032】この実施例では、対物レンズ5,6のそれ
ぞれの直下に立ち上げミラー3a,3bが配置されてお
り、どちらかの立ち上げミラーに入射した光ビームが対
物レンズの方向に偏向される。立ち上げミラー3a,3
bから離間した(この例ではTa方向。対物レンズがT
a方向に並んだ図4の構造の対物レンズ駆動装置ではT
r方向)位置に一つの反射面を持つ一対の偏向ミラー2
9a,29bが配置され、その間には二つの反射面を持
つビーム切り替えプリズム30が、Tr方向に可動部に
配置されている。このビーム切り替えプリズムの移動手
段としては、第1の実施例で説明したように、モータと
歯車を用いても良いし、その他の方法でも良い。
【0033】図5は、左側の対物レンズ5に光ビームを
入射させる場合について説明したもので、図示しない光
源からの光ビーム31は、ビーム切り替えプリズム30
の第1の反射面30aで反射され、さらに偏向ミラー2
9a、立ち上げミラー3aで反射された後、対物レンズ
5に入射する。一方、図6は右側の対物レンズ6に光ビ
ームを入射させる場合について説明したもので、図示し
ない光源からの光ビーム31は、ビーム切り替えプリズ
ム30の第2の反射面30bで反射され、さらに偏向ミ
ラー29b、立ち上げミラー3bで反射された後、対物
レンズ6に入射する。このように、ビーム切り替えプリ
ズムをTr方向に平行移動させるだけで、どちらの対物
レンズに光ビームを入射させるかを切り替えることがで
きる。
【0034】以上のような構成とすることにより、複数
の反射面を有するプリズムを移動させることによって光
ビームの位置を切り替えるので光量のロスが無く、プリ
ズムを平行移動させるだけなので、角度変化を伴わずに
ビームの切り替えを行うことができる。また、一つの対
物レンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載しているの
で、装置の小型化が実現できる。
【0035】(第4の実施例)図7〜図10は、本発明
による光ピックアップの第4の実施例を示すための説明
図及び構成図で、図7は光ビームの光軸と対物レンズの
光軸との位置関係を示した図、図8はプッシュプル法の
原理を説明するための図である。また、図9及び図10
は、対物レンズの配列方向と光ビームの形状との関係を
説明するための図である。図9は対物レンズがTa方向
に配列された場合で、(a)は対物レンズ駆動装置の構
造を示す平面図、(b)はディスクのトラックと光ビー
ムの関係を示す平面図、(c)は同側面図である。図1
0は対物レンズがTr方向に配列された場合で、(a)
は対物レンズ駆動装置の構造を示す平面図、(b)はデ
ィスクのトラックと光ビームの関係を示す平面図、
(c)は同側面図である。
【0036】第1、第2、第3の実施例で説明したよう
に、立ち上げミラーやビーム切り替えプリズムを平行移
動させることによって、どの対物レンズに光ビームを入
射させるかを切り替えることができる。その際に、対物
レンズの光軸と光ビームの光軸とを一致させることが望
ましいので、第1の実施例では、移動台21がハウジン
グ4の壁面4a,4bに当たった状態でこれらの光軸が
一致するように、機械的に位置関係を設定した。さら
に、本実施例では移動台の可動範囲を拡大し、最適位置
近傍で移動台の位置を徴調整できる構造とした。
【0037】図7に、対物レンズ5(あるいは6。いず
れでも同様。)と立ち上げミラー3との位置関係を示
す。(b)が光軸が一致した状態で、対物レンズ5の光
軸に対称に光ビームの強度分布している。(a)は立ち
上げミラー3の位置が左にずれた状態、(c)は右にず
れた状態であり、立ち上げミラー3の位置を徴調整する
ことによって、(b)の状態に合わせるのが望ましい。
なお、ここでは第1の実施例のように立ち合わせるミラ
ーを移動させる場合について説明するが、第3の実施例
のようにビーム切り替えプリズムを移動させる場合につ
いても同様である。
【0038】どの位置が最適かを判断する基準として、
プッシュプル信号のオフセット量を用いると良い。図8
は、プッシュプル法の検出原理を説明するための図で、
(a)のように対物レンズ5(あるいは6)から出射さ
れた光ビームはディスク32の案内溝で回折され、0次
回折光と1次回折光が重なる領域では光の干渉が生じ、
トラックずれによって強度分布が変化するので、(b)
のように2分割ディスク33によりこのずれを検出でき
る。ところが、スポットに対して強度分布がずれている
と、2分割ディスク33のそれぞれの検出部に入射する
光ビームの強度にアンバランスが生じ、オフセットが発
生する。したがって、このオフセットを最小にするよう
に立ち上げミラー3の位置を徴調整することで、強度分
布調整を行うことができる。
【0039】一方、レーザからの出射ビームを整形せず
に用いた場合、スポット26aは通常楕円形状をしてお
り、楕円スポット26aの狭い方向が強度の変化が急激
となるので、機械的な精度だけで強度分布を合わせるの
が困難な場合があり、徴調整が必要になってくる。した
がって、楕円スポット26aの狭い方向と立ち上げミラ
ー3の移動方向を一致させることで、強度分布の徴調整
も行えることになる。図9はTa方向に対物レンズ5,
6が配列された場合で、この場合、立ち上げミラー3
(図示せず)はTa方向に移動させることになるので、
楕円スポット26aの狭い方向は(b)のようにTa方
向とする。一方、図10はTr方向に対物レンズ5,6
が配列された場合で、この場合、立ち上げミラー3(図
示せず)はTr方向に移動させることになるので、楕円
スポット26aの狭い方向は(b)のようにTr方向と
する。
【0040】以上のような構成とすることによって、ミ
ラーの大きな振幅の移動によって光ビームの位置を切り
替えるので光量のロスが無く、かつ、ミラーの徴調整に
よって光ビームの強度分布調整も行えるので、簡単で精
度の良い切り替えが可能となる。さらに、ミラーの移動
方向を楕円スポットの短径方向とすることで、精度の良
い強度分布調整が必要な方向における調整をミラーの移
動によって行えることになる。また、強度分布調整の基
準としてプッシュプル信号のオフセット量を用いること
で、特別の検出手段を必要とせずに基準信号を得ること
ができる。
【0041】(第5の実施例)図11は、本発明の光ピ
ックアップの第5の実施例を示すための構成図で、
(a)は左側の対物レンズに光ビームが入射している場
合の断面図、(b)は右側の対物レンズに光ビームが入
射している場合の断面図である。対物レンズ駆動装置に
ついては、第1の実施例で説明した構造を図示してある
が、他の方式でも良い。
【0042】対物レンズの光軸と光ビームの光軸とをあ
わせるために、立ち上げミラーを徴調整する方法を第4
の実施例で説明したが、本実施例では、対物レンズ駆動
装置の可動部、固定部間に変位検出機構を設け、この信
号を基準としてどの位置に立ち上げミラーを徴調整する
かを判断する方法について説明する。図11において、
平行移動可能な立ち上げミラー3の両側には、LED等
の光源34と、その両側に隣接した光検出器35からな
る光センサー36が備えられている。また、対物レンズ
駆動装置2のレンズホルダー7の裏面中央部には、光源
34からの光を反射し、隣接した光検出器にビームを向
けるための反射部37が備えられている。反射部は斜面
が形成されており、それぞれの斜面で反射された光ビー
ムがそれぞれの光検出器に向けて反射されることにな
り、光検出器35で差動をとることで変位が検出でき
る。(a)は、左側の対物レンズ5に光ビームを入射さ
せる場合で、右側の光センサー36aは、対物レンズ5
の光軸と光ビームの光軸とが一致する状態で差動出力が
0になるように調整されている。一方、(b)は右側の
対物レンズ6に光ビームを入射させる場合で、左側の光
センサー36bは、対物レンズ6の光軸と光ビームの光
軸とが一致する状態で差動出力が0になるように調整さ
れている。
【0043】以上のような構成とすることによって、ミ
ラーと対物レンズの相対位置検出が行え、この信号に基
づいてミラーの位置の徴調整が可能となる。
【0044】一方、第1の実施例で示したような構造の
対物レンズ駆動装置においては、ハウジングをトラッキ
ング方向に移動させる、いわゆるアクセス動作をさせた
場合、その慣性力によって対物レンズが振られてしま
い、サーボ引き込みに時間がかかることがあるが、この
ような変位検出機構があれば、対物レンズ駆動装置の可
動部と固定部の間の相対変位を検出していることにもな
るので、この検出信号を対物レンズ駆動装置の駆動回路
にフィードバックして、いわゆるアクセスロックを行う
ことができ、アクセス時の対物レンズの振動を抑制する
ことが可能となる。
【0045】(第6の実施例)図12〜図14は、本発
明による光ピックアップの第6の実施例を示すための構
成図で、図12は光ピックアップの分解斜視図で、立ち
上げミラーは二つの対物レンズの中間に位置している状
態の図である。図13(a)は図12の例において左側
の対物レンズ5が立ち上げミラーの上方に位置するよう
に対物レンズ駆動装置が移動した状態を示す平面図、
(b)は図13(a)のA−A断面図である。図14
(a)は図12の例において右側の対物レンズ6が立ち
上げミラーの上方に位置するように対物レンズ駆動装置
が移動した状態を示す平面図、(b)は図14(a)の
A−A断面図である。対物レンズ駆動装置2について
は、第1の実施例で説明した構造を図示してあるが、他
の方式でも良い。
【0046】本実施例では、対物レンズ駆動装置2のベ
ース11は、4本のアーム38a〜dによってハウジン
グ4に対して支持されており、これら4本のアーム38
a〜dは平行リンク機構を形成している。したがって、
対物レンズ駆動装置2はハウジング4に対して円弧状に
移動可能で、図示しないモータによって腕部39がその
中心軸39aまわりに回転すると4本のアームのうち、
38aまたは38bが押され、対物レンズ駆動装置2全
体を動かすことができる。図13は左側の対物レンズ5
が立ち上げミラーの上方に位置するように対物レンズ駆
動装置が移動した状態を示しており、図14は右側の対
物レンズ6が立ち上げミラーの上方に位置するように対
物レンズ駆動装置が移動した状態を示している。このよ
うにして、固定された立ち上げミラー3に対して、対物
レンズの位置を切り替えることができる。
【0047】以上のような構成とすることによって、対
物レンズ駆動装置全体を移動させることで光ビームの位
置を切り替えることができるので、光量のロスが無く、
光ビームを振らないので角度精度が良い。また、一つの
対物レンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載している
ので、装置の小型化が実現できる。さらに、このような
平行リンク機構を用いると、位置決めが容易であるとと
もに、立ち上げミラーを乗り越えるように対物レンズ駆
動装置を移動させることができるので、装置の薄型化が
可能となる。
【0048】なお、このような平行リンク機構による移
動を行う場合、移動の際に水平方向の変位だけでなく、
垂直方向(光軸方向)の変位も伴うことになる。したが
って、ディスクが正規の位置に完全に装着された状態で
このような移動を行うと、ディスク(カートリッジ)と
対物レンズ(駆動装置)とが衝突する恐れがある。これ
を回避するため、ディスクが正規の位置に装着される前
に、カートリッジに形成されたディスクの種類の判別信
号などを用いてどちらの対物レンズを用いるかを判断
し、対物レンズ駆動装置の移動を行うことが望ましい。
【0049】(第7の実施例)図15〜図16は、本発
明による光ピックアップの第7の実施例を示すための構
成図で、図15(a)は対物レンズ5に光ビームが入射
している場合の平面図、(b)は(a)のA−A断面
図、図16(a)は対物レンズ5に光ビームが入射して
いる場合の平面図、(b)は(a)のA−A断面図であ
る。対物レンズ駆動装置2については、第1の実施例で
説明した構造を図示してあるが、他の方式でもよい。
【0050】本実施例は、第6の実施例と同様、対物レ
ンズ駆動装置2全体を移動させることによって、どの対
物レンズに光ビームが入射するかを切り替えるものであ
るが、第6の実施例と異なるのは、対物レンズ駆動装置
2全体を回転させることによって切り替えるところであ
る。対物レンズ駆動装置2のベース11下面、二つの対
物レンズ5,6の中間位置に回動軸40(図15(b)
あるいは図16(b)参照)が固定されており、ハウジ
ング4に設けられた軸受け41に支持されている。回動
軸40の一部には歯車42が形成され、モータ43に連
結された歯車44とかみあっている。したがって、モー
タ43によって回動軸40が回転させられることで、対
物レンズ駆動装置2の全体は、二つの対物レンズ5,6
の中間を中心に回転でき、ハウジング4に固定された立
ち上げミラー3により偏向された光ビームが、どちらの
対物レンズに入射するかを切り替えることができる。図
15は、右側の対物レンズ6に光ビームが入射している
状態で、図16は、対物レンズ駆動装置2が180度回
転して、同じく右側に位置することになった対物レンズ
5に光ビームが入射している状態を示している。
【0051】以上のように、対物レンズ駆動装置全体を
水平面内で回転させるだけなので、構造が簡単であると
ともに、上下動を伴わずに移動を行うことができる。
【0052】以上、対物レンズ駆動装置全体を動かす場
合の例として、第6,第7の実施例を示したが、これ以
外にも第1の実施例のように、対物レンズ駆動装置全体
をモータ等により平行移動させても良い。
【0053】(第8の実施例)図17〜図18は、本発
明による光ピックアップの第8の実施例を示すための構
成図で、図17(a)は対物レンズ5に光ビームが入射
している場合の平面図、(b)は(a)のA−A断面
図、図18(a)は対物レンズ6に光ビームが入射して
いる場合の平面図、(b)は(a)のA−A断面図であ
る。
【0054】対物レンズ駆動装置2は、軸摺回動型と呼
ばれる方式のもので(単一の対物レンズを搭載した例と
しては、特開昭62−107446号公報がある)、光
ビームを収束して、その収束光を記録媒体に照射するた
めの対物レンズ5,6と、対物レンズ5,6を保持する
レンズホルダー7と、レンズホルダー7の外周部に固定
されたフォーカシングコイル9及びトラッキングコイル
10とにより可動部を形成している。レンズホルダー7
の中央部には軸受45が形成され、ベース11に固定さ
れた支持軸46に勘合して支持軸46に沿って摺動可能
で、支持軸46のまわりに回動可能に支持されている。
ベース11には、ヨーク16と永久磁石17からなる磁
気回路20が固定され、フォーカシングコイル9及びト
ラッキングコイル10に電流を流すと、それぞれフォー
カシングコイル方向に摺動、支持軸46まわりに回動さ
れることになる。なお、フォーカシングコイル9及びト
ラッキングコイル10への電流の供給方法については図
示していないが、通常フレキシプルプリント回路などで
可動部、固定部間を連結して通電される。
【0055】回動方向の中立点保持のため、可動部側に
磁性体片47が、固定部側に永久磁石48とヨーク49
とが配置される。磁性体片47は漏れによる磁気的勾配
の存在する位置に配置されているので、磁気的に安定な
位置で中立保持されることになる。ところが、磁性体片
47と永久磁石48、ヨーク49は支持軸46に対して
対象に配置されているので、可動部が180度回転した
としても、その位置でやはり中立保持されることにな
る。すなわち、可動部は二つの安定位置を持つことにな
り、それぞれの位置に対応して対物レンズ5,6を配置
すれば、ハウジング4に固定された立ち上げミラー3に
より偏向された光ビームが、どちらの対物レンズに入射
するかを切り替えることができる。切り替えのための力
は、トラッキングコイル10に、磁気的安定点を越える
大きな推力を瞬間的に発生させ、第2の安定点まで可動
部を回転させれば良い。
【0056】図17は、左側の対物レンズ5に光ビーム
が入射している状態を示し、図18は、可動部が180
度回転して、同じく左側に位置することになった対物レ
ンズ6に光ビームが入射している状態を示している。な
お、支持軸46はベース11の裏面よりもさらに突出し
て、ハウジング4に設けられた穴4cに挿入されて、位
置決めが行われる。
【0057】なお、磁性体片47を可動部に、永久磁石
48を固定部に配置することで説明したが、逆の組み合
わせでも良い。
【0058】以上のように、支持軸のまわりに可動部を
回転させることによって光ビームの位置を切り替えるの
で光量のロスが無く、光ビームを振らないので角度精度
が良い。かつ、磁性体片の吸引力によって複数の安定点
をもつので、切り替えが容易である。また、一つの対物
レンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載しているの
で、装置の小型化が実現できる。
【0059】(第9の実施例)図19は、本発明による
光ピックアップの第9の実施例を示すための構成図で、
(a)が平面図、(b)が(a)のA−A断面図であ
る。
【0060】対物レンズ駆動装置2は、第8の実施例と
同様、軸摺回動型と呼ばれる方式のもので、第8の実施
例と異なるのは、中立保持のための磁性体片47、永久
磁石48、ヨ−ク49がレンズホルダ−7の下方に設け
られ、ヨ−ク49が一体となって支持軸46のまわりに
モ−タ50により回転可能となっていることである。す
なわち、モ−タ50の回転力を歯車等によってヨ−ク4
9に伝えることで、ヨ−ク49は支持軸46のまわりに
回転し、これにつられて可動部が磁気吸引力によって回
転するので、ヨ−ク49が180度回転すれば、可動部
も180度回転し、対物レンズを切り替えることができ
る。
【0061】なお、磁性体片47を可動部に、永久磁石
48を固定部に配置することで説明したが、逆の組み合
わせでも良い。
【0062】以上のように、磁性体片または永久磁石を
回転させることで可動部を回転させ、対物レンズの切り
替えを行うことができるので、構造が簡単である。
【0063】(第10の実施例)図20〜図21は、本
発明による光ビックアップの第10の実施例を示すため
の構成図で、図20はディスクの内周側での配置を示す
断面図、図21はディスクの外周側での配置を示す断面
図である。対物レンズ駆動装置は、第1の実施例のよう
に対物レンズがトラッキング方向に並んでいる構造が望
ましい。
【0064】ディスクの種類が異なる場合には、たとえ
ば基板の厚さが異なる場合が考えられるが、それ以外に
もデ−タ記録領域(半径位置)が異なる場合もある。す
なわち、大容量化のためにディスクのデ−タ記録領域を
内周側、あるいは外周側に拡大したディスクも存在し得
る。第1の実施例で説明したような構造の場合、ディス
クの半径方向について、対物レンズ駆動装置2の位置が
同じでも、内周側に位置する対物レンズ5はディスク3
2のより内周側のデ−タを読み書きできるし、外周側に
位置する対物レンズ5はディスク32のより外周側のデ
−タを読み書きできることになる。図20は、ディスク
32の内周側での配置を示したもので、対物レンズ駆動
装置2は、ディスク32を回転させるスピンドルモ−タ
51により制限されて、これ以上内周側には入り込めな
い。したがって、内周側にデ−タ領域が拡大されたディ
スク32aに対しては、内周側に位置する対物レンズ5
を用いて読み書きし、通常のデ−タ領域のディスク32
bに対しては、外周側に位置する対物レンズ6を用いて
読み書きすれば良い。それぞれの場合に対応して立ち上
げミラ−3が移動することで、光ビ−ムは所望の対物レ
ンズに入射する。図21は、ディスク32の外周側での
配置を示したもので、外径の小さいディスク32cに対
しては、内周側に位置する対物レンズ5を用いて読み書
きし、外径の大きいディスク32dに対しては、外周側
に位置する対物レンズ6を用いて読み書きすれば良い。
【0065】以上のように、トラッキング方向に配列さ
れた対物レンズの半径位置差を利用して、デ−タ領域の
異なるディスクの読み書きを行うことにより、小型の装
置で大容量化を実現することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る光ピック
アップによれば、立ち上げミラ−を移動させることによ
って光ビ−ムの位置を切り替えるので光量のロスが無
く、立ち上げミラ−を平行移動させるだけなので、角度
変化を伴わずに光ビ−ムの切り替えを行うことができ
る。また、1つの対物レンズ駆動装置に複数の対物レン
ズを搭載しているので、装置の小型化が実現できる。
【0067】請求項2に係る光ピックアップによれば、
1つの立ち上げミラ−を光軸と垂直な1方向に移動させ
るだけなので、構造が簡単である。
【0068】請求項3に係る光ピックアップによれば、
トラッキング方向に平行移動させるタイプの対物レンズ
駆動装置において、対物レンズがトラッキング方向に並
んでいるので、2つの磁気回路の間隔を小さくできると
ともに、同じ方向に立ち上げミラ−が移動可能なので入
射ビ−ムの切り替えができる。
【0069】請求項4に係る光ピックアップによれば、
立ち上げミラ−を移動させることによって光ビ−ムの位
置を切り替えるので光量のロスが無く、立ち上げミラ−
を平行移動させるだけなので、角度変化を伴わずに光ビ
−ムの切り替えを行うことができる。また、1つの対物
レンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載しているの
で、装置の小型化が実現できる。また、可動部の重心近
傍を中心に回転させることによってトラッキング方向の
移動制御を行うので、対物レンズがダンジェンシャル方
向に並んでいても装置の小型化が可能である。
【0070】請求項5に係る光ピックアップによれば、
略V字形状の金属ばねで支持するので、上記回転が可能
で、かつ、金属ばねを用いているので、これを利用した
コイルへの通電が可能となる。
【0071】請求項6に係る光ピックアップによれば、
複数の反射面を有するプリズムを移動させることによっ
て光ビ−ムの位置を切り替えるので光量のロスが無く、
プリズムを平行移動させるだけなので、角度変化を伴わ
ずにビ−ムの切り替えを行うことができる。また、1つ
の対物レンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載してい
るので、装置の小型化が実現できる。
【0072】請求項7に係る光ピックアップによれば、
プリズムが2つの反射面を有する三角柱形状なので、こ
れを平行移動させるだけでビ−ムを2方向に切り替える
ことができる。
【0073】請求項8に係る光ピックアップによれば、
ミラ−の大きな振幅の移動によって光ビ−ムの位置を切
り替えるので光量のロスが無く、かつ、ミラ−の徴調整
によって光ビ−ムの強度分布調整も行えるので、簡単で
精度の良い切り替えが可能となる。また、1つの対物レ
ンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載しているので、
装置の小型化が実現できる。
【0074】請求項9に係る光ピックアップによれば、
ミラ−の移動方向が楕円スポットの短径方向なので、精
度の良い強度分布調整が必要な方向における調整をミラ
−の移動によって行える。
【0075】請求項10に係る光ピックアップによれ
ば、プッシュプル信号のオフセット量に基づいて強度分
布調整を行うので、特別の検出手段を必要とせずに調整
の基準信号を出すことができる。
【0076】請求項11に係る光ピックアップによれ
ば、ミラ−の大きな振幅の移動によって光ビ−ムの位置
を切り替えるので光量のロスが無く、かつ、ミラ−と対
物レンズの相対位置検出手段からの信号に基づいてミラ
−位置の徴調整を行うことによって光ビ−ムの強度分布
調整も行えるので、簡単で精度の良い切り替えが可能と
なる。また、1つの対物レンズ駆動装置に複数の対物レ
ンズを搭載しているので、装置の小型化が実現できる。
【0077】請求項12に係る光ピックアップによれ
ば、上記の位置検出手段からの信号を用いて、アクセス
時の対物レンズ位置ロックも行えるので、アクセス時の
対物レンズの振動を抑制できる。
【0078】請求項13に係る光ピックアップによれ
ば、対物レンズ駆動装置全体を移動させることによって
光ビ−ムの位置を切り替えるので光量のロスが無く、光
ビ−ムを振らないので角度精度が良い。また、1つの対
物レンズ駆動装置に複数の対物レンズを搭載しているの
で、装置の小型化が実現できる。
【0079】請求項14に係る光ピックアップによれ
ば、平行リンク機構によって、対物レンズ駆動装置の位
置の際の支持を行うので、位置決めが容易であるととも
に、立ち上げミラ−を乗り越えるように移動できるの
で、装置の薄型化が可能となる。請求項15に係る光ピ
ックアップによれば、記録媒体が正規の位置に装着され
る前に対物レンズ駆動装置の移動を行うので、移動の際
の上下動によって記録媒体と対物レンズとが衝突するの
を防げる。
【0080】請求項16に係る光ピックアップによれ
ば、対物レンズ駆動装置全体を回転させるだけでビーム
の切り替えができるので、構造が簡単である。
【0081】請求項17に係る光ピックアップによれ
ば、支持軸のまわりに可動部を回転させることによって
光ビームの位置を切り替えるので光量のロスが無く、光
ビームを振らないので角度精度が良い。かつ、磁性体片
の吸引力によって複数の安定点をもつので、切り替えが
容易である。また一つの対物レンズ駆動装置に複数の対
物レンズを搭載しているので、装置の小型化が実現でき
る。
【0082】請求項18に係る光ピックアップによれ
ば、磁性体片または永久磁石を回転させることで切り替
えるので、構造が簡単である。
【0083】請求項19に係る光ピックアップによれ
ば、対物レンズの位置によってディスクの記録、再生可
能半径位置を変える事ができるので、ディスクの種類に
よって容量を変えることも可能となる。
【0084】請求項20に係る光ピックアップによれ
ば、内周側の対物レンズによって、ディスクのより内周
側のデータの記録、再生が可能なので、内周側の容量を
大きくすることができる。
【0085】請求項21に係る光ピックアップによれ
ば、外周側の対物レンズによって、ディスクのより外周
側のデータの記録、再生が可能なので、外径の異なるデ
ィスクに対して、装置の小型化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光ピックアップにおける第1の実
施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1において立ち上げミラーが移動した状態を
示す分解斜視図である。
【図3】(a)は図1の実施例の平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【図4】本発明による光ピックアップの第2の実施例を
示すための構成図で、(a)が平面図、(b)が(a)
におけるA−A断面図である。
【図5】本発明による光ピックアップの第3実施例を示
すための構成図で、一方の対物レンズに光ビームが入射
する場合を示しており、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【図6】他方の対物レンズに光ビームが入射する場合を
示しており、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A
断面図である。
【図7】本発明による光ピックアップの第4の実施例を
示すための説明図で、光ビームの光軸と対物レンズの光
軸との位置関係を示した図である。
【図8】プッシュプル法の原理を説明するための図であ
る。
【図9】対物レンズの配列方向と光ビームの形状との関
係を説明するための図で、対物レンズがTa方向に配列
された場合を示しており、(a)は対物レンズ駆動装置
の構造を示す平面図、(b)はディスクのトラックと光
ビームの関係を示す平面図、(c)は同側面図である。
【図10】対物レンズがTr方向に配列された場合を示
しており、(a)は対物レンズ駆動装置の構造を示す平
面図、(b)はディスクのトラックと光ビームの関係を
示す平面図、(c)は同側面図である。
【図11】本発明の光ピックアップの第5の実施例を示
すための構成図で、(a)は左側の対物レンズに光ビー
ムが入射している場合の断面図、(b)は右側の対物レ
ンズに光ビームが入射している場合の断面図である。
【図12】本発明による光ピックアップの第6の実施例
を示すための光ピックアップの分解斜視図で、立ち上げ
ミラーは2つの対物レンズの中間に位置している状態の
図である。
【図13】(a)は図12の例において左側の対物レン
ズ5が立ち上げミラーの上方に位置するように対物レン
ズ駆動装置が移動した状態を示す平面図、(b)は図1
3(a)のA−A断面図である。
【図14】(a)は図12の例において右側の対物レン
ズ6が立ち上げミラーの上方に位置するように対物レン
ズ駆動装置が移動した状態を示す平面図、(b)は図1
4(a)のA−A断面図である。
【図15】本発明による光ピックアップの第7の実施例
を示すための構成図で、(a)は対物レンズ6に光ビー
ムが入射している場合の平面図、(b)は(a)のA−
A断面図である。
【図16】(a)は対物レンズ5に光ビームが入射して
いる場合の平面図、(b)は(a)のA−A断面図であ
る。
【図17】本発明による光ピックアップの第8の実施例
を示すための構成図で、(a)は対物レンズ5に光ビー
ムが入射している場合の平面図、(b)は(a)のA−
A断面図である。
【図18】(a)は対物レンズ6に光ビームが入射して
いる場合の平面図、(b)は(a)のA−A断面図であ
る。
【図19】本発明による光ピックアップの第9の実施例
を示すための構成図で、(a)が平面図、(b)が
(a)のA−A断面図である。
【図20】本発明による光ピックアップの第10の実施
例を示すための構成図で、ディスクの内周側での配置を
示す断面図である。
【図21】ディスクの外周側での配置を示す断面図であ
る。
【図22】従来の光ピックアップ(一部)の構造を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ 2 対物レンズ駆動装置 3 立ち上げミラー 4 ハウジング 5,6 対物レンズ 7 レンズホルダー 9 フォーカシングコイル 10 トラッキングコイル 11 ベース 12 弾性体 16 ヨーク 17 永久磁石 21 移動台 30 ビーム切り替えプリズム 32 ディスク 36 光センサー 38 アーム 39 腕部 40 回動軸 41,45 軸受 46 支持軸 47 磁性体片 48 永久磁石 49 ヨーク 51 スピンドルモータ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを収束して、その収束光を記録
    媒体に照射するための対物レンズを所定方向に移動制御
    するための対物レンズ駆動装置と、光ビームの方向を変
    更するための立ち上げミラーとを備える光ピックアップ
    であって、 前記対物レンズは前記対物レンズ駆動装置の可動部に複
    数個搭載され、前記立ち上げミラーを移動させることに
    よって、光ビームを入射させる対物レンズを切り変える
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記立ち上げミラーは1つの反射面を有
    し、前記対物レンズに対して、その光軸方向に離間して
    配置され、光軸と垂直な方向に移動可能であることを特
    徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記対物レンズは、前記記録媒体のトラ
    ックの方向と垂直な方向(トラッキング方向)に配さ
    れ、トラッキング方向に移動可能であり、前記立ち上げ
    ミラーもまた、トラッキング方向に移動可能であること
    を特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 光ビ−ムを収束して、その収束光を記録
    媒体に照射するための対物レンズを複数個搭載した可動
    部を所定方向に移動制御するための対物レンズ駆動装置
    と、光ビ−ムの方向を変更するための立ち上げミラ−と
    を備え、前記立ち上げミラ−を移動させることによっ
    て、光ビ−ムを入射させる対物レンズを切り替える光ピ
    ックアップであって、 前記対物レンズは、前記記録媒体のトラック方向と平行
    な方向(タンジェンシャル方向)に配されるとともに、
    前記可動部をその重心近傍を中心に回動させることによ
    り、前記対物レンズを前記記録媒体のトラック方向と垂
    直な方向(トラッキング方向)に移動制御することを特
    徴とする光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 前記複数の対物レンズを搭載した可動部
    は、その重心近傍を通る光軸方向の延長線上を頂点とす
    る略V字形状の金属ばねで固定部に対して支持されてい
    ることを特徴とする請求項4記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 光源からの光ビ−ムを収束して、その収
    束光を記録媒体に照射するための対物レンズを所定方向
    に移動制御するための対物レンズ駆動装置を備える光ピ
    ックアップであって、 前記光源と前記対物レンズとの間に、複数の反射面を有
    し光路を切り替えるためのプリズムを配置し、前記プリ
    ズムを移動させることによって、光ビ−ムを入射させる
    対物レンズを切り替えることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  7. 【請求項7】 前記プリズムは2つの反射面を有し、か
    つ、その平面形状がほぼ2等辺三角形の三角柱で、等し
    い辺を有する2面が反射面であることを特徴とする請求
    項6記載の光ピックアップ。
  8. 【請求項8】 光ビ−ムを収束して、その収束光を記録
    媒体に照射するための対物レンズを所定方向に移動制御
    するための対物レンズ駆動装置と、光ビ−ムの方向を変
    更するためのミラ−を備え、前記対物レンズは前記対物
    レンズ駆動装置の可動部に複数個搭載され、前記ミラ−
    が前記対物レンズの光軸と垂直な方向に移動可能である
    光ピックアップであって、 前記ミラ−の移動によって、光ビ−ムを入射させる対物
    レンズを切り替えるとともに、前記ミラ−位置によって
    前記対物レンズに入射する光ビ−ムの強度分布調整を行
    うことを特徴とする光ピックアップ。
  9. 【請求項9】 前記光ビ−ムのスポット形状は略楕円形
    状であり、前記ミラ−の移動方向が、前記光ビ−ムのス
    ポット形状において狭い方向であることを特徴とする請
    求項8記載の光ピックアップ。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体から検出されるプッシュ
    プル信号のオフセット量に基づいて前記ミラーの位置調
    整を行って強度分布調整を行うことを特徴とする請求項
    8記載の光ピックアップ。
  11. 【請求項11】 光ビ−ムを収束して、その収束光を記
    録媒体に照射するための対物レンズを所定方向に移動制
    御するための対物レンズ駆動装置と、光ビ−ムの方向を
    変更するための立ち上げミラ−と、前記対物レンズと前
    記立ち上げミラ−との相対位置を検出する位置検出手段
    を備え、前記対物レンズは前記対物レンズ駆動装置の可
    動部に複数個搭載され、前記立ち上げミラ−が前記対物
    レンズの光軸と垂直な方向に移動可能である光ピックア
    ップであって、 前記立ち上げミラ−の移動によって、光ビ−ムを入射さ
    せる対物レンズを切り替えるとともに、前記位置検出手
    段からの信号によって前記立ち上げミラ−位置を調整す
    ることによって前記対物レンズに入射する光ビ−ムの強
    度分布調整を行うことを特徴とする光ピックアップ。
  12. 【請求項12】 前記立ち上げミラ−の移動方向が、光
    ピックアップのアクセス方向であり、強度分布調整の際
    には前記対物レンズ駆動装置の可動部を中立状態に保持
    して前記立ち上げミラ−を移動させ、光ピックアップの
    アクセス時には、前記位置検出手段からの信号を用いて
    前記可動部の振動を抑制することを特徴とする請求項1
    1記載の光ピックアップ。
  13. 【請求項13】 光ビ−ムを収束して、その収束光を記
    録媒体に照射するための対物レンズを複数個搭載した可
    動部を所定方向に移動制御するための対物レンズ駆動装
    置と、前記複数の対物レンズのいずれか一つに光ビ−ム
    を入射させるための光学手段を備える光ピックアップで
    あって、 前記光学手段からの光ビ−ムに対して前記対物レンズ駆
    動装置全体を移動させることによって、光ビ−ムを入射
    させる対物レンズを切り替えることを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  14. 【請求項14】 前記対物レンズ駆動装置と、前記光学
    手段を搭載するハウジングとの間で平行リンク支持機構
    を構成し、前記対物レンズ駆動装置が、前記光学手段を
    飛び越えて移動可能であることを特徴とする請求項13
    記載の光ピックアップ。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体が正規の位置に装着され
    る前に使用する対物レンズを選択するとともに、前記対
    物レンズ駆動装置移動を完了させることを特徴とする請
    求項14記載の光ピックアップ。
  16. 【請求項16】 前記対物レンズ駆動装置を、前記対物
    レンズの光軸方向と垂直な平面内で回転させることによ
    って光ビームを入射させる対物レンズを切り替えること
    を特徴とする請求項13記載の光ピックアップ。
  17. 【請求項17】 光源からの光ビ−ムを収束して、その
    収束光を記録媒体に照射するための対物レンズを所定方
    向に移動制御するための対物レンズ駆動装置を備える光
    ピックアップにおいて、 前記対物レンズは前記対物レンズの駆動装置の可動部に
    複数個搭載され、前記対物レンズ駆動装置は、前記対物
    レンズの光軸と離間して、前記光軸と平行な支持軸に沿
    って摺動可能で、かつ支持軸の回りに回動可能なように
    前記対物レンズを含む可動部が支持されており、前記可
    動部を前記支持軸の回りに回転させることによって、光
    ビ−ムが入射する対物レンズを切り替えるものであっ
    て、 前記可動部または前記支持軸を固定した固定部のいずれ
    か一方に複数の磁性体片を固定し、他方に複数の永久磁
    石を対向して固定し、回転による対物レンズ切り替え位
    置に対応して、複数の磁気的安定位置を有するようにし
    たことを特徴とする光ピックアップ。
  18. 【請求項18】 前記固定部側に配置される磁性体片ま
    たは永久磁石を回転させ、磁気吸引力によって、前記可
    動部がこれに追従するように回転することで、切り替え
    を行うことを特徴とする請求項17記載の光ピックアッ
    プ。
  19. 【請求項19】 光ビ−ムを収束して、その収束光をデ
    ィスク状記録媒体に照射するための対物レンズを複数
    個、前記記録媒体のトラック方向と垂直な方向(トラッ
    キング方向)に並べて搭載した可動部を、所定方向に移
    動制御するための対物レンズ駆動装置を備える光ピック
    アップであって、 前記対物レンズを切り替えることによって、前記ディス
    ク状記録媒体の記録、再生等可能半径を切り替えること
    を特徴とする光ピックアップ。
  20. 【請求項20】 前記複数の対物レンズのうち、前記デ
    ィスク状記録媒体のより内周側に位置する対物レンズに
    よって、前記ディスク状記録媒体のより内周側のデ−タ
    の記録、再生等を行うことを特徴とする請求項19記載
    の光ピックアップ。
  21. 【請求項21】 前記複数の対物レンズのうち、前記デ
    ィスク状記録媒体のより外周側に位置する対物レンズに
    よって、前記ディスク状記録媒体のより外周側のデ−タ
    の記録、再生等を行うことを特徴とする請求項19記載
    の光ピックアップ。
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Cited By (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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