JP3477365B2 - ガルバノミラーの保持構造 - Google Patents
ガルバノミラーの保持構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク装置
等において微動トラッキング等に用いられるガルバノミ
ラーに関するものである。
等において微動トラッキング等に用いられるガルバノミ
ラーに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近時、面記録密度が1
0Gビット/(インチ)2を越える光ディスク装置の開
発が進んでいる。このような光ディスク装置では、高精
度でトラッキングを行うため、光ディスクの記録面に対
向している対物光学系と光源との間に、偏向手段である
ガルバノミラーが設けられている。このガルバノミラー
を回転させることにより、対物光学系に対する光束の入
射角度を微少角度変化させ、光ディスクの記録面上で光
スポットを微動させている。
0Gビット/(インチ)2を越える光ディスク装置の開
発が進んでいる。このような光ディスク装置では、高精
度でトラッキングを行うため、光ディスクの記録面に対
向している対物光学系と光源との間に、偏向手段である
ガルバノミラーが設けられている。このガルバノミラー
を回転させることにより、対物光学系に対する光束の入
射角度を微少角度変化させ、光ディスクの記録面上で光
スポットを微動させている。
【0003】一般に、ガルバノミラーを回転可能に支持
するための構成としては、ピボット方式が採用されてい
る。しかしながら、この方式では、ガルバノミラーが自
由自在に回転してしまうため、ガルバノミラーをある所
定の回転位置で保持するための何らかの設備を別途設け
る必要があった。
するための構成としては、ピボット方式が採用されてい
る。しかしながら、この方式では、ガルバノミラーが自
由自在に回転してしまうため、ガルバノミラーをある所
定の回転位置で保持するための何らかの設備を別途設け
る必要があった。
【0004】この発明は、上述のような背景に鑑みてな
させたものであり、ガルバノミラーを所定の回転位置で
保持しておくことができるガルバノミラーの保持構造を
提供することを目的としている。
させたものであり、ガルバノミラーを所定の回転位置で
保持しておくことができるガルバノミラーの保持構造を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のガルバノミラーの保持構造は、ガルバノミ
ラーが固定された可動部と、該可動部を所定の回転中心
の回りに回転可能に保持する固定部と、を有するガルバ
ノミラーアセンブリにおいて、上記の回転中心を、可動
部を挟み込むよう固定部に設けた2つの軸部材と、2つ
の軸部材を夫々受けるよう可動部に設けた2つの軸受
と、により構成したものである。そして、可動部の回転
中心の回りにN極磁石とS極磁石を含む少なくとも2つ
の可動側磁石を配置し、固定部の回転中心の回りにN極
磁石とS極磁石を含む少なくとも2つの固定側磁石を配
置し、可動側磁石と固定側磁石とが相対するようにした
ものである。これにより、ガルバノミラーが所定の回転
位置から回転した場合には、可動側磁石と固定側磁石の
作用により、ガルバノミラーが上記所定の回転位置に戻
る方向に付勢される。
め、本発明のガルバノミラーの保持構造は、ガルバノミ
ラーが固定された可動部と、該可動部を所定の回転中心
の回りに回転可能に保持する固定部と、を有するガルバ
ノミラーアセンブリにおいて、上記の回転中心を、可動
部を挟み込むよう固定部に設けた2つの軸部材と、2つ
の軸部材を夫々受けるよう可動部に設けた2つの軸受
と、により構成したものである。そして、可動部の回転
中心の回りにN極磁石とS極磁石を含む少なくとも2つ
の可動側磁石を配置し、固定部の回転中心の回りにN極
磁石とS極磁石を含む少なくとも2つの固定側磁石を配
置し、可動側磁石と固定側磁石とが相対するようにした
ものである。これにより、ガルバノミラーが所定の回転
位置から回転した場合には、可動側磁石と固定側磁石の
作用により、ガルバノミラーが上記所定の回転位置に戻
る方向に付勢される。
【0006】このように構成すれば、ガルバノミラーの
回転駆動時を除き、ガルバノミラーを常に所定の回転位
置で保持することが可能になる。又、ガルバノミラーを
所定の回転位置で保持するための設備を別途設ける必要
が無いため、部品点数が増えない。
回転駆動時を除き、ガルバノミラーを常に所定の回転位
置で保持することが可能になる。又、ガルバノミラーを
所定の回転位置で保持するための設備を別途設ける必要
が無いため、部品点数が増えない。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、近年のコンピューターにま
つわるハード,ソフトの進歩に伴う外部記憶装置への要
求、特に大記憶容量への要求の高まりに対して提案され
たニア・フィールド記録(NFR: near field recordin
g) 技術と呼ばれる記録再生方式を用いた光磁気ディス
ク記録再生装置の概要を図1乃至図5を参照して説明す
る。
つわるハード,ソフトの進歩に伴う外部記憶装置への要
求、特に大記憶容量への要求の高まりに対して提案され
たニア・フィールド記録(NFR: near field recordin
g) 技術と呼ばれる記録再生方式を用いた光磁気ディス
ク記録再生装置の概要を図1乃至図5を参照して説明す
る。
【0008】図1はその光ディスク装置の全体概要図で
ある。ディスクドライブ装置1には光ディスク2が図示
しないスピンドルモータの回転軸に装着されている。一
方、光ディスク2の情報を再生または記録するために回
動(粗動)アーム3が光ディスク2の記録面に対して平
行になるように取り付けられている。この回動アーム3
はボイスコイルモーター4によって回転軸5を回転中心
として回動可能となっている。この回動アーム3の光デ
ィスク2に対向する先端には、光学素子を搭載した浮上
型光学ヘッド6が搭載されている。また、回動アーム3
の回転軸5近傍には光源ユニットおよび受光ユニットを
備えた光源モジュール7が配設され、回動アーム3と一
体となって駆動する構成となっている。
ある。ディスクドライブ装置1には光ディスク2が図示
しないスピンドルモータの回転軸に装着されている。一
方、光ディスク2の情報を再生または記録するために回
動(粗動)アーム3が光ディスク2の記録面に対して平
行になるように取り付けられている。この回動アーム3
はボイスコイルモーター4によって回転軸5を回転中心
として回動可能となっている。この回動アーム3の光デ
ィスク2に対向する先端には、光学素子を搭載した浮上
型光学ヘッド6が搭載されている。また、回動アーム3
の回転軸5近傍には光源ユニットおよび受光ユニットを
備えた光源モジュール7が配設され、回動アーム3と一
体となって駆動する構成となっている。
【0009】図2、図3は回動アーム3の先端部を説明
するものであり、特に浮上型光学ヘッド6を詳細に説明
するものである。浮上型光学ユニット6はフレクシャー
ビーム8に取り付けられており、光ディスク2に対向し
て配置されている。また、フレクシャービーム8は他端
で回動アーム3に固着されており、フレクシャービーム
8の弾性力により先端部の浮上光学ユニット6を光ディ
スク2に接触させる方向に加圧している。
するものであり、特に浮上型光学ヘッド6を詳細に説明
するものである。浮上型光学ユニット6はフレクシャー
ビーム8に取り付けられており、光ディスク2に対向し
て配置されている。また、フレクシャービーム8は他端
で回動アーム3に固着されており、フレクシャービーム
8の弾性力により先端部の浮上光学ユニット6を光ディ
スク2に接触させる方向に加圧している。
【0010】浮上型光学ユニット6は浮上スライダー
9,対物レンズ10,ソリッドイマージョンレンズ(S
IL)11,磁気コイル12から構成されており、光源
モジュール7から出射された平行なレーザー光束13を
光ディスク2上に収束させる働きをする。また、回動ア
ーム3の先端部には前記レーザー光束13を浮上型光学
ユニット6に導くために立ち上げミラー31が固着され
ている。立ち上げミラー31により対物レンズ10に入
射したレーザー光束13は、対物レンズ10の屈折作用
により収束される。この集光点近傍にはソリッドイマー
ジョンレンズ(SIL)11が配置されており、前記収
束光を更に微細なエバネッセント光15として光ディス
ク2に照射させる。
9,対物レンズ10,ソリッドイマージョンレンズ(S
IL)11,磁気コイル12から構成されており、光源
モジュール7から出射された平行なレーザー光束13を
光ディスク2上に収束させる働きをする。また、回動ア
ーム3の先端部には前記レーザー光束13を浮上型光学
ユニット6に導くために立ち上げミラー31が固着され
ている。立ち上げミラー31により対物レンズ10に入
射したレーザー光束13は、対物レンズ10の屈折作用
により収束される。この集光点近傍にはソリッドイマー
ジョンレンズ(SIL)11が配置されており、前記収
束光を更に微細なエバネッセント光15として光ディス
ク2に照射させる。
【0011】また、光ディスク2に面したソリッドイマ
ージョンレンズ(SIL)11の周囲には、光磁気記録
方式で記録するための磁気コイル12が形成されてお
り、記録時には必要な磁界を光ディスク2の記録面上に
印加出来るようになっている。このエバネッセント光1
5と磁気コイル12により、光ディスク2への高密度な
記録および再生が可能となる。なお、浮上型光学ユニッ
ト6は光ディスク2の回転による空気流により微小量浮
上するものであり、光ディスク2の面振れ等に追従す
る。このため従来の光ディスク装置では必要であった対
物レンズの焦点制御(フォーカスサーボ)が不要となっ
ている。
ージョンレンズ(SIL)11の周囲には、光磁気記録
方式で記録するための磁気コイル12が形成されてお
り、記録時には必要な磁界を光ディスク2の記録面上に
印加出来るようになっている。このエバネッセント光1
5と磁気コイル12により、光ディスク2への高密度な
記録および再生が可能となる。なお、浮上型光学ユニッ
ト6は光ディスク2の回転による空気流により微小量浮
上するものであり、光ディスク2の面振れ等に追従す
る。このため従来の光ディスク装置では必要であった対
物レンズの焦点制御(フォーカスサーボ)が不要となっ
ている。
【0012】以下、図4,図5を用いて回動アーム3上
に搭載された光源モジュール7および浮上型光学ユニッ
ト6へ導かれる光束に関し詳細に説明する。回動アーム
3は先端部に浮上型光学ユニット6を搭載し、他端には
ボイスコイルモーター4を駆動するための駆動コイル1
6が固着されている。駆動コイル16は扁平状のコイル
であり、図示せぬ磁気回路内に空隙をおいて挿入配置さ
れている。回転軸5と回動アーム3はベアリング17,
17により回動自在に締結されており、駆動コイルに電
流を印加すると磁気回路との電磁作用により回転軸5を
回転中心として回動アーム3を回動させることができ
る。
に搭載された光源モジュール7および浮上型光学ユニッ
ト6へ導かれる光束に関し詳細に説明する。回動アーム
3は先端部に浮上型光学ユニット6を搭載し、他端には
ボイスコイルモーター4を駆動するための駆動コイル1
6が固着されている。駆動コイル16は扁平状のコイル
であり、図示せぬ磁気回路内に空隙をおいて挿入配置さ
れている。回転軸5と回動アーム3はベアリング17,
17により回動自在に締結されており、駆動コイルに電
流を印加すると磁気回路との電磁作用により回転軸5を
回転中心として回動アーム3を回動させることができ
る。
【0013】回動アーム3上に搭載された光源モジュー
ル7には半導体レーザー18,レーザー駆動回路19,
コリメートレンズ20,複合プリズムアッセイ21,レ
ーザーパワーモニターセンサー22,反射プリズム2
3,データ検出センサー24,およびトラッキング検出
センサー25が配置されている。半導体レーザー18か
ら放出された発散光束状態のレーザー光束は、コリメー
トレンズ20によって平行光束に変換される。この平行
光束の断面形状は半導体レーザー18の特性から長円状
であり、光ビームを光ディスク2上に微小に絞り込むに
は都合が悪いため略円形断面に変換する必要がある。こ
のためコリメートレンズ20から出射された断面長円状
の平行光束を、複合プリズムアッセイ21に入射させる
ことにより平行光束の断面形状を整形する。
ル7には半導体レーザー18,レーザー駆動回路19,
コリメートレンズ20,複合プリズムアッセイ21,レ
ーザーパワーモニターセンサー22,反射プリズム2
3,データ検出センサー24,およびトラッキング検出
センサー25が配置されている。半導体レーザー18か
ら放出された発散光束状態のレーザー光束は、コリメー
トレンズ20によって平行光束に変換される。この平行
光束の断面形状は半導体レーザー18の特性から長円状
であり、光ビームを光ディスク2上に微小に絞り込むに
は都合が悪いため略円形断面に変換する必要がある。こ
のためコリメートレンズ20から出射された断面長円状
の平行光束を、複合プリズムアッセイ21に入射させる
ことにより平行光束の断面形状を整形する。
【0014】複合プリズムアッセイ21の入射面21a
は入射光軸に対して所定の斜面を形成しており、入射光
を屈折させることにより平行光束の断面形状を長円形状
から略円形形状に整形することが出来る。整形されたレ
ーザー光束は複合プリズムアッセイ21内を進み第1の
ハーフミラー面21bに入射する。第1のハーフミラー
面21bは光ディスク2から得られた情報を、データ検
出センサー24,およびトラッキング検出センサー25
に導くために設定されているが、往路においては半導体
レーザー18から出射されたレーザーの出力パワーを検
出するためのレーザーパワーモニターセンサー22への
光束を分離する役目を果たす。
は入射光軸に対して所定の斜面を形成しており、入射光
を屈折させることにより平行光束の断面形状を長円形状
から略円形形状に整形することが出来る。整形されたレ
ーザー光束は複合プリズムアッセイ21内を進み第1の
ハーフミラー面21bに入射する。第1のハーフミラー
面21bは光ディスク2から得られた情報を、データ検
出センサー24,およびトラッキング検出センサー25
に導くために設定されているが、往路においては半導体
レーザー18から出射されたレーザーの出力パワーを検
出するためのレーザーパワーモニターセンサー22への
光束を分離する役目を果たす。
【0015】レーザーパワーモニターセンサー22は受
光した光の強度に比例した電流を出力するため、図示せ
ぬレーザーパワーコントロール回路にこの出力を帰還さ
せることにより半導体レーザー18の出力を安定化させ
ることが出来る。複合プリズムアッセイ21から出射さ
れた略円形断面形状をもったレーザー光束13はガルバ
ノミラー26に照射され、レーザー光束13の進行方向
が変えられる。このガルバノミラー26は紙面に垂直な
軸を中心として回動され、レーザー光束13を紙面に平
行な方向に微小角度振ることが出来るようになってい
る。
光した光の強度に比例した電流を出力するため、図示せ
ぬレーザーパワーコントロール回路にこの出力を帰還さ
せることにより半導体レーザー18の出力を安定化させ
ることが出来る。複合プリズムアッセイ21から出射さ
れた略円形断面形状をもったレーザー光束13はガルバ
ノミラー26に照射され、レーザー光束13の進行方向
が変えられる。このガルバノミラー26は紙面に垂直な
軸を中心として回動され、レーザー光束13を紙面に平
行な方向に微小角度振ることが出来るようになってい
る。
【0016】ガルバノミラー26は微動トラッキングの
ためのものである。即ち、ガルバノミラー26を回動す
ると、対物レンズ10に入射するレーザー光束13の入
射角度が変化し、光ディスク2上で集光ビームがトラッ
キング方向に移動することを利用して、正確なトラッキ
ング制御が行われる。なお、光ディスク2の内周/外周
に渡るアクセス動作は回動アーム3を回動させて行い、
極微小なトラッキング制御のみガルバノミラー26を回
動させて行う。
ためのものである。即ち、ガルバノミラー26を回動す
ると、対物レンズ10に入射するレーザー光束13の入
射角度が変化し、光ディスク2上で集光ビームがトラッ
キング方向に移動することを利用して、正確なトラッキ
ング制御が行われる。なお、光ディスク2の内周/外周
に渡るアクセス動作は回動アーム3を回動させて行い、
極微小なトラッキング制御のみガルバノミラー26を回
動させて行う。
【0017】ガルバノミラー26の背後には、ガルバノ
ミラー26の回転角度を検出するミラー位置検出センサ
ー28が配設されている。ガルバノミラー26により反
射されたレーザー光束13は、第1のリレーレンズ29
および第2のリレーレンズ(イメージングレンズ)30
を経て、立ち上げミラー31で反射後浮上型光学ユニッ
ト6に至る。この第1のリレーレンズ29および第2の
リレーレンズ30は、ガルバノミラー26の反射面と浮
上型光学ユニット6に配置されている対物レンズ10の
瞳面(主平面)との関係を共役関係になるようにするも
ので、リレーレンズ光学系を形成するものである。
ミラー26の回転角度を検出するミラー位置検出センサ
ー28が配設されている。ガルバノミラー26により反
射されたレーザー光束13は、第1のリレーレンズ29
および第2のリレーレンズ(イメージングレンズ)30
を経て、立ち上げミラー31で反射後浮上型光学ユニッ
ト6に至る。この第1のリレーレンズ29および第2の
リレーレンズ30は、ガルバノミラー26の反射面と浮
上型光学ユニット6に配置されている対物レンズ10の
瞳面(主平面)との関係を共役関係になるようにするも
ので、リレーレンズ光学系を形成するものである。
【0018】ここで、ガルバノミラーの回動により微動
トラッキングを行うと、ガルバノミラー26と対物レン
ズ10の光学的距離が長い場合は、対物レンズ10へ入
射するレーザー光束13の移動量が大きくなり、対物レ
ンズ10に入射出来なくなる場合がある。この様な現象
を回避するため、第1のリレーレンズ29および第2の
リレーレンズ30によって、ガルバノミラー26の反射
面と対物レンズ10の瞳面との関係を共役関係になるよ
うに設定し、ガルバノミラー26が回動しても対物レン
ズ10に入射するレーザー光束13は移動せず、正確な
トラッキング制御が可能となるようにしている。
トラッキングを行うと、ガルバノミラー26と対物レン
ズ10の光学的距離が長い場合は、対物レンズ10へ入
射するレーザー光束13の移動量が大きくなり、対物レ
ンズ10に入射出来なくなる場合がある。この様な現象
を回避するため、第1のリレーレンズ29および第2の
リレーレンズ30によって、ガルバノミラー26の反射
面と対物レンズ10の瞳面との関係を共役関係になるよ
うに設定し、ガルバノミラー26が回動しても対物レン
ズ10に入射するレーザー光束13は移動せず、正確な
トラッキング制御が可能となるようにしている。
【0019】光ディスク2から反射されて戻ってきた復
路のレーザー光束13は、往路と逆に進みガルバノミラ
ー26に反射されて複合プリズムアッセイ21に入射す
る。その後第1のハーフミラー面21bで反射され、第
2のハーフミラー面21cに向かう。第2のハーフミラ
ー面21cは、トラッキング検出センサー25へ向かう
透過光と、データ検出センサー24へ向かう反射光を生
成し、復路のレーザー光束を分離する。第2のハーフミ
ラー面21cを透過したレーザー光束はトラッキング検
出センサー25へ照射され、トラッキング誤差信号を出
力する。
路のレーザー光束13は、往路と逆に進みガルバノミラ
ー26に反射されて複合プリズムアッセイ21に入射す
る。その後第1のハーフミラー面21bで反射され、第
2のハーフミラー面21cに向かう。第2のハーフミラ
ー面21cは、トラッキング検出センサー25へ向かう
透過光と、データ検出センサー24へ向かう反射光を生
成し、復路のレーザー光束を分離する。第2のハーフミ
ラー面21cを透過したレーザー光束はトラッキング検
出センサー25へ照射され、トラッキング誤差信号を出
力する。
【0020】一方、第2のハーフミラー面21cで反射
されたレーザー光束はウォラストンプリズム32により
偏光分離され、かつ集光レンズ33によって収束光に変
換後、反射プリズム23で反射されてデータ検出センサ
ー24に照射される。データ検出センサー24は2つの
受光領域をもっており、ウォラストンプリズム32によ
り偏光分離された2つの偏光ビームをそれぞれ受光する
ことにより、光ディスク2に記録されているデータ情報
を読みとりデータ信号を出力する。なお、正確には前記
トラッキング誤差信号およびデータ信号は図示せぬヘッ
ドアンプ回路によって生成され、制御回路または情報処
理回路に送られるものである。
されたレーザー光束はウォラストンプリズム32により
偏光分離され、かつ集光レンズ33によって収束光に変
換後、反射プリズム23で反射されてデータ検出センサ
ー24に照射される。データ検出センサー24は2つの
受光領域をもっており、ウォラストンプリズム32によ
り偏光分離された2つの偏光ビームをそれぞれ受光する
ことにより、光ディスク2に記録されているデータ情報
を読みとりデータ信号を出力する。なお、正確には前記
トラッキング誤差信号およびデータ信号は図示せぬヘッ
ドアンプ回路によって生成され、制御回路または情報処
理回路に送られるものである。
【0021】次に、ガルバノミラー26を保持するため
の構成について説明する。図6は、ガルバノミラー26
を含むガルバノミラーアセンブリ27を示す斜視図であ
る。ガルバノミラー26はミラーホルダ100に固定さ
れ、所定の回動軸(Zとする)を中心として回動する。
ミラーホルダ100は、後述するステータ130(図
7)内で回動軸Zを中心として回動可能に支持されてい
る。
の構成について説明する。図6は、ガルバノミラー26
を含むガルバノミラーアセンブリ27を示す斜視図であ
る。ガルバノミラー26はミラーホルダ100に固定さ
れ、所定の回動軸(Zとする)を中心として回動する。
ミラーホルダ100は、後述するステータ130(図
7)内で回動軸Zを中心として回動可能に支持されてい
る。
【0022】ミラーホルダ100は樽型のブロックであ
り、その中心軸(X軸とする)が回動軸Zに対して直交
している。なお、図6において、X軸と回動軸Zの両方
に直交する軸をY軸とする。ガルバノミラー26は、そ
のミラー面26aがY軸に直交するようミラーホルダ1
00に取り付けられる。また、ミラーホルダ100のX
軸方向の両端には、夫々コイル101,102が保持さ
れている。
り、その中心軸(X軸とする)が回動軸Zに対して直交
している。なお、図6において、X軸と回動軸Zの両方
に直交する軸をY軸とする。ガルバノミラー26は、そ
のミラー面26aがY軸に直交するようミラーホルダ1
00に取り付けられる。また、ミラーホルダ100のX
軸方向の両端には、夫々コイル101,102が保持さ
れている。
【0023】後述のステータ130(図7)には、ミラ
ーホルダ100のコイル101,102に相対するよ
う、一対の図示しないマグネットが配けられている。そ
して、コイル101,102に電流を流すと、コイル1
01,102とマグネットの電磁誘導の作用によりミラ
ーホルダ100が回動軸Zを中心として回動する。これ
により、ガルバノミラー26に反射されるレーザー光束
の向きを変えることができる。
ーホルダ100のコイル101,102に相対するよ
う、一対の図示しないマグネットが配けられている。そ
して、コイル101,102に電流を流すと、コイル1
01,102とマグネットの電磁誘導の作用によりミラ
ーホルダ100が回動軸Zを中心として回動する。これ
により、ガルバノミラー26に反射されるレーザー光束
の向きを変えることができる。
【0024】図7は、ガルバノミラーアセンブリ27の
側断面図である。固定部であるステータ130には、ミ
ラーホルダ100を上下から挟み込む略円錐型のセンタ
ーピン122,124が設けられている。又、ミラーホ
ルダ100の上下面には、センターピン122,124
を受ける略円錐状の凹部である軸受部106,108が
設けられている。
側断面図である。固定部であるステータ130には、ミ
ラーホルダ100を上下から挟み込む略円錐型のセンタ
ーピン122,124が設けられている。又、ミラーホ
ルダ100の上下面には、センターピン122,124
を受ける略円錐状の凹部である軸受部106,108が
設けられている。
【0025】センターピン122,124の先端は球状
に形成されており、この球状の部分が軸受部106,1
08の略円錐状の凹部の内面に接している。一対のセン
ターピン122,124と軸受部106,108によ
り、ガルバノミラー26が所定の回動軸(Z軸とする)
を中心として回動可能に支持される。なお、ガルバノミ
ラー26は、そのミラー面26aが回動軸Zに直交する
軸(Y軸とする)に直交するようミラーホルダ100に
取り付けられている。
に形成されており、この球状の部分が軸受部106,1
08の略円錐状の凹部の内面に接している。一対のセン
ターピン122,124と軸受部106,108によ
り、ガルバノミラー26が所定の回動軸(Z軸とする)
を中心として回動可能に支持される。なお、ガルバノミ
ラー26は、そのミラー面26aが回動軸Zに直交する
軸(Y軸とする)に直交するようミラーホルダ100に
取り付けられている。
【0026】一対のセンターピン122,124のう
ち、上側のセンターピン122はステータ130に取り
付けられた板バネ135の下面に固定されている。ま
た、下側のセンターピン124はステータ130に圧入
固定されている。即ち、センターピン122,124は
軸受部106,108を上下から挟み込んだ状態で、ス
ラスト方向に与圧を与えるよう構成されている。
ち、上側のセンターピン122はステータ130に取り
付けられた板バネ135の下面に固定されている。ま
た、下側のセンターピン124はステータ130に圧入
固定されている。即ち、センターピン122,124は
軸受部106,108を上下から挟み込んだ状態で、ス
ラスト方向に与圧を与えるよう構成されている。
【0027】ミラーホルダ100の底面には、下側の軸
受部108を囲むようにリング型の磁石140が設けら
れている。また、ステータ130には、下側のセンター
ピン124の周囲を囲むようにリング型の磁石150が
設けられている。
受部108を囲むようにリング型の磁石140が設けら
れている。また、ステータ130には、下側のセンター
ピン124の周囲を囲むようにリング型の磁石150が
設けられている。
【0028】図8は、リング型磁石140,150を示
す斜視図である。リング型磁石140は、半円弧形状の
断面を持つ2つの磁石(半リング磁石141,142)
を端面で接合したものである。一方の半リング磁石14
1はN極、他方の半リング磁石142はS極に磁化され
ている。2つの半リング磁石141,142の接合面を
含む面145(ニュートラル面)上では、磁場は0であ
る。
す斜視図である。リング型磁石140は、半円弧形状の
断面を持つ2つの磁石(半リング磁石141,142)
を端面で接合したものである。一方の半リング磁石14
1はN極、他方の半リング磁石142はS極に磁化され
ている。2つの半リング磁石141,142の接合面を
含む面145(ニュートラル面)上では、磁場は0であ
る。
【0029】同様に、リング型磁石150も半円弧形状
の断面を持つ2つの磁石(半リング磁石151,15
2)からなっており、一方の半リング磁石151はN
極、他方の半リング磁石152はS極に磁化されてい
る。また、2つの半リング磁石151,152の接合面
を含む面155(ニュートラル面)上では、磁場は0で
ある。
の断面を持つ2つの磁石(半リング磁石151,15
2)からなっており、一方の半リング磁石151はN
極、他方の半リング磁石152はS極に磁化されてい
る。また、2つの半リング磁石151,152の接合面
を含む面155(ニュートラル面)上では、磁場は0で
ある。
【0030】リング型磁石140とリング型磁石150
は互いに斥力・引力を及ぼし合うが、図8に示すように
リング型磁石140のN極とリング型磁石150のS極
が相対し、リング型磁石140のS極とリング型磁石1
50のN極が相対した状態が中立状態となる。この状態
で、リング型磁石140のニュートラル面145とリン
グ型磁石150のニュートラル面155が同一面上に位
置した状態でバランスする。
は互いに斥力・引力を及ぼし合うが、図8に示すように
リング型磁石140のN極とリング型磁石150のS極
が相対し、リング型磁石140のS極とリング型磁石1
50のN極が相対した状態が中立状態となる。この状態
で、リング型磁石140のニュートラル面145とリン
グ型磁石150のニュートラル面155が同一面上に位
置した状態でバランスする。
【0031】この中立状態からミラーホルダ100が時
計回りに回転すると、リング型磁石140,150のN
極部分同士(及びS極部分同士)が一部相対するため、
斥力が発生する。これらの斥力により、ミラーホルダ1
00は中立状態に戻るよう付勢力を受ける。ミラーホル
ダ100が反時計回りに回転した時にも、同様の付勢力
を受ける。
計回りに回転すると、リング型磁石140,150のN
極部分同士(及びS極部分同士)が一部相対するため、
斥力が発生する。これらの斥力により、ミラーホルダ1
00は中立状態に戻るよう付勢力を受ける。ミラーホル
ダ100が反時計回りに回転した時にも、同様の付勢力
を受ける。
【0032】このように構成されているため、リング型
磁石140,150が図8に示す中立状態にある時のガ
ルバノミラー26の位置をガルバノミラー26の中立位
置としておけば、ガルバノミラー26の回転駆動時(コ
イル101,102に電流を流している時)以外は、ガ
ルバノミラー26を常に中立位置に保持しておくことが
できる。
磁石140,150が図8に示す中立状態にある時のガ
ルバノミラー26の位置をガルバノミラー26の中立位
置としておけば、ガルバノミラー26の回転駆動時(コ
イル101,102に電流を流している時)以外は、ガ
ルバノミラー26を常に中立位置に保持しておくことが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガルバノ
ミラーの保持構造によると、ガルバノミラーの回転駆動
時以外は、ガルバノミラーを所定の回転位置で保持する
ことが可能になるという効果が得られる。
ミラーの保持構造によると、ガルバノミラーの回転駆動
時以外は、ガルバノミラーを所定の回転位置で保持する
ことが可能になるという効果が得られる。
【図1】実施形態の光磁気ディスク装置の基本構成を示
す図である。
す図である。
【図2】回動アームの先端部を示す図である。
【図3】浮上型光学ユニットを示す断面図である。
【図4】回動アームの内部構成を示す平面図である。
【図5】回動アームの側断面図である。
【図6】ガルバノミラーアセンブリを示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図6のガルバノミラーアセンブリを示す側断面
図である。
図である。
【図8】リング型磁石を示す斜視図である。
26 ガルバノミラー
27 ガルバノミラーアセンブリ
100 ミラーホルダ
106,108 軸受部
122,124 センターピン
130 ステータ
140,150 リング型磁石
Claims (4)
- 【請求項1】 ガルバノミラーが固定された可動部と、
該可動部を所定の回転中心の回りに回転可能に保持する
固定部と、を有するガルバノミラーアセンブリにおい
て、 前記回転中心を、前記可動部を挟み込むよう前記固定部
に設けた2つの軸部材と、前記2つの軸部材を夫々受け
るよう前記可動部に設けた2つの軸受と、により構成
し、 前記可動部の前記回転中心の回りに、N極磁石とS極磁
石を含む少なくとも2つの可動側磁石を配置し、 前記固定部の前記回転中心の回りに、N極磁石とS極磁
石を含む少なくとも2つの固定側磁石を配置すると共
に、前記可動側磁石と前記固定側磁石とが相対するよう
にし、 前記ガルバノミラーが所定の回転位置から回転した場合
には、前記可動側磁石と前記固定側磁石の作用により、
前記ガルバノミラーが前記所定の回転位置に戻る方向に
付勢されること、 を特徴とするガルバノミラーの保持構造。 - 【請求項2】前記可動側磁石は、前記軸受を囲むリング
状に形成されていること、を特徴とする請求項1に記載
のガルバノミラーの保持構造。 - 【請求項3】前記固定側磁石は、前記軸部材を囲むリン
グ状に形成されていること、を特徴とする請求項2に記
載のガルバノミラーの保持構造。 - 【請求項4】前記可動側磁石と前記固定側磁石は同じ構
造を有すること、を特徴とする請求項3に記載のガルバ
ノミラーの保持構造。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12012398A JP3477365B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | ガルバノミラーの保持構造 |
DE19828689A DE19828689A1 (de) | 1997-06-27 | 1998-06-26 | Spiegelgalvanometereinheit |
GB9813948A GB2328291B (en) | 1997-06-27 | 1998-06-29 | Galvano mirror unit |
GB0122279A GB2365537B (en) | 1997-06-27 | 1998-06-29 | Galvano mirror unit with plate spring on stator |
GB0122266A GB2366625B (en) | 1997-06-27 | 1998-06-29 | Galvano mirror unit with biassing member |
GB0122264A GB2365536B (en) | 1997-06-27 | 1998-06-29 | Galvano mirror unit with offset magnet on stator |
GB0122282A GB2366626B (en) | 1997-06-27 | 1998-06-29 | Galvano mirror unit |
GB0122280A GB2367382B (en) | 1997-06-27 | 1998-06-29 | Galvano mirror unit with plate spring on stator |
GB0122285A GB2365538B (en) | 1997-06-27 | 1998-06-29 | Galvano mirror unit with positioning magnet |
US09/493,676 US6376953B1 (en) | 1997-06-27 | 2000-01-28 | Galvano mirror unit |
US09/785,173 US6424068B2 (en) | 1997-06-27 | 2001-02-20 | Galvano mirror unit |
US10/067,737 US20020074875A1 (en) | 1997-06-27 | 2002-02-08 | Galvano Mirror unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12012398A JP3477365B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | ガルバノミラーの保持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11295635A JPH11295635A (ja) | 1999-10-29 |
JP3477365B2 true JP3477365B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=14778543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12012398A Expired - Fee Related JP3477365B2 (ja) | 1997-06-27 | 1998-04-14 | ガルバノミラーの保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3477365B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2013080626A1 (ja) * | 2011-11-30 | 2015-04-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ミラーアクチュエータ、ビーム照射装置およびレーザレーダ |
-
1998
- 1998-04-14 JP JP12012398A patent/JP3477365B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11295635A (ja) | 1999-10-29 |
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Legal Events
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