JP3819285B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は光ピックアップ装置に関する。より詳しくは、ディスク状の外形を有する情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行う光ピックアップ装置に関する。ここでディスク状の外形を有する情報記録媒体とは、例えばCD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルビデオディスク)などを指す。
【0002】
【従来の技術】
従来から、映像音声情報やコンピュータのデータを保存するための記録媒体としてデジタル光ディスクのような情報記録媒体が使用されている。現在、デジタル光ディスクとして大量に流通しているCD(コンパクトディスク)の仕様では、ディスクのカバーガラス厚が1.2mm、対物レンズの開口数(NA)が0.45、使用する光の波長が780nmになっている。CDよりも高記録密度化および大容量化がなされたデジタル光ディスクであるDVDの仕様では、ディスクのカバーガラス厚が0.6mm、対物レンズのNAが0.6、使用する光の波長が650nmになっている。そして、近年、これら光ディスクに対するさらなる記録密度の向上および大容量化の要求が強くなっている。光ディスクの記録密度を上げる方法としては、対物レンズのNAを大きくすること、あるいは光源の波長を短くすることにより対物レンズによって集光される光のスポット径を小径化することが有効である。例えば、ディスクのカバーガラスを0.1mmにして対物レンズとのチルトによる収差発生を抑えた記録媒体を高いNAの対物レンズおよび短波長のレーザを用いて記録再生する方法が提案されている。
【0003】
しかし、対物レンズのNAを大きくすると、球面収差が上記NAの4乗に比例して大きくなる(高次の項を無視している。)。また、対物レンズの面間隔や媒体記録面の保護層の厚さが規定値からずれると、球面収差が大きく変化する。そのため、ディスクの基板厚さの製造トレランスおよび光学系の製造トレランスが狭くなってしまう。
【0004】
このため、図15に示すように、DVD用の対物レンズ62とCD用の対物レンズ61とを備え、これらの対物レンズ61、62と光源50との間に光学素子60を設けて、ディスクの基板厚さの製造誤差により発生する球面収差を補償するように、光学素子60を光軸方向に移動させディスクに記録再生する方式が提案されている(特開2000−11402号公報)。
【0005】
また、現在までに大量に流通し資産として存在するCDおよびDVDのディスクは低NAの対物レンズを用いて再生をおこなうように設計されているため、上記高NA対物レンズにより再生を行おうとするとき、カバーガラス厚の違いにより球面収差が大きく発生し再生が困難になる。
【0006】
このため、図16に示すように、上記カバーガラス厚が0.1mmのディスク73を記録再生するための高NAの対物レンズ71、72と上記CD74とDVD75を記録再生する低NAの対物レンズ77をレンズホルダ76に搭載し、両光学系をそれぞれの異なる規格のディスクに応じて切り替える光ピックアップ装置が提案されている(特開平11−120587号公報)。
【0007】
しかしながら、特開平11−120587号公報に記載の光ピックアップ装置では、レンズホルダ76に高NAと低NAの2種類の対物レンズが搭載されているため、レンズホルダ76(可動部)の重量が大きくなる。このため、対物レンズを駆動させるためには大きな推力が必要となり、高速駆動が困難になるとともに省電力の妨げになるという問題がある。また、低NAの対物レンズフォーカス時に高NAの対物レンズがディスクに近いため、少しのサーボずれなどでディスクとレンズが接触する可能性が高く、信頼性が低くなる。さらに、対物レンズ部すなわち可動部の重量バランスが左右に一致させることが難しく特に高速動作時に対物レンズチルトの影響を受けやすく、その結果データ記録再生のマージンが小さく、場合によっては記録再生が不可能になるといった場合もある。
【0008】
そこで、本発明の課題は、記録密度の規格が異なる複数種類の情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、一つの対物レンズを用いて記録または再生を行うことができる上、記録媒体の厚みの製造誤差に基づく球面収差と、種類の異なることによる厚み方向の記録面の位置の差に基づく球面収差との両方を補償できるものを提供することにある。
また、上述のような光ピックアップ装置では、装置全体がトラック方向に送られるときに球面収差補償レンズの振動が発生して、この振動によって記録再生信号が劣化するという問題がある。
そこで、本発明の課題は、ディスク状の外形を有する情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、装置全体がトラック方向に送られるときに球面収差補償レンズの振動による信号の劣化を抑制できるものを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の光ピックアップ装置は、ディスク状の外形をそれぞれ有し記録密度の規格が異なる複数種類の情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、
光を出射する光源と、
上記情報記録媒体の記録面に対向され、上記光源から出射された光を上記記録面上に集光させるための対物レンズと、
上記対物レンズをこの対物レンズの光軸方向に移動させるフォーカシング駆動手段と、
上記対物レンズを上記光軸と垂直な方向に移動させるトラッキング駆動手段と、
上記光源と上記対物レンズとの間に配置された球面収差補償用光学系とを備え、
上記球面収差補償用光学系は、第1の情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを含む第1の光学系と、上記第1の情報記録媒体と異なる仕様の第2の情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを含む第2の光学系と、上記情報記録媒体の種類に応じて上記第1の光学系と第2の光学系とを切り替えるための光学系切替手段とを有し、
上記情報記録媒体が記録面上に持つ光透過層の厚さおよび上記光学系の各光学面によって発生する球面収差を減少させるように、上記第1および第2の光学系の少なくとも一つの球面収差補償レンズを、そのレンズの光軸方向に変位させる球面収差補償駆動手段を備え、
上記対物レンズと球面収差補償用光学系との間に光路を折り曲げるミラーを設けて、上記第1および第2の光学系の球面収差補償レンズの光軸を上記情報記録媒体の記録面に対して実質的に平行に配置し、
上記球面収差補償駆動手段が上記球面収差補償レンズを移動させる方向は、上記情報記録媒体の半径方向と実質的に一致していることを特徴とする。
【0010】
本発明の光ピックアップ装置によれば、一つの対物レンズで複数種類の記録媒体の記録再生が可能であるため、その対物レンズを含む可動部を軽量化することが可能となる。したがって、フォーカシング、トラッキング共に高速に駆動するのが容易となる。また、記録再生に対する駆動マージンの拡大および高速に記録再生が可能であるため利便性が増す。また、対物レンズ駆動装置の小型化が可能であるため、省電力化に向いている。また、球面収差補償用光学系に含まれた、第1の情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを含む第1の光学系と、上記第1の情報記録媒体と異なる仕様の第2の情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを含む第2の光学系とを用いてそれぞれ球面収差を補償するので、球面収差補償駆動手段が球面収差補償レンズをそのレンズの光軸方向に移動させる量を小さくすることが可能である。したがって、球面収差補償の光学設計の自由度が大きくなり、より組み立てマージンの大きな設計が可能となる。
【0011】
また、この光ピックアップ装置では、上記第1および第2の光学系の球面収差補償レンズの光軸を上記情報記録媒体の記録面に対して実質的に平行に配置しているので、球面収差補償駆動手段が球面収差補償レンズを移動させる方向は上記情報記録媒体の記録面に対して実質的に平行になる。したがって、情報記録媒体に対して垂直な方向の機器の厚みを抑えることが可能となる。この結果、装置全体の薄型化が可能となる。また、上記第1および第2の光学系の球面収差補償レンズを保持するための保持部材が重力により位置変動するのを防止するための推力が必要でないため、装置の小型化、省電力化が可能となる。
【0012】
また、この光ピックアップ装置では、上記球面収差補償駆動手段が上記球面収差補償レンズを移動させる方向は、上記情報記録媒体の半径方向と実質的に一致しているので、この装置全体がトラック方向に送られるときに発生する球面収差補償レンズの振動は、上記球面収差補償駆動手段により容易に制御され得る。したがって、そのような振動による信号の劣化を抑えることが可能である。また、そのような振動の制御を行う機構を別途設ける必要が無いので、装置の小型化が可能となる。
【0013】
別の局面では、本発明の光ピックアップ装置は、ディスク状の外形を有する情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、
光を出射する光源と、
上記情報記録媒体の記録面に対向され、上記光源から出射された光を上記記録面上に集光させるための対物レンズと、
上記対物レンズをこの対物レンズの光軸方向に移動させるフォーカシング駆動手段と、
上記対物レンズを上記光軸と垂直な方向に移動させるトラッキング駆動手段と、
上記光源と上記対物レンズとの間に配置された球面収差補償レンズを含む球面収差補償用光学系と、
上記情報記録媒体が記録面上に持つ光透過層の厚さおよび上記光学系の各光学面によって発生する球面収差を減少させるように、上記球面収差補償レンズを、そのレンズの光軸方向に変位させる球面収差補償駆動手段とを備え、
上記対物レンズと球面収差補償用光学系との間に光路を折り曲げるミラーを設けて、上記球面収差補償レンズの光軸を上記情報記録媒体の記録面に対して実質的に平行に配置し、
上記球面収差補償駆動手段が上記球面収差補償レンズを移動させる方向は、上記情報記録媒体の半径方向と実質的に一致していることを特徴とする。
この光ピックアップ装置では、上記球面収差補償駆動手段が上記球面収差補償レンズを移動させる方向は、上記情報記録媒体の半径方向と実質的に一致しているので、この装置全体がトラック方向に送られるときに発生する球面収差補償レンズの振動は、上記球面収差補償駆動手段により容易に制御され得る。したがって、そのような振動による信号の劣化を抑えることが可能である。また、そのような振動の制御を行う機構を別途設ける必要が無いので、装置の小型化が可能となる。
【0014】
一実施形態の光ピックアップ装置は、上記第1および第2の光学系の球面収差補償レンズを、それらのレンズの光軸を互いに平行にして保持する保持部材を備え、上記光学系切替手段は、上記第1の光学系と第2の光学系とを切り替えるとき、上記各球面収差補償レンズの光軸方向に関して上記保持部材の位置を維持しながら、上記光軸方向と垂直な方向へ上記保持部材を移動させることを特徴とする。
【0015】
この一実施形態の光ピックアップ装置では、上記光学系切替手段は、上記第1の光学系と第2の光学系とを切り替えるとき、上記各球面収差補償レンズの光軸方向に関して上記保持部材の位置を維持しながら、上記光軸方向と垂直な方向へ上記保持部材を移動させるので、上記光軸方向に関して必要なスペースが小さくなり、装置の小型化が可能となる。また、上記各球面収差補償レンズの光軸方向に関して上記保持部材の位置を定めるためにコイルに通電させる必要も無いため、省電力化が図られる。
【0016】
一実施形態の光ピックアップ装置は、いずれかの種類の情報記録媒体が上記対物レンズに対向して配置される時点で、上記光学系切替手段は、上記複数種類の情報記録媒体のうち記録密度の低い情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを選択していることを特徴とする。
【0017】
この一実施形態の光ピックアップ装置では、いずれかの種類の情報記録媒体が上記対物レンズに対向して配置される時点で、上記光学系切替手段は、上記複数種類の情報記録媒体のうち記録密度の低い情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを選択している。したがって、たとえ記録密度の高い情報記録媒体が上記対物レンズに対向して配置されたとしても、フォーカシングまたはディスクの判別を行う時、対物レンズとその情報記録媒体との衝突を防止することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の光ピックアップ装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0019】
図1、図2は一実施形態の光ピックアップ装置の断面を示している。なお、詳しくは後述するが、図1は高密度記録媒体用補償レンズ11を光路に配置した状態を示し、図2は低密度記録媒体用補償レンズ12を光路に配置した状態を示している(両者は、記録、再生の対象となる記録媒体に応じて球面収差補償駆動手段31によって切り替えられる。)。
【0020】
この光ピックアップ装置は、概して言って、ディスク状の記録媒体1,16をその軸線(ディスク面に垂直でディスクの中心を通る線。図示せず。)の周りに回転駆動しながら、光源20からの光Lを球面収差補償レンズアセンブリ30、光路を折り曲げるミラー9、フォーカシング用およびトラッキング用の対物レンズ2を介して、記録媒体1の記録面1bに導くようになっている。記録面1bからの反射光は、対物レンズ2、ミラー9、球面収差補償レンズアセンブリ30を介して、光源20に近接して配置された受光素子21へ導かれる。光源20は、波長650nmのレーザ光と波長405nmのレーザ光を発振可能なレーザユニットからなっている。光源20が出射するレーザ光の波長は記録媒体1,16に応じて選択される。
【0021】
フォーカシング用およびトラッキング用の対物レンズ2は、第1保持部材3によって保持されている。第1保持部材3には、光源20からの光Lが通過するための貫通孔17が形成されている。対物レンズ2は貫通孔17に挿入され、第1保持部材3の記録媒体1よりの内周面に形成される段差部18に固定されている。さらに第1保持部材3には、対物レンズ1よりも光源20側に相当する位置に波長選択用アパーチャ29が取り付けられている。図12に示すように、波長選択用アパーチャ29は、この例では光源波長650nmと波長405nmを共に透過する円形の領域81と、光源波長650nmについては反射するが波長405nmについては透過する環状の領域80とを有している。したがって、光源20からの光Lの波長に応じて絞りを切り換えられる。
【0022】
図3は、上記フォーカシング用およびトラッキング用の対物レンズ2を駆動するために、基板8上に形成されたフォーカス駆動手段41およびトラッキング駆動手段42の平面レイアウト(図1における上方から見たところ)を示している。図4は上記フォーカス駆動手段41およびトラッキング駆動手段42の側面(図3における下方から見たところ)を示している。
【0023】
対物レンズ2を保持する第1保持部材3には、記録媒体1の軸線を含む平面内でその軸線に平行な第1光軸19(図1参照)の周りに第1のボイスコイル25(図4中に示す)が巻回されている。第1のボイスコイル25の外方には、第1光軸19に垂直な方向に着磁された一対の永久磁石片4a、4bが、記録媒体1の半径方向に沿って、かつ第1のボイスコイル25に対向して配置されている。
【0024】
フォーカシング駆動手段41は、一対のヨーク5a、5bと、中継基板7a、7bと、第1〜4ばね部材21〜24と、プリント基板27とを含む。このフォーカシング駆動手段41は、概して言って、上記第1ボイスコイル25および上記永久磁石片4a、4bを用いて対物レンズ2を第1の光軸方向19に平行な第1の方向に駆動し、フォーカシング(焦点調節)を行う。
【0025】
詳しくは、一対のヨーク5a、5bは、永久磁石4a、4bよりもさらに外方に設けられている。ヨーク5a、5bのさらに外方に、第1の光軸方向19に平行な方向にベース部6a、6bが立設されている。このベース部6a、6bの側面にプリント基板7a、7bが設けられている。第1および第3のばね部材21、23は、対物レンズ2の光源20よりの位置に対向して設けられ、第1の光軸19に垂直な方向、かつ対向して配置された上記一対の永久磁石片4a、4bを結ぶ方向に平行に延びている。第2、第4のばね部材22、24は、上記第1、第3のばね部材21、23から第1の光軸19方向に間隔をあけて平行に光源20よりに設けられている。第1〜4ばね部材21〜24の一端部は中継基板7a、7bに取り付けられ、第1〜4ばね部材21〜24の他端部は第1保持部材3に固定されているプリント基板27に取り付けられている。この結果、第1〜4ばね部材21〜24によって第1保持部材3が弾性的に支持されている。プリント基板27は、第1ボイスコイル25および後述するトラッキング用の第2ボイスコイル26と半田付けによって電気的に接続されている。ここで、第1〜第4ばね部材は、通電可能な例えばBeCuなどからなる。したがって、中継基板7a、7bから、第1〜第4ばね部材21〜24とプリント基板27とを介して、第1ボイスコイル25および第2ボイスコイル26に電流を流すことが可能である。第1のボイスコイル25に電流を流すことによって、永久磁石片4a、4bと第1のボイスコイル25との間で第1光軸19方向に作用する電磁力が発生する。したがって、対物レンズ2を保持し、第1〜4ばね部材21〜24によって弾性支持される第1保持部材3が第1光軸19方向に移動しフォーカシングされる。
【0026】
第1保持部材3には、第1光軸19に垂直で、かつ上記一対の永久磁石片4a、4bを結ぶ方向に垂直な軸の周りに第2のボイスコイル26が巻回されている。トラッキング駆動手段42は第2のボイスコイル26と永久磁石片4a、4bとを用いて対物レンズ2を第1光軸方向19と垂直な第2の方向に駆動し、トラッキングを行う。トラッキング駆動手段42の構成はフォーカシング駆動手段41と共用されているので、説明を省略する。第2のボイスコイル26に電流を流すことによって、永久磁石片4a、4bと第2のボイスコイル26との間で第1光軸19方向に垂直かつ、記録媒体1の半径方向に作用する電磁力が発生する。したがって、対物レンズ2を保持し、第1〜4ばね部材21〜24によって弾性支持される第1保持部材3が第1光軸19方向に垂直かつ、記録媒体1の半径方向に移動しトラッキングが行われる。
【0027】
図示を省略しているが、本実施形態の光ピックアップ装置においては、記録媒体1の半径方向にステッピングモータなどによって駆動することによってもトラッキングが行われる。
【0028】
図1に戻って、光源20と対物レンズ2との間には、球面収差補償レンズアセンブリ30が設けられている。球面収差補償レンズアセンブリ30は、基板8に垂直な板状の固定台15と、この固定台15に固定して立設された摺動軸14と、図示しない支持手段によって固定台15に対して静止して支持された固定レンズ10と、第1の記録媒体用補償レンズ11と、第2の記録媒体用補償レンズ12と、第1の記録媒体用補償レンズ11および第2の記録媒体用補償レンズ12を一体に保持する第2の保持部材13とを含んでいる。
【0029】
第2の保持部材13には光源20からの光Lが通過するための貫通孔48、49が形成されている。第1の記録媒体用補償レンズ11は貫通孔48に、第2の記録媒体用補償レンズ12は貫通孔49にそれぞれ挿入され、それぞれ第2保持部材13に保持されている。
【0030】
図5、6はそれぞれ図1、2における右側から球面収差補償レンズアセンブリ30を見たところを示している(簡単のため、固定レンズ10を省略して図示している。)。なお、図5中のA−A′線断面が図1に相当する。
【0031】
第2保持部材13には、ディスク面と平行な方向である光軸方向200に平行でかつ、第1の記録媒体用補償レンズ11の光軸中心からの距離と第2の記録媒体用補償レンズ12の光軸中心からの距離が略等しい部分に中心を持つ貫通孔47が設けられている。この貫通孔47には、固定台15から光軸方向200に平行に延びる摺動軸14が挿入されている。第2保持部材13は、摺動軸14に沿って光軸方向200と平行に摺動し、かつ摺動軸14を中心に回転することができる。後述する光学系切替手段によって、第2保持部材13が摺動軸14の周りに回転することにより、第1の記録媒体用補償レンズ11または第2の記録媒体用補償レンズ12が光軸200上に切り替えて配置することが可能となる。また、第2保持部材13が光軸200方向と平行に移動可能であるため、後述する球面収差補償駆動手段31によって、第1の記録媒体用補償レンズ11または第2の記録媒体用補償レンズ12と固定レンズ10との間隔を可変させることが可能である。したがって、光学部材および記録媒体1,16のカバーガラス厚のばらつきにより発生する球面収差を補償することが可能となる。
【0032】
上記光学系切替手段および球面収差補償駆動手段31は次のように構成されている。第2保持部材13の側面には、光軸200に垂直な仮想線を中心に巻回された第1コイル43(図7参照)と第2コイル44(図8参照)とが設けられている。図5に示すように、第2保持部材13の外方に、摺動軸14を略取り囲むような角度配置でヨーク42a、42b、42cが立設されている。これらのヨーク42a、42b、42cの第2保持部材13側に相当する面に、第2のマグネット45a、45bと第3のマグネット46が取り付けられている。図5において摺動軸14から見た場合、図10に示すように、第2のマグネット45a、45bはそれぞれ、光軸200に垂直な方向に関してN極S極というように2極着磁されている。同様に、図5において摺動軸14から見た場合、図9に示すように、第3のマグネット46は光軸200に平行な方向に関してN極S極というように2極着磁されている。さらに、図7に示すように、第2保持部材13の側面である第1コイル43の巻回中心付近に磁性片50が取り付けられている。また、図8に示すように、第2コイル44の両側に磁性片51a、51bが取り付けられている。磁性片50、51a、51bは例えば鉄などで良い。
【0033】
第1の記録媒体1についての記録、再生を行うときは、第2保持部材13は摺動軸14の周りに、図5に示す角度配置に設定される。すなわち、磁性片51bは第3のマグネット46の着磁が変化する線上に吸引力を及ぼす。したがって、摺動軸14の周りの回転方向に関して、磁性片51bと第3のマグネット46の着磁が変化する線とが最も接近する角度位置で第2保持部材13は静止する。また、磁性片50は第2のマグネット45bの着磁が変化する線上に吸引力を及ぼす。したがって、光軸方向200に関して、磁性片50と第2のマグネット45bの着磁が変化する線とが最も接近する位置で第2保持部材13は静止する。このようにして、第1の記録媒体用補償レンズ11が光軸200上の所望の位置に配置される。
【0034】
ここで球面収差補償駆動手段31としての第1コイル43に通電を行うと、第1コイル43とマグネット45bとの間に光軸200と平行な方向に電磁力が発生して、第2保持部材13は光軸方向200と平行な方向に駆動される。これにより、第1の記録媒体用補償レンズ11と固定レンズ10との間隔が可変する。第1の記録媒体用補償レンズ11と固定レンズ10との間隔が可変することにより球面収差を減少させることができる。
【0035】
次に、第2の記録媒体16についての記録、再生を行うときは、第2保持部材13は摺動軸14の周りに、図6に示す角度配置に切り替えられる。すなわち、図5の状態から、コイル44に通電して、第2保持部材13を摺動軸14の周りに(図5において反時計回りに)回転させるための回転駆動力を発生させる。この回転駆動力は磁性片51bとマグネット44の吸引力よりも大きな力を発生させ、摺動軸14を中心として第2保持部材13が回転して、磁性片51aがマグネット46に近づく。磁性片51aとマグネット46との間に発生する吸引力により回転方向の運動が止まり、第2保持部材13が静止する。また、磁性片50は第2のマグネット45aの着磁が変化する線上に吸引力を及ぼす。したがって、光軸方向200に関して、磁性片50と第1のマグネット45aの着磁が変化する線とが最も接近する位置で第2保持部材13は静止する。このようにして、第2の記録媒体用補償レンズ12が光軸200上の所望の位置に配置される。
【0036】
ここで球面収差補償駆動手段31としての第1コイル43に通電を行うと、第1コイル43とマグネット45aとの間に光軸200と平行な方向に電磁力が発生して、第2保持部材13は光軸方向200と平行な方向に駆動される。これにより、第2の記録媒体用補償レンズ12と固定レンズ10との間隔が可変する。第2の記録媒体用補償レンズ12と固定レンズ10との間隔が可変することにより球面収差を減少させることができる。
【0037】
なお、この状態から、再び第1の記録媒体1についての記録、再生を行うときは、コイル44に通電して、第2保持部材13を摺動軸14の周りに(図6において時計回りに)回転させるための回転駆動力を発生させる。そして、第2保持部材13を摺動軸14の周りに、再び図5に示す角度配置に切り替える。
【0038】
ここで、光軸方向200に関して、上記第1のマグネット45aの着磁が変化する線と、第2のマグネット45bの着磁が変化する線との位置(固定台からの高さ)を揃えておくのが望ましい。このようにした場合、第1の記録媒体用補償レンズ11と第2の記録媒体用補償レンズ12を切り替えるとき、第2保持部材13の光軸200方向の位置を維持することができる。このような構成にすれば、光軸200方向に関して必要なスペースが小さくなり、装置の小型化が可能となる。また、光軸200方向に関して第2保持部材13の位置を定めるために第1コイル43に通電させる必要も無いため、省電力化が図られる。
【0039】
また、図11に示すように、この実施形態では、球面収差補償駆動手段31が第1の記録媒体用補償レンズ11(および第2の記録媒体用補償レンズ12)を移動させる方向(光軸200の方向)は記録媒体1,16の半径方向と実質的に一致している。したがって、この装置全体がトラック方向に送られるときに発生する球面収差補償レンズ11,12の振動を、球面収差補償駆動手段31により容易に制御できる。したがって、そのような振動による信号の劣化を抑えることが可能である。また、そのような振動の制御を行う機構を別途設ける必要が無いので、装置の小型化が可能となる。
【0040】
また、図1、図2に示したように、この実施形態では、光路を折り曲げるミラー9を設けて、第1の記録媒体用補償レンズ11および第2の記録媒体用補償レンズ12の光軸200の方向を記録媒体1,16の記録面1b,16bに対して実質的に平行に配置している。したがって、記録媒体1,16に対して垂直な方向の機器の厚みを抑えることができる。この結果、装置全体の薄型化が可能となる。また、保持部材13が重力により位置変動するのを防止するための推力が必要でないため、装置の小型化、省電力化が可能となる。
【0041】
図13は高密度用記録媒体1の記録または再生を行う場合の対物レンズ2と球面収差補償レンズアセンブリ30の配置を簡略化して示している。一方、図14は低密度用記録媒体16の記録または再生を行う場合の対物レンズ2と球面収差補償レンズアセンブリ30の配置を簡略化して示している。本実施形態では、上述のようにミラー9を設けた結果、対物レンズの光軸19と球面収差補償レンズアセンブリ30の光軸200とは実際には90度に交差しているが、これらの図13、図14では、理解を容易にするために、対物レンズ2とレンズアセンブリ30とは模式的に直列に描かれている。
【0042】
図13によって良く分かるように、高密度記録媒体1は、例えば、記録面1bを保護するためのカバーガラス1aの厚みが0.1mmの光ディスクからなっている。高密度記録用媒体1の記録再生には光源波長405nmのレーザ光が用いられる。また、波長選択用アパーチャ29により対物レンズ2のNAは0.85になるように設計される。一方、図14によって良く分かるように、低密度用記録媒体16は、例えばカバーガラス厚みが0.6mmのDVDからなっている。このような低密度用記録媒体16の記録再生には光源波長650nmのレーザ光が用いられる。また、波長選択用アパーチャ29により対物レンズのNAは0.6になるように設計されている。
【0043】
記録または再生の対象とする記録媒体の種類が異なる場合、記録媒体が有するカバーガラス厚みの差には、記録媒体の種類が異なることに基づく差以外に一つの記録媒体内において存在する厚みの変動としての製造誤差に基づく差および、各光学系の製造公差および組立公差がある。本発明によれば、これらにより発生する球面収差を、球面収差補償駆動手段31によって第1の記録媒体用補償レンズ11または第2の記録媒体用補償レンズ12と固定レンズ10との間隔を可変させることによって首尾良く補償することができる。
【0044】
第1の記録媒体用補償レンズ11または第2の記録媒体用補償レンズ12と固定レンズ10との間隔の目標値、つまり球面収差が最小となる位置は、例えば次のようにして求めることができる。すなわち、記録媒体の記録面1b,16bから再生した信号であるRF信号に現れるジッタ値を検出して処理回路に入力し、処理回路によりジッタ値が最小となるように球面収差補償駆動手段31に信号を与えて制御する。これにより球面収差が最小となる第1の記録媒体用補償レンズ11または第2の記録媒体用補償レンズ12の位置決めを実現できる。
【0045】
なお、ユーザによりいずれかの種類の情報記録媒体1,16が対物レンズ2に対向して配置される時点で、記録密度の低い情報記録媒体16について用いられるべき球面収差補償レンズ12を選択しているのが望ましい。このようにした場合、たとえ記録密度の高い情報記録媒体1が対物レンズ2に対向して配置されたとしても、フォーカシングまたはディスクの判別を行う時、対物レンズ2とその情報記録媒体との衝突を防止することができる。
【0046】
上記光ピックアップ装置によれば、一つの対物レンズ2で複数種類の記録媒体1,16の記録再生が可能であるため、その対物レンズ2を含む可動部を軽量化することができる。したがって、フォーカシング、トラッキング共に高速に駆動するのが容易となる。また、記録再生に対する駆動マージンの拡大および高速に記録再生が可能であるため利便性が増す。また、対物レンズ駆動装置の小型化が可能であるため、省電力化に向いている。また、球面収差補償用光学系30に含まれた、第1の記録媒体1について用いられるべき球面収差補償レンズ11と、第2の記録媒体16について用いられるべき球面収差補償レンズ12とを用いてそれぞれ球面収差を補償するので、球面収差補償駆動手段31が球面収差補償レンズ11,12をそのレンズの光軸方向200に移動させる量を小さくすることができる。したがって、球面収差補償の光学設計の自由度が大きくなり、より組み立てマージンの大きな設計が可能となる。
以上の実施形態では、球面収差補償用光学系30は、第1の記録媒体1について用いられるべき球面収差補償レンズ11と、第2の記録媒体16について用いられるべき球面収差補償レンズ12とを備えたが、当然ながら、これに限られるものではない。例えば、光学系切替手段を省略し、球面収差補償用光学系として或る記録媒体について用いられるべき一つの球面収差補償レンズのみを設けて、その球面収差補償レンズを移動させる方向をその記録媒体の半径方向と実質的に一致させるようにしても良い。そのようにした場合、この装置全体がトラック方向に送られるときに発生する球面収差補償レンズの振動を、上記球面収差補償駆動手段により容易に制御できる。したがって、そのような振動による信号の劣化を抑えることができる。また、そのような振動の制御を行う機構を別途設ける必要が無いので、装置の小型化が可能となる。
【0047】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の光ピックアップ装置によれば、記録密度の規格が異なる複数種類の情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行う場合に、一つの対物レンズを用いて記録または再生を行うことができる上、記録媒体の厚みの製造誤差に基づく球面収差と、種類の異なることによる厚み方向の記録面の位置の差に基づく球面収差との両方を補償できる。
また、この発明の光ピックアップ装置によれば、装置全体がトラック方向に送られるときに球面収差補償レンズの振動による信号の劣化を抑制できるものを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の光ピックアップ装置の、高密度記録媒体を記録再生するときの断面を示す図である。
【図2】 上記光ピックアップ装置の、低密度記録媒体を記録再生するときの断面を示す図である。
【図3】 上記光ピックアップ装置を構成するフォーカス駆動手段およびトラッキング駆動手段の平面レイアウトを示す図である。
【図4】 上記フォーカス駆動手段およびトラッキング駆動手段を側方(図3における下方)から見たところを示す図である。
【図5】 図1における右側から球面収差補償レンズアセンブリ30を見たところを示す図である(ただし、固定レンズ10を除く。)。
【図6】 図2における右側から球面収差補償レンズアセンブリ30を見たところを示す図である(ただし、固定レンズ10を除く。)。
【図7】 上記球面収差補償レンズアセンブリ30を摺動軸14に対して垂直な方向(側方)から見たところを示す図である。
【図8】 上記球面収差補償レンズアセンブリ30を摺動軸14に対して垂直な方向(別の側方)から見たところを示す図である。
【図9】 上記球面収差補償レンズアセンブリ30の周りに設けられた一つのマグネットの着磁状態を示す図である。
【図10】 上記球面収差補償レンズアセンブリ30の周りに設けられた別のマグネットの着磁状態を示す図である。
【図11】 球面収差補償駆動手段31が第1の記録媒体用補償レンズ11(および第2の記録媒体用補償レンズ12)を移動させる方向を説明する図である。
【図12】 波長選択用アパーチャの構成を示す図である。
【図13】 高密度用記録媒体1の記録または再生を行う場合の対物レンズ2と球面収差補償レンズアセンブリ30の配置を簡略化して示す図である。
【図14】 低密度用記録媒体16の記録または再生を行う場合の対物レンズ2と球面収差補償レンズアセンブリ30の配置を簡略化して示す図である。
【図15】 従来の光ピックアップを例示する図である。
【図16】 従来の別の光ピックアップを例示する図である。
【符号の説明】
1 高密度記録媒体
2 対物レンズ
3 第1保持部材
8 基板
9 ミラー
10 固定レンズ
11 高密度記録媒体用補償レンズ
12 低密度記録媒体用補償レンズ
13 第2保持部材
14 摺動軸
16 低密度記録媒体
29 波長選択アパーチャ
30 球面収差補償レンズアセンブリ
31 球面収差補償駆動手段
200 光軸
Claims (4)
- ディスク状の外形をそれぞれ有し記録密度の規格が異なる複数種類の情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、
光を出射する光源と、
上記情報記録媒体の記録面に対向され、上記光源から出射された光を上記記録面上に集光させるための対物レンズと、
上記対物レンズをこの対物レンズの光軸方向に移動させるフォーカシング駆動手段と、
上記対物レンズを上記光軸と垂直な方向に移動させるトラッキング駆動手段と、
上記光源と上記対物レンズとの間に配置された球面収差補償用光学系とを備え、
上記球面収差補償用光学系は、第1の情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを含む第1の光学系と、上記第1の情報記録媒体と異なる仕様の第2の情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを含む第2の光学系と、上記情報記録媒体の種類に応じて上記第1の光学系と第2の光学系とを切り替えるための光学系切替手段とを有し、
上記情報記録媒体が記録面上に持つ光透過層の厚さおよび上記光学系の各光学面によって発生する球面収差を減少させるように、上記第1および第2の光学系の少なくとも一つの球面収差補償レンズを、そのレンズの光軸方向に変位させる球面収差補償駆動手段を備え、
上記対物レンズと球面収差補償用光学系との間に光路を折り曲げるミラーを設けて、上記第1および第2の光学系の球面収差補償レンズの光軸を上記情報記録媒体の記録面に対して実質的に平行に配置し、
上記球面収差補償駆動手段が上記球面収差補償レンズを移動させる方向は、上記情報記録媒体の半径方向と実質的に一致していることを特徴とする光ピックアップ装置。 - ディスク状の外形を有する情報記録媒体に対して情報の記録または再生を行う光ピックアップ装置であって、
光を出射する光源と、
上記情報記録媒体の記録面に対向され、上記光源から出射された光を上記記録面上に集光させるための対物レンズと、
上記対物レンズをこの対物レンズの光軸方向に移動させるフォーカシング駆動手段と、
上記対物レンズを上記光軸と垂直な方向に移動させるトラッキング駆動手段と、
上記光源と上記対物レンズとの間に配置された球面収差補償レンズを含む球面収差補償用光学系と、
上記情報記録媒体が記録面上に持つ光透過層の厚さおよび上記光学系の各光学面によって発生する球面収差を減少させるように、上記球面収差補償レンズを、そのレンズの光軸方向に変位させる球面収差補償駆動手段とを備え、
上記対物レンズと球面収差補償用光学系との間に光路を折り曲げるミラーを設けて、上記球面収差補償レンズの光軸を上記情報記録媒体の記録面に対して実質的に平行に配置し、
上記球面収差補償駆動手段が上記球面収差補償レンズを移動させる方向は、上記情報記録媒体の半径方向と実質的に一致していることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、
上記第1および第2の光学系の球面収差補償レンズを、それらのレンズの光軸を互いに平行にして保持する保持部材を備え、
上記光学系切替手段は、上記第1の光学系と第2の光学系とを切り替えるとき、上記各球面収差補償レンズの光軸方向に関して上記保持部材の位置を維持しながら、上記光軸方向と垂直な方向へ上記保持部材を移動させることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 請求項1に記載の光ピックアップ装置において、
いずれかの種類の情報記録媒体が上記対物レンズに対向して配置される時点で、上記光学系切替手段は、上記複数種類の情報記録媒体のうち記録密度の低い情報記録媒体について用いられるべき球面収差補償レンズを選択していることを特徴とする光ピックアップ装置。
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