JP2005302164A - 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 - Google Patents
光ピックアップ及びディスクドライブ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005302164A JP2005302164A JP2004117650A JP2004117650A JP2005302164A JP 2005302164 A JP2005302164 A JP 2005302164A JP 2004117650 A JP2004117650 A JP 2004117650A JP 2004117650 A JP2004117650 A JP 2004117650A JP 2005302164 A JP2005302164 A JP 2005302164A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- objective lens
- disk
- recording medium
- shaped recording
- disc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
【課題】 設計の容易化、対物レンズ駆動装置の動作制御における信頼性の向上及び薄型化を図る。
【解決手段】 対物レンズ駆動装置8に、固定ブロック11と、該固定ブロックに対してフォーカシング方向、トラッキング方向及びチルト方向へ動作されると共に2つの対物レンズ24、25を保持する可動ホルダー12と、固定ブロックと可動ホルダーとを連結する支持バネ16、16、・・・と、可動ホルダーのフォーカシング方向、トラッキング方向又はチルト方向への動作時に通電される駆動コイル17、19とを設け、該駆動コイルを上記2つの対物レンズと固定ブロックとの間に配置し、一方の対物レンズのレンズ中心Pをディスクテーブル3の回転中心Sを通り上記半径方向に延びる第1の線分上Lrに対応して位置させ、他方の対物レンズのレンズ中心Qを上記第1の線分から外れた位置、かつ、上記タンジェンシャル方向に延び上記一方の対物レンズのレンズ中心を通る第2の線分Ltよりディスクテーブル側に位置させるようにした。
【選択図】 図6
【解決手段】 対物レンズ駆動装置8に、固定ブロック11と、該固定ブロックに対してフォーカシング方向、トラッキング方向及びチルト方向へ動作されると共に2つの対物レンズ24、25を保持する可動ホルダー12と、固定ブロックと可動ホルダーとを連結する支持バネ16、16、・・・と、可動ホルダーのフォーカシング方向、トラッキング方向又はチルト方向への動作時に通電される駆動コイル17、19とを設け、該駆動コイルを上記2つの対物レンズと固定ブロックとの間に配置し、一方の対物レンズのレンズ中心Pをディスクテーブル3の回転中心Sを通り上記半径方向に延びる第1の線分上Lrに対応して位置させ、他方の対物レンズのレンズ中心Qを上記第1の線分から外れた位置、かつ、上記タンジェンシャル方向に延び上記一方の対物レンズのレンズ中心を通る第2の線分Ltよりディスクテーブル側に位置させるようにした。
【選択図】 図6
Description
本発明は光ピックアップ及びディスクドライブ装置に関する。詳しくは、可動ブロックが固定ブロックに対してフォーカシング方向、トラッキング方向及びチルト方向の3方向へ動作される対物レンズ駆動装置を有する光ピックアップ及びこれを備えたディスクドライブ装置についての技術分野に関する。
光ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体に対して情報信号の記録や再生を行うディスクドライブ装置があり、このようなディスクドライブ装置には、ディスク状記録媒体の半径方向へ移動され該ディスク状記録媒体に対してレーザー光を照射する光ピックアップが設けられている。
光ピックアップには対物レンズ駆動装置が設けられており、該対物レンズ駆動装置によって、その可動ブロックに設けられた対物レンズをディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向へ動作させてフォーカシング調整を行うと共に対物レンズをディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向へ動作させてトラッキング調整を行い、対物レンズを介してディスク状記録媒体に照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体の記録トラックに集光されるようにしている。
このように光ピックアップにあっては、対物レンズ駆動装置によってフォーカシング調整及びトラッキング調整を行うのが一般的であるが、近年、レーザー光のスポットの記録トラックに対する追従性の向上等を図るために、フォーカシング調整及びトラッキング調整の2軸方向の調整に加え、可動ブロックをディスク状記録媒体の記録面に対して傾動可能とし、回転中のディスク状記録媒体に面振れ等が生じたときのチルト調整をも可能とした所謂3軸アクチュエーターと称される対物レンズ駆動装置が開発されている。
一方、ディスク状記録媒体は、近年、記録密度やカバー厚み等の相違により種々のタイプが開発されており、このようなディスク状記録媒体として、例えば、レーザー光の使用波長が780nm付近であるCD(Compact Disc)、使用波長が660nm付近であるDVD(Digital Versatile Disc)、使用波長が405nm付近であるBlu―rayディスク(BD)、同じく使用波長が405nm付近であるAOD(Advanced Optical Disc)等が存在する。尚、AOD規格に略準拠した規格としてHD−DVD(High Definition DVD)がある。
このようなレーザー光の使用波長の異なる複数の種類のディスク状記録媒体に対して情報信号の記録や再生を行う光ピックアップとして、複数のディスク状記録媒体に対応した2つの対物レンズを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された光ピックアップにあっては、例えば、約660nmのレーザー光を用いるディスク状記録媒体と約780nmのレーザー光を用いるディスク状記録媒体に対応する2つの対物レンズを有する対物レンズ駆動装置が設けられ、約780nmのレーザー光が一方の対物レンズによって一方のディスク状記録媒体の記録面に集光され、約660nmのレーザー光が他方の対物レンズによって他方のディスク状記録媒体の記録面に集光されて、各ディスク状記録媒体に対する情報信号の記録や再生が行われる。
このような2つの対物レンズを有する光ピックアップにあっては、図9に示すように、光ピックアップaの移動方向、即ち、ディスク状記録媒体の半径方向(RAD)に延びディスクテーブルbの回転中心Sを通る線分L上に、対物レンズ駆動装置cの可動ブロックdに設けられた一方の対物レンズeの中心を一致させると、他方の対物レンズfはタンジェンシャル方向(TAN)、即ち、ディスク状記録媒体の記録トラックの接線方向において一方の対物レンズeと離隔した位置に配置されることになる。このとき、一方の対物レンズeによってディスク状記録媒体の最内周に記録された情報を読み取る位置を光ピックアップaの移動方向における内側の移動端に設定してしまうと、他方の対物レンズfによってディスク状記録媒体の最内周に記録された情報を読み取ることができなくなってしまう。
従って、他方の対物レンズfによってディスク状記録媒体の最内周に記録された情報を読み取る位置を光ピックアップaの移動方向における内側の移動端に設定する必要があるが、この場合には、光ピックアップaとディスクテーブルbやこれを駆動するためのスピンドルモーターとの接触を回避するために、ディスクテーブルbやスピンドルモーターの一部を凹ます等の手段が必要となり、ディスクドライブ装置の設計が困難となり製造コストの高騰を来たすという問題が生じてしまう。
そこで、図10に示すように、特許文献1に記載された光ピックアップgにあっては、対物レンズ駆動装置hをタンジェンシャル方向に対して斜めに配置し、可動ブロックiに設けられた一方の対物レンズjの中心を線分L上に位置させた状態で、他方の対物レンズkをディスクテーブルbに近付くようにしている。
このように対物レンズ駆動装置hをタンジェンシャル方向に対して斜めに配置することにより、光ピックアップgが内側の移動端に移動されたときに、一方の対物レンズjによってディスク状記録媒体の最内周に記録された情報を読み取ることができると共に他方の対物レンズkによってもディスク状記録媒体の最内周に記録された情報を読み取ることができるようになっている。
ところが、上記した特許文献1に記載された光ピックアップgにあっては、対物レンズ駆動装置hをタンジェンシャル方向に対して斜めに配置することにより、設計の困難性等の問題を回避するようにしているが、対物レンズ駆動装置hを斜めに配置する分、トラッキング調整時における可動ブロックiの動作方向がディスク状記録媒体の半径方向に対してずれた方向となってしまう(図10に示すA−A方向)。
従って、トラッキング調整が難しくなり、対物レンズ駆動装置hのトラッキング動作に悪影響を及ぼすおそれがある。
また、フォーカシング調整及びトラッキング調整に加え、上記したように、可動ブロックをチルト方向へ動作させるチルト調整を行った場合には、対物レンズ駆動装置をタンジェンシャル方向に対して斜めに配置する分、可動ブロックのチルト動作の方向とディスク状記録媒体の面振れによる変位方向とが一致せず、チルト調整時における動作にも悪影響を及ぼすおそれがある。
一方、対物レンズ駆動装置には種々のタイプがあるが、一般には、可動ブロックを挟んでディスク状記録媒体の反対側に配置した立ち上げミラーによってレーザー光を対物レンズに導いている。この場合に、例えば、対物レンズの周囲にコイルやマグネット等によって構成される磁気回路が配置されているようなタイプでは、立ち上げミラーに入射させるためのレーザー光の光路を磁気回路を避けた位置に設定する必要があり、その分、対物レンズ駆動装置の厚みが増し、薄型化を図ることができなくなってしまう。特に、携帯用の機器に用いられる光ピックアップにあっては、薄型化の要求が高い。
そこで、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した問題点を克服し、設計の容易化、対物レンズ駆動装置の動作制御における信頼性の向上及び薄型化を図ることを課題とする。
本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置は、上記した課題を解決するために、対物レンズ駆動装置に、移動ベースに固定された固定ブロックと、該固定ブロックに対してディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向、ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向及びディスク状記録媒体の上記半径方向に直交しディスク状記録媒体の接線方向となるタンジェンシャル方向に延びる軸の軸回り方向であるチルト方向へ動作されると共に2つの対物レンズを保持する可動ホルダーと、固定ブロックと可動ホルダーとを連結する支持バネと、可動ホルダーのフォーカシング方向、トラッキング方向又はチルト方向への動作時に通電される駆動コイルとを設け、該駆動コイルを上記2つの対物レンズと固定ブロックとの間に配置し、一方の対物レンズのレンズ中心をディスクテーブルの回転中心を通り上記半径方向に延びる第1の線分上に対応して位置させ、他方の対物レンズのレンズ中心を上記第1の線分から外れた位置、かつ、上記タンジェンシャル方向に延び上記一方の対物レンズのレンズ中心を通る第2の線分よりディスクテーブル側に位置させるようにしたものである。
従って、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置にあっては、2つの対物レンズのレンズ中心間を結ぶ線分がタンジェンシャル方向に対して傾斜されると共にトラッキング調整時に可動ブロックが略半径方向へ移動される。
本発明光ピックアップは、ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを備え、ディスクテーブルに装着された使用波長の異なる各ディスク状記録媒体に対応して3種類の波長のレーザー光を照射する光ピックアップであって、上記対物レンズ駆動装置は、上記移動ベースに固定された固定ブロックと、該固定ブロックに対してディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向、ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向及びディスク状記録媒体の上記半径方向に直交しディスク状記録媒体の接線方向となるタンジェンシャル方向に延びる軸の軸回り方向であるチルト方向へ動作されると共に2つの対物レンズを保持する可動ホルダーと、固定ブロックと可動ホルダーとを連結する支持バネと、可動ホルダーのフォーカシング方向、トラッキング方向又はチルト方向への動作時に通電される駆動コイルとを備え、該駆動コイルは上記2つの対物レンズと固定ブロックとの間に配置され、一方の対物レンズはレンズ中心が、ディスクテーブルの回転中心を通り上記半径方向に延びる第1の線分上に対応して位置され、他方の対物レンズはレンズ中心が、上記第1の線分から外れた位置、かつ、上記タンジェンシャル方向に延び上記一方の対物レンズのレンズ中心を通る第2の線分よりディスクテーブル側に位置されるようにしたことを特徴とする。
従って、ディスクテーブルやスピンドルモーターの一部を凹ます等の設計を行うことなく、2つの対物レンズのそれぞれによって各ディスク状記録媒体の最内周に記録された情報信号の読取を行うことができる。
また、対物レンズ駆動装置をタンジェンシャル方向に対して斜めに配置しないため、トラッキング調整時において可動ブロックが移動される方向がディスク状記録媒体の半径方向に一致し、チルト調整時において可動ブロックが移動される方向がディスク状記録媒体の面振れ等に追従する方向に一致し、トラッキング調整時及びチルト調整時における制御動作の適正化及び動作の信頼性の向上を図ることができる。
さらに、一方の対物レンズのレンズ中心をディスクテーブルの回転中心を通る第1の線分上に位置させているため、第1の対物レンズを用いて情報信号の記録再生を行うディスク状記録媒体において、トラッキング誤差信号の読取を所謂3ビーム法や差動プッシュプル法を用いて行うことができる。
さらにまた、駆動コイルが2つの対物レンズと固定ブロックとの間に配置されているため、2つの立ち上げミラーにそれぞれ入射されるレーザー光の光路を駆動コイルやマグネット等によって構成される磁気回路とフォーカシング方向における同じ位置に設定することができ、その分、光ピックアップの薄型化を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、上記2つの対物レンズの重量が異なるようにし、重量の大きな対物レンズを重量の小さな対物レンズより上記駆動コイル側に配置したので、上記駆動コイルのフォーカス及びトラッキング駆動力発生位置と、可動ブロック全体の重心位置とを略一致させる際の付加重量の低減が可能となり、対物レンズ駆動装置の高感度化を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、上記2つの対物レンズの厚みが異なるようにし、厚みの厚い対物レンズを厚みの薄い対物レンズより上記固定ブロック側に配置し、波長の長さに応じてレーザー光を反射又は透過し反射したレーザー光を厚みの薄い対物レンズへ導く第1の立ち上げミラーを設け、該第1の立ち上げミラーを透過したレーザー光を反射して厚みの厚い対物レンズへ導く第2の立ち上げミラーを設けたので、可動ブロックがフォーカシング方向へ移動されたときにおいても、対物レンズが第1の立ち上げミラーと接触するおそれがなく、光ピックアップの小型化を図ることができる。
また、第1の立ち上げミラーに入射されるレーザー光と第2の立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路を同じ光路とすることができ、光路上に配置される各光学素子の部品の共通化や各光学素子の配置スペースを小さくすることができ、光ピックアップの部品点数の低減及び小型化を図ることができる。
請求項4に記載した発明にあっては、波長の異なるレーザー光を立ち上げて上記2つの対物レンズにそれぞれ入射させる2つの立ち上げミラーを設け、光源から出射されたレーザー光が異なる光路を通って各立ち上げミラーに入射され、各立ち上げミラーに入射される上記レーザー光の光軸がフォーカシング方向において異なって位置されるようにしたので、可動ホルダーの一部を各立ち上げミラーに接触しない位置まで大きく突出させて形成することができ、可動ブロックの剛性が高くなり、可動ブロックの動作時における共振特性の向上を図ることができる。
本発明ディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体が装着されるディスクテーブルと該ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射する光ピックアップとを備え、該光ピックアップはディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを有すると共にディスクテーブルに装着された使用波長の異なる各ディスク状記録媒体に対応して3種類の波長のレーザー光を照射するように構成されたディスクドライブ装置であって、上記対物レンズ駆動装置は、
請求項6に記載した発明にあっては、上記2つの対物レンズの重量が異なるようにし、重量の大きな対物レンズを重量の小さな対物レンズより上記駆動コイル側に配置したので、上記駆動コイルのフォーカス及びトラッキング駆動力発生位置と、可動ブロック全体の重心位置とを略一致させる際の付加重量の低減が可能となり、対物レンズ駆動装置の高感度化を図ることができる。
請求項6に記載した発明にあっては、上記2つの対物レンズの重量が異なるようにし、重量の大きな対物レンズを重量の小さな対物レンズより上記駆動コイル側に配置したので、上記駆動コイルのフォーカス及びトラッキング駆動力発生位置と、可動ブロック全体の重心位置とを略一致させる際の付加重量の低減が可能となり、対物レンズ駆動装置の高感度化を図ることができる。
請求項7に記載した発明にあっては、上記2つの対物レンズの厚みが異なるようにし、厚みの厚い対物レンズを厚みの薄い対物レンズより上記固定ブロック側に配置し、波長の長さに応じてレーザー光を反射又は透過し反射したレーザー光を厚みの薄い対物レンズへ導く第1の立ち上げミラーを設け、該第1の立ち上げミラーを透過したレーザー光を反射して厚みの厚い対物レンズへ導く第2の立ち上げミラーを設けたので、可動ブロックがフォーカシング方向へ移動されたときにおいても、対物レンズが第1の立ち上げミラーと接触するおそれがなく、ディスクドライブ装置の小型化を図ることができる。
また、第1の立ち上げミラーに入射されるレーザー光と第2の立ち上げミラーに入射されるレーザー光の光路を同じ光路とすることができ、光路上に配置される各光学素子の部品の共通化や各光学素子の配置スペースを小さくすることができ、ディスクドライブ装置の部品点数の低減及び小型化を図ることができる。
請求項8に記載した発明にあっては、波長の異なるレーザー光を立ち上げて上記2つの対物レンズにそれぞれ入射させる2つの立ち上げミラーを設け、光源から出射されたレーザー光が異なる光路を通って各立ち上げミラーに入射され、各立ち上げミラーに入射される上記レーザー光の光軸がフォーカシング方向において異なって位置されるようにしたので、可動ホルダーの一部を各立ち上げミラーに接触しない位置まで大きく突出させて形成することができ、可動ブロックの剛性が高くなり、可動ブロックの動作時における共振特性の向上を図ることができる。
以下に、本発明光ピックアップ及びディスクドライブ装置の最良の形態を添付図面を参照して説明する。
ディスクドライブ装置1は、外筐2内に所要の各部材及び各機構が配置されて成り(図1参照)、外筐2には図示しないディスク挿入口が形成されている。
外筐2内には図示しないシャーシが配置され、該シャーシに取り付けられたスピンドルモーターのモーター軸にディスクテーブル3が固定されている。
シャーシには、平行なガイド軸4、4が取り付けられると共に図示しない送りモーターによって回転されるリードスクリュー5が支持されている。
光ピックアップ6は、移動ベース7と該移動ベース7に設けられた所要の光学部品と移動ベース7上に配置された対物レンズ駆動装置8とを有し、移動ベース7の両端部に設けられた軸受部7a、7bがそれぞれガイド軸4、4に摺動自在に支持されている。
移動ベース7に設けられた図示しないナット部材がリードスクリュー5に螺合され、送りモーターによってリードスクリュー5が回転されると、ナット部材がリードスクリュー5の回転方向へ応じた方向へ送られ、光ピックアップ6がディスクテーブル3に装着されるディスク状記録媒体100の半径方向へ移動される。
ディスク状記録媒体100としては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)100aとCD(Compact Disc)100bに加え、Blu―rayディスク(BD)100c又はAOD(Advanced Optical Disc)100dが用いられる。これらの各ディスク状記録媒体100のレーザー光の使用波長は、DVD100aが約660nm、CD100bが約780nm、BD100c及びAOD100dが約405nmである。
各ディスク状記録媒体100のカバー厚みは、DVD100aが0.6mm、CD100bが1.2mm、BD100cが0.1mm、AOD100dが0.6mmである。
対物レンズ駆動装置8に設けられる後述する対物レンズの開口数としては、各ディスク状記録媒体100の使用波長やカバー厚み等を考慮して、CD100bは0.5程度、DVD100a及びAOD100dは0.65程度、BD100cは0.85程度とすることが望ましい。
対物レンズ駆動装置8はベース部材9と固定プレート10と固定ブロック11と該固定ブロック11に対して動作される可動ブロック12とを有している(図2乃至図5参照)。
ベース部材9は磁性金属材料によって形成され、図2に示すように、移動ベース7上に固定されたベース部9aと該ベース部9aからそれぞれ直角に立ち曲げられたヨーク部9b、9bとから成る。ヨーク部9b、9bは前後方向、即ち、ディスク状記録媒体100のタンジェンシャル方向(TAN)に離隔して設けられている。
ヨーク部9b、9bの互いに対向する面には、それぞれマグネット13、13が取り付けられている。
固定プレート10はベース部材9に対してタンジェンシャル方向(後方)に離隔して設けられ、移動ベース7上に固定されている。
固定ブロック11は固定プレート10上に固定され、固定ブロック11の後面には、その左右両端部に上下に離隔して合計4つの端子部14、14、・・・が設けられている(図2乃至図4に2つのもののみ示す。)。
固定ブロック11の後面には回路基板15の一端部が取り付けられ、該回路基板15は図示しない電源回路に接続されている。回路基板15は、例えば、フレキシブルプリント配線板であり、その各接続線の一端部がそれぞれ固定ブロック11に設けられた端子部14、14、・・・に接続されている。
固定ブロック11の端子部14、14、・・・にはそれぞれ支持バネ16、16、・・・の各後端部が接続され、該支持バネ16、16、・・・は端子部14、14、・・・を介して回路基板15の各接続線に接続されている。支持バネ16、16、・・・は固定ブロック11から前方へ向けて突出されている。
固定ブロック11の前面には、左右に離隔して第1の駆動コイルとして機能するチルトコイル17、17が取り付けられている。チルトコイル17、17は略角筒状に巻回されて形成され、巻軸方向が前後方向、即ち、タンジェンシャル方向とされている。チルトコイル17、17は、可動ブロック12をチルト方向へ動作させるためのコイルである。尚、チルト方向はディスク状記録媒体100の面振れの方向(図3に示すR方向)、即ち、タンジェンシャル方向に延びる軸を中心とした回動方向である。
チルトコイル17、17には電源回路から回路基板15を介してチルト調整用の駆動電流が供給される。
可動ブロック12は可動ホルダー18と第2の駆動コイル19とを有している。
可動ホルダー18はレンズ取付部20と該レンズ取付部20の後側に設けられたコイル保持部21とが一体に形成されて成る。
レンズ取付部20は、図5に示すように、上下方向を向く取付面部22と該取付面部22の左右両側縁からそれぞれ下方へ突出された補強リブ23、23とが一体に形成されて成る。
取付面部22には上下に貫通された2つの透過孔22a、22bが形成され、該透過孔22a、22bをそれぞれ上側から覆うようにして第1の対物レンズ24と第2の対物レンズ25が取り付けられている。
補強リブ23、23は前半部23a、23aより後半部23b、23bが下方側への突出量が大きくされ、後半部23b、23bは後方へ行くに従って下方側への突出量が大きくなるような形状に形成されている。
第1の対物レンズ24は、例えば、約660nmと約780nmのレーザー光に対応した構成とされており、それぞれ開口数が0.65程度及び0.5程度にされている。第2の対物レンズ25は、例えば、約405nmのレーザー光に対応した構成とされており、開口数が0.85程度にされている。このように第2の対物レンズ25は開口数が第1の対物レンズ24より大きくされており、その分、第1の対物レンズ24よりも厚みが厚く、重量も大きくされている。
第2の対物レンズ25は第1の対物レンズ24よりも固定ブロック11側に配置されている(図2乃至図4参照)。第1の対物レンズ24のレンズ中心Pは、図6に示すように、光ピックアップ6の移動方向、即ち、ディスク状記録媒体100の半径方向(図2に示すRAD)に延びディスクテーブル3の回転中心Sを通る第1の線分Lr上に対応して位置されている。第2の対物レンズ25のレンズ中心Qは、ディスク状記録媒体100のタンジェンシャル方向に延び第1の対物レンズ24のレンズ中心Pを通る第2の線分Ltよりディスクテーブル3側に位置され、好ましくは、ディスク状記録媒体100がディスクテーブル3に装着された状態において、第2の対物レンズ25のレンズ中心Qは、第1の対物レンズ24のレンズ中心Pの真上に位置する記録トラックMtの真下に位置される(図6はレンズ中心Qが記録トラックMtの真下にある状態を示す。)。
コイル保持部21は上下に貫通された略矩形の枠状に形成され、コイル保持部21の内側には第2の駆動コイル19が保持されている。
第2の駆動コイル19は、可動ブロック12をフォーカシング方向へ動作させるためのフォーカシングコイル26と、可動ブロック12をトラッキング方向へ動作させるためのトラッキングコイル27、27とによって構成されている。フォーカシング方向はディスク状記録媒体100に離接する方向(図3に示すF方向)、即ち、上下方向であり、トラッキング方向はディスク状記録媒体100の半径方向(図3に示すT方向)、即ち、左右方向である。
フォーカシングコイル26及びトラッキングコイル27、27はそれぞれ略角筒状に巻回されて形成され、フォーカシングコイル26は巻軸方向が上下方向(フォーカシング方向)とされ、トラッキングコイル27、27は巻軸方向が前後方向(タンジェンシャル方向)とされている。トラッキングコイル27、27はフォーカシングコイル26の前面に左右に離隔して設けられている。
フォーカシングコイル26及びトラッキングコイル27、27の各一端部は、それぞれ可動ホルダー18の両側面に設けられた接続端子部18a、18a、・・・に接続されている。接続端子部18a、18a、・・・にはそれぞれ支持バネ16、16、・・・の各前端部が接続されている。従って、可動ブロック12は支持バネ16、16、・・・によって固定ブロック11と連結されて中空に保持される。
支持バネ16、16、・・・には、電源回路から回路基板15を介してフォーカシング調整用又はトラッキング調整用の駆動電流が供給される。従って、支持バネ16、16、・・・のうち各2本ずつが、それぞれフォーカシングコイル26とトラッキングコイル27、27への給電部材として機能する。
フォーカシングコイル26の前側の部分とトラッキングコイル27、27の前後両側には、それぞれヨーク部9b、9bに取り付けられたマグネット13、13が配置される。
可動ホルダー18のコイル保持部21の後面には、左右に離隔してバックヨーク28、28とチルトマグネット29、29が重ねられた状態で取り付けられている(図2乃至図4参照)。チルトマグネット29、29は、それぞれ固定ブロック11の前面に取り付けられたチルトコイル17、17に対向して位置される。
電源回路から回路基板15及び支持バネ16、16、・・・を介してフォーカシングコイル26又はトラッキングコイル27、27、・・・に駆動電流が供給されると、これらの駆動電流の向きとマグネット13、13及びヨーク部9b、9bにより発生する磁束の方向とによって、可動ブロック12がフォーカシング方向又はトラッキング方向に移動される。
また、電源回路から回路基板15を介してチルトコイル17、17に駆動電流が供給されると、これらの駆動電流の向きとバックヨーク28、28、チルトマグネット29、29により発生する磁束の方向とによって、可動ブロック12がチルト方向に移動される。
可動ブロック12がフォーカシング方向、トラッキング方向又はチルト方向へ動作されるときには、支持バネ16、16、・・・が弾性変形される。
可動ホルダー18に設けられた第1の対物レンズ24と第2の対物レンズ25の下方には、それぞれ第1の立ち上げミラー30と第2の立ち上げミラー31が配置されている(図5及び図7参照)。第1の立ち上げミラー30と第2の立ち上げミラー31はそれぞれ三角柱状に形成され、反射面(斜面)30a、31aが異なる向きで移動ベース7上に配置されている(図7参照)。従って、図示しない光源から出射され第1の立ち上げミラー30に入射されるレーザー光R1と、同じく図示しない光源から出射され第2の立ち上げミラー31に入射されるレーザー光R2とは、異なる角度で第1の立ち上げミラー30又は第2の立ち上げミラー31に入射される。
例えば、図7に示すように、第1の立ち上げミラー30にはレーザー光R1が略前方から入射され、第2の立ち上げミラー31にはレーザー光R2が略右方から入射される。
第2の立ち上げミラー31は第1の立ち上げミラー30より下方に位置されており(図5参照)、第2の立ち上げミラー31に入射されるレーザー光R2の光軸は第1の立ち上げミラー30に入射されるレーザー光R1の光軸に比し、下方側に位置されている。
このように、固定ブロック11側に配置される第2の立ち上げミラー31を第1の立ち上げミラー30より下方に位置させ、第1の立ち上げミラー30と第2の立ち上げミラー31に入射されるレーザー光R1、R2の光軸をフォーカシング方向において異なる位置に設定することにより、可動ホルダー18の補強リブ23、23の後半部23b、23bを第2の立ち上げミラー31に接触しない位置まで下方に大きく突出させて形成することができる。
従って、可動ブロック12の剛性が高くなり、可動ブロック12の動作時における共振特性の向上を図ることができる。
また、対物レンズ駆動装置8にあっては、上記したように、第2の駆動コイル19側に配置された第2の対物レンズ25の重量が第1の対物レンズ24の重量より大きくされている。
このように重量の大きな第2の対物レンズ25を重量の小さな第1の対物レンズ24より第2の駆動コイル19側に配置したので、第2の駆動コイル19のフォーカス及びトラッキング駆動力発生位置と、可動ブロック12全体の重心位置とを略一致させる際の付加重量の低減が可能となり、対物レンズ駆動装置8の高感度化を図ることができる。
以上のようにして構成されたディスクドライブ装置1において、スピンドルモーターの回転に伴ってディスクテーブル3が回転されると、該ディスクテーブル3に装着されたディスク状記録媒体100が回転され、同時に、光ピックアップ6がディスク状記録媒体100の半径方向へ移動されて該ディスク状記録媒体100に対する記録動作又は再生動作が行われる。
この記録動作及び再生動作において、フォーカシングコイル26に駆動電流が供給されると、上記したように、対物レンズ駆動装置8の可動ブロック12が固定ブロック11に対して図3に示すフォーカシング方向F―Fへ動作され、移動ベース7に設けられた図示しない光源から出射され第1の対物レンズ24又は第2の対物レンズ25を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の記録トラック上に集光するようにフォーカシング調整が為される。
また、トラッキングコイル27、27に駆動電流が供給されると、上記したように、対物レンズ駆動装置8の可動ブロック12が固定ブロック11に対して図3に示すトラッキング方向T―Tへ動作され、光源から出射され第1の対物レンズ24又は第2の対物レンズ25を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の記録トラック上に集光するようにトラッキング調整が為される。
さらに、チルトコイル17、17に駆動電流が供給されると、上記したように、対物レンズ駆動装置8の可動ブロック12が固定ブロック11に対して図3に示すチルト方向R―Rへ動作され、光源から出射され第1の対物レンズ24又は第2の対物レンズ25を介して照射されるレーザー光のスポットがディスク状記録媒体100の反りに対応して略垂直に集光するようにチルト調整が為される。
記録動作及び再生動作において、光ピックアップ6は、ディスク状記録媒体100の内周側から外周側へ移動される。光ピックアップ6がディスク状記録媒体100の内周側の移動端に移動された場合に、ディスクテーブル3に装着されたディスク状記録媒体100がDVD100a又はCD100bであるときに、第1の対物レンズ24のレンズ中心Pが最内周の記録トラックに対応して位置される。一方、光ピックアップ6がディスク状記録媒体100の内周側の移動端に移動された場合に、ディスクテーブル3に装着されたディスク状記録媒体100がBD100c又はAOD100dであるときには、上記したように、第2の対物レンズ25のレンズ中心Qが、第1の対物レンズ24のレンズ中心Pを通る第2の線分Ltよりディスクテーブル3側に位置されており、レンズ中心QがBD100c又はAOD100dの最内周の記録トラックに対応して位置される。
以上に記載した通り、光ピックアップ6にあっては、第1の対物レンズ24のレンズ中心Pがディスクテーブル3の回転中心Sを通りディスク状記録媒体100の半径方向に延びる第1の線分Lr上に位置され、第2の対物レンズ25のレンズ中心Qがタンジェンシャル方向に延びレンズ中心Pを通る第2の線分Ltよりディスクテーブル3側に位置されているため、ディスクテーブル3やスピンドルモーターの一部を凹ます等の設計を行うことなく、第1の対物レンズ24及び第2の対物レンズ25によって各ディスク状記録媒体100の最内周に記録された情報信号の読取を行うことができる。
また、対物レンズ駆動装置8をタンジェンシャル方向に対して斜めに配置しないため、トラッキング調整時において可動ブロック12が移動される方向がディスク状記録媒体100の半径方向に一致し、チルト調整時において可動ブロック12が移動される方向がディスク状記録媒体100の面振れ等に追従する方向に一致し、トラッキング調整時及びチルト調整時における制御動作の適正化及び動作の信頼性の向上を図ることができる。
さらに、第1の対物レンズ24のレンズ中心Pをディスクテーブル3の回転中心Sを通る第1の線分Lr上に位置させているため、第1の対物レンズ24を用いて情報信号の記録再生を行うディスク状記録媒体100において、トラッキング誤差信号の読取を所謂3ビーム法や差動プッシュプル法を用いて行うことができる。尚、第2の対物レンズ25を用いて情報信号の記録再生を行うディスク状記録媒体100においては、トラッキング誤差信号の読取を1ビームを用いた方法により行えばよい。
さらにまた、対物レンズ駆動装置8にあっては、第1の駆動コイルとして機能するチルトコイル17、17及び第2の駆動コイル19が2つの対物レンズ24、25と固定ブロック11との間に配置されているため、第1の立ち上げミラー30及び第2の立ち上げミラー31にそれぞれ入射されるレーザー光R1、R2の光路をチルトコイル17、17、チルトマグネット29、29、第2の駆動コイル19、マグネット13、13等によって構成される各磁気回路と同じ高さ位置に設定することができ、その分、対物レンズ駆動装置8の薄型化を図ることができる。このような薄型化は、特に、携帯用の機器に用いられる光ピックアップにおいて好適である。
上記には、第1の立ち上げミラー30と第2の立ち上げミラー31を各反射面30a、31aが異なる向きで移動ベース7上に配置し、光源から出射され第1の立ち上げミラー30に入射されるレーザー光R1と光源から出射され第2の立ち上げミラー31に入射されるレーザー光R2とを異なる角度で第1の立ち上げミラー30又は第2の立ち上げミラー31に入射させた例を示したが、以下のように、レーザー光R1とレーザー光R2とを同じ向きでそれぞれ第1の立ち上げミラーと第2の立ち上げミラーに入射させることもできる(図8参照)。
例えば、第1の立ち上げミラー30Aとして立方体形状又は直方体形状に形成されたキューブ型のビームスプリッターを用いる。第1の立ち上げミラー30Aは反射面(透過面)30bが波長選択性を有する傾斜面に形成されており、660nm及び780nm付近のレーザー光R1は反射するが、405nm付近のレーザー光R2は透過するように構成されている。第1の立ち上げミラー30Aと第2の立ち上げミラー31とは、反射面30bと反射面31aとが同じ方向を向くように移動ベース7上に配置されている。
第1の対物レンズ24の厚みは第2の対物レンズ25の厚みより薄くされている。従って、第1の対物レンズ24の下端は第2の対物レンズ25の下端より上方に位置されている。
このように厚みの薄い第1の対物レンズ24をキューブ状の第1の立ち上げミラー30Aの下方に配置することにより、可動ブロック12がフォーカシング方向へ移動されたときにおいても、第1の対物レンズ24が第1の立ち上げミラー30Aと接触するおそれがなく、対物レンズ駆動装置8の小型化を図ることができる。
また、上記のように第1の立ち上げミラー30Aと第2の立ち上げミラー31に入射されるレーザー光R1とレーザー光R2の光路を同じ光路とすることにより、光路上に配置される各光学素子の部品の共通化や各光学素子の配置スペースを小さくすることができ、光ピックアップ6の部品点数の低減及び小型化を図ることができる。
尚、上記には、第1の対物レンズ24のレンズ中心Pを第1の線分Lr上に対応して位置させると共に第2の対物レンズ25のレンズ中心Qを第2の線分Ltよりディスクテーブル3側に位置させた例を示したが、逆に、第2の対物レンズ25のレンズ中心Qを第1の線分Lr上に対応して位置させると共に第1の対物レンズ24のレンズ中心Pを第2の線分Ltよりディスクテーブル3側に位置させるようにすることも可能である。この場合には、好ましくは、ディスク状記録媒体100がディスクテーブル3に装着された状態において、第1の対物レンズ24のレンズ中心Pは、第2の対物レンズ25のレンズ中心Qの真上に位置する記録トラックMtの真下の位置に存在するようにする。
上記には、フォーカシング方向を上下方向、トラッキング方向を左右方向として説明したが、これらの方向は説明の便宜上、例として示したものであり、特にこれらの方向に限定されることはない。
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
100…ディスク状記録媒体、1…ディスクドライブ装置、3…ディスクテーブル、6…光ピックアップ、7…移動ベース、8…対物レンズ駆動装置、11…固定ブロック、16…支持バネ、17…チルトコイル(駆動コイル)、18…可動ホルダー、19…第2の駆動コイル、24…第1の対物レンズ、25…第2の対物レンズ、30…第1の立ち上げミラー、31…第2の立ち上げミラー、30A…第1の立ち上げミラー、P…レンズ中心、Q…レンズ中心、S…回転中心、Lr…第1の線分、Lt…第2の線分
Claims (8)
- ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを備え、ディスクテーブルに装着された使用波長の異なる各ディスク状記録媒体に対応して3種類の波長のレーザー光を照射する光ピックアップであって、
上記対物レンズ駆動装置は、
上記移動ベースに固定された固定ブロックと、
該固定ブロックに対してディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向、ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向及びディスク状記録媒体の上記半径方向に直交しディスク状記録媒体の接線方向となるタンジェンシャル方向に延びる軸の軸回り方向であるチルト方向へ動作されると共に2つの対物レンズを保持する可動ホルダーと、
固定ブロックと可動ホルダーとを連結する支持バネと、
可動ホルダーのフォーカシング方向、トラッキング方向又はチルト方向への動作時に通電される駆動コイルとを備え、
該駆動コイルは上記2つの対物レンズと固定ブロックとの間に配置され、
一方の対物レンズはレンズ中心が、ディスクテーブルの回転中心を通り上記半径方向に延びる第1の線分上に対応して位置され、
他方の対物レンズはレンズ中心が、上記第1の線分から外れた位置、かつ、上記タンジェンシャル方向に延び上記一方の対物レンズのレンズ中心を通る第2の線分よりディスクテーブル側に位置されるようにした
ことを特徴とする光ピックアップ。 - 上記2つの対物レンズの重量が異なるようにし、
重量の大きな対物レンズを重量の小さな対物レンズより上記駆動コイル側に配置した
ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。 - 上記2つの対物レンズの厚みが異なるようにし、
厚みの厚い対物レンズを厚みの薄い対物レンズより上記固定ブロック側に配置し、
波長の長さに応じてレーザー光を反射又は透過し反射したレーザー光を厚みの薄い対物レンズへ導く第1の立ち上げミラーを設け、
該第1の立ち上げミラーを透過したレーザー光を反射して厚みの厚い対物レンズへ導く第2の立ち上げミラーを設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。 - 波長の異なるレーザー光を立ち上げて上記2つの対物レンズにそれぞれ入射させる2つの立ち上げミラーを設け、
光源から出射されたレーザー光が異なる光路を通って各立ち上げミラーに入射され、
各立ち上げミラーに入射される上記レーザー光の光軸がフォーカシング方向において異なって位置されるようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。 - ディスク状記録媒体が装着されるディスクテーブルと該ディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体に対して対物レンズを介してレーザー光を照射する光ピックアップとを備え、該光ピックアップはディスクテーブルに装着されるディスク状記録媒体の半径方向へ移動される移動ベースと該移動ベースに配置された対物レンズ駆動装置とを有すると共にディスクテーブルに装着された使用波長の異なる各ディスク状記録媒体に対応して3種類の波長のレーザー光を照射するように構成されたディスクドライブ装置であって、
上記対物レンズ駆動装置は、
上記移動ベースに固定された固定ブロックと、
該固定ブロックに対してディスク状記録媒体の記録面に離接する方向であるフォーカシング方向、ディスク状記録媒体の略半径方向であるトラッキング方向及びディスク状記録媒体の上記半径方向に直交しディスク状記録媒体の接線方向となるタンジェンシャル方向に延びる軸の軸回り方向であるチルト方向へ動作されると共に2つの対物レンズを保持する可動ホルダーと、
固定ブロックと可動ホルダーとを連結する支持バネと、
可動ホルダーのフォーカシング方向、トラッキング方向又はチルト方向への動作時に通電される駆動コイルとを備え、
該駆動コイルは上記2つの対物レンズと固定ブロックとの間に配置され、
一方の対物レンズはレンズ中心が、ディスクテーブルの回転中心を通り上記半径方向に延びる第1の線分上に対応して位置され、
他方の対物レンズはレンズ中心が、上記第1の線分から外れた位置、かつ、上記タンジェンシャル方向に延び上記一方の対物レンズのレンズ中心を通る第2の線分よりディスクテーブル側に位置されるようにした
ことを特徴とするディスクドライブ装置。 - 上記2つの対物レンズの重量が異なるようにし、
重量の大きな対物レンズを重量の小さな対物レンズより上記駆動コイル側に配置した
ことを特徴とする請求項5に記載のディスクドライブ装置。 - 上記2つの対物レンズの厚みが異なるようにし、
厚みの厚い対物レンズを厚みの薄い対物レンズより上記固定ブロック側に配置し、
波長の長さに応じてレーザー光を反射又は透過し反射したレーザー光を厚みの薄い対物レンズへ導く第1の立ち上げミラーを設け、
該第1の立ち上げミラーを透過したレーザー光を反射して厚みの厚い対物レンズへ導く第2の立ち上げミラーを設けた
ことを特徴とする請求項5に記載のディスクドライブ装置。 - 波長の異なるレーザー光を立ち上げて上記2つの対物レンズにそれぞれ入射させる2つの立ち上げミラーを設け、
光源から出射されたレーザー光が異なる光路を通って各立ち上げミラーに入射され、
各立ち上げミラーに入射される上記レーザー光の光軸がフォーカシング方向において異なって位置されるようにした
ことを特徴とする請求項5に記載のディスクドライブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004117650A JP2005302164A (ja) | 2004-04-13 | 2004-04-13 | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004117650A JP2005302164A (ja) | 2004-04-13 | 2004-04-13 | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005302164A true JP2005302164A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35333473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004117650A Pending JP2005302164A (ja) | 2004-04-13 | 2004-04-13 | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005302164A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007066359A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Konica Minolta Opto Inc | 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置 |
JP2007066360A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Konica Minolta Opto Inc | 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置 |
JP2008102996A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Hitachi Media Electoronics Co Ltd | 光ピックアップ及び光ディスクドライブ |
WO2008075560A1 (ja) * | 2006-12-19 | 2008-06-26 | Konica Minolta Opto, Inc. | 光ピックアップ装置用のボビン及び光ピックアップ装置 |
WO2011158954A1 (ja) * | 2010-06-16 | 2011-12-22 | 三洋電機株式会社 | 光ピックアップ装置および光ピックアップ支持装置 |
-
2004
- 2004-04-13 JP JP2004117650A patent/JP2005302164A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007066359A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Konica Minolta Opto Inc | 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置 |
JP2007066360A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Konica Minolta Opto Inc | 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置 |
JP4525530B2 (ja) * | 2005-08-29 | 2010-08-18 | コニカミノルタオプト株式会社 | 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置 |
JP4525531B2 (ja) * | 2005-08-29 | 2010-08-18 | コニカミノルタオプト株式会社 | 対物レンズユニット及び光ピックアップ装置 |
JP2008102996A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Hitachi Media Electoronics Co Ltd | 光ピックアップ及び光ディスクドライブ |
US8014258B2 (en) | 2006-10-18 | 2011-09-06 | Hitachi Media Electronics Co., Ltd. | Optical pickup having radially arranged lenses in a low profile construction |
US8169880B2 (en) | 2006-10-18 | 2012-05-01 | Hitachi Media Electronics Co., Ltd. | Optical pickup having radially arranged lenses in a low profile construction |
WO2008075560A1 (ja) * | 2006-12-19 | 2008-06-26 | Konica Minolta Opto, Inc. | 光ピックアップ装置用のボビン及び光ピックアップ装置 |
WO2011158954A1 (ja) * | 2010-06-16 | 2011-12-22 | 三洋電機株式会社 | 光ピックアップ装置および光ピックアップ支持装置 |
CN102576552A (zh) * | 2010-06-16 | 2012-07-11 | 三洋电机株式会社 | 光拾取装置及光拾取支承装置 |
US8531934B2 (en) | 2010-06-16 | 2013-09-10 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Optical pickup device and optical pickup supporting device including partially overlapping mirrors |
JP5306541B2 (ja) * | 2010-06-16 | 2013-10-02 | 三洋電機株式会社 | 光ピックアップ装置および光ピックアップ支持装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100358022C (zh) | 光学头、用于装配透镜的设备和方法 | |
JP4431142B2 (ja) | 光ヘッド装置および光情報装置 | |
JP2004295983A (ja) | 光ヘッド及びそれを用いた光記録再生装置 | |
TWI269288B (en) | Optical pickup and disc drive apparatus | |
JP3855977B2 (ja) | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 | |
TW200837743A (en) | Objective lens drive, optical pickup, and optical disc apparatus | |
US7543312B2 (en) | Optical pickup device | |
JP2005302164A (ja) | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 | |
US8116177B2 (en) | Optical pickup and disc drive apparatus | |
US8938746B2 (en) | Object lens driving device and optical disc drive including the same | |
JP5024184B2 (ja) | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 | |
JP3918490B2 (ja) | 光学ピックアップ及びディスクドライブ装置 | |
JP2005302163A (ja) | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 | |
JP2005302162A (ja) | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 | |
US7627877B2 (en) | Objective lens actuator and optical pickup unit employing the same | |
JP4244021B2 (ja) | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 | |
JP2010165391A (ja) | 光ピックアップ | |
JP3709348B2 (ja) | 光ヘッドおよびそれを用いた光ディスク装置 | |
JP2008041117A (ja) | 光ピックアップ | |
JP2002197700A (ja) | 光学ピックアップ装置 | |
JP2006079781A (ja) | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 | |
JP3877989B2 (ja) | 光ヘッドおよびそれを用いた光ディスク装置 | |
JP2000020982A (ja) | 2レンズ光ヘッド装置及びディスク記録又は再生装置 | |
JP2010102810A (ja) | 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 | |
JP2006107707A (ja) | 光ピックアップ及びディスクドライブ装置 |