JPH09231603A - 光学ピックアップ - Google Patents

光学ピックアップ

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JPH09231603A
JPH09231603A JP8056791A JP5679196A JPH09231603A JP H09231603 A JPH09231603 A JP H09231603A JP 8056791 A JP8056791 A JP 8056791A JP 5679196 A JP5679196 A JP 5679196A JP H09231603 A JPH09231603 A JP H09231603A
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JP
Japan
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optical
opening
opening means
optical pickup
objective lens
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JP8056791A
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Hirohisa Ishii
浤久 石井
Yutaka Sugawara
豊 菅原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク基板厚の異なる何れの方式の光ディ
スクであっても、光ディスクの再生が正しく行われるよ
うにした、光学ピックアップを提供すること。 【解決手段】 光源11と光ディスクとの間の光路中
に、光軸に垂直な方向に関して挿脱可能な少なくとも一
つの再生すべき光ディスクのディスク基板厚に対応した
開口16aを備えた開口手段16と、この開口を光路中
に挿脱するために開口手段を駆動する、コイル25及び
マグネット26から成る駆動手段と、この駆動手段のコ
イルに隣接して少なくとも開口手段の挿入位置に対応し
てマグネットに対向するように配設された磁性体部材2
5a,25bを備えており、さらに、この磁性体部材と
マグネットの相互の磁気吸着力により、開口手段が挿入
位置に保持されるように、光学ピックアップ10を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに対し
て、光を照射して、戻り光を検出することにより、記録
信号を再生する、光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば画像データがデジタル化さ
れ圧縮されて記録された光ディスクを再生するための光
学ピックアップは、図13に示すように構成されてい
る。図13において、光学ピックアップ1は、半導体レ
ーザ素子2,ビームスプリッタ3,コリメータレンズ
4,対物レンズ5及び光検出器6から構成されている。
【0003】ビームスプリッタ3は、その反射面が対物
レンズ5の光軸に対して45度傾斜した状態で配設され
ており、半導体レーザ素子2から出射した光ビームと光
ディスク7の信号記録面からの戻り光を分離する。即
ち、半導体レーザ素子2からの光ビームは、ビームスプ
リッタ3の反射面で反射され、光ディスク7からの戻り
光は、ビームスプリッタ3を透過する。
【0004】対物レンズ5は、凸レンズであって、ビー
ムスプリッタ3で反射された光ビームを、回転駆動され
る光ディスク7の信号記録面の所望のトラック上に結像
させる。さらに、対物レンズ5は、図示しない二軸アク
チュエータによって、二軸方向即ち図面にて矢印Fcs
で示すフォーカシング方向及び矢印Trkで示すトラッ
キング方向に移動可能に支持されている。
【0005】光検出器6は、ビームスプリッタ3を透過
して入射する戻り光ビームに対して、受光部を有するよ
うに構成されている。
【0006】このような構成の光学ピックアップ1によ
れば、半導体レーザ素子2から出射された光ビームは、
ビームスプリッタ3の反射面で反射され、コリメータレ
ンズ4により平行光に変換された後、対物レンズ5を介
して、光ディスク7の信号記録面上のある一点に結像さ
れる。
【0007】光ディスク7の信号記録面で反射された戻
り光ビームは、再び対物レンズ5,コリメータレンズ4
を介して、ビームスプリッタ3に入射する。ここで、戻
り光ビームは、ビームスプリッタ3を透過して、光検出
器6の受光部に入射する。これにより、光検出器6から
出力される検出信号に基づいて、光ディスク7の信号記
録面に記録された情報の再生が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、光デ
ィスクは、コンピュータの補助記憶装置,音声・画像情
報のパッケージメディアとして、高密度化が進められて
おり、この高密度化を実現するために、対物レンズの開
口数NAを、従来のコンパクトディスク用の光学ピック
アップにおける対物レンズの開口数NAより大きくする
方法があるが、開口数NAを大きくすると、光ディスク
の傾きに対する許容範囲が減少してしまうという問題が
ある。
【0009】また、光ディスクは、所定のディスク基板
厚(一般に、コンパクトディスク等の場合には、1.2
mm)の透明基板を介して、信号記録面が備えられてい
るので、光学ピックアップの対物レンズの光軸に対して
光ディスクが傾いた場合には、波面収差が生じて、RF
信号の再生に影響が出てしまう。この際、波面収差に関
しては、開口数の3乗とスキュー角θの約1乗に比例し
て発生する3次のコマ収差が支配的である。従って、低
コストで大量生産されたポリカーボネイト等から成る透
明基板を備えた光ディスクは、スキュー角θが例えば±
0.5乃至±1度もあるので、上記波面収差によって、
光学ピックアップ1の半導体レーザ素子2からの光ディ
スク6への結像スポットが非対称になって、符号間干渉
が著しく増加することになり、正確なRF信号の再生が
行なわれ得なくなってしまう。
【0010】このため、この3次のコマ収差が光ディス
クのディスク基板厚に比例することに着目して、ディス
ク基板厚を例えば半分の0.6mmにすることにより、
3次のコマ収差を半減させるようにすることが可能であ
る。この場合、光ディスクとして、特性の異なる二つの
規格、即ちディスク基板厚が比較的厚い(例えば1.2
mm)のものと、ディスク基板厚が比較的薄い(例えば
0.6mm)のものが混在することになる。
【0011】ここで、例えば光路中に厚さtの平行平板
が挿入されると、この厚さtと開口数NAに関して、t
×(NA)4 に比例する球面収差が発生するので、対物
レンズは、この球面収差を打ち消すように設計されてい
る。ところで、ディスク基板厚が異なると、球面収差も
異なることから、一方の規格例えばディスク基板厚0.
6mmの光ディスクに対応した対物レンズを使用して、
他方の規格例えばディスク基板厚1.2mmのコンパク
トディスク,追記型光ディスク,光磁気ディスク等の光
ディスクを再生しようとすると、ディスク基板厚の差に
よって、4次の球面収差が発生するので、光学ピックア
ップが対応し得るディスク基板の厚さの誤差の許容範囲
を大幅に越えることになる。従って、光ディスクからの
戻り光から、正しく信号を検出することができないとい
う問題があった。
【0012】かくして、従来の光学ピックアップによっ
て、複数の方式の光ディスクを再生することができない
という問題があった。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、ディスク基板
厚の異なる何れの方式の光ディスクであっても、光ディ
スクの再生が正しく行われるようにした、光ディスク再
生装置の光学ピックアップを提供することを目的として
いる。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、光ビームを出射する光源と、この光源から出射さ
れた光ビームを光ディスクの信号記録面上に合焦するよ
うに照射する対物レンズと、前記光源と対物レンズとの
間に配設された光分離手段と、この光分離手段で分離さ
れた光ディスクの信号記録面からの戻り光ビームを受光
する光検出器とを含んでおり、前記光源と光ディスクと
の間の光路中に、挿脱可能な、少なくとも一種類の光デ
ィスクのディスク基板厚に対応した開口を備えた開口手
段と、この開口手段を光路中に挿脱するために開口手段
を駆動するコイル及びマグネットからなる駆動手段と、
この駆動手段のコイルに隣接して少なくとも開口手段の
挿入位置に対応してマグネットに対向するように配設さ
れた磁性体部材を備えており、さらに、この磁性体部材
とマグネットの相互の磁気吸着力により、開口手段が挿
入位置に保持される構成とした、光学ピックアップによ
り、達成される。
【0015】上記構成によれば、光源と光ディスクとの
間に、再生しようとする光ディスクのディスク基板厚に
応じて、駆動手段のコイルを適宜に駆動制御することに
より、コイルに発生する磁界がマグネットと相互に作用
して、開口手段が光学ピックアップに対して摺動または
揺動される。そして、開口手段が少なくとも挿入位置に
て磁性体部材とマグネットの相互吸着力によって固定保
持される。
【0016】これにより、開口手段の適宜の開口数を有
する開口が挿脱され、その結果として球面収差が補正さ
れることになる。従って、光源からの光ビームが開口手
段を介して光ディスクの信号記録面に対して正しく結像
され、光ディスクの信号記録面からの戻り光が、光検出
器に入射することによって、常に最適な信号再生が行わ
れることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図12を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0018】図1及び図2は、本発明による光学ピック
アップの一実施形態を示している。図1において、光学
ピックアップ10は、光源としての半導体レーザ素子1
1,光分離手段としてのビームスプリッタ12,コリメ
ータレンズ13,対物レンズ14及び光検出器15と、
コリメータレンズ13と対物レンズ14の間にて光路中
に挿脱可能に配設された開口手段16と、開口手段16
を挿脱するための駆動手段(後述)と、から構成されて
いる。
【0019】上記半導体レーザ素子11は、半導体の再
結合発光を利用した発光素子であり、光源として使用さ
れる。半導体レーザ素子11から出射した光ビームは、
ビームスプリッタ12に導かれる。
【0020】光分離手段としてのビームスプリッタ12
は、その反射面が光軸に対して45度傾斜した状態で配
設されており、半導体レーザ素子11から出射した光ビ
ームと光ディスク17の信号記録面からの戻り光を分離
する。即ち、半導体レーザ素子11からの光ビームは、
ビームスプリッタ12の反射面12aで反射され、戻り
光は、ビームスプリッタ12を透過する。尚、光分離手
段は、この実施形態のようにプリズム型のビームスプリ
ッタ以外にも、同様の作用を発揮し得るもの例えばホロ
グラム素子等を用いてもよい。
【0021】コリメータレンズ13は、凸レンズであっ
て、半導体レーザ素子11からの光ビームを平行光に変
換する。
【0022】対物レンズ15は、凸レンズであって、コ
リメータレンズ13からの平行光を、回転駆動される光
ディスク17の信号記録面の所望のトラック上に結像さ
せる。さらに、対物レンズ15は、図示しない二軸アク
チュエータによって、二軸方向、即ちトラッキング方向
及びフォーカシング方向に移動可能に支持されている。
【0023】光検出器16は、ビームスプリッタ12を
透過した戻り光ビームに対して、受光部を有するように
構成されている。
【0024】上記開口手段16は、光学ピックアップ1
0の図示しないケースに対して、移動可能に支持されて
いると共に、開口16aを備えている。ここで、開口手
段16が図1に示すように退避位置にあるとき、光路全
体を開放することになり、対物レンズ14が例えばディ
スク基板厚0.6mmの光ディスクに対応する開口数を
有するようになっている。また、開口手段16が図2に
示すように挿入位置にあるとき、開口16aは、比較的
小さな開口であって、光路を絞り込むことにより、例え
ば比較的薄いディスク基板厚1.2mmの光ディスクに
対応する開口数を有するように、大きさが選定されてい
る。
【0025】本実施形態による光学ピックアップ10
は、以上のように構成されており、先づ比較的厚いディ
スク基板厚1.2mmの光ディスク(例えばコンパクト
ディスク)を再生する場合には、開口手段16が図2に
示すように挿入位置に移動され、その開口16aが光路
中に挿入されることにより、この光路を絞り込むことに
なる。
【0026】この状態にて、半導体レーザ素子11から
の光ビームは、ビームスプリッタ12の反射面で反射さ
れ、コリメータレンズ13で平行光に変換された後、開
口手段16の開口16aで絞り込まれ、さらに対物レン
ズ14を介して、光ディスク17の信号記録面に結像さ
れる。この際、開口手段16によって、開口数が適宜
に、例えばNA=0.37に設定されることにより、球
面収差が低く抑えられ得るので、光ビームは、光ディス
ク17の信号記録面に正しく結像することになる。光デ
ィスク17からの戻り光は、再び対物レンズ14及び開
口手段16を介して、さらにビームスプリッタ12を透
過して、光検出器15に結像する。これにより、光検出
器15の検出信号に基づいて、光ディスク17の記録信
号が再生される。
【0027】次に、先づ比較的薄いディスク基板厚0.
6mmの光ディスク(例えばコンパクトディスク)の再
生を行なう場合について説明する。この場合、開口手段
16が図1に示すように退避位置に移動される。これに
より、光路は、開口手段16により遮蔽されることな
く、完全に開放されることになる。
【0028】この状態にて、半導体レーザ素子11から
の光ビームは、ビームスプリッタ12の反射面で反射さ
れ、コリメータレンズ13で平行光に変換された後、開
口手段16の開口16aで絞り込まれずに、対物レンズ
14を介して、光ディスク17の信号記録面に結像され
る。この際、開口手段16の挿入によって、開口数が適
宜に、例えばNA=NA0以下に設定されているが、対
物レンズ14がディスク基板厚0.6mmの光ディスク
に対して球面収差が最も抑えられ得るように設計される
ことにより、光ビームは、光ディスク17の信号記録面
に正しく結像することになる。
【0029】尚、ここで、NA0は、光源波長λ(μ
m)の0.45/0.78倍で表わされる。従って、光
源波長λが0.635μmの場合にはNA0=0.36
6,光源波長λが0.650μmの場合にはNA0=
0.37,また光源波長λが0.680μmの場合には
NA0=0.392となる。光ディスク17からの戻り
光は、再び対物レンズ14及び開口手段16を介して、
コリメータレンズ13,ビームスプリッタ12を透過し
て、光検出器15に結像する。これにより、光検出器1
5の検出信号に基づいて、光ディスク17の記録信号が
再生される。
【0030】図3及び図4は、上記開口手段の具体的な
第一の構成例を示している。図3及び図3において、開
口手段20は、光学ピックアップ10に対して固定配置
されるベース21と、ベース21の一側(図示の場合、
下側)に垂直に植設された回転軸22の周りに揺動可能
に支持された開口プレート23とを含んでいる。
【0031】上記ベース21は、図示の場合、光軸に対
する位置精度を向上させるためにコリメータレンズ13
を支持するためのホルダー24に取り付けられていると
共に、光学ピックアップ10の光路を確保するための光
路孔21aを備えている。尚、ベース21は、コリメー
タレンズ13に取り付けられていなくてもよく、光学ピ
ックアップ10のケース等に対して固定配置されていれ
ばよい。
【0032】開口プレート23は、回転軸22の周りの
揺動によって、ベース21の光路孔21aに整合し得る
開口23aを備えている。この開口23aは、前述した
開口手段16の開口16aと同様に、例えばNA=0.
37に選定されている。そして、開口プレート23は、
図3の退避位置から開口23aがベース21の光路孔2
1aに整合する挿入位置まで回転軸22の周りに揺動可
能であって、これら退避位置及び挿入位置にて、開口プ
レート23の側縁が、ベース21上に設けられたストッ
パ21b,21cに当接することにより、揺動が規制さ
れるようになっている。
【0033】さらに、開口プレート23は、そのベース
21に対向する面に、四辺形もしくは台形状のリングに
形成したコイル25を備えていると共に、このコイルの
両側面に、図6に示すように固定用鉄片25a,25b
をそれぞれ備えている。これに対して、ベース21上に
は、コイル25と対向して、しかも開口プレート23の
揺動による退避位置と挿入位置に対向して、異なる磁極
を有するマグネット26が配設されている。
【0034】かくして、このコイル25及びマグネット
26により、開口手段20のための駆動手段が構成され
ることになる。このコイル25とマグネット26との位
置関係は、図5及び図6に示すようになっており、開口
プレート23が図3に示すように退避位置にある場合、
コイル25に駆動電流が流れることにより、固定用鉄片
25aには、磁力Aが、また固定用鉄片25bには、磁
力Bが作用する。このとき、固定用鉄片25a,25b
は、それぞれマグネット26のS極及びN極の境界に向
かって引張られるが、固定用鉄片25aが、固定用鉄片
25bよりこの境界に接近していることから、磁力Aが
磁力Bより大きくなり、結果として、開口プレート23
には、退避位置よりも外側に向かう力Cが作用すること
になり、開口プレート23はストッパ21bに当接した
状態で、固定保持されることになる。
【0035】この状態から、コイル25に逆向きの駆動
電流が流れると、コイル25に発生する磁界がマグネッ
ト26の磁界と相互に作用して、開口プレート23は、
回転軸22の周りに揺動して、挿入位置に移動する。こ
れにより、開口プレート23の開口23aが、ベース2
1の光路孔21aに整合して、開口23aが光路中に挿
入されることになる。このとき、同様にして、固定用鉄
片25bがマグネット26のS極及びN極の境界に接近
していることから、開口プレート23は挿入位置から外
側に向かって押圧されることになり、ストッパ21cに
当接した状態で固定保持される。さらに、開口プレート
23を挿入位置から退避位置に移動させる場合には、同
様にして、コイル25への駆動電流を逆向きにするだけ
で、開口プレート23は、退避位置まで揺動され、且つ
退避位置にて固定保持される。
【0036】従って、このような構成の開口手段20に
よれば、コイル25に対する駆動電流の向きを切換える
だけで、開口プレート23が退避位置と挿入位置の間を
移動し、且つ退避位置または挿入位置で固定保持される
ことになる。
【0037】図8及び図9は、上記開口手段の具体的な
第二の構成例を示しており、この場合、開口手段は、直
線移動されるように構成されている。図8及び図9にお
いて、開口手段30は、光学ピックアップ10に対して
直線移動可能に支持された開口プレート31を含んでい
る。
【0038】開口プレート31は、直線移動(図8及び
図9にて右方移動)によって、光学ピックアップ10の
光路L中に挿入される開口31aを備えている。この開
口31aは、前述した開口手段16の開口16aと同様
に、例えばNA=0.37に選定されている。そして、
開口プレート31は、図8及び図9の退避位置から開口
31aが光路Lに整合する挿入位置まで直線移動可能で
あって、この挿入位置にて、開口プレート31の側縁
が、固定配置されたストッパ32に当接することによ
り、直線移動が規制されるようになっている。
【0039】さらに、開口プレート31は、その表面
(図9にて下面)には、図示のように単面2極着磁され
たマグネット34が取り付けられていると共に、このマ
グネット34に対向するように、光学ピックアップ10
に固定配置された四辺形状のコイル35と、コイルの移
動方向両側に設けられた固定用鉄片36,37が備えら
れている。 これにより、開口プレート31が図8に示
すように退避位置にある場合、コイル35に駆動電流が
流れることにより、固定用鉄片36が、マグネット34
のS極及びN極の境界に引き付けられることにより、開
口プレート31は、退避位置に固定保持されることにな
る。
【0040】この状態から、コイル35に逆向きの駆動
電流が流れると、コイル35に発生する磁界がマグネッ
ト34の磁界と相互に作用して、開口プレート31は、
挿入位置に向かって直線移動する。これにより、開口プ
レート31の開口31aが、光路Lに整合して、開口3
1aが光路L中に挿入されることになる。このとき、同
様にして、固定用鉄片37がマグネット34のS極及び
N極の境界に引き付けられることから、開口プレート3
1は挿入位置から外側に向かって押圧されることにな
り、ストッパ32に当接した状態で固定保持される。さ
らに、開口プレート31を挿入位置から退避位置に移動
させる場合には、同様にして、コイル35への駆動電流
を逆向きにするだけで、開口プレート31は、退避位置
まで直線移動され固定保持される。
【0041】従って、このような構成の開口手段30に
よれば、コイル35に対する駆動電流の向きを切換える
だけで、開口プレート31が退避位置と挿入位置の間を
移動し、且つ退避位置または挿入位置で固定保持される
ことになる。
【0042】図11は、上記開口手段30の光学ピック
アップ10への搭載例を示している。図11において、
開口手段30は、光学ピックアップ10のコリメータレ
ンズ13からの平行光を対物レンズ14に向かって上方
に反射させる立ち上げミラー18と対物レンズ14との
間に配設されており、光学ピックアップ10の光学ベー
ス19に対して、コイル35及び固定用鉄片36,37
が固定されている。この場合、開口プレート31は、例
えば図12に示すように、上記光学ベース19に固定配
置された平行なガイド軸38に対して、開口プレート3
1の両側縁に設けられた軸受31bが摺動可能に嵌合す
ることにより、このガイド軸38に沿って直線移動可能
に支持されている。
【0043】このように、上述の実施形態によれば、光
源と光ディスクとの間に、再生しようとする光ディスク
のディスク基板厚に応じて、駆動手段のコイルを適宜に
駆動制御することにより、コイルに発生する磁界がマグ
ネットと相互に作用して、開口手段が光学ピックアップ
に対して摺動または揺動される。そして、開口手段が少
なくとも挿入位置にて磁性体部材とマグネットの相互吸
着力によって固定保持される。これにより、開口手段の
適宜の開口数を有する開口が挿脱され、その結果として
球面収差が補正されることになる。従って、光源からの
光ビームが開口手段を介して光ディスクの信号記録面に
対して正しく結像され、光ディスクの信号記録面からの
戻り光が、光検出器に入射することによって、常に最適
な信号再生が行われることになる。上記開口手段が、コ
リメータレンズを支持するホルダーに取り付けられてい
る場合には、開口手段が、コリメータレンズと一体に構
成されることになるので、光学ピックアップの組立が容
易に行なわれ、且つ光学調整が簡単になる。
【0044】尚、上記実施形態においては、開口手段1
6,20,30は、何れの場合も、コリメータレンズ1
3と対物レンズ14との間、または立ち上げミラー18
と対物レンズとの間に配設されているが、これに限ら
ず、光源である半導体レーザ素子11と光ディスク17
との間の光路中に配設されていればよい。また、開口手
段が、光ディスクとビームスプリッタとの間の光路中に
配設されている場合には、光源から光ディスクへの光ビ
ームと光ディスクからの戻り光ビームが共に、開口手段
によって絞り込まれることになる。これに対して、開口
手段が、ビームスプリッタと光源との間の光路中に配設
されている場合には、光源からの光ディスクへの光ビー
ムのみが、開口手段によって絞り込まれると共に、光デ
ィスクからの戻り光ビームは、開口手段を通過しないの
で、絞り込まれることはない。
【0045】さらに、上記実施形態においては、光ディ
スクとして、ディスク基板厚が1.2mm及び0.6m
mのものに関して、それぞれ開口手段16,20,30
の挿脱により、光ビームを、比較的薄いディスク基板厚
の光ディスクと、比較的厚いディスク基板厚の光ディス
クの信号記録面に結像させるようにしているが、これに
限らず、例えば、二枚の基板を貼り合わせた貼り合わせ
光ディスクと、通常の光ディスクとを再生する場合に、
本発明を適用することも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、デ
ィスク基板厚の異なる何れの方式の光ディスクであって
も、光ディスクの再生が正しく行われるようにした、光
学ピックアップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップの一実施形態の
開口手段が退避位置にある状態を示す概略斜視図であ
る。
【図2】図1の光学ピックアップにおける開口手段が挿
入位置にある状態を示す概略斜視図である。
【図3】図1の光学ピックアップにおける開口手段の第
一の構成例を示す平面図である。
【図4】図3の開口手段の側面図である。
【図5】図3の開口手段の要部を示す概略平面図であ
る。
【図6】図5の開口手段におけるコイルとマグネットの
関係を示す概略図である。
【図7】図6のコイルとマグネットの作用を示す概略図
である。
【図8】図1の光学ピックアップにおける開口手段の第
二の構成例の退避位置にある状態を示す平面図である。
【図9】図8の開口手段の側面図である。
【図10】図8の開口手段の挿入位置にある状態を示す
平面図である。
【図11】図8の開口手段を光学ピックアップに組み込
んだ状態を示す側面図である。
【図12】図8の開口手段の支持構造の構成例を示す平
面図及び側面図である。
【図13】従来の光学ピックアップの一例を示す概略斜
視図である。
【符号の説明】
10・・・光学ピックアップ、11・・・半導体レーザ
素子(光源)、12・・・ビームスプリッタ、13・・
・コリメータレンズ、14・・・対物レンズ、15・・
・光検出器、16・・・開口手段、16a・・・開口、
17・・・光ディスク、18・・・立ち上げミラー、1
9・・・光学ベース、20・・・開口手段、21・・・
ベース、22・・・回転軸、23・・・開口プレート、
23a・・・開口、24・・・コリメータレンズのホル
ダー、25・・・コイル、25a,25b・・・固定用
鉄片、26・・・マグネット、30・・・開口手段、3
1・・・開口プレート、32・・・ストッパ、34・・
・マグネット、35・・・コイル、36,37・・・固
定用鉄片、38・・・ガイド軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源と、 この光源から出射された光ビームを光ディスクの信号記
    録面上に合焦するように照射する対物レンズと、 前記光源と対物レンズとの間に配設された光分離手段
    と、 この光分離手段で分離された光ディスクの信号記録面か
    らの戻り光ビームを受光する光検出器とを含んでおり、 前記光源と光ディスクとの間の光路中に、挿脱可能な、
    少なくとも一種類の光ディスクのディスク基板厚に対応
    した開口を備えた開口手段と、 この開口手段を光路中に挿脱するために開口手段を駆動
    するコイル及びマグネットからなる駆動手段と、 この駆動手段のコイルに隣接して少なくとも開口手段の
    挿入位置に対応してマグネットに対向するように配設さ
    れた磁性体部材を備えており、 さらに、この磁性体部材とマグネットの相互の磁気吸着
    力により、開口手段が挿入位置に保持される構成とした
    ことを特徴とする光学ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段のうち、コイルが開口手段
    に設けられていて、マグネットが固定側に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアッ
    プ。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段のうち、コイルが固定側に
    配置されていて、マグネットが開口手段に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアッ
    プ。
  4. 【請求項4】 前記開口手段が、光軸に平行な回転軸の
    周りに揺動されることにより、開口が光路中に挿脱され
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアッ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記開口手段が、光軸に垂直なガイド軸
    に沿って摺動することにより、開口が光路中に挿脱され
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学ピックアッ
    プ。
  6. 【請求項6】 前記開口手段が、コリメータレンズを支
    持するホルダーに取り付けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の光学ピックアップ。
  7. 【請求項7】 前記開口手段が、対物レンズとビームス
    プリッタとの間の光路中に配設されていることを特徴と
    する請求項1に記載の光学ピックアップ。
  8. 【請求項8】 前記開口手段が、ビームスプリッタと光
    源との間の光路中に配設されていることを特徴とする請
    求項1に記載の光学ピックアップ。
  9. 【請求項9】 前記開口手段が、対物レンズと光ディス
    クとの間の光路中に配設されていることを特徴とする請
    求項1に記載の光学ピックアップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073126A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Sony Corp 光ピックアップ及び光ディスク装置
JP2009205734A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Nidec Copal Corp Ndフィルタ切替装置
JP2009205735A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 Nidec Copal Corp Ndフィルタ切替装置

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