JPH11175996A - 対物レンズ駆動機構及び光学ヘッド - Google Patents

対物レンズ駆動機構及び光学ヘッド

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JPH11175996A
JPH11175996A JP34546797A JP34546797A JPH11175996A JP H11175996 A JPH11175996 A JP H11175996A JP 34546797 A JP34546797 A JP 34546797A JP 34546797 A JP34546797 A JP 34546797A JP H11175996 A JPH11175996 A JP H11175996A
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JP
Japan
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objective lens
optical
magnetic field
recording medium
light
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JP34546797A
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Yutaka Sugawara
豊 菅原
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率を向上させ、生産コストの削減を可
能とする対物レンズ駆動機構及びこの対物レンズ駆動機
構を用いた光学ヘッドを提供する。 【解決手段】 フォーカスサーボ用マグネット35とト
ラッキングサーボ用マグネット36として、互いに略同
一形状とされるマグネットを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学記録媒体に照
射される光を集束する対物レンズを支持すると共に、こ
の対物レンズを光軸方向及び光軸に直交する方向に移動
させる対物レンズ駆動機構、並びにこの対物レンズ駆動
機構を備えた光学ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、対物レンズにより集束した光
を光学記録媒体に照射させて、光学記録媒体に対して情
報信号を書き込み、又は光学記録媒体からの反射光(戻
り光)を検出することにより、光学記録媒体に記録され
た情報信号を読み取るようになされた光学ヘッドが提案
されている。
【0003】この光学ヘッドは、対物レンズを支持する
と共にこの対物レンズを光学記録媒体に照射される光の
光軸方向及び光軸に直交する方向に移動させ、フォーカ
ス制御及びトラッキング制御を行うための対物レンズ駆
動機構を備えている。
【0004】この対物レンズ駆動機構は、外周縁から周
壁が立ち上がり形成されたベースを備えている。このベ
ースの周壁はヨークを構成している。
【0005】そして、このベースには、ヨークを構成す
る周壁の内面に接着された状態で、一対のフォーカスサ
ーボ用マグネット及び一対のトラッキングサーボ用マグ
ネットがそれぞれ対向配置されている。
【0006】さらに、このベースには、その略中心部に
位置して、光学記録媒体に照射される光の光軸方向と平
行な方向に支軸が立設されている。
【0007】また、対物レンズ駆動機構は、対物レンズ
を支持するボビンを備えている。このボビンには、その
外周部に、ベースに設けられた一対のフォーカスサーボ
用マグネットに対応した一対のフォーカスサーボ用コイ
ルと、ベースに設けられた一対のトラッキングサーボ用
マグネットに対応した一対のトラッキングサーボ用コイ
ルとがそれぞれ設けられている。
【0008】また、ボビンには、その中心部に位置し
て、ベースの支軸が挿通される挿通孔が設けられてい
る。そして、ボビンは、この挿通孔にベースの支軸が挿
通されることにより、支軸の軸方向及び支軸の軸回り方
向に移動可能な状態でベースに支持されている。
【0009】以上のように構成される対物レンズ駆動機
構は、フォーカスサーボ用コイルに電流が供給される
と、フォーカスサーボ用コイルとフォーカスサーボ用マ
グネット間に電磁力が働き、ボビンがベースに設けられ
た支軸に沿って、光学記録媒体に照射される光の光軸方
向に移動する。これにより、ボビンに支持された対物レ
ンズが、光学記録媒体に照射される光の光軸方向に移動
操作される。
【0010】また、対物レンズ駆動機構は、トラッキン
グサーボ用コイルに電流が供給されると、トラッキング
サーボ用コイルとトラッキングサーボ用マグネット間に
電磁力が働き、ボビンがベースに設けられた支軸を中心
に回動する。これにより、ボビンに支持された対物レン
ズが、光学記録媒体に照射される光の光軸に直交する方
向に移動操作される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した対
物レンズ駆動機構においては、フォーカスサーボ用マグ
ネットやトラッキングサーボ用マグネット、フォーカス
サーボ用マグネットやトラッキングサーボ用マグネット
等、必要とされる部品点数が多く、生産コストの削減に
限界が生じていた。
【0012】特に、異なる記録再生システムに用いられ
る多種の対物レンズ駆動機構を、小量ずつ生産する場合
においては、多数の部品を小量ずつ準備する必要があ
り、生産効率が著しく低下していた。
【0013】そこで、本発明は、生産効率を向上させ、
生産コストの削減を可能とする対物レンズ駆動機構及び
この対物レンズ駆動機構を用いた光学ヘッドを提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る対物レンズ
駆動機構は、光学記録媒体に照射される光を集束する対
物レンズを支持する可動部と、この可動部を上記光の光
軸方向及び光軸に直交する方向に移動可能に支持する固
定部と、この固定部に設けられた第1及び第2の磁界発
生部と、可動部に取り付けられて第1の磁界発生部によ
り発生される磁界中に配設されたフォーカスサーボ用コ
イルと、可動部に取り付けられて第2の磁界発生部によ
り発生される磁界中に配設されたトラッキングサーボ用
コイルとを備えている。
【0015】そして、この対物レンズ駆動機構は、第1
の磁界発生部及び第2の磁界発生部が、互いに略同一形
状とされる駆動用マグネットが配設されてなることを特
徴としている。
【0016】この対物レンズ駆動機構においては、駆動
用マグネットを磁化の向きが光学記録媒体に照射される
光の光軸方向に平行となるように配設することにより第
1の磁界発生部が構成され、駆動用マグネットを磁化の
向きが光学記録媒体に照射される光の光軸方向に直交す
るように配設することにより第2の磁界発生部が構成さ
れる。
【0017】そして、この対物レンズ駆動機構は、フォ
ーカスサーボ用コイルに電流が供給されると、フォーカ
スサーボ用コイルと第1の磁界発生部との間に電磁力が
働き、可動部が光学記録媒体に照射される光の光軸方向
に移動し、対物レンズが光軸方向に移動操作される。
【0018】また、この対物レンズ駆動機構は、トラッ
キングサーボ用コイルに電流が供給されると、トラッキ
ングサーボ用コイルと第2の磁界発生部との間に電磁力
が働き、可動部が光学記録媒体に照射される光の光軸方
向と直交する方向に移動し、対物レンズが光軸方向と直
交する方向に移動操作される。
【0019】なお、このレンズ駆動機構は、可動部が、
第1の光学記録媒体に照射される光を集束する第1の対
物レンズと、第1の光学記録媒体と記録密度が異なる第
2の光学記録媒体に照射される光を集束する第2の対物
レンズとをそれぞれ支持することが望ましい。
【0020】このように、レンズ駆動機構は可動部が第
1の対物レンズと第2の対物レンズとをそれぞれ支持す
る構成とすることにより、互いに記録密度が異なる2種
類の光学記録媒体に対応することが可能となる。
【0021】また、このレンズ駆動機構は、駆動用マグ
ネットに、磁化の向きを識別するための識別手段が設け
られていることが望ましい。
【0022】このように、駆動用マグネットに識別手段
を設けることにより、これら駆動用マグネットを誤って
配設してしまうといった不都合が回避される。
【0023】また、本発明に係る対物レンズ駆動機構
は、光学記録媒体に照射される光を集束する対物レンズ
を支持する可動部と、この可動部を上記光の光軸方向及
び光軸に直交する方向に移動可能に支持する固定部と、
この固定部に設けられた第1及び第2の磁界発生部と、
可動部に取り付けられて第1の磁界発生部により発生さ
れる磁界中に配設されたフォーカスサーボ用コイルと、
可動部に取り付けられて第2の磁界発生部により発生さ
れる磁界中に配設されたトラッキングサーボ用コイルと
を備えている。
【0024】そして、この対物レンズ駆動機構は、フォ
ーカスサーボ用コイルとトラッキングサーボ用コイルと
が、互いに略同一形状とされていることを特徴としてい
る。
【0025】すなわち、この対物レンズ駆動機構におい
ては、同一形状に形成されたコイルが、第1の磁界発生
部により発生される磁界中に配設されてフォーカスサー
ボ用コイルを構成し、第2の磁界発生部により発生され
る磁界中に配設されてトラッキングサーボ用コイルを構
成する。
【0026】なお、このレンズ駆動機構は、可動部が、
第1の光学記録媒体に照射される光を集束する第1の対
物レンズと、第1の光学記録媒体と記録密度が異なる第
2の光学記録媒体に照射される光を集束する第2の対物
レンズとをそれぞれ支持することが望ましい。
【0027】また、本発明に係る光学ヘッドは、光学記
録媒体に向けて光を出射するとともに光学記録媒体から
の戻り光を受光する光学系と、光学系から光学記録媒体
に向かう光を集束して光学記録媒体に照射させる対物レ
ンズと、この対物レンズを支持すると共に、対物レンズ
を光の光軸方向及び光軸に直交する方向に移動させる対
物レンズ駆動機構とを備えている。
【0028】そして、この光学ヘッドは、対物レンズ駆
動機構が、対物レンズを支持する可動部と、この可動部
を上記光の光軸方向及び光軸に直交する方向に移動可能
に支持する固定部と、この固定部に設けられた第1及び
第2の磁界発生部と、可動部に取り付けられて第1の磁
界発生部により発生される磁界中に配設されたフォーカ
スサーボ用コイルと、可動部に取り付けられて第2の磁
界発生部により発生される磁界中に配設されたトラッキ
ングサーボ用コイルとを備え、第1の磁界発生部及び第
2の磁界発生部は、互いに略同一形状とされる駆動用マ
グネットが配設されてなることを特徴としている。
【0029】この光学ヘッドにおいては、駆動用マグネ
ットをその磁化の向きが光学記録媒体に照射される光の
光軸方向に平行となるように配設することにより、対物
レンズ駆動機構の第1の磁界発生部が構成され、駆動用
マグネットをその磁化の向きが光学記録媒体に照射され
る光の光軸方向に直交するように配設することにより、
対物レンズ駆動機構の第2の磁界発生部が構成される。
【0030】この光学ヘッドによれば、光学系から出射
され、対物レンズにより集束された光が、光学記録媒体
に照射されることにより、光学記録媒体に情報信号が書
き込まれ、光学記録媒体からの戻り光が、対物レンズを
透過して光学系にて受光されることにより、光学記録媒
体に記録された信号が読み取られる。
【0031】そして、この光学ヘッドによれば、情報信
号の書き込み又は読み取りを行う際に、対物レンズ駆動
機構のフォーカスサーボ用コイルに電流が供給される
と、フォーカスサーボ用コイルと第1の磁界発生部との
間に働く電磁力により、可動部に支持された対物レンズ
が光軸方向に移動操作されて、フォーカス制御が行われ
る。
【0032】また、この光学ヘッドによれば、情報信号
の書き込み又は読み取りを行う際に、対物レンズ駆動機
構のトラッキングサーボ用コイルに電流が供給される
と、トラッキングサーボ用コイルと第2の磁界発生部と
の間に働く電磁力により、可動部に支持された対物レン
ズが光軸方向と直交する方向に移動操作されて、トラッ
キング制御が行われる。
【0033】なお、この光学ヘッドは、光学系として、
互いに異なる波長の光を使用する第1及び第2の光学系
を備え、対物レンズとして、第1の光学系から光学記録
媒体に向かう光を集束して光学記録媒体に照射させる第
1の対物レンズと、第2の光学系から光学記録媒体に向
かう光を集束して光学記録媒体に照射させる第2の対物
レンズとを備え、第1の対物レンズ及び第2の対物レン
ズは共に対物レンズ駆動機構の可動部に支持されている
ことが望ましい。
【0034】このように、光学ヘッドは、レンズ駆動機
構の可動部が第1の対物レンズと第2の対物レンズとを
それぞれ支持する構成とすることにより、例えば互いに
記録密度が異なる2種類の光学記録媒体に対応すること
が可能となる。
【0035】また、本発明に係る光学ヘッドは、光学記
録媒体に向けて光を出射するとともに光学記録媒体から
の戻り光を受光する光学系と、光学系から光学記録媒体
に向かう光を集束して光学記録媒体に照射させる対物レ
ンズと、この対物レンズを支持すると共に、対物レンズ
を光の光軸方向及び光軸に直交する方向に移動させる対
物レンズ駆動機構とを備えている。
【0036】そして、この光学ヘッドは、対物レンズ駆
動機構が、対物レンズを支持する可動部と、この可動部
を上記光の光軸方向及び光軸に直交する方向に移動可能
に支持する固定部と、この固定部に設けられた第1及び
第2の磁界発生部と、可動部に取り付けられて第1の磁
界発生部により発生される磁界中に配設されたフォーカ
スサーボ用コイルと、可動部に取り付けられて第2の磁
界発生部により発生される磁界中に配設されたトラッキ
ングサーボ用コイルとを備え、フォーカスサーボ用コイ
ルとトラッキングサーボ用コイルとが、互いに略同一形
状とされていることを特徴としている。
【0037】すなわち、この光学ヘッドにおいては、同
一形状に形成されたコイルが、対物レンズ駆動機構の第
1の磁界発生部により発生される磁界中に配設されてフ
ォーカスサーボ用コイルを構成し、第2の磁界発生部に
より発生される磁界中に配設されてトラッキングサーボ
用コイルを構成する。
【0038】なお、この光学ヘッドは、光学系として、
互いに異なる波長の光を使用する第1及び第2の光学系
を備え、対物レンズとして、第1の光学系から光学記録
媒体に向かう光を集束して光学記録媒体に照射させる第
1の対物レンズと、第2の光学系から光学記録媒体に向
かう光を集束して光学記録媒体に照射させる第2の対物
レンズとを備え、第1の対物レンズ及び第2の対物レン
ズは共に対物レンズ駆動機構の可動部に支持されている
ことが望ましい。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0040】ここでは、例えばDVD(Digital
Versatile Disc(登録商標))等のデ
ィスク状記録媒体(以下、第1の光ディスクという。)
と、例えばCD(Compact Disc)等のディスク状記録媒
体(以下、第2の光ディスクという。)といった、互い
に記録密度の異なる2種類の光学記録媒体の双方に対し
て、情報信号の書き込み及び読み出しが可能となされた
光学ヘッド及びこの光学ヘッドの二軸アクチュエータに
本発明を適用した例について説明する。
【0041】光学ヘッド1は、図1及び図2に示すよう
に、光学ブロック10とこの光学ブロック10上に設け
られた二軸アクチュエータ30(対物レンズ駆動機構)
とを備えている。そして、この光学ヘッド1は、記録再
生装置50のスピンドルモータ51に装着された第1の
光ディスク61又は第2の光ディスク62の透明基板6
1a,62aと対向するように、記録再生装置50内に
配設されている。
【0042】記録再生装置50のシャーシ52には、ス
ピンドルモータ51に装着された第1の光ディスク61
又は第2の光ディスク62の内外周に亘って、一対のガ
イドシャフト53と支持シャフト54とが互いに平行に
設けられている。
【0043】これらガイドシャフト53及び支持シャフ
ト54は、スピンドルモータ51に装着された第1の光
ディスク61又は第2の光ディスク62と平行となるよ
うに、シャーシ52に取り付けられている。
【0044】光学ヘッド1には、一対のガイド孔2と支
持溝3が設けられている。そして、光学ヘッド1は、ガ
イド孔2にガイドシャフト53が挿通され、支持溝3に
支持シャフト54が挿通されることにより、これらガイ
ドシャフト53及び支持シャフト54に沿って、第1の
光ディスク61又は第2の光ディスク62の内外周に亘
って移動可能に、記録再生装置50内に配設されてい
る。
【0045】この光学ヘッド1の移動操作は、シャーシ
52上に配設されたスレッドモータ55により、ラック
ギヤ56を介して行われる。
【0046】光学ブロック10は、第1の光ディスク6
1に対して情報信号の書き込み及び読み取りを行うため
の第1の光学系11と、第2の光ディスク62に対して
情報信号の書き込み及び読み取りを行うための第2の光
学系21とを備えている。
【0047】第1の光学系11は、例えばDVDに対応
した光学系として構成され、発光素子である半導体レー
ザ12と、光を回折させるグレーティング13と、光路
分岐手段であるビームスプリッタ14と、拡散光を平行
光にし又は平行光を集束光にするコリメータレンズ15
と、受光素子であるフォトダイオード16とを備えてい
る。
【0048】半導体レーザ12は、例えば波長が635
〜650nm程度のレーザ光を出射する。半導体レーザ
12より出射されたレーザ光は、グレーティング13を
透過する際に、回折作用により0次光及び±1次光の3
本の光束に分離される。なお、図2においては、0次光
のみを図示している。
【0049】グレーティング13により3本の光束に分
離されたレーザ光は、ビームスプリッタ14によりそれ
ぞれの光束の一部が反射される。このビームスプリッタ
14により反射されたレーザ光は、コリメータレンズ1
5を透過することにより平行光とされる。
【0050】そして、この平行光とされたレーザ光が、
二軸アクチュエータ30に取り付けられた後述する第1
の対物レンズ4により集束され、第1の光ディスク61
の透明基板61aを透過して、信号記録面61b上に照
射される。
【0051】第1の光ディスク61の信号記録面61b
で反射されたレーザ光(戻り光)は、第1の対物レンズ
4及びコリメータレンズ15を透過し、集束光としてビ
ームスプリッタ14に向かう。ビームスプリッタ14に
向かった戻り光は、一部がビームスプリッタ14を透過
して、フォトダイオード16に入射する。
【0052】フォトダイオード16は、入射した戻り光
に基づいて、再生信号及び制御信号の信号成分を含む受
光信号を生成する。
【0053】第2の光学系21は、例えばCDに対応し
た光学系として構成されている。ここでは、第2の光学
系として、各光学素子が同一基板上に集積されてなる集
積光学素子22を用いた例について説明する。
【0054】集積光学素子22は、図3に示すように、
半導体基板23上に発光素子である半導体レーザチップ
24と、受光素子である第1及び第2のフォトディテク
タ25,26とがそれぞれ配設されてなる。
【0055】半導体レーザチップ24は、支持台27に
支持された状態で、半導体基板23上に設けられてい
る。また、第1及び第2のフォトディテクタ25,26
は、複数の受光部に分割された状態で、半導体基板23
上に形成されている。
【0056】また、半導体基板23上には、第1及び第
2のフォトディテクタ25,26上に位置して、プリズ
ム28が設けられている。このプリズム28は、半導体
レーザチップ24と対向する面が傾斜面とされており、
この傾斜面が光路分岐手段であるビームスプリッタ29
として機能する。
【0057】また、プリズム28と第1のフォトディテ
クタ25との間には、図示を省略するが、半透過膜が設
けられている。
【0058】半導体レーザチップ24は、例えば波長が
780nm程度のレーザ光を出射する。半導体レーザチ
ップ24より出射されたレーザ光は、ビームスプリッタ
29により一部が反射される。このビームスプリッタ2
9により反射されたレーザ光が、二軸アクチュエータ3
0に取り付けられた後述する第2の対物レンズ5により
集束され、第2の光ディスク62の透明基板62aを透
過して、信号記録面62b上に照射される。
【0059】第2の光ディスク62の信号記録面62b
で反射されたレーザ光(戻り光)は、第2の対物レンズ
5を透過し、ビームスプリッタ29に向かう。ビームス
プリッタ29に向かった戻り光は、一部がビームスプリ
ッタ29を透過して、プリズム28内に入射する。
【0060】プリズム28内に入射した戻り光は、第1
のフォトディテクタ25に向かい、プリズム28と第1
のフォトディテクタ25間に設けられた半透過膜に照射
される。
【0061】半透過膜に照射された戻り光の一部は、半
透過膜を透過して第1のフォトディテクタ25に入射す
る。そして、半透過膜に照射された戻り光の他の部分
は、半透過膜により反射され、更にプリズム28の上面
にて反射されて第2のフォトディテクタ26に入射す
る。
【0062】第1及び第2のフォトディテクタ25,2
6は、入射した戻り光に基づいて、再生信号及び制御信
号の信号成分を含む受光信号を生成する。
【0063】記録再生装置50は、第1の光ディスク6
1がスピンドルモータ51に装着されたときは、第1の
光学系11を用いて第1の光ディスク61に対して、情
報信号の書き込み又は読み取りを行う。
【0064】また、記録再生装置50は、第2の光ディ
スク62がスピンドルモータ51に装着されたときは、
第2の光学系21を用いて第2の光ディスク62に対し
て、情報信号の書き込み又は読み取りを行う。
【0065】このとき、スピンドルモータ51に装着さ
れた光ディスクの判別は、例えば記録再生装置50に設
けられた図示しないディスク判別センサにより行う。
【0066】なお、以上説明した第1の光学系11及び
第2の光学系21は、光学ヘッドに適用可能な光学系の
一例を示したものであり、例えば信号検出方法等に応じ
て、適宜、光学素子の追加、変更、削除を加えるように
しても良い。
【0067】二軸アクチュエータ30は、図4及び図5
に示すように、光学ブロック10上に固定された状態で
取り付けられた基体31と、この基体31に対して移動
可能に設けられたボビン40とを備えている。
【0068】基体31は、磁性材料からなり、平板状の
底板部31aの四方の端縁から、第1乃至第4の側板部
31b,31c,31d,31eが立ち上がり形成され
てなる。
【0069】底板部31aには、その略中心部に位置し
て、支軸32が底板部31aに対して垂直に設けられて
いる。また、底板部31aには、第1の光学系11から
の光を透過させるための第1の透過孔33と、第2の光
学系21からの光を透過させるための第2の透過孔34
とが、それぞれ厚み方向に貫通して設けられている。
【0070】第1の側板部31bと第3の側板部31d
とは、支軸33を中心として互いに対称となる位置に対
向配置されている。そして、この第1の側板部31bと
第3の側板部31dは、フォーカス駆動用ヨークを構成
している。
【0071】また、第2の側板部31cと第4の側板部
31dとは、支軸33を中心として互いに対称となる位
置に対向配置されている。そして、この第2の側板部3
1cと第4の側板部31eとは、トラッキング駆動用ヨ
ークを構成している。
【0072】第1の側板部31bと第3の側板部31d
のそれぞれの対向面には、フォーカスサーボ用マグネッ
ト35が取り付けられている。また、第2の側板部31
cと第4の側板部31eのそれぞれの対向面には、トラ
ッキングサーボ用マグネット36が取り付けられてい
る。
【0073】そして、フォーカス駆動用ヨーク及びフォ
ーカスサーボ用マグネット35とトラッキング駆動用ヨ
ーク及びトラッキング駆動用のマグネット36とによ
り、ボビン40を移動操作するための磁気回路が構成さ
れる。
【0074】ところで、フォーカスサーボ用マグネット
35とトラッキングサーボ用マグネット36としては、
略同一形状のマグネットが用いられている。
【0075】このマグネット37は、例えば図6に示す
ように、第1乃至第4の側板部31b,31c,31
d,31eへの取り付け面となる第1の主面部37a
と、これに平行な第2の主面部37bとが、それぞれ略
正方形とされた平板状を呈し、両主面部37a,37b
が二等分された極性を有するように着磁されている。そ
して、このマグネット37は、例えば一方の主面部37
a側の磁化の向きと他方の主面部37b側の磁化の向き
とが互いに逆向きとなるように、両主面部37a,37
b側から着磁されている。
【0076】このマグネット37が、その第1及び第2
の主面部37a,37bの磁化の向きが支軸32の軸方
向と平行となるように、第1の側板部31bと第3の側
板部31dの対向面に取り付けられることにより、フォ
ーカスサーボ用マグネット35とされる。また、このマ
グネット37が、その第1及び第2の主面部37a,3
7bの磁化の向きが支軸32の軸方向と直交するよう
に、第2の側板部31cと第3の側板部31eの対向面
に取り付けられることにより、トラッキングサーボ用マ
グネット36とされる。
【0077】二軸アクチュエータ30は、このように、
フォーカスサーボ用マグネット35とトラッキングサー
ボ用マグネット36とを、略同一形状のマグネット37
により構成しマグネットを共通化することにより、マグ
ネットの量産が可能となり、生産コストの低減を図るこ
とができる。
【0078】また、二軸アクチュエータ30は、フォー
カスサーボ用マグネット35とトラッキングサーボ用マ
グネット36として、平板状のマグネット37を用いる
ことにより、生産コストを更に低減させることが可能と
なる。
【0079】なお、以上は略正方形の主面を有する平板
状のマグネット37をフォーカスサーボ用マグネット3
5及びトラッキングサーボ用マグネット36として用い
た例について説明したが、フォーカスサーボ用マグネッ
ト35として用いられるマグネット及びトラッキングサ
ーボ用マグネット36として用いられるマグネットは、
略同一形状で共通化できるものであれば良く、例えば長
方形の主面を有する平板状のマグネット等を用いるよう
にしても良い。
【0080】また、フォーカスサーボ用マグネット35
及びトラッキングサーボ用マグネット36を構成するマ
グネット37には、例えば第1の主面部37a及び第2
の主面部37bのそれぞれの二等分された極性の境界部
分が現れる側面37cに、マーキング38等の識別手段
が設けられていることが望ましい。このマーキング38
等の識別手段は、マグネット37の磁化の向きを識別す
るためのものである。
【0081】このように、フォーカスサーボ用マグネッ
ト35及びトラッキングサーボ用マグネット36を構成
するマグネット37にマーキング38等の識別手段を設
けることにより、このマグネットとして略正方形の主面
を有する平板状のマグネット37を用いた場合であって
も、例えば磁化の向きを間違えて配設してしまうといっ
た、取付け作業における誤りを防止することができる。
【0082】なお、フォーカスサーボ用マグネット35
及びトラッキングサーボ用マグネット36を構成するマ
グネットとして、例えば長方形の主面を有する平板状の
マグネット等を用いた場合や、フォーカスサーボ用マグ
ネット35を構成するマグネットとトラッキングサーボ
用マグネット36を構成するマグネットとで、形状が異
なるマグネットを用いた場合であっても、磁化の向きを
識別するためのマーキング38等の識別手段を設けるこ
とにより、取付け作業における誤りを確実に防止するこ
とができる。
【0083】基体31には、ボビン40が移動可能に設
けられている。
【0084】ボビン40は、例えば合成樹脂材料等が、
略楕円の主面部40aを有する板状に成形されてなる。
そして、ボビン40には、主面部40aの略中央部に位
置して、基体31の支軸32が挿通される挿通孔41が
厚み方向に貫通して設けられている。
【0085】また、ボビン40には、挿通孔41を中心
として対称とされる位置に、第1の光学系11からの光
を集束して第1の光ディスク61に照射させるための第
1の対物レンズ4が収容される第1の対物レンズ収容孔
42と、第2の光学系21からの光を集束して第2の光
ディスク62に照射させるための第2の対物レンズ5が
収容される第2の対物レンズ収容孔43とが、それぞれ
厚み方向に貫通して設けられている。
【0086】第1の対物レンズ4と第2の対物レンズ5
は、それぞれレンズ部4a,5aの外周端縁から支持片
4b,5bが延設されてなり、レンズ部4a,5aが第
1の対物レンズ収容孔42及び第2の対物レンズ収容孔
43に収容された状態で、支持片4b,5bがボビン4
0の主面部40aに当接することにより、ボビン40に
支持される。
【0087】ボビン40の側面部40bには、挿通孔4
1を中心として対称となる位置に、一対のフォーカスサ
ーボ用コイル44が取り付けられている。詳述すると、
ボビン40が基体31と組み合わされたときに、基体3
1の第1の側板部31bと第3の側板部31dに対向す
るボビン40の側面部40bに、一対のフォーカスサー
ボ用コイル44が取り付けられている。
【0088】また、ボビン40の側面部40bには、挿
通孔41を中心として対称となる位置に、一対のトラッ
キングサーボ用コイル45が取り付けられている。詳述
すると、ボビン40が基体31と組み合わされたとき
に、基体31の第2の側板部31cと第4の側板部31
eに対向するボビン40の側面部40bに、一対のトラ
ッキングサーボ用コイル45が取り付けられている。
【0089】また、ボビン40の側面部40bには、一
対のフォーカスサーボ用コイル44の略中心部に位置し
て、フォーカス用中点維持片46が取り付けられてい
る。このフォーカス用中点維持片46は、磁性材料によ
り形成されている。そして、ボビン40が基体31と組
み合わされたときに、このフォーカス用中点維持片46
がフォーカスサーボ用マグネット35の2極の境界部分
に引き付けられることにより、ボビン40に取り付けら
れた第1の対物レンズ4及び第2の対物レンズ5が、フ
ォーカス中立位置に維持されるようになされている。
【0090】また、ボビン40の側面部40bには、一
対のトラッキングサーボ用コイル45の略中心部に位置
して、トラッキング用中点維持片47が取り付けられて
いる。このトラッキング用中点維持片47は、磁性材料
により形成されている。そして、ボビン40が基体31
と組み合わされたときに、このトラッキング用中点維持
片46がトラッキングサーボ用マグネット36の2極の
境界部分に引き付けられることにより、ボビン40に取
り付けられた第1の対物レンズ4及び第2の対物レンズ
5が、トラッキング中立位置に維持されるようになされ
ている。
【0091】なお、このボビン40は、挿通孔41を中
心として第1の対物レンズ4が設けられた側の重量と第
2の対物レンズが設けられた側の重量とが略同一となる
ように形成されている。すなわち、このボビン40は、
挿通孔41を中心として重量の均衡が保たれており、基
体31と組み合わされたときに、第1の対物レンズ4及
び第2の対物レンズ5とが、第1又は第2の光ディスク
61,62に照射される光の光軸と直交する方向に並ぶ
ようになされている。
【0092】したがって、このボビン40は、重量の均
衡を保つための重り等を設ける必要がなく、部品点数を
削減できると共に、ボビン40の軽量化を図ることがで
きる。
【0093】以上のように構成されるボビン40は、側
面部40bに取り付けられたフォーカスサーボ用コイル
44がフォーカスサーボ用マグネット35と対向し、側
面部40bに取り付けられたトラッキングサーボ用コイ
ル45がトラッキングサーボ用マグネット36と対向す
る位置において、挿通孔41に基体31の支軸32が挿
通されることにより、支軸32の軸方向及び支軸32の
軸回り方向に移動可能な状態で、基体31に支持され
る。
【0094】ところで、フォーカスサーボ用コイル44
とトラッキングサーボ用コイル45とは、互いに略同一
形状とされている。すなわち、同一形状に形成されたコ
イルが、基体31の第1の側板部31bと第3の側板部
31dに対向するボビン40の側面部40bに取り付け
られることにより、フォーカスサーボ用コイル44を構
成し、基体31の第2の側板部31cと第4の側板部3
1eに対向するボビン40の側面部40bに取り付けら
れることにより、トラッキングサーボ用コイル45を構
成するようになされている。
【0095】二軸アクチュエータ30は、このように、
フォーカスサーボ用コイル44とトラッキングサーボ用
コイル45とを、略同一形状のコイルにより構成しコイ
ルを共通化することにより、コイルの量産が可能とな
り、生産コストの低減を図ることができる。
【0096】以上のように構成される二軸アクチュエー
タ30は、フォーカスサーボ用コイル44に駆動電流が
供給されると、フォーカスサーボ用コイル44とフォー
カス駆動用ヨーク及びフォーカスサーボ用マグネット3
5との間に電磁力が働き、ボビン40が供給された電流
の大きさに応じて、基体31の支軸32に沿って、第1
又は第2の光ディスク61,62に照射される光の光軸
と平行な方向に移動する。これにより、ボビンに支持さ
れた第1の対物レンズ4及び第2の対物レンズ5が、第
1又は第2の光ディスク61,62に照射される光の光
軸と平行な方向に移動操作され、フォーカス制御が行わ
れる。
【0097】また、この二軸アクチュエータ30は、ト
ラッキングサーボ用コイル45に電流が供給されると、
トラッキングサーボ用コイル45とトラッキング駆動用
ヨーク及びトラッキングサーボ用マグネット36との間
に電磁力が働き、ボビン40が供給された電流の大きさ
に応じて、基体31の支軸32に沿って、第1又は第2
の光ディスク61,62に照射される光の光軸と直交す
る方向に移動する。これにより、ボビンに支持された第
1の対物レンズ4及び第2の対物レンズ5が、第1又は
第2の光ディスク61,62に照射される光の光軸と直
交する方向に移動操作され、トラッキング制御が行われ
る。
【0098】以上説明したように、二軸アクチュエータ
30及びこの二軸アクチュエータ30を用いた光学ヘッ
ド1は、フォーカスサーボ用マグネット35とトラッキ
ングサーボ用マグネット36とが略同一形状のマグネッ
トにより構成され、また、フォーカスサーボ用コイル4
4とトラッキングサーボ用コイル45とが略同一形状の
コイルにより構成され、マグネット及びコイルの共通化
が図られているので、マグネット及びコイルの量産が可
能となり、生産コストが大幅に低減される。
【0099】また、二軸アクチュエータ30は、ボビン
40が、例えばDVD等の第1の光ディスク61に照射
される光を集束する第1の対物レンズ4と、例えばCD
等の第2の光ディスク62に照射される光を集束する第
2の対物レンズ5とをそれぞれ支持するようになされて
おり、光学ヘッド1は、互いに異なる波長の光を使用す
る第1及び第2の光学系11,21を備えているので、
この二軸アクチュエータ30及び光学ヘッド1を用いた
記録再生装置50は、例えばDVDとCDといった、互
いに基板厚の異なる2種類の光ディスクに対応すること
が可能となる。
【0100】なお、以上は、フォーカスサーボ用マグネ
ット35とトラッキングサーボ用マグネット36とを略
同一形状のマグネットにより構成し、さらに、フォーカ
スサーボ用コイル44とトラッキングサーボ用コイル4
5とを略同一形状のコイルにより構成した例について説
明したが、本発明に係る対物レンズ駆動機構及び光学ヘ
ッドは、フォーカスサーボ用マグネットとトラッキング
サーボ用マグネットのみを共通化した構成、或いは、フ
ォーカスサーボ用コイルとトラッキングサーボ用コイル
のみを共通化した構成としてもよい。
【0101】この場合も、対物レンズ駆動機構及び光学
ヘッドは、マグネット又はコイルの量産が可能となり、
生産コストが低減される。
【0102】また、以上は、例えばDVDとCDといっ
た、互いに記録密度の異なる2種類の光ディスク61,
62に対して記録再生可能に構成した二軸アクチュエー
タ30及び光学ヘッド1について説明したが、本発明に
係る対物レンズ駆動機構及び光学ヘッドは、この例に限
定されるものではなく、一つの光学記録媒体に対して、
情報信号の書き込み及び読み出しを行う構成とされてい
てもよく、また、3種以上の光学記録媒体に対して、情
報信号の書き込み及び読み出しを行う構成とされていて
もよい。
【0103】また、以上は、例えばDVDとCDといっ
た、読み出し専用の光ディスク61,62に対して記録
再生可能に構成した二軸アクチュエータ30及び光学ヘ
ッド1について説明したが、本発明に係る光学ヘッド及
び対物レンズ駆動機構は、例えば光磁気ディスクや相変
化型光ディスク等の書き換え可能な光ディスクや、光テ
ープや光カードといったディスク状記録媒体以外の光学
記録媒体に対して、情報信号の書き込み及び読み出しを
行う構成とされていてもよい。
【0104】
【発明の効果】本発明に係る対物レンズ駆動機構は、第
1の磁界発生部を構成する駆動用マグネットと、第2の
磁界発生部を構成する駆動用マグネットとが、互いに略
同一形状とされ、これら駆動用マグネットの共通化が図
られているので、駆動用マグネットの量産が可能とな
り、生産コストが低減される。
【0105】また、本発明に係る対物レンズ駆動機構
は、フォーカスサーボ用コイルと、トラッキングサーボ
用コイルとが、互いに略同一形状とされ、これらコイル
の共通化が図られているので、コイルの量産が可能とな
り、生産コストが低減される。
【0106】また、本発明に係る光学ヘッドは、対物レ
ンズ駆動機構の第1の磁界発生部を構成する駆動用マグ
ネットと、第2の磁界発生部を構成する駆動用マグネッ
トとが、互いに略同一形状とされ、これら駆動用マグネ
ットの共通化が図られているので、駆動用マグネットの
量産が可能となり、生産コストが低減される。
【0107】また、本発明に係る光学ヘッドは、対物レ
ンズ駆動機構のフォーカスサーボ用コイルと、トラッキ
ングサーボ用コイルとが、互いに略同一形状とされ、こ
れらコイルの共通化が図られているので、コイルの量産
が可能となり、生産コストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録再生装置の要部を示す模式図である。
【図2】本発明に係る光学ヘッドの模式図である。
【図3】集積光学素子の模式図である。
【図4】上記光学ヘッドの全体斜視図である。
【図5】同光学ヘッドの分解斜視図である。
【図6】マグネットの斜視図である。
【符号の説明】
1 光学ヘッド、4 第1の対物レンズ、5 第2の対
物レンズ、11 第1の光学系、21 第2の光学系、
30 二軸アクチュエータ、35 フォーカスサーボ用
マグネット、36 トラッキングサーボ用マグネット、
37 マーキング、40 ボビン、44 フォーカスサ
ーボ用コイル、45 トラッキングサーボ用コイル、6
1 第1の光ディスク、62 第2の光ディスク

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学記録媒体に照射される光を集束する
    対物レンズを支持する可動部と、 上記可動部を上記光の光軸方向及び光軸に直交する方向
    に移動可能に支持する固定部と、 上記固定部に設けられた第1及び第2の磁界発生部と、 上記可動部に取り付けられて上記第1の磁界発生部によ
    り発生される磁界中に配設されたフォーカスサーボ用コ
    イルと、 上記可動部に取り付けられて上記第2の磁界発生部によ
    り発生される磁界中に配設されたトラッキングサーボ用
    コイルとを備え、 上記第1の磁界発生部及び第2の磁界発生部は、互いに
    略同一形状の駆動用マグネットが配設されてなることを
    特徴とする対物レンズ駆動機構。
  2. 【請求項2】 上記可動部は、第1の光学記録媒体に照
    射される光を集束する第1の対物レンズと、上記第1の
    光学記録媒体と記録密度が異なる第2の光学記録媒体に
    照射される光を集束する第2の対物レンズとをそれぞれ
    支持することを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆
    動機構。
  3. 【請求項3】 上記駆動用マグネットには、磁化の向き
    を識別するための識別手段が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の対物レンズ駆動機構。
  4. 【請求項4】 上記駆動用マグネットは、上記フォーカ
    スサーボ用コイル又は上記トラッキングサーボ用コイル
    と対向配置されて上記第1の磁界発生部及び第2の磁界
    発生部を構成し、上記フォーカスサーボ用コイル又は上
    記トラッキングサーボ用コイルと対向する第1の側面及
    びこの第1の側面と平行な第2の側面がそれぞれ略正方
    形とされた平板状とされていることを特徴とする請求項
    1記載の対物レンズ駆動機構。
  5. 【請求項5】 上記駆動用マグネットは、上記第1の側
    面の磁化の向きと上記第2の側面の磁化の向きとが互い
    に逆向きとされていることを特徴とする請求項4記載の
    対物レンズ駆動機構。
  6. 【請求項6】 上記フォーカスサーボ用コイルと上記ト
    ラッキングサーボ用コイルとは、互いに略同一形状とさ
    れていることを特徴とする請求項1記載の対物レンズ駆
    動機構。
  7. 【請求項7】 光学記録媒体に照射される光を集束する
    対物レンズを支持する可動部と、 上記可動部を上記光の光軸方向及び光軸に直交する方向
    に移動可能に支持する固定部と、 上記固定部に設けられた第1及び第2の磁界発生部と、 上記可動部に取り付けられて上記第1の磁界発生部によ
    り発生される磁界中に配設されたフォーカスサーボ用コ
    イルと、 上記可動部に取り付けられて上記第2の磁界発生部によ
    り発生される磁界中に配設されたトラッキングサーボ用
    コイルとを備え、 上記フォーカスサーボ用コイルと上記トラッキングサー
    ボ用コイルとは、互いに略同一形状とされていることを
    特徴とする対物レンズ駆動機構。
  8. 【請求項8】 上記可動部は、第1の光学記録媒体に照
    射される光を集束する第1の対物レンズと、上記第1の
    光学記録媒体と記録密度が異なる第2の光学記録媒体に
    照射される光を集束する第2の対物レンズとをそれぞれ
    支持することを特徴とする請求項7記載の対物レンズ駆
    動機構。
  9. 【請求項9】 光学記録媒体に向けて光を出射するとと
    もに上記光学記録媒体からの戻り光を受光する光学系
    と、 上記光学系から上記光学記録媒体に向かう光を集束して
    上記光学記録媒体に照射させる対物レンズと、 上記対物レンズを支持すると共に、上記対物レンズを上
    記光の光軸方向及び光軸に直交する方向に移動させる対
    物レンズ駆動機構とを備え、 上記対物レンズ駆動機構は、 上記対物レンズを支持する可動部と、 上記可動部を上記光の光軸方向及び光軸に直交する方向
    に移動可能に支持する固定部と、 上記固定部に設けられた第1及び第2の磁界発生部と、 上記可動部に取り付けられて上記第1の磁界発生部によ
    り発生される磁界中に配設されたフォーカスサーボ用コ
    イルと、 上記可動部に取り付けられて上記第2の磁界発生部によ
    り発生される磁界中に配設されたトラッキングサーボ用
    コイルとを備え、 上記第1の磁界発生部及び上記第2の磁界発生部は、互
    いに略同一形状とされる駆動用マグネットが配設されて
    なることを特徴とする光学ヘッド。
  10. 【請求項10】 上記フォーカスサーボ用コイルと上記
    トラッキングサーボ用コイルとは、互いに略同一形状と
    されていることを特徴とする請求項9記載の光学ヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 上記光学系として、互いに異なる波長
    の光を使用する第1及び第2の光学系を備え、 上記対物レンズとして、上記第1の光学系から上記光学
    記録媒体に向かう光を集束して上記光学記録媒体に照射
    させる第1の対物レンズと、上記第2の光学系から上記
    光学記録媒体に向かう光を集束して上記光学記録媒体に
    照射させる第2の対物レンズとを備え、 上記第1の対物レンズ及び上記第2の対物レンズは共に
    上記対物レンズ駆動機構の可動部に支持されていること
    を特徴とする請求項9記載の光学ヘッド。
  12. 【請求項12】 光学記録媒体に向けて光を出射すると
    ともに上記光学記録媒体からの戻り光を受光する光学系
    と、 上記光学系から上記光学記録媒体に向かう光を集束して
    上記光学記録媒体に照射させる対物レンズと、 上記対物レンズを支持すると共に、上記対物レンズを上
    記光の光軸方向及び光軸に直交する方向に移動させる対
    物レンズ駆動機構とを備え、 上記対物レンズ駆動機構は、 上記対物レンズを支持する可動部と、 上記可動部を上記光の光軸方向及び光軸に直交する方向
    に移動可能に支持する固定部と、 上記固定部に設けられた第1及び第2の磁界発生部と、 上記可動部に取り付けられて上記第1の磁界発生部によ
    り発生される磁界中に配設されたフォーカスサーボ用コ
    イルと、 上記可動部に取り付けられて上記第2の磁界発生部によ
    り発生される磁界中に配設されたトラッキングサーボ用
    コイルとを備え、 上記フォーカスサーボ用コイルと上記トラッキングサー
    ボ用コイルとは、互いに略同一形状とされていることを
    特徴とする光学ヘッド。
  13. 【請求項13】 上記光学系として、互いに異なる波長
    の光を使用する第1及び第2の光学系を備え、 上記対物レンズとして、上記第1の光学系から上記光学
    記録媒体に向かう光を集束して上記光学記録媒体に照射
    させる第1の対物レンズと、上記第2の光学系から上記
    光学記録媒体に向かう光を集束して上記光学記録媒体に
    照射させる第2の対物レンズとを備え、 上記第1の対物レンズ及び上記第2の対物レンズは共に
    上記対物レンズ駆動機構の可動部に支持されていること
    を特徴とする請求項12記載の光学ヘッド。
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