JPH10188312A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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Publication number
JPH10188312A
JPH10188312A JP34742896A JP34742896A JPH10188312A JP H10188312 A JPH10188312 A JP H10188312A JP 34742896 A JP34742896 A JP 34742896A JP 34742896 A JP34742896 A JP 34742896A JP H10188312 A JPH10188312 A JP H10188312A
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JP
Japan
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objective lens
lens
lens holder
coil
objective
Prior art date
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Application number
JP34742896A
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English (en)
Inventor
直正 ▲高▼橋
Naomasa Takahashi
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH10188312A publication Critical patent/JPH10188312A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】切替動作時に振動を伴わずに迅速に所定位置に
対物レンズを配置できる対物レンズ駆動装置を提供する
にある。 【解決手段】 第1及び第2の対物レンズ34、35が
固定されたレンズホルダ75の周囲には、4つの磁性体
及びコイル85.86が回転軸の回りに対称に固定さ、
支持体74には、コイル85,86に対応して4つの永
久磁石81、82が固定されている。コイルに切換信号
が入力されると、レンズホルダ75が回転して対物レン
ズ34、35が切換られる。レンズホルダ75には、対
物レンズ34,35に対応して反射ミラー66,67が
設けられ、この反射ミラー66の動きをモニタする光学
ユニットが支持体74に設けられている。反射ミラー6
6、67の動きをモニタして回転時の振動を抑制し、正
確な且つ迅速な対物レンズ34、35の位置決めが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク装置
に装着される対物レンズ駆動装置に係り、特に開口数の
異なる対物レンズを記録媒体の種類に応じて切り換える
ことができ、装置の動作開始時に特定の対物レンズを所
定位置に配置することができる初期化の機能を有する対
物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク、光磁気ディスク等の
種々の光情報記録媒休の開発に伴い、これら光情報記録
媒体の再生装置に用いられる対物レンズ駆動装置の開発
が活発化している。対物レンズ駆動装置は、すでに、コ
ンパクトディスク(CD)或いはCDROM用の駆動装
置としてー般に広く普及しているまた、最近では、再生
用としてだけではなく、記録用としての対物レンズ駆動
装置が開発され、特に、光磁気(Magnet-0ptical)記録方
式、或いは、相変化(Phase-Change)記録方式な等の記録
方式が知られている。これらの方式の多くは、現在、規
格で詳細が定められている。しかし、近年、新たにより
記録密度の向上を目指した高密度記録型の光ディスク、
いわゆるDVDディスクが出現し、その高密度記録型の
光ディスクの開発研究が急速に進められている。このよ
うな光ディスクでは、高密度記録の為に情報記録単位と
してのピットが従来のCDに比べてより小さく形成さ
れ、高精度でこのピットが検索されることが要求され
る。このような高密度記録型の光ディスクは、従来のC
Dとは、その基板の厚みが異なり、また、この光ディス
クを再生する装置では、ピットを検索するレーザビーム
の波長がより短くなり、また、対物レンズの開口数NΑ
(Numerical Aperture)が大きく定められて光ディスク上
に形成されるビームスポットの径がより小さくなるよう
な工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、次々に登
場する新たなディスクに対応させるべく、装置側に各種
改良を施した場合、このような装置では、従来の規格に
沿った光ディスクの記録再生が困難となる問題があり、
ユーザーにとって記録媒体に応じてディスク装置を用意
しなければならない不都合がある。
【0004】このような問題を解決するための方式とし
て、米国特許第5.235.581 号明細書に開示されるよう
に、焦点距離の異なる光学ヘッドを同一光ディスク装置
に複数個配置する方式がある。このディスク装置では、
2つの光学ヘッドが独立してトラッキング駆動可能に配
置され、コンパクトディスク等の従来の光ディスクから
の記録再生をも可能としている。
【0005】然ながら、このような方式にあっては、2
つの光学ヘッドを光ディスクの中心に関して対象に互い
に対向するように配置され、2つの光字ヘッドを隣接し
て配置することはできないとされている。従って、この
ような方式を採用した光ディスク装置では、窓部を有す
るカートリッジ(キャディー)に入った状態で利用する
光ディスク(例えば、CD ROMやMO)に対して
は、面積の限られた窓部開口下に2つの対物レンズいず
れをも位置させることはできない問題がある。また、光
ディスク装置の普及に伴い装置の低価格化の要望が大き
く、2つの光学ヘッドを必要とすることは、このような
要望に対する障害となる問題がある。
【0006】このような観点から、1つの光学ヘッド中
に2つ以上のタイプが異なる対物レンズが設けられ、1
つの光学ヘッド内で対物レンズを切り換えることができ
る構造の光学ヘッドの出現が要望されている。また、こ
のような構造において、対物レンズに切り換え時に対物
レンズに与えられる振動を抑制して迅速に切替が可能な
構造を備えた光学ヘッドの開発が望まれている。更に、
光ディスク装置としては、現在有効な対物レンズを識別
する機能を有することが望まれている。
【0007】
【問題を解決するための手段】この発明の目的は、従来
から一般に使用されている光情報記録媒体に対して記録
再生可能なタイプの対物レンズ及び今後の出現が予想さ
れる各種光情報記録媒体に対しても記録再生が可能なタ
イプの対物レンズ間で選択的に切換可能であって、切替
動作時に振動を伴わずに迅速に所定位置に対物レンズを
配置できる対物レンズ駆動装置を提供するにある。
【0008】より詳細には、この発明の目的は、上位機
種での下位光ディスクのメディア互換を可能にするため
に、複数の特性の異なる対物レンズを用いて焦点位置に
おけるスポット径を代えて対応させ、その時の対物レン
ズを効率的に駆動する駆動装置を提供するにある。
【0009】また、この発明の目的は、異なる規格の光
学的情報記録媒体に対応して異なる開口数を有する少な
くとも2以上の対物レンズを備え、この対物レンズを光
学的情報記録媒体に応じて切り換えることができる簡素
な構造を備えた対物レンズの駆動装置を提供するにあ
る。
【0010】更に、この発明の目的は、動作開始時に現
在有効なの対物レンズを識別できる対物レンズの駆動装
置を提供するにある。この発明によれば、第1の対物レ
ンズと第2の対物レンズを保持するレンズホルダと、前
記レンズホルダをその回転軸を中心として回転して対物
レンズをその回転軸の周りで回転させることを許容する
ととともに前記レンズホルダをその回転軸方向に沿って
移動することを許容する支持手段と、前記レンズホルダ
を回転させて第1及び第2の対物レンズの一方を所定位
置に導いて対物レンズを切り替える対物レンズ切替手段
と、及び前記レンズホルダの回転に伴う前記一方の対物
レンズの動きをモニタするモニタ手段と、を具備するこ
とを特徴とする対物レンズ駆動装置が提供される。
【0011】また、この発明によれば、前記対物レンズ
駆動装置において、前記モニタ手段は、前記対物レンズ
の切替の際に前記レンズホルダに生ずる振動を検出して
その検出結果に基づいてその振動を抑制して所定位置に
位置決めする前記切替手段を制御する制御手段を含むこ
とを特徴とする対物レンズ駆動装置が提供される。
【0012】更に、この発明によれば、上記前記対物レ
ンズ駆動装置において、前記モニタ手段は、所定位置に
配置された前記一方の対物レンズのタイプを識別する識
別手段を含むことを特徴とする請求項1の対物レンズ駆
動装置が提供される。
【0013】更にまた、この発明によれば、前記対物レ
ンズ駆動装置において、前記駆動手段は、少なくとも第
1の磁石と第1のコイルで構成され、第1のレンズ選択
時に前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第1の
電磁駆動手段と及び少なくとも第2の磁石と第2のコイ
ルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダ
を回転軸の軸方向に平行移動させる第2の電磁駆動手段
を具備し、前記レンズホルダがトラッキング動作範囲を
超えて回転移動することにより対物レンズを切り換えて
第2の対物レンズが選択状態になると、第1の磁石と第
2のコイルで、前記レンズホルダを回転軸回りに回転さ
せる第3の電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第1の
コイルで、前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移
動させる第4の電磁駆動手段を構成することを特徴とす
る対物レンズ駆動装置が提供される。
【0014】更にまた、この発明によれば、所定の回転
軸の回りに回転可能であり、且つ、この回転軸方向に沿
って移動可能な、複数のレンズを保持するレンズホルダ
と、第1の磁石及び第1のコイル並びに第2の磁石及び
第2のコイルを含み、前記レンズホルダを回転軸回りに
回転することによって前記複数のレンズの内、選択され
たレンズを所定位置に導く駆動手段とを具備し、前記複
数のレンズの内、第1のレンズが前記所定の位置にある
第1状態では、レンズホルダを第1の磁石と第1のコイ
ルで回転軸回りに駆動し、第2の磁石と第2のコイルで
回転軸方向に駆動し、前記複数のレンズの内、第2のレ
ンズが前記所定の位置にある第2状態では、レンズホル
ダを第1の磁石と第2のコイルで回転軸回りに駆動し、
第2の磁石と第1のコイルで回転軸方向に駆動する対物
レンズ駆動装置において、、前記レンズホルダが回転さ
れて第1状態から第2状態に切り替えられる際に前記所
定位置に位置決めされるレンズを動きをモニタするモニ
タ手段を更に具備することを特徴とする対物レンズ駆動
装置が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施例に係る対物レンズ駆動装置を備えた光ディスク再
生装置を説明する。図1は、この発明の一実施例に係る
光ディスクからデータを再生する光ディス再生装置のブ
ロックを示し、図2は、図1に示された光ディスクをド
ライブするディスクドライブ部のブロックを示し、図3
は、図1及び図2に示した光デスクの構造を示してい
る。
【0016】図1に示す光ディスク再生装置において
は、ユーザがキー操作部及び表示部4を操作することに
よって光ディスク10から記録データ、即ち、映像デー
タ、副映像データ及び音声データが再生され、装置内で
オーディオ信号及びビデオ信号に変換されて装置外のモ
ニタ部6及びスピーカー部8で映像及び音声として再現
される。
【0017】既に知られるように光ディスク10は、種
々の構造があるが、図3に示すように、例えば、透明基
盤14上に記録層、即ち、光反射層16が形成された構
造体18が一対用意され、この一対の構造体18が記録
層16がその内部に封じ込まれるように接着層20を介
して張り合わされる高密度で情報が記録されている高密
度記録タイプの光ディスクが出現している。このような
構造の光ディスク10では、その中心にスピンドルモー
タ12のスピンドルが挿入される中心孔22が設けら
れ、その中心孔22の周囲には、この光ディスク10を
その回転時に押さえる為のクランピング領域24が設け
られている。
【0018】このクランピング領域24から光ディスク
10の外周端までが光ディスク10に情報を記録するこ
とができる情報記録領域25に定められている。図3に
示す光ディスクでは、その両面に情報記録領域25を有
することとなる。各情報記録領域25は、その外周領域
が通常は情報が記録されないリードアウト領域26に、
また、クランピング領域24に接するその内周領域が同
様に、通常は情報が記録されないリードイン領域27に
定められ、更に、このリードアウト領域26とリードイ
ン領域27の間がデータ記録領域28に定められてい
る。情報記録領域25の記録層16には、通常、データ
が記録される領域としてトラックがスパイラル状に連続
して形成され、その連続するトラックは、複数のセクタ
に分割され、このセクタを基準にデータが記録されてい
る。情報記録領域25のデータ記録領域28は、実際の
データ記録領域であって、管理データ、主画像データ、
副画像データ及び音声データが同様にピット等の物理的
状態変化として記録されている。読み出し専用の光ディ
スク10では、透明基板14にピット列が予めスタンパ
ーで形成され、このピット列が形成された透明基板14
の面に反射層が蒸着により形成され、その反射層が記録
層14として形成されることとなる。また、この読み出
し専用の光ディスク10では、通常、トラックとしての
グルーブが特に設けられず、ピット列がトラックとして
定められている。通常、このような高密度記録タイプの
光ディスク10では、従来のCD、或いは、CDROM
等の光ディスクの透明基板が1.2mmの厚さを有するに
対して透明基板14は、その半分の0.6mmの厚さを有
している。
【0019】このような光ディスク10からデータを再
生する光ディスク再生装置においては、光ディスク10
が装填されて光ディスクをドライブするディスクドライ
ブ部30で光ディスク10が光ビームで検索される。即
ち、図2に示すように、光ディスク10は、モータ駆動
回路11によって駆動されるスピンドルモータ12上に
載置され、このスピンドルモータ12によって回転され
る。光ディスク10の下方には、この光ディスク10に
光ビーム、即ち、レーザビームを集光する光ヘッド、即
ち、光ピックアップ32が設けられている。この光ピッ
クアップ32については、詳述するが、この光ピックア
ップは、CD、或いは、CD- ROM用の開口数が小さ
な対物レンズ35及び図3を参照して説明した高密度記
録タイプの光ディスク用の開口数が大きな対物レンズ3
4を備えている。また、この対物レンズ34、35を切
り換える為の駆動信号を発生する対物レンズ切換駆動回
路39が設けられている。この対物レンズ切換回路39
は、検索されるべき光ディスク10の種別、即ち、従来
のCD等のタイプか、或いは、高密度記録タイプかが特
定されると、作動して特定されたタイプの光ディスク1
0に対応して対物レンズ切換駆動回路39からの駆動信
号によって対物レンズ34、35の一方が選択されてレ
ーザビーム光路内に配置される。
【0020】この光ヘッド32は、情報記録領域25、
特に、データ記録領域28を検索する為にその光ディス
ク10の半径方向に移動可能にガイド機構に載置され、
駆動回路37からの駆動信号によって駆動されるフィー
ドモータ33で光ディスク10の半径方向に移動され
る。光ディスク1装置では、後に詳述するように対物レ
ンズ34、35がその光軸に沿って移動可能に保持さ
れ、フォ―カス駆動回路36からの駆動信号に応答して
その光軸方向に移動され、常にフォ―カス状態に対物レ
ンズ34、35が維持され、微小ビームスポットが記録
層16上に形成される。また、この対物レンズ34、3
5は、後に詳述するように光ディスク10の半径方向に
沿って微動可能に保持され、トラック駆動回路38から
の駆動信号に応答して微動され、常にトラッキング状態
に維持されて光ディスク10の記録層16上のトラック
が光ビームで追跡される。
【0021】光ヘッド32では、光ディスク10から反
射された光ビームが検出され、検出されたこの検出信号
は、光ヘッド32からヘッドアンプ40を介してサーボ
処理回路44に供給されている。サーボ処理回路44で
は、検出信号からフォ―カス信号、トラッキング信号及
びモータ制御信号を生成し、これらの信号を夫々駆動回
路36、38、11に供給している。従って、対物レン
ズ34、35がフォ―カス状態及びトラッキング状態に
維持され、また、スピンドルモータ12が所定の回転数
で回転され、光ビームによって記録層16上のトラック
が光ビームで、例えば、線速一定で追跡される。システ
ムCPU部50からアクセス信号としての制御信号がサ
ーボ処理回路44に供給されると、サーボ処理回路44
から移動信号が駆動回路37に供給され、光ヘッド32
が光ディスク10の半径方向に沿って移動され、記録層
16の所定のセクタがアクセスされ、再生データがヘッ
ドアンプ40で増幅されてディスクドライブ部30から
出力される。
【0022】出力された再生データは、システム用RO
M及びRAM部52に記録されたプログラムで制御され
るシステムCPU部50及びシステムプロセッサ部54
を介してデータRAM部56に格納される。この格納さ
れた再生データは、システムプロセッサ部54によって
処理されてビデオデータ、オーディオデータ及び副映像
データに分類され、ビデオデータ、オーディオデータ及
び副映像データは、夫々ビデオデコーダ部58、オーデ
ィオデコーダ部60及び副映像デコーダ部62に出力さ
れてデコードされる。デコードされたビデオデータ、オ
ーディオデータ及び副映像データは、D/A及び再生処
理回路64でアナログ信号としてのビデオ信号、オーデ
ィオ信号及び副映像信号に変換されるとともにミキシン
グ処理されてビデオ信号及び副映像信号がモニタ6に、
また、オーディオ信号がスピーカ8に夫々供給される。
その結果、モニタ部6に映像が表示されるとともにスピ
ーカ部8から音声が再現される。
【0023】図2に示す光ピックアップ32及びそのガ
イド機構の詳細を図4から図11を参照して説明する。
既に説明したスピンドルモータ12は、図4に示すよう
にベース71に固定され、また、このスピンドルモータ
12によって回転される光ディスク10は、チャッキン
グ手段(図示せず)により保持される。また、光ディス
ク10の下方には、その半径方向に平行に配置された一
対のガイドレール73がベース71に固定されてる。こ
のガイドレール73には、このガイドレール73上を走
行するキャリッジ72が載置され、このキャリッジ72
上には、図5に示される対物レンズアクチュエータ70
が設けられている。
【0024】図5に示されるレンズアクチュエータ70
では、浮上及び回転可能なレンズホルダ75とレンズホ
ルダ75が受け入れられたレンズホルダ支持体74とか
ら構成されている。レンズホルダ支持体74には、キャ
リッジ34に固定され、レーザビーム光路の為の開口部
78を有するアクチュエータべース76が設けられ、こ
のアクチュエータベース76の中心部には、軸77が固
定されている。また、この支持体74には、軸77の回
りの円周に沿って円弧状ヨ―ク79がアクチュエータベ
ース76に固定されている。この円弧状ヨ―ク79に
は、互いに対向する組が同一の着磁方向で着磁された2
組の円弧状永久磁石81、82が軸7の回りに対称に配
置されている。この一方の組の永久磁石81は、図6に
示されるように軸77に沿った方向にN及びS極が配置
されるように着磁され、他方の組の永久磁石82は、図
6に示されるように円弧状ヨ―ク79の円弧に沿って着
磁されている。
【0025】レンズホルダ75は、図7及び図8に示す
ように略円筒形に形成され、その上面には、CD等のタ
イプの対物レンズ35及び高密度記録タイプ、即ち、D
VD用の対物レンズ34が設けられ、各対物レンズ3
4、35下には、レーザビームの通過が可能なように空
胴が設けられている。この対物レンズ34、35は、そ
の光軸がレンズホルダ75の中心の回りの同一円周上に
配置されるようにレンズホルダ75に固定されている。
また、そのレンズホルダ75の中心には、軸77が挿通
される軸受け83が固定され、この軸受け83によって
レンズホルダ75は、回転可能に、且つ、上下動可能に
軸77に支持される。このレンズホルダ75の周囲に
は、この軸77に関して対称となるように磁性体84が
埋め込まれ、また、この磁性体84上には、同様にこの
軸77に関して対称に配置される4つの磁気コイル8
5、86が固定されている。
【0026】対物レンズ34、35は、夫々レンズホル
ダ75に設けられた第1及び第2の鏡筒46、47に固
定され、この第1及び第2の鏡筒46、47の側面に
は、夫々第1及び第2の反射ミラー66,67が設けら
れている。第1及び第2の反射ミラー66,67は、同
一の面内に設けられず、異なる面内に設けられている。
即ち、両者は、ベース71上から異なる高さに配置され
ている。レンズ34、35の切換の為にレンズホルダ7
5が回転された際に反射ミラー66、67のいずれかに
対向されるようにセンサユニット68がレンズホルダ支
持体74に固定されている。このセンサユニット68に
は、図9及び図10に示すように発光部として第1及び
第2のLED69A、69Bが軸77の方向に沿って配
列され、その周囲に4つの光検出セル71A、71B、
71C、71Dが配置されている。4つの光検出セル7
1A、71B、71C、71Dは、その光検出セル71
A、71Cが軸77の方向に沿って配列され、同様にそ
の光検出セル71B、71Dが軸77の方向に沿って配
列され、また、その光検出セル71A、71Bがレンズ
ホルダ75の回転方向に沿って配列され、同様にその光
検出セル71C、71Dがレンズホルダ75の回転方向
に沿って配列されるようにセンサユニット68上に配置
されている。光検出セル71A、71Bは、第1の反射
ミラー66と同一面内、即ち、ベース71上から同一の
高さを有するように配置され、光検出セル71C、71
Dは、第2の反射ミラー67と同一面内、即ち、ベース
71上から同一の高さを有するように配置されている。
従って、第1の対物レンズ34が選択された際には、反
射ミラー66が第1のLED69Aに対向され、第1の
LED69Aからの光線は、反射ミラー66で反射され
てセル71A、71Bに向けられる。また、第2の対物
レンズ35が選択された際には、反射ミラー67が第2
のLED69Bに対向され、第2のLED69Bからの
光線は、反射ミラー67で反射されてセル71C、71
Dに向けられる。
【0027】光ピックアップ32及びこの光ピックアッ
プ32に関連する光学系の光学ユニット90が図11に
示されている。光ディスク10に集束されるレーザビー
ムを発生する半導体レーザ94等を含む光学ユニット9
0は、可動体としてのキャリッジ72外のベース71に
固定されている。この固定された光学ユニット90の半
導体レーザ94より発せられたレーザビームは、光学ユ
ニット90内のコリメータレンズ91によってコリメー
トされてビームスプリッタ93で反射されて光学ユニッ
ト90外に導かれる。この光学ユニット90からのレー
ザビームは、キャリッジ72上に固定された折り曲げミ
ラー88によって反射されて光ピックアップ32の対物
レンズ34、35のいずれかに導かれ、この対物レンズ
34、35によって光ディスク10の記録トラック上に
レーザビームが集光される。また、光ディスク1から反
射されたレーザビームは、再びその一方の対物レンズ3
4、35を経由して光学ユニット90に戻される。光学
ユニット90内では、レーザビームは、ビームスプリッ
タ93を通過してビームスプリッタ95で2系に分けら
れて夫々集光レンズ96、97で集光され、光学ユニッ
ト5内に設けられた第1のフォトディテクタ98及び第
2のフォトディテクタ99で検出される。このフォトデ
ィテクタ98、99からの検出信号により、既に述べた
ように情報再生信号、フオーカスエラー信号,トラック
エラー信号等が生成される。このフォーカスエラー信号
を用いることにより選択された一方の対物レンズ34、
35のフォーカス方向の位置ズレが検出され、この位置
ズレを補正するように後に説明するようにコイル85、
86の一方に電流が供給される。また、トラックエラー
信号を用いることにより対物レンズ34、35のトラッ
ク方向の位置ズレが検出され、この位置ズレを補正する
よっにコイル85、86の他方に電流が供給される。こ
のようにして光ディスク10の記録トラック上に情報が
記録され、また、光ディスク10の記録トラック上から
情報が読み取られる。
【0028】上述した光ピックアップ32の動作の詳細
について次に説明する。始めに、レンズホルダ75がレ
ンズホルダ支持体74内でいわゆる磁気バネによって磁
気浮上される理由について説明する。既に説明したよう
に図6に示すようにレンズホルダ支持体74には、2組
の永久磁石81、82がレンズホルダ支持体74の軸7
7の回りに対称に配置され、この永久磁石81、82の
夫々に磁性体84が間隙を空けて対向されている。即
ち、軸77の回りに対称に磁性体84が配置され、この
磁性体84がレンズホルダ75に固定されている。従っ
て、永久磁石81、82に磁性体84が吸引されて永久
磁石81、82と磁性体84とは、図12(a)及び図
12(b)に示すようなある安定な状態である中立位置
に維持され、その結果、レンズホルダ75がレンズホル
ダ支持体74内で磁気浮上される。ここで、レンズホル
ダ75に外乱が与えられて図12(c)に示すように磁
性体84が中立位置から上方に偏位された場合には、磁
性体84には、上方に向かう力よりも磁性体84を中立
位置に戻すような下方に向かう力が大きく、その結果、
磁性体84は、中立位置に戻されることとなる。同様
に、レンズホルダ75に外乱が与えられて図12(e)
に示すように磁性体84が中立位置から下方に偏位され
た場合には、磁性体84には、下方に向かう力よりも磁
性体84を中立位置に戻すような上方に向かう力が大き
く、その結果、磁性体84は、中立位置に戻されること
となる。また、レンズホルダ75に外乱が与えられて図
12(d)に示すように磁性体84が中立位置から円周
方向に沿って右方向に偏倚される場合には、磁性体84
には、右方向に向かう力よりも磁性体84を中立位置に
戻すような左方向に向かう力が大きく、その結果、磁性
体84は、中立位置に戻されることとなる。同様に、レ
ンズホルダ75に外乱が与えられて図12(f)に示す
ように磁性体84が中立位置から円周方向に沿って左方
向に偏倚される場合には、磁性体84には、左方向に向
かう力よりも磁性体84を中立位置に戻すような右方向
に向かう力が大きく、その結果、磁性体84は、中立位
置に戻されることとなる。
【0029】尚、磁性体84は、軸対称な位置に取り付
けられているので、次に説明するように前記レンズホル
ダ85を回転させて対物レンズを切り換えると、磁気吸
引により定められている中立位置における元の第1の対
物レンズ34の位置が、新たな第2の対物レンズ35の
中立位置にー致する為、光学ユニット90と第1の対物
レンズ34で調整された状態でそのまま第2の対物レン
ズ35を使用することができる。
【0030】次に、対物レンズ34、35を選択する為
の対物レンズ34、35の切換動作について説明する。
図4及び図13(a)に示すように開口数が大きな対物
レンズ34がレーザビームの光路中に配置されている状
態において、周方向着磁された永久磁石82にコイル8
5が対向され、軸方向着磁された永久磁石81にコイル
85が対向されているものとする。この状態は、既に説
明した中立状態に相当し安定にレンズホルダ75がその
ままの位置に保たれることとなる。このような安定状態
において、図14に示すように時点t1において矢印P
0 で示すように正方向の電流がコイル85に供給される
と、コイル85の軸75に平行な軸方向部分85A、8
5Bには、永久磁石82によって生じる磁界に相互作用
する電流が供給されてコイル85には、周方向の回転力
を生じさせる力FRが発生され、レンズホルダ75が回
転を始める。時点t1から時点t2の間にコイル85に
は、レンズホルダ75を十分に回転させる起動力が与え
られる。コイル85が回転を始めてコイル85の退出側
のコイル部分85Bが永久磁石82のS極に対向される
時点t2にコイル85に供給される電流が図14に示す
ように反転される。この反転によってコイル85の退出
側のコイル部分85Bと永久磁石82のS極との間でこ
のコイル85を永久磁石82から退ける回転力FRが生
じ、このコイル85に与えられる。その結果、コイル8
5は、永久磁石81の前面に向かって回転される。回転
の途中の時点t3でコイル85への電流供給が停止さ
れ、時点t3以降は、慣性でレンズホルダ75が回転さ
れ、コイル85は、一時的に永久磁石81の中立点を通
過するが、図12(a)から図12(f)を参照して既
に説明した原理及び後に説明するレンズ位置センサが作
動して振動が抑制されて即座にコイル86、85が安定
な中立位置に復帰される。このようにレンズホルダ75
の回転により、図13(b)に示すようにコイル86が
永久磁石82に対向され、コイル85が永久磁石81に
対向され、開口数が大きな対物レンズ34に代えて開口
数が小さな対物レンズ35がレーザビームの光路中に配
置され、実質的に対物レンズが切り換えられる。
【0031】尚、レンズホルダ75が回転されて対物レ
ンズ34、35が切り換えられる場合は、回転軸77と
回転軸受け83との間のクリアランスが10ミクロン以
下に設定されれば、第1の対物レンズ34と第2の対物
レンズ35との取り付け位置ズレは無視することができ
る。
【0032】更に、図5に示される光ピックアップ32
のフォ―カス動作及びトラッキング動作について説明す
る。図4及び図13(a)に示すように開口数が大きな
対物レンズ34がレーザビームの光路中に配置されてい
る状態においては、フォ―カス制御用に軸方向に着磁さ
れた永久磁石81に対向されるコイル86がフォ―カス
制御用コイルとして作用し、トラッキング制御用に周方
向に沿って着磁された永久磁石82に対向されたコイル
85がトラッキング制御用コイルとして作用する。即
ち、図15に示すようにフォ―カスエラー信号に応答し
てフォ―カスコイル駆動電流Fiがコイル86に供給さ
れると、このコイル86の周方向部分86A、86Bと
永久磁石81によって生じる磁界との間で相互作用が生
じ、電流Fiの向きに応じてコイル86に上向き、或い
は、下向きの力FVが作用してレンズホルダ75が軸方
向に沿って上下動され、対物レンズ34が合焦状態に維
持される。また、トラッキングスエラー信号に応答して
トラッキングコイル駆動電流Tiがコイル85に供給さ
れると、このコイル85の軸方向部分85A、85Bと
永久磁石82によって生じる磁界との間で相互作用が生
じ、電流Tiの向きに応じてコイル85に右向き、或い
は、左向きの力FRが作用してレンズホルダ75が周方
向に沿って回動され、対物レンズ34が合トラック状態
に維持される。
【0033】既に説明したように対物レンズ35に切り
換えられた後においては、図13(b)に示すように開
口数が小さな対物レンズ35がレーザビームの光路中に
配置される。この状態においては、フォ―カス制御用に
軸方向に着磁された永久磁石81に対向されるコイル8
5がフォ―カス制御用コイルとして作用し、トラッキン
グ制御用に周方向に沿って着磁された永久磁石82に対
向されたコイル86がトラッキング制御用コイルとして
作用する。即ち、フォ―カスエラー信号に応答してフォ
―カスコイル駆動電流Fiがコイル85に供給される
と、このコイル85の周方向部分85C、85Dと永久
磁石81によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、
電流Fiの向きに応じてコイル85に上向き、或いは、
下向きの力FVが作用してレンズホルダ75が軸方向に
沿って上下動され、対物レンズ34が合焦状態に維持さ
れる。また、トラッキングスエラー信号に応答してトラ
ッキングコイル駆動電流Tiがコイル86に供給される
と、このコイル86の軸方向部分86C、86Dと永久
磁石82によって生じる磁界との間で相互作用が生じ、
電流Tiの向きに応じてコイル86に右向き、或いは、
左向きの力FRが作用してレンズホルダ75が周方向に
沿って回動され、対物レンズ34が合トラック状態に維
持される。
【0034】上述のようにこの発明に対物レンズ駆動装
置は、外部から力を加えずにトラッキング動作を行うコ
イルで対物レンズ34、35が切り換えられていること
から、無理な力が作用し、光軸を傾ける事が無く、安定
した信号を再生することができる。コイ81、ル82が
対物レンズ34、35の切り換え時にその役割を、トラ
ッキング動作用からフォーカス動作用に、またはその逆
に切り換える構成であるため、コイルの利用効率が向上
し、駆動感度が向上される。
【0035】前述した対物レンズ34,35の切換時に
おいては、切り替えられた対物レンズ34、35がセン
サユニット68からの出力によってレンズホルダ75が
振動することが抑制されて位置決めされる。図17に
は、センサユニット68からの出力を利用した対物レン
ズの位置決めの為の制御システムが示されている。この
システムでは、対物レンズ34,35の一方、例えば、
DVD用の対物レンズ34がセンサユニット68の前面
に回転によって位置されると、LED69Aからの光線
が反射ミラー66に向けられ、この反射ミラー66で反
射され、反射ミラー66からの光線が光検出セル71
A、71Bに向けられる。この光検出セル71A、71
Bからの出力信号は、プリアンプ101、102によっ
て電流信号から電圧信号に変換され、変換された電圧信
号は、差動アンプ104に入力され、その差信号が差動
アンプ104から出力される。差信号は、アンプ106
で増幅され、増幅された差信号がトラッキング用駆動回
路106に入力される。このトラッキング用駆動回路1
06からのトラッキング駆動信号がトラッキングコイル
85に供給される。従って、このトラッキング駆動信号
によってトラッキングコイル85から磁界が発生され、
レンズホルダ75が微動されて反射ミラー66がLED
69Aの前面に位置され、光検出セル71A、71Bの
中間の所定位置に留められるように制御される。即ち、
反射ミラー66が光検出セル71Bよりも光検出セル7
1Aよりに偏倚される場合には、光検出セル71Bに入
射する光線よりも光検出セル71Aに入射する光線がよ
り多く、従って、差動アンプ104からは、反射ミラー
66を光検出セル71A、71Bの中間の所定位置に位
置させるようにレンズホルダ75が回転される。また、
反射ミラー66が光検出セル71Aよりも光検出セル7
1Bよりに偏倚される場合には、光検出セル71Aに入
射する光線よりも光検出セル71Bに入射する光線がよ
り多く、従って、差動アンプ104からは、反射ミラー
66を光検出セル71A、71Bの中間の所定位置に位
置させるようにレンズホルダ75が回転される。このよ
うな位置決め制御によって対物レンズ34、35の切換
の際にレンズホルダ75が回転され所定位置に位置され
る際、レンズホルダ75が回転方向及び逆方向に振動し
て静止までに時間を要することなく、即座に所定の位置
にレンズホルダ75が切り替えられ、静止される。
【0036】センサユニット68及び反射ミラー66、
67を利用することによって対物レンズ34、35のい
ずれが所定位置、即ち、有効位置に配置されているかを
確認することができる。図18は、センサユニット68
からの出力を利用した対物レンズの位置決めの為の制御
システム、対物レンズ判別回路及びフォ―カス並びにト
ラッキング駆動回路を組み込んだ回路図が示されてい
る。図18に示される回路においては、図17に示した
と同様の回路構成を有する対物レンズ34の為の位置決
め検出回路がLED69A、ミラー66、光検出セル7
1A、71B、プリアンプ101、102及び差動アン
プ104によって構成され、また、対物レンズ35の為
の位置決め検出回路がLED69B、ミラー67、光検
出セル71C、71D、プリアンプ103、105及び
差動アンプ107によって構成されている。対物レンズ
35の為の位置決め検出回路は、対物レンズ34の為の
位置決め検出回路と同様の構成であり、その説明は、図
17に示した回路と同様であるのでその説明は、省略す
る。
【0037】図18に示す回路においては、光検出セル
71A、71Bの出力信号は、プリアンプ101、10
1を介して加算回路108に接続され、光検出セル71
C、71Dの出力信号は、プリアンプ103、105を
介して加算回路109に接続されている。対物レンズ3
4が光路上に配置されてこの対物レンズ34が有効の際
には、LED69Aからの光線が検出セル71A、71
Bに入射され、 LED69Bからの光線は、検出セル
71C、71Dに入射されない。従って、加算器109
からは、殆ど出力がなく、加算器108からのみ出力さ
れる。この加算器108、109からの出力が対物レン
ズ識別回路110に入力され、対物レンズ識別回路11
0は、加算器108、109からの出力を比較すること
によって対物レンズ34が有効である旨が識別される。
同様に、対物レンズ35が光路上に配置されてこの対物
レンズ35が有効の際には、LED69Bからの光線が
検出セル71C、71Dに入射され、 LED69Aか
らの光線は、検出セル71A、71Bに入射されない。
従って、加算器108からは、殆ど出力がなく、加算器
109からのみ出力される。この加算器108、109
からの出力が対物レンズ識別回路110に入力され、対
物レンズ識別回路110は、加算器108、109から
の出力を比較することによって対物レンズ35が有効で
ある旨が識別される。
【0038】図18に示す回路においては、対物レンズ
識別回路110の出力がCPU50に入力される。対物
レンズ34が有効の際には、コイル85がトラッキング
コイルとして作用し、コイル86がフォーカシングコイ
ルとして作用するようにCPU50は、フォ―カスサー
ボ回路116を第1のドライブ回路117に接続し、ま
た、トラックサーボ回路120を第2のドライブ回路1
21に接続するように切換回路112を切り替えること
となる。即ち、フォ―カス状態をモニタするフォ―カス
検出光学系114で検出される光ビームの変化がフォ―
カスエラー信号発生回路116でフォ―カスエラー信号
に変換され、このフォ―カスエラー信号がフォ―カスサ
ーボ回路116に与えられ、フォ―カスサーボ回路11
6からのサーボ信号が第1のドライブ回路117に与え
られ、このドライブ回路117によってコイル86がフ
ォ―カスコイルとして付勢される。また、トラッキング
状態をモニターするトラック検出光学系118で検出さ
れる光ビームの変化がトラッキングエラー信号発生回路
119でトラッキングエラー信号に変換され、このトラ
ッキングエラー信号がトラッキングエラーサーボ回路1
20に与えられ、トラックサーボ回路121からのサー
ボ信号が第1のドライブ回路121に与えられ、このド
ライブ回路121によってコイル85がトラッキングコ
イルとして付勢される。
【0039】また、対物レンズ35が有効の際には、コ
イル86がトラッキングコイルとして作用し、コイル8
5がフォーカシングコイルとして作用するようにCPU
50は、フォ―カスサーボ回路116を第2のドライブ
回路121に接続し、また、トラックサーボ回路120
を第1のドライブ回路117に接続するように切換回路
112を切り替えることとなる。即ち、フォ―カス状態
をモニタするフォ―カス検出光学系114で検出される
光ビームの変化がフォ―カスエラー信号発生回路116
でフォ―カスエラー信号に変換され、このフォ―カスエ
ラー信号がフォ―カスサーボ回路116に与えられ、フ
ォ―カスサーボ回路116からのサーボ信号が第2のド
ライブ回路121に与えられ、このドライブ回路121
によってコイル85がフォ―カスコイルとして付勢され
る。また、トラッキング状態をモニターするトラック検
出光学系118で検出される光ビームの変化がトラッキ
ングエラー信号発生回路119でトラッキングエラー信
号に変換され、このトラッキングエラー信号がトラッキ
ングエラーサーボ回路120に与えられ、トラックサー
ボ回路120からのサーボ信号が第1のドライブ回路1
17に与えられ、このドライブ回路117によってコイ
ル86がトラッキングコイルとして付勢される。
【0040】レンズ切換の際には、CPU50からのL
ED69A、69Bが一時的に付勢されてセンサ切換回
路122で切換後有効とされる位置制御系が選択され
る。即ち、有効とされる対物レンズ34,35の一方に
対応する差動アンプ108、109からの出力がトラッ
クサーボ回路120に出力される。この位置決め動作の
際には、トラッキングエラー信号発生回路119は、ト
ラックサーボ回路120から切り離される。
【0041】尚、LED69A、69Bは、CPU50
によって有効とされる対物レンズ34,35を識別する
際及び位置決め動作の際に一時的に付勢され、他の動作
の際は、消勢されていることが好ましい。
【0042】上述した実施例に係る対物レンズ駆動回路
において、光ディスクのタイプに応じた対物レンズを選
定する動作について図19のフローチャートを参照して
説明する。
【0043】図1にキー操作及び表示部4を介して光デ
ィスク装置の電源がオンされた後、或いは、光ディスク
装置の電源がオンされた後ユーザがキー操作及び表示部
4を介してスタートを指示した後、図19のフローがス
テップS1に示されるように開始される。ステップS2
に示すようにLED69A、69Bが付勢されて現在有
効な対物レンズ34,35の識別動作が開始される。ス
テップS3に示すようにこの識別動作によってDVDレ
ンズ34か、或いは、CDレンズ35であるかが確認さ
れる。この識別動作において、DVDレンズ34が有効
であってレーザビーム光路に配置されている場合には、
次のステップS4が実行される。これに対して、コイル
86がトラッキング制御用永久磁82に対向され、CD
レンズ35がレーザビーム光路に配置されている場合に
は、図12に示すような切替信号がコイル86に供給さ
れる。この切替信号の供給によって、ステップS5に示
すようにレンズホルダ75が既に説明したように回転さ
れてDVDレンズ34がレーザビーム光路中に配置され
る。ステップS7が終了と同時にLED69A、69B
が消勢される。
【0044】DVDレンズ34がレーザビーム光路中に
配置された後においては、ステップS4に示すようにD
VDレンズ34を引き込む電流がコイル86に供給され
て、レンズホルダ75、即ち、DVDレンズ34がステ
ップS7に示すように中立位置から引き込まれる。この
引き込み動作に応答してフォ―カスエラー信号が発生さ
れるが、このフォ―カスエラー信号を基に光ディスク1
0が高密度記録(DVD)タイプか、或いは、一般的な
記録密度のCDタイプであるかが、ステップS9で確認
される。ステップS9で光ディスク10が高密度記録
(DVD)タイプであることが確認されると、このDV
Dタイプに対応したDVDレンズがレーザ光路上にある
としてフォ―カス動作がステップS11に示すように開
始される。これに対して、ステップS9で光ディスク1
0がCDタイプであることが確認されると、再びLED
69A、69Bが付勢されるとともにステップS12に
示すように切換信号がコイル86に供給されてDVDレ
ンズ34からCDレンズ35に切り換えられてCDレン
ズ35がレーザ光路上に配置される。その後、LED6
9A、69Bが消勢されるとともにCDタイプの光ディ
スク10に対応したCDレンズ35のフォ―カス動作が
ステップS11に示すように開始される。
【0045】上述したフローでは、原則としてDVDレ
ンズ34が初期化時にレーザビーム光路中に配置される
場合を想定しているが、明らかなようにCDレンズ35
が原則としてレーザビーム光路中に配置されるようなフ
ローであっても良い。
【0046】以上説明したように本発明によれば、異な
るタイプの対物レンズがレンズホルダに固定され、この
レンズホルダが回転されて対物レンズを選択するような
対物レンズ駆動装置においてレンズホルダを回転させる
切り換え信号を入力することによって特定の対物レンズ
を常に光路中に配置でき、これにより対物レンズの駆動
装置を初期化することができ、その初期化の後に適切な
態様で光ピックアップを制御することができる。また、
この特定の対物レンズに引き込み動作を与えた際に出力
されるフォ―カス信号をモニターすることによって光デ
ィスクの種別を判別することができる。この光ディスク
識別結果に応じてまた同様に適切な態様で光ピックアッ
プを制御することができる。
【0047】以上説明したように本発明によれば、異な
るタイプの対物レンズがレンズホルダに固定され、この
レンズホルダが回転されて対物レンズを選択するような
対物レンズ駆動装置においてレンズホルダを回転させる
際にそのレンズホルダの動きをモニタすることができ、
このモニタ信号に応じてレンズホルダが振動することを
抑制することができる。また、このモニタ信号によって
レンズホルダを常に所定位置に配置することができ、機
械系の製造精度によってレンズホルダの位置がばらつく
ような事態を防止でき、機械系の精度に依存することな
く正確にレンズホルダを所定位置に配置することができ
る。また、このモニタ信号を利用して現在有効とされる
対物レンズを特定することができ、この識別に応じた適
切な次の動作を実行することができる。
【0048】更に、本発明によれば、コイルが回転力に
よりトラッキング制御を行うと共に、対物レンズを切り
換える駆動源となるため、構造を簡素にすることができ
る。特に、レンズホルダを回転移動させても、回転軸と
回転軸受けのクリアランスが10ミクロン以下であるた
め、第1の対物レンズ7と第2の対物レンズとの取り付
け位置ズレは無視するできるレベルに設置することがで
きる。
【0049】磁気吸引により定められている中立位置に
おける元の第1の対物レンズの位置が、新たな第2の対
物レンズの中立位置とー致する為、光学ユニット5と第
1の対物レンズで調整された状態でそのまま第2の対物
レンズを使用することができる。
【0050】また、コイルが対物レンズの切り換え時に
その役割を、トラッキング動作用からフォーカス動作用
に、またはその逆に切り換える構成であるため、コイル
の利用効率が向上し、駆動感度が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る光ディスク装置の概
略を示すブロック図である。
【図2】図1に示したディスクドライブ装置の詳細を示
すブロック図である。
【図3】図1に示した光ディスクの構造を概略的に示す
斜視図である。
【図4】図2に示された対物レンズを切換及び駆動する
対物レンズ駆動装置を概略的に示す平面図である。
【図5】図4に示された対物レンズ駆動装置の光ピック
アップを示す斜視図である。
【図6】図5に示す光ピックアップのレンズ駆動装置の
内部の永久磁石の配置を示す斜視図である。
【図7】図4に示された対物レンズ駆動装置の光ピック
アップを分解して示す斜視図である。
【図8】図5に示す光ピックアップのレンズホルダを示
す斜視図である。
【図9】図5に示す光ピックアップのレンズホルダに固
定される光学ユニットを示す斜視図である。
【図10】図5に示す光ピックアップのレンズホルダに
固定される光学ユニットを示す斜視図である。
【図11】図5に示す光ピックアップ及びこの光ピック
アップに関連する光学系を示す概略図である。
【図12】図5に示す光ピックアップにおいてレンズホ
ルダが磁気浮上される原理を説明する為の概念図であ
る。
【図13】(a)及び(b)は、対物レンズ駆動装置に
おける対物レンズ切換動作を示す平面図である。
【図14】対物レンズの切換動作の為の磁気回路に対物
レンズ切換動作をさせる為の信号を示す波形図である。
【図15】図5に示す光ピックアップにおいて対物レン
ズの切換動作の為の磁気回路を示す斜視図である。
【図16】(a)から(d)は、対物レンズ駆動装置に
おける対物レンズ切換動作を示す斜視図である。
【図17】図5に示した対物レンズ駆動装置における対
物レンズの位置を制御するシステムを示すブロック図で
ある。
【図18】図5に示した対物レンズ駆動装置における対
物レンズの位置検出、対物レンズのタイプ検出及びフォ
ーカシング並びにトラッキングサーボを組み込んだシス
テムを示すブロック図である。
【図19】図5に示した対物レンズ駆動装置における対
物レンズのタイプを識別し、また、光ディスクのタイプ
を識別する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
6 … モニタ部 8 … スピーカ部 10 … 光ディスク 14 … 透明基盤 16 … 光反射層 28 … データ記録領域 30 … ディスクドライブ部 32 … 光ピックアップ 34、35 … 対物レンズ 36 … フォ―カス駆動回路 37 … 駆動回路 39 … 対物レンズ切換駆動回路 44 … サーボ処理回路 46、47 … 鏡筒 50 … システムCPU 54 … システムプロセッサ部 56 … データRAM部 58 … ビデオデコーダ部 60 … オーディオデコード部 62 … 副映像デコーダ部 64 … D/A及び再生処理回路 66、67 … 反射ミラー 68 … 光学ユニット 73 … ガイドレール 72 … キャリッジ 73 … 対物レンズアクチュエータ 81、82 … 永久磁石 84 … 磁性体 85、86 … コイル

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の対物レンズと第2の対物レンズを保
    持するレンズホルダと、 前記レンズホルダをその回転軸を中心として回転して対
    物レンズをその回転軸の周りで回転させることを許容す
    るととともに前記レンズホルダをその回転軸方向に沿っ
    て移動することを許容する支持手段と、 前記レンズホルダを回転させて第1及び第2の対物レン
    ズの一方を所定位置に導いて対物レンズを切り替える対
    物レンズ切替手段と、及び前記レンズホルダの回転に伴
    う前記一方の対物レンズの動きをモニタするモニタ手段
    とを具備することを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】前記モニタ手段は、前記対物レンズの切替
    の際に前記レンズホルダに生ずる振動を検出してその検
    出結果に基づいてその振動を抑制して所定位置に位置決
    めする前記切替手段を制御する制御手段を含むことを特
    徴とする請求項1の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】前記モニタ手段は、所定位置に配置された
    前記一方の対物レンズのタイプを識別する識別手段を含
    むことを特徴とする請求項1の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】前記駆動手段は、少なくとも第1の磁石と
    第1のコイルで構成され、第1のレンズ選択時に前記レ
    ンズホルダを回転軸回りに回転させる第1の電磁駆動手
    段と及び少なくとも第2の磁石と第2のコイルで構成さ
    れ、第1のレンズ選択時に前記レンズホルダを回転軸の
    軸方向に平行移動させる第2の電磁駆動手段を具備し、
    前記レンズホルダがトラッキング動作範囲を超えて回転
    移動することにより対物レンズを切り換えて第2の対物
    レンズが選択状態になると、第1の磁石と第2のコイル
    で、前記レンズホルダを回転軸回りに回転させる第3の
    電磁駆動手段を構成し、第2の磁石と第1のコイルで、
    前記レンズホルダを回転軸の軸方向に平行移動させる第
    4の電磁駆動手段を構成することを特徴とする請求項5
    の対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】第1及び第2のコイルの一方に対物レンズ
    を切り換える駆動信号を与えて第1及び第2の対物レン
    ズを所定位置に配置させて装置を初期化する対物レンズ
    初期化手段を具備することを特徴とする請求項4の対物
    レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】前記第1の磁石、第1のコイル、第2の磁
    石、第2のコイルは回転軸に対し点対称に配置されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
  7. 【請求項7】識別された対物レンズを基準にして対物レ
    ンズを選択すると、少なくとも一方のコイルをトラッキ
    ングッキング動作を実行する制御回路からフォーカス動
    作を実行する制御回路へ、また、同じ数のコイルを逆に
    フォーカス動作を実行する制御回路からトラッキング動
    作を実行する制御回路へ切り換えるスイッチング回路を
    具備することを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
  8. 【請求項8】前記モニタ手段は、前記レンズホルダの回
    転に伴い前記一方の対物レンズが振動することを抑制し
    て所定位置に静止させる前記駆動手段を制御する制御手
    段を含み、この制御手段は、第1及び第2の磁石のいず
    れかとの間で回転方向の回転力を発生する前記第1及び
    第2のコイルの一方に供給される付勢電流を制御するこ
    とを特徴とする請求項4の対物レンズ駆動装置。
  9. 【請求項9】所定の回転軸の回りに回転可能であり、且
    つ、この回転軸方向に沿って移動可能な、複数のレンズ
    を保持するレンズホルダと、第1の磁石及び第1のコイ
    ル並びに第2の磁石及び第2のコイルを含み、前記レン
    ズホルダを回転軸回りに回転することによって前記複数
    のレンズの内、選択されたレンズを所定位置に導く駆動
    手段とを具備し、 前記複数のレンズの内、第1のレンズが前記所定の位置
    にある第1状態では、レンズホルダを第1の磁石と第1
    のコイルで回転軸回りに駆動し、第2の磁石と第2のコ
    イルで回転軸方向に駆動し、 前記複数のレンズの内、第2のレンズが前記所定の位置
    にある第2状態では、レンズホルダを第1の磁石と第2
    のコイルで回転軸回りに駆動し、第2の磁石と第1のコ
    イルで回転軸方向に駆動する対物レンズ駆動装置におい
    て、、 前記レンズホルダが回転されて第1状態から第2状態に
    切り替えられる際に前記所定位置に位置決めされるレン
    ズを動きをモニタするモニタ手段を更に具備することを
    特徴とする対物レンズ駆動装置。
  10. 【請求項10】前記第1の状態或いは第2の状態で前記
    レンズホルダを回転軸周りに回転し得るコイルに所定の
    値以上の駆動信号を入力して前記レンズホルダを回転さ
    せて前記第1或いは第2のレンズを所定の位置に導くこ
    とを特徴とする請求項9の対物レンズ駆動装置。
  11. 【請求項11】前記モニタ手段は、前記対物レンズの切
    替の際に前記レンズホルダに生ずる振動を検出してその
    検出結果に基づいてその振動を抑制して所定位置に位置
    決めする前記切替手段を制御する制御手段を含むことを
    特徴とする請求項10の対物レンズ駆動装置。
  12. 【請求項12】前記モニタ手段は、所定位置に配置され
    た前記一方の対物レンズのタイプを識別する識別手段を
    含むことを特徴とする請求項10の対物レンズ駆動装
    置。
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