JPH10268593A - シートの搬送制御装置 - Google Patents

シートの搬送制御装置

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Publication number
JPH10268593A
JPH10268593A JP9072515A JP7251597A JPH10268593A JP H10268593 A JPH10268593 A JP H10268593A JP 9072515 A JP9072515 A JP 9072515A JP 7251597 A JP7251597 A JP 7251597A JP H10268593 A JPH10268593 A JP H10268593A
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JP
Japan
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image
sheet
optical system
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Application number
JP9072515A
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English (en)
Inventor
Jiyunkou Matsuo
順向 松尾
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光学系を所定の位置に停止できない時の位置
ずれにより読取位置がずれ、これによりシート上に形成
する画像先端位置ずれとして発生するのを簡単な手段に
より解決する。 【解決手段】 光学系20は、最初右側より左方向へ
と、駆動モータ51により移動され、ポジションセンサ
27をONさせた時点より停止するまでロータリエンコ
ーダ52からの出力パルスをカウント(Ne)する。こ
の時、光学系20が停止するセンサ27からの露光点8
aまでの距離Dに対応する基準となるロータリエンコー
ダ52からの出力パルス数(N)との比較において停止
位置の誤差を求め、該誤差に基づいて原稿1が原稿検知
センサ54から露光点8aまでの搬送される距離Aに応
じて原稿の駆動モータ18のロータリエンコーダ55か
らの出力パルス数を補正し、補正パルス数を基準してシ
ートの搬送開始を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を読取
り、該読取った画像を記録媒体に一旦形成し、該形成画
像をシート状の記録部材(シート)に画像形成する画像
形成装置において、画像の読取り位置のずれに応じて上
記シート上に形成される画像のずれをなくすようにした
シートの搬送制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置によれば、シート状
の記録紙を画像形成位置に搬送し、該記録紙上に画像を
形成した後に、装置外に排出している。例えば、原稿の
画像を読取り、これを記録媒体上に再現し、この記録媒
体上の再現された画像をシートに転写し、該画像が転写
されたシートを定着工程を経て装置外へ排出するように
した画像形成装置等がある。
【0003】上記画像形成装置は、例えば原稿を所定の
位置、つまり原稿読取位置へと送り込み、この位置で画
像を読取り、この読取り画像を記録媒体上に投影、つま
り光による像を照射するようにしいてる。この場合、シ
ート原稿は、露光位置(読取位置)へと自動的に搬送さ
れるようになっている。
【0004】そこで、上述した原稿の読取開始タイミン
グに合わせて記録媒体を介してシート状の記録紙先端と
を一致させるように記録紙の搬送開始タイミングを制御
されている。例えば、特開平1−174163号公報に
は、所定位置に載置された原稿を光学的に読取るため
に、光学走査手段を原稿に対して移動させるようにして
おり、その走査開始に合わせて記録紙の搬送タイミング
制御を行っている。つまり、光学走査手段が読取位置に
セットされた原稿先端の走査を開始させる時のタイミン
グに合わせて記録紙の搬送開始タイミングを制御してい
る。この場合、光学走査手段は、原稿先端より走査開始
させる際に、その走査開始位置までの予備走査距離を設
けてた位置をホームポジションとして定められ、その位
置から原稿先端までの時間を予め記憶しておき、その記
憶時間に応じてシートの搬送開始タイミングを制御する
ようにしている。
【0005】そのため、記録紙の先端と、記録媒体に形
成された再生画像の先端とが一致するタイミングで、シ
ートの搬送制御を行える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
の搬送制御においては、光学走査手段がホームポジショ
ン位置から原稿先端(原稿画像の走査開始先端)までの
走査する時間を予め測定するようにしているが、光学走
査手段がホームポジション位置にかならず位置付けられ
ているとは限らない。つまり、原稿の画像読取終了時
に、光学走査手段は、ホームポジション位置へと逆走さ
れ、その位置に停止制御されるが、設計上の誤差や、ガ
タその他の要因等によりその都度位置が多少ずれること
が考えられる。そのため、常時光学走査手段をホームポ
ジション位置へと位置付ける位置決め機構を設けること
が考えられが非常に高価になる。
【0007】また、光学走査手段が原稿先端を走査させ
るタイミングを得るために、光学走査手段が原稿先端の
走査を開始した時点でスイッチングする検出する手段を
設けることが考えられる。しかし、シート原稿を搬送し
ながら原稿の画像を読取走査する方式のものには適用で
きない。しかも、上記検出手段の配置位置調整が非常に
面倒になる。
【0008】本発明は、上述の問題点に鑑み、原稿の画
像を光学的に走査、つまり読取り走査する光学手段の停
止位置のずれによりシート上に形成される画像のずれを
防止するためのシート搬送タイミングの補正制御を簡単
な構成により行える装置を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明の目的は、原稿が搬送される
ようにして原稿の読取走査を行う方式においても、いず
れにも適用できるシートの搬送制御装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的を
達成するシートの搬送制御装置は、原稿の画像を読取る
開始点に合わせて、形成画像の先端とシート先端とを一
致させるようにシートの搬送制御を行う装置であって、
光学系を読取位置へと移動させる時にポジションセンサ
が移動する光学系を検出した時点より、光学系の移動量
を示すパルス信号のカウントを開始し、上記読取位置へ
の移動後に光学系が停止した時点てカウントを停止さ
せ、該カウント値と上記ポジションセンサから読取位置
までの距離との比較においてその誤差を求め、該誤差に
応じてシートの搬送開始を補正制御することを特徴とす
る。
【0011】本発明の目的を達成するために、より具体
的なシートの搬送制御装置は、原稿の読取位置へと光学
系を移動させるための駆動モータと、上記駆動モータの
回転角に応じたパルス信号を出力する手段と、移動する
光学系の位置を検出する位置検出手段と、上記位置検出
手段の光学系の検出時点から上記出力手段からのパルス
信号をカウントし、上記駆動モータの回転が停止した時
点でカウント動作を停止するカウンタと、原稿の読取画
像を形成した記録媒体と、該記録媒体に形成された画像
と該画像を形成するシート先端とを一致させるために、
該シートを一時待機させ、搬送を開始するためのレジス
トローラと、上記位置検出手段から上記読取開始位置ま
での距離と、上記カウンタのカウント値に応じて距離と
の差を求め、該差に基づいて上記レジストローラのシー
トの搬送開始のタミングを制御する制御手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0012】つまり、図2に示すように原稿1の画像を
読取るための読取位置である露光点8aへと原稿が搬送
される。そのため、該露光点8aへと光学系20を構成
する露光ランプ21及び走査ミラ22aとが、読取位置
に対応する位置へと移動制御される。この移動は、駆動
モータ51にて行われ該駆動モータ51にはその回転角
を示すロータリエンコーダ52からの光学系20の移動
量をに応じたパルス信号を出力する。そして、光学系2
0が位置検出手段であるポジションセンサ27を動作さ
せた時点より、図示しないカウンタが上記ロータリエン
コーダ52から出力されるパルス信号のカウントを開始
する。そして、最終的に光学系20が露光部8の読取位
置8aに対向する位置に停止すると、上記カウンタのカ
ウントが停止される。これにより、ポジションセンサ2
7と読取位置8aまでの距離Dを換算した移動させる時
のロータリエンコーダ52からの出力パルス数(N)を
基準として、上述したカウンタの内容(Ne)との誤差
(n)を求める。この誤差分は、原稿の読取を行う読取
位置8aのずれとなり、そのずれによる誤差(n)が容
易に求めさられる。そのため、その誤差(n)に基づ
き、原稿の読取位置8aのずれ位置に応じて原稿1の読
取位置8aまでの搬送時間を定め、該搬送時間を補正時
間として図4に示す一旦停止させているレジストローラ
36に待機しているシートPの搬送を開始させる。これ
により、記録媒体28上に原稿の読取画像が再現され、
該形成画像がシートに転写される時には、シート先端と
形成画像先端と一致するようにシートの搬送開始を制御
できる。
【0013】そこで、上述した構成のシート搬送制御装
置において、上記カウンタにてカウントした値(Ne)
と、上記ポジションセンサ27から読取位置8aまでの
距離D(N)との誤差(n)が、図2に示すように原稿
の画像を読取る読取可能範囲(幅G)内にあるか否かを
判別する手段を設け、該判別結果に応じて光学系20の
読取位置への移動制御を再度行うか否かを制御する。つ
まり、光学系20を読取位置8aへと移動制御させた時
に、該光学系20の停止位置が、読取可能範囲になけれ
ば、画像形成動作を行えば画像の大きな欠損をまねく。
これを防止するために、上記範囲内にないことが誤差
(ずれ分n)と読取可能範囲G内にあるかを比較し、誤
差が大きければ再度光学系の読取位置へ移動制御を繰り
返し行うことになる。これにより、正常な画像を記録媒
体上に形成でき、形成された画像をシート上に先端を一
致させるように制御できる。
【0014】上述したようにシートの搬送制御と共に、
上記光学系の位置ずれに応じて補正制御を行うことがで
きるため、この補正制御に合わせて、記録媒体に画像を
形成する各種プロセス手段の少なくとも一つを駆動制御
することで、正常な画像を形成できる。この場合、例え
ば上記プロセス手段として記録媒体上の画像を任意に消
去するためのブランクランプの点灯又は消灯駆動制御を
行うことで、不要な画像を消去でき、必要な画像を残す
ことができる。特に、シート先端からの画像を形成でき
るため、正確に画像先端から所定の範囲において画像を
残したり、消去したりする制御がより正確に行える。
【0015】また、上述したシート搬送制御装置におい
ては、上記原稿の画像読取が、光学系を停止させ原稿を
搬送することで画像の読取走査することで行うようにし
ているため、どうしても光学系を各読取位置へと移動さ
せ、その読取位置に位置決めが駆動モータや光学系の移
動の慣性等によりずれることがある。このようなずれに
応じて形成される画像ののずれを、シートの搬送開始の
タイミング制御において補正することで、簡単に位置ず
れを解消し、シート上の規定の位置に、正確に画像形成
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に図面に従って、本発明のシ
ート搬送制御装置の各種実施形態について図面を参照し
て説明する。
【0017】以下の説明においては、原稿を読取位置へ
と搬送し、この位置で画像を読取、記録媒体へと読取画
像を露光走査し、該形成され画像をシート上に形成する
画像形成装置において、特に原稿を読取位置に対して搬
送しながら読取る方式において説明する。しかし、本発
明は、このような装置に限定されることはく、読取位置
に載置された原稿を光学手段を走査させることで画像を
読取る方式にも、そのまま適用できる。
【0018】図1は本発明のシート搬送制御装置による
制御手順を示す制御フローであり、図2は本発明にかか
るシート搬送制御装置を説明するための図、図3はシー
ト搬送制御にかかるカウント制御のタイミングチャート
である。また、図4は本発明におけるシート搬送制御装
置を適用するための画像形成装置の一例を示すもので、
具体的にはシート状原稿の自動搬送を行う自動搬送装置
を備えた複写機の構造を示す断面図である。
【0019】まず、図4を参照に、本発明におけるシー
ト搬送制御装置が適用される画像形成装置の構造につい
て説明する。複写装置は複写装置本体の上部に、シート
原稿を載置する原稿載置トレイを有した原稿循環装置
(RDH)50を備えている。この原稿循環装置(RD
H)50の構成の一例を説明すれば、以下の通りであ
る。
【0020】シート状の原稿1は、原稿載置トレイ2に
載置される。原稿載置トレイ2には、原稿載置トレイに
画像形成面を下に向けて載置される原稿の有無を検出す
る図示しない検出用のマイクロスイッチ等が位置してお
り、該マイクロスイッチは原稿載置トレイ2に載置され
る原稿にて作動し、原稿の存在を検出する。
【0021】原稿載置トレイ2上に載置される原稿上に
は、最上部の原稿より順次給送するための給送手段であ
る給送ベルトを有する吸引式給送手段3が配置されてい
る。この吸引式給送手段3にはサクション手段の一部が
内装されており、最上部の原稿1をエアー吸引によりベ
ルトに吸着し、該ベルトの移動によりシート原稿を給送
する。この吸引式給送手段3と共に、原稿載置トレイ2
上に載置される積載原稿をそれぞれに分離し、1枚給送
を確実に行うためにエアーを載置原稿の前面(給送方向
の前面)より吹き出すためのエアー吐出手段4を配置し
ている。このエアー吐出手段4からのエアーの吹き出し
により分離されたそれぞれの原稿1の最上部のものをサ
クション手段にて吸引式給送手段3に吸着させ、給送手
段3のベルトを回転させることで、原稿1の給送を行
う。
【0022】給送された原稿1は、ガイド板にて形成さ
れる搬送経路5に沿って給送され、その搬送経路途中に
配置されている各種搬送ローラ6にて順次搬送されてい
く。その搬送経路途中には、原稿1の画像を複写装置本
体に設けら回転駆動される記録媒体である感光ドラム表
面に投影するための第1及び第2露光部が配置されてい
る。これら第1及び第2露光部は、ガラス等の透明板
7,8を有し、その透明板7,8の下部より光照射する
露光光源が配置されている。この第1及び第2露光部
7,8の位置に搬送される原稿1の複写画像面(下面)
は、その反対面より押圧ローラ9,10等にて押圧さ
れ、一定速度で搬送される。
【0023】上記第1及び第2露光部7及び8との間に
は、シート原稿の表裏面を反転する反転経路11が設け
られている。この反転経路11にはシート原稿の反転搬
送を行う3個の反転搬送ローラ12を設けている。つま
り、第1露光部7を通過したシート原稿1は、一方の反
転搬送ローラ12の対により反転経路11へと送り込ま
れ、その後端が通過すると、今度は該後端が先頭となり
他方の反転搬送ローラ12の対により第2露光部8へと
反転搬送される。この反転搬送を行う部分にはシート原
稿1の搬送を一時規制し、該位置に待機させる規制板1
3が設けられている。
【0024】上記規制板13は、該位置より除去可能に
設けられており、シート原稿1の搬送を開始するタイミ
ングにおいて除去される。これにより、シート原稿1は
反転搬送ローラ12にて第2露光部8へと送られる。
【0025】第2露光部8を通過した原稿1は、搬送ロ
ーラ6を介してさらに搬送されて、原稿トレイ1の再下
部にスイッチバク搬送経路及び搬送手段14,15を介
して上記原稿トレイ2の最下部へと送り戻される。その
ため、原稿1は最初の載置状態のままで戻されるため、
戻された原稿1を再度循環搬送することで、頁順に原稿
の読取走査を行え、よって再生される画像はその頁順に
揃った状態で複写装置本体より排出される。そのため、
ソータ等を必要せずに、画像形成済みのシートを揃える
ことができる。
【0026】上記シート原稿1を吸引するためにエアー
吸引用モータ16が、シート原稿の分離を行うためのエ
アー吐出を行うためにエアー吐出用モータ17が、そし
て搬送ローラ6や、押圧ローラ9,10、反転搬送ロー
ラ13及びスイッチバク搬送手段15等を駆動するため
の搬送駆動モータ18が駆動源として設けられている。
また、搬送駆動モータ18は、図示しない伝達手段を介
して上記各ローラに回転力を伝え、駆動開始及び停止等
を行うためにクラッチ等を介して伝達駆動される構成と
なっている。
【0027】以上がRDH50の概略構成である。この
RDH50の右横には、原稿を手動にて載置し、画像を
読取るための透明な原稿台19が設けられている。この
原稿台19上には開閉可能な原稿カバー等が設けられて
おり、載置される原稿を原稿台19面へと押圧する役割
及び光源からの光を反射するよう白色板を有し、無駄な
トナー消費等を解消する役割を兼ねる。
【0028】上記RDH50及び原稿台19上の原稿の
画像を読取るために、光学系20が下部に配置されてい
る。つまり、複写装置本体内には、上記第1及び第2露
光部7,8及び原稿台19上の原稿を光照射し感光ドラ
ム面に投影するための光学系20が設けられている。こ
の光学系20は、ハロゲンランプ等からなる光源である
露光ランプ21と、複数枚の走査ミラー22a,22
b,22cと、原稿からの反射光を記録媒体であるドラ
ム形状の感光体に読取画像として結像するためのズーム
レンズ23及び、ズームレンズを透過した光像を感光体
へと導くための固定反射ミラー24a,24b,24c
等から構成されている。
【0029】この光学系20は、原稿の画像を読取走査
するために、原稿台19の位置(破線の位置)及び第1
露光部7、第2露光部8の位置(実線の位置)へと光源
21及び走査ミラー22a,22b,22c等が移動す
るようになっている。原稿台19に載置される原稿を読
取るモードが選択された場合には、光学系20の特に光
源21及び走査ミラー22aが一定速度Vでもって原稿
台19面を右方向へと走行し、走査ミラー22b,22
cが同方向へとV/2の速度で走行される。これによ
り、原稿の画像が順次読取走査される。
【0030】また、第1露光部7又は第2露光部8で読
取走査を行うRDHモードが選択された場合には、例え
ば実線の位置まで光源21及び走査ミラー22a,22
b,22cが移動し、その位置で保持される。そして、
原稿1が上述したようにRDH50にて搬送されること
で、原稿1の画像が順次読取走査される。
【0031】上記光学系20の走査位置を検出するため
に、それぞれの一検出手段であるポジションセンサ2
5、26及び27が設けられている。このポジションセ
ンサ25、26及び27は、光学系20が右側から左側
へと走行される時に、特に走査ミラー22aの位置を検
出し、その検出した時点から一定距離または時間を経
て、走査ミラー22aを停止させており、その位置を読
取位置として定めている。特に第1及び第2露光部7,
8においては、ポジションセンサ26,27にて検出し
た時点から一定距離又は一定時間を経て光学系20を停
止させることで、例えば実線で示す第2露光部8の読取
位置となる露光点8aに位置に停止されることになる。
【0032】一方、上記光学系20の下方には、ドラム
形状に形成された感光体28が回転自在に配置されてい
る。この感光体28の周囲には画像を形成するための各
種のプロセス手段が配置されている。例えば帯電器2
9、現像部30、転写器31、クリーニング部32及び
除電ランプ33等が配置されており、上記光学系20に
よる露光は、帯電器29と現像部30との間で行われ
る。従って感光体28は、上述した光学系20にて原稿
の画像を読取、これを帯電器29にて均一帯電された後
に走査されることで、原稿画像に応じた静電潜像が形成
される。この静電潜像は、次に現像部30にてトナーに
て現像され、転写器31にて適宜給送されてくるシート
Pに転写された後、該シートPは感光体28面より分離
され定着手段へと搬送さ、その後に複写装置の外へと排
出される。
【0033】上記シートPは、該シートの一方の面に感
光体28表面のトナー像を転写するために、転写器31
の転写位置へと送り込まれるようになっており、図にお
いて複写装置の右側に配置されている給紙装置34より
順次1枚給紙さる。そして、給送されるシートPを、さ
らに搬送ローラ35及びレジストローラ36を介して転
写器31の位置へ搬送している。レジストローラ36
は、後に詳細に説明するが、感光体28上に形成された
トナー像の先端とシート先端とを一致させるためにシー
トPの搬送開始を制御するために設けられたものであっ
て、給紙装置34を介して給送されたシートを一旦待機
させ、感光体28の回転タイミングに合わせて搬送を開
始させる。
【0034】また、シートPは転写器31にてトナー像
が転写されると上述したように感光体28より分離さ
れ、その裏面を吸引し搬送する搬送ベルト37を介して
定着部38へと送り込まれる。定着部38は、例えばト
ナー像と対向する側が定着温度に加熱制御されるヒート
ローラと、シートPをヒートローラへと圧接させる圧接
ローラとから構成され、未定着のトナー像をシートPに
熱的に熔融させて定着させる。この定着部37を通過し
たシートPは、排出ローラ39を経由して装置本体に突
出されて設けられている排出トレイ40へと排出され
る。
【0035】上記シートPへのトナー像の定着を完了す
れば、そのシートにさらに画像を形成する場合、例えば
画像形成されたシート反対面に再度画像を形成する場合
には、シートPを排出することなく定着部38の下流側
に配置された切換爪41にてスイッチバック経路42へ
と送られ、該スイッチバック経路42に設けられたスイ
ッチバック搬送手段43にてシートの表裏面が反転され
るようにして、感光体28の下部に配置されている中間
トレイ44へと搬送経路45を介して搬送されている。
【0036】上記中間トレイ44には、収容されたシー
トの最下部のものから給紙する給紙手段47が設けられ
ており、中間トレイ44のシートPは転写器31の手前
に配置されたレジストローラ36へと再搬経路48を経
由し、搬送ローラ49を介して送り出される。
【0037】以上のように構成された画像形成装置、つ
まり複写機において、感光体28に原稿の画像を再現す
るためには、RDH50を利用する場合、第1又は第2
露光部7又は8へと原稿1を搬送する必要がある。そし
て、該露光部に送られる原稿に対して、読取走査を行う
べく、光学系20を例えば実線の位置へと移動させ、そ
の位置に停止させる。その状態で、搬送されてくるシー
ト原稿1が読取走査され、これが回転する感光体28上
に露光される。これにより、潜像が形成され、現像部3
0にて現像された後、給紙装置34より給送されレジス
トローラ36に待機しているシートPに現像されたトナ
ー像が転写される。
【0038】この時、シート原稿1の先端が第2の露光
部8の読取位置である露光点8aへと搬送されるタイミ
ングに合わせて、シートPの搬送開始を制御するレジス
トローラ36の駆動を開始させることで、感光体28に
形成された画像の先端を、シートPの先端に一致さるこ
とができる。以下に本発明によるシート搬送制御による
実施形態を説明する。
【0039】(第1の実施形態)まず、本発明による第
1の実施形態として、以下にシート原稿1を読取位置で
ある露光部へと搬送し、これにより読取走査した光像を
感光体28へと露光し、該感光体28に形成されたトナ
ー像をシートPへと転写する時のタイミングを光学系2
0の位置ずれ等に関係なく、常に一致させた状態でのシ
ート搬送制御について説明する。
【0040】図4に示す如き複写装置において、シート
原稿を自動的に搬送し、読取走査を行うことで再生画像
を形成するRDHモードが選択されると、光学系20の
特に露光ランプ21及び走査ミラー22a及び走査ミラ
ー22b,22cが図4の実線で示す位置へと移動制御
される。例えば、光学系20は例えば破線の位置から第
2露光部8へと移動制御される。この時、光学系20は
左方向へと移動される時に各ポジションセンサ26,2
7にて検出され、実線で示す位置に光学系20を位置決
めすべく、ポジションセンサ27がONした時点から、
一定時間経過した状態で光学系20の特に露光ランプ2
1等の移動が停止される。
【0041】上記光学系20を移動させるために、通常
光学系駆動用のステッピングモータ等が設けられてお
り、該ステッピングモータには回転角度(回転位置を含
む)を示すロータリーエンコーダが設けられている。従
って、ポジションセンサ27から一定時間後、つまりロ
ータリーエンコーダより出力されるパルス数をカウント
しておけば、一定の位置に光学系20を停止させること
ができる。
【0042】そこで図2に示すように、光学系20の走
査ミラー22a等がポジションセンサ17を動作させて
露光部8の露光点8aに達するまでの距離をDとして、
その位置を読取位置として定めた場合、上記ポジション
センサ17が動作した時点からステッピングモータ51
に設けられているロータリエンコーダ52からの出力パ
ルス数N後にモータ51停止制御すれば、走査ミラー2
2aの読取位置が露光点8aに一致するように位置決め
できる。
【0043】上記ロータリエンコーダ52は、周知の通
り駆動モータ51の回転軸に直結された等間隔に形成さ
れたスリットを有するスリット円盤53に対向してホト
カプラ等を設け、スリット検出によるパルス信号を出力
するものある。そのため、モータ51の回転角度に応じ
たパルス信号を出力する。
【0044】そのため、駆動モータ51に回転角度を示
すロータリエンコーダ52からの出力される1パルス分
にて、光学系20の走査ミラー22aが移動する距離d
は決めまる。そのため、ポジションセンサ27から露光
点8aまでの距離をDとすれば、駆動モータ51のロー
タリエンコーダ52の出力パルスに換算すれば、1パル
スに対して距離d移動することから、ロータリエンコー
ダ52の出力パルス数Nは、N=D/d(小数点以下四
捨五入)にて求められる。そして駆動モータ51をポジ
ションセンサ27が動作した時点から、上記パルス数N
をカウントした後に駆動モータ51が停止すれば、露光
点8aに走査ミラー22aによる読取位置を一致するよ
う光学系20を位置決めできる。
【0045】これに対し、露光点8aの読取画像(走査
画像)が感光体28に露光され、この露光された後のト
ナー像が、シートPの先端に一致させるように制御する
には、レジストローラ36を、上記露光点8aのタイミ
ングに合わせて制御する必要がある。
【0046】そのため、RDH50の各種搬送ローラ等
を駆動制御する駆動モータ18にてシート原稿1を搬送
する速度は一定に制御される。つまり、シート原稿は図
4において、反転搬送ローラ13の位置で規制板23の
位置で一時待機され、露光開始を行うタイミング信号を
受けて搬送が再開される。そして、第2露光部8へと送
り込まれてくる。この時の速度が一定に制御されてい
る。
【0047】そして、上記第2露光部8へとシート原稿
1が送り込まれる前に、その原稿を検知する原稿検知セ
ンサ54が配置されている。この原稿検知センサ54に
て原稿が露光点8aに送られるタイミングを得るように
している。そのため、該原稿検知センサ54から露光点
8aへと搬送される時に、原稿先端が露光点8aに達す
るタイミング信号は、原稿検知センサ54から露光点8
aまでの距離をAとたて場合、駆動モータ18の回転速
度、特に回転角度に応じて求めることができる。
【0048】つまり、駆動モータ18に設けたロータリ
エンコーダ55からの1パルスにおいて、原稿1の搬送
距離をaとすれば、原稿検知センサ54の動作時点(O
N時点)からのパルス数Mとしては、M=A/a(小数
点以下四捨五入)で求まる。そのため、原稿検知センサ
54がONした時点より駆動ローラ18の回転角度に応
じたロータリエンコーダ55からのパルスをカウント
し、上記基準パルス数Mをカウント後には、原稿1の先
端は露光点8aに達する。
【0049】そこで、上記露光部8の露光点8a上に原
稿1が達して、その画像が走査された時に感光体28に
露光される。その露光走査点を28aとして図4に示し
ている。その露光走査位置28aが転写器31の転写位
置まで達する時間は常に一定である。つまり、感光体2
8は倍率に関係なく常に一定の周速度vで回転駆動され
ている。そのため、感光体28の露光走査点28aが転
写位置に達する時間Tは一定となる。
【0050】そして、レジストローラ36の位置に待機
しいてるシートP先端が、上記転写位置へと搬送される
までの距離、及びレジストローラ36によるシートPの
搬送速度も一定に制御されているため、該シートP先端
が転写位置に達する時間tも一定となり、これらは予め
決まったものとなる。そのため、感光体28上に、上述
した光学系20による露光点8aでの原稿1先端の読取
走査を開始した時点より、回転される感光体28上の露
光走査し、その点28aが転写位置に達するタイミング
に合わせて、シートPの搬送開始制御を行う場合、上述
したT−t時間後にレジストローラ36によるシートP
の搬送を開始させればよい。つまり、露光点8aに原稿
先端が達した時間から、T−t時間後にシートPの搬送
をレジストローラ36を駆動し、開始させることで、シ
ートP先端と露光による感光体28上の画像先端とが一
致する。
【0051】以上のことをまとめると、まず光学系20
をシート原稿の画像を読取る露光位置、例えば第2露光
部8へと移動させる。この時、ポジションセンサ27に
て光学系20の特に走査ミラー22aが検出された時点
から、駆動モータ51のロータリエンコーダ52からの
出力パルス数を“N”カウントした後に停止させてば、
走査ミラー22aが露光点8aに一致するように位置決
められる。そして、原稿1が露光点8aへと送られる手
前で、原稿検知センサ54が先端検知した時点から、駆
動モータ18の回転角度を示すロータリーエンコーダ5
5からのパルス数をMカウントした時点より、感光体2
8が転写位置に達する時間Tからレジストローラ36か
らのシートが転写位置へと達する時間tを差し引いた時
間、つまりT−t時間後にレジストローラ36の駆動が
開始される。これにより、原稿画像の先端が形成された
感光体28上のトナー像先端と、シートP先端とが転写
位置において一致するようにシートの搬送制御を行え
る。
【0052】しかし、光学系20をポジションセンサ2
7の位置からロータリエンコーダ52による出力パルス
数Nだけ移動させて停止制御をおこなっても、正確にパ
ルス数Nに対応した位置に光学系20を位置決めするこ
とができない。つまり、この移動制御は、光学系20の
機構及び駆動モータ51等の制御を含めて非常に困難で
ある。なぜなら、ロータリエンコーダ52からの出力パ
ルスに対する光学系20の移動距離dの値は、通常0.
1〜0.3mm程度であり、光学系20の全体に移動距
離の0.02〜0.03%程度しかないからである。
【0053】そのような事情により、光学系20を停止
させた時には、ポジションセンサ27から露光点8aま
での距離Dに一致するロータリエンコーダ52からのパ
ルス数Nに対して、nパルスの誤差を生じて停止する。
この誤差分nを知るには、ポジション27をONしてか
ら光学系20が停止、つまり駆動モータ51が停止する
までのロータリエンコーダ52からのパルスをカウント
すればよい。
【0054】これを図3のタイミングチャートを参照し
て説明すれば、ポジションセンサ27がONした時点よ
り、駆動モータ51にブレーキ制御をかけ、最終的に露
光点8aに対応する位置に停止するように制御してい
る。つまり、ブレーキ制御をロータリエンコーダ52よ
り出力されるパルス数がNになるように停止制御を行う
ことになる。この時、光学系20の機構やモータの慣性
等により、ロータリエンコーダ52(RE)のパルス数
N後に正確に駆動モータ51が停止するとは限らず、誤
差分n(負の場合もある)を加えた(減算した)パルス
数Ne後に停止する。そのため、実際に駆動モータ51
が停止するまでのロータリエンコーダ52からの出力パ
ルスをカウンタを設けてカウントし、そのカウント値
(Ne)に対して、誤差分nをn=N−Neとして求め
る。
【0055】上述した光学系20による停止位置のずれ
は、原稿1の読取を開始する露光点8aのずれとなる。
そのため、シートPを転写位置へと搬送を開始するため
のレジストローラ36の駆動開始(ON)タイミング
は、光学系20をポジションセンサ27から左方向へと
ロータリエンコーダ52の出力パルス数Nの位置で停止
させた状態において、原稿1が検知センサ54をONし
て、その搬送を駆動するモータ18の回転角に応じたロ
ータリエンコーダ55の出力パルス数Mをカウントした
時点から、感光体28が転写位置へと搬送される時間T
よりレジストローラ36からシートが転写位置に達する
時間tを引いた時間(T−t)後である。そのため、そ
のタイミングを上述した光学系20の停止位置の誤差分
nに対する補正を行い、レジストローラ36のONタイ
ミングを制御すればよい。
【0056】そのため、光学系20正規の理想の停止位
置、つまり図2に示した露光点8aの位置からポジショ
ンセンサ27までの距離Dであるのに対し、この露光点
8aの位置ずれがあると、その距離がDeとなる。これ
は、上述したロータリーエンコーダ52からの出力パル
スの誤差分nに相当する。
【0057】そこで、上述した光学系20による停止位
置ずれを、原稿1側からみた露光点8aの位置を原稿検
知センサ55からのずれた距離をAeで表すと、Ae=
A(D−De)となる。これを、原稿1を搬送する駆動
モータ18の回転角度に応じたロータリーエンコーダ5
5からの出力パルス数(Me)に換算すると、 Me=M+(D−De)/a … 式1 となる。
【0058】いま、説明を簡単にするために、駆動モー
タ18及び駆動モータ51による各ロータリーエンコー
ダ52,55からの1パルス分での駆動距離、つまりシ
ート原稿1が搬送される距離aと、光学系20が移動さ
せる距離dとがa=bとすると、上記原稿1の先端が、
ずれた露光点8aの位置に達する時間を、ロータリエン
コーダ55からの出力パルス数Meに換算すれば、 Me=M+n … 式2 となる。なお、a=bでない場合に、nは別途換算すれ
ばよい。他えば、式1からMeを求めるようにしてもよ
い。この場合、Deとしては、誤差分nを移動距離dに
て換算したn・dの誤差距離を正規の距離Dに対して減
算(nが負の場合には加算)すればよい。
【0059】従って、光学系20の画像の読取を行うた
めの停止位置にずれが生じた場合には、上述したように
ロータリエンコーダ52からの出力パルスをカウントす
ることで正規のパルス数Nとの差により位置ずれを生じ
た誤差分nを求め、この誤差分nにより式2にて求めた
原稿搬送にかかるロータリエンコーダ55からのパルス
数をMeとして求め、これに応じてシートPの搬送制御
を行うレジストローラ36のONタイミングを制御す
る。これにより、光学系20の停止位置ずれに関係な
く、シートPの先端に感光体28に形成された画像先端
を一致させることできる。
【0060】図1において、以上説明したシートの搬送
開始を行う制御手段について説明する。そこで、シート
搬送制御を説明すれば、RDHモードが選択され、画像
形成動作開始指令があれば、RDH50による原稿送り
動作が開始する。この場合、シート原稿1は、片面原稿
の場合、画像形成面を下にして原稿トレイ2に載置され
る。その載置状態が図示しないスイッチング手段にて検
知されると、図1におけるステップs1が開始する。
【0061】原稿1は、載置された最上部のものより給
送される。また、この原稿の給送とは別に、複写装置本
体側では、RDHモードの選択により光学系20は図4
において、破線の位置から実線の位置へと移動制御され
る。つまり、原稿1が原稿トレイ2に対して画像面を下
にしてセットされるため、RDH50の搬送経路を経て
反転を行い、第2露光部8にて画像面を下に提示するよ
うにしている。そのため、光学系20の特に露光ランプ
21及び走査ミラー22a、さらに走査ミラー22b,
22cをそれぞれ実線の位置へと移動させる。
【0062】この走査ミラー22a等の移動制御におい
ては、先に説明したように、破線の位置にある光学系2
0を、左方向へと駆動モータ51を逆転駆動(s2)す
る。ここで、駆動モータ51の逆転とは、図4において
光学系20の走査系を左方向へと移動させる方向に駆動
モータ51を回転駆動することである。そのため、駆動
モータ51の正転とは、光学系20を右方向へと移動さ
せる時の駆動モータ51の駆動方向である。
【0063】上記駆動モータ51の逆転駆動により、光
学系20の走査ミラー22aにてポジションセンサ(H
P)27を動作(ON)させるか否かを確認(s3)す
る。該センサ27をONするまで、上記駆動モータ51
の逆転駆動を継続させる。そして、ポジションセンサ2
7がONすれば、この時点で図3のタイムチャートに示
したように、駆動モータ51への停止制御、つまりブレ
ーキ制御を実行(s4)する。上記ポジションセンサ2
7にONと同時に、駆動モータ51の停止位置までのロ
ータリエンコーダ52からの出力パルスをカウント(s
4)する。
【0064】そして駆動モータ51の停止制御を行った
状態で、該駆動モータ51の停止状態を確認(s5)す
る。駆動モータ51が停止したか否かは、ロータリエン
コーダ52からの出力がなくなることで確認できる。そ
こで駆動モータ51が駆動を停止したのを確認すれば、
その時点までロータリエンコーダ52からの出力したパ
ルス数のカウントを停止する。このカウント動作の停止
により、該カウントした内容“Ne”と、光学系20が
第2露光部8の正規の位置、つまり露光点8aと一致す
る位置に停止する時のロータリエンコーダ52パルス数
“N”とから、誤差を求める(s6)。
【0065】以上のような光学系20の移動制御が完了
すれば、原稿1の給送制御を開始させる。この場合、ス
テップs1にて原稿1の給送が実行され、反転経路11
を経て規制板13の位置で原稿1が待機されておれば、
その位置の原稿1の搬送を開始(s7)させる。また、
給送制御が行われていなければ、セットされた原稿1の
最上部のものから給送手段3を介して給送し、第1露光
部7を経て反転経路11へと進み、該経路で反転され後
端が先頭となって、上述した規制板13へと送り込まれ
る。
【0066】上記原稿1が搬送され、図2に示すように
第2露光部8の手前(上流側)に配置されている原稿先
端検知センサ(RHP)54の動作状態が確認(s8)
される。搬送される原稿1の反転後の先端が原稿検知セ
ンサ54に検知されれば、該原稿1を搬送する駆動モー
タ18のロータリエンコーダ55からのパルス(RE
0)のカウントを開始(s9)する。このカウント数と
しては、光学系20が第2露光部8の露光点8aを走査
する正規の位置に停止制御しておれば、上述したロータ
リエンコーダ55のパルス数“M”をカウントする。し
かし、光学系20の停止位置の誤差が生じていれば、ロ
ータリエンコーダ55のカウント数“Me”の確認(s
10)を行う。これは、先に説明した式2に従って求め
たカウント数Meである。つまり、ロータリエンコーダ
55からのパルス数が、Me=M+n(ただし駆動モー
タ18,51のロータリーエンコーダからの1パルスに
て原稿、光学系を送る距離が同一の場合、nはN−Ne
で求めた誤差)にて求めたものをステップs10にて確
認する。
【0067】この確認後に、シートPの搬送開始制御を
実行する。つまり、シートPは、画像形成動作の開始、
特にRDHモードを選択し、このモードによる画像形成
動作が開始していれば、シートPは、いずれかの給紙装
置34より給送制御され、事前にレジストローラ36に
て送られ待機している。そのため、原稿1の先端が露光
部8の露光点8aに達したタイミングに合わせて、回転
している感光体28への露光が開始される時点から、タ
イマにより(T−t)の時間カウントが開始(s11)
される。ここで、Tは図4において走査開始点28aか
ら転写位置までに感光体28が回転する時間であり、t
はシートPがレジストローラ36の位置から転写位置へ
と送られる時間である。
【0068】従って、タイマがT−t時間をカウントす
れば(s12)、レジストローラ(PS)36の動作が
開始(s13)される。これにより、シートPと感光体
28に形成された画像先端とが一致したタイミングで転
写位置に達する。従って画像のずれ等が、光学系20の
位置ずれ誤差に関係なく、解消できる。
【0069】図5は、上述した制御動作によりタイミン
グを示すタイムチャートである。つまり、原稿1が規制
板13の位置に待機している時に、その規制板13によ
る規制を解除した時点より、原稿検知センサ54が先端
検知し、上述した光学系20の位置ずれによる補正され
たカウントMeの内容でのタイミング時点より、T−t
時間後にレジストローラ36によりシートPの搬送開始
を行う。
【0070】以上の説明においては、光学系20を露光
部8に停止させ、原稿1を搬送することで原稿の画像の
読取りを行い、該読取った画像を感光体28に露光走査
する場合のシートの搬送制御を説明した。これに限ら
ず、光学系20を停止位置から原稿を走査するために移
動させながら原稿の画像を読取り、これを感光体28へ
と露光走査する場合にも適用できる。
【0071】つまり、原稿走査を完了した時点で、光学
系20の露光ランプ21と走査ミラー22a、及び走査
ミラー22aと22cを左方向へと復帰移動させる時
に、ポジションセンサ25が、光学系20を検知してか
ら、駆動モータ51のロータリエンコーダ52からの出
力パルス信号を停止するまでカウントしておく。このカ
ウントした値(Ne)と、正規の定置位置(ホームポジ
ション)との位置的な誤差に基づいてい、この停止位置
から、光学系20が原稿台19上の原稿を走査する時
に、移動を開始する時に、誤差に応じて原稿先端の走査
タイミングを制御すればよい。
【0072】例えば、正規の停止位置として、ロータリ
エンコーダ52の出力パルスをNとすれば、ポジション
センサ25により検出時点よりカウントされるカウント
数Neとの誤差(n)を求める。この誤差nがなけれ
ば、予め決められたタイミングでシートPの搬送開始制
御を行えばよく、誤差nが存在すれば、その誤差nに応
じてシートPの搬送開始タイミングを上述したものと同
様に行えばよい。
【0073】この場合、カウントしたNeの値に基づい
て制御を行える。つまり、光学系20の停止位置は、カ
ウントされたNeにてポジション25からの距離が明確
になり、この位置から走査が開始され、原稿先端までの
位置に達するタイミングは、ロータリエンコーダ52か
らのパルス数にしてNeであり、該カウントNeに基づ
いて制御を行えば、原稿先端を露光開始点として制御で
きる。
【0074】これにより、光学系20を停止位置より走
査方向に移動(駆動モータ51を正転駆動)させ、ロー
タリエンコーダ52の出力パルス数がNeを出力した時
点から、原稿先端を読取走査を開始し、この時点からT
−t時間後にシートPの搬送開始を制御するためにレジ
ストローラ36が駆動される。
【0075】(第2の実施形態)以上の第1の実施形態
においては、光学系20が露光部8に対して位置ずれが
生じた場合におけるシートPの搬送開始タイミングの補
正制御について説明した。この場合、光学系20が露光
部8に対して位置ずれを生じても、画像を読取り、これ
を感光体28表面に露光走査できれば特に問題はない。
【0076】しかし、上述した位置ずれが、大きく原稿
の読取位置より大きくずれ、読取り不能になり、感光体
28へと露光走査が行えなくなる場合がある。
【0077】例えば、図2を参照して説明すれば、原稿
1が露光部8へと送られて画像の読取りを行える領域、
つまり幅としは、露光部8を構成する透明ガラス板の有
効幅Gである。特に露光部8の幅Gの中心点を正規の露
光点8aとして定めているが、その露光点8aより正負
でG/2以上の位置ずれが生じれば、読取不能となる。
また、上記露光部8の幅Gは、透明ガラス板の全長とし
て図示しているが、有効な読取領域としては、その幅よ
りも多少短くなる。ここでは、説明を簡単にするため
に、有効幅Gとして説明する。
【0078】そこで、光学系20を移動させ、その移動
により露光部8への停止制御を行った時に、その停止位
置が上述したように読取走査が不能な位置になった時に
制御を以下に図6の制御フローチャートに従って説明す
る。
【0079】図6においては、図1の制御フローチャー
トと同一ステップ部分を同一符号で示している。まず、
RDHモードの設定と共にユーザは画像形成を行うため
の原稿を原稿トレイ2へとセットする。そのセット検出
に応じて、画像形成開始の指令があれば、RDH50に
よる給送制御が実行されると共に、光学系20を露光部
8へと移動させるための制御が実行される。その前に、
光学系20の移動制御、特に図2に示す位置へと光学系
20を停止制御できずに失敗した回数をカウントするカ
ウンタNGの内容をクリア(“0”)する(s20)。
【0080】これ以後は、図1にて説明した制御が実
行、つまり光学系20の移動制御が実行される。この
時、光学系20の停止位置の誤差nが求められる。この
誤差nは先に説明した通りであり、露光部8の有効領域
幅Gの中心を露光点8aとした時、その位置で光学系2
0が読取走査を行える場合(ロータリエンコーダ52の
パルス数N)において、その位置より光学系20がずれ
た時の位置(ロータリエンコーダ52のパルスカウント
数Ne)との誤差である。
【0081】この誤差nがG/2dより大きいか小さい
かを比較する。つまり、露光部8の有効読取幅Gにおい
て、駆動モータ51による駆動ステップ数、つまりロー
タリエンコーダ52からの出力パルス数に換算すれば、
G/dとなり、中心に対してはG/2dのパルス数を越
えれば、当然読取不能な位置に光学系20が停止してい
ることになる。この状態で画像読取りを行い、感光体2
8へと露光走査を行うことは正常な画像を形成できなく
なる。
【0082】そこで、ステップs21にて誤差n(絶対
値)と、予め決められた有効露光幅に相当する上述した
G/2nとの比較において、誤差nが小さければ、光学
系20の停止位置が正常であるとして、図1に示すズテ
ップS7以降を実行(s22)する。しかし、誤差nの
方が大きい場合には、移動失敗カウンタNGの内容を+
1(NG+1)し、その内容カウンタNGに記憶(s2
3)させる。
【0083】そして、カウンタNGが所定の数、ここで
は“3”をカウントしていないこが確認(s24)され
ると、光学系20を露光部8へと移動させる制御を繰り
返し行うため、光学系20を逆方向、つまり図2におい
て右方向へと移動させるために、駆動モータ51を正転
駆動(s26)する。この駆動によりポジションセンサ
27がOFFする状態を確認(s27)し、その確認後
に、光学系20の停止を行う(S28)。
【0084】この停止後に、再度光学系20をステップ
s2以降にて露光部8へと移動制御を行い、ポジション
センサ27のON状態からの停止制御を行う。この時の
光学系20の停止位置をロータリエンコーダ52からの
出力パルス数をカウントし、これにより誤差nを求め、
光学系20が読取走査領域ないにあるか否かを判別す
る。この場合にも、光学系20の停止位置が異常でれ
ば、カウンタNGに加算され、その加算結果が“3”を
越える場合、それ以上の停止位置制御を行っても異常と
なるため、ステップS25にて光学系20の移動制御が
行えないとして、RDHモードを解除するか、光学系2
0の移動制御のトラブルとしてその状態をユーザに知ら
せる(s25)。
【0085】なお、異常の検出結果により光学系20の
移動制御の繰り返し回数が“3”以内であれば、移動の
失敗として、再度光学系20を露光部8の読取位置へと
移動させるための制御を実行する。また、光学系20の
移動が正常であれば、図1に示すステップs7以降の制
御(s22)において、光学系20の停止位置、つまり
読取位置に応じたシートの搬送開始の補正制御が行われ
る。
【0086】以上説明したように、光学系20を露光読
取位置へと移動させる時に、その停止位置において読取
不能な位置に停止されている場合には、それを確認し、
再度読取位置への配置位置制御を行うようにしている。
そのため、形成される画像が常に安定した状態で行われ
るため、信頼性の高い画像を得ることあできる。
【0087】しかも、光学系20の読取位置への配置制
御が複数回、例えば4回行っても正常な位置への配置制
御を行えない場合には、何らかの異常があるとしてRD
Hモード、つまり原稿を搬送して読取を行う制御動作を
中止している。そのため、無駄な画像形成や、配置位置
制御を繰り返し行わずにすむ。
【0088】(他の実施形態)以上の第1の実施形態に
おいては、シートPの搬送開始のタイミング制御を行う
ようにしている。つまり、光学系20の正規の停止位置
での位置ずれ誤差に応じて、形成された画像先端がシー
トの先端と一致するようにシートの搬送制御を行うもの
として説明した。この実施形態をさらに発展させたもの
を以下に説明する。
【0089】特に、シートPの搬送開始タイミングを制
御して、画像先端を一致させるように制御できれば、画
像形成装置における画像形成プロセスの全て、もしくや
一部をこれに応じて制御すれば、当然位置ずれにより誤
差を解消できる。例えば、画像形成装置には、不要な画
像を消去するためにブランクランプ(BL)57が感光
体28に対向して設けられている。図4に示すようにブ
ランクランプ57は、露光位置と現像装置30との間に
配置されている。これは、帯電器19と現像装置30と
の間に設ければよく、配置位置に限定されることはな
い。
【0090】ブランクランプ57は、不要な画像を消去
するために、帯電器29にて帯電された電荷を除去する
ものである。つまり、感光体28が回転し帯電器29が
動作し、帯電され感光体28表面を露光する時に、その
先端位置に画像を一致することなく予め余分な帯電を行
い、その後に露光走査が開始された時に、露光走査開始
前に帯電され露光されない電荷が残る。この電荷は現像
装置30にて現像され無駄なトナー消費になるだけでな
く、転写時にシート先端を不要な現像トナーにて汚すこ
とにもなる。
【0091】このような不具合を解消するために、ブラ
ンクランプ57が設けられており、露光走査の開始位置
が達するまでの間、不要な電荷を除去するために点灯駆
動され、露光走査の開始位置が、ブランクランプ57の
配置位置に達したタイミングで消灯されるよに制御され
ている。
【0092】そこで、図7に示すように、露光走査位置
28aとブランクランプ57の位置までの距離をBとす
れば、感光体28は倍率等に全く関係なく周速vで駆動
されており、露光走査位置28aがブランクランプ57
の作用位置に達する時間SはS=B/vにて求めること
ができる。そのため、帯電器29に動作が開始した時点
より余分な電荷を除去するために、ブランクランプ57
をON(点灯)させ、露光部8での原稿1の先端の露光
走査が開始される時点から上記時間S後にブランクラン
プ57を消灯するようにしておけば、感光体28に帯電
される余分な電荷が、画像形成先端まで消去できる。
【0093】この時、上述したように光学系20の停止
位置ずれが発生していても、第1の実施形態において露
光走査の開始点28aのタイミングは、停止誤差nに基
づいて補正制御されているため、原稿1の搬送が開始さ
れ原稿検知センサ54にて原稿先端を検知した時点から
補正Meの時間後、つまりロータリエンコーダ52のパ
ルス数Meの出力後、上述した時間Sをカウントした時
点でブランクランプ57を消灯制御すればよい。
【0094】このブランクランプ57は、上述したよう
に余分な電荷を除去するだけでなく、余分な画像を消去
する時にも利用される。例えば、トリミングやマスキン
グ等を行う場合、画像の先端がブランクランプ57の作
用位置に達したタイミングに応じて点灯/消灯制御が行
われる。そのため、トリミングを行う場合には、露光さ
れた画像先端がブランクランプ57の位置に達した状態
において、消灯することなく点灯を継続し、所定の画像
位置に達したタイミングで消灯させることで、画像先端
から所定の画像位置までの画像を消去できる。
【0095】図5にブランクランプ(BL)57の駆動
タイミングの制御例を示すように、シートの搬送開始の
基づくタイミング点58に応じて、駆動制御するように
している。つまり、原稿1が検知センサ54にて検知さ
れた時点から、光学系20の停止位置のずれ補正を行っ
たパルス数Meのタイミング点58の後に、ブランクラ
ンプ57の駆動制御が行われる。特に破線にて示した部
分は、画像形成の先端までの余分な電荷を除去するタイ
ミングであり、時間S、つまり露光走査点28aの位置
がブランクランプ57の作用位置まで達する時間後に、
消灯制御すれば、画像先端までの余分な電荷を除去でき
る。
【0096】そして、さらにトリミング処理を行う場合
には、画像先端がブランクランプ57の位置に達した時
点から、所定の領域、例えば画像(潜像)先端から距離
bまでの画像を消去する場合には、b/v時間後に点灯
してブランクランプ57を消灯すればよい。
【0097】特に図5に示すブランクランプ57の駆動
例は、マスキング処理を行う事例であり、画像先端がブ
ランクランプ57に達した時点(タイミング点58から
S時間を経過した時点)でブランクランプ57を一旦消
灯させ、画像先端までの電荷を除去(破線の状態)し、
該画像先端から所定領域(距離b)を隔てた時点より画
像を消去する場合であり、上記S時間経過後よりb/v
時間後にブランクランプ57が点灯される。この点灯時
間は、画像を消去したい領域に応じて制御される。例え
ば、所定領域(先端から距離bの間隔)から距離cまで
とした場合、時間Sカウント後の(b+c)/v時間後
にブランクランプ57を消灯させれば、画像先端より距
離b点〜(b+c)点までの画像を消去するマスキング
を行える。
【0098】このようなブランクランプ57の制御にお
いても、上述したように光学系20の位置ずれを、上述
した時間Meの補正制御を行った後の正規のタイミング
点58を基準にして駆動制御を行うことで、ずれ分を解
消して所望の位置への画像を正確に形成することができ
る。そのため、シートP先端に不要なトナー等が形成さ
れることもなく、不要に画像が消去されたり、残ったり
することなく、正確なトリミングやマスキング処理を行
える。
【0099】一方、上述したプロセス手段のブランクラ
ンプ57による駆動制御を、シートの搬送開始制御のタ
イミングに合わせて行う場合とは別に、他の画像形成に
かかるプロセス手段の制御も行える。つまり、ブランク
ランプ57のプロセス手段の他にも、例えば図7に示す
ようにクリーニング部32の制御、除電ランプ33の制
御、及び転写器31の制御等が考えられる。
【0100】つまり、露光走査点28aから転写器31
の転写位置までの距離、つまり感光体28の露光走査点
28aが転写器31の転写位置まで達する時間はTであ
る。また、露光走査点28aからクリーニング装置32
の特にクリーニングブレードの圧接点までの距離
(E)、及び除電ランプ33までの距離(F)とすれ
ば、感光体28の周速度vから、クリーニングブレード
まで達する時間Yは、Y=E/v、除電ランプ33に達
するまでの時間Zは、Z=F/vにて求まる。
【0101】そこで、原稿1が光学系20の停止位置に
応じた露光点(8a)に達した時点より画像の露光走査
が開始され、その補正タイミング点58から、それぞれ
の時間Y、Z及びT時間後にクリーニングブレード、除
電ランプ33及び転写器31の駆動を開始する。特にク
リーニングブレードにておいては、感光体28に対して
常時圧接状態で設けられている場合には、圧接制御を行
う必要がないものの、必要に応じて圧接制御されう場合
には、画像先端に合わせて駆動制御することは非常に有
効となる。
【0102】このような制御において、画像先端に合わ
せて各種プロセス制御を実行でき、無駄のない正確な制
御を行える。
【0103】なお、本実施形態の説明において、RDH
50の第2露光部8での画像の読取を行うために、光学
系20の移動制御を行う場合について説明した。この第
2露光部8を利用するのは、原稿トレイ2に載置された
原稿1の下面(トレイと対向する面)側を読取走査する
時であり、原稿1の上面に画像が形成されている場合、
その画像を読取る時には第1露光部7が利用される。
【0104】この第1露光部7を利用するときにも、光
学系20の位置ずれを駆動モータ51の停止までのロー
タリエンコーダ52からの出力パルス数をカウントして
おくで、正確な位置ずれを検出でき、これに基づいて同
様にシートPの搬送開始制御を行わせ、このシートP先
端を画像先端に一致さることができる。
【0105】特に、第1露光部7を利用して画像読取を
行う時には、図4において搬送経路5に設けた複数の搬
送ローラ6において、第1露光部7の手前の搬送ローラ
6aを、レジストローラとして構成し、原稿トレイ2よ
り給送されてくる原稿1を一旦搬送ローラ6aの位置に
待機させる。そして、光学系20を移動させ、ポジショ
ンセンサ26が光学系20(露光ランプ21及び走査ミ
ラー21a)にてONされた時点からロータリエンコー
ダ52の出力パルスをカウントし、該カウント内容と、
正規の停止位置でのロータリエンコーダ52からの出力
パルス(N)との誤差を求め、該誤差に応じてシートP
の搬送開始制御を行うようにする。これは、第1の実施
形態において説明した通りである。
【0106】そのため、図2にて説明したように、ポジ
ションセンサ26から露光点(7a)までの距離(D)
と、原稿1の検知センサ59と露光点(7a)までの距
離(A)とにおいて、光学系20のずれがそのまま原稿
1が読取位置(露光点)のずれとなり、光学系20の位
置ずれを検出することで、その検出した位置ずれに応じ
て露光点の位置ずれ補正を行える。特に原稿1の露光点
までの搬送距離が変化し、この変化分が上記誤差とてあ
わられ、よってその誤差を補正し、第1の実施形態にお
いて説明した式1や式2により求めた値により補正制御
できる。
【0107】これにより、全く同一の制御方法により光
学系20の位置ずれが生じても、シートPの先端と、形
成された感光体28表面の画像先端とを一致させること
が簡単に行える。
【0108】また、本実施形態においては、原稿を搬送
しながら画像の読取走査を行うために、自動搬送装置と
してRDH50を例に説明したが、自動原稿送り装置で
あるADFにおいいて同様に実施できる。このADFに
おいては、1枚の原稿に対して設定した部数分の画像を
同時に読取るように構成されており、そのため例えば第
1露光部7の露光点において、設定部数分連続して搬送
され、その後に該第1露光部より離れて排出トレイへと
排出される。この場合において、当然光学系20は、読
取位置である露光点へと移動制御され、露光点がずれた
場合に、上述したような補正制御を行えばよい。
【0109】
【発明の効果】本発明によるシート搬送制御装置によれ
ば、光学系の停止位置にずれが生じても、そのずれ位置
に応じたシートの搬送開始制御を行え、シートに形成さ
れる画像の位置ずれを簡単に解消でき、一致させること
ができる。
【0110】特に、光学系を移動させる駆動モータの回
転角を示す信号をポジションセンサにより検出位置から
カウントするだけの簡単な構成により、位置ずれを検出
し、上述した画像形成位置のずれを解消できる。
【0111】また、このずれを解消すると同時に、解消
したタイミングに応じて、各種プロセス制御を行えば、
不要に画像が消されたり、消したい画像が残るといった
こともなくなり、トリミングやマスキング処理において
も指定した領域の画像の形成又は消去が正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光学系の停止位置のずれによる
画像形成の位置ずれを解消するための一実施形態による
制御手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明にかかる光学系の位置ずれ誤差を検出す
る一方法を示すもので、特に露光部と光学系との位置関
係等を説明するために供する図である。
【図3】本発明にかかる光学系の位置ずれの誤差を求め
る一方法を示すタイムチャートである。
【図4】本発明のシート搬送制御装置を備える画像形成
装置である複写装置の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の各種実施形態を説明するためのシート
の搬送開始タイミング及び各種プロセス手段の制御タイ
ミングを含めて示したタイムチャートである。
【図6】本発明における光学系の停止位置のずれによる
画像形成位置のずれを解消するための第2の実施形態に
よる制御手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の画像形成の位置ずれの補正制御のタイ
ミングで、画像形成を行う各種プロセス手段の制御タイ
ミングを説明するための図である。
【符号の説明】
1 原稿 2 原稿トレイ 3 給送手段 6 搬送ローラ 6a 原稿のレジストローラ 7 第1露光部 7a 露光点(読取位置) 8 第2露光部 8a 露光点(読取位置) 18 原稿搬送用の駆動モータ 19 原稿台 20 光学系 21 露光ランプ 22a 走査ミラー 22b,22c 走査ミラー 25 ポジションセンサ(HP) 26 ポジションセンサ(HP) 27 ポジションセンサ(HP) 28 感光体(記録媒体) 36 レジストローラ(PS) 50 RDH 51 駆動モータ 52 ロータリエンコーダ(回転角に応じたパルス信号
の出力手段) 54 原稿先端検知センサ(RHP) 55 ロータリエンコーダ(回転角に応じたパルス信号
の出力手段) 57 ブランクランプ(BL) 58 補正された基準タイミング点 59 原稿先端検知センサ(RHP)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読取る開始点に合わせて、
    形成画像の先端とシート先端とを一致させるようにシー
    トの搬送制御を行う装置であって、 光学系を読取位置へと移動させる時にポジションセンサ
    が移動する光学系を検出した時点より、光学系の移動量
    を示すパルス信号のカウントを開始し、上記読取位置へ
    の移動後に光学系が停止した時点てカウントを停止さ
    せ、該カウント値と上記ポジションセンサから読取開始
    位置までの距離との比較においてその誤差を求め、該誤
    差に応じてシートの搬送開始を補正制御することを特徴
    とするシートの搬送制御装置。
  2. 【請求項2】 原稿の読取位置へと光学系を移動させる
    ための駆動モータと、 上記駆動モータの回転角に応じたパルス信号を出力する
    手段と、 移動する光学系の位置を検出する位置検出手段と、 上記位置検出手段の光学系の検出時点から上記出力手段
    からのパルス信号をカウントし、上記駆動モータの回転
    が停止した時点でカウント動作を停止するカウンタと、 原稿の読取画像を形成した記録媒体と、 該記録媒体に形成された画像と該画像を形成するシート
    先端とを一致させるために、該シートを一時待機させ、
    搬送を開始するためのレジストローラと、 上記位置検出手段から上記読取位置までの距離と、上記
    カウンタのカウント値に応じて距離との差を求め、該差
    に基づいて上記レジストローラのシートの搬送開始のタ
    ミングを制御する制御手段と、を備えたことを特徴とす
    るシートの搬送制御装置。
  3. 【請求項3】 上記カウンタにてカウントした値と、上
    記位置検出手段から読取開始位置までの距離との差が、
    原稿の画像を読取る読取可能範囲内にあるか否かを判別
    する手段を有し、該判別結果に応じて光学系の移動制御
    を再度行うか否かを制御するようにしたことを特徴とす
    る請求項2記載のシートの搬送制御装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、カウンタにて求めた値
    と読取開始位置までの距離との誤差に応じて、上記シー
    トの搬送開始の補正制御を行うと同時に、該補正制御に
    合わせて、記録媒体に画像を形成する各種プロセス手段
    の少なくとも一つを駆動制御することを特徴とする請求
    項2記載のシートの搬送制御装置。
  5. 【請求項5】 上記プロセス手段は形成される記録媒体
    上の画像を任意に消去するためのブランクランプの点灯
    又は消灯駆動制御であることを特徴とする請求項4記載
    のシートの搬送制御装置。
  6. 【請求項6】 上記原稿の画像読取は、光学系を停止さ
    せ原稿を搬送することで画像の読取走査を行うことを特
    徴とする請求項2記載のシートの搬送制御装置。
JP9072515A 1997-03-26 1997-03-26 シートの搬送制御装置 Pending JPH10268593A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113245668A (zh) * 2021-06-29 2021-08-13 北京博清科技有限公司 焊接机器人的控制方法、装置和计算机可读存储介质

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