JPH10266876A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH10266876A
JPH10266876A JP8772597A JP8772597A JPH10266876A JP H10266876 A JPH10266876 A JP H10266876A JP 8772597 A JP8772597 A JP 8772597A JP 8772597 A JP8772597 A JP 8772597A JP H10266876 A JPH10266876 A JP H10266876A
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Hiroshi Sato
博 佐藤
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積分演算による演算値が過大となるのを防止
し、アクチュエータの作動を適正化すると共に、バルブ
タイミング制御の応答性を高める。 【解決手段】 コントロールユニット28は制御弁装置
16等を介して偏心機構7を制御する。そして、コント
ロールユニット28は、偏差演算回路29、比例演算回
路30、積分演算回路31および補償演算回路32等か
らなり、目標値設定回路39が設定する目標値と作動量
演算回路40から出力される検出値との偏差を減少させ
るようにフィードバック制御する。また、コントロール
ユニット28内には検出時点判定回路34が設けられ、
積分演算回路31は検出時点判定回路34の判定結果に
基づき検出値が更新される時点に同期して積分演算を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジンの吸気バルブ、排気バルブの開閉タイミングを可
変に制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジン等の運転状態
に応じて吸気バルブまたは排気バルブの開閉タイミング
を可変に制御するようにしたバルブタイミング制御装置
は、例えば特開平7−332118号公報等によって知
られている。
【0003】この種のバルブタイミング制御装置は、ク
ランクシャフトとカムシャフトとの回転位相に位相差を
生じさせる回転位相可変手段と、油圧ポンプ等の液圧源
から給排される液圧によって駆動される油圧シリンダ等
のアクチュエータと、該アクチュエータと前記液圧源と
の間に配設され、常時は弁体を一定幅の不感帯をもって
中立位置に保持し、前記液圧源からの液圧をアクチュエ
ータに給排するときには前記弁体を中立位置から摺動変
位させるスプール弁等の制御弁機構と、前記アクチュエ
ータを作動させるため、該制御弁機構の弁体を制御信号
に応じて摺動変位させる弁制御手段とから構成されてい
る。
【0004】そして、該バルブタイミング制御装置は、
制御弁機構によりアクチュエータを作動させると共に、
アクチュエータによって回転位相可変手段を駆動させ、
エンジンの吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングを
可変に制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よるバルブタイミング制御装置では、アクチュエータを
作動させるための目標値と現在のアクチュエータの作動
状態に応じた検出値との偏差を求めると共に、この偏差
に対する比例演算と不感帯用の補償演算とを行い、これ
らの演算値に基づいて制御弁の弁体を駆動することによ
り、アクチュエータのフィードバック制御を行うように
している。
【0006】しかし、前記制御弁の弁体を駆動させる比
例ソレノイド等の電磁アクチュエータは長時間の稼動等
で加熱されたときに、電磁アクチュエータのコイル部に
熱抵抗が生じるため、入力電流に対する弁体の変位が徐
々に小さくなることがある。
【0007】このため、従来技術ではアクチュエータを
作動状態から停止状態にすべく、制御弁機構の弁体を中
立位置に復帰させるときに、弁体の戻り位置(中立位
置)にずれが生じると、次なる駆動時には制御信号に対
する弁体の摺動変位量が変化し、アクチュエータに給排
される液体の流量も変化する。これにより、アクチュエ
ータを目標とする位置まで正確に安定して駆動すること
が難しくなり、アクチュエータによって駆動される回転
位相可変手段の検出値と目標値との間には定常偏差が生
じ、バルブタイミングを適切に制御できないという問題
がある。
【0008】また、弁体等の製造誤差によっても弁体の
戻り位置に例えば不感帯の範囲でずれが生じることがあ
り、正確な制御が要求されるエンジン等のバルブタイミ
ング制御にアクチュエータ制御装置を使用した場合に
は、最適なバルブタイミングによってエンジンを駆動す
ることが難しくなるという問題がある。
【0009】そこで、本発明者は弁体の戻り位置のずれ
を補正するために、前記偏差に対する比例演算と不感帯
補償用の補償演算に加えて、前記偏差に対する積分演算
を行い、これらの演算値に基づいて制御弁の弁体を駆動
制御することを検討した。
【0010】しかし、この場合には例えばエンジン回転
数が低回転域となったときに、積分演算による演算値が
過大となってアクチュエータにオーバーシュートが発生
することがあり、アクチュエータの作動等を適正化する
のが難しいという未解決の問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は積分演算による演算値が過大と
なるのを防止でき、アクチュエータの作動を適正化でき
ると共に、弁体の戻り位置にずれが生じた場合でもこの
位置ずれ分の補正を短時間で行い、アクチュエータを目
標とする位置まで速やかに移動させて実質的な停止状態
にでき、フィードバック制御の信頼性や安定性を向上で
きるようにした内燃機関のバルブタイミング制御装置を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、内燃機関のバルブタイミングを可変に
制御するため、該内燃機関のクランクシャフトとカムシ
ャフトとの回転位相に位相差を生じさせる回転位相可変
手段と、該回転位相可変手段を作動させるため、液圧源
から給排される液圧によって駆動制御されるアクチュエ
ータと、該アクチュエータと前記液圧源との間に配設さ
れ、常時は弁体を一定幅の不感帯をもって中立位置に保
持し、前記液圧源からアクチュエータに液圧を給排する
ときには前記弁体を中立位置から摺動変位させる制御弁
機構と、前記アクチュエータを作動させるため、該制御
弁機構の弁体を制御信号に応じて摺動変位させる弁制御
手段とからなる内燃機関のバルブタイミング制御装置に
適用される。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記弁制御手段は、前記バルブタイミングを前
記内燃機関の運転状態に対応して変化させるように、前
記回転位相可変手段を作動させるための目標値を設定す
る目標値設定手段と、前記クランクシャフトとカムシャ
フトとの位相差から前記回転位相可変手段の作動状態を
検出する作動検出手段と、前記目標値設定手段による目
標値と該作動検出手段による検出値との偏差を演算する
偏差演算手段と、該偏差演算手段からの偏差に対する比
例演算を行う比例演算手段と、前記偏差演算手段からの
偏差に対する積分演算を行う積分演算手段と、前記制御
弁機構の不感帯補償を行うため、前記偏差演算手段によ
る偏差に対して前記不感帯分を補償演算する補償演算手
段と、前記作動検出手段による検出値が更新されるとき
を検出時点と判定し、これ以外のときを非検出時点とし
て判定する検出時点判定手段と、該検出時点判定手段に
より検出時点と判定したときには、前記比例演算手段、
積分演算手段および補償演算手段によるそれぞれの演算
値に基づいて前記制御弁機構に出力すべき制御信号を設
定し、非検出時点と判定したときには前記比例演算手段
および補償演算手段によるそれぞれの演算値から制御信
号を設定する出力信号設定手段とから構成したことにあ
る。
【0014】上記構成により、目標値設定手段による目
標値と作動検出手段による検出値との偏差に応じてバル
ブタイミングをフィードバック制御するため、比例演算
手段では偏差を減少させるための演算値を前記偏差に比
例して算出し、積分演算手段は戻り位置のずれを補償す
るための演算値を前記偏差を積分することによって算出
すると共に、補償演算手段では前記偏差が正の値と負の
値とに切換わるときに不感帯の幅に対応した変位量分だ
け弁体を摺動変位させるための演算値を算出することが
できる。
【0015】そして、検出時点判定手段により検出時点
と判定したときのみ積分演算手段による演算値を出力
し、非検出時点では積分演算手段による演算値の出力を
中断でき、出力信号設定手段による制御信号が過大とな
るのを防止できる。
【0016】また、請求項2の発明では、前記作動検出
手段は、クランクシャフトの回転位相が一定の回転位相
となったときに第1の基準信号を出力するクランク位置
検出器と、カムシャフトの回転位相が一定の回転位相と
なったときに第2の基準信号を出力するカム位置検出器
と、前記クランク位置検出器からの第1の基準信号と該
カム位置検出器からの第2の基準信号とに基づき前記回
転位相可変手段の作動量を演算する作動量演算回路とか
ら構成している。
【0017】上記構成により、クランク位置検出器によ
ってクランクシャフトの回転位相を検出し、カム位置検
出器によってカムシャフトの回転位相を検出するから、
作動量演算回路ではこれらの検出結果によってクランク
シャフトとカムシャフトとの位相差を算出でき、この位
相差から前記回転位相可変手段の作動量を演算すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0019】ここで、図1ないし図14は本発明の実施
例による内燃機関のバルブタイミング制御装置を自動車
用エンジンに適用した場合を例に挙げて示している。
【0020】図において、1は内燃機関としてのエンジ
ン本体(図示せず)に回転可能に設けられた出力軸とし
てのクランクシャフトを示し、その一端側には小径プー
リ1Aが一体に取付けられている。また、クランクシャ
フト1には、その回転位相αを検出するために後述のク
ランク角センサ41が設けられている。
【0021】2はクランクシャフト1の回転駆動力を後
述のカムシャフト4側に伝達するドライブシャフトで、
該ドライブシャフト2はエンジン本体側に中心O2 −O
2 周囲で回転可能に設けられ、該ドライブシャフト2の
大径プーリ2Aは、例えばタイミングベルト3を介して
クランクシャフト1の小径プーリ1Aに連結され、クラ
ンクシャフト1が2回転する間にドライブシャフト2が
1回転する構成となっている。
【0022】4はエンジンの各気筒に設けられた吸気バ
ルブ(図示せず)を開,閉させるためのカムシャフト
で、該カムシャフト4は後述の偏心ディスク9等を介し
てドライブシャフト2に連結され、ドライブシャフト2
と共に前記エンジン本体側に中心O1 −O1 周囲で回転
可能に設けられている。そして、カムシャフト4はドラ
イブシャフト2と共にクランクシャフト1により回転駆
動され、その回転位相βが各気筒の吸気行程に応じて定
まる所定の回転位相となったときに、カム4A,4A,
…によって前記各吸気バルブをそれぞれ開,閉させる。
【0023】5はドライブシャフト2を偏心ディスク9
に連結する連結アームで、該連結アーム5はドライブシ
ャフト2の他端側に設けられ、ドライブシャフト2と一
体的に回転する。また、連結アーム5には径方向に延び
る係合溝5Aが形成され、該係合溝5Aには偏心ディス
ク9の係合ピン9Aが係合されている。
【0024】6はカムシャフト4の一端側に設けられた
他の連結アームで、該連結アーム6には径方向に延びる
係合溝6Aが形成され、該係合溝6Aには偏心ディスク
9の係合ピン9Bが係合されている。
【0025】7は前記各吸気バルブの開,閉タイミング
を変化させる回転位相可変手段としての偏心機構を示
し、該偏心機構7は後述のディスクホルダ8、偏心ディ
スク9およびコントロールシャフト10等から構成され
ている。
【0026】そして、偏心機構7は偏心ディスク9の中
心O2 −O2 をカムシャフト4の中心O1 −O1 に対し
て偏心量εだけ偏心させることにより、該カムシャフト
4の回転位相βを図7に示す如く、クランクシャフト1
の回転位相αに対して相対変化させ、これらの回転位相
α,βの間に後述の数1による位相差Φを生じさせるも
のである。
【0027】8は偏心ディスク9が回転可能に収容され
るディスクホルダで、該ディスクホルダ8は図2に示す
如く、一端側がエンジン本体側に固定ピン8Aを介して
揺動可能に取付けられた環状部8Bと、該環状部8Bの
他端側に一体形成された一対の係合爪8C,8Cとから
構成されている。
【0028】9はドライブシャフト2をカムシャフト4
に連結する偏心ディスクを示し、該偏心ディスク9は一
側面に突出形成された係合ピン9Aと、他側面に突出形
成された係合ピン9Bとを有し、該係合ピン9A,9B
は図2に示す如く偏心ディスク9の中心O2 −O2 を挟
んで互いに径方向で対向する位置に配設されている。
【0029】また、偏心ディスク9はディスクホルダ8
の環状部8B内に中心O2 −O2 の周囲で回転可能とな
るように収容され、係合ピン9A,9Bが連結アーム
5,6の係合溝5A,6A内に摺動可能に係合されてい
る。これにより、ドライブシャフト2とカムシャフト4
とは、連結アーム5,6および偏心ディスク9を介して
互いに連結され、この状態で偏心ディスク9は連結アー
ム5,6の間でカムシャフト4(ドライブシャフト2)
の径方向に相対変位可能となっている。
【0030】10は偏心ディスク9を偏心させるための
コントロールシャフトで、該コントロールシャフト10
はエンジン本体側に軸線O3 −O3 を中心として回転可
能に設けられ、コントロールシャフト10の一端側には
円形のカム10Aが偏心して設けられている。そして、
カム10Aはディスクホルダ8の各係合爪8C間に摺動
可能に配設され、コントロールシャフト10は連結アー
ム11を介して油圧シリンダ12に連結されている。
【0031】11はコントロールシャフト10を油圧シ
リンダ12のロッド12Cに連結する連結アームで、該
連結アーム11はコントロールシャフト10の他端側に
設けられ、コントロールシャフト10と一体的に回転す
る。また、連結アーム11には径方向に延びる係合溝1
1Aが形成され、該係合溝11Aにはロッド12Cの係
合ピン12Fが係合されている。
【0032】12はコントロールシャフト10を回動さ
せるリニア型のアクチュエータとしての油圧シリンダを
示し、該油圧シリンダ12は、図4に示すようにシリン
ダ12Aと、該シリンダ12A内に摺動可能に設けられ
たピストン12Bと、一端側が該ピストン12Bに固着
され、他端側がシリンダ12A外に突出したロッド12
Cとから構成されている。そして、油圧シリンダ12
は、管路13A,13Bを介してタンク14と共に液圧
源となる油圧ポンプ15に接続され、ピストン12Bに
よって画成された2つの油室12D,12Eに管路13
A,13Bを介して圧油が給排されることにより、ロッ
ド12Cを矢示A,B方向に伸縮させるものである。
【0033】また、ロッド12Cには係合ピン12Fが
突出して設けられ、該係合ピン12Fは連結アーム11
の係合溝11A内に摺動可能に係合されている。そし
て、前記コントロールシャフト10は、油圧シリンダ1
2のロッド12Cが矢示A,B方向に摺動変位すること
によって回動されると共に、コントロールシャフト10
はカム10Aを介してディスクホルダ8を偏心ディスク
9と共に固定ピン8Aを中心にして矢示C,D方向に揺
動させる。
【0034】16は制御弁機構としての制御弁装置、1
7は該制御弁装置16の本体部を構成するスプール弁
で、該スプール弁17は略筒状の弁ケーシング18を有
し、該弁ケーシング18の内周側には後述のスプール2
4が摺動可能に挿嵌されるスプール摺動穴18Aが形成
されている。また、弁ケーシング18にはスプール摺動
穴18Aの軸方向に離間してポンプポート19、タンク
ポート20および一対の流出入ポート21,22が設け
られ、弁ケーシング18の一端側端部には、ドレンポー
ト23が設けられている。
【0035】ここで、ポンプポート19は油圧ポンプ1
5に接続され、タンクポート20はタンク14に接続さ
れている。そして、流出入ポート21は油圧シリンダ1
2の給排口12Gに接続され、流出入ポート22は油圧
シリンダ12の給排口12Hに接続されている。また、
流出入ポート21,22は、例えば図5に示すように長
方形をなす矩形ポートとして形成され、ドレンポート2
3はタンク14に接続されている。
【0036】24は弁ケーシング18のスプール摺動穴
18A内に変位可能に設けられた弁体としてのスプール
であり、該スプール24には、2個のランド24A,2
4Bが設けられ、ランド24Aは流出入ポート21を
開,閉すると共に、ランド24Bは流出入ポート22を
開,閉するものである。そして、該スプール24は後述
する電磁アクチュエータ27によりコントロールユニッ
ト28から出力されるPWM信号のデューティ比に比例
して矢示E,F方向に摺動変位される。また、スプール
24の一端側と弁ケーシング18との間には、ドレンポ
ート23に連通するばね室25が形成され、該ばね室2
5内には、スプール24を矢示F方向に常時付勢するば
ね26が設けられている。
【0037】ここで、スプール24が中立位置にあると
きは、スプール24のランド24Aは図5に示す如く流
出入ポート21を完全に閉塞すると共に、ランド24B
は流出入ポート22を完全に閉塞する。そして、スプー
ル24はランド24A,24Bの幅寸法が、流出入ポー
ト21,22よりも一定寸法δだけ大きく形成され、ポ
ート閉塞時の安定性を確保するようになっている。この
ため、スプール24のランド24A,24Bと弁ケーシ
ング18の流出入ポート21,22との間には、スプー
ル24を中立位置で僅かに摺動変位させても、流出入ポ
ート21,22が開口しない一定幅の不感帯(寸法δに
対応)が形成されている。
【0038】27はスプール24を駆動変位させるスプ
ール駆動手段としての電磁アクチュエータを示し、該電
磁アクチュエータ27は電磁比例ソレノイドからなり、
弁ケーシング18の他端側に取付けられたケース27A
と、該ケース27A内に設けられたコイル部27Bと、
該コイル部27Bの内周側に変位可能に設けられた駆動
ロッド27Cとから構成されている。
【0039】そして、制御弁装置16は弁ケーシング1
8、スプール24および電磁アクチュエータ27等から
なり、油圧シリンダ12に給排すべき圧油の流量と方向
とを可変に制御する。即ち、制御弁装置16は電磁アク
チュエータ27によってスプール24を弁ケーシング1
8のスプール摺動穴18A内で摺動変位させ、流出入ポ
ート21,22を連通、遮断させることにより、ポンプ
ポート19を介した油圧ポンプ15からの圧油を油圧シ
リンダ12に供給すると共に、油圧シリンダ12内の圧
油をタンクポート20やドレンポート23を介してタン
ク14側に排出させるものである。
【0040】28は後述のクランク角センサ41とカム
位置センサ42と共に弁制御手段を構成するコントロー
ルユニットを示し、該コントロールユニット28は例え
ばマイクロコンピュータ等により構成され、該コントロ
ールユニット28にはROM、RAM等からなる記憶部
28Aが設けられると共に、電磁アクチュエータ27の
駆動制御を行うものである。
【0041】そして、該コントロールユニット28内に
は、図6に示すように後述する偏差演算回路29、比例
演算回路30、積分演算回路31、補償演算回路32、
中立位置設定回路33、検出時点判定回路34、出力信
号設定回路35、目標値設定回路39および作動量演算
回路40が設けられている。また、コントロールユニッ
ト28の記憶部28Aには、図9に示すようなスプール
弁制御処理用のプログラムが格納されると共に、比例演
算の利得となる定数Kp 、積分演算に用いる後述の定数
K0 、前記不感帯の補償演算に用いる定数Kb および検
出フラグF等が予め格納されている。また、該コントロ
ールユニット28の入力側には、後述するクランク角セ
ンサ41およびカム位置センサ42等が接続され、出力
側はスプール弁17の電磁アクチュエータ27等に接続
されている。
【0042】ここで、定数Kb は前記不感帯の一定寸法
δに対応した数値であり、補償演算回路32は、定数K
b に対応した信号を出力することによって不感帯補償を
行うことができる。また、各定数Kp ,K0 は実験によ
って得られる数値であり、例えば定数Kp は定数K0 の
1000倍程度の値となっている。さらに、検出フラグ
Fは後述の検出時点判定回路34により検出時点と判定
したときに1(F=1)に設定され、検出時点判定回路
34により非検出時点と判定したときには零(F=0)
に設定されるものである。
【0043】29は偏差演算手段としての偏差演算回路
で、該偏差演算回路29は目標値設定回路39からの目
標値rと作動量演算回路40からの検出値yとの偏差e
を演算する。30は比例演算手段としての比例演算回路
で、該比例演算回路30は偏差演算回路29から出力さ
れる偏差eに比例する比例演算値u1 を出力する。
【0044】31は積分演算手段としての積分演算回路
で、該積分演算回路31は偏差eを時間積分し、偏差e
の積分値に対応した積分演算値u2 を出力する。32は
補償演算手段としての補償演算回路32で、該補償演算
回路32は偏差eに対して前記不感帯分の補償演算を行
う補償演算値u3 を出力する。33はスプール24の中
立位置を設定する中立位置設定回路で、該中立位置設定
回路33はスプール24を中立位置に保持するために、
例えば50%のデューティ比に対応した一定の中立位置
設定値u4 を常時出力する。
【0045】34はクランク角センサ41とカム位置セ
ンサ42とに接続された検出時点判定手段としての検出
時点判定回路で、該検出時点判定回路34は図10に示
す如く、クランク角センサ41から出力される基準信号
S1 とカム位置センサ42から出力される基準信号S2
とに基づき後述の作動量演算回路40による検出値yが
更新されるときを検出時点と判定することにより検出フ
ラグFを1(F=1)に設定し、これ以外のときには非
検出時点と判定することにより検出フラグFを零(F=
0)に設定するものである。
【0046】35は出力信号設定手段としての出力信号
設定回路を示し、該出力信号設定回路35は積分利得調
整回路36、加算演算回路37およびPWM変換回路3
8から構成される。そして、積分利得調整回路36は検
出時点判定回路34により検出時点と判定したときに積
分演算の利得となる係数Ki を定数K0 (Ki =K0)
に設定し、非検出時点と判定したときには積分演算の利
得となる係数Ki を零(Ki =0)に設定する。
【0047】これにより、加算演算回路37は検出時点
判定回路34により検出時点と判定したときには比例演
算値u1 、積分演算値u2 、補償演算値u3 および中立
位置設定値u4 を加算した加算演算値uを出力し、非検
出時点と判定したときには比例演算値u1 、補償演算値
u3 および中立位置設定値u4 を加算した加算演算値u
を出力する。
【0048】そして、PWM変換回路38は加算演算回
路37から出力される加算演算値uに基づきパルス幅変
調信号(PWM信号)のデューティ比を決定し、このデ
ューティ比に対応して変換された制御信号としてのPW
M信号を制御弁装置16の電磁アクチュエータ27に向
けて出力する。
【0049】39はエンジンの回転数N等により最適な
バルブタイミングを算出する目標値設定手段としての目
標値設定回路で、該目標値設定回路39は最適なバルブ
タイミングに対応したコントロールシャフト10の目標
回動角を目標値rとして出力するものである。
【0050】40はクランク位置検出器としてのクラン
ク角センサ41とカム位置検出器としてのカム位置セン
サ42と共に作動検出手段を構成する作動量演算回路
で、該作動量演算回路40はクランク角センサ41から
の第1の基準信号S1 とカム位置センサ42からの第2
の基準信号S2 とに基づきコントロールシャフト10の
実回動角θ(図3参照)を検出値yとして算出する。
【0051】ここで、クランク角センサ41は、図7に
示すようにクランクシャフト1に隣接して設けられ、ク
ランクシャフト1の回転位相αが所定の回転位相となっ
たときにこれを検出し、図8に示す如く第1の基準信号
S1 を出力する。
【0052】また、カム位置センサ42はカムシャフト
4側に設けられ、カムシャフト4の回転位相βが所定の
回転位相となったときにこれを検出し、図8に示すよう
に第2の基準信号S2 を出力するものであり、クランク
角センサ41とカム位置センサ42とはカムシャフト4
が1回転する間に1回だけ各基準信号S1 ,S2 を出力
するように構成されている。
【0053】そして、偏心機構7によりクランクシャフ
ト1とカムシャフト4との間に位相差Φが生じると、カ
ム位置センサ42の第2の基準信号S2 が図8中にS2
′として示す如く、クランク角センサ41の第1の基
準信号S1 から例えば時間ΔT分だけ遅れて出力され
る。これにより、作動量演算回路40は各基準信号S1
,S2 ′の間の時間ΔTとエンジンの回転数Nに基づ
いて位相差Φを
【0054】
【数1】Φ=k×ΔT×N として演算する(但し、kは定数)。また、作動量演算
回路40は位相差Φに基づいて検出値yとしてのコント
ロールシャフト10の実回動角θ(図3参照)を算出す
る。
【0055】これにより、コントロールユニット28
は、目標値設定回路39から出力される目標値rに検出
値yが一致するように油圧シリンダ12を作動させ、コ
ントロールシャフト10をフィードバック制御する。
【0056】本実施例による内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置は上述の如き構成を有するもので、次に、そ
の作動について説明する。
【0057】まず、エンジンによりクランクシャフト1
が回転駆動されると、この回転駆動力はタイミングベル
ト3を介してドライブシャフト2に伝達され、連結アー
ム5と偏心ディスク9はディスクホルダ8内で図3中の
矢示G方向に回転し、この回転駆動力は偏心ディスク9
の係合ピン9Bと連結アーム6とを介してカムシャフト
4に伝達されると共に、カムシャフト4はその回転位相
βが所定の回転位相となったときに前記各吸気バルブを
開,閉させる。
【0058】そして、吸気バルブの開閉タイミングを変
えるときには、コントロールユニット28内の目標値設
定回路39から最適なバルブタイミングに対応したコン
トロールシャフト10の目標回動角を目標値rとして出
力する。これにより、コントロールユニット28は、目
標値rにコントロールシャフト10の実回動角θが一致
するように、図2に示す如く油圧シリンダ12のロッド
12Cを矢示A,B方向に進退させる。このとき、ロッ
ド12Cに連結アーム11等を介して係合するコントロ
ールシャフト10は矢示C,D方向に回動し、図3に示
す如く偏心ディスク9が連結アーム5,6間でカムシャ
フト4の径方向に相対変位すると共に、その中心O2 −
O2 がカムシャフト4の中心O1 −O1 から偏心量εだ
け偏心する。
【0059】この結果、カムシャフト4の回転位相βと
クランクシャフト1の回転位相αとの間には位相差Φが
生じ、カムシャフト4により開閉される吸気バルブの開
閉タイミングが位相差Φに応じて変化するから、この位
相差Φを所望の値に変えることによって、吸気バルブの
開閉タイミングを適切に制御できる。
【0060】次に、図9を参照してコントロールユニッ
ト28によるバルブタイミング制御処理について説明す
る。
【0061】まず、ステップ1では、中立位置設定回路
33から出力される中立位置設定値u4 を読込み、ステ
ップ2では、エンジンの回転数N等に基づき目標値設定
回路39は最適なバルブタイミングに対応したコントロ
ールシャフト10の目標回動角を目標値rとして算出す
る。
【0062】次に、ステップ3では、検出時点判定回路
34によりクランク角センサ41からの第1の基準信号
S1 とカム位置センサ42からの第2の基準信号S2 と
に基づき検出時点を判定する。そして、作動量演算回路
40では前記第1の基準信号S1 と第2の基準信号S2
とに基づき実際のコントロールシャフト10の実回動角
θを検出値yとして算出する。そして、ステップ4で
は、偏差演算回路29によって目標値rと検出値yとの
偏差e(e=r−y)を算出する。
【0063】次に、ステップ5では図11に示す積分利
得調整処理を行い、検出時点判定回路34により検出時
点と判定したときには積分演算の利得となる係数Ki を
K0(Ki =K0 )に設定し、非検出時点と判定したと
きには係数Ki を零(Ki =0)に設定する。
【0064】また、ステップ6では、偏差eの時間積分
による値と係数Ki とを掛けることにより積分演算値u
2 (u2 =u2 +Ki ×e)を算出する。
【0065】次に、ステップ7では、記憶部28Aから
定数Kp を読出すと共に、比例演算回路30によって定
数Kp と偏差eとの積である比例演算値u1 (u1 =K
p ×e)を算出する。
【0066】次に、ステップ8では、偏差eが零(e=
0)であるか否かを判定し、「YES」と判定したとき
には、油圧シリンダ12のロッド12Cは目標とする位
置に達しているから、ステップ12に移って不感帯を補
償する補償演算値u3 を零(u3 =0)に設定し、後述
のステップ13,14ではスプール24を中立位置に戻
すような処理を行う。
【0067】また、ステップ8で「NO」と判定したと
きには、ステップ9に移って偏差eが正の値(e>0)
であるか否かを判定し、「YES」と判定したときには
コントロールシャフト10が矢示D方向に過大に回動
し、油圧シリンダ12のロッド12Cは目標とする位置
よりも矢示B方向に縮小し過ぎているから、ステップ1
0に移って補償演算値u3 をKb (u3 =Kb )に設定
する。そして、ステップ13,14の処理により、スプ
ール24は矢示E方向に摺動変位し、油圧ポンプ15か
らの圧油は油圧シリンダ12の油室12D内に供給され
る。
【0068】一方、ステップ9で「NO」と判定したと
きには、偏差eは負の値(e<0)となってコントロー
ルシャフト10が矢示C方向に過大に回動し、油圧シリ
ンダ12のロッド12Cは目標とする位置よりも矢示A
方向に伸長し過ぎているから、ステップ11に移って補
償演算値u3 を−Kb (u3 =−Kb )に設定する。そ
して、ステップ13,14の処理により、スプール24
は矢示F方向に摺動変位し、油圧ポンプ15からの圧油
は油圧シリンダ12の油室12E内に供給される。
【0069】次に、ステップ13では、比例演算値u1
、積分演算値u2 、補償演算値u3および中立位置設定
値u4 の加算演算を行い、PWM信号のデューティ比に
対応した加算演算値u(u=u1 +u2 +u3 +u4 )
を算出する。
【0070】そして、ステップ14では加算演算値uを
これに対応したデューティ比のPWM信号に変換し、こ
のPWM信号を電磁アクチュエータ27に出力して、ス
プール24を摺動変位させる。これにより、油圧シリン
ダ12に供給される圧油が制御され、コントロールシャ
フト10は偏差eを減少させる方向に回動すると共に、
最適なバルブタイミングでエンジンを駆動することがで
きる。
【0071】次に、検出時点判定回路34および作動量
演算回路40による検出値yの算出処理および検出時点
判定処理について図10を参照して説明する。
【0072】まず、ステップ21では、クランク角セン
サ41からの第1の基準信号S1 が検出されたか否かを
判定し、「YES」と判定したときには、ステップ22
に移って第1の基準信号S1 と第2の基準信号S2 との
間の時間を計測するためのタイマTを零(T=0)と
し、ステップ23に移る。
【0073】一方、ステップ21で「NO」と判定した
ときには、ステップ23に移ってカム位置センサ42か
らの第2の基準信号S2 が検出されたか否かを判定し、
ステップ23で「NO」と判定したときには非検出時点
であるから、ステップ27に移って検出フラグFを零
(F=0)に設定すると共に、ステップ28でリターン
する。
【0074】また、ステップ23で「YES」と判定し
たときには、検出値yが更新される検出時点であるか
ら、ステップ24に移って検出フラグFを1(F=1)
に設定すると共に、ステップ25で第1の基準信号S1
と第2の基準信号S2 との間の時間ΔTをタイマTの値
に設定する。そして、ステップ26では、時間ΔTとエ
ンジンの回転数Nとに基づき作動量演算回路40は数1
の式からクランクシャフト1とカムシャフト4との位相
差Φを算出する共に、位相差Φに対応したコントロール
シャフト10の実回動角θを算定し、検出値yを更新す
る。
【0075】次に、検出時点判定回路34の判定結果に
基づいて積分演算の利得となる係数Ki を調整する積分
演算利得調整処理について図11を参照しつつ説明す
る。
【0076】まず、ステップ31では、検出フラグFが
1(F=1)であるか否かを判定し、「YES」と判定
したときには検出時点であるから、ステップ32に移っ
て積分演算の利得となる係数Ki をK0 (Ki =K0 )
に設定すると共に、ステップ33で検出フラグFを零
(F=0)に設定し、ステップ35に移ってリターンす
る。
【0077】一方、ステップ31で「NO」と判定した
ときには非検出時点であるから、ステップ34に移って
積分演算の利得となる係数Ki を零(Ki =0)に固定
すると共に、ステップ35に移ってリターンする。
【0078】ここで、比例演算回路30、積分演算回路
31、補償演算回路32、検出時点判定回路34および
出力信号設定回路35の動作について図12および図1
3を参照しつつ詳述する。
【0079】図12中に実線で示す特性線43は、理想
的な場合におけるPWM信号のデューティ比と流出入ポ
ート21,22の開度との関係を示している。なお、図
12の特性線図では、スプール24が中立位置から矢示
E方向に移動して流出入ポート21,22を開口させた
ときに、流出入ポート21,22の開度を正の値で表
し、スプール24が中立位置から矢示F方向に移動した
ときの流出入ポート21,22の開度を負の値として表
している。
【0080】そして、PWM信号のデューティ比が50
%のときには、スプール24は流出入ポート21,22
を完全に閉塞する中立位置にあり、流出入ポート21,
22の開度は百分率として0%となる。また、PWM信
号のデューティ比が50%から(50+Δ1 )%の間
は、スプール24は中立位置から矢示E方向に一定寸法
δ内で移動するため、流出入ポート21,22の開度は
0%に保持される。さらに、PWM信号のデューティ比
が50%から(50−Δ1 )%の間は、スプール24は
中立位置から矢示F方向に一定寸法δ内で移動するた
め、流出入ポート21,22の開度は0%に保持され
る。
【0081】また、PWM信号のデューティ比が100
%程度のときには、流出入ポート21,22の開度は1
00%となり、スプール24が矢示E方向に最大移動す
ることにより、流出入ポート21,22は油圧シリンダ
12を最大伸長させるように最大開度となる。一方、P
WM信号のデューティ比が0%程度のときには、流出入
ポート21,22の開度は−100%となり、スプール
24は矢示F方向に最大移動することにより、流出入ポ
ート21,22は油圧シリンダ12を最縮小させるよう
に最大開度となる。
【0082】しかし、実際のスプール弁17ではスプー
ル24の製造誤差やばね26の経時変化等によって、P
WM信号のデューティ比を50%としたときにもスプー
ル24が一定の戻り位置(中立位置)に復帰しないこと
がある。また、電磁アクチュエータ27内のコイル部2
7Bは長時間の作動で発熱すると共に、エンジンからの
熱伝導等によって熱抵抗が生じることがあり、この場合
でもスプール弁17の戻り位置に復帰しないことがあ
り、図12中に点線で示す特性線44のように戻り位置
のずれΔ2 が生じることがある。
【0083】このため、本実施例では偏差eに対する積
分演算を行う積分演算回路31を設け、戻り位置のずれ
Δ2 を補償する演算値を出力している。これによって、
ロッド12Cは目標とする位置である本来の停止位置付
近で微小摺動を繰返す実質的な停止状態にすることがで
き、本来の停止位置から位置ずれした状態で実質的な停
止状態となるのを防止している。
【0084】次に、積分演算回路31および検出時点判
定回路34の作用について図13を参照しつつ詳述す
る。ここで、図13は検出値y、比例演算値u1 、積分
演算値u2 、補償演算値u3 と時間との関係を示してい
る。また、目標値rは図13中に一点鎖線で示す特性線
45のように一定値に変更されたものとし、コントロー
ルユニット28は10ms程度の時間間隔でPWM信号
を出力するものとする。
【0085】このとき、積分演算の利得となる係数Ki
を常時K0 (Ki =K0 )に設定した場合を比較例とし
て点線で示す。まず、目標値rが初期値r0 からステッ
プ状に変化した直後には、比例演算値u1 は特性線46
のように偏差e(e=r−y)に対応して大きな値とな
る。そして、補償演算値u3 は特性線47のように偏差
eが正の値(e>0)であるため、不感帯の一定寸法δ
に対応した定数Kb となる。また、積分演算値u2 は特
性線48に示すように、偏差eに対応して増加する。
【0086】これにより、スプール24は、例えば補償
演算値u3 に応じて矢示E方向に一定寸法δだけ摺動変
位すると共に、比例演算値u1 と積分演算値u2 とに応
じて矢示E方向に摺動変位する。そして、ロッド12C
は矢示A方向に伸長し、油圧シリンダ12の油室12D
内には油圧ポンプ1からの圧油が供給されると共に、コ
ントロールシャフト10が矢示C方向に回動し、クラン
クシャフト1とカムシャフト4との位相差Φが変化す
る。
【0087】ここで、検出値yはクランク角センサ41
からの第1の基準信号S1 とカム位置センサ42からの
第2の基準信号S2 とに基づき算出されるため、検出値
yは特性線49に示すように階段状に時間変化する。そ
して、各基準信号S1 ,S2が出力されるまでの一定時
間τ1 はエンジンの回転数Nに依存し、例えば回転数N
が1000rpmでは60ms程度になる。これに対
し、コントロールユニット28は電磁アクチュエータ2
7を駆動するためのPWM信号を10ms毎に出力する
から、検出値yが算出されてから次なる検出値に更新さ
れるまでの間に例えば6回の演算を行うことになる。こ
のとき、検出値yが算出された直後に行う1回の演算は
検出値yに基づき行うのに対し、他の5回の演算は前回
の検出値yに基づき行うことになる。
【0088】このとき、比例演算値u1 と補償演算値u
3 とは一定時間τ1 の間では各特性線46,47に示す
如く時間変化しない。一方、積分演算回路31は特性線
50に示す偏差e(e=r−y)を時間積分するため、
積分演算値u2 は図14中の特性線51に示す如く増加
すると共に、過大な値になり易いことが確認されてい
る。
【0089】このため、積分演算値u2 は図13中の特
性線48に示すように短時間で大きな値となり、目標値
rが変更されてから一定時間τ2 が経過すると、積分演
算値u2 によってスプール24は矢示E方向に変位し過
ぎることとなり、油圧シリンダ12にオーバーシュート
が発生する。
【0090】そして、検出値yが目標値rを越えると、
比例演算値u1 は偏差eに対応して負の値となり、補償
演算値u3 は定数−Kb となると共に、積分演算値u2
は徐々に減少する。このようにして、積分演算値u2 は
戻り位置のずれΔ2 に対応した定数(一定値u20)を出
力することになると共に、偏差eがほぼ零(e=0)と
なってコントロールシャフト10は目標回動角となって
実質的な停止状態となる。
【0091】このように、検出値yが更新されない間も
積分演算を行った場合には、エンジンの回転数Nが低回
転域となったときに、積分演算値u2 が戻り位置のずれ
Δ2を補償するための一定値u20よりも過大となり、油
圧シリンダ12にオーバーシュートが発生すると共に、
コントロールシャフト10が目標値rに収束するまでに
要する時間が増加する傾向がある。
【0092】これに対し、本実施例では検出時点判定回
路34によって検出時点と判定したときのみ積分演算を
行い、非検出時点には積分演算の利得となる係数Ki を
零(Ki =0)に設定する構成としている。この場合、
積分演算値u2 は図14中の特性線52に示すように偏
差eの時間変化に応じて変化する。
【0093】これにより、積分演算値u2 は図13中の
特性線53に示すように徐々に増加し、戻り位置のずれ
を補償するための一定値u20よりも過大に大きくなるの
を防止できる。また、比例演算値u1 は特性線54のよ
うに偏差eに対応した値となり、補償演算値u3 は特性
線55のように偏差eが正の値(e>0)であるため、
不感帯の一定寸法δに対応した定数Kb となる。これに
より、スプール24が矢示E方向に摺動変位し、ロッド
12Cは矢示A方向に伸長すると共に、コントロールシ
ャフト10は矢示C方向に回転し、検出値yは特性線5
6に示す如く目標値rに速やかに収束する。また、オー
バーシュートの発生を防止できるから、コントロールシ
ャフト10は目標回動角を越えて矢示C方向に行き過ぎ
ることはなく速やかに実質的な停止状態にでき、コント
ロールシャフト10を目標回動角に向けてより高い応答
性をもって作動させることができる。
【0094】かくして、本実施例によれば、スプール弁
17を制御するコントロールユニット28内に比例演算
回路30、積分演算回路31、補償演算回路32および
検出時点判定回路34を設けたから、比例演算回路30
によって偏差eに対応してスプール24を摺動変位させ
て偏差eを減少でき、積分演算回路31によってスプー
ル弁17に生じる戻り位置のずれΔ2 を補償でき、補償
演算回路32によってスプール弁17の不感帯補償を行
うことができると共に、検出時点判定回路34の判定結
果に基づき積分演算を行うことができる。
【0095】また、検出時点判定回路34が検出時期と
判定したときのみ積分演算を行うことによって、積分演
算値u2 が過大になるのを防止できると共に、油圧シリ
ンダ12にオーバーシュートが発生するのを防ぎ、油圧
シリンダ12の作動を適正化できる。さらに、油圧シリ
ンダ12によってコントロールシャフト10を目標値r
に向けて速やかに回動させつつ、コントロールシャフト
10が目標回動角に達したときに実質的な停止状態にす
ることができ、フィードバック制御の信頼性や安定性を
向上できる。
【0096】そして、偏心機構7によってクランクシャ
フト1とカムシャフト4との間に生じる位相差Φを制御
し、エンジンの運転状態に対応した最適な状態でエンジ
ンを駆動することができると共に、適切な吸気や排気が
行われ、エンジンの運転性能が向上できる。
【0097】さらに、作動検出手段を作動量演算回路4
0、クランク角センサ41およびカム位置センサ42と
から構成したから、エンジンの点火時点等を検出するた
めに設けられるクランク角センサ41とカム位置センサ
42とからの各基準信号S1,S2 とに基づきコントロ
ールシャフト10の実回動角θを演算でき、コントロー
ルシャフト10の実回動角θを検出するためのポテンシ
ョンメータ等を別途設ける必要がなく、製造コストを低
減することができる。また、クランク角センサ41とカ
ム位置センサ42とを検出時点判定回路34に接続する
構成としたから、検出時点判定回路34は第1,第2の
基準信号S1 ,S2 に基づき検出値yが更新される検出
時点を確実に判定することができる。
【0098】なお、前記実施例では、スプール24を比
例ソレノイド等の電磁アクチュエータ27によって摺動
変位させるものとしたが、本発明はこれに限らず、比例
ソレノイドに代わってリニア型のステッピングモータを
用いてもよい。
【0099】また、前記実施例では、検出時点判定回路
34はクランク角センサ41からの第1の基準信号S1
とカム位置センサ42からの第2の基準信号S2 とに基
づき検出時点を判定するものとしたが、本発明はこれに
限らず、クランク角センサ41からの第1の基準信号S
1 とカム位置センサ42からの第2の基準信号S2 との
うちいずれか一方の基準信号によって検出時点を判定す
る構成としてもよい。
【0100】さらに、前記実施例ではクランク角センサ
41とカム位置センサ42とからエンジンの1回転当り
に1回の各基準信号S1 ,S2 を出力させるものとして
述べたが、本発明はこれに限らず、例えばエンジンの1
回転当りに2回以上の各基準信号S1 ,S2 をクランク
角センサ41とカム位置センサ42とからそれぞれ出力
させる構成としてもよい。
【0101】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、弁制御手段に偏差に対する積分演算を行う積分演
算手段を設けたから、制御弁機構に生じる弁体の戻り位
置のずれを確実に補償することができる。また、検出時
点判定手段により検出時点と判定したときにのみ積分演
算手段の演算値を出力し、非検出時点では積分演算手段
による演算値の出力を中断でき、出力信号設定手段によ
る制御信号が過大となってオーバーシュート等が発生す
るのを良好に防止できると共に、制御弁機構に生じる戻
り位置のずれを短時間で補正でき、アクチュエータを目
標とする位置で速やかに実質的な停止状態にすることが
できる。
【0102】また、アクチュエータの作動を適正化でき
ると共に、フィードバック制御の信頼性や安定性を向上
でき、アクチュエータによって回転位相可変手段を作動
させてクランクシャフトとカムシャフトとの間に生じる
位相差を制御し、エンジンの運転状態に対応した最適な
状態でエンジンを駆動することができると共に、適切な
吸気や排気が行われ、エンジンの運転性能が向上でき
る。
【0103】また、請求項2の発明によれば、作動検出
手段をクランク位置検出器、カム位置検出器および作動
量演算回路から構成したから、エンジンの点火時点等を
検出するために設けられるクランク位置検出器からの第
1の基準信号とカム位置検出器からの第2の基準信号と
に基づき回転位相可変手段の作動量を演算でき、回転位
相可変手段の作動量を検出するためのポテンションメー
タ等を別途設ける必要がなく、製造コストを低減するこ
とができる。また、第1,第2の検出信号に基づき検出
値が更新される検出時点を確実に判定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるエンジンのバルブタイミ
ング制御装置に設けるクランクシャフトおよびカムシャ
フト等を示す一部破断の正面図である。
【図2】図1中のクランクシャフトおよびディスクホル
ダ等を油圧シリンダと共に示す斜視図である。
【図3】偏心ディスクをコントロールシャフト等と共に
示す図1中の矢示 III−III 方向からみた断面図であ
る。
【図4】油圧シリンダおよび制御弁装置等を示す断面図
である。
【図5】弁ケーシングのポートとランドとの関係を示す
図4中の矢示V−V方向からみた拡大断面図である。
【図6】図4中に示すコントロールユニット等の制御ブ
ロック図である。
【図7】クランクシャフト、カムシャフト、クランク角
センサおよびカム位置センサ等を示す説明図である。
【図8】クランク角センサおよびカム位置センサから出
力される基準信号を示す特性線図である。
【図9】コントロールユニットによるバルブタイミング
制御処理を示す流れ図である。
【図10】図9中の検出値算出処理を示す流れ図であ
る。
【図11】図9中の積分利得調整処理を示す流れ図であ
る。
【図12】コントロールユニットから出力されるPWM
信号のデューティ比と流出入ポートの開度との関係を示
す特性線図である。
【図13】コントロールシャフトを回動させるときの検
出値、比例演算値、積分演算値および補償演算値の変化
特性を示す特性線図である。
【図14】偏差と積分演算値との関係を示す特性線図で
ある。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 4 カムシャフト 7 偏心機構(回転位相可変手段) 12 油圧シリンダ(アクチュエータ) 14 タンク 15 油圧ポンプ 16 制御弁装置(制御弁機構) 24 スプール(弁体) 27 電磁アクチュエータ 28 コントロールユニット(弁制御手段) 29 偏差演算回路(偏差演算手段) 30 比例演算回路(比例演算手段) 31 積分演算回路(積分演算手段) 32 補償演算回路(補償演算手段) 34 検出時点判定回路(検出時点判定手段) 35 出力信号設定回路(出力信号設定手段) 39 目標値設定回路(目標値設定手段) 40 作動量演算回路 41 クランク角センサ(クランク位置検出器) 42 カム位置センサ(カム位置検出器)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のバルブタイミングを可変に制
    御するため、該内燃機関のクランクシャフトとカムシャ
    フトとの回転位相に位相差を生じさせる回転位相可変手
    段と、 該回転位相可変手段を作動させるため、液圧源から給排
    される液圧によって駆動制御されるアクチュエータと、 該アクチュエータと前記液圧源との間に配設され、常時
    は弁体を一定幅の不感帯をもって中立位置に保持し、前
    記液圧源からアクチュエータに液圧を給排するときには
    前記弁体を中立位置から摺動変位させる制御弁機構と、 前記アクチュエータを作動させるため、該制御弁機構の
    弁体を制御信号に応じて摺動変位させる弁制御手段とか
    らなる内燃機関のバルブタイミング制御装置において、 前記弁制御手段は、前記バルブタイミングを前記内燃機
    関の運転状態に対応して変化させるように、前記回転位
    相可変手段を作動させるための目標値を設定する目標値
    設定手段と、 前記クランクシャフトとカムシャフトとの位相差から前
    記回転位相可変手段の作動状態を検出する作動検出手段
    と、 前記目標値設定手段による目標値と該作動検出手段によ
    る検出値との偏差を演算する偏差演算手段と、 該偏差演算手段からの偏差に対する比例演算を行う比例
    演算手段と、 前記偏差演算手段からの偏差に対する積分演算を行う積
    分演算手段と、 前記制御弁機構の不感帯補償を行うため、前記偏差演算
    手段による偏差に対して前記不感帯分を補償演算する補
    償演算手段と、 前記作動検出手段による検出値が更新されるときを検出
    時点と判定し、これ以外のときを非検出時点として判定
    する検出時点判定手段と、 該検出時点判定手段により検出時点と判定したときに
    は、前記比例演算手段、積分演算手段および補償演算手
    段によるそれぞれの演算値に基づいて前記制御弁機構に
    出力すべき制御信号を設定し、非検出時点と判定したと
    きには前記比例演算手段および補償演算手段によるそれ
    ぞれの演算値から制御信号を設定する出力信号設定手段
    とから構成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記作動検出手段は、クランクシャフト
    の回転位相が一定の回転位相となったときに第1の基準
    信号を出力するクランク位置検出器と、カムシャフトの
    回転位相が一定の回転位相となったときに第2の基準信
    号を出力するカム位置検出器と、前記クランク位置検出
    器からの第1の基準信号と該カム位置検出器からの第2
    の基準信号とに基づき前記回転位相可変手段の作動量を
    演算する作動量演算回路とから構成してなる請求項1に
    記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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