JPH10266614A - 車両の車載装置 - Google Patents

車両の車載装置

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JPH10266614A
JPH10266614A JP9512997A JP9512997A JPH10266614A JP H10266614 A JPH10266614 A JP H10266614A JP 9512997 A JP9512997 A JP 9512997A JP 9512997 A JP9512997 A JP 9512997A JP H10266614 A JPH10266614 A JP H10266614A
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JP
Japan
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vehicle
lifter
fork
frame
forks
Prior art date
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JP9512997A
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English (en)
Inventor
Kiyonori Takeda
清則 竹田
Teruyuki Tanigawa
照幸 谷川
Makoto Tani
誠 谷
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Kitagawa Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Iron Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体駐車場において車両の車載部にフォーク
を用いて車両を受渡しする車両の車載装置に関するもの
で、車両を昇降装置などから車室へ移載した後昇降装置
が、上方又は下方へ向けて支障なく昇降できる車両の車
載装置を提供することを目的とする。 【構成】 本体と、該本体に支承された基台と、該基台
から水平方向へ突出する複数のフォークを備え、前記基
台から他の基台へ上下方向に車両の受渡しを行う車載装
置であって、前記フォークが基台から水平方向へ向けて
のフォークの突出を解除する退避構造になされている車
両の車載装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体駐車場におい
て車両の車載部にフォークを用いて車両を受渡しする車
両の車載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】立体駐車場内を水平・水垂方向に移動
し、車両の昇降装置を備えた走行台車を使用して車両を
格納する際、車両の車載部にフォーク(櫛歯)を用いて
車両の受渡し即ち移載を行なう装置は多く、例えば特開
平4−250275号公報などがある。この装置は、走
行台車及び車室の車載部にフォークを用い走行台車の昇
降装置が下降し上方から車室のフォークを通過して車両
を車室のフォークに移載する構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造では車両を車室のフォークに移載した後、昇降
装置のフォークは車両が障害となって上方へ向けて移動
することができず、昇降装置は車室のフォークより下方
に降ろした状態で水平方向へ移動せざるを得ず、車室が
満車の場合には所定の車室外まで走行台車を移動する必
要が生じていた。また、車室のフォーク下方に走行台車
の走行装置が通過する空間が必要であり、車室の高さが
高くなる要因のひとつになっていた。
【0004】本発明は、上記問題に鑑み、車両を昇降装
置などから車室へ移載した後昇降装置が、上方又は下方
へ向けて支障なく昇降できる車両の車載装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の車両の車載装置は、本体と、該本体に支承
された基台と、該基台から水平方向へ突出する複数のフ
ォークを備え、前記基台から他の基台へ上下方向に車両
の受渡しを行う車載装置であって、前記フォークが基台
から水平方向へ向けてのフォークの突出を解除する退避
構造になされている。
【0006】請求項2によると、前記退避構造が、複数
のフォークを基台を支点として水平方向へ回動するリン
ク機構になされている。請求項3によると、前記退避構
造が、複数のフォークの一端を基台に固着し、フォーク
が水平方向から下方へ向けて垂れ下がる向きに基台を回
動する垂れ起き機構になされている。
【0007】請求項4によると、前記退避構造が複数の
フォークの一端を基台に固着し、フォーク先端が概ね水
平に退避すると共に基台が概ね鉛直に上昇する起伏機構
になされている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい形態につ
いて図面に基づき説明する。図1、図2及び図3は本発
明の立体駐車装置を使用する立体駐車場を建物地下躯体
に設置する場合の立体駐車場の断面図及び平面図を示し
たものである。図2は図1のa矢視に、図3はb矢視に
それぞれ対応するものである。建物の地下躯体は、その
天井と床を支える柱55を結ぶ底梁53及び天井梁52
により、格子状に分断された空間が床側及び天井側に形
成されている。この地下躯体において、天井側に車両を
格納保管する多数の上段車室2からなる車室層と床側に
下段車室3よりなる車室層を所定の間隔をおいて配置す
る。この車室層に上下を挟まれる搬送空間54へは、車
両を水平方向に搬送する自走式の走行台車4を設置す
る。この走行台車4は床面の梁または柱等で支持する走
行レール5に沿って往復自在に移動する。
【0009】走行台車4の構造を立体駐車装置の正面模
式図である図4及び、走行台車4の断面模式図である図
5に基づき説明する。走行台車4は、走行フレーム6
と、上段車室2へ車両を搬送する上段リフタ7と、同様
に下段車室3へ搬送する下段リフタ8により構成され
る。走行フレーム6は上下2段の横行レール50・51
を備え、上段リフタ7は下側横行レール51に沿って、
下段リフタ8は上側横行レール50に沿って、それぞれ
走行フレーム6上を往復自在に自走する。また、上段リ
フタ7と下段リフタ8の2基のリフタ間で車両の移載を
行うことが可能な構造になされている。
【0010】図4及び図5を用いて下段リフタ8の構造
を説明する。下段リフタ8は、車両を車載する車載部と
して、水平方向へ向けて突出して設ける櫛歯状のフォー
ク11を備える昇降フレーム9(基台)を設け、該昇降
フレーム9を懸架しその昇降手段を搭載する横行フレー
ム10より構成する。昇降フレーム9は、横行フレーム
10に設ける昇降手段によりワイヤロープ57を介して
駆動される。ワイヤロープ57の一端を昇降フレーム9
の隅部付近に接合し、横行フレーム10に設ける転向滑
車58及び駆動手段であるシリンダ56の先端に設置す
る動滑車59を経て、他端を横行フレーム10に接合し
た構成をなし、該シリンダ56の伸縮より昇降フレーム
9の昇降を行う。昇降ストロークに応じて動滑車列を多
重にしてもよいし、ワイヤロープ57はチェーン等と替
わり得る。また、昇降フレーム9には案内ローラ46が
取付られており、横行フレーム10に懸垂固定する支持
マスト47、及び地下躯体又は下段車室から起立固定す
る支持マスト48に案内されて昇降する。昇降フレーム
9が任意の下段車室3へ昇降可能な位置にある時、支持
マスト47、48は直線上に揃うよう設けている。
【0011】次に、図4及び図5に基づき上段リフタ7
の構造の説明を行う。上段リフタ7は、上記走行フレー
ム6の横行レール5に沿って往復自在に配置する横行フ
レーム16と、該横行フレーム16上に設置するパンタ
グラフ式の昇降フレーム17と、及び該昇降フレーム1
7の上部で旋回輪軸受19を介して旋回自在に支承され
る旋回フレーム18とから構成される。上段リフタ7の
車載部は、旋回フレーム18(基台)と該旋回フレーム
18の水平方向へ向けて突出して設けられた櫛歯状のフ
ォーク21により構成され、旋回フレーム18が備える
旋回輪軸受19の外輪ギアを係合駆動する旋回モータ2
0によって旋回可能になされている。
【0012】前述の構造を有する下段リフタ8及び上段
リフタ7において、2基のリフタ間で車両の移載を行う
為に以下の構成を備える。図5及び図6に下段リフタ8
と上段リフタ7の構造を示す模式図を示し、該図に基づ
き説明する。下段リフタの昇降フレーム9の昇降に妨げ
とならない位置に設ける伸縮自在な連結手段22で、下
段リフタの横行フレーム10と上段リフタの横行フレー
ム16を横行方向で一致する位置関係で連結する。図示
しない横行用モータを上段リフタまたは下段リフタのど
ちらか一方に設け、上段リフタ7及び下段リフタ8が一
体となり横行する構造とする。また、上段リフタのフォ
ーク21及び旋回フレーム18は、下段リフタのフォー
ク11及び昇降フレーム9と同一平面で干渉しない位置
に配置する。加えて、上段リフタの昇降フレーム17
は、下段リフタの昇降フレーム9から突出するフォーク
11の間隔内で昇降可能に設ける。従って、横行方向で
一致させた2基のリフタにおいて、直上に下段リフタ8
があっても上段リフタ7は昇降可能になされている。
【0013】他方、上記位置関係の2基のリフタにおい
て、下段リフタの昇降フレーム9の昇降に際し、上段リ
フタの横行フレーム16と干渉が生じる。この干渉を避
ける為、上記連結手段22を横行方向へ伸長させること
により、上段リフタの横行フレーム16を横行させる。
従って、下段リフタの昇降フレーム9の昇降範囲から上
段リフタ7は退避し、下段リフタ8の昇降を可能とす
る。この時、上段リフタ7の横行反力により下段リフタ
8の位置ズレを防止する為、下段リフタ8からノックピ
ンを必要に応じて突出させ、予め設ける走行フレーム6
上の穴と係合させる方法や、クランプ等により走行フレ
ーム6を把握する方法により、下段リフタ8を走行台車
に固定する。
【0014】連結手段は油圧、空気圧、電気等を駆動源
とするシリンダにより伸縮するが、ラックとピニオン、
チェーンとスプロケットの組合せを伸縮機構に替えても
支障はない。又、上段リフタ7と下段リフタ8の連結又
は切り離しを可能にする係合手段を用い、且つ上段リフ
タ7のみに横行駆動手段を持ち、待避時は該係合手段を
切り離した後上段リフタ7のみ横行して待避する構造と
してもよい。
【0015】前述の如く一体で横行する上段リフタ7及
び下段リフタ8において、以下の手順で2基のリフタ間
で車両の移載を行う。図7〜図11に上段リフタ7上の
車両を下段リフタ8へ移載する動作の模式図をそれぞれ
示し、該図に基づき説明を行う。
【0016】図7は、上段リフタのフォーク21上に車
両を車載している図である。原則としてこの状態で車両
の水平方向へ向けて搬送を行う。図7の状態から上段リ
フタの昇降フレーム17が下降を開始し、図8に示す如
く、真下に停止している下段リフタのフォーク11と上
段リフタフォーク21の車載面が一致する。この時、車
両Aは上段リフタのフォーク21と下段リフタのフォー
ク11の両方のフォークに載っている状態となる。更に
上段リフタの昇降フレーム17が下降すると、上段リフ
タのフォーク21は停止している下段リフタのフォーク
11とすれ違い、車両は下段リフタのフォーク11上に
残る。一方、上段リフタの昇降フレーム17は下降を続
け、下限位置に達して停止する。この時の両リフタの関
係を図9に示す。
【0017】更に、下段リフタのフォーク11上の車両
を真下の下段車室3に下降させすれ違いさせる場合は、
図10に示す如く、前述連結手段22の伸長により上段
リフタの横行フレーム16が横行し、下段リフタのフォ
ーク11及び昇降フレーム9の昇降範囲を確保する。次
に、図11に示す如く、下段リフタのフォーク11及び
昇降フレーム9は下降を開始し、真下の下段車室3へ向
かう。
【0018】この際、走行フレーム6は下段車室3に収
納される車両とのスキマを支障がない程度に小さく設置
されている。この為に上段リフタ7から下段リフタ8へ
の移載時、下段リフタ8を上昇させることによって搬送
空間内にてスムースな移載を行なうことができる。図1
9は、上段リフタ7から下段リフタ8へ車両を移載する
場合の断面の模式図である。下段リフタ8の横行フレー
ムは、横行車輪を持つサドル62が横行フレーム10の
前後方向へ配設され、且つ、ローラ63によって支持さ
れ昇降シリンダ64によって昇降を自在とされている。
図19において、上段リフタ7は最も縮んだ状態を示
し、2点鎖線で示す位置まで横行フレーム10が上昇で
きる。この構造によって搬送高さを低く押さえることに
なり、地下躯体の深さを浅くすることができ、工事費の
大巾な削減ができる。
【0019】尚、真上の上段車室7へ車両の搬送を行う
場合、図7の状態において上段リフタの昇降フレーム1
7が上昇することにより可能となる。
【0020】次に、車両を格納する下段車室3の構造を
図1及び図4に基づき説明する。下段車室3の車載部6
0は、地下躯体1の床面から突出する梁によって形成さ
れる格子状空間に納まる様に並列配置する。車載部60
は、床面に固定する車室台24(基台)及び該車室台2
4(基台)の水平方向へ向けて突出して設けられた櫛歯
状のフォーク23により構成され、車室台24(基台)
及びフォーク23は、下段リフタのフォーク11及び昇
降フレーム9と同一平面で干渉しない形状に構成する。
【0021】上記下段車室3へ下段リフタ8により車両
を搬送し、かつ移載を行うが、車両の移載を可能とする
為、下段リフタのフォーク11に退避機構を設ける。図
12のイ及び図12のロに退避機構の一例を示すが、こ
の退避機構は、下段リフタのフォークを水平方向へ向け
て回避する畳み構造をなしている。詳細には、下段リフ
タのフォーク11の一端を回転自在に昇降フレーム9へ
支承し、フォーク11またはフォーク軸部12に設ける
リンクアーム13を各々ロッド14にて連結するこによ
り多重の平行リンクを構成すると共に、リンクアーム1
3の一端を駆動用シリンダ15に接続する。この時、フ
ォーク11の回転支承位置をフォーク部材厚さ寸法以上
にオフセットした配列にする為、シリンダ15の伸縮に
より昇降フレーム9内にフォーク11を完全に格納でき
る。
【0022】尚、上記フォーク11の軸部にピニオンを
設置し、各軸部のピニオンをラックにより同期回転させ
てフォーク11の折畳みを行っても差し支えない。ま
た、シリンダの替わりにラック及びピニオンを設けても
よい。
【0023】前述した構造の下段リフタ8及び下段車室
3において、以下の手順で車両の移載を行う。図13の
イ乃至ホに下段リフタの昇降フレーム9上の車両Aを下
段車室3へ移載する動作の模式図をそれぞれ示し、該図
に基づき説明を行う。図13のイは、下段リフタのフォ
ーク11上に車両Aを搭載している図であり、この状態
から下段リフタの昇降フレーム9が下降を開始し、図1
3のロに示す如く下段リフタのフォーク11と下段車室
のフォーク23の車載面が一致する。この時、車両Aは
下段リフタのフォーク11と下段車室のフォーク23の
両方のフォークに載っている状態となる。更に下段リフ
タの昇降フレーム9が下降すると、下段リフタのフォー
ク11は下段車室のフォーク23とすれ違い、車両は下
段車室のフォーク23上に残る。一方、下段リフタの昇
降フレーム9は下降を続け、下限位置に達して停止す
る。この時の配置を図13のハに示す。この時、下段リ
フタのフォーク11は、前述した退避機構により昇降フ
レーム9(基台)に格納され、図13のニの状態とな
る。この状態で下段リフタの昇降フレーム9が上昇を行
えば、図13のホに示す如く下段車室のフォーク23上
の車両と干渉することなく上昇でき、車両の移載が完了
する。
【0024】一方、車両を格納する上段車室2の構造を
図2及び図14に基づき説明する。上段車室2は、地下
躯体1の天井面から突出する梁によって形成される格子
状空間に納まるように並列配置し、地下躯体1に支持さ
れる車室フレーム25と櫛歯状のフォーク26を備える
開閉フレーム27から構成する。実施例において車室フ
レーム25は地下躯体1の柱または壁に両端部を固定す
る2本の平行な支持梁であるが、車室フレーム25に柱
部材を設け、地下躯体1の床面で支持しても差し支えな
い。車室フレーム25の地下室搬入に支障がある場合、
分割する車室フレーム25を地下室内で接合して使用す
ると共に、接合部を地下室天井または梁に設置する部材
により吊下支持する構造を採用する。
【0025】上段車室2の車載部61は、長辺方向に配
置する一対の開閉フレーム27(基台)と、該開閉フレ
ーム27(基台)の水平方向へ向けて突出して設けられ
た櫛歯状のフォーク26とから構成される。該フォーク
26は前述の上段リフタのフォーク21と上下方向です
れ違い可能な配置になされており、任意の上段車室の直
下に位置する上段リフタ7は上段車室2を通過して昇降
できる。
【0026】また、開閉フレーム27はフォーク26が
下方に向かって回避する垂れ起き構造の退避機構を備え
る。開閉フレーム27の両端に備えた回転軸28を車室
フレーム25に設ける軸受29により回転自在に支承す
る。更に、その一端にローラ31を備える揺動アーム3
0を、回転軸28の両側先端部にフォーク26と同じ向
きで固着する。
【0027】車室フレーム25には、各上段車室2の短
辺方向中央でロック手段32を設ける。該ロック手段3
2は空気圧または油圧シリンダ、ソレノイド、ねじとモ
ータを組合せた方式等によりピン49を出入りさせる手
段であり、該ピン49により揺動アーム30の揺動を拘
束し、開閉フレーム27全体を固定する。
【0028】図15に示す如く、ロック手段32を解除
すると、開閉フレーム27はその回転軸28を回転中心
として重力により下方へ開き、車室フレーム25に設け
る緩衝器45と揺動アーム30が衝突することにより、
垂れ下がって停止する。ゴム等の弾性体あるいは空気
圧、油圧を用いた緩衝手段である緩衝器45は、揺動ア
ーム30の回転ストッパを兼ねると共に、フォーク26
の衝突時の跳返りを防止する。この状態でフォーク26
は上段リフタ7の昇降範囲外に垂れ下がる為、車両を搭
載した上段リフタ7の昇降が可能となる。
【0029】上段リフタのフォーク21上の車両を上段
車室のフォーク26上に移載する場合、フォーク26及
び揺動アーム30が下方に垂れ下がった状態で、上段リ
フタ7が上昇を開始する。ある昇降高さで、図16に示
す如く、上段リフタ旋回フレーム18端部に設けたガイ
ド33と揺動アーム30の先端に取付けられたローラ3
1が接触する。更に上段リフタ7が上昇を続けると、接
触したローラ32がガイド33に沿って移動することに
より、揺動アーム30及びフォーク26が水平状態、即
ち閉じた状態となる。この状態で上段リフタ7が上昇を
停止し、ロック手段32のピン49が突出することによ
り揺動アーム30を拘束すると共に、開閉フレーム27
及びフォーク26を固定する。続いて、上段リフタ7が
下降を開始すれば、上段リフタのフォーク21は、閉じ
た状態で固定された上段車室のフォーク26とすれ違
い、この時車両は移載される。本実施例において、開閉
フレーム27の開閉に重力と上段リフタ7の上昇動作を
利用して、フォーク26の開閉を行っているが、別途駆
動源を備えるシリンダやギヤ等を用いて開閉フレーム2
7の開閉を行ってもよい。
【0030】上車室2の車載台に好適なさらに別な櫛歯
の開閉機構の例を図20、図21に示す。図20は、上
車室の上方から見た上段リフタ7Aと上車室の部分模式
図であり、図21は図20に示すf矢視図である。上段
リフタ7Aは、上部にフォーク基台65を備え、該フォ
ーク基台65には水平方向へ伸縮自在な持ち上げアーム
66と押し広げアーム67が新たに付加されている。上
車室は、車室フレーム25に対して直角に水平方向へ延
びる開閉フレーム27と継き梁70とからなり、開閉フ
レーム27は水平方向へ延びるフォーク26と共に上段
リフタ7Aからの作用力によって90度上方へ向けて競
り上がる構造になされている。今、収納している車両を
取り出しに行く場合に付いて説明する。上車室のフォー
ク26は、車両を収納している場合は当然水平に位置し
ているが、収納していない場合は、図中Xのように基台
を上にして立っている。車両を載せた上車室のフォーク
26は、車室フレーム25の繋ぎ梁70に設けたブラケ
ットテ71にフォーク基台65を預けて、ローラー部と
共に荷重を支えられている。 1.上段リフタのフォーク基台65に設けた持ち上げア
ーム66を広げながら上段リフタ7を競り上げる。(図
21の矢印) 2.上段リフタ7のフォーク21が車両を持ち上げた
後、持ち上げアーム16が上車室のフォーク26の開閉
フレーム27を若干持ち上げる。(同矢印) 3.若干持ち上げて角度が付いたフォーク26の先端
を、押し広げアーム67が押し広げて(同矢印)フォ
ーク26を逆立ちさせ、図示しないがロック装置でフォ
ークを引っかけて復帰しないように保持する。この際、
上車室のフォーク26はリンクレバー68とローラー6
3により二点鎖線で示す軌跡で起伏し、リンク機構はフ
ォーク先端を概ね水平に、フォーク基台を概ね鉛直に移
動しながら起伏する位置関係になされている。 4.上段リフタ7を下げながら、持ち上げアーム66と
押し広げアーム67を縮める。押し広げアームと持ち上
げアームは、上段リフタのフォーク基台に取り付けた油
圧シリンダ64などの直動源により駆動されている。
【0031】そのほか、上記下段リフタのフォーク11
の退避機構と同様にフォーク26のみを開閉フレーム2
7(基台)へ水平方向に格納する方法、スライド機構を
備えたフォーク26を隣接する上段車室へ待避させる方
法、或は回転軸を省略した開閉フレーム27にそれぞれ
横行装置を設け、上段車室短辺方向寸法を可変とする方
法によりフォークを退避する構造を採用することもでき
る。要するに、上段車室のフォーク26と上昇する上段
リフタ7上の車両の干渉を一時的に避ける手段を上段車
室2に設ければ、上段リフタ7の車両を上段車室2に移
載することが可能となる。
【0032】本実施例において、建物地下躯体に設置す
る為、車両乗込フロアを地上に設定する場合、図1に示
す如く、車両を乗込フロ39アから駐車空間に移送する
手段として入出庫リフタ34を、また入出庫時の利用者
の安全を考慮し、入出庫室35を別途設ける。入出庫リ
フタ34の構造を図17に示す。地下躯体天井部に吊下
げて設置するパンタグラフ式の昇降フレーム36及び車
両を搭載する積載フレーム37より構成する。車両を車
載する車載部は、積載フレーム37(基台)と該積載フ
レーム37(基台)の水平方向へ向けて突出して設けら
れたフォーク38より構成する。該フォーク38は上段
リフタのフォーク21と上下方向ですれ違い可能な位置
に設置すると共に、前記上段車室のフォーク26及び開
閉フレーム27と同様の垂れ起き構造をなす退避機構を
備える。また、積載フレーム37は、その両端に固定す
る一対の昇降フレーム36によって、車両乗込フロア3
8と上段車室のフォーク高さの間を昇降往復する。
【0033】積載フレーム37が車両乗込フロアと同一
面で停止している時、枠体及びフォーク以外の部分は開
口している為、別途開閉手段を備える可動床40を設け
ることにより床面を形成し、車両の乗込みを可能にす
る。可動床40の構造を図18に基づき説明を行う。車
両乗込フロア39と積載フレーム37とが同一面にある
とき積載フレーム37に干渉しない床面を形成する可動
床40は、該可動床40に固定される回転軸42を車両
乗込フロア39の開口部両側に複数設置する軸受41に
よって回転自在に支承すると共に、回転軸42の任意箇
所に固定する揺動アーム43をシリンダ44の伸縮によ
り揺動させ、可動床40を開閉する。開いた状態にある
可動床40は、入出庫リフタ34の昇降に支障とならな
いよう、入出庫リフタ34の昇降範囲より外に退避停止
する。尚、上記可動床40は両開きの開閉方式とした
が、可動床を1面で構成し、スライド及昇降させて床面
を可動させても支障はない。前述の如く、入出庫リフタ
34及び可動床40を設ける場合には、乗込フロア39
上の車両を入出庫リフタ34から走行台車4に移載した
後、走行台車の車両格納完了を待たず、入出庫リフタ3
4を再び乗込フロアに戻し車両乗込可能な状態を形成で
きる為、連続した車両乗込がある場合でも、次順の車両
はスムースに乗込みを行うことができる。即ち、入出庫
室から走行台車間の車両搬送と走行台車から各車室の車
両搬送が独立かつ重複して動作可能な為、連続する入出
庫時の所要時間が短縮できる利点を有する。
【0034】次に、上記実施例の作用について説明す
る。本実施例の立体駐車装置を用いた場合、車両の入庫
は以下の手順により行う。まず、入出庫室から走行台車
までの車両搬送及び移載について説明すると、車両を入
庫するには、入出庫室35において、車両乗込フロア3
9と同一面を形成する閉状態にある可動床40及び入出
庫リフタ34の櫛歯状のフォーク38上に車両を乗入れ
る。車両乗入が完了すると可動床40が開き、入出庫リ
フタ34は下降を開始すると共に、入出庫リフタ34の
直下に位置する走行台車4上の上段リフタ7が上昇を開
始する。入出庫リフタのフォーク38及び上段リフタの
フォーク21の車載面が同一になると、入出庫リフタ3
4及び上段リフタ7はそれぞれ昇降を停止する。入出庫
リフタのフォーク38が退避機構によって下方へ垂れ下
がり、車両は上段リフタのフォーク21上に移載され
る。上段リフタ7は水平方向へ搬送可能な高さまで下降
停止する一方で入出庫リフタ34は上昇を開始し、上昇
と共に入出庫リフタのフォーク38及び可動床40は閉
動作を行い、入出庫室35で次の車両の乗入れを可能な
状態となして待機する。
【0035】一方、上段リフタ7上の車両を目的の上段
車室2へ格納する場合は以下の手順により搬送を行う。
水平方向へ搬送可能な上段リフタ7は、走行台車4の走
行、上段リフタ7及び下段リフタ8の横行、上段リフタ
7の旋回を同時に行いながら、目的の上段車室2直下へ
向かう。この時、上段車室2の退避機構を備える櫛歯状
フォーク26は、予め開状態、即ち垂れ下がった状態に
しておく。上段車室の直下に到着した走行台車上の上段
リフタ7は上昇し、上段車室フォーク26を閉じなが
ら、上段リフタのフォーク21が上段車室の指定位置に
達して停止する。上段車室のフォーク26をロック手段
30により固定した後、再び上段リフタ7が下降する
と、車両は上段リフタのフォーク21から上段車室のフ
ォーク26に受け渡され、格納は終了する。
【0036】他方、上段リフタ7上の車両を目的の下段
車室3へ格納する場合は以下の手順により搬送を行う。
水平方向へ搬送可能な上段リフタ7は、走行台車4の走
行、各々が連結された上段リフタ7及び下段リフタ8の
横行、上段リフタ7の旋回を同時に行いながら、目的の
下段車室3直上へ向かう。この時、上段リフタ7の旋回
を完了した時点で、前述による上段リフタ7から下段リ
フタ8へ車両を移載し、該下段リフタ8が昇降可能な状
態を形成する。目的の下段車室の直上に走行台車4が到
着すると、下段リフタ8は下降を開始し、前述の車両移
載手順により下段リフタのフォーク11上の車両は下段
車室のフォーク23上に移載すると共に、退避機構を備
える下段リフタのフォーク11が格納され、下段車室上
の車両との干渉を避けながら上昇し、格納を完了する。
格納を完了した走行台車4は、上段リフタ7及び下段リ
フタ8が横行方向で同位置に復帰後、任意位置にて停止
して待機状態となるか、次順の車両格納に動作開始す
る。また、出庫するにあたっては、上記各入庫の場合と
は逆の手順となる。
【0037】尚、本実施例では単一の入出庫リフタによ
る構成であるが、任意箇所に複数設置してもよく、更に
入庫専用リフタ或は出庫専用リフタと機能分離させれ
ば、入出庫を頻繁に繰返す状況にも対応可能となる。こ
の場合、入庫及び出庫の車両方向によっては上段リフタ
の旋回機構は省略可能である。
【0038】また、別の車両導入路を設けることにより
地下部分に車両乗込みフロアを設置する場合もあり、入
出庫リフタを省略し、走行台車上の上段リフタへ直接乗
込むことができる。
【0039】このように本発明の立体駐車装置は上記実
施例に限定されるものではなく、入出庫フロア配置、数
及びレイアウトによって、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において機能省略等の設計変更を適宜に実施できる
ものである。
【0040】更には、本実施例による立体駐車装置を地
下躯体に積層配置、または並列配置にすることも実施可
能である。積層配置の場合、駐車装置間に入出庫リフタ
と同様の機能を有する中継リフタを別途設置する。並列
配置の場合、隣接する駐車装置の走行台車間で車両の移
載を行う装置を別途設けると、単一の入出庫リフタで全
ての駐車装置の入出庫を賄うことができる。
【0041】
【効果】本発明は叙上の構成により、上下方向に車両の
受渡しをする際、車両とフォークの干渉が回避され、車
載装置の上下方向への移動が自在となり、次の動きに直
ちに移ることから入出庫効率が大幅に向上する。請求項
2によれば、上下方向に障害物がある場合に効率よくフ
ォークを退避することができる。請求項3によれば、水
平方向に障害物がある場合に効率よくフォークを退避す
ることができる。請求項4によれば、水平方向及び下方
に障害物がある場合に効率よくフォークを退避すること
が出来るとともに、フォークを退避させる動力源を必要
とせず、移載時の他のリフタの動きで作動させることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体駐車場の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】図1のa矢視を表す上段車室層の平断面図あ
る。
【図3】図1のb矢視を表す搬送空間の平断面図ある。
【図4】立体駐車場を表す立段面図である。
【図5】図6のc矢視を表す走行台車上リフタの模式図
である。
【図6】走行台車上のリフタの模式図である。
【図7】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手順
を示す模式図である。
【図8】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手順
を示す模式図である。
【図9】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手順
を示す模式図である。
【図10】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手
順を示す模式図である。
【図11】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手
順を示す模式図である。
【図12】下段リフタフォークの畳み機構の一例を表す
模式図である。
【図13】下段リフタから下段車室への車両の移載手順
を示す模式図である。
【図14】上段車室の平面図である。
【図15】上段車室フォーク開閉動作を表す模式図であ
る。
【図16】上段車室フォーク閉動作機構を表す模式図で
ある。
【図17】入出庫リフタの構造を表す模式図である。
【図18】入出庫室の可動床構造及び動作を表す模式図
である。
【図19】上段リフタから下段リフタへの車両の移載を
示す段面の模式図である。
【図20】上段リフタと上車室の部分平面模式図であ
る。
【図21】図20のf矢視図である。
【符号の説明】
1.地下躯体 2.上段車室 3.下段車室 4.走行台車 7.上段リフタ 8.下段リフタ 9.昇降フレーム(基台) 11.フォーク(下段リフタ) 18.旋回フレーム(基台) 21.フォーク(上段リフタ) 23.フォーク(下段車室) 24.車室台(基台) 26.フォーク(上段車室) 27.回転フレーム(基台) 34.入出庫リフタ 35.入出庫室 37.積載フレーム(基台) 38.フォーク(入出庫リフタ) 39.車両乗込フロア 40.可動床

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、該本体に支承された基台と、該
    基台から水平方向へ突出する複数のフォークを備え、前
    記基台から他の基台へ上下方向に車両の受渡しを行う車
    載装置であって、前記フォークが基台から水平方向へ向
    けてのフォークの突出を解除する退避構造になされてい
    る車両の車載装置。
  2. 【請求項2】 前記退避構造が、複数のフォークを基台
    を支点として水平方向へ回動するリンク機構になされて
    いる請求項1記載の車両の車載装置。
  3. 【請求項3】 前記退避構造が、複数のフォークの一端
    を基台に固着し、フォークが水平方向から下方へ向けて
    垂れ下がる向きに基台を回動する垂れ起き機構になされ
    ている請求項1記載の車両の車載装置。
  4. 【請求項4】 前記退避構造が、複数のフォクの一端を
    基台に固着し、フォク先端が概ね水平に退避すると共に
    基台が概ね鉛直に上昇する起伏機構になされている請求
    項1記載の車両の車載装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100702666B1 (ko) 2004-07-29 2007-04-06 황성필 다층형 주차설비
CN116653689A (zh) * 2022-12-01 2023-08-29 奥动新能源汽车科技有限公司 一种电池包缓存装置、换电设备及换电设备的电池包缓存方法

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