JPH10331471A - 地下駐車設備 - Google Patents

地下駐車設備

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JPH10331471A
JPH10331471A JP15748597A JP15748597A JPH10331471A JP H10331471 A JPH10331471 A JP H10331471A JP 15748597 A JP15748597 A JP 15748597A JP 15748597 A JP15748597 A JP 15748597A JP H10331471 A JPH10331471 A JP H10331471A
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JP
Japan
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vehicle
lifter
frame
fork
traveling
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Pending
Application number
JP15748597A
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English (en)
Inventor
Kiyonori Takeda
清則 竹田
Teruyuki Tanigawa
照幸 谷川
Makoto Tani
誠 谷
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Kitagawa Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Iron Works Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物の最下階又は地下部分の通称地下躯体へ
好適に設置される地下駐車設備に関するもので、天井梁
や底梁の梁間の空隙を利用し、必要な車両を前記各空隙
区域へ直接入出庫することを目的とする。 【構成】 地下躯体の上方から下方へ向けて垂下する天
井梁及び下方から上方へ向けて突起する底梁の各梁間空
隙の夫々を利用した上段車室及び下段車室と、該上段車
室及び下段車室間の空間を自在に走行する走行台車並び
に該走行台車に備える車両の受渡し機能を有するリフタ
と、一時的に車両を仮置き庫へ保管させる入出庫仮置き
装置とから成る地下駐車設備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の最下階又は
地下部分の通称地下躯体と称する部位へ好適に設置され
る地下駐車設備に関する。
【0002】
【従来の技術】地下躯体には、上方から下方へ向けて垂
下する天井梁および下方から上方へ向けて突起する底梁
がある。この地下躯体に駐車場を設置する場合は、天井
梁と底梁に天井と床を夫々設けて該両者間に空間を造
り、この限られた低い空間区域が、自走式などの高さを
要しない駐車場として使用されていた。近年は、車両の
移動を機械的な循環式となして、梁などの障害物を回避
する実開平7−25158号公報記載の装置が提案され
ている。しかしながら、地下躯体のほとんどの部分は、
駐車効率の悪さなどからデッドスペースになされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、地下躯体に駐車
場を設置する場合は、平坦な床面を必要とするものであ
ったことから底梁の空隙までをも使用するものではなか
った。本発明は、上記問題に鑑み、天井梁や底梁の梁間
の空隙をも利用する地下駐車設備を提供することに目的
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の地下駐車設備は、地下躯体の上方から下方
へ向けて垂下する天井梁及び下方から上方へ向けて突起
する底梁の各梁間空隙の夫々を利用した上段車室及び下
段車室と、該上段車室及び下段車室間の空間を自在に走
行する走行台車並びに該走行台車に備える車両の受渡し
機能を有するリフタと、一時的に車両を仮置き庫へ保管
させる入出庫仮置き装置とからなり、好ましくは前記走
行台車が、上段車室への車両の受渡し機能を有する上段
リフト及び下段車室への車両の受渡し機能を有する下段
リフトの夫々を備え、且つ該車両の受渡しが受渡す側と
受取る側夫々における櫛歯形状の各フォークの通過を許
容する過程で行われる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい形態につ
いて図面に基づき説明する。図1、図2及び図3は本発
明に係る地下駐車設備の断面図及び平面図を示したもの
である。図2は図1のa矢視、図3は図1のb矢視であ
る。建物の地下躯体1は、その天井と床を支える柱5
5、該柱55を結ぶ底梁53と天井梁52及び壁とから
なり、格子状に分断された多数の空隙が床側及び天井側
に形成されている。係る地下躯体1における、天井側の
空隙には車両を格納保管する多数の上段車室2からなる
上段車室群を設けると共に、床側の空隙には同様車両を
格納保管する多数の下段車室3からなる下段車室群を設
け、且つ両車室群は所定間隔を設けて配置する。この両
車室群にその上下が挟まれている空間54へは、車両を
水平方向に搬送する自走式の走行台車4を設置する。こ
の走行台車4は床面の梁または柱等で支持する走行レー
ル5に沿って往復自在に移動する。
【0006】走行台車4の構造を地下駐車設備の正面模
式図である図4及び、走行台車4の断面模式図である図
5に基づき説明する。走行台車4は、走行フレーム6
と、上段車室2へ車両を搬送する上段リフタ7と、同様
に下段車室3へ車両を搬送する下段リフタ8により構成
される。走行フレーム6は上下2段の横行レール50・
51を備え、上段リフタ7は下側横行レール51に沿っ
て、下段リフタ8は上側横行レール50に沿って、それ
ぞれ走行フレーム6上を往復自在に自走する。また、上
段リフタ7と下段リフタ8の2基のリフタ間で車両の移
載を行うことが可能な構造になされている。
【0007】図4及び図5を用いて下段リフタ8の構造
を説明する。下段リフタ8は、車両を車載する車載部と
して、水平方向へ向けて突出して設ける櫛歯状のフォー
ク11を備える昇降フレーム9(基台)を設け、該昇降
フレーム9を懸架しその昇降手段を搭載する横行フレー
ム10より構成する。昇降フレーム9は、横行フレーム
10に設ける昇降手段によりワイヤロープ57を介して
駆動される。ワイヤロープ57の一端を昇降フレーム9
の隅部付近に接合し、横行フレーム10に設ける転向滑
車58及び駆動手段であるシリンダ56の先端に設置す
る動滑車59を経て、他端を横行フレーム10に接合し
た構成をなし、該シリンダ56の伸縮により昇降フレー
ム9の昇降を行う。昇降ストロークに応じて動滑車列を
多重にしてもよいし、ワイヤロープ57はチェーン等と
替わり得る。また、昇降フレーム9には案内ローラ46
が取付られており、横行フレーム10に懸垂固定する支
持マスト47、及び地下躯体又は下段車室から起立固定
する支持マスト48に案内されて昇降する。昇降フレー
ム9が任意の下段車室3へ昇降可能な位置にある時、支
持マスト47、48は垂直線上に揃うよう設けてある。
【0008】次に、図4及び図5に基づき上段リフタ7
の構造の説明を行う。上段リフタ7は、上記走行フレー
ム6の横行レール5に沿って往復自在に配置する横行フ
レーム16と、該横行フレーム16上に設置するパンタ
グラフ式の昇降フレーム17と、及び該昇降フレーム1
7の上部で旋回輪軸受19を介して旋回自在に支承され
る旋回フレーム18とから構成される。上段リフタ7の
車載部は、旋回フレーム18(基台)と該旋回フレーム
18の水平方向へ向けて突出して設けられた櫛歯状のフ
ォーク21により構成され、旋回フレーム18が備える
旋回輪軸受19の外輪ギアを係合駆動する旋回モータ2
0によって旋回可能になされている。
【0009】前述の構造を有する下段リフタ8及び上段
リフタ7において、2基のリフタ間で車両の移載を行う
為に以下の構成を備える。図5及び図6に下段リフタ8
と上段リフタ7の構造を示す模式図を示し、該図に基づ
き説明する。下段リフタの昇降フレーム9の昇降に妨げ
とならない位置に設ける伸縮自在な連結手段22で、下
段リフタの横行フレーム10と上段リフタの横行フレー
ム16を横行方向で一致する位置関係で連結する。図示
しない横行用モータを上段リフタまたは下段リフタのど
ちらか一方に設け、上段リフタ7及び下段リフタ8が一
体となり横行する構造とする。また、上段リフタのフォ
ーク21及び旋回フレーム18は、下段リフタのフォー
ク11及び昇降フレーム9と同一平面で干渉しない位置
に配置する。加えて、上段リフタの昇降フレーム17
は、下段リフタの昇降フレーム9から突出するフォーク
11の間隔内で昇降可能に設ける。従って、横行方向で
一致させた2基のリフタにおいて、直上に下段リフタ8
があっても上段リフタ7は昇降可能になされている。
【0010】他方、上記位置関係の2基のリフタにおい
て、下段リフタの昇降フレーム9の昇降に際し、上段リ
フタの横行フレーム16と干渉が生じる。この干渉を避
ける為、上記連結手段22を横行方向へ伸長させること
により、上段リフタの横行フレーム16を横行させる。
従って、下段リフタの昇降フレーム9の昇降範囲から上
段リフタ7は退避し、下段リフタ8の昇降を可能とす
る。この時、上段リフタ7の横行反力により下段リフタ
8の位置ズレを防止する為、下段リフタ8からノックピ
ンを必要に応じて突出させ、予め設ける走行フレーム6
上の穴と係合させる手段や、クランプ等により走行フレ
ーム6を把握する手段により、下段リフタ8を走行台車
に固定する。
【0011】連結手段は油圧、空気圧、電気等を駆動源
とするシリンダにより伸縮するが、ラックとピニオン、
チェーンとスプロケットの組合せを伸縮機構に替えても
支障はない。又、上段リフタ7と下段リフタ8の連結又
は切り離しを可能にする係合手段を用い、且つ上段リフ
タ7のみに横行駆動手段を持ち、待避時は該係合手段を
切り離した後上段リフタ7のみ横行して待避する構造と
してもよい。
【0012】前述の如く一体で横行する上段リフタ7及
び下段リフタ8において、以下の手順で2基のリフタ間
で車両の移載を行う。図7〜図11に上段リフタ7上の
車両を下段リフタ8へ移載する動作の模式図をそれぞれ
示し、該図に基づき説明を行う。
【0013】図7は、上段リフタのフォーク21上に車
両を車載している図である。原則としてこの状態で車両
の水平方向へ向けて搬送を行う。図7の状態から上段リ
フタの昇降フレーム17が下降を開始し、図8に示す如
く、真下に停止している下段リフタのフォーク11と上
段リフタフォーク21の車載面が一致する。この時、車
両Aは上段リフタのフォーク21と下段リフタのフォー
ク11の両方のフォークに載っている状態となる。更に
上段リフタの昇降フレーム17が下降すると、上段リフ
タのフォーク21は停止している下段リフタのフォーク
11とすれ違い、車両は下段リフタのフォーク11上に
残る。一方、上段リフタの昇降フレーム17は下降を続
け、下限位置に達して停止する。この時の両リフタの関
係を図9に示す。
【0014】更に、下段リフタのフォーク11上の車両
を真下の下段車室3に下降させすれ違いさせる場合は、
図10に示す如く、前述連結手段22の伸長により上段
リフタの横行フレーム16が横行し、下段リフタのフォ
ーク11及び昇降フレーム9の昇降範囲を確保する。次
に、図11に示す如く、下段リフタのフォーク11及び
昇降フレーム9は下降を開始し、真下の下段車室3へ向
かう。
【0015】この際、走行フレーム6は下段車室3に収
納される車両とのスキマを支障がない程度に小さく設置
されている。この為に上段リフタ7から下段リフタ8へ
の移載時、下段リフタ8を上昇させることによって搬送
空間内にてスムースな移載を行なうことができる。図1
9は、上段リフタ7から下段リフタ8へ車両を移載する
場合の断面の模式図である。下段リフタ8の横行フレー
ムは、横行車輪を持つサドル62が横行フレーム10の
前後方向へ配設され、且つ、ローラ63によって支持さ
れ昇降シリンダ64によって昇降を自在とされている。
図19において、上段リフタ7は最も縮んだ状態を示
し、2点鎖線で示す位置まで横行フレーム10が上昇で
きる。この構造によって搬送高さを低く押さえることに
なり、地下躯体の深さを浅くすることができ、工事費の
大巾な削減ができる。
【0016】尚、真上の上段車室7へ車両の搬送を行う
場合、図7の状態において上段リフタの昇降フレーム1
7が上昇することにより可能となる。
【0017】次に、車両を格納する下段車室3の構造を
図1及び図4に基づき説明する。下段車室3の車載部6
0は、地下躯体1の床面から突出する梁によって形成さ
れる格子状空間に納まる様に並列配置する。車載部60
は、床面に固定する車室台24(基台)及び該車室台2
4(基台)の水平方向へ向けて突出して設けられた櫛歯
状のフォーク23により構成され、車室台24(基台)
及びフォーク23は、下段リフタのフォーク11及び昇
降フレーム9と同一平面で干渉しない形状に構成する。
【0018】上記下段車室3へ下段リフタ8により車両
を搬送し、かつ移載を行うが、車両の移載を可能とする
為、下段リフタのフォーク11に退避機構を設ける。図
12のイ及び図12のロに退避機構の一例を示すが、こ
の退避機構は、下段リフタのフォークを水平方向へ向け
て回避する畳み構造をなしている。詳細には、下段リフ
タのフォーク11の一端を回転自在に昇降フレーム9へ
支承し、フォーク11またはフォーク軸部12に設ける
リンクアーム13を各々ロッド14にて連結するこによ
り多重の平行リンクを構成すると共に、リンクアーム1
3の一端を駆動用シリンダ15に接続する。この時、フ
ォーク11の回転支承位置をフォーク部材厚さ寸法以上
にオフセットした配列にする為、シリンダ15の伸縮に
より昇降フレーム9内にフォーク11を完全に格納でき
る。
【0019】尚、上記フォーク11の軸部にピニオンを
設置し、各軸部のピニオンをラックにより同期回転させ
てフォーク11の折畳みを行っても差し支えない。ま
た、シリンダの替わりにラック及びピニオンを設けても
よい。
【0020】前述した構造の下段リフタ8及び下段車室
3において、以下の手順で車両の移載を行う。図13の
イ乃至ホに下段リフタの昇降フレーム9上の車両Aを下
段車室3へ移載する動作の模式図をそれぞれ示し、該図
に基づき説明を行う。図13のイは、下段リフタのフォ
ーク11上に車両Aを搭載している図であり、この状態
から下段リフタの昇降フレーム9が下降を開始し、図1
3のロに示す如く下段リフタのフォーク11と下段車室
のフォーク23の車載面が一致する。この時、車両Aは
下段リフタのフォーク11と下段車室のフォーク23の
両方のフォークに載っている状態となる。更に下段リフ
タの昇降フレーム9が下降すると、下段リフタのフォー
ク11は下段車室のフォーク23とすれ違い、車両は下
段車室のフォーク23上に残る。一方、下段リフタの昇
降フレーム9は下降を続け、下限位置に達して停止す
る。この時の配置を図13のハに示す。この時、下段リ
フタのフォーク11は、前述した退避機構により昇降フ
レーム9(基台)に格納され、図13のニの状態とな
る。この状態で下段リフタの昇降フレーム9が上昇を行
えば、図13のホに示す如く下段車室のフォーク23上
の車両と干渉することなく上昇でき、車両の移載が完了
する。
【0021】一方、車両を格納する上段車室2の構造を
図2及び図14に基づき説明する。上段車室2は、地下
躯体1の天井面から突出する梁によって形成される格子
状空間に納まるように並列配置し、地下躯体1に支持さ
れる車室フレーム25と櫛歯状のフォーク26を備える
開閉フレーム27から構成する。実施例において車室フ
レーム25は地下躯体1の柱または壁に両端部を固定す
る2本の平行な支持梁であるが、車室フレーム25に柱
部材を設け、地下躯体1の床面で支持しても差し支えな
い。車室フレーム25の地下室搬入に支障がある場合、
分割する車室フレーム25を地下室内で接合して使用す
ると共に、接合部を地下室天井または梁に設置する部材
により吊下支持する構造を採用する。
【0022】上段車室2の車載部61は、長辺方向に配
置する一対の開閉フレーム27(基台)と、該開閉フレ
ーム27(基台)の水平方向へ向けて突出して設けられ
た櫛歯状のフォーク26とから構成される。該フォーク
26は前述の上段リフタのフォーク21と上下方向です
れ違い可能な配置になされており、任意の上段車室の直
下に位置する上段リフタ7は上段車室2を通過して昇降
できる。
【0023】また、開閉フレーム27はフォーク26が
下方に向かって回避する垂れ起き構造の退避機構を備え
る。開閉フレーム27の両端に備えた回転軸28を車室
フレーム25に設ける軸受29により回転自在に支承す
る。更に、その一端にローラ31を備える揺動アーム3
0を、回転軸28の両側先端部にフォーク26と同じ向
きで固着する。
【0024】車室フレーム25には、各上段車室2の短
辺方向中央でロック手段32を設ける。該ロック手段3
2は空気圧または油圧シリンダ、ソレノイド、ねじとモ
ータを組合せた方式等によりピン49を出入りさせる手
段であり、該ピン49により揺動アーム30の揺動を拘
束し、開閉フレーム27全体を固定する。
【0025】図15に示す如く、ロック手段32を解除
すると、開閉フレーム27はその回転軸28を回転中心
として重力により下方へ開き、車室フレーム25に設け
る緩衝器45と揺動アーム30が衝突することにより、
垂れ下がって停止する。ゴム等の弾性体あるいは空気
圧、油圧を用いた緩衝手段である緩衝器45は、揺動ア
ーム30の回転ストッパを兼ねると共に、フォーク26
の衝突時の跳返りを防止する。この状態でフォーク26
は上段リフタ7の昇降範囲外に垂れ下がる為、車両を搭
載した上段リフタ7の昇降が可能となる。
【0026】上段リフタのフォーク21上の車両を上段
車室のフォーク26上に移載する場合、フォーク26及
び揺動アーム30が下方に垂れ下がった状態で、上段リ
フタ7が上昇を開始する。ある昇降高さで、図16に示
す如く、上段リフタ旋回フレーム18端部に設けたガイ
ド33と揺動アーム30の先端に取付けられたローラ3
1が接触する。更に上段リフタ7が上昇を続けると、接
触したローラ32がガイド33に沿って移動することに
より、揺動アーム30及びフォーク26が水平状態、即
ち閉じた状態となる。この状態で上段リフタ7が上昇を
停止し、ロック手段32のピン49が突出することによ
り揺動アーム30を拘束すると共に、開閉フレーム27
及びフォーク26を固定する。続いて、上段リフタ7が
下降を開始すれば、上段リフタのフォーク21は、閉じ
た状態で固定された上段車室のフォーク26とすれ違
い、この時車両は移載される。本実施例において、開閉
フレーム27の開閉に重力と上段リフタ7の上昇動作を
利用して、フォーク26の開閉を行っているが、別途駆
動源を備えるシリンダやギヤ等を用いて開閉フレーム2
7の開閉を行ってもよい。
【0027】上段車室2の車載台に好適な別な櫛歯の開
閉機構の例を図20、図21に示す。図20は、上段車
室2の上方から見た上段リフタ7Aと上段車室2の部分
模式図であり、図21は図20に示すf矢視図である。
上段リフタ7Aは、上部にフォーク基台65を備え、該
フォーク基台65には水平方向へ伸縮自在な持ち上げア
ーム66と押し広げアーム67が新たに付加されてい
る。上段車室2は、車室フレーム25に対して直角に水
平方向へ延びる開閉フレーム27と継き梁70とからな
り、開閉フレーム27は水平方向へ延びるフォーク26
と共に上段リフタ7Aからの作用力によって90度上方
へ向けて競り上がる構造になされている。今、収納して
いる車両を取り出しに行く場合に付いて説明する。上段
車室2のフォーク26は、車両を収納している場合は当
然水平に位置しているが、収納していない場合は、図中
Xのように基台を上にして立っている。車両を載せた上
段車室2のフォーク26は、車室フレーム25の繋ぎ梁
70に設けたブラケットテ71にフォーク基台65を預
けて、ローラー部と共に荷重を支えられている。 1.上段リフタのフォーク基台65に設けた持ち上げア
ーム66を広げながら上段リフタ7を競り上げる。(図
21の矢印) 2.上段リフタ7のフォーク21が車両を持ち上げた
後、持ち上げアーム16が上段車室2のフォーク26の
開閉フレーム27を若干持ち上げる。(同矢印) 3.若干持ち上げて角度が付いたフォーク26の先端
を、押し広げアーム67が押し広げて(同矢印)フォ
ーク26を逆立ちさせ、図示しないがロック装置でフォ
ークを引っかけて復帰しないように保持する。この際、
上段車室2のフォーク26はリンクレバー68とローラ
ー63により二点鎖線で示す軌跡で起伏し、リンク機構
はフォーク先端を概ね水平に、フォーク基台を概ね鉛直
に移動しながら起伏する位置関係になされている。 4.上段リフタ7を下げながら、持ち上げアーム66と
押し広げアーム67を縮める。押し広げアームと持ち上
げアームは、上段リフタのフォーク基台に取り付けた油
圧シリンダ64などの直動源により駆動されている。
【0028】そのほか、上記下段リフタのフォーク11
の退避機構と同様にフォーク26のみを開閉フレーム2
7(基台)へ水平方向に格納する方法、スライド機構を
備えたフォーク26を隣接する上段車室へ待避させる方
法、或は回転軸を省略した開閉フレーム27にそれぞれ
横行装置を設け、上段車室短辺方向寸法を可変とする方
法によりフォークを退避する構造を採用することもでき
る。要するに、上段車室2のフォーク26と上昇する上
段リフタ7上の車両の干渉を一時的に避ける手段を上段
車室2に設ければ、上段リフタ7の車両を上段車室2に
移載することが可能となる。
【0029】本実施例において、建物地下躯体に設置す
る為、車両乗込フロアを地上に設定する場合、図1、図
17に示す如く、車両を乗込フロア39から駐車空間に
移送する手段として入出庫リフタ34を、また入出庫時
の利用者の安全を考慮し、入出庫室35を別途設ける。
入出庫リフタ34の構造を図17に示す。地下躯体天井
部に吊下げて設置するパンタグラフ式の昇降フレーム3
6及び車両を搭載する積載フレーム37より構成する。
車両を車載する車載部は、積載フレーム37(基台)と
該積載フレーム37(基台)の水平方向へ向けて突出し
て設けられたフォーク38より構成する。該フォーク3
8は上段リフタのフォーク21と上下方向ですれ違い可
能な位置に設置すると共に、前記上段車室のフォーク2
6及び開閉フレーム27と同様の垂れ起き構造をなす退
避機構を備える。また、積載フレーム37は、その両端
に固定する一対の昇降フレーム36によって、車両乗込
フロア38と上段車室のフォーク高さの間を昇降往復す
る。
【0030】積載フレーム37が車両乗込フロアと同一
面で停止している時、枠体及びフォーク以外の部分は開
口している為、別途開閉手段を備える可動床40を設け
ることにより床面を形成し、車両の乗込みを可能にす
る。可動床40の構造を図18に基づき説明を行う。車
両乗込フロア39と積載フレーム37とが同一面にある
とき積載フレーム37に干渉しない床面を形成する可動
床40は、該可動床40に固定される回転軸42を車両
乗込フロア39の開口部両側に複数設置する軸受41に
よって回転自在に支承すると共に、回転軸42の任意箇
所に固定する揺動アーム43をシリンダ44の伸縮によ
り揺動させ、可動床40を開閉する。開いた状態にある
可動床40は、入出庫リフタ34の昇降に支障とならな
いよう、入出庫リフタ34の昇降範囲より外に退避停止
する。尚、上記可動床40は両開きの開閉方式とした
が、可動床を1面で構成し、スライド及び昇降させて床
面を可動させても支障はない。前述の如く、入出庫リフ
タ34及び可動床40を設ける場合には、乗込フロア3
9上の車両を入出庫リフタ34から走行台車4に移載し
た後、走行台車の車両格納完了を待たず、入出庫リフタ
34を再び乗込フロアに戻し車両乗込可能な状態を形成
できる為、連続した車両乗込がある場合でも、次順の車
両はスムースに乗込みを行うことができる。即ち、入出
庫室から走行台車間の車両搬送と走行台車から各車室の
車両搬送とが夫々に独立かつ重複して動作可能な為、連
続する入出庫時の所要時間が短縮できる利点を有する。
【0031】ところで、入庫と出庫とが同時に行われる
場合にも好適に稼働するよう成すためには、以下に示す
入出庫仮置き装置を新たに加えて備えるとよい。具体的
に図22〜図25を用いて説明する。図22は可動床8
0の構造を示す平面図、図23Aは図22の部分拡大
図、図23Bは同拡大部の正面図であり、図24Aは昇
降リフトの模式図であり、図24Bはスライダの模式図
である。図25Aは入出庫仮置き装置の主要部分構造を
示す平面図、図25Bは左側面図、図26は正面図であ
る。図22、図23に示す可動床80は、前記した可動
床40に代えるものである。車両の載置が可能な車両板
80a・80bの夫々は、地下躯体1に固設してある両
外側の支持桁81と該支持桁81の内側夫々に付設した
可動床レール82に挟まれる形状であり、該可動床レー
ル82によって案内部83が案内され、且つ図示しない
駆動源による可動床駆動用アーム84の強制力で案内部
分83が転動又は滑動しながら実線の位置(閉の状態)
から想像線の位置(開の状態)へ向けて、或いはこれの
逆方向へ向けて移動することによって車両の通過を可能
にする開口部分85の開放閉塞を行う構造になされてい
る。さらに、車両の受渡し機能を有する櫛歯状部86
が、車両板80a・80b夫々の中央外側に固設状態で
備えられている。図24Aに示す昇降リフト87は,前
記した入出庫リフタ34に代えるものであり、車両を載
置する昇降フレーム88及びこれと重量が均衡するウェ
イト89から成る。昇降フレーム88には、地下躯体1
に固設し両側に配設してある案内部材90によって案内
される案内部91の夫々91a・91bが備えられてい
ると共に、図示しない駆動源による回転力で回動可能な
車両の受渡し機能を有する櫛歯状部92の夫々92a・
92bが回転自在の構造になされて備えられている。該
櫛歯状部92は、車両を載置するほぼ水平状態の時及び
該車両の通過を可能にするほぼ垂直状態の時には図示し
ない係止手段によりその回動が固定される。昇降フレー
ム88の上下移動機構は、地下躯体1に備える回転体9
3の夫々93a・93aa・93aaaと該回転体93
へ架設した動力伝達手段94の夫々94a・94aa及
び図示しない駆動源の回転力で回動する駆動軸95並び
に該駆動軸95に連設された前記回転体93a・93b
から成る。図24B〜図26に示す入出庫仮置き装置の
主要部は、可動フレーム96とスライダ101と昇降台
107とから成る。車両の載置が可能な可動フレーム9
6の夫々96a・96bは、地下躯体1に固設してある
両外側のガイドレール97に挟まれる形状であり、該ガ
イドレールによって案内部98の夫々98a・98aa
・・・・・が回動自在に案内され、且つ図示しない駆動
源による回転力で定回転体99の夫々99a・99bが
回転して該定回転体99aの回転に連動する可動フレー
ム96a及び該定回転体99bの回転に連動する可動フ
レーム96bの夫々を実線の位置(閉塞の状態)から想
像線の位置(開放の状態)へ向けて、或いはこれの逆方
向へ向けて移動することによって車両の通過を可能にす
る開口部85の開放閉塞を行う構造になされている。さ
らに、車両の受渡し機能を有する櫛歯状部100が、可
動フレーム96a・96b夫々の中央内側に固設状態で
備えられている。図24Bに示す矢印方向(紙面左側か
ら右側方向)への車両移動(水平動)を可能にするスラ
イダ101は、枠体102と該枠体102の長手方向内
側に設けたガイド部103に挟まれる形状であり、該ガ
イド部103の夫々103a・103bによってスライ
ダ101に付設するローラ104の夫々104a・10
4b・・・・・が回動自在に案内され、且つ枠体102
の長手方向端部に固設する回転体105の夫々105a
・105bと該回転体105へ架設した動力伝達手段1
06の夫々106a・106bからなる。同様の図24
Bに示す矢印方向(紙面の上側から下側方向)への車両
移動(上下動)を可能にする昇降台107は、前記スラ
イダ101に対して上下動自在の構造になされて備えら
れている。そして、車両の受渡し機能を有する櫛歯状部
108が固設状態で備える昇降台フレーム109は、ク
ロス状のリフト機構110の作動によって前記枠体10
2から離れ或いは近づくと共に所望の最上位置及び所望
の最下位置でその移動が固定される構造になされてい
る。ところで、枠体102は該枠体102を案内する案
内ローラ111によって案内されながら該案内ローラ1
11を支持する地下躯体1に固設してある支持材112
上を実線位置(車両の受渡し位置)から想像線位置(車
両の受渡し位置)までの距離に渡って往復動する。該往
復動は、支持材112上の定回転体113b・113b
bに挟まれる位置で且つ図示しない駆動源に連結する回
転体114及びその両端を枠体102へ固設し且つ前記
定回転体113b・113bb並びに回転体114へ架
設した動力伝達手段115によって行われる。即ち、駆
動源により回動する回転体114の回転力で動力伝達手
段115を取入れ或いは取出しながら枠体102の往復
動を行う。該枠体102の往復動は、前記スライダ10
1をも同様に往復動させることになり、該往復動のスピ
ードは枠体102の2倍速である。図27、図28は、
以上説明した入出庫仮置き装置の動作を示す概念図であ
り、各部の符号は前記の各構成要素に一致させてある。
【0032】次に、上記実施例の作用について説明す
る。本実施例の場合、車両の入庫は以下の手順により行
う。まず、入出庫室から走行台車までの車両搬送及び移
載について説明すると、車両を入庫するには、入出庫室
35において、車両乗込フロア39と同一平面を形成す
る閉塞状態の可動床40及び入出庫リフタ34の櫛歯状
のフォーク38上に車両を乗入れる。車両乗入が完了す
ると可動床40を開放し、入出庫リフタ34の下降を開
始すると共に、入出庫リフタ34の直下に位置する走行
台車4上の上段リフタ7が上昇を開始する。入出庫リフ
タのフォーク38及び上段リフタのフォーク21の車載
面が同一になると、入出庫リフタ34及び上段リフタ7
はそれぞれ昇降を停止する。入出庫リフタのフォーク3
8が退避機構によって下方へ垂れ下がり、車両は上段リ
フタのフォーク21上に移載される。上段リフタ7は水
平方向へ搬送可能な高さまで下降停止する一方で入出庫
リフタ34は上昇を開始し、上昇と共に入出庫リフタの
フォーク38及び可動床40は閉塞動作を行い、入出庫
室35で次の車両の乗入れを可能な状態となして待機す
る。
【0033】一方、上段リフタ7上の車両を目的の上段
車室2へ格納する場合は以下の手順により搬送を行う。
水平方向へ搬送可能な上段リフタ7は、走行台車4の走
行、上段リフタ7及び下段リフタ8の横行、上段リフタ
7の旋回を同時に行いながら、目的の上段車室2直下へ
向かう。この時、上段車室2の退避機構を備える櫛歯状
フォーク26は、予め開状態、即ち垂れ下がった状態に
しておく。上段車室の直下に到着した走行台車上の上段
リフタ7は上昇し、上段車室フォーク26を閉じなが
ら、上段リフタのフォーク21が上段車室の指定位置に
達して停止する。上段車室のフォーク26をロック手段
30により固定した後、再び上段リフタ7が下降する
と、車両は上段リフタのフォーク21から上段車室のフ
ォーク26に受け渡され、格納は終了する。
【0034】他方、上段リフタ7上の車両を目的の下段
車室3へ格納する場合は以下の手順により搬送を行う。
水平方向へ搬送可能な上段リフタ7は、走行台車4の走
行、各々が連結された上段リフタ7及び下段リフタ8の
横行、上段リフタ7の旋回を同時に行いながら、目的の
下段車室3直上へ向かう。この時、上段リフタ7の旋回
を完了した時点で、前述による上段リフタ7から下段リ
フタ8へ車両を移載し、該下段リフタ8が昇降可能な状
態を形成する。目的の下段車室の直上に走行台車4が到
着すると、下段リフタ8は下降を開始し、前述の車両移
載手順により下段リフタのフォーク11上の車両は下段
車室のフォーク23上に移載すると共に、退避機構を備
える下段リフタのフォーク11が格納され、下段車室上
の車両との干渉を避けながら上昇し、格納を完了する。
格納を完了した走行台車4は、上段リフタ7及び下段リ
フタ8が横行方向で同位置に復帰後、任意位置にて停止
して待機状態となるか、次順の車両格納に動作開始す
る。また、出庫するにあたっては、上記各入庫の場合と
は逆の手順となる。
【0035】さらに、入出庫仮置き装置の作用について
図27、図28を用い説明する。車両の入出庫は、車両
乗込フロア39と同一平面を形成する閉塞状態の可動床
80上へ車両を乗入れることから始まります。乗入れた
該車両は、昇降フレーム88へ次のように成して受渡し
される。即ち(E1)可動床80の櫛歯状部86上に載
置されている車両の車輪は、(E2)昇降フレーム88
の上昇によって該昇降フレーム88に備える櫛歯状部9
2へ移動載置されて受渡しされる。(E3)しかる後に
可動床80を開放して車両の通過を可能にする開口部8
5が車両乗込フロア39に形成され、(E4)該開口部
85を車両が通過するようなして昇降フレーム88の下
降操作を行うと同時に(或いは先行して)スライダ10
1を作動させ該スライダ101に備えた昇降台フレーム
109を前記昇降フレーム88下方位置まで移動させて
から停止する。そして、(E5)所望の最下位置まで下
降した後は停止状態にある昇降フレーム88の櫛歯状部
92へ前記昇降台フレーム109の櫛歯状部108を上
昇させながら近づけ、さらに該櫛歯状部108の通過を
許容する過程で車両の車輪が昇降フレーム88の櫛歯状
部92から昇降台109の櫛歯状部108へと受渡しさ
れる。(E6)しかる後に櫛歯状部92を垂下状態まで
回転開放させ、車両の通過を可能にしてから昇降フレー
ム88の上昇操作を行う。(E7)所望の最上位置まで
上昇した後は、(E8)櫛歯状部92を水平状態まで回
転閉塞させ、可動床80の閉塞が可能な元のE3動作位
置へ復帰する。しかる後は、可動床80が閉塞状態とな
るE2動作位置を経てから昇降フレーム88を下降さ
せ、車両の乗入れが可能な初期のE1動作位置へと復帰
する。一方、(S1)車両を載置した昇降台フレーム1
09は、枠体102の水平移動に連動しながら矢印方向
(紙面の左側から右側方向)へ向けて移動し、(S2)
可動フレーム96の直上位置(仮置き庫)まで移動して
から停止する.この停止位置でリフト機構110を作動
させて昇降台フレーム109を下降させながら該昇降フ
レーム109の櫛歯状部108を可動フレーム96の櫛
歯状部100へ近づけ、(S3)さらに前記櫛歯状部1
08の通過を許容する過程で車両の車輪が昇降台フレー
ム109の櫛歯状部108から可動フレーム96の櫛歯
状部100へと受渡しされる。該受渡しにより車両は、
仮置き庫へ一時的に保管される。他方、係る仮置き庫に
仮入庫された車両を出庫又は正規の位置へ入庫するに
は、先ず(S4)昇降台フレーム109を矢印方向(紙
面の右側から左側方向)へ向けて移動することによって
元のE4動作位置へ復帰させ、次工程動作の邪魔を回避
する。しかる後に、(F1)走行台車4を仮置き庫へ導
き該走行台車4の上段リフタ7を矢印方向(紙面上方の
方向)へ向けて上昇させながら該上段リフタ7のフォー
ク21を可動フレーム96の櫛歯状部100へ近づけ、
さらに(F2)前記フォーク21の通過を許容する過程
で車両の車輪が可動フレーム96の櫛歯状部100から
上段リフタ7のフォーク21へと受渡しされる。しかる
後に、可動フレーム96を矢印方向(紙面の左側・右側
夫々の方向)へ向けて移動開放することにより車両の通
過を可能にする開口部が形成され、(F3)該開口部を
車両が通過するようなして上段リフタ7の下降操作を行
う。次に、前述同様の上段車室2へ或いは下段車室3へ
向けての格納操作を行う事になる。
【0036】尚、本実施例では単一の入出庫リフタによ
る構成であるが、任意箇所に複数設置してもよく、更に
入庫専用リフタ或は出庫専用リフタと機能分離させれ
ば、入出庫を頻繁に繰返す状況にも対応可能となる。こ
の場合、入庫及び出庫の車両方向によっては上段リフタ
の旋回機構は省略可能である。
【0037】また、別の車両導入路を設けることにより
地下部分に車両乗込みフロアを設置する場合もあり、入
出庫リフタを省略し、走行台車上の上段リフタへ直接乗
込むことができる。
【0038】このように本発明の地下駐車設備は上記実
施例に限定されるものではなく、入出庫フロア配置、数
及びレイアウトによって、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において機能省略等の設計変更を適宜に実施できる
ものである。
【0039】更には、本実施例による地下駐車設備を地
下躯体に積層配置、または並列配置にすることによって
車両の駐車台数を拡大することも実施可能である。そし
て積層配置の場合には、駐車装置間に入出庫リフタと同
様の機能を有する中継リフタを別途設置するとよい。ま
た並列配置の場合には、隣接する駐車装置の走行台車間
で車両の移載を行う手段を別途設けることにより、単一
の入出庫リフタで全ての駐車装置の入出庫を賄うことが
できる。
【0040】
【効果】本発明は叙上の構成により、従来全く駐車スペ
ースとして使用されていなかったビルの地下における梁
間の空隙などのデッドスペースを有効に活用できる。請
求項2によると、上下方向への車両の移載が可能である
ことから、入出庫時における空の走行台車を移動させる
必要がなくなり、入出庫のサイクルタイムを大幅に短縮
できる。さらに、天井梁と底梁の梁間空間が狭く従来に
おいては困難であった場合でも駐車設備を構築すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下駐車設備を示す断面図。
【図2】図1のa矢視図。
【図3】図1のb矢視図。
【図4】地下駐車設備の正面模式図。
【図5】図6のc矢視図である。
【図6】走行台車上のリフタの模式図。
【図7】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手順
を示す模式図。
【図8】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手順
を示す模式図。
【図9】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手順
を示す模式図。
【図10】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手
順を示す模式図。
【図11】上段リフタから下段リフタへの車両の移載手
順を示す模式図。
【図12】下段リフタのフォーク畳み機構の一例を表す
模式図。
【図13】下段リフタから下段車室への車両の移載手順
を示す模式図。
【図14】上段車室の平面図。
【図15】上段車室のフォーク開閉動作を表す模式図。
【図16】上段車室のフォーク閉動作機構を表す模式
図。
【図17】入出庫リフタの構造を表す模式図。
【図18】入出庫室の可動床構造及び動作を表す模式
図。
【図19】上段リフタから下段リフタへの車両の移載を
示す段面の模式図。
【図20】上段リフタと上段車室の部分平面模式図。
【図21】図20のf矢視図。
【図22】可動床を示す平面図。
【図23】図22の部分拡大図及び同拡大部の正面図。
【図24】昇降リフト及びスライダの模式図。
【図25】入出庫仮置き装置の平面図及び左側面図。
【図26】入出庫仮置き装置の正面図。
【図27】入出庫仮置き装置の動作を示す概念図。
【図28】入出庫仮置き装置の動作を示す概念図。
【符号の説明】
1.地下躯体 2.上段車室 3.下段車室 4.走行台車 7.上段リフタ 8.下段リフタ 9.昇降フレーム(基台) 11.フォーク(下段リフタ) 18.旋回フレーム(基台) 21.フォーク(上段リフタ) 23.フォーク(下段車室) 24.車室台(基台) 26.フォーク(上段車室) 27.回転フレーム(基台) 34.入出庫リフタ 35.入出庫室 37.積載フレーム(基台) 38.フォーク(入出庫リフタ) 39.車両乗込フロア 40.可動床 52.天井梁 53.底梁 54.空間 80.可動床 85.開口部 87.昇降リフト 88.昇降フレーム 92.櫛歯状部(昇降フレーム) 96.可動フレーム 100.櫛歯状部(可動フレーム) 102.枠体 107.昇降台 108.櫛歯状部(昇降台フレーム) 109.昇降台フレーム 110.リフト機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下躯体の上方から下方へ向けて垂下す
    る天井梁及び下方から上方へ向けて突起する底梁の各梁
    間空隙の夫々を利用した上段車室及び下段車室と、該上
    段車室及び下段車室間の空間を自在に走行する走行台車
    並びに該走行台車に備える車両の受渡し機能を有するリ
    フタと、一時的に車両を仮置き庫へ保管させる入出庫仮
    置き装置とから成る地下駐車設備。
  2. 【請求項2】 前記走行台車が、上段車室への車両の受
    渡し機能を有する上段リフト及び下段車室への車両の受
    渡し機能を有する下段リフトの夫々を備え、且つ該車両
    の受渡しが受渡す側と受取る側夫々における櫛歯形状の
    各フォークの通過を許容する過程で行われる請求項1記
    載の地下駐車設備。
JP15748597A 1997-05-29 1997-05-29 地下駐車設備 Pending JPH10331471A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016535185A (ja) * 2013-10-31 2016-11-10 カルミネ シフェジ 駐車場および駐車場の操作管理方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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