JPH10264654A - 自動車ドアサッシの窓ガラス - Google Patents

自動車ドアサッシの窓ガラス

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JPH10264654A
JPH10264654A JP9075903A JP7590397A JPH10264654A JP H10264654 A JPH10264654 A JP H10264654A JP 9075903 A JP9075903 A JP 9075903A JP 7590397 A JP7590397 A JP 7590397A JP H10264654 A JPH10264654 A JP H10264654A
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JP
Japan
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sash
window glass
seal
seal member
opening
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JP9075903A
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Inventor
Masaya Kuno
雅哉 久野
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用のサッシには、ドア開口部、及び窓
ガラス周縁部をシールするウエザーストリップを構成す
るシール部材を備えるので、サッシ、及びシール部材の
構造が複雑化する。 【解決手段】 自動車のドア1のサッシ11内を上下
し、サッシ11で囲まれる開口部Sを開閉する窓ガラス
21において、窓ガラス21端部のサッシ開口部Sに臨
む部分に、該サッシ開口部Sと当接するシール部材61
を、窓ガラス21端部25に直接接合、一体化した。 【効果】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のサッシ付
きドアの窓ガラスに関し、開閉する窓ガラスのシール構
造を簡素化するようにした、自動車ドアサッシの窓ガラ
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアには、サッシ形式のもの
と、サッシレス形式のものがあり、何れもドアガラスの
シール構造を必要とし、サッシ形式のものの一例を図7
に示す。図7は、サッシ上部と自動車サイド部のドア開
口部の上部の構造を示す。81は自動車ボディを示し、
82はドア開口部の上部を構成するルーフサイドレール
アウターを、83は同インナーを、84はルーフライニ
ングを示し、又85はドア開口部を示す。
【0003】86は開口部85を開閉するドアで、ドア
のサッシ87の断面は複雑な中空状で、サッシ87の外
周側にはウエザーストリップ称するシール部材が取付、
支持されている。サッシ87周の内側寄り部分には、開
口部85の室内寄り部分内壁85aと、ルーフライニン
グ84のウインドシールガーニッシュ部84aの夫々と
接触し、夫々をシールするシール部88a,88bを備
える内側シール部材88を備え、該シール部材88は、
基部88cでサッシ87の室内寄り部分の外周に設けた
係止部87aで係合、支持、接着等されている。
【0004】サッシ87の室外側寄り部分の外周部に
は、開口部85の室外側寄り部分内壁85bと接触する
外側シール部材89を、基部89cを介してサッシ87
の対応部分に設けた係止部87bに係止し、シール部材
89は内外にリップ部89a,89bを備え、開口部8
5の室外側寄り部分内壁85bに該リップ部89a,8
9bは接触する。
【0005】以上のサッシ87には、車幅方向中間部に
外向きC型の垂下係止片87cを設け、これに窓ガラス
シール部材90の基部92を係合、支持、接着等し、窓
ガラスシール部材90の車室外側方向部位には、リップ
状、且つ中空のシール部91を備え、窓ガラス93の端
部93aがシール部91を加圧して潰し、窓ガラス端部
93aとシール部91との間をシールする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、サ
ッシの構造が複雑化する。即ち、サッシ87側には、ド
ア開口部85とサッシ87との間をシールするためのシ
ール部材88,89と、窓ガラス93とサッシ87の開
口部との間をシールするシール部材90とを備える。こ
のため、サッシ87には、ドア開口部85間のシール部
材88,89、サッシ87と窓ガラス93との間のシー
ル部材90の夫々を係合、支持するための支持部を設け
る必要がある。
【0007】このため、サッシの断面形状が極めて複雑
となり、サッシの構造が複雑化してその製作が面倒、煩
雑化し、サッシの成形機等も複雑なものを要する等、製
作の点で改良が望まれる。又サッシ自身、シール部材を
含むサッシ側の部品点数が多くなり、更に前記したよう
に、2種類のシール部材を複雑断面形状のサッシに組み
付けるのでは、組み付けが面倒、煩雑であり、組付性が
劣る。
【0008】以上の他、ドアガラスとサッシ開口部間に
介設されるシール部材は、ガラス端面とシール部材との
間の接触面積が小さいので、比較的柔軟なゴム等で中空
等に成形し、ガラス端部のシール部材圧潰作用で接触面
積を増加させざるを得ず、窓ガラスの開閉の反復でシー
ル部材が劣化する等に事態を招き易く、耐久性の点で最
適とは言い難い。又窓ガラスのサッシ内での昇降、開
閉、特に窓ガラスの上昇、閉止に際し、シール部材を圧
潰してシールするため、マニュアル式、電動式の何れの
場合にも、作動エネルギーに大きなものを必要とし、電
動式では作動モータが大型化し、ドアへの組付等におい
て一考を要する等、モータ取付構造にも影響する等の課
題がある。
【0009】本発明は、以上の課題を解決すべくなされ
たものである。本発明者は、自動車のサッシ付きドアに
おいて、サッシにドア開口部シール部材、窓ガラスシー
ル部材の双方を組み付けるので、サッシの構造が複雑化
すること、シール部材の組み付けが煩雑であり、ドアサ
ッシを含むドアの製作が複雑であること、当然工数も多
いこと、トータルとしてコストが高くなる可能性がある
こと、窓ガラスとサッシ開口部との間のシールは必要、
不可欠である等に鑑み、窓ガラス側に窓ガラスシール用
のシール部材を設けることで、窓ガラスとサッシ間のシ
ールを行ない得、しかも簡素な構造で実行し得る、との
知見を得て本発明をなしたものである。
【0010】従って本発明の目的とする処は、窓ガラス
とサッシとの間のシール部材を備えつつ、サッシの構造
の簡素化、シール部材の構造の簡素化、従って、サッシ
の製作の容易化、サッシ製作に際し部品点数を減少さ
せ、更にサッシ、窓ガラス、シール部材を含むドアサッ
シ、窓ガラス機構の製作の容易化を図り、更にシール部
材の耐久性の向上等をも図り得る自動車ドアサッシの窓
ガラスを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、自動車のドアのサッシ内を上下し、該サ
ッシで囲まれる開口部を開閉する窓ガラスにおいて、窓
ガラス端部のサッシ開口部に臨む部分に、該サッシ開口
部と当接するシール部材を、該ガラス端部に直接接合、
一体化した。
【0012】請求項1においては、サッシ開口部と当接
するシール部材を、窓ガラス端部に設けたので、サッシ
側に窓ガラスとサッシ間をシールするシール部材を設け
る必要がなく、サッシの構造が簡素化する。又シール部
材の断面形状も、窓ガラス端部に接合、一体化するので
簡素な断面形状を採用することができ、サッシ、窓ガラ
ス、シール部材全体の構造が簡素となり、これ等の製作
も容易化する。更にサッシ、窓ガラス、シール部材の組
立性も向上する。
【0013】請求項2では、前記シール部材を、ガラス
の上端部、前後端部周に相互に連続して接合、一体化
し、且つガラス閉塞時のドア本体上端部とガラスとの間
の見切部の窓ガラス室内面にも接合、一体化した。
【0014】請求項2においては、窓ガラスによるサッ
シの閉塞状態で、サッシ開口内周部、ドア本体の上端部
の見切部まで、窓ガラス側のシール部材でシールするこ
とができるので、請求項1の作用を奏しつつ、ドア本体
上端縁を含むサッシ内周の開口部を、窓ガラスに設けた
シール部材で確実にシールすることができる。
【0015】請求項3では、前記サッシで囲まれる開口
部に接合、一体化したシール部材は、断面が略L型の接
合部を備え、該接合部を、窓ガラス周縁部の端縁部、及
び該端縁周の室内側部位に接合した。
【0016】請求項3においては、シール部材は、窓ガ
ラス端部において、外周端縁、及びこれの周辺部の室内
側の部位に接合されているので、接合強度に高いものが
得られ、耐久性に優れた窓ガラス端部に設けるシール部
材が得られ、しかも構造的も簡素であり、シール部材の
断面形状も簡素で、その製作も容易であり、窓ガラスへ
の接合も容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1はドア単体を示す図で、ドア内側から
見た斜視図、図2は図1の2−2線断面図、図3はドア
フレームとガラスとの分解斜視図、図4はドア、サッ
シ、窓ガラス、及び車体側部の要部の拡大縦断面図、図
5は図4の要部の拡大図で、ガラスをサッシから引き下
げた状態の図、図6は本発明の他の実施例の要部の縦断
面図である。
【0018】図1において1は自動車のドアを示し、ド
ア1は外板2、内板3を備え、実施例では、内外板2,
3は、例えば樹脂、或いは軽量の軽合金で形成されてい
る。内外板2,3は、周縁部で係合して一体的に接合さ
れ、図2では下端縁部2a,3aで接合されている状態
を示したが、前後でも同様に接合されている。
【0019】図3はドア1の内部構造を示し、且つ窓ガ
ラスを分解して示した。4はフレームで、太い中空状部
材で構成し、実施例では、前記したドア内外板2,3と
同様に、実施例では樹脂や軽合金等で形成した。前後の
縦枠部4a,4b、底枠部4c、及び前後の縦枠部4
a,4bの上部間に架設された上枠部4dを備える。図
3において11はサッシを示し、前記ドア内外板2,3
と同様に、実施例では樹脂や軽合金等で形成した。
【0020】サッシ11は、断面が図4、図5に示す如
くで、側面視略逆凹型をなす。サッシ11の前枠部11
aは後上傾し、これの下端部がフレーム4の前枠部4a
上端部に接合され、サッシ11の上枠部11bは前後方
向の長さが小さく、これの後端部は下方に折曲、垂下さ
れ、下方に延びる後枠部11cの下端部はフレーム4の
後縦枠部4bの上端部に接合されている。
【0021】又フレーム4の前後の縦枠部4a,4bの
高さ方向中間部には、インパクトビームを兼ねるクロス
メンバー5を架設し、更に、サッシ11の前枠部11a
の前後方向中間部には、この部分と上枠部4dの前部間
を繋ぐ縦枠部材12を縦向きに設け、これと前枠部11
a、上枠部4dとの間に形成される略三角形の空間を板
状のミラーベース13で塞ぎ、該ミラーベースに図示し
ないドアミラーを設置する。
【0022】フレーム4のサッシ11の後部縦枠部11
cの下方延長上、又前記ミラーベース13を画成する縦
枠部材12の下方延長上には、前後に離間してラック部
材6,7を縦設する。一方、図3に示すように、板状の
窓ガラス21の下端部22aの前後方向中間部には、窓
ガラス開閉用モータ51の基部51a…を固定し、モー
タハウジング51bの前後から延出した駆動軸52の両
端寄り部を軸受け53,53で支持し、軸受け53,5
3は、窓ガラス21の下端部22aの前後の部分に基部
53a,53aで固定する。
【0023】駆動軸52の軸端にはピニオン54,54
を固定する。窓ガラス21は、ラック6,7とフレーム
4との間からサッシ1内に挿入し、ラック6,73にピ
ニオン54、54を噛合し、モータ51の出力で駆動軸
52を駆動し、ピニオン54,54を回動させ、ラック
6,7との噛合により、窓ガラス21を昇降させ、サッ
シ11内の開口部Sを開閉する。
【0024】以上のフレーム4の内外に外板2、及び内
板3を装着し、図2のように、外板2の裏面には取付ボ
ス部2b…を設けてクロスメンバー5に取り付け、内板
3の裏面には取付ボス部3b…を設けてフレーム4に取
り付ける。以上によりドア1を構成し、内板3は、実施
例では樹脂製とすることでドア内側のドアライニングを
兼用するようにした。
【0025】以上において、窓ガラス21を次のように
構成する。図4、図5はこれを詳細に示す。図4、図5
は車体41のドア開口上部を示し、車体41のサイド部
分上部は、ルーフサイドレールアウター42、ルーフサ
イドレールインナー43の接合体からなり、図では双方
の下端部42a,43aを拝み合わせ継手として溶接、
接着等で接合されている。
【0026】ドア開口部S1は、室外寄り天井部44が
上位にあり、室内寄り天井部45が下位にあり、この間
を下方に向かう縦壁部46で連続させ、これ等でドア開
口部S1を形成する。図4、及び図5はドア1の閉状態
を示し、図5はサッシ11、及び窓ガラス21の上部を
拡大して示し、且つ窓ガラス21を下げた状態を示す。
【0027】サッシ11の断面は図5で拡大したよう
に、本体部14は中空状に形成され、該本体部14の室
外側部分には、上方に延びる断面T字型の起立部15を
一体に備え、起立部15上部の車幅方向に延びる横部1
5aの室内外端部には下方への垂下部15b,15cを
一体に備える。又本体14の前記起立部15の室内側の
上面には凹部16を設け、該凹部16の室内側上部に
は、少しく外方へ突出する係止突起16aを備える。
【0028】更にT字型起立部15の縦片部15dの外
面(室外側の面)には外面に突出する山型の突起部17
を設け、突起17は、本体14よりも高位で、T字型起
立部15の横部15aの外側部垂下部15bよりも下位
に設ける。T字型起立部15の横部15aの縦片部15
d室外側と外方の垂下片15b、及びこの間の天井部1
5eとで窓ガラス端部が嵌合するランチャネル部S2を
構成する。
【0029】以上のサッシ11の断面は、各部同断面と
なるように一様に形成し、前記したように樹脂で形成
し、或いは軽合金の押出し成形で得る。
【0030】以上のサッシ11の外面には、ドアサッシ
外周部のウエザーストリップを構成するシール材31を
取り付ける。シール材31は柔軟性、弾性、可撓性等を
有するゴム等で形成し、基部32は中空状で、上半部に
可撓、弾性の大きい中空状の内側シールリップ部33を
備え、基部32を凹部16に嵌合し、基部32は凹部1
6の室内外寄り部分の係止突起16a、及び垂下部15
cで係合、保持され、この部分を接着等してサッシ11
の本体14外周と接合する。
【0031】又シール部材31は、前記T字型の起立部
15の頂部である横部15a上面に重なる延出片34を
備え、延出片34の下面は横部15aに接着等し、延出
片34の先端部(室外寄り部分)には、上方に起立する
外側シールリップ部35を備える。以上のシール部材3
1は、各部を全一体に前記した如きゴム等で成形する。
【0032】ドア1の閉状態では、サッシ11の外周の
シール部材31は、内側シールリップ部33がドア開口
部S1の前記した縦壁部46外面に弾性変形しつつ接触
し、この部分でシールする。又外側シールリップ部35
は、室外寄り天井部44の外端寄り部分底面に弾性変形
しつつ接触し、この部分でシールする。このように、シ
ール部材31は、内外のシールリップ部33,34でシ
ールする。
【0033】窓ガラス21は、図3で示したようにサッ
シ11の形状と類似する形状に形成されており、高さ寸
法はサッシ11よりも大きく、下方の延出部22に前記
したモータ51、及び軸受け53,53を取付、支持す
る。延出部22を除く外端部には、図4、図5でその断
面を示した如きシール部材61を接合する。
【0034】シール部材61は、中実なゴム等で形成
し、図で明らかなように断面が略逆L型である。断面が
略々矩形で、中実な本体部62の上部62aは、前記サ
ッシ11の外側垂下片15bの肉厚分削って段部62d
が設けられており、上部62aを含む全体の幅(車幅方
向の肉厚)は、前記ランチャネル部S2の幅よりも少し
く小さく、又突起部17を含む幅よりも少しく大きく設
定する。
【0035】シール部材61の本体部頂部62bには、
山型のシール突起63を設け、又本体部62の幅は、窓
ガラス21の厚さよりも大きく設定する。本体部62の
室内側の部分は、窓ガラス21の裏面23から室内側に
所定厚さ突出し、本体部62の内側部は下方に延出し、
垂下片部64を設け、この垂下片64の裏面と本体部6
2の下面との間に略逆L型の接合面65を形成する。
【0036】接合面65の横部65aを窓ガラス21の
外端面25に、又縦部65bの裏面を窓ガラス21の上
端部室内側面21aに当接させ、接着剤等で接合、一体
化する。本体部62の外面は、窓ガラス21の外面24
と面一に設定する。
【0037】以上の略逆L字型のシール部材61は、サ
ッシランチャネル部S2と対応する端縁部のみに設け、
一方、シール部材61の図3で示す両端部61a,61
b間の窓ガラス裏面23には、図4で示す如き断面中実
なシール材66を接合、一体化し、このシール部材66
は、窓ガラス21のサッシ11内における閉状態(窓ガ
ラス21の上昇限)で、ドア内外板2,3の上端隙間S
3間に臨むように設定し、シール部材66は、上下方向
の高さが少しくあり、且つ所定肉厚のあるゴム等で形成
する。
【0038】ところで、図4に示すように、ドア内外板
2,3の上端部の隙間S3には、シール部材71、及び
72を対向するように設ける。外板2側のシール部材7
1は、その基部71bを外板2の上端部にC型クリップ
状の金具8で係止して取付、支持し、上方、且つ内側に
傾斜するシールリップ部71aを備える。内側のシール
部材72の基部72bは、内板3の上端部内側に設けた
C型係止溝9cに係合して取付、支持し、シール部材7
2には、中空のシールリップ部72aを備える。
【0039】以上において、窓ガラス21の図4の状態
からの上昇で、サッシ11内の開口部Sを閉塞する。こ
の際、窓ガラス21の外端部のシール部材61は、本体
部62の段部62dよりも上方の部分がサッシ11のラ
ンチャネル部S2内に挿入され、段部62dが垂下片1
5bに係合する。
【0040】又シール部材61の本体部62の裏面側6
2cが、サッシ外側面の突起部17に当接し、突起部1
7により若干変形しつつ上昇し、ついには、図4に示す
如く、ランチャネル部S2内にシール部材61の本体部
62の段部62dよりも上方の部分が嵌合することとな
る。この際、本体部62頂部のシール突起63は、ラン
チャネル部S2の天井部15eに当接し、弾性変形す
る。これにより、天井部15eにおいてもシールを行な
う。
【0041】一方、下方のシール部材71,72である
が、図4に示すように、窓ガラス裏面23の下部に設け
たシール部材66に内側のシール部材72のシールリッ
プ部72aが弾性変形しつつ接触し、この間をシール
し、外側のシール部材71のシールリップ部71aは、
窓ガラス21の外面24に弾性的に接触する。
【0042】以上においては、窓ガラス21の上昇限位
置、従って窓ガラス21の閉状態では、図4の如く窓ガ
ラス21周のシール部材61は、サッシ11のランチャ
ネル部S2内に嵌合し、先ず、段部62dが垂下片15
bと緊密に係合してシールを行なう。次に天井部15e
にシール部材頂部のシール突起63が当接して弾性変形
し、この当接部位においてもシールする。更にサッシ1
の本体部14の外側面に設けた突起部17がシール部材
61の本体部62の縦部65bの裏面に当接すること
で、シール部材61のこの部分が弾性変形し、この部分
においてもシールを行なう。
【0043】このように、シール部材61の段部62d
と垂下片15bとの係合、シール突起63と天井部15
eとの当接、サッシ11側の突起部17とシール部材6
1裏面との当接による3ヵ所のシール部分により、サッ
シ11と窓ガラス21との間のシールはなされる。
【0044】尚、ドア本体上端部の隙間S3と窓ガラス
21との間のシールは、前記した如く、内板3のシール
部材72のシールリップ部72aがシール部材66と当
接することでなされ、窓ガラス21の外面のシールは、
シール部材71のシールリップ部71aが窓ガラス21
の外面に当接することでなされる。
【0045】図6は他の実施例を示す。本実施例におい
ても、基本構造は前記実施例と同様なので、同一部分に
は同一符号を付し、説明は省略する。
【0046】窓ガラス21外端縁部25に接合するシー
ル部材161は、本体部162が断面略矩形で、頂部に
前記と同様に突起163を、又前記と同様に段部162
dを備える。シール部材161は、前記と異なって前記
垂下片部64に相当する部分を備えず、底面165がフ
ラットであって、フラットな底面165のみで窓ガラス
21の外端縁部25に接着等で接合、一体化されてい
る。従って、シール部材161は、底面165のみを接
合面とする。その余の構成は前記と同様であり、その作
用も前記と同様である。
【0047】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、自動車のドアのサッシ内を上下
し、該サッシで囲まれる開口部を開閉する窓ガラスにお
いて、窓ガラス端部のサッシ開口部に臨む部分に、該サ
ッシ開口部と当接するシール部材を、該窓ガラス端部に
直接接合、一体化したので、サッシ開口部と当接するシ
ール部材を、窓ガラス端部に一体的に設けることとな
り、サッシ側に、窓ガラスとサッシ間をシールするシー
ル部材を設ける必要がなくなる。
【0048】従って、サッシには、サッシと窓ガラスと
の間をシールするシール部材の取付、支持構造を必要と
することがないので、サッシランチャネルの断面形状も
極めて単純で簡素化し、サッシとドア開口部との間をシ
ールするシール部材の取付、支持構造のみを備えれば良
いこととなり、サッシ全体の形状も極めて簡単化するこ
ととなる。
【0049】又サッシの構造が、ドア側との間のシール
部材の取付部、窓ガラスとの間のシール部材の取付部を
必要としないので、従来のように複数の部材を組み合わ
せてサッシを製作する必要がなく、サッシ製作上部品点
数の削減が図れる。このため、サッシの製作も簡易化
し、サッシのコストダウンにも資する。
【0050】又窓ガラス外周部のシール部材の断面形状
も、サッシ側のランチャネル部分に嵌合し、シールを行
なう機能のみで構成でき、サッシ側に取付、支持しない
ことから、シール部材の断面形状も簡易化し、シール部
材の製作も容易化し、これのコストダウンを図ることが
できる。上記効果と併せ、シール部材を窓ガラス端部に
接合、一体化するので、サッシ、窓ガラス、シール部材
全体の構造が簡素となり、これ等の製作も容易化し、更
にサッシ、窓ガラス、シール部材の組立性も飛躍的に向
上する。
【0051】更に窓ガラス周には細いシール部材が設け
られるので、シール部材を黒色系のゴム等で製作するこ
とにより、窓ガラス周にシール部材が目立って表れ、こ
のため、窓ガラスの高さ位置が明確に視認することが可
能となり、且つ窓ガラス周のシール部材がアクセントと
なって外観上も目立って意匠上の効果もある。
【0052】請求項2では、シール部材は、ガラスの上
端部、前後端部周に相互に連続して接合、一体化されて
おり、且つ窓ガラス閉塞時のドア本体上端部と窓ガラス
との間の見切部の窓ガラス内面にも接合、一体化したの
で、上記請求項1の効果を得つつ、ドア本体上端縁の隙
間を窓ガラス側に設けたシール部材でシールすることが
できることから、ドア本体上端縁の隙間のシール効果に
も優れる。
【0053】請求項3では、サッシで囲まれる開口部に
接合、一体化したシール部材は、断面が略L型の接合部
を備え、該接合部を、窓ガラス周縁部の端縁部、及び該
端縁周の室内側部位に接合したので、シール部材は、窓
ガラス端部において、外周端縁、及びこれの周辺部の室
内側の部位に接合されることとなり、接合強度に高いも
のが得られ、耐久性に優れた窓ガラス端部に設けるシー
ル部材が得ることができる。しかも構造的も簡素であ
り、シール部材の断面形状も単純で、その製作も容易で
あり、窓ガラスへの接合作業も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドア単体を示す図で、ドア内側から見た斜視図
【図2】上記図1の2−2線断面図
【図3】ドアフレームとガラスとの分解斜視図
【図4】ドア、サッシ、窓ガラス、及び車体側部の要部
の拡大縦断面図
【図5】図4の要部の拡大図で、ガラスをサッシから引
き下げた状態の図
【図6】本発明の他の実施例の要部の縦断面図
【図7】従来のサッシ、窓ガラス、シール部材、車体側
部のドア開口部の一例を示す縦断面図
【符号の説明】
1…ドア、 11…サッシ、 21…窓ガラス、 25
…周縁部、 65…L型部、 S…サッシの開口部、S
1…ドアの開口部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアのサッシ内を上下し、該サ
    ッシで囲まれる開口部を開閉する窓ガラスにおいて、 前記窓ガラス端部のサッシ開口部に臨む部分に、該サッ
    シ開口部と当接するシール部材を、該窓ガラス端部に直
    接接合、一体化した、 ことを特徴とする自動車ドアサッシの窓ガラス。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は、ガラスの上端部、前
    後端部周に相互に連続して接合、一体化されており、且
    つ窓ガラス閉塞時のドア本体上端部と窓ガラスとの間の
    見切部の窓ガラス内面にも接合、一体化してなることを
    特徴とする請求項1記載の自動車ドアの窓ガラス。
  3. 【請求項3】 前記サッシで囲まれる開口部に接合、一
    体化したシール部材は、断面が略L型の接合部を備え、
    該接合部を、窓ガラス周縁部の端縁部、及び該端縁周の
    室内側部位に接合したことを特徴とする自動車ドアサッ
    シの窓ガラス。
JP9075903A 1997-03-27 1997-03-27 自動車ドアサッシの窓ガラス Pending JPH10264654A (ja)

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