JP2007320484A - ドアサッシュのモール取付構造 - Google Patents

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信次 鈴木
Takeshige Kobayashi
毅成 小林
Tomoyuki Nunome
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Abstract

【課題】サッシュモールの取り付け作業性に優れ、かつランチャンネルの安定した機能及び耐久性が得られるドアサッシュのモール取付構造を提供する。
【解決手段】ドアサッシュ20がサッシュ本体21からフランジ状に突出するモール取付部22を備え、サッシュモール39が外表部32及び取付部33を備えたモール本体31と、取付部33に溶接結合されたるモール取付クリップ35とを備え、モール取付クリップ35をモール取付部32に嵌合してサッシュモール30をドアサッシュ20に取り付けると共に外表部32とサッシュ本体21及びモール取付クリップ35によってランチャンネル装着溝39を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の車体側面に露出するドアサッシュの一部をサッシュモールで隠蔽して外観性の向上を図るドアサッシュのモール取付構造に関する。
自動車のサイドドアにおいて、車体側面に露出するドアサッシュの一部をドア窓ガラスで隠蔽して外観性の向上を図るヒドンサッシュがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなドアサッシュの一部をドア窓ガラスで隠蔽するヒドンサッシュにあっては、ドアサッシュに取り付けられるウエザストリップやドア窓ガラスの外周縁の両面に摺接及び密封するシール材、いわゆるランチャンネルをサッシュモールで隠蔽して更に外観性の向上を図るものもある。
このドアサッシュにサッシュモールを取り付けたモール取付構造の一例を図4に示す。このモール取付構造は、アウタサッシュパネル102とインナサッシュパネル103によって中空状に形成されたドアサッシュ101と、ドアサッシュ101の外側に取り付けられるサッシュモール105と、ドアサッシュ101とサッシュモール105によって形成されるランチャンネル装着溝106に嵌合してドア窓ガラス108の周囲108aを水密的にシールするランチャンネル107とにより構成されている。
アウタサッシュパネル102は、外側部102aに対し略直角に折曲して形成されたモール取付部102b及びモール取付部102bに折曲形成されたフランジ102cが連続形成され、フランジ102cにインナサッシュパネル103のフランジ103cが結合される。一方、サッシュモール105は、アウタサッシュパネル102のモール取付部102bに重合する取付部105aと外側部102aと略面一となる外表部105bを有する断面略L字状に形成されている。この重合するモール取付部102bとサッシュモール105の取付部105aをスクリューグロメット104を介在してビス止めすることによって、アウタサッシュパネル102にサッシュモール105が取り付けられる。
これら互いに結合されるアウタサッシュパネル102及びインナサッシュパネル103のフランジ102c、103cと、サッシュモール105の取付部105a及び外表部105bとによって断面略コ字状のランチャンネル装着溝106が形成される。このランチャンネル取付溝106にランチャンネル107が嵌合して取り付けられる(例えば、特許文献2参照)。
また、ドアサッシュに形成されたフランジ状のモール取付部及びサッシュモールの取付部にそれぞれリベット穴を穿孔し、モール取付部とサッシュモールの取付部を重ねてリベットによりカシメ結合するサッシュモール取付構造が知られている。
特開平11−334385号公報 特開平7−89347号公報
上記特許文献2に示すモール取付構造によると、アウタサッシュパネル102のモール取付部102bとサッシュモール105の取付部105aを重合してスクリューグロメット104を介在してビス止めすることから、アウタドアサッシュパネル102のモール取付部102bの取付穴102dとサッシュモール105の取付部105aに穿設された取付穴105dに予め取り付けられたスクリューグロメット104を正確に位置決めして重ね合わせ、ビス止めするモール取付作業は厄介でその組み付け作業に多くの作業工数を要する。また、スクリューグロメット104等を要して部品点数が多くなり更に製造コストが大きくなる。
また、スクリューグロメット104の頭部がランチャンネル装着溝106内に底部から突出し、その頭部がランチャンネル107の底面に局部的に当接し、ランチャンネル107の組付性作業に影響を及ぼすと共に、ドア窓ガラス108の全閉時にその周縁108aによってランチャンネル107の底部が局部的に圧縮付与されてランチャンネル107の局部的な摩耗を誘発し、ランチャンネル107の耐久性及び機能に影響を及ぼすことが懸念される。
また、ドアサッシュに形成されたモール取付部にサッシュモールをリベット結合するモール取付構造にあっては、ドアサッシュのモール取付部に穿孔されたリベット穴と、サッシュモールの取付部に穿孔されたリベット穴を正確に位置決めして重ね合わせ、リベットによりカシメ結合するいわゆるリベット打ちによる組み付け作業は、厄介で多くの作業工数を要する。
また、カシメられたリベットの頭部がランチャンネル装着溝内に突出すると、その頭部がランチャンネルの底部に局部的に当接し、ランチャンネルの組み付け性に影響を及ぼすと共に、ドア窓ガラスの全閉時にその周囲がランチャンネルの底部を局部的に圧縮してランチャンネルの局部的な摩耗を誘発することが懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、サッシュモールの取り付け作業性に優れ、かつ安定したランチャンネルの機能及び耐久性の向上が得られるドアサッシュのモール取付構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載のドアサッシュのモール取付構造の発明は、ドアサッシュの外側にサッシュモールを取り付けると共に上記ドアサッシュとサッシュモールによってドア窓ガラスの周囲を水密的にシールするランチャンネルを装着するランチャンネル装着溝を形成するドアサッシュのモール取付構造において、上記ドアサッシュが、サッシュ本体及び該サッシュ本体の延在方向に沿ってサッシュ本体からフランジ状に突出するモール取付部を備え、上記サッシュモールが、上記ドアサッシュの外側にサッシュ本体と対向して延在する外表部及び該外表部の延在方向に沿って外表部に延設された取付部を備えたモール本体と、上記取付部に溶接結合されると共に上記モール取付部に嵌合して挟持する対向配置された第1クリップ部と第2クリップ部を有するモール取付クリップとを備え、上記対向するモール取付クリップの第1クリップ部と第2クルップ部が上記モール取付部に嵌合してサッシュモールをドアサッシュに取り付けると共に上記対向する外表部とサッシュ本体及び第2クリップ部によって断面略コ字状でドアサッシュに沿って延在するランチャンネル装着溝を形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1のドアサッシュのモール取付構造において、上記ドアサッシュ及びモール取付クリップに、互いに係止してモール取付クリップとモール取付部の嵌合状態を保持するモール係止手段を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のドアサッシュのモール取付構造において、上記サッシュ本体は、車幅方向内側の内側面と、車幅方向外側の外側面と、該内側面と外側面の両端間を連結する外周面と内周面を備えた略矩形中空断面形状であって、モール取付部は上記外周面から車幅方向外方にフランジ状に突出形成されたこと特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項のドアサッシュのモール取付構造において、上記取付部は、上記モール取付クリップに溶接結合される基部及び該基部の両側にウエザストリップ係止部を備え、該基部及びウエザストリップ係止部によってウエザストリップの取付基部を保持することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項のドアサッシュのモール取付構造において、上記第2クリップ部の先端近傍に先端縁に沿ってランチャンネル装着溝内にビード状で突出する突部を形成したこと特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項のドアサッシュのモール取付構造において、サッシュモールの両端部がドアサッシュにビス止めされたことを特徴とする。
請求項1の発明によると、ドアサッシュのサッシュ本体からフランジ状に突出形成したモール取付部にモール取付クリップを嵌合してサッシュモールをドアサッシュに取り付けることから、サッシュモールのモール取付クリップをドアサッシュのモール取付部に差し込み嵌合する簡単作業で取り付けることができ、従来のビス止めやリベット止め等によるモール取付作業に比べ、極めて容易にかつ効率的に組み付けることができる。更に、ビス止めやリベット止め等による締結のようにサッシュモールに局部的な変形が発生することなく、モール取付部の形状精度が低い場合でも、サッシュモールの外表部やモール取付クリップの形状精度への影響が抑制できる。
更に、対向するサッシュモールの外表部とサッシュ本体及びモール取付クリップの第2クリップ部によって断面略コ字状のランチャンネル装着溝を形成することにより、ランチャンネル装着溝の底部を形成する第2クリップ部の形状がランチャンネル装着溝の延在方向略同一断面形状で連続し、局部的な突部がなくランチャンネルの底部が浮き上がることなく容易かつ安定した状態でランチャンネル装着溝に装着できる。また、ドア窓ガラスの全閉時にドア窓ガラスの周囲がランチャンネルの底部に局部的に圧接することがなく、ランチャンネルの底部が局部的に摩耗することもなくなり、安定したランチャンネルの機能が維持される。
請求項2の発明によると、モール係止手段を備えることから、モール取付クリップとモール取付部の嵌合状態を安定的に保持することができる。
請求項3の発明によると、サッシュ本体を略矩形中空断面形状に形成することによって、ドアサッシュの剛性が確保でき、サッシュモール及びランチャンネルの支持剛性が向上する。
請求項4の発明によると、ウエザストリップの装着にあたり取付部の基部が突出部等のない平坦に形成されることから、取付部の基部からウエザストリップの取付基部の底面が浮き上がることなく密着し容易かつ安定した状態でウエザストリップを装着できる。
請求項5の発明によると、ドア窓ガラスの全閉時には、ドア窓ガラスの周縁がランチャンネルの底部に圧接し、ドア窓ガラスの周囲と突部の間においてランチャンネルの底部が若干隆起し、その隆起によってドア窓ガラスを所期の位置に保持することができる。これにより、走行時等のドア窓ガラスの揺動が抑制される。
請求項6の発明によると、サッシュモールの両端部をドアサッシュにビス止めすることによって、より安定した状態でサッシュモールをドアサッシュに装着することができる。
以下、本発明によるドアサッシュのモール取付構造の実施の形態を、フロントサイドドアを例に図1乃至図3を参照して説明する。なお、図中矢印Fは車体前方方向を示し、矢印OUTは車幅方向における外方向を示している。
図1は、自動車1の要部側面図、図2は図1のI−I線断面図、図3は図2の要部分解図である。
図1に示すように自動車1の車体側面に車体前後方向に延在するサイドシル2、ルーフの側縁に沿って車体前後方向に延在するサイドレール3、サイドシル2とサイドレール3との間において車体前方側から順に上下方向に延在するフロントピラ4、センターピラ5、リヤピラ6が配設されている。このセンターピラ5の前方で連続するサイドシル2、フロントピラ4、サイドレール3、センターピラ5によってフロントドア開口部を形成し、センターピラ5の後方で連続するサイドシル2、センターピラ5、サイドレール3、リヤピラ6によってリヤドア開口部が形成され、これらフロントドア開口部及びリヤドア開口部を開閉するフロントサイドドア10及びリヤサイドドア60が配設されている。
図2に図1のI−I線の要部断面図を示すように、サイドレール3は、サイドレールアウタ3Aとサイドレールインナ3Bにとって車体前後方向に延在する中空断面形状に形成されている。サイドレールアウタ3Aは外側部3aから車幅方向内方に略直角に折曲形成されるウエザストリップ当接部3b及びウエザストリップ当接部3bの内方縁に沿って略直角に折曲形成されたフランジ3cを有し、ウエザストリップ当接部3bには車体前後方向に連続する段部3dが形成されている。サイドレールアウタ3Aのフランジ3cにサイドレールインナ3Bに折曲形成されたフランジ3eが結合され、これらフランジ3cと3eによってウエザストリップ取付フランジ3Cを形成している。
同様にフロントピラ4には、図示は省略するが、サイドレールアウタ3Aの外側部3a、ウエザストリップ当接部3b、ウエザストリップ取付フランジ3Cの各前端に連続する外側部3a、ウエザストリップ当接部3b、ウエザストリップ取付フランジ3Cがフロントピラ4の延在方向に連続して形成されている。センターピラ5においてもサイドレールアウタ3Aの外側部3a、ウエザストリップ当接部3b、ウエザストリップ取付フランジ3Cの各後端に連続する外側部3a、ウエザストリップ当接部3b、ウエザストリップ取付フランジ3Cがセンターピラ5の延在方向に連続して形成されている。
これら連続するフロントピラ4、サイドレール3、センターピラ5の各ウエザストリップ取付フランジ3Cに亘ってウエザストリップ7が連続して装着されている。
フロントサイドドア10は、ドアアウタパネル12及び図示しないドアインナパネル等によって中空状に形成されたドア本体11と、窓枠を構成するドアサッシュ20を備え、ドア本体11の前部がヒンジ等を介してフロントピラ4に揺動自在に支持されている。ドア本体11内には、ドア窓ガラス15を昇降するドア窓ガラス昇降用アクチュエータやドアロック装置等が収容されている。これらドア窓ガラス昇降用アクチュエータやドアロック装置等は本実施の形態を直接関係がないので図示及び詳細な説明を省略する。
ドアサッシュ20は、フロントサイドドア10を閉じた状態においてドア本体11の窓肩部13の前端近傍からフロントピラ4に沿って後方に傾斜して 上方に延設される前部、その前部の上端近傍から湾曲してサイドレール3に沿って後方に延在する上部、上部の後端からセンターピラ5に沿って下方向に延在して下端がドア本体11の窓肩部13の後端近傍に達する後部を有するほぼコ字状に連続形成されている。このドアサッシュ20に沿ってサッシュモール30、ウエザストリップ40及びランチャンネル50が取り付けられている。
これらドアサッシュ20、サッシュモール30、ウエザストリップ40、ランチャンネル50について図2及び図3を参照して説明する。
ドアサッシュ20の上部は、フロントサイドドア10を閉じた状態において図2及び図3に示すように、サイドレール3のウエザストリップ取付フランジ3Cに対向する内側面21aと、内側面21aの上縁から略直角に折り曲げられてウエザストリップ当接部3bと対向して車体幅方向外方に延在する外周面21bと、外周面21bから更に車幅方向外方に延設された外周フランジ22aと、内側面21aの下縁から略直角に折り曲げられて外周面21bに対向する内周面21cと、内周面21cの外方縁から略直角に折り曲げられて内側面21aと対向する外側面21dと、外側面21dの上縁から車幅方向外方に折り曲げられて外周フランジ22aに重合して結合される内周フランジ22bとが一体形成されている。更に外側面21dにはその上縁に沿って段差状のランチャンネル係止部21eが形成されている。
この内側面21aと、外周面21bと、内周面21cと、外側面21dによって剛性に優れた略矩形中空断面形状のサッシュ本体21を形成し、外周フランジ22aと内周フランジ22aによってサッシュ本体21からフランジ状で外方に突出するモール取付部22を形成している。ドアサッシュ20の剛性を確保することによって、ドアサッシュ20に設けられるサッシュモール30、ウエザストリップ40、ランチャンネル50等の支持剛性を確保している。
サッシュ本体21に突設される外周フランジ22a及び内周フランジ22bによって形成されるモール取付部22は、サッシュ本体21側から先端側、即ち車体幅方向外方に移行するに従ってウエザストリップ当接部3bに漸次接近するように傾斜している。
この中空状のサッシュ本体21及びモール取付部22は、サイドレール3のウエザストリップ取付フランジ3Cに内側面21aが対向しかつウエザストリップ当接部3bに外周面21b及び外側フランジ22aが対向して車体前後方向に延在している。ドアサッシュ20の前部は、上部の略矩形中空断面形状のサッシュ本体21及び板状のモール取付部22の断面形状を維持して連続形成されてその内側面21aがフロントピラ4のウエザストリップ取付フランジ3Cに対向し、かつ外周面21b及び外周フランジ22aがウエザストリップ当接部3bに対向してフロントピラ4に沿って下方に延在している。後部においても、上部の略矩形中空断面形状のサッシュ本体21及び板状のモール取付部22の断面形状を維持して連続形成されてその内側面21aがセンターピラ5のウエザストリップ取付フランジ3Cに対向し、かつ外周面21b及び外周フランジ22aがウエザストリップ当接部3bに対向してセンターピラ5に沿って下方に延在している。更に、サッシュ本体21の外周面21bにはサッシュモール20の延在方向に沿って間隔を隔てて複数の係止穴38aが穿孔されている。
一方、サッシュモール30は、互いに溶接されたモール本体31とモール取付クリップ35によって形成されている。
モール本体31は、ドアサッシュ20のモール取付部22の先端外側に沿って延在して内周縁にランチャンネル係止部32aが折り返し形成された板状の外表部32と、モール取付部22の外周フランジ22aに沿って延在する板状の基部33a及び基部33aの両側に対向して形成されたU字状のウエザストリップ係止部33b、33cが形成されたウエザストリップ取付部を兼備する取付部33とを有し、外表部32のL字状に折り曲げ形成された外周縁部32cに取付部33の一方のウエザストリップ係止部33bが連続形成された断面T字状乃至L字状に形成されている。
モール取付クリップ35は、ドアサッシュ20に形成されたモール取付部22の外周フランジ22a及び内周フランジ22bにそれぞれ圧接してモール取付部22に嵌合して挟持する第1クリップ部36及び第2クリップ部37を有する断面U字状であってモール取付部22に沿って延在し、第1クリップ部36の先端36cの近傍にドアサッシュ20の外周面21bに穿設された各係止穴38aに係合する複数の係止部38bが形成されている。これら互いに係合可能な係止穴38aと係止部38bによってモール取付クリップ35をモール取付部22に係止するモール係止手段38を形成している。一方、第2クリップ部37の先端37cに沿ってビード状の突部37aが形成されている。これらモール本体31と、モール取付クリップ35は、モール本体31の取付部33と第1クリップ部36が重合して溶接結合される。
このように形成されたサッシュモール30は、図3に示すようにドアサッシュ20のモール取付部22を挟むように第1クリップ部36を外周フランジ21aに摺接させ、第2クリップ部37を内周フランジ21bに摺接させつつ第1クリップ部36及び第2クリップ部37の先端36c、37c側からモール取付部22に差し込むことによってドアサッシュ20のモール取付部2に嵌合して取り付けられる。
この取り付けにより第1クリップ部36の先端近傍に突設された係止部38bがドアサッシュ20の係止穴38aに係合してサッシュモール30の位置決めが得られ、かつサッシュモール30がモール取付部22に安定した状態で固定される。また、更に、モール取付クリップ35の両端部はそれぞれドアサッシュ20の下部にビス止め等の結合手段によって結合してドアサッシュ20により確実に安定した状態に固設することが好ましい。
このサッシュモール30の取り付けは、サッシュモール30のモール取付クリップ35をドアサッシュ20のモール取付部22に差し込む簡単な作業で取り付けることができ、従来のビス止めやリベット止め等によるモール取付作業に比べ、極めて容易にかつ効率的に組み付けることができる。更に、ビス止めやリベット止め等による締結のようにサッシュモールに局部的な変形が発生することなく、モール取付部22の形状精度が低い場合でも、サッシュモール30の外表部31やモール取付クリップ35の形状精度への影響が抑制できる。
このようにサッシュモール30をドアサッシュ20に組み付けることによって、サッシュ本体21の外側面21d、モール本体31の外表部32、第2クリップ部37によって断面略コ字状のランチャンネル装着溝39がドアサッシュ21に沿って形成される。このランチャンネル装着溝39の底面にランチャンネル装着溝39の延在方向に沿って第2クリップ部37の突部37bがビード状に連続して突出する。
ウエザストリップ40は、サッシュモール30に形成された取付部33の基部33aに底面41aが当接し両側部41b、41cがそれぞれウエザストリップ係止部33b、33cに係止されて取付部33に嵌合する取付基部41と、取付部33に嵌合する取付基部41からウエザストリップ係止部33bに沿って突出するシールリップ部42とウエザストリップ係止部33cに沿って突出する中空シール部43が一体形成されている。このウエザストリップ40の取り付け作業は、その取付基部41をサッシュモール30の取付部33に押し込むことによって取付基部41の底面41aを基部33aに当接し両側部41b、41cをそれぞれウエザストリップ係止部33b、33cに嵌合して装着される。このウエザストリップ40の装着にあたり取付部33の基部33aが突出部等のない平坦に形成されることから、取付部33の基部33aから取付基部41の底面41aが浮き上がることなく密着し容易かつ安定した状態で取付部33に装着できる。
このウエザストリップ41は、モール取付部22がサッシュ本体21側から先端側に移行するに従ってウエザストリップ当接部3bに接近するように傾斜することと相俟ってフロントサイドドア20を閉じた状態において、図2に示すようにシールリップ部42が外側部3aに沿ってウエザストリップ当接部3bに圧接すると共に、中空シール部43がウエザストリップ当接部3bの段部3dに圧接して弾性変形し、ドアサッシュ20とサイドシル2、フロントピラ4、センターピラ5等のフロントサイドドア開口部との間を水密的にシールする。
ランチャンネル50は、ランチャンネル装着溝39の底面となる内周クリップ部37に当接する底部52と、モール本体31の外表部32に当接する外側部53と、サッシュ本体21の外側面21dに当接する内側部54を備えた略断面コ字形の基部51を有し、外側部53の縁部に外側シール部56及び内側部54の縁部に内側シール部57が形成されている。更に基部51の外側部53にランチャンネル係止部32aに係止する係止部53aがビード状に突設され、かつ内側部54にランチャンネル係止部21eに係止する係止部54aがビード状に突設されている。
そして、基部51をランチャンネル装着溝39に嵌挿してその底部52を内周クリップ部37に、外側部53をモール本体31の外側部32に、内側部54をサッシュ本体21の外側面21dにそれぞれ当接させ、かつ係止部53aをランチャンネル係止部32aに、係止部54aをランチャンネル係止部21eに係止することによってランチャンネル装着溝39に嵌合装着される。このランチャンネル50の装着にあたり、ランチャンネル装着溝39の底部を形成する内周クリップ部37の形状がランチャンネル装着溝39の延在方向略同一断面形状で連続し、局部的な突部がなくランチャンネル50の底部52が浮き上がることなく容易かつ安定した状態でランチャンネル装着溝39に装着できる。
ドア窓ガラス15の閉動作時には、上昇するドア窓ガラス15の周囲15aの外面15bが外側シール部56に摺接し、内面15cが内側シール部57に摺接しつつ外側シール部56と内側シール部57との間に嵌挿される。ドア窓ガラス15の全閉時には、ドア窓ガラス15の周囲15aがランチャンネル50の底部52に圧接しその圧接部分の若干圧縮変形して凹み、かつ内周クリップ部37のビード状の突部37aによって変形が規制されてドア窓ガラス15の周囲15aと突部37aの間において底部52が若干隆起し、その隆起によってドア窓ガラス15の周囲15aがランチャンネル50の外周シール部56側に付勢され、ドア窓ガラス15を予め設定された所期の位置に保持することができる。これにより、ドア窓ガラス15の周囲15aが水密的にシールされると共に、走行時等のドア窓ガラス15の揺動が抑制される。
また、ランチャンネル装着溝39の底部を形成する第2クリップ部37の形状がランチャンネル装着溝39の延在方向略同一断面形状で連続し形成されて、ドア窓ガラス15の全閉時にその周囲15aがランチャンネル50の底部52に広範囲に亘って均一に圧接し、局部的の圧接がなくなり、ランチャンネル50の底部52が局部的に摩耗することなくなり、ランチャンネル50の耐久性が向上すると共に、安定したランチャンネル50の機能が維持される。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態ではモール係止手段38をドアサッシュ20の外周面21bに穿孔した係止穴38aと第1クリップ部36の先端近傍に形成した係止部38bにより構成したが、係止穴38を外周フランジ22aに形成し、係止部38bを第2クリップ部37に形成するなど他の適宜個所に設けることもできる。
本発明に係るモール取付構造の実施の形態の概要を示す自動車の要部側面図である。 図1のI−I線断面図である。 図2の要部分解図である。 従来のモール取付構造の説明図である。
符号の説明
1 自動車
3 サイドレール
4 フロントピラ
5 センターピラ
10 フロントサイドドア
11 ドア本体
15 ドア窓ガラス
20 ドアサッシュ
21 サッシュ本体
21a 内側面
21b 外周面
21c 内周面
21d 外側面
22 モール取付部
30 サッシュモール
31 モール本体
32 外表部
33 取付部
33a 基部
33b、33c ウエザストリップ係止部
35 モール取付クリップ
36 第1クリップ部
37 第2クリップ部
37a ビード状の突部
38 モール係止手段
39 ランチャンネル装着溝
40 ウエザストリップ
41 取付基部
50 ランチャンネル
51 基部
52 底部
53 外側部
54 内側部
56 外側シール部
57 内側シール部
60 リヤサイドドア

Claims (6)

  1. ドアサッシュの外側にサッシュモールを取り付けると共に上記ドアサッシュとサッシュモールによってドア窓ガラスの周囲を水密的にシールするランチャンネルを装着するランチャンネル装着溝を形成するドアサッシュのモール取付構造において、
    上記ドアサッシュが、
    サッシュ本体及び該サッシュ本体の延在方向に沿ってサッシュ本体からフランジ状に突出するモール取付部を備え、
    上記サッシュモールが、
    上記ドアサッシュの外側にサッシュ本体と対向して延在する外表部及び該外表部の延在方向に沿って外表部に延設された取付部を備えたモール本体と、
    上記取付部に溶接結合されると共に上記モール取付部に嵌合して挟持する対向配置された第1クリップ部と第2クリップ部を有するモール取付クリップとを備え、
    上記対向するモール取付クリップの第1クリップ部と第2クルップ部が上記モール取付部に嵌合してサッシュモールをドアサッシュに取り付けると共に上記対向する外表部とサッシュ本体及び第2クリップ部によって断面略コ字状でドアサッシュに沿って延在するランチャンネル装着溝を形成したことを特徴とするドアサッシュのモール取付構造。
  2. 上記ドアサッシュ及びモール取付クリップに、互いに係止してモール取付クリップとモール取付部の嵌合状態を保持するモール係止手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のドアサッシュのモール取付構造。
  3. 上記サッシュ本体は、車幅方向内側の内側面と、車幅方向外側の外側面と、該内側面と外側面の両端間を連結する外周面と内周面を備えた略矩形中空断面形状であって、
    モール取付部は上記外周面から車幅方向外方にフランジ状に突出形成されたこと特徴とする請求項1または2に記載のドアサッシュのモール取付構造。
  4. 上記取付部は、上記モール取付クリップに溶接結合される基部及び該基部の両側にウエザストリップ係止部を備え、該基部及びウエザストリップ係止部によってウエザストリップの取付基部を保持することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドアサッシュのモール取付構造。
  5. 上記第2クリップ部の先端近傍に先端縁に沿ってランチャンネル装着溝内にビード状で突出する突部を形成したこと特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のドアサッシュのモール取付構造。
  6. サッシュモールの両端部がドアサッシュにビス止めされたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のドアサッシュのモール取付構造。
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