JPH10260845A - ファームウェアの更新処理機能を有するマルチcpuシステム - Google Patents

ファームウェアの更新処理機能を有するマルチcpuシステム

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JPH10260845A
JPH10260845A JP9065849A JP6584997A JPH10260845A JP H10260845 A JPH10260845 A JP H10260845A JP 9065849 A JP9065849 A JP 9065849A JP 6584997 A JP6584997 A JP 6584997A JP H10260845 A JPH10260845 A JP H10260845A
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JP
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cpu
slave
program
memory
master
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JP9065849A
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Hiroyuki Murakami
寛之 村上
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のCPUを有するマルチCPUシステム
において、各CPUに対するソフトウェアダウンロード
処理を、他のCPUが実行中の通常サービスに殆んど影
響を与えずに行えるようにする。 【解決手段】 マスターCPU10と、複数のスレーブ
CPU(11,12)と、各スレーブCPU(11,1
2)によってアクセスされる固有のプログラムやデータ
ベースを格納するメモリ手段(21,22)と、このメ
モリ手段(21,22)の各々とマスターCPU10と
を直接接続する接続手段30と、プログラムおよびデー
タベースを書き換える際、マスターCPU10が接続手
段40を介して直接、メモリ手段(21,22)に対
し、当該プログラムやデータベースの書込みを行う更新
処理手段40とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファームウェアの
更新処理機能を有するマルチCPUシステムに関する。
マルチCPU(Central Processing Unit) システムは、
複数のCPUと、これらCPUの各々に連係するメモリ
手段とを具備してなり、ユーザに対し、多種のサービス
を提供する。
【0002】上記のサービスは固定で不変の場合もある
が、一般には、上記ユーザの要求に応じて可変となるこ
とが多い。このようなユーザからの要求があったとき
は、上記マルチCPUシステムにより構成されるファー
ムウェア (firmware) を新たな形態に変更しなければな
らない。これがファームウェアの更新 (update) であ
る。本発明は、かかる、ファームウェアの更新処理機能
を有するマルチCPUシステムについて述べる。
【0003】
【従来の技術】上述したマルチCPUシステムは、各種
産業分野における各種の装置等に種々の形式で導入され
るものであるから、本発明においてはそのマルチCPU
システムが如何なる装置を対象とするかについては特に
限定しない。しかし発明の理解のために、対象となる装
置の好適例を一つ挙げ、以下、この好適例を参照しなが
ら説明を行うこととする。
【0004】図11は本発明が適用される好適な装置例
を説明する図である。本図は代表的なスイッチングネッ
トワークを概略的に示している。スイッチングネットワ
ークは、複数の交換機(図中、EX (exchange) で示
す)相互間を、各伝送路Lを介し、接続して構成され、
各交換機EXは配下に多数の加入者(電話端末あるいは
データ端末)SUB (subscriber) を収容する。これら
交換機(EX)相互間を各伝送路Lを介して接続するた
めに伝送装置(TR(transmission apparatus) )が、
各交換機対応に設けられる。伝送装置TRはまた、スイ
ッチングネットワーク全体を監視し制御するための監視
センターと各交換機EXとを接続するためにも設けられ
る。
【0005】このようなスイッチングネットワークの構
成要素のうち、本発明は上記伝送装置TRに適用するこ
とができる。この伝送装置は、信号の伝送制御機能や回
線の状況監視機能等、種々の機能を果すものである。こ
のため、これら種々の機能にそれぞれ対応させて種々の
CPUが導入され、全体としてマルチCPUシステムを
形成している。
【0006】従来の伝送装置TRにおいては、ユーザか
らの要求に応じて、所要のプログラムを格納するROM
に差し替えることによって、上記ファームウェアの更新
を行っていた。しかしながらこの従来の手法では多大な
工数と時間を要するため、次のような手法が実用に供さ
れている。これは、上記監視センターから、通信ライン
を経由して各伝送装置TRにプログラムファイルを転送
し、その転送されたプログラムファイルを、各々がCP
Uを搭載する各ユニット上のメモリに書き込むことによ
って、ソフトウェアダウンロードを行い、ファームウェ
アの更新処理を行うというものである。
【0007】一方、伝送装置TRにおいては装置の複雑
化が進み、装置のアーキテクチャはCPUの数が増加す
る方向にある。したがって、それら複数のCPUに対す
るソフトウェアダウンロードを行う場合、プログラムフ
ァイル数は増加し、そのサイズも増大し、また新旧プロ
グラムの切替え制御も複雑化する傾向にある。かくして
ソフトウェアダウンロード処理に要する負荷は増大する
が、CPUに与える負荷やCPU間通信に要する負荷は
増大させないようにして、通常サービスへの影響を最小
限にすることが望まれる。
【0008】従来のソフトウェアダウンロード処理は、
各CPUのそれぞれに、ソフトウェアおよびデータベー
スの書込み/切替え制御機能を備えることによって実行
するため、該ソフトウェアダウンロード処理は、通常サ
ービスを行うアプリケーション処理と共存することにな
る。すなわち1つのCPU資源を、これら2つの処理に
よって共用することになる。したがって例えば各CPU
への新旧プログラムの切替え要求や新プログラムによる
CPUの立ち上がりの確認等の制御は、CPU間で電文
をやりとりすることにより行う。また、この切替え時の
データ転送は、通常サービス処理のために供されるCP
U間通信用のバスを共用して行うと共に、そのデータ転
送方法も、通常サービスの処理を行うときのデータ転送
方法と同様に、CPU間通信用の電文形式をとってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来は、
各CPUのそれぞれに、ソフトウェアおよびデータベー
スの書込みおよび切替え制御機能を持つように構成す
る。したがって通常サービスを行うアプリケーション処
理と、ソフトウェアダウンロード処理とが、同一のCP
U資源を共用することになる。このためCPUの処理負
荷は高くなり、上記両処理が互いに圧迫し合う結果とな
る。
【0010】また、ソフトウェアダウンロード処理を各
CPUがそれぞれ独自に行うことから、上記アプリケー
ション処理がもし暴走したとすると、当該CPUにおい
ては、新たなソフトウェアの書込みおよび新たなソフト
ウェアの切替え、すなわちファームウェアの更新処理を
行うことが不可能になる。また、新たなプログラムへの
切替え制御を実行するための、CPU間における電文の
データ転送について見ると、通常サービスのためのデー
タ転送と同一のバスを用いた、CPU間のシリアル通信
であることから、大量のプログラムデータや大量のデー
タベースファイルのデータを転送することによって通信
負荷は極端に増大してしまう。また、このために高速の
データ転送もきわめて困難になる。
【0011】したがって本発明は、各CPUに対するソ
フトウェアダウンロード処理、すなわちファームウェア
の更新処理を、通常サービスへの影響を最小限に抑えつ
つ、高効率で行うことのできるマルチCPUシステムを
提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
を示す図である。本図に示すとおり、本発明に係るマル
チCPUシステムは、マスターCPU(M)10と、複
数の、例えば2台の、スレーブCPU(S1)11およ
びスレーブCPU(S2)12と、複数のメモリ手段2
1および22等と、接続手段30と、更新処理手段40
とからなる。
【0013】複数のメモリ手段21および22は、複数
のスレーブCPU11および12の各々に対応して設け
られ、各スレーブCPU11および12に固有のサービ
ス(“サービス1”および“サービス2”)を実行する
ために、各スレーブCPU11および12によってアク
セスされる固有のプログラムを少なくとも格納する。接
続手段30は、複数のメモリ手段21および22の各々
とマスターCPU10とを直接接続する。
【0014】更新処理手段40は、ファームウェアの更
新のために少なくともプログラムを書き換える際、複数
のスレーブCPU(11,12)相互のCPU間通信1
3ならびに上記のサービスの実行に干渉することなく、
マスターCPU10が接続手段30を介して直接、その
更新の対象となるスレーブCPU(11,12)に対応
するメモリ手段(21,22)に対し、当該プログラム
の書込みを行う。
【0015】また、メモリ手段21および22の各々
は、上記のプログラムを格納するプログラムメモリPG
Mと、上記のサービスに関連するデータを格納するデー
タベースDBSとを有する。さらにまた、図1には記載
していないが、後述するように、プログラムメモリPG
Mは、メモリ手段(21,22)に対応するスレーブC
PU(11,12)が、上記のサービスの実行のために
直接アクセスする現用面と、マスターCPU10が、上
記のファームウェアの更新のために直接アクセスする予
備面との2面構成からなる。
【0016】同様に、データベースDBSは、メモリ手
段(21,22)に対応するスレーブCPU(11,1
2)が、上記サービスの実行のために直接アクセスする
現用面と、マスターCPU10が、上記のファームウェ
アの更新のために直接アクセスする予備面との2面構成
からなる。
【0017】図1の基本構成をとることにより下記i)
〜v)の特徴が生ずる。i)スレーブCPU11および
12のメモリ手段21および22へプログラムを書き込
みまたおよびデータベースデータを書き込むに際し、マ
スターCPU10と、スレーブCPU11,12のメモ
リ手段21,22とが直接、接続手段30により接続さ
れたアーキテクチャをとり、CPU間通信13を介さず
にマスターCPU10が直接メモリ手段(PGM)へプ
ログラムを書き込み可能なソフトウェアダウンロードが
実現される。ii)マスターCPU10が、後述するペリ
フェラルI/Oを制御することにより、スレーブCPU
側メモリ手段の前記現用面/予備面の切替えや切替時に
おけるスレーブCPUへのリスタート指示を行い、新旧
プログラムの切替え動作をマスターCPU10が直接制
御することが可能となる。iii) マスターCPU10
が、ソフトウェアダウンロード処理とこれに続く新旧プ
ログラムの切替え制御とを一括して集中的に行うことに
より、アプリケーション処理と、ソフトウェアダウンロ
ードと新旧プログラム切替え処理との間に独立性を保つ
ことができ、ソフトウェアダウンロードと新旧プログラ
ム切替え処理と、アプリケーション処理とを並行して行
うことができる。iv)スレーブCPU(11,12)の
メモリ手段(21,22)へのプログラムやデータベー
スデータの書込み制御と、新旧プログラムの切替え制御
とを、マスターCPU10が一括して行うため、デバイ
ス異常等に起因したハードウェア障害や、あるいはソフ
トウェア障害によって上記現用面のプログラムが正常に
動作しなくなっても、ソフトウェアダウンロードおよび
新旧プログラム切替えは、その障害の発生に拘らず実行
可能となる。v)スレーブCPU(11,12)のメモ
リ領域(PGM)にプログラムの書込みが行われていな
い状態でも、マスターCPU10により当該スレーブC
PUに対して、ソフトウェアダウンロードや新旧プログ
ラム切替えは実行可能とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係るマルチCPU
システムの一実例を示す図(その1)、図3は同図(そ
の2)である。なお、全図を通じて同様の構成要素には
同一の参照番号または記号を付して示す。図2におい
て、24はマスタープログラムメモリ(M・PGM)で
あり、図1のメモリ手段20に相当する。25は第1ス
レーブプログラムメモリ(S1・PGM)であり、図1
のメモリ手段20に相当する。26は第2スレーブプロ
グラムメモリ(S2・PGM)であり、図1のメモリ手
段(1)21に相当する。
【0019】さらに27は第1スレーブデータベース
(S1・DBS)であり、図1のメモリ手段(1)21
に属し、28は第2スレーブデータベース(S2・DB
S)であって、図1のメモリ手段(2)に属する。また
図2および図3に示す31はバスであり、図1の接続手
段に相当する。この図3に表すブロック41は図1に示
す、ファームウェアの更新処理手段30に対応し、本図
ではペリフェラルI/O(peripheral I/O) として実現
している。
【0020】図2において、メモリ24,25および2
6はそれぞれ現用面ACT (active) と予備面STBY
(standby) とに機能分割されている。同様に、データベ
ース27および28もそれぞれに現用面ACTと予備面
STBYとに機能分割されている。ここで注意すべきこ
とは、上記メモリ24,25および26とデータベース
27および28を見ると、各々の左側を現用面ACTと
し右側を予備面STBYとしているが、これはある時点
での分担状況を示したものであって、他の時点ではその
分担状況が各メモリ(24〜26)毎にまた各データベ
ース(27,28)毎に反転し、左側が予備面STBY
となり右側が現用面ACTになる場合もある。要する
に、プログラムメモリ(PGM)とデータベース(DB
S)はそれぞれ第1バンク(bank) #1と第2バンク
(bank) #2の2面を持ち、一方のバンク(例えば#
1)が現用面ACTであるときは他方のバンク(例えば
#2)が予備面STBYとなる。
【0021】図3において、ファームウェアの更新処理
手段40をなすペリフェラルI/O41は、マスターC
PU10に対応する区分Mと、第1スレーブCPU(S
1)11に対応する区分S1と、第2スレーブCPU
(S2)12に対応する区分S2によって定義される。
これらの区分S1およびS2はいずれも同様に細区分さ
れ、プログラムメモリ(PGM)の上記バンク(bank)
の切替えに関連する小区分と、データベース(DBS)
の上記バンク(bank)の切替えに関連する小区分と、そ
れぞれ対応するCPU(CPU(S1),CPU(S
2))に対するリセット(reset) に関連する小区分と、
そのCPU(CPU(S1),CPU(S2))のステ
ータス (status) に関連する小区分とからなる。
【0022】区分Mについてもほぼ同様に、プログラム
メモリ(PGM)の上記バンクの切替えに関連する小区
分と、そのCPU、すなわちCPU(M)10に対する
リセットに関連する小区分と、そのCPU(M)10の
ステータスに関連する小区分とからなる。本発明の特徴
は、上記の図2および図3に一層具体的に説明したよう
に、 i)各メモリ手段21,22は、プログラムを格納する
プログラムメモリ25,26を有し、かつ、プログラム
メモリ25,26は、メモリ手段21,22に対応する
スレーブCPU11,12がサービスの実行のために直
接アクセスする現用面ACTと、マスターCPU10が
ファームウェアの更新のために直接アクセスする予備面
STBYとの2面構成からなる。そして更新処理手段4
0(41)は、マスターCPU10の指示により、ファ
ームウェアの更新に際し、プログラムメモリ25,26
における現用面ACTと予備面STBYとの間の切替え
を実行する。
【0023】ii)各メモリ手段21,22は、サービス
に関連するデータを格納するデータベース27,28を
有し、かつ、それらデータベース27,28は、メモリ
手段21,22に対応するスレーブCPU11,12
が、サービスの実行のために直接アクセスする現用面A
CTと、マスターCPU10がファームウェアの更新の
ために直接アクセスする予備面STBYとの2面構成か
らなる。そして更新処理手段40(41)は、マスター
CPU10の指示により、ファームウェアの更新に際
し、データベース27,28における現用面ACTと予
備面STBYとの間の切替えを実行する。
【0024】iii) 更新処理手段40(41)は、マス
ターCPU10の指示により、プログラムメモリ25,
26における現用面ACTと予備面STBYとの間の切
替えを実行した直後に、これらプログラムメモリ25,
26に対応するスレーブCPU11,12をリセット(r
eset) してスレーブCPU11,12をリスタート(res
tart) させる。
【0025】iv)更新処理手段40(41)は、マスタ
ーCPU10の指示により、データベース27,28に
おける現用面ACTと予備面STBYとの間の切替えを
実行した直後に、これらデータベース27,28に対応
するスレーブCPU11,12をリセットしてスレーブ
CPU11,12をリスタートさせる。図2および図3
についてさらに詳細に説明する。
【0026】前述のとおり、“M”はマスターCPU
(10)であり、“S1”,“S2”はソフトウェアダ
ウンロード対象であるスレーブCPU(11,12)で
ある。S1,S2はプログラム格納用の不揮発領域を2
面(バンク#1、バンク#2)持ち、運用状態にあるプ
ログラムが書かれている面がACT−バンクであり、も
う一方の面がSTBY−バンクである。S1,S2は、
データベース(DBS)格納用の不揮発領域を2面(バ
ンク#1、バンク#2)持ち、これらも同様にACT−
バンク、STBY−バンクの状態をもつ。ペリフェラル
I/O41には、不揮発領域のバンクのACTおよびS
TBY状態の切替えを行うバンク切替え設定部分、当該
CPUに対しCPUリセットをかけるCPUリセット設
定部分、CPUの障害等の状態を示すCPUステータス
設定部分が配置されている。
【0027】マスターCPU10と各スレーブCPU1
1,12の不揮発領域(プログラムメモリとデータベー
ス)およびペリフェラルI/O41は、バス31で接続
されていて、図4および図5に示すように、これらは全
てマスターCPU10が有するメモリ空間(メモリマッ
プ)上にマッピングされている。したがってマスターC
PU10から容易にアクセス可能である。
【0028】図4はマスターCPUが有するメモリ空間
を表す図(その1)、図5は同図(その2)である。た
だし、マスターCPU10が有するメモリ空間のうち
の、特に本発明に関連する部分を表すメモリマップであ
り、一例としてアドレス0〜16Mの空間が見えている
(左端の0(H)〜FFFFFF(H))。マスターC
PU10は例えばアドレスA3−A4を指定すれば、ペ
リフェラルI/Oを見ることができ、また例えばアドレ
スA1−A2を指定すれば、自分自身の予備側プログラ
ムを見ることができる。結局、マスターCPU10は本
発明による、ファームウェアの更新処理に必要な全ての
情報を見ることができる。
【0029】図5においてペリフェラルI/Oについて
はさらに具体的にアドレスの指定先を示している。図示
するとおり全てレジスタである。これらレジスタに表示
すべき情報は、前述した図3の内容そのものである。か
くのごとく、マスターCPU10が有するメモリ空間の
一部に定義されるペリフェラルI/Oの領域に図1の更
新処理手段40を実現する。ペリフェラルI/O41は
複数の更新処理レジスタ50を予め定義していて、これ
らの更新処理レジスタは、各スレーブCPU11,12
毎に、プログラムメモリの現用面ACTおよび予備面S
TBYを個別に形成する第1バンク#1および第2バン
ク#2がいずれの面として機能しているかを表示する第
1レジスタ51を含んでいる。
【0030】更新処理レジスタ50はまた、各スレーブ
CPU11,12毎に、データベースの現用面ACTお
よび予備面STBYを個別に形成する第1バンク#1お
よび第2バンク#2がいずれの面として機能しているか
を表示する第2レジスタ52を含んでいる。更新処理レ
ジスタ50はさらにまた、マスターCPU10がスレー
ブCPU11,12に対しリセットを指示する表示を行
うために各スレーブCPU11,12毎に設けた第3レ
ジスタ53を含み、この第3レジスタ53には、現用面
ACTおよび予備面STBYの間の切替えが実行された
直後に当該スレーブCPUをリセットすべきことを指示
するための表示を行う。
【0031】更新処理レジスタ50はまた、マスターC
PU10がスレーブCPU11,12に対しリセットを
かけてこれをリスタートさせたとき正常に立ち上がった
か否かを表示するために各スレーブCPU毎に設けた第
4レジスタ54を含んでいる。次にペリフェラルI/O
41を参照しながらマスターCPU10が実行する更新
処理手順について述べる。
【0032】マスターCPU10がプログラムやデータ
ベースのそれぞれについて新旧の切替えを行うときは、
現在CPU11および12が実行しているサービスに影
響を与えることのないよう、次に示すような手順を踏
む。 <1> 不揮発領域のSTBY(予備面)側に切り替え
た後に、運用したいプログラムやデータベースをその領
域にダウンロードする。そのとき、マスターCPU(C
PU(M))が自分自身のメモリマップ(図3、図4)
上にマッピングされている、スレーブCPU(CPU
(S1)および/またはCPU(S2))の不揮発領域
に対応するアドレスに対するデータの書込みを行えば、
バス(31)を介して接続されている不揮発メモリ(2
5および/または26)に当該データが格納される。 <2> バンクの切替えでACT(現用面)とSTBY
とを反転させて運用面の切替え操作を行う。マスターC
PUが自分自身のメモリマップ上にマッピングされてい
る、スレーブCPUのバンク切替えレジスタ(51)を
制御することによりこの操作が可能である。 <3> 切り替えられたプログラムやデータベースでソ
フトウェアを走らせるために、当該スレーブCPUをリ
セットし、リスタートさせる。この操作は、マスターC
PUが自分自身のメモリマップ上にマッピングされてい
る、当該スレーブCPUに対するCPUリセットレジス
タ(53)を制御することにより行われる。 <4> マスターCPU(M)は、プログラムを切り替
えた後のスレーブCPU(S1/S2)が正常に立ち上
がったかを監視するために、CPU(M)のメモリマッ
プ上にマッピングされている、スレーブCPUのCPU
ステータスレジスタ(54)をモニターし、異常があれ
ばスレーブCPUに対し直前に運用していた版のプログ
ラムに切り戻すという操作を行うが、その手順は上記の
切替え時の手順(手順<2>および<3>)と同様であ
る。
【0033】上記手順<1>〜<4>が、ソフトウェア
ダウンロードからプログラムの版切替えに至る一連の手
順であるが、ソフトウェアダウンロードおよび版切替え
の処理において、マスターCPU(M)とスレーブCP
U(S1/S2)との間でのCPU間通信(13)によ
る電文の送信および受信は行われず、したがって通信パ
ス上での競合は起こらない。また、全ての操作がマスタ
ーCPUのみによって行われ、切り替えられる側のスレ
ーブCPUは当該操作に係る処理を行っていない。
【0034】本発明では上述したように、不揮発領域
(メモリ)への書込み、バンクの切替え(#1←→#
2)、CPUのリスタート、プログラム版の切り戻しを
判断するための、スレーブCPUの状態監視等の各操作
は全てマスターCPUが集中的に行っている。このこと
は、マスターCPU(M)側に処理が集約されること、
つまりスレーブCPU(S1/S2)側は通常のアプリ
ケーションに関する処理だけを行っていればよいことを
意味している。
【0035】そして従来のように、各スレーブCPU
に、ソフトウェアダウンロードやプログラム版切替えの
処理が始めから組み込まれていないため、当該処理を実
施すべきソフトウェアに変更が生じたとしても、その変
更は、マスターCPUのソフトウェアのみに対する変更
により対処できる。このためスレーブCPU(S1/S
2)のソフトウェアのうち、その変更に係るソフトウェ
アの変更ということはあり得ないので、アプリケーショ
ン処理(図1の“サービス1”や“サービス2”)に関
しては、もともと使っていたROM内のソフトウェアを
そのまま流用することができる。
【0036】このようにソフトウェアダウンロードやプ
ログラム版の切替えの処理が全てマスターCPU(M)
に集約されていることにより、スレーブCPU(S1/
S2)側のソフトウェアが正常に動作していない状況下
や、ソフトウェアが書き込まれていない状況下にあった
としても、ダウンロードや切替え処理は依然実行可能で
ある。
【0037】また、スレーブCPU(S1/S2)へ
の、プログラムやデータベースのダウンロードを、CP
U間のシリアル通信(13)を介すことなくマスターC
PU(M)が直接行い、さらにその後の予備(STB
Y)から現用(ACT)への切替え制御もまた同様にC
PU間のシリアル通信(13)を介すことなくマスター
CPUが直接制御を行うので、通信負荷やCPU負荷を
増大させることは全くない。したがって、スレーブCP
Uが行う通常サービスの実行には全く干渉することがな
いから、これらスレーブCPUに不利をもたらすような
影響を与えることはあり得ない。
【0038】次に実際の装置例に即して本発明を説明す
る。図6は本発明に係るシステムを、伝送装置を構成す
るユニット上に形成した実際の例を示す図である。本図
の構成と、前述した図2および図3の構成とは実質的に
同じである。したがって、図2および図3における対応
部分には同一の参照番号または記号を付して示す。図6
において新たに描かれた部分はEM1C・ユニット60
とLCA61である。なお、図6中に記載された、EM
1C,EM−S,EM−U,EM−L,LCAは実際の
製品に用いるユニット名あるいはモジュール名であっ
て、本発明の理解のためには、これらの名称は直接関係
ない。
【0039】EM1C・ユニット60は、本発明に係る
マルチCPUシステムを構築する対象となる、一例とし
てのスイッチングネットワークにおける加入者系伝送装
置の一部であり、カード状の基板(カード)である。実
際には同様のカードが複数枚ボード上に差し込まれる。
相互に隣接する複数のカードは、バス31に対しマルチ
ドロップ形式で接続される。これら隣接のユニット(カ
ード)も、各ファームウェアの更新に際しては図示する
マスターCPU(EM−S)10によって集中的に制御
される。
【0040】図中のLCA61は、EM1C・ユニット
60内のハードウェア部分を統括的に制御する部分であ
り、LSIよりなる。また図中のPGM25,26は図
2にも示したプログラムメモリ25,26であり、実例
ではフラッシュメモリ(Flash) により構成される。前述
した2面構成をなす第1バンク(#1)および第2バン
ク(#2)よりなる。
【0041】また図中のDBS27,28は図2にも示
したデータベース27,28であり、実例では電気的に
消去可能なメモリ(EEPROM)により構成される。
これもまた前述した2面構成をなす第1バンク(#1)
および第2バンク(#2)よりなる。プロセッサからな
るEM−U(S1)11およびEM−L(S2)12
は、加入者サービスの監視制御機能、プロセッサEM−
S(M)10はダウンロードおよび切替え機能をそれぞ
れ担う。前述のとおり、EM−S(M)10は、EM−
U(S1)11,EM−L(S2)12の他に、隣接す
る複数のユニット(図示せず)上の各プロセッサに対す
るダウンロードおよび切替え制御も行う。
【0042】上述のとおり各プロセッサには、プログラ
ム格納用のフラッシュメモリが2面ずつ実装され、それ
らはACTおよびSTBYのいずれか一方の役割を果
す。図7は図6に示すマスターCPU(EM−S)が有
する実際のメモリマップを示す図(その1)、図8は同
図(その2)である。
【0043】図7は第1スレーブデータベース(S1・
DBS)27に関連するマッピング部分と、第1スレー
ブプログラムメモリ(S2・PGM)25に関連するマ
ッピング部分を示している。図8はペリフェラルI/O
41に関連するマッピング部分と、マスタープログラム
メモリ(M・PGM)24に関連するマッピング部分を
示す。ペリフェラルI/O41については同図中に詳細
に展開して示し、図5の構成部分と対応する部分は同一
の参照番号を付して示す。図8で新たに描かれたレジス
タは、不揮発(NV)RAMステータスレジスタ71
と、EEPROMステータスレジスタ72である。な
お、図7および図8は本発明に関連するマッピング部分
のみを抜粋して示す。
【0044】図7,8,9および10を参照して、EM
−Lプロセッサ(S2)に対するプログラムのダウンロ
ードおよび新旧版の切替えに関して、その手順を説明す
る。上述のとおり、図7および図8はダウンロードおよ
び切替え処理のためのマスターCPUとなるEM−S
(M)のメモリマップであって、プログラムの書き込み
が行われるEM−L(S2)のフラッシュメモリ領域お
よびダウンロードおよび切替えの制御に必要なレジスタ
群がマッピングされている。EM−S(M)と、EM−
L(S2)のフラッシュメモリや各レジスタへの信号を
出力するLCA61とは、直接バス31で接続されてい
る。EM−L(S2)のフラッシュメモリは、EM−S
(M)のメモリマップ上に、256Kバイトバウンダリ
でマッピングされる。EM−S(M)がペリフェラルI
/O41上のレジスタ群を制御することによって、フラ
ッシュメモリの全領域にアクセスすることができる。
【0045】図9は図6に示すマスターCPU(EM−
S)により実行されるファームウェアの更新処理の実例
を示すフローチャート(その1)、図10は同フローチ
ャート(その2)であり、前述の図7および図8も参照
しながら、ソフトウェアダウンロードおよび新旧版切替
えのシーケンスを説明する。このシーケンスは(I)ソ
フトウェアダウンロード処理と、これに引き続く(II)
新旧バージョン(版)切替処理に分けることができる。
ただし、これら処理の対象としてEM−L(S2)を例
にとり説明するが、EM−U(S1)についても同様で
ある。
【0046】(I)ソフトウェアダウンロード処理 ステップS1(図9):プログラムの書込みに際して、
現在処理中のサービス(“サービス2”)に影響を与え
ぬように、プロセッサEM−L(S2)のフラッシュメ
モリのSTBY側にその新プログラムの書込みを行う。
そこでROMバンク制御レジスタ51′(図7および図
8)を制御することにより、プロセッサEM−L(S
2)のSTBY側フラッシュの先頭(図7のH)を、E
M−S(M)のメモリマップ上にマッピングする。
【0047】すなわち、このステップS1は、<1>
プロセッサEM−S(M)のメモリマップ上に、EM−
L(S2)の書込み対象のフラッシュエリアをマッピン
グするプロセスと、<2> マッピングされたそのフラ
ッシュエリアへプログラムを書き込むプロセスとからな
る。なお、上記<1>のプロセスは、図8に表すレジス
タの制御による処理である。
【0048】さらに具体的には、図7において、 a)プロセッサEM−S(M)が、アドレスD0000
0(H)〜D40000(H)に、256Kバイトのプ
ログラムデータの書込みを行い、 b)次の256Kバイトのプログラムデータの書込みを
行うために、上記ROMバンク制御レジスタ51′を制
御し、プロセッサEM−L(S2)のフラッシュメモリ
の次の256Kバイトのエリアを、プロセッサEM−S
(M)のメモリマップ上にマッピングする。
【0049】上記a)およびb)の操作は、プログラム
データの書込みが終了するまで繰り返される。 (II)新旧バージョン(版)切替処理 ステップS2:プロセッサEM−L(S2)のフラッシ
ュメモリにおけるACT側およびSTBY側に格納され
ているバージョン(版)のプログラムを、そのフラッシ
ュメモリから読み出す。
【0050】さらに具体的には、切替え前に、プロセッ
サEM−L(S2)のフラッシュに書き込まれているプ
ログラムのバージョンを読み出すために、ROMバンク
制御レジスタ51′によりACT側のバージョンが書き
込まれているフラッシュメモリのエリアを、プロセッサ
EM−S(M)のメモリマップ上にマッピングし、バー
ジョンを読み出す。
【0051】次に上記と同様の手順でSTBY側のバー
ジョンを読み出す。さらに詳細には、<1> プロセッ
サEM−S(M)のメモリマップ上に、プロセッサEM
−L(S2)のACT側フラッシュメモリをマッピング
し、<2> ACT側のプログラムのバージョン(版)
を読み出し、<3> プロセッサEM−S(M)のメモ
リマップ上に、プロセッサEM−L(S2)のSTBY
側フラッシュメモリをマッピングし、なお、上記<1>
と<3>のプロセスは、図8に表すレジスタの制御によ
る。<4> 上記STBY側のプログラムのバージョン
(版)を読み出す。
【0052】なお、上記のプロセス<1>および<3>
は、図8に表すレジスタの制御による処理である。 ステップ3:プロセッサEM−L(S2)のSTBY側
フラッシュメモリに書き込んだプログラムを有効にする
ために、図8に示すNVRAMステートレジスタ71に
より、フラッシュメモリのACTとSTBYを反転さ
せ、新しいプログラムを書き込んだ面をACTとする。
【0053】ステップS4(図10):プロセッサEM
−L(S2)をCPUリセットする。 ステップS5:このリセットによりリスタートしたプロ
セッサEM−L(S2)の障害やソフトランの状況を確
認する。すなわち、図8のリセットレジスタ53によ
り、プロセッサEM−L(S2)のCPUをリスタート
させ、新しいプログラムを動作させて、上記状況を確認
する。
【0054】この状況確認は、図8のステータスレジス
タ54により、プロセッサEM−L(S2)の障害やソ
フトランの状態をモニターし、異常なくプロセッサEM
−L(S2)が新しいプログラムで立ち上がったか否か
を監視することにより行う。この異常は、例えばウォッ
チドッグタイマにより行うことができる。 ステップS6:ステップS5での監視によって上記の異
常が発見されれば、プロセッサEM−L(S2)のフラ
ッシュメモリのACTとSTBYを反転し、先に実行し
た切替えの切り戻しを行う。
【0055】すなわち、既述の更新処理手段40は、ス
レーブCPUをリスタートさせた後、このスレーブCP
Uが正常に立ち上がったか否かのステータスを監視し
て、正常に立ち上がっていないことが検知されたとき、
現用面ACTと予備面STBYとの間の切替えを切り戻
して元の状態を維持する。この場合、他方のプロセッサ
EM−U(S1)に対し既にプログラム切替えを実行し
ていたときはこれも切り戻す必要がある。システム全体
としてソフトウェアに不整合を生じてしまうからであ
る。
【0056】ステップS7:上記の切り戻しを行ったと
きも、プロセッサEM−L(S2)に対し再びCPUリ
スタートをかけて初期化する。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
レーブCPUのプログラムを格納するフラッシュメモ
リ、データベース(DBS)用のEEPROMおよび制
御に必要なペリフェラルI/Oを、マスターCPUと直
接バスで接続する構成をとることにより、各スレーブC
PUにそれぞれ、プログラムおよびデータベース用デー
タの書込みおよびプログラムの新旧切替え等のための制
御機能を分散させることなしに、ソフトウェアダウンロ
ードとプログラム切替えの各処理を全てマスターCPU
に集約する。この結果、CPU資源の利用において通常
サービスとの競合を避けることができると共に、スレー
ブCPU側のソフトウェアが正常に動作していなかった
り、またソフトウェアが書き込まれていないような場合
でも、ソフトウェアダウンロードやプログラム切替えの
処理は最低限実行可能である。
【0058】また、スレーブCPUに対するプログラム
切替え制御とプログラムおよびデータベース用データの
ダウンロードを、スレーブCPU間のシリアル通信を介
さずに、マスターCPUが直接行うことにより一層効率
的にそのダウンロードが実行でき、各スレーブCPUが
実行中の通常サービスに何ら影響を与えることはない。
【0059】かくして、例えば伝送装置におけるソフト
ウェアダウンロードやプログラム切替え処理において、
その処理の高効率化と、通常サービスへの影響の最小化
に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す図である。
【図2】本発明に係るマルチCPUシステムの一実施例
を示す図(その1)である。
【図3】本発明に係るマルチCPUシステムの一実施例
を示す図(その2)である。
【図4】マスターCPUが有するメモリ空間を表す図
(その1)である。
【図5】マスターCPUが有するメモリ空間を表す図
(その2)である。
【図6】本発明に係るシステムを、伝送装置を構成する
ユニット上に形成した実際の例を示す図である。
【図7】図6に示すマスターCPU(EM−S)が有す
る実際のメモリマップを示す図(その1)である。
【図8】図6に示すマスターCPU(EM−S)が有す
る実際のメモリマップを示す図(その2)である。
【図9】図6に示すマスターCPU(EM−S)により
実行されるファームウェアの更新処理の実例を示すフロ
ーチャート(その1)である。
【図10】図6に示すマスターCPU(EM−S)によ
り実行されるファームウェアの更新処理の実例を示すフ
ローチャート(その2)である。
【図11】本発明が適用される好適な装置例を説明する
図である。
【符号の説明】
10…マスターCPU(M) 11…スレーブCPU(S1) 12…スレーブCPU(S2) 13…CPU間通信 20,21,22…メモリ手段 24…マスタープログラムメモリ(M・PGM) 25…第1スレーブプログラムメモリ(S1・PGM) 26…第2スレーブプログラムメモリ(S2・PGM) 27…第1スレーブデータベース(S1・DBS) 28…第2スレーブデータベース(S2・DBS) 30…接続手段 31…バス 40…更新処理手段 41…ペリフェラルI/O 50…更新処理レジスタ 51…第1レジスタ 52…第2レジスタ 53…第3レジスタ 54…第4レジスタ PGM…プログラムメモリ DBS…データベース

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスターCPUと、 複数のスレーブCPUと、 該複数のスレーブCPUの各々に対応して設けられ、各
    該スレーブCPUに固有のサービスを実行するために、
    各該スレーブCPUによってアクセスされる固有のプロ
    グラムを少なくとも格納する複数のメモリ手段と、 前記複数のメモリ手段の各々と前記マスターCPUとを
    直接接続する接続手段と、 ファームウェアの更新のために少なくとも前記プログラ
    ムを書き換える際、前記複数のスレーブCPU相互のC
    PU間通信ならびに前記サービスの実行に干渉すること
    なく、前記マスターCPUが前記接続手段を介して直
    接、該更新の対象となる前記スレーブCPUに対応する
    前記メモリ手段に対し、当該プログラムの書込みを行う
    更新処理手段とからなることを特徴とするファームウェ
    アの更新処理機能を有するマルチCPUシステム。
  2. 【請求項2】 各前記メモリ手段は、前記プログラムを
    格納するプログラムメモリと、前記サービスに関連する
    データを格納するデータベースとを有する請求項1に記
    載のマルチCPUシステム。
  3. 【請求項3】 各前記メモリ手段は前記プログラムを格
    納するプログラムメモリを含んでなり、該プログラムメ
    モリは、 該メモリ手段に対応する前記スレーブCPUが前記サー
    ビスの実行のために直接アクセスする現用面と、 前記マスターCPUが前記ファームウェアの更新のため
    に直接アクセスする予備面との2面構成からなる請求項
    1に記載のマルチCPUシステム。
  4. 【請求項4】 各前記メモリ手段は前記サービスに関連
    するデータを格納するデータベースを含んでなり、該デ
    ータベースは、 該メモリ手段に対応する前記スレーブCPUが前記サー
    ビスの実行のために直接アクセスする現用面と、 前記マスターCPUが前記ファームウェアの更新のため
    に直接アクセスする予備面との2面構成からなる請求項
    1に記載のマルチCPUシステム。
  5. 【請求項5】 各前記メモリ手段は、前記プログラムを
    格納するプログラムメモリを有し、かつ、 該プログラムメモリは、該メモリ手段に対応する前記ス
    レーブCPUが前記サービスの実行のために直接アクセ
    スする現用面と、前記マスターCPUが前記ファームウ
    ェアの更新のために直接アクセスする予備面との2面構
    成からなり、 前記更新処理手段は、前記マスターCPUの指示によ
    り、前記ファームウェアの更新に際し、前記プログラム
    メモリにおける前記現用面と前記予備面との間の切替え
    を実行する請求項1に記載のマルチCPUシステム。
  6. 【請求項6】 各前記メモリ手段は、前記サービスに関
    連するデータを格納するデータベースを有し、かつ、 前記データベースは、前記メモリ手段に対応する前記ス
    レーブCPUが、前記サービスの実行のために直接アク
    セスする現用面と、前記マスターCPUが前記ファーム
    ウェアの更新のために直接アクセスする予備面との2面
    構成からなり、 前記更新処理手段は、前記マスターCPUの指示によ
    り、前記ファームウェアの更新に際し、前記データベー
    スにおける前記現用面と前記予備面との間の切替えを実
    行する請求項1に記載のマルチCPUシステム。
  7. 【請求項7】 前記更新処理手段は、前記マスターCP
    Uの指示により、前記プログラムメモリにおける前記現
    用面と前記予備面との間の切替えを実行した直後に、該
    プログラムメモリに対応する前記スレーブCPUをリセ
    ットして該スレーブCPUをリスタートさせる請求項5
    に記載のマルチCPUシステム。
  8. 【請求項8】 前記更新処理手段は、前記マスターCP
    Uの指示により、前記データベースにおける前記現用面
    と前記予備面との間の切替えを実行した直後に、該デー
    タベースに対応する前記スレーブCPUをリセットして
    該スレーブCPUをリスタートさせる請求項5に記載の
    マルチCPUシステム。
  9. 【請求項9】 前記更新処理手段は、前記スレーブCP
    Uをリスタートさせた後、該スレーブCPUが正常に立
    ち上がったか否かのステータスを監視して、正常に立ち
    上がっていないことが検知されたとき、前記現用面と前
    記予備面との間の切替えを切り戻して元の状態を維持す
    る請求項7に記載のマルチCPUシステム。
  10. 【請求項10】 各前記メモリ手段は前記プログラムを
    格納するプログラムメモリを含んでなり、該プログラム
    メモリは、該メモリ手段に対応する前記スレーブCPU
    が前記サービスの実行のために直接アクセスする現用面
    と、前記マスターCPUが前記ファームウェアの更新の
    ために直接アクセスする予備面との2面構成からなると
    共に、 各前記メモリ手段は前記サービスに関連するデータを格
    納するデータベースを含んでなり、該データベースは、
    該メモリ手段に対応する前記スレーブCPUが、前記サ
    ービスの実行のために直接アクセスする現用面と、前記
    マスターCPUが前記ファームウェアの更新のために直
    接アクセスする予備面との2面構成からなり、 ここに、前記マスターCPUが有するメモリ空間の一部
    に定義されるペリフェラルI/Oの領域に前記更新処理
    手段を実現し、 該ペリフェラルI/Oは複数の更新処理レジスタを予め
    定義していて、該複数の更新処理レジスタは、各前記ス
    レーブCPU毎に、前記プログラムメモリの前記現用面
    および前記予備面を個別に形成する第1バンクおよび第
    2バンクがいずれの面として機能しているかを表示する
    第1レジスタを含む請求項1に記載のマルチCPUシス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記更新処理レジスタは、各前記スレ
    ーブCPU毎に、前記データベースの前記現用面および
    前記予備面を個別に形成する第1バンクおよび第2バン
    クがいずれの面として機能しているかを表示する第2レ
    ジスタを含む請求項10に記載のマルチCPUシステ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記更新処理レジスタは、前記マスタ
    ーCPUが前記スレーブCPUに対しリセットを指示す
    る表示を行うために各前記スレーブCPU毎に設けた第
    3レジスタを含み、該第3レジスタには、前記現用面お
    よび前記予備面の間の切替えが実行された直後に当該ス
    レーブCPUをリセットすべきことを指示するための表
    示を行う請求項10に記載のマルチCPUシステム。
  13. 【請求項13】 前記更新処理レジスタは、前記マスタ
    ーCPUが前記スレーブCPUに対しリセットをかけて
    これをリスタートさせたとき正常に立ち上がったか否か
    を表示するために各前記スレーブCPU毎に設けた第4
    レジスタを含む請求項12に記載のマルチCPUシステ
    ム。
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