JPH10253972A - 液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents

液晶表示パネルの製造方法

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JPH10253972A
JPH10253972A JP6102897A JP6102897A JPH10253972A JP H10253972 A JPH10253972 A JP H10253972A JP 6102897 A JP6102897 A JP 6102897A JP 6102897 A JP6102897 A JP 6102897A JP H10253972 A JPH10253972 A JP H10253972A
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JP
Japan
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transparent substrate
seal
main
seals
dummy
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JP6102897A
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English (en)
Inventor
Yoji Taniguchi
洋二 谷口
Satoshi Murata
聡 村田
Norimichi Nakayama
徳道 中山
Tadashi Hasegawa
正 長谷川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示パネルの貼り合せ方法の改善に関す
る。 【解決手段】 第1の透明基板11上に、のちに液晶を封
入するための領域を画定する複数のメインシール13を形
成し、第1の透明基板11を加熱して、複数のメインシー
ル13を仮硬化し、メインシール13の形成領域の、外側の
第1の透明基板11上にメインシール13と同じ材料からな
る複数のダミーシール12を形成し、第1の透明基板11を
加熱して複数のダミーシール12を仮硬化するとともに、
複数のメインシール13を再び仮硬化し、第1の透明基板
11と、第2の透明基板15とを対向配置して位置合せし、
これらに圧力を加えつつ加熱して、ダミーシール12及び
メインシール13を本硬化して第1の透明基板11と第2の
透明基板15とを固着すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示パネルの製
造方法に関し、より詳しくは、液晶表示パネルの透明基
板の貼り合わせ工程における改善に関する。
【0002】
【従来の技術】以下で従来例に係る液晶表示パネルの製
造方法について図面を参照しながら説明する。図4はシ
ール材を形成した透明基板の上面図であり、図5は液晶
表示パネルの貼り合せ工程を説明する断面図である。最
初に、図5(a)に示すように所定の部材が表面に形成
された第1の透明基板1上に、液晶表示パネルのセルギ
ャップを制御するためのスペーサを散布しておき、図5
(b)に示すようにこれと貼り合せる第2の透明基板2
上に、ディスペンサ−方式や印刷方式などにより図4に
示すようなパターンのメインシール3、ダミーシール2
を形成する。これらのシール2,3は、エポキシ樹脂系
などの中にアミン系の硬化剤が混入されているものであ
って、熱硬化性を有する接着樹脂である。
【0003】また、メインシール3は、その中に囲まれ
た領域に液晶を封入させるためのシールであって、ダミ
ーシール2は接着後のパネル切り出しの際に切断後の残
破片の飛び散り抑止するために設けられたシールであ
る。これらのシール2,3を形成した後に、シール中の
有機溶剤成分を除去したり、シールの粘性を向上させる
目的で、第2の透明基板をホットプレート(不図示)上
に載置して加熱することにより、シール2,3を若干硬
化させる(以下でこれを仮硬化と称する)。
【0004】その後、図5(c)に示すように第1の透
明基板1と第2の透明基板5とを対向配置させて位置合
せを行ったのちに、図5(d)に示すようにこれらの基
板1,5に圧力を加え、加熱することにより、ダミーシ
ール2,メインシール3を硬化させて(以下でこれを本
硬化と称する)基板1,5を固着させ、貼り合わせる。
【0005】その後、第1の透明基板1のダミーシール
近傍の切り出し線に切り溝を形成し、これを叩いて切り
溝の形成部分から第1の透明基板1を折り、第2の透明
基板5でも同様の切り溝を形成して第2の透明基板5を
折ることによって液晶表示パネルに該当するパネルを切
り出し、切り出されたパネルのメインシール3と第1,
第2の透明基板1,5とで囲まれたセル領域に液晶を封
入することで液晶表示パネルが完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
仮硬化の工程において、シールの加熱が弱く、シールが
軟らかい状態にあると、本硬化の際の熱圧着工程におい
て、メインシール3で囲まれるセル内にある空気が圧縮
され、その空気の圧力によってメインシール3が破れて
しまうという問題が生じる。また、これを避けるべく加
熱しすぎてシールが硬くなったような場合には、本硬化
の熱圧着工程において大きな圧力で圧着しなければなら
ないので貼り合せの際に位置ずれが生じやすくなるとい
う問題が生じていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであって、第1の透明基板上に、のちに
液晶を封入するための領域を画定する複数のメインシー
ルを形成する工程と、前記第1の透明基板を加熱して、
前記複数のメインシールを仮硬化する工程と、前記メイ
ンシールの形成領域の、外側の前記第1の透明基板上に
前記メインシールと同じ材料からなる複数のダミーシー
ルを形成する工程と、前記第1の透明基板を加熱して前
記複数のダミーシールを仮硬化するとともに、前記複数
のメインシールを再び仮硬化する工程と、前記第1の透
明基板と、第2の透明基板とを対向配置して位置合せす
る工程と、前記第1の透明基板と前記第2の透明基板と
に圧力を加えつつ加熱して、前記ダミーシール及び前記
メインシールを本硬化して前記第1の透明基板と前記第
2の透明基板とを固着する工程とを有することを特徴と
する液晶表示パネルの製造方法や、第1の透明基板上
に、のちに液晶を封入するための領域を画定する複数の
メインシールを形成する工程と、前記メインシールの形
成領域の外側の第2の透明基板上に、前記メインシール
と同じ材料からなる複数のダミーシールを形成する工程
と、前記第1の透明基板を加熱して、前記複数のメイン
シールを仮硬化する工程と、前記第2の透明基板を加熱
して、前記複数のダミーシールを仮硬化する工程と、前
記第1の透明基板と、第2の透明基板とを対向配置して
位置合せする工程と、前記第1の透明基板と前記第2の
透明基板とに圧力を加えつつ加熱して、前記ダミーシー
ル及び前記メインシールを本硬化して前記第1の透明基
板と前記第2の透明基板とを固着する工程とを有し、前
記第2の透明基板を加熱する工程では、前記第1の透明
基板を加熱する工程よりも短時間で加熱することを特徴
とする液晶表示パネルの製造方法や、第1の透明基板上
に、のちに液晶を封入するための領域を画定する複数の
メインシールを形成する工程と、前記メインシールの形
成領域の外側の前記第1の透明基板上に、前記メインシ
ールよりも仮硬化後の硬度が低くなる材料からなる複数
のダミーシールを形成する工程と、前記第1の透明基板
を加熱して、前記複数のメインシール及び前記複数のダ
ミーシールを仮硬化する工程と、前記第1の透明基板
と、第2の透明基板とを対向配置して位置合せする工程
と、前記第1の透明基板と前記第2の透明基板とに圧力
を加えつつ加熱して、前記ダミーシール及び前記メイン
シールを本硬化して前記第1の透明基板と前記第2の透
明基板とを固着する工程とを有することを特徴とする液
晶表示パネルの製造方法や、前記ダミーシール及び前記
メインシールは、エポキシ系樹脂とアミン系硬化剤とが
混合されてなる接着樹脂であって、前記ダミーシールに
おける前記アミン系硬化剤が、前記メインシールにおけ
る前記アミン系硬化剤に比して少ない割合で混合されて
いることを特徴とする本発明に係る液晶表示パネルの製
造方法や、前記メインシールの形成幅に比して前記ダミ
ーシールの形成幅が小さく形成されていることを特徴と
する本発明に係る液晶表示パネルの製造方法により、上
記課題を解決するものである。
【0008】以下で引き続いて本発明の作用効果につい
て説明する。本発明の第1の製造方法によれば、メイン
シールとダミーシールとで同じ材料を用い、これらをと
もに第1の透明基板に形成しているが、メインシールを
先に形成して加熱で仮硬化させ、その後ダミーシールを
形成して加熱し、ダミーシールを仮硬化するとともに、
メインシールを再び仮硬化しているので、メインシール
は、ダミーシールに比して仮硬化するための加熱時間が
長くなるので、仮硬化後はメインシールの方がダミーシ
ールに比して硬くなる。
【0009】このため、仮硬化の際にメインシールが適
正な硬さになっているように調整すれば、ダミーシール
はメインシールよりも柔らかくなるので、本硬化の際に
圧着する工程においてメインシールとダミーシールの硬
さを同じにしていた場合に比して、軟らかいダミーシー
ルが形成されている分だけ基板を圧着する際の圧力が少
なくて済む。
【0010】これにより、従来に比して圧着の際の位置
ずれが生じる可能性が低くなる。また、従来のように圧
着の際の圧力を低減するためにメインシール及びダミー
シールの硬度を両方とも柔らかくしなくとも済むので、
メインシールだけを適正な硬さにしてダミーシールを柔
らかくすることで全体の圧力を緩和することができる。
【0011】従って、メインシールとダミーシールを共
に柔らかくすることで圧着時にセル内の空気によってシ
ールが破れてしまうという従来生じていた問題を抑止す
ることが可能になる。 また、本発明の第2の製造方法
によれば、メインシールとダミーシールとを別々の基板
にそれぞれ形成し、ダミーシールが形成された第2の透
明基板を加熱する工程では、メインシールが形成された
第1の透明基板を加熱する工程よりも短時間で加熱して
いる。
【0012】これにより、仮硬化後はメインシールの方
がダミーシールに比して硬くなるので、本発明の第1の
製造方法と同様にして、シールが柔らかいことで生じる
メインシールの破れや、シールが硬いことで生じる位置
合せずれなどを極力抑止することが可能になる。さら
に、本発明の第3の製造方法によれば、メインシールと
ダミーシールとを同一基板上に形成し、ダミーシールの
材料を、メインシールよりも仮硬化後の硬度が低くなる
材料として仮硬化させている。
【0013】このため、仮硬化後はメインシールの方が
ダミーシールに比して硬くなるので、本発明の第1の製
造方法と同様にして、シールが柔らかいことで生じるメ
インシールの破れや、シールが硬いことで生じる位置合
せずれなどを極力抑止することが可能になる。また、本
発明の第4の製造方法によれば、本発明の第3の製造方
法において、ダミーシール及びメインシールは、エポキ
シ系樹脂とアミン系硬化剤とが混合されてなる接着樹脂
であって、ダミーシールにおける前記アミン系硬化剤
が、メインシールにおけるアミン系硬化剤に比して少な
く混入されている。
【0014】このため、硬化剤が少ないためダミーシー
ルは仮硬化後にメインシールよりも柔らかくなるので、
本発明の第3の製造方法を実施することが可能になる。
さらに、本発明の第5の製造方法によれば、本発明の第
1〜第4の製造方法において、メインシールの形成幅に
比してダミーシールの形成幅が小さく形成されている。
【0015】このため、メインシールとダミーシールの
形成幅を同じにした場合に比して、ダミーシールの形成
幅を小さくすることによりダミーシールが相対的に柔ら
かくなるので、これらの幅が同じで、調整不調でダミー
シールが若干硬めに形成されて十分な効果が得られない
場合には、幅を小さくすることで容易に対応することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施形態 以下で、本発明の実施形態に係る液晶表示パネルの製造
方法について図面を参照しながら説明する。最初に、図
1(a)に示すように第1の透明基板11上に、図4に
示すようなパターンのメインシール13のみを形成す
る。このメインシールは、エポキシ系樹脂とアミン系硬
化剤とが混合されてなる接着樹脂であって、その中に囲
まれた領域に液晶を封入する為のシールである。この形
成方法としては、本実施形態ではディスペンス方式を用
いたが、印刷方式を用いてもよい。
【0017】その後、同図(b)に示すようにこれをホ
ットプレート16上に載置し、90℃で5分間の加熱を
することで若干硬化させる(以下でこれを仮硬化と称す
る)。次に、同図(c)に示すように同じ第1の透明基
板11上に、図4に示すようなパターンのダミーシール
12を形成して、同図(d)に示すように再び90℃で
10分間の仮硬化を行った。このとき、ダミーシール1
2の幅は、メインシール13の幅よりも細くなるように
形成している。また、ダミーシール12は接着後のパネ
ル切り出しの際に貼り合せずれが生じることを抑止する
ために設けられたシールである。
【0018】その後、同図(e)に示すように、表面に
液晶表示装置のセルギャップを規定するためのスペーサ
14が散布された第2の透明基板15上に第1の透明基
板11を対向配置させて位置合せを行い、同図(f)に
示すように加圧しながら150℃で1時間の加熱を行
い、シール12,13を完全に硬化させて(以下でこれ
を本硬化と称する)、第1,第2の透明基板11,15
を固着させて貼り合せる。
【0019】その後、第1の透明基板11のダミーシー
ル近傍の切り出し線(不図示)に切り溝を形成してこれ
を叩いて切り溝の形成部分から第1の透明基板11を折
り、第2の透明基板15でも同様の切り溝を形成して第
2の透明基板15を折ることによって液晶表示パネルに
該当するパネルを切り出し、メインシール13と第1,
第2の透明基板11,15とで囲まれたセル領域に液晶
を封入することで液晶表示パネルが完成する。
【0020】以上説明したように本実施形態の製造方法
によれば、先にメインシール13のみを第1の透明基板
11上に形成してこれを仮硬化(90℃で5分)させ、
後にダミーシール12を同じ第1の透明基板11上に形
成して仮硬化(90℃で10分)させているので、メイ
ンシール13は結果的に90℃で15分の仮硬化工程を
経ていることになり、ダミーシール12よりも仮硬化に
要する時間が長くなる。
【0021】このため、メインシール13がシール材と
して適正な堅さになる程度の仮硬化がなされた場合に
は、ダミーシール12はメインシール13よりも仮硬化
時間が短く、かつメインシール13よりも形成幅を細く
形成しているので、仮硬化後のダミーシール12はメイ
ンシール13よりも柔らかくなる。これにより、本硬化
の際に圧着する工程では、メインシールとダミーシール
の硬度を同じにしていた場合に比して、軟らかいダミー
シールが形成されている分だけ圧着の際の圧力が少なく
て済むので、従来に比して圧着の際の位置ずれが生じる
可能性が低くなる。
【0022】また、従来のように圧着の際の圧力を低減
するためにメインシール及びダミーシールの硬度を共に
柔らかくしなくとも済むので、メインシールを柔らかく
することで圧着時にセル内の空気によってシールが破れ
てしまうという従来生じていた問題を抑止することが可
能になる。本発明の発明者等が実際にその効果を試した
結果、貼り合せのずれが、従来は5〜10μmであった
ものが、本実施形態では0〜3μmと低減できたことが
確認され、本発明の作用効果が実証された。
【0023】また、本実施形態ではダミーシールの形成
幅をメインシールの形成幅に比して細くしているが、形
成幅を同じにしてもほぼ同様の効果を奏する。 (2)第2の実施形態 以下で、本発明の第2の実施形態に係る液晶表示パネル
の製造方法について図面を参照しながら説明する。な
お、第1の実施形態と共通する事項については重複を避
ける為説明を省略する。
【0024】図2は、本実施形態に係る液晶表示パネル
の製造方法を説明する断面図である。まず、図2(a)
に示すように、第1の透明基板21上に、メインシール
23を形成する。この材質は第1の実施形態と同様のも
のである。次に、同図(b)に示すように、第2の透明
基板25上に、メインシールと同じ材料のダミーシール
22を形成する。
【0025】次いで、同図(c)に示すように、第1の
透明基板21をホットプレート26上に載置してこれを
加熱し、90℃で15分間の仮硬化を行う。次に、同図
(d)に示すように、第2の透明基板25をホットプレ
ート27上に載置してこれを加熱し、90℃で10分間
の仮硬化を行い、その後不図示のスペーサを散布する。
【0026】次いで、同図(e)に示すように、第2の
透明基板25上に第1の透明基板21を対向配置して位
置合せをする。その後、同図(f)に示すように第1の
透明基板21と第2の透明基板25とを加圧しながら1
50℃で1時間の加熱を行い、本硬化してシール22,
23を本硬化させて第1,第2の透明基板21,25を
固着させて貼り合せる。
【0027】その後、第1の透明基板21のダミーシー
ル近傍の切り出し線(不図示)に切り溝を形成してこれ
を叩いて切り溝の形成部分から第1の透明基板21を折
り、第2の透明基板25でも同様の切り溝を形成して第
2の透明基板25を折ることによって液晶表示パネルに
該当するパネルを切り出し、メインシール23と第1,
第2の透明基板21,25とで囲まれたセル領域に液晶
を封入することで液晶表示パネルが完成する。
【0028】本実施形態に係る液晶表示パネルの製造方
法によれば、ダミーシール22とメインシール23とを
別々の透明基板上に形成して仮硬化させ、仮硬化の際の
ダミーシールの加熱時間をメインシールの加熱時間に比
して短くしているので、メインシール23がシール材と
して適正な堅さになる程度の仮硬化がなされた場合に
は、ダミーシール22はメインシール23よりも仮硬化
時間が短くなり、かつメインシール23よりも形成幅を
細く形成しているので、仮硬化後のダミーシール22は
メインシール23よりも柔らかくなる。
【0029】これにより、本硬化の際に圧着する工程で
は、メインシールとダミーシールの硬度を同じにしてい
た場合に比して、軟らかいダミーシールが形成されてい
る分だけ圧着の際の圧力が少なくて済むので、従来に比
して圧着の際の位置ずれが生じる可能性が低くなる。ま
た、従来のように圧着の際の圧力を低減するためにメイ
ンシール及びダミーシールの硬度を共に柔らかくしなく
とも済むので、メインシールを柔らかくすることで圧着
時にセル内の空気によってシールが破れてしまうという
従来生じていた問題を抑止することが可能になる。
【0030】本発明の発明者等が実際に位置合せずれを
確認した結果、第1の実施形態と同程度の効果を確認す
ることができた。また、第1の実施形態と同様に、ダミ
ーシールの形成幅を狭くしなくても本実施形態とほぼ同
様の効果を得ることができ、硬度を調整する際にも硬化
時間の差を調整することで容易に対応できるという利点
もある。
【0031】(3)第3の実施形態 以下で、本発明の第3の実施形態に係る液晶表示パネル
の製造方法について図面を参照しながら説明する。図3
は本実施形態に係る液晶表示パネルの製造方法を説明す
る断面図である。なお、第1、第2の実施形態と共通す
る事項については重複を避ける為説明を省略する。
【0032】最初に、図3(a)に示すように第2の透
明基板35に、液晶表示パネルのセルギャップを制御す
るためのスペーサを散布しておき、同図(b)に示すよ
うにこれと貼り合せる第1の透明基板31上に、ディス
ペンサ−などにより図4に示すようなパターンのメイン
シール33、ダミーシール32を形成する。これらのシ
ール32、33はエポキシ樹脂系などの中にアミン系の
硬化剤が混入されているものであって、熱硬化性を有す
る接着樹脂からなる。
【0033】本実施形態では、第1,第2の実施形態と
異なり、これらのシール32,33の材質が異なるよう
にしている。すなわち、アミン系硬化剤の割合を変え、
ダミーシールにおけるアミン硬化剤の割合をメインシー
ルにおけるアミン硬化剤の割合に比して0.1〜0.5
%程度、好ましくは0.3%程度少なくなるようにして
いる。
【0034】次に、第1の透明基板31を不図示のホッ
トプレート上に載置して加熱してメインシール、ダミー
シールを仮硬化させる。アミン硬化剤の割合は、ダミー
シールの方が少ないので、仮硬化後の硬度がメインシー
ル33とダミーシール32とでは異なり、ダミーシール
32の方がメインシール33よりも柔らかくなる。その
後、図3(c)に示すように第1の透明基板31と第2
の透明基板35とを対向配置させて位置合せを行ったの
ちに、図3(d)に示すようにこれらの基板31,35
に圧力を加え、加熱することにより、ダミーシール3
2,メインシール33を硬化させて(以下でこれを本硬
化と称する)基板31,35を固着させ、貼り合わせ
る。
【0035】本実施形態によれば、以上で説明したよう
に、メインシールに用いるシール材に比してダミーシー
ルに用いるシール材に含む硬化剤の割合を0.3%少な
くして、仮硬化後のシールの硬度をメインシールに比し
て低くしているので、ダミーシールの方が柔らかくな
る。これにより、第1,第2の実施形態と同様に、本硬
化の際に圧着する工程では、メインシールとダミーシー
ルの硬度を同じにしていた場合に比して、軟らかいダミ
ーシールが形成されている分だけ圧着の際の圧力が少な
くて済むので、従来に比して圧着の際の位置ずれが生じ
る可能性が低くなる。
【0036】また、従来のように圧着の際の圧力を低減
するためにメインシール及びダミーシールの硬度を共に
柔らかくしなくとも済むので、メインシールを柔らかく
することで圧着時にセル内の空気によってシールが破れ
てしまうという従来生じていた問題を抑止することが可
能になる。本発明の発明者等が実際にその効果を試した
結果、貼り合せのずれが、従来は5〜10μmであった
ものが、本実施形態では0〜3μmと低減できたことが
確認され、本発明の作用効果が実証された。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の製
造方法によれば、ダミーシールを仮硬化するとともに、
メインシールを再び仮硬化しているので、仮硬化後はメ
インシールの方がダミーシールに比して硬くなる。この
ため、圧着の際の圧力が少なくて済むので、従来に比し
て圧着の際の位置ずれが生じる可能性が低くなる。
【0038】また、メインシールとダミーシールを共に
柔らかくすることで圧着時にセル内の空気によってシー
ルが破れてしまうという従来生じていた問題を抑止する
ことが可能になる。また、本発明の第2の製造方法によ
れば、メインシールとダミーシールとを別々の基板にそ
れぞれ形成し、ダミーシールが形成された第2の透明基
板を加熱する工程では、メインシールが形成された第1
の透明基板を加熱する工程よりも短時間で加熱してい
る。
【0039】これにより、仮硬化後はメインシールの方
がダミーシールに比して硬くなるので、本発明の第1の
製造方法と同様にして、シールが柔らかいことで生じる
メインシールの破れや、シールが硬いことで生じる位置
合せずれなどを極力抑止することが可能になる。さら
に、本発明の第3の製造方法によれば、メインシールと
ダミーシールとを同一基板上に形成し、ダミーシールの
材料を、メインシールよりも仮硬化後の硬度が低くなる
材料として仮硬化させている。
【0040】このため、仮硬化後はメインシールの方が
ダミーシールに比して硬くなるので、本発明の第1の製
造方法と同様にして、シールが柔らかいことで生じるメ
インシールの破れや、シールが硬いことで生じる位置合
せずれなどを極力抑止することが可能になる。また、本
発明の第4の製造方法によれば、本発明の第3の製造方
法において、ダミーシール及びメインシールは、エポキ
シ系樹脂とアミン系硬化剤とが混合されてなる接着樹脂
であって、ダミーシールにおける前記アミン系硬化剤
が、メインシールにおけるアミン系硬化剤に比して少な
く混入されている。
【0041】このため、硬化剤が少ないためダミーシー
ルは仮硬化後にメインシールよりも柔らかくなるので、
本発明の第3の製造方法を実施することが可能になる。
さらに、本発明の第5の製造方法によれば、本発明の第
1〜第4の製造方法において、メインシールの形成幅に
比してダミーシールの形成幅が小さく形成されている。
【0042】このため、メインシールとダミーシールの
形成幅を同じにした場合に比して、ダミーシールの形成
幅を小さくすることによりダミーシールが相対的に柔ら
かくなるので、これらの幅が同じで、調整不調でダミー
シールが若干硬めに形成されて十分な効果が得られない
場合には、幅を小さくすることで容易に対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示パネル
の製造方法を説明する断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示パネル
の製造方法を説明する断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る液晶表示パネル
の製造方法を説明する断面図である。
【図4】メインシール、ダミーシールのパターン形状を
説明する図である。
【図5】従来例に係る液晶表示パネルの製造方法を説明
する断面図である。
【符号の説明】
11 第1の透明基板 12 ダミーシール 13 メインシール 14 スペーサ 15 第2の透明基板 16 ホットプレート 21 第1の透明基板 22 ダミーシール 23 メインシール 24 スペーサ 25 第2の透明基板 26 ホットプレート 27 ホットプレート 31 第1の透明基板 32 ダミーシール 33 メインシール 34 スペーサ 35 第2の透明基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 徳道 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 長谷川 正 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の透明基板上に、のちに液晶を封入
    するための領域を画定する複数のメインシールを形成す
    る工程と、 前記第1の透明基板を加熱して、前記複数のメインシー
    ルを仮硬化する工程と、 前記メインシールの形成領域の、外側の前記第1の透明
    基板上に前記メインシールと同じ材料からなる複数のダ
    ミーシールを形成する工程と、 前記第1の透明基板を加熱して前記複数のダミーシール
    を仮硬化するとともに、前記複数のメインシールを再び
    仮硬化する工程と、 前記第1の透明基板と、第2の透明基板とを対向配置し
    て位置合せする工程と、 前記第1の透明基板と前記第2の透明基板とに圧力を加
    えつつ加熱して、前記ダミーシール及び前記メインシー
    ルを本硬化して前記第1の透明基板と前記第2の透明基
    板とを固着する工程とを有することを特徴とする液晶表
    示パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の透明基板上に、のちに液晶を封入
    するための領域を画定する複数のメインシールを形成す
    る工程と、 前記メインシールの形成領域の外側の第2の透明基板上
    に、前記メインシールと同じ材料からなる複数のダミー
    シールを形成する工程と、 前記第1の透明基板を加熱して、前記複数のメインシー
    ルを仮硬化する工程と、 前記第2の透明基板を加熱して、前記複数のダミーシー
    ルを仮硬化する工程と、 前記第1の透明基板と、第2の透明基板とを対向配置し
    て位置合せする工程と、 前記第1の透明基板と前記第2の透明基板とに圧力を加
    えつつ加熱して、前記ダミーシール及び前記メインシー
    ルを本硬化して前記第1の透明基板と前記第2の透明基
    板とを固着する工程とを有し、 前記第2の透明基板を加熱する工程では、前記第1の透
    明基板を加熱する工程よりも短時間で加熱することを特
    徴とする液晶表示パネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の透明基板上に、のちに液晶を封入
    するための領域を画定する複数のメインシールを形成す
    る工程と、 前記メインシールの形成領域の外側の前記第1の透明基
    板上に、前記メインシールよりも仮硬化後の硬度が低く
    なる材料からなる複数のダミーシールを形成する工程
    と、 前記第1の透明基板を加熱して、前記複数のメインシー
    ル及び前記複数のダミーシールを仮硬化する工程と、 前記第1の透明基板と、第2の透明基板とを対向配置し
    て位置合せする工程と、 前記第1の透明基板と前記第2の透明基板とに圧力を加
    えつつ加熱して、前記ダミーシール及び前記メインシー
    ルを本硬化して前記第1の透明基板と前記第2の透明基
    板とを固着する工程とを有することを特徴とする液晶表
    示パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ダミーシール及び前記メインシール
    は、エポキシ系樹脂とアミン系硬化剤とが混合されてな
    る接着樹脂であって、 前記ダミーシールにおける前記アミン系硬化剤が、前記
    メインシールにおける前記アミン系硬化剤に比して少な
    い割合で混合されていることを特徴とする請求項3記載
    の液晶表示パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記メインシールの形成幅に比して前記
    ダミーシールの形成幅が小さく形成されていることを特
    徴とする請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記
    載の液晶表示パネルの製造方法。
JP6102897A 1997-03-14 1997-03-14 液晶表示パネルの製造方法 Withdrawn JPH10253972A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008007485A1 (fr) * 2006-07-11 2008-01-17 Sharp Kabushiki Kaisha Procédé de production d'un matériau de base d'écran à cristaux liquides et de panneau à cristaux liquides
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CN102375263A (zh) * 2010-08-10 2012-03-14 三星电子株式会社 显示装置制造方法和显示装置

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