JPH10252468A - 作業機械 - Google Patents

作業機械

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JPH10252468A
JPH10252468A JP7264197A JP7264197A JPH10252468A JP H10252468 A JPH10252468 A JP H10252468A JP 7264197 A JP7264197 A JP 7264197A JP 7264197 A JP7264197 A JP 7264197A JP H10252468 A JPH10252468 A JP H10252468A
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room
cooling air
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radiator
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Makoto Sugaya
誠 菅谷
Fumimasa Saeki
文将 佐伯
Eiji Minamiyama
英司 南山
Hiroshi Iwashita
弘 岩下
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Publication date
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/08Superstructures; Supports for superstructures
    • E02F9/0858Arrangement of component parts installed on superstructures not otherwise provided for, e.g. electric components, fenders, air-conditioning units
    • E02F9/0866Engine compartment, e.g. heat exchangers, exhaust filters, cooling devices, silencers, mufflers, position of hydraulic pumps in the engine compartment

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転席下側の機器収容室から後部側のエンジ
ン室に向けて冷却風を流通させることにより、これらの
冷却を効率よくできるようにする。 【解決手段】 上部旋回体2は、運転席4の下側で旋回
フレーム3内に設けられる機器収容室14と、エンジン
カバー20内のエンジン室21とを有し、これらの間を
仕切り壁19で遮断する。そして、機器収容室14には
コントロールバルブ16等を収容し、吸気口25を設け
る。また、仕切り壁19にはラジエータ24と左右方向
の反対側に通気口26を設け、エンジンカバー20には
ラジエータ24側に排気口27を設ける。そして、エン
ジン22の運転中には、冷却ファン23により吸気口2
5から機器収容室14内に導入した冷却風を通気口26
を介してエンジン室21内に流通させ、排気口27から
外部に流出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に好適に用いられる作業機械に関し、特
に、運転席の下側に位置するフレーム内に油圧機器等を
収容するための機器収容室が設けられた作業機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルのうち、小型の油圧ショベ
ルとしては、例えば特開平4−1412号公報等に示す
如く、フレームと、該フレーム上に配置された運転席
と、前記フレーム内に油圧機器を収容するために該運転
席の下側に位置して設けられた機器収容室と、前記運転
席よりも後部側に設けられたエンジン室と、該エンジン
室内に配置されたエンジン、冷却ファンおよびラジエー
タとを備えたものが知られている。
【0003】このような従来技術による油圧ショベル
は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体からなり、該上部旋回体の旋回フレーム
には、運転席、エンジン室および機器収容室等が設けら
れると共に、掘削作業等を行うための作業装置が該旋回
フレームの前部側に俯仰動可能に取付けられている。
【0004】そして、エンジン室内には、エンジンが左
右方向に向けて配置され、ラジエータはエンジンに対し
て左右方向の一方側に設けられている。また、エンジン
室内には、エンジンにより駆動される油圧ポンプが配設
されている。一方、機器収容室内には、上部旋回体を旋
回させるための旋回モータや、油圧ポンプから吐出され
る圧油をこの旋回モータ、作業装置用の油圧アクチュエ
ータ等に給排するためのコントロールバルブ等からなる
油圧機器が収容されている。
【0005】ここで、狭い作業現場での掘削作業等に用
いられる小型の油圧ショベルでは、エンジン室の収容ス
ペースを可能な限り縮小して上部旋回体の旋回半径を小
さくすることが要求される。このため、従来技術では、
運転席下側の旋回フレーム内に機器収容室を設け、通常
はエンジン室内に配設すべきコントロールバルブ等の油
圧機器をこの機器収容室内に配設することにより、エン
ジン室の小型化を図っている。
【0006】また、エンジンを画成するエンジンカバー
には、エンジン室や機器収容室の内部を冷却するため、
エンジンの左右方向の一方側に位置して冷却風を流入さ
せるための吸気口が設けられると共に、他方側に位置し
て冷却風を流出させるための排気口が設けられている。
そして、エンジン室と機器収容室との間を遮断する仕切
り壁には、これらの間を連通させる通気口がエンジンの
左右方向の一方側に設けられ、この通気口は冷却風の流
れに対してラジエータよりも下流側となる位置に形成さ
れている。さらに、機器収容室の前部側には、エンジン
室から通気口を介して機器収容室内に流れ込んだ冷却風
の一部を外部に排出するため他の排気口が設けられてい
る。
【0007】そして、エンジンの作動中には、冷却ファ
ンを作動させることにより外気がエンジン室の吸気口か
ら冷却風として流入し、この冷却風はラジエータを冷却
した後にエンジンの周囲を左右方向に流通して反対側の
排気口から外部に流出する。また、ラジエータを冷却し
た冷却風の一部は通気口を介して機器収容室内に流れ込
み、その排気口から外部へと流出する。これにより、エ
ンジンやラジエータ、コントロールバルブ(作動油)等
から放出される熱によって高温となりやすいエンジン室
や機器収容室の内部を冷却する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、エンジン室の吸気口から流入した冷却風に
よりラジエータを冷却した後に、この冷却風をエンジン
を挟んでラジエータとは反対側の排気口から流出させる
と共に、ラジエータを冷却した冷却風の一部を通気口か
ら機器収容室内に流通させ、その内部を冷却している。
【0009】このため、エンジン室内には、ラジエータ
を冷却したことにより高温となった冷却風が流通するば
かりでなく、この高温の冷却風は通気口を介して機器収
容室内にも流れ込む。これにより、特に外気温の高い夏
季等には、油圧ショベルの運転中にエンジン室や機器収
容室の内部が高温傾向となり、これらの内部に収容され
た他の機器等が悪影響を受けるという問題がある。
【0010】そして、エンジン室および機器収容室は運
転席の下側と後側とに位置するため、油圧ショベルの運
転中には運転席の足元や背面等が比較的高い温度となっ
て運転者等に不快感を与える場合があり、油圧ショベル
の運転環境が悪化するという問題がある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はエンジン室や機器収容室の内部
を効率よく冷却でき、これらが高温となるのを確実に抑
制できると共に、運転環境を大幅に向上させることがで
きるようにした作業機械を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、骨組み構造をなすフレームと、該フレ
ーム上に配置された運転席と、前記フレーム内に油圧機
器を収容するために該運転席の下側に位置して設けられ
た機器収容室と、前記運転席よりも後部側に設けられエ
ンジンカバーによって画成されると共に、仕切り壁によ
って該機器収容室と遮断されたエンジン室と、該エンジ
ン室内に左右方向に向けて配置されたエンジンと、該エ
ンジンの左右方向の一方側に設けられ冷却ファンによっ
て冷却されるラジエータとを備えた作業機械に適用され
る。
【0013】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記機器収容室の前面には冷却風を導入する吸
気口を設け、前記仕切り壁には前記エンジンの左右方向
の他方側に位置して前記機器収容室とエンジン室との間
を連通する通気口を設け、前記エンジンカバーには前記
通気口からエンジン室内に入った冷却風を前記ラジエー
タを通過した後に外部に流出させる排気口を設けたこと
にある。
【0014】このように構成することにより、吸気口か
ら機器収容室内に流入した冷却風を仕切り壁の通気口か
らエンジン室内へと流通させることができ、この冷却風
により機器収容室内とエンジン室内とを冷却できる。そ
して、エンジン室では、通気口をエンジンの左右方向に
対してラジエータとは反対側に設けることにより、ラジ
エータを冷却風の流れに対してエンジン室内の下流側に
配設できるから、ラジエータを冷却して温度が上昇した
冷却風をエンジン室内に滞留させることなく排気口から
外部に流出させることができる。
【0015】一方、請求項2の発明では、前記機器収容
室の前面には冷却風を導入する吸気口を設け、前記仕切
り壁には前記エンジンの左右方向の他方側に位置して前
記機器収容室とエンジン室との間を連通する通気口を設
け、前記エンジン室内には運転席の背面側に沿って配置
され左右方向の他方側からエンジン室内に冷却風を導入
する吸気ダクトを設け、前記エンジンカバーには前記吸
気ダクトから導入された冷却風と前記通気口からエンジ
ン室内に導入された冷却風とをラジエータを通過した後
に外部に流出させる排気口を設けている。
【0016】これにより、吸気口から機器収容室内に流
入した冷却風を通気口からエンジン室内に流通でき、こ
の冷却風により機器収容室内とエンジン室内とを冷却で
きると共に、ラジエータを冷却した後の冷却風をそのま
ま排気口から流出させることができる。
【0017】また、吸気ダクト内を流れる冷却風によ
り、運転席の背面側に沿ったエンジンカバーの部位に対
してエンジン室内の熱を遮蔽でき、この部位でエンジン
カバーの温度上昇を抑制できる。そして、機器収容室か
ら流れ込む冷却風とは別に、吸気ダクトによって冷却風
をエンジン室内に直接的に導入でき、比較的流量の大き
い冷却風によってエンジン室内のラジエータ等を冷却で
きる。
【0018】また、請求項3の発明では、前記吸気ダク
トは、エンジンカバーの前面とその後部側に設けたダク
トカバーとによって仕切られた通気路として構成してい
る。
【0019】これにより、運転席の背面側に沿ったエン
ジンカバーの前面によって吸気ダクトの壁面を構成で
き、吸気ダクト内を流れる冷却風によりこの部位のエン
ジンカバーを直接的に冷却できる。
【0020】さらに、請求項4の発明では、エンジンの
吸気管は、吸気ダクト内に開口して設けている。
【0021】これにより、吸気ダクト内を流れるエンジ
ン室内よりも低温の外気をエンジンに吸気させ、エンジ
ンの吸気温度を低温に保持できると共に、その運転効率
を高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
【0023】ここで、図1ないし図4は本発明による第
1の実施例を示し、本実施例では、作業機械として小型
の油圧ショベルを例に挙げて述べる。
【0024】1は下部走行体、2は前記下部走行体1上
に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該上部旋回
体2は、骨組み構造をなすフレームとしての旋回フレー
ム3と、該旋回フレーム3上の前部側に配置された運転
席4と、後述の機器収容室14およびエンジン室21
と、旋回フレーム3の後部側に位置するカウンタウェイ
ト5とを有している。また、旋回フレーム3の前部側に
は、後述の作業装置28が俯仰動可能、かつ左右方向に
揺動可能に取付けられている。
【0025】ここで、旋回フレーム3は図3および図4
に示す如く、旋回フレーム3の下側面を構成する底板6
と、該底板6上に垂直に固着された一対の縦板7,7と
から構成されている。
【0026】そして、各縦板7は旋回フレーム3の左右
方向に間隔をもって配設され、それぞれ前後方向に延び
ている。また、各縦板7は前部側が互いに近づくように
略「く」字状に屈曲し、これらの先端側は略V字状をな
して底板6よりも前部側に突出している。さらに、各縦
板7には、先端側に位置して開口部7A,7Aが形成さ
れると共に、後部側に位置して切欠き部7B,7Bが形
成されている。
【0027】また、各縦板7の先端側には、作業装置2
8の回動ブラケット29を取付けるためのブラケット取
付部8が設けられ、一方の縦板7の中間部には、作業装
置28の水平回動シリンダ29Aを取付けるためのシリ
ンダ取付部9が設けられている。
【0028】さらに、各縦板7の上側面には上板10が
取付けられ、該上板10には運転席4の床板11が固定
されている。また、底板6の外縁側には、床板11との
間に位置して前板12および左,右の側板13,13が
垂直に取付けられている。そして、前板12には、縦板
7よりも左右方向の外側となる位置に前記水平回動シリ
ンダ29Aを挿通するための挿通穴12Aが形成されて
いる。
【0029】14は運転席4の下側に位置して旋回フレ
ーム3内に設けられた機器収容室で、該機器収容室14
は図3および図4に示す如く、底板6、上板10、床板
11、前板12、各側板13および後述の仕切り壁19
によって画成されている。そして、機器収容室14内に
は、上部旋回体2を下部走行体1上で旋回させるための
旋回モータ15と、前記油圧ポンプから吐出される圧油
を該旋回モータ15や作業装置28のシリンダ29A,
30A,31A,32A等に給排するためのコントロー
ルバルブ16等とからなる油圧機器が収容されている。
【0030】17,17はカウンタウェイト5、エンジ
ン22等を支持するためのテールフレーム(一方のみ図
示)で、該各テールフレーム17は、図3に示す如く、
前部側が仕切り壁19を挟んで各縦板7の後部側に取付
けられた一対の鋼板等からなり、前後方向に延びつつ
左,右方向に間隔をもって配設されている。そして、各
テールフレーム17は、仕切り壁19と共に旋回フレー
ム3の一部を構成している。18は各テールフレーム1
7の下面側に設けられたアンダーカバーである。
【0031】19は機器収容室14とエンジン室21と
の間に設けられた仕切り壁で、該仕切り壁19は図3お
よび図4に示す如く底板6の後端側から上向きに突出
し、左,右両端側が各側板13に取付けられている。そ
して、仕切り壁19は、上端側が運転席4の床板11と
後述するエンジンカバー20の前面部20Bとに固着さ
れ、これによりエンジン室21と機器収容室14との間
を遮断している。
【0032】20は運転席4の後部側に位置して旋回フ
レーム3上に取付けられたエンジンカバーで、該エンジ
ンカバー20は図3および図4に示す如く、上面部20
A、前面部20B、後面部20Cおよび左,右の側面部
20D,20D等から略箱形状に形成されている。そし
て、後面部20Cはカウンタウェイト5の上面側に取付
けられ、各側面部20Dはアンダーカバー18の左,右
両側に取付けられている。
【0033】21は運転席4よりも後部側に位置して旋
回フレーム3に設けられたエンジン室で、該エンジン室
21は図3および図4に示す如く、アンダーカバー1
8、仕切り壁19およびエンジンカバー20等によって
画成され、その内部には、エンジン22と、該エンジン
22により駆動される油圧ポンプ(図示せず)と、後述
のラジエータ24等とが収容されている。
【0034】22はエンジン室21内に位置して各テー
ルフレーム17の左右方向に向けて配置されたエンジン
で、該エンジン22には左右方向の右側に冷却ファン2
3が設けられ、左側には吸気管22Aが取付けられてい
る。
【0035】24はエンジン22を冷却するためのラジ
エータで、該ラジエータ24はエンジン22の左右方向
の右側に位置して冷却ファン23とエンジンカバー20
の側面部20Dとの間に配設され、エンジン22の作動
中には、冷却ファン23によって冷却される。
【0036】25は冷却風を導入するために機器収容室
14の前部側に設けられた吸気口で、該吸気口25は、
図4に示す如く、旋回フレーム3の各縦板7間に位置し
て前板12に形成され、該各縦板7の開口部7Aを介し
て機器収容室14の内,外を連通させている。
【0037】26は仕切り壁19に形成された通気口
で、該通気口26はエンジン22よりも左右方向の左側
となる位置に配設され、エンジン室21と機器収容室1
4とを連通させている。
【0038】27はエンジンカバー20の側面部20D
に設けられた排気口で、該排気口27はエンジン室21
内のラジエータ24に対応する位置に形成され、ラジエ
ータ24を通過した冷却風をエンジン室21の外部に流
出させるものである。
【0039】28は旋回フレーム3の前部側に取付けら
れた作業装置で、該作業装置28は図1および図2に示
す如く、旋回フレーム3のブラケット取付部8(図3参
照)に左右方向へと回動可能に取付けられ、水平回動シ
リンダ29Aによって回動される回動ブラケット29
と、該回動ブラケット29に俯仰動可能に取付けられた
ブーム30と、該ブーム30共に俯仰動されるアーム3
1およびバケット32等と、該ブーム30、アーム31
およびバケット32等を作動させるシリンダ30A,3
1A,32A等を有している。
【0040】そして、作業装置28は、水平回動シリン
ダ29Aで回動ブラケット29を左右方向に回動させる
ことにより、上部旋回体2の正面から左右方向に揺動さ
れると共に、各シリンダ30A,31A,32Aを作動
させることにより、これらの位置で上部旋回体2に対し
て上下方向に回動(俯仰動)される。
【0041】本実施例による小旋回型の油圧ショベルは
上述の如き構成を有するもので、次にその作動について
説明する。
【0042】まず、油圧ショベルの運転時には、エンジ
ン22により前記油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプ
から吐出される圧油をコントロールバルブ16等を介し
て旋回モータ15や作業装置28のシリンダ29A,3
0A,31A,32A等に給排させることにより、上部
旋回体2を旋回させたり、作業装置28を作動させて土
砂等の掘削作業を行ったりする。
【0043】また、エンジン22の作動時には、エンジ
ン22により冷却ファン23が駆動され、該冷却ファン
23は図4中の矢示A方向に向けて送風することによ
り、エンジン室21内の空気を排気口27からエンジン
室21の外部へと強制的に排出する。これにより、負圧
傾向となるエンジン室21内には、外気が機器収容室1
4を介して下記の如く流れ込むようになる。
【0044】即ち、機器収容室14内には、前板12の
吸気口25、挿通穴12Aから外気が冷却風として図4
中に示す矢示B1 ,B2 の如く流入し、この冷却風はそ
れぞれ機器収容室14内を流通しつつ、旋回モータ15
やコントロールバルブ16等の油圧機器を冷却する。
【0045】そして、この冷却風は仕切り壁19の通気
口26を介して矢示Cの如くエンジン室21内に流れ込
んでその内部を冷却した後に、矢示Dの如く冷却ファン
23に導かれてラジエータ24を通過すると共に、この
ときラジエータ24を冷却して温度上昇した冷却風は矢
示Aの如く、冷却ファン23により排気口27からエン
ジン室21の外部に向けて排出される。
【0046】かくして、本実施例では、機器収容室14
の前部側に吸気口25を設け、エンジン室21と機器収
容室14とを遮蔽する仕切り壁19にはエンジン22の
左右方向に対してラジエータ24と反対側となる位置に
通気口26を設けると共に、エンジンカバー20にはラ
ジエータ24側に位置して排気口27を設ける構成とし
たから、比較的低温の外気を冷却風として吸気口25か
ら機器収容室14内へと確実に導入することができる。
【0047】そして、この冷却風を機器収容室14から
通気口26を介してエンジン室21内へと円滑に流通さ
せることができ、この冷却風により旋回モータ15やコ
ントロールバルブ16等が収容された機器収容室14内
と、エンジン22やラジエータ24等が収容されたエン
ジン室21内とを効率よく冷却することができる。
【0048】また、ラジエータ24を冷却風の流れに対
してエンジン室21内の下流側に配設できるから、ラジ
エータ24を冷却して温度が上昇した冷却風を冷却ファ
ン23により排気口27から外部へと速やかに排出でき
る。これにより、温度上昇した冷却風がエンジン22の
周囲等に流通し、エンジン室21内の冷却効率が低下す
るのを確実に防止できると共に、例えばラジエータ24
をエンジン22よりも上流側に配設する場合に比較して
エンジン室21内の温度が上昇するのを安定的に抑える
ことができる。
【0049】従って、本実施例によれば、油圧ショベル
の運転中にエンジン22やコントロールバルブ16等か
ら放出される熱によりエンジン室21や機器収容室14
内の温度が大きく上昇するのを抑制でき、この温度上昇
によってこれらの内部に収容される機器等に悪影響が生
じたり、運転席4の下側や背面側等が高温傾向となった
りするのを確実に防止できると共に、油圧ショベルの運
転環境を大幅に向上させることができる。
【0050】また、吸気口25を旋回フレーム3の各縦
板7間に位置して前板12に設けるようにしたので、吸
気口25から機器収容室14内に流入する冷却風を図4
中に示す矢示B1 の如く、各縦板7間に配設された旋回
モータ15やコントロールバルブ16等の油圧機器に向
けて円滑に導くことができ、これらの油圧機器に対する
冷却効率を大幅に高めることができる。
【0051】さらに、作業装置28の水平回動シリンダ
29A用に設けた前板12の挿通穴12Aを利用して機
器収容室14内に冷却風を導入できる構造としたので、
該挿通穴12Aから機器収容室14に流入させた冷却風
を図4中に示す矢示B2 の如く各縦板7の外側にも流通
させることができ、現行の油圧ショベル等に対して大き
な仕様変更を行うことなく、挿通穴12Aを利用して機
器収容室14全体を効率よく冷却することができる。
【0052】次に、図5および図6は本発明による第2
の実施例を示し、本実施例では、前記第1の実施例と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。しかし、本実施例の特徴は、エンジン室2
1内に吸気ダクト41を設ける構成としたことにある。
【0053】ここで、吸気ダクト41は断面L字状のダ
クトカバー42を有し、該ダクトカバー42は、両端側
がエンジンカバー20の上面部20Aおよび前面部20
Bに取付けられている。そして、ダクトカバー42は、
エンジン室21内に位置してエンジンカバー20の前面
部20B等との間に吸気ダクト41を画成し、該吸気ダ
クト41は運転席4の背面側に沿って左右方向に延びて
いる。
【0054】そして、ダクトカバー42の流入側は、図
6に示す如く、エンジンカバー20の側面部20Dに取
付けられ、該側面部20Dには、吸気ダクト41に対応
する位置にダクト用吸気口43が設けられている。ま
た、吸気ダクト41の流出側は、冷却ファン23に対応
する位置でエンジン室21内に開口している。さらに、
吸気ダクト41内には、エンジン22の吸気管44がダ
クトカバー42を介して開口している。
【0055】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、エンジン室21内に
運転席4の背面側に沿って吸気ダクト41を設ける構成
としたから、エンジン室21内をさらに効率よく冷却で
き、運転席4の背面側の温度を大幅に低下させることが
できる。
【0056】即ち、吸気ダクト41により冷却風は、図
6中に示す矢示Eの如く、ダクト用吸気口43からエン
ジンカバー20の前面部20Bに沿ってエンジン室21
内へと流入する。従って、吸気ダクト41内を流れる冷
却風は、エンジンカバー20の前面部20Bに対してエ
ンジン室21内の熱を遮断でき、さらに前面部20Bを
冷却風によって直接的に冷却できると共に、運転席4の
背面側に沿った前面部20Bの温度が上昇するのを確実
に抑制することができる。
【0057】また、機器収容室14から流れ込む冷却風
とは別に、吸気ダクト41により冷却風をエンジン室2
1内に直接的に導入でき、前記第1の実施例に比較して
エンジン室21内を流れる冷却風の流量を確実に増やす
ことができるから、ラジエータ24等の冷却効率を大幅
に向上させることができる。
【0058】さらに、エンジン22の吸気管44を吸気
ダクト41内に開口させたから、エンジン室21内より
も低温の外気を吸気ダクト41を介してエンジン22に
直接的に吸気させることができ、エンジン22の吸気温
度を安定して低温に保持できると共に、その運転効率を
確実に高めることができる。
【0059】なお、前記第2の実施例では、吸気ダクト
41をエンジンカバー20等により構成したが、本発明
はこれに限らず、エンジンカバー20とは別に用意した
ダクト部材等をエンジンカバー20の前面部20B側に
位置してエンジン室21内に配設する構成としてもよ
い。
【0060】また、前記第2の実施例では、エンジン2
2の吸気管44を吸気ダクト41内に開口させる構成と
したが、本発明はこれに限らず、吸気管44を吸気ダク
ト41の外側でエンジン室21内に開口させる構成とし
てもよい。
【0061】さらに、前記各実施例では、作業機械とし
て小型の油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、例えば通常の中型または大型の油圧シ
ョベル、油圧クレーン等の建設機械、さらには産業用,
農業用の作業機械等に適用してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、機器収容室に吸気口を設け、機器収容室と
エンジン室との仕切り壁にはエンジンの左右方向に対し
てラジエータと反対側となる位置に通気口を設けると共
に、エンジンカバーにはラジエータを通過した冷却風を
外部に流出させる排気口を設ける構成としたから、比較
的低温の外気を冷却風として機器収容室内とエンジン室
内とを効率よく冷却でき、例えばラジエータをエンジン
よりも上流側に配設する場合に比較してエンジン室内の
温度が上昇するのを安定して抑えることができる。
【0063】従って、作業機械の運転中にエンジン室内
や機器収容室内の温度が大きく上昇するのを抑制でき、
運転席の下側や背面側等が高温傾向となるのを確実に防
止できると共に、作業機械の運転環境を大幅に向上させ
ることができる。
【0064】また、請求項2に記載の発明によれば、機
器収容室に吸気口を設け、仕切り壁にはエンジンの左右
方向に対してラジエータと反対側となる位置に通気口を
設けると共に、エンジン室内には運転席の背面側に沿っ
た吸気ダクトを設け、エンジンカバーにはラジエータを
通過した冷却風を外部に流出させる排気口を設ける構成
としたから、比較的低温の外気を冷却風として機器収容
室内とエンジン室内とを効率よく冷却できる上に、機器
収容室から流れ込む冷却風とは別に、吸気ダクトによっ
て冷却風をエンジン室内に直接的に導入することができ
る。
【0065】これにより、吸気ダクト内の冷却風により
運転席の背面側に沿ったエンジンカバーの部位が温度上
層するのを確実に防止でき、比較的流量の大きい冷却風
によってエンジン室内のラジエータ等を効率よく冷却で
きると共に、作業機械の運転中にエンジン室や機器収容
室内の温度が大きく上昇するのを確実に防止することが
できる。
【0066】また、請求項3に記載の発明によれば、吸
気ダクトを、エンジンカバーの前面とその後部側に設け
たダクトカバーとによって構成したから、運転席の背面
側に沿ったエンジンカバーの前面を吸気ダクト内の冷却
風によって直接的に冷却でき、運転室の背面側の温度が
上昇するのを確実に防止することができる。
【0067】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
エンジンの吸気管を吸気ダクト内に開口させる構成とし
たから、エンジン室内よりも低温の外気を吸気ダクトを
介してエンジンに直接的に吸気させることができ、エン
ジンの吸気温度を安定して低温に保持できると共に、そ
の運転効率を確実に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例による油圧ショベルを示す正面図
である。
【図2】油圧ショベルを示す図1の平面図である。
【図3】油圧ショベルの上部旋回体を示す縦断面図であ
る。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向からみた横断面図であ
る。
【図5】第2の実施例による油圧ショベルを示す図3と
同様の縦断面図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向からみた横断面図であ
る。
【符号の説明】
3 旋回フレーム(フレーム) 4 運転席 14 機器収容室 15 旋回モータ(油圧機器) 16 コントロールバルブ(油圧機器) 19 仕切り壁 20 エンジンカバー 21 エンジン室 22 エンジン 23 冷却ファン 24 ラジエータ 25 吸気口 26 通気口 27 排気口 41 吸気ダクト 42 ダクトカバー 44 吸気管
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 文将 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 南山 英司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 岩下 弘 茨城県新治郡千代田町新治1828 千代田ハ ウス12−105

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨組み構造をなすフレームと、該フレー
    ム上に配置された運転席と、前記フレーム内に油圧機器
    を収容するために該運転席の下側に位置して設けられた
    機器収容室と、前記運転席よりも後部側に設けられエン
    ジンカバーによって画成されると共に、仕切り壁によっ
    て該機器収容室と遮断されたエンジン室と、該エンジン
    室内に左右方向に向けて配置されたエンジンと、該エン
    ジンの左右方向の一方側に設けられ冷却ファンによって
    冷却されるラジエータとを備えた作業機械において、 前記機器収容室の前面には冷却風を導入する吸気口を設
    け、前記仕切り壁には前記エンジンの左右方向の他方側
    に位置して前記機器収容室とエンジン室との間を連通す
    る通気口を設け、前記エンジンカバーには前記通気口か
    らエンジン室内に入った冷却風を前記ラジエータを通過
    した後に外部に流出させる排気口を設けたことを特徴と
    する作業機械。
  2. 【請求項2】 骨組み構造をなすフレームと、該フレー
    ム上に配置された運転席と、前記フレーム内に油圧機器
    を収容するために該運転席の下側に位置して設けられた
    機器収容室と、前記運転席よりも後部側に設けられエン
    ジンカバーによって画成されると共に仕切り壁によって
    該機器収容室と遮断されたエンジン室と、該エンジン室
    内に左右方向に向けて配置されたエンジンと、該エンジ
    ンの左右方向の一方側に設けられ冷却ファンによって冷
    却されるラジエータとを備えた作業機械において、 前記機器収容室の前面には冷却風を導入する吸気口を設
    け、前記仕切り壁には前記エンジンの左右方向の他方側
    に位置して前記機器収容室とエンジン室との間を連通す
    る通気口を設け、前記エンジン室内には前記運転席の背
    面側に沿って配置され左右方向の他方側からエンジン室
    内に冷却風を導入する吸気ダクトを設け、前記エンジン
    カバーには前記吸気ダクトから導入された冷却風と前記
    通気口からエンジン室内に導入された冷却風とを前記ラ
    ジエータを通過した後に外部に流出させる排気口を設け
    たことを特徴とする作業機械。
  3. 【請求項3】 前記吸気ダクトは、前記エンジンカバー
    のうち前面とその後部側に設けたダクトカバーとによっ
    て仕切られた通気路として構成してなる請求項2に記載
    の作業機械。
  4. 【請求項4】 前記エンジンの吸気管は、前記吸気ダク
    ト内に開口して設けてなる請求項2または3に記載の作
    業機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002154340A (ja) * 2000-11-24 2002-05-28 Howa Mach Ltd 作業車両のコントロールボックス冷却構造
JP2005029146A (ja) * 2003-06-16 2005-02-03 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械

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