JPH10251367A - ポリウレタンフォームの製造法 - Google Patents
ポリウレタンフォームの製造法Info
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- JPH10251367A JPH10251367A JP9070558A JP7055897A JPH10251367A JP H10251367 A JPH10251367 A JP H10251367A JP 9070558 A JP9070558 A JP 9070558A JP 7055897 A JP7055897 A JP 7055897A JP H10251367 A JPH10251367 A JP H10251367A
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Abstract
タンフォームを製造するにあたり、HCFCー141b
使用量を従来量より削減しても、密度を下げることがで
き、特に硬質フォームに適用した場合、反応性を損なう
ことなく、施工上問題となり易い横拡がりを軽減でき、
かつ難燃性の高いフォームが得られるポリウレタンフォ
ームの製造法を提供する。 【解決手段】 特定の算定式で積算されるHLB値の範
囲を有するポリオールを併用して、水素原子含有フロロ
カーボンおよび必要により水、難燃剤、触媒、整泡剤の
存在下でポリイソシアネートと反応させる。
Description
ムの製造法に関する。さらに詳しくは、特に低密度で寸
法安定性と難燃性に優れたスプレー施工用硬質ポリウレ
タンフォームを得るのに好適なポリウレタンフォームの
製造法に関するものである。
リウレタンフォームの発泡剤としては、水やトリクロロ
モノフルオロメタン(CFC−11)が大半の場合にお
いて使用され、硬質ポリウレタンフォームは、各種のフ
ォーム用途の中で、寸法安定性や断熱性に優れる特徴を
生かした用途では、戸建て住宅、マンション、大型冷蔵
施設などの断熱材として広く使用されていた。しかしな
がら地球のオゾン層保護を目的とし、ハロゲン化炭化水
素発泡剤などの規制が開始され、1995年12月末を
もってこの規制対象発泡剤は使用できなくなった。特に
断熱性能付与の観点から、硬質ポリウレタンフォームの
発泡剤は、オゾン破壊係数の小さい水素原子含有ハロゲ
ン化炭化水素であるHCFCー141b等に移行してい
る。しかし、新しく使われるこれらの発泡剤は、従来使
用されてきたCFCー11に比べ、ウレタン樹脂との相
溶性が高くウレタンフォームの密度が高くなりやすい問
題や、樹脂を可塑化し発泡成形したフォームが経時的に
収縮を生じ易い問題、また生成したフォームの難燃性が
悪化するなどの問題がある。現状の対策としては、フォ
ーム密度を犠牲にし、ウレタンフォーム結合濃度を高く
して樹脂強度を高めることにより、これらの問題点を回
避する方法が採られている。
方法は原料系の粘度が高くなるため、スプレー施工時の
混合性の悪化や、それによるフォーム物性の低下、施工
時の横拡がりによる接着性の低下を招く等の問題を抱え
ている。本発明の目的は、HCFCー141b等の水素
原子含有ハロゲン化炭化水素を発泡剤としてポリウレタ
ンフォームを製造するにあたり、フォーム密度を高める
ことなく寸法安定性と難燃性に優れたスプレー用硬質ポ
リウレタンフォームを得るのに特に好適なポリウレタン
フォームの製造法を提供することにある。
−141b等の水素原子含有ハロゲン化炭化水素を発泡
剤として用いて、ウレタンフォームの低密度化と寸法安
定性および難燃性に優れ、スプレー施工に適した硬質ポ
リウレタンフォームを製造する方法について鋭意検討を
重ねた結果、特定のポリエーテルポリオールを使用する
ことにより、上記の問題点を解決することを見出し、本
発明に到達した。すなわち本発明は、ポリオール(A)
とポリイソシアネート(B)とを、水素原子含有フロロ
カーボン(C)の存在下、且つ、水(D)、整泡剤
(E)、触媒(F)および難燃剤(G)の存在下または
不存在下で反応させてポリウレタンフォームを製造する
方法において、ポリオール(A)として下記式(1)の
HAの値が5〜12となることを満たすn種のポリオー
ル(A1)〜(An)を用いることを特徴とするポリウレ
タンフォームの製造法;上記製法で得られ、JIS A
1321による難燃性試験で難燃3級に合格する難燃性
を有する硬質ウレタンフォーム;並びに、上記ポリオー
ル(A)からなるポリウレタンフォーム製造用ポリオー
ル組成物である。
オール(A1)〜(An)中のi番目のポリオール(A
i)のモル分率;Hiは、ポリオール(Ai)のグリフィ
ン法によるHLBを示す。]
示す尺度であり、その値が大きくなるほど親水性は大き
くなる。反対にHAが小さくなると親油性を示すことに
なり、発泡剤として使用する水素原子含有フロロカーボ
ン(C)との相溶性は向上する傾向にある。現在、水素
原子含有フロロカーボン(C)の代表例であるHCFC
−141bは、ウレタンフォーム用発泡剤として使用で
きる最も広範囲に使用できる唯一の発泡剤であるが、前
記したとおりウレタン樹脂の可塑化やフォーム密度を高
めたり、難燃性を悪化するなどの問題を有している。こ
の問題を解決する方法として、生成したウレタン樹脂中
に残存するHCFCー141b量を少なくすることが考
えられ、上記HAの範囲を有するポリオールを使用する
ことで、前述の問題点を大幅に改善できることがわかっ
た。ポリオールとHCFCー141bとの溶解度は表ー
1に後記する。
ール(A)を構成するn種のポリオール(A1) 〜(A
n)としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリオール、マンニッヒポリオール等が挙げられる。ポ
リエーテルポリオールとしては、多価アルコール、フェ
ノール類・ビスフェノール類、脂肪族アミン、芳香族ア
ミンなどの活性水素化合物にアルキレンオキサイドを付
加した化合物が挙げられる。
えば2価のアルコール(エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、シクロヘキシレングリコールなど)、3価の
アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパンな
ど)、4価のアルコール(ペンタエリスリトール、ジグ
リセリン、メチルグルコシドなど)、6価アルコール
(ソルビトールなど)、8価アルコール(ショ糖など)
が挙げられ、好ましいものは、グリセリン、トリメチロ
ールプロパンおよびペンタエリスリトール、ソルビトー
ルおよびショ糖である。
ール、ハイドロキノンなどが、ビスフェノール類の具体
例としては、例えばビスフェノールA、ビスフェノール
F、ビスフェノールS、4,4’−ジヒドロキシビフェ
ニル、および2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパンが挙げられ、好ましいもの
は、ビスフェノールAおよびビスフェノールFである。
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、エチレンジアミンなどが挙げられ、好ましい
ものはトリエタノールアミンおよびエチレンジアミンで
ある。
4−または2,6−トルエンジアミン(TDA)、1,
2−,1,3−または1,4−フェニレンジアミン、ジ
エチルトルエンジアミン、1,2−,1,3−または
1,4−キシリレンジアミン、2,4’−または4,
4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)、ナフチレ
ン−1,5−ジアミン、または3,3’−ジクロロ−
4,4’−ジアミノジフェニルメタンなどが挙げられ、
好ましいものはTDAおよびMDAである。
レンオキサイドとしては、エチレンオキサイド(以下E
Oと略記)、プロピレンオキサイド(以下POと略
記)、1,2−、2,3−もしくは1,4−ブチレンオ
キサイドおよびこれらの2種以上の併用(ブロックおよ
び/またはランダム付加)が挙げられる。これらのうち
好ましくは、PO単独またはPOとEOの併用である。
は、多価アルコール(前記2価アルコールおよびトリメ
チロールプロパン、グリセリンなど)と多塩基酸(コハ
ク酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、ダイマー
酸等の脂肪族カルボン酸、フタル酸、テレフタル酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸などの芳香族カルボン酸
など)とを反応させて得られる縮合ポリエステルポリオ
ール、εーカプロラクトンなどラクトンを開環して得ら
れるポリカプロラクトンポリオールおよびPETスクラ
ップ回収物などが挙げられる。これらのポリエステルポ
リオールは2種以上を併用してもよい。これらのうちで
好ましいものは、2価アルコール(エチレングリコー
ル、ジエチレングリコールおよび1、4ーブタンジオー
ルの1種以上))とフタル酸とを縮合反応して得られる
ポリエステルポリオールやPETスクラップ回収物であ
る。
フェノール類(フェノール、ノニルフェノール、ビスフ
ェノールなど)および/または芳香族アミン類(アニリ
ン、トルエンジアミンなど)あるいはジアルカノールア
ミン類(ジメチルエタノールアミンなど)とアルデヒド
(ホルムアルデヒド、パラアルデヒドなど)を反応して
得られるポリオールである。
のHAの値が通常5〜12、好ましくは6〜11となる
n種のポリオ−ル(A1)〜(An)が用いられる。HA
が5未満の場合は、HCFC−141b等の水素原子含
有フロロカーボン(C)の溶解性が高く、ポリウレタン
フォ−ム中の残存量が多くなり発泡効率の低下や、寸法
安定性の低下を生じる。12を越える場合はポリオ−ル
(A)の分子量が大きくなり、ポリウレタンフォ−ムの
強度物性が低く実用性が乏しくなる。またポリオ−ル
(A)中にHLBが5未満のものが含まれていても、H
LBが2以上のものが(A)中に85質量%以上あり、
且つHAの値が上記範囲内であれば上記の問題は除外で
きる。
いるのがフォームの難然性の点で好ましく、(A)中の
芳香族基濃度は、好ましくは20質量%以上、特に25
%以上である。20%未満の場合はJIS A1321
の難燃性試験に合格しなくなる。一方、芳香族基を有す
る化合物から誘導されたポリオ−ルは、好ましくは
(A)中の70質量%以上である。70%未満になる
と、上記JISの難燃性に合格しない。
フォ−ムは、それ自体である程度の難燃性を有している
が、更に高い性能を要求される場合が多い。このような
条件に適合するポリウレタンフォ−ムを製造するため、
難燃剤を併用することもできる。使用する難燃剤として
は、トリス(モノクロロプロピル)ホスフェ−ト、トリ
ス(ジクロロプロピル)ホスフェ−ト、トリス(トリブ
ロモネオペンチル)ホスフェ−ト、水酸化アルミニウム
などである。
有するのが反応性の点で好ましく、(A)中の三級窒素
原子の含量は好ましくは0.3〜5質量%、特に0.5
〜4質量%である。三級窒素原子含量が0.3未満では
ポリウレタンフォームの反応の進行が遅く、作業性が低
下する。また5を越えると、反応性は高くなるが、スプ
レー施工の場合のガン詰まりを生じ易くなる。また得ら
れたポリウレタンフォームの難燃性が低下する。
ム、硬質フォームおよび半硬質フォームなどに区分さ
れ、それぞれの用途にあった取り扱いが行われている。
本発明のポリウレタンフォ−ムは、これら区分で限定さ
れるわけではないが、最も市場で製造されているフォ−
ムとしては、硬質ポリウレタンフォ−ムである。
それ以上、好ましくは2〜4種のポリオ−ルからなり、
平均水酸基価は好ましくは150〜600、特に180
〜500である。平均水酸基価が150未満では、ポリ
ウレタンフォ−ムの強度物性が低く、実用性が低下す
る。600を越えるとポリウレタンフォ−ムのフライア
ビリティが大きく、接着性等のフォ−ム物性が低下す
る。ポリオール(A)の少なくとも一部として、芳香族
基含有ポリオールを用いるのが好ましく、ポリオール
(A)の好ましい例としては、ビスフェノール類のエチ
レンオキサイド付加物(a1)と、トルエンジアミンの
アルキレンオキサイド付加物(a2)と、芳香族環含有
ポリエステルポリオール(a3)との併用が挙げられ
る。但し、ポリオール(a1):(a2):(a3)=
15〜30:15〜30:20〜40のものは除く。更
に好ましくは(A)中の(a1)の量が30を越えるも
の、特に40以上のものである。
基と一級水酸基を有し、水酸基価が180〜360のポ
リオ−ル(K1)と、一級水酸基価を有し水酸基価が4
50〜950の脂肪族アミンポリオ−ル(K2)からな
り、(K1)が95から70質量%、(K2)を5から3
0質量%含有するものが挙げられる。(K1)の水酸基
価が180未満の場合は、フォ−ム強度が低く実用に適
さない。反対に水酸基価が360を越えるとポリオ−ル
の粘度が非常に高く使用が困難となる。(K2)の水酸
基価が450未満の場合はポリオ−ルの活性が小さく、
(A)中における反応促進が低下し適当でない。また水
酸基価が950を越えるとポリオ−ルの活性が非常に高
く、組み合わす他のポリオ−ルとの反応性の差が大き
く、ウレタンフォ−ム作成時に均質なフォ−ムが得られ
ない。(A)中の(K1)と(K2)の比において、(K
1)が95質量%を越えるとポリオ−ルの活性が低く、
スプレ−用ポリオ−ルとしては適さない。70質量%未
満の場合は、得られたフォ−ムの難燃性が目的に到達し
ない。また(K2)が5質量%未満の場合は、(K1)が
95質量%を越えた場合と同様にポリオ−ルの活性が低
い問題が生じ適当でない。(K2)が30質量%を越え
ると生成したウレタンフォ−ムの難燃性が低下し、目的
の難燃性フォ−ムが得られない。
アネート(B)としては、従来から硬質ポリウレタンフ
ォームに使用されているものが使用できる。このような
ポリイソシアネートとしては、芳香族ポリイソシアネー
ト、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネ
ート、およびこれらの変性物(例えば、カルボジイミド
変性、アロファネート変性、ウレア変性、ビューレット
変性、イソシアヌレート変性、オキサゾリドン変性な
ど)、イソシアネート基末端プレポリマーなどが挙げら
れる。
は1,3−および1,4−フェニレンジイソシアネー
ト、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシ
シアネート(TDI)、粗製TDI、ジフェニルメタン
−2,4’−および/または4,4’−ジイソシアネー
ト(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネー
ト(粗製MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネ
ート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイ
ソシアネートなどが挙げられる。脂肪族イソシアネート
の具体例としては、イソホロンジイソシアネート、1,
6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロ
ヘキシルジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネートなどが挙げられる。脂環
式ポリイソシアネートの具体例としては、キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ートなどが挙げられる。変性ポリイソシアネートの具体
例としては、カルボジイミド変性MDI、ショ糖変性T
DI、ひまし油変性MDIなどが挙げられる。これらの
うちで好ましいものはMDI、粗製MDIである。
ト(B)の比率は種々変えることができるが、ポリオー
ル成分(A)と必要により使用する水の合計のヒドロキ
シル基とポリイソシアネート(B)のイソシアネート基
の当量比は通常1.0:1.0〜1.0:4.0、好ま
しくは1.0:1.5〜1.0:3.0ある。イソシア
ネート基の当量が1.0未満では得られたポリウレタン
フォームの強度が低下し、難燃性も不十分である。4.
0を越えるとフォ−ムのフライアビリティが高くなり接
着性が悪くなる。
原子含有フロロカ−ボン(C)の存在下、他の助剤であ
る(D)、(E)、(F)および(G)の存在下または
不存在下、(C)を全ポリオールに対して通常20〜7
0質量%、好ましくは25〜60質量%使用する。使用
する水(D)は、全ポリオ−ルに対し0〜2質量%、好
ましくは0.1〜1.0質量%使用する。
は、ポリシロキサンセグメントとポリオキシアルキレン
セグメントとを有するブロック共重合体を主成分とする
もの、例えば、東レダウコーニング・シリコ−ン社製の
SH−193、SF−2936Fや日本ユニカ−社製の
L−5340、SZ−1923などが挙げられる。整泡
剤の使用量は全ポリオールに対して通常0.3〜3質量
%である。
レタン反応に通常使用される触媒、例えばアミン系触媒
[トリエチレンジアミン、テトラエチルヘキサメチレン
ジアミン、N,N’,N’’(トリスジアミノプロピ
ル)ヘキサヒドロ−S−トリアジン、ジメチルシクロヘ
キシルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)
ウンデセン−7など]、金属触媒(オクチル酸第1ス
ズ、ジブチルチンジラウレート、オクチル酸鉛、オクチ
ル酸カリウムなど)を使用することができる。触媒の量
は、反応混合物の合計質量に対して、通常0〜7質量
%、好ましくは0.1〜5質量%である。
な、着色剤(染料、顔料)、可塑剤、充填剤、難燃剤、
安定剤(老化防止剤、抗酸化剤など)などの公知の添加
剤を使用することができる。 着色剤:各種の染料、ならびに酸化チタン、カーボンブ
ラック等の無機系顔料およびフタロシアニンブルー等の
有機系顔料などが挙げられる。 可塑剤:フタル酸エステル、脂肪族2塩基酸エステル、
グリコールエステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル
などが挙げられる。 充填剤:タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、シリカ
等の無機系充填剤および樹脂粉末等の有機系充填剤など
が挙げられる。 難燃剤:ハロゲン系、リン系、チッソ系等の有機系難燃
剤および無機塩等の無機系難燃剤などが挙げられる。 安定剤:ヒンダードフェノール系、ヒドラジン系、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、オキザリックア
シッドアニリド系またはヒンダードアミン系等の老化防
止剤、抗酸化剤などが挙げられる。
例を示せば、下記の如くである。まず、ポリオール、発
泡剤(HCFC−141b)、難燃剤、整泡剤、その他
の添加剤等を所定量混合する。ポリウレタン発泡機を使
用して、この混合物とポリイソシアネート(B)とを一
定の比率で連続的に急速混合して、この混合物とイソシ
アネ−トとを一定比率で連続的に急速混合して、面材に
吹き付け硬化し硬質ポリウレタンフォ−ムを得る。本発
明の方法で得られるスプレ−成形硬質ウレタンフォ−ム
は、HCFC−141bとの親和性を制限したポリオ−
ルを使用することで、低密度で強度物性や寸法安定性に
優れたフォ−ムが得られ、かつJIS A1321によ
る難燃性試験で難燃3級に合格する硬質ポリウレタンフ
ォームである。
が、本発明はこれに限定されるものではない。実施例中
の「部」は質量部を示す。実施例および比較例に使用し
た原料の組成は次の通りである。 ポリオール1: ビスフェノ−ルA1モルにEO2モル
を付加した水酸基価=360、末端一級水酸基含量=6
0%、HLB=5.6のポリオール。 ポリオール2: ビスフェノ−ルA1モルにEO4モル
を付加した水酸基価=280、末端一級水酸基含量85
%、HLB=8.8のポリオール。 ポリオール3: ビスフェノ−ルA1モルにEO6モル
を付加した水酸基価=230、末端一級水酸基含量=9
4%、HLB=10.8のポリオール。 ポリオール4: ビスフェノ−ルA1モルにEO8モル
を付加した水酸基価=195、末端一級水酸基含量=1
00%、HLB=12.2のポリオール。 ポリオール5: トルエンジアミン1モルにEO9モル
を付加した後、4モルのPOを付加した水酸基価=30
0、末端一級水酸基含量=30%、HLB=10.6の
ポリオール。 ポリオール6: トルエンジアミン1モルにEO6モル
を付加した後、4.3モルのPOを付加し、次いで6モ
ルのEOを付加した水酸基価=250、末端一級水酸基
含量=72%、HLB=11.8のポリオール。 ポリオール7: エチレンジアミン1モルにEO4モル
を付加した水酸基価=935、末端一級水酸基含量=9
8%、HLB=15のポリオ−ル。 ポリオ−ル8: トリメチロ−ルプロパン1モルにEO
3.8モルを付加した水酸基価=560、末端一級水酸
基含量=60%、HLB=11.1のポリオ−ル。 ポリオ−ル9: 無水フタル酸2モルとエチレングリコ
−ル3モルを縮合して得た水酸基価=233、末端一級
水酸基価=100%、HLB=5.5のポリオ−ル。 ポリオ−ル10: 無水フタル酸2モルとジエチレング
リコ−ル3モルを縮合して得た、水酸基価=204、末
端一級水酸基価=100%、HLB=9.6のポリオ−
ル。
成アクゾ社製) SH−193:シリコーン系整泡剤(東レダウコーニン
グ・シリコ−ン社製) POLYCAT41: アミン系触媒(三共エアプロダ
クツ社製) Pb−Oc: オクチル酸鉛のミネラルスピリット溶
液、Pb含量24%(大日本インキ化学工業社製) ミリオネ−トMR−100: 粗製MDI( 日本ポリウ
レタン工業社製)
の溶解性の測定]使用したポリオール1〜10に対する
HCFCー141bの溶解性(単位:g/100gポリ
オール)を測定した結果、並びに参考用として、親水基
を含有しない(HLB=0)ポリオールに対するHCF
Cー141bの溶解性を測定した結果を表1に示す。
イロールPCF(20部)、HCFC−141b(50
部)、水(1部)SH−193(2部)、Pb−Oc
(0.5部)、POLYCAT41(3.5部)を配合
したポリオールプレミックスを、ガスマ−社製発泡機の
原料タンクに仕込んだ後、それぞれをタンクヒーターと
温調ホースにより40℃に温調する。次にポリオールプ
レミックス100部と、ミリオネートMR−100が1
00部の比率で吐出するように調節した後、スプレーガ
ンでスレート板に約25mmの幅でスプレ−発泡した。
得られた硬質フォ−ムの物性試験および難燃性試験は以
下に記載の方法で性能を評価した。 実施例2〜5、比較例1〜4 実施例1の方法に準じて、表2の配合量に従い硬質ポリ
ウレタンフォームを製造した。評価法と判定基準は以下
に記載する方法で行った。
し、次の基準で判定した。 10mm以下・・・○、1
0〜20mm・・・△、20mm以上・・・× キュア−性:発泡1時間後にフォ−ム表面のタックがな
く、指で押して変形しないもの・・・○、上記条件にそ
ぐわないもの・・・× 難燃性:JIS A1321による試験で、3級の合格
基準は次の〜を満足するものである。 温度時間
面積350以下、発煙係数120以下、加熱終了後
30秒以上残炎なきこと、試験開始後3分以前に排気
温度曲線が標準曲線線を越えないこと。
リオールは、フォ−ムのキュア−性が早く、横拡がりの
少ない難燃性の優れた硬質ポリウレタンフォームを与え
るという特長を有する。
用いることにより、HCFC−141b発泡剤量を従来
原料より削減でき、かつフォ−ムの密度も下げることが
可能である。また、反応性を損なわずに横拡がりを軽減
することができ、難燃性能の向上に加え施工性や、原料
使用量を改善することができる。本発明の方法によるポ
リウレタンフォ−ムは、住宅、マンションなどの壁、天
井部などに吹き付けることで、断熱性の高い建築物を作
ることができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 ポリオール(A)とポリイソシアネート
(B)とを、水素原子含有フロロカーボン(C)の存在
下、且つ、水(D)、整泡剤(E)、触媒(F)および
難燃剤(G)の存在下または不存在下で反応させてポリ
ウレタンフォームを製造する方法において、ポリオール
(A)として下記式(1)のHAの値が5〜12となる
ことを満たすn種のポリオール(A1)〜(An)を用い
ることを特徴とするポリウレタンフォームの製造法。 【数1】 [但し、nは2以上の整数;Miは、ポリオール(A1)
〜(An)中のi番目のポリオール(Ai)のモル分率;
Hiは、ポリオール(Ai)のグリフィン法によるHLB
を示す。] - 【請求項2】 (A)中の芳香族基濃度が、20質量%
以上である請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】 (A)中の三級窒素原子の含量が、0.
3〜5質量%である請求項1または2記載の製造法。 - 【請求項4】 (A)として、平均水酸基価が150〜
600のポリオールを用いて硬質ポリウレタンフォーム
を製造する請求項1〜3のいずれか記載の製造法。 - 【請求項5】 ポリオール(A1)〜(An)のうちHL
B=2以上のものの(A)中の含有量が85%以上であ
る請求項1〜4のいずれか記載の製造法。 - 【請求項6】 ポリオール(A)の70質量%以上が芳
香族基を有するポリオールである請求項1〜5のいずれ
か記載の製造法。 - 【請求項7】 ポリオール(A)として、芳香族基と一
級水酸基を有し、水酸基価が180〜360のポリオー
ル95〜70質量%と、一級水酸基価が450〜950
の脂肪族アミンポリオール5〜30質量%とを含有する
ポリオールを用いる請求項1〜6のいずれか記載の製造
法。 - 【請求項8】 該反応をスプレー発泡により行う請求項
1〜7のいずれか記載の製造法。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか記載の製法で得
られ、JIS A1321による難燃性試験で難燃3級
に合格する難燃性を有する硬質ウレタンフォーム。 - 【請求項10】請求項1〜7のいずれか記載のポリオー
ル(A)からなるポリウレタンフォーム製造用ポリオー
ル組成物。
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