JPH10250521A - 発泡成形品の製造方法と成形型 - Google Patents
発泡成形品の製造方法と成形型Info
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Abstract
泡成形品を、簡単かつ美麗に成形できる製造方法および
その成形型を提供する。 【解決手段】 表皮30の開口部31が位置することと
なる型面の部分を昇降可能な可動型面21で構成すると
共に該可動型面21に開口用表皮吸引孔22を形成して
おき、開口用表皮40の配置時に可動型面21をその周
囲の型面16よりも下方に位置させて型面15に凹部1
9を形成し、前記凹部19内の可動型面21に開口用表
皮40を載置して前記凹部19の側壁19aで位置決め
し前記開口用表皮40を可動型面21に吸着させた後、
前記可動型面21を上昇させて開口用表皮40を所定位
置とし、次いで、表皮30をその開口部31に開口用表
皮40のフランジ41がはまるようにして型面15に配
置し、その後発泡原料Pの注入および発泡を行う。
Description
方法と成形型に関する。
で覆った発泡成形品の製造方法として、成形品形状のキ
ャビティを有する成形型を用い、その型面に表皮を配置
した後、前記成形型内にポリウレタン原料等の発泡原料
を注入して表皮の裏側で発泡させ、得られる発泡体を前
記表皮と開口用表皮と一体にする表皮一体発泡成形法が
用いられることが多い。なお、前記発泡成形品には、発
泡成形品の形状を維持するためあるいは発泡体を保持す
るため、発泡体の裏側に硬質プラスチックや金属等から
なるコア材が設けられることもある。そのような発泡成
形品を前記表皮一体発泡成形法で製造する場合には、前
記表皮の裏面と対向する型面にコア材を配置し、前記発
泡原料の発泡を行う。
は装飾性の点などから、表皮の一部に開口部が形成さ
れ、その開口部に別部材からなる開口用表皮がはめられ
て開口部が塞がれた構造のものがある。例えば、図14
およびそのB−B断面を示す図15のインストルメント
パネル70のように、表皮71の一部にエアバッグドア
用開口部72を形成し、その開口部72に開口用表皮7
3をはめてエアバッグドア部Dの表皮を形成したものが
ある。このインストルメントパネル70にあっては、図
16に示すように,衝突時にインフレータIが作動し
て、エアバッグ74が膨張してエアバッグドア部Dの裏
側が押圧されることによって、前記開口部72の内周縁
に沿って発泡体75が破断し、エアバッグドア部Dが開
く。なお、前記表皮71の開口部72内周縁と開口用表
皮73外周縁には、裏側へ折れ曲がったフランジ71
a,73aがそれぞれ形成されていて、そのフランジ7
1a,73aを当接させて該当接部における外観向上お
よび発泡体75成形時のシール性を確保している。
72が開口用表皮73で塞がれた発泡成形品を表皮一体
発泡成形法で製造するには、成形型の型面に前記表皮7
1を配置すると共にその表皮71の開口部72が位置す
る型面に開口用表皮73を正しく配置する必要がある。
3はパウダースラッシュ成形や真空成形等で形成される
ため、成形後に収縮を生じ易く、その収縮や型面への配
置方法に起因する僅かな位置ずれが開口用表皮73に生
じて、正しく発泡成形できないことがある。特に前記エ
アバッグドア部Dを有するインストルメントパネル70
のように、表皮71の開口部72にエアバッグドア部D
が形成されるものにあっては、前記開口用表皮73の僅
かな位置ずれによってもエアバッグドア部Dの開きに影
響を受ける問題がある。
ライドプレートを型面から開口部内に突出させ、前記ス
ライドプレートにエアバッグドアの側面を載置して該エ
アバッグドアを開口部に位置させながら発泡体を発泡成
形し、その発泡中にスライドプレートを型面内に引っ込
ませる方法が提案されている。しかし、その方法におい
ては、型温や発泡原料温度などの発泡条件のバラツキに
より、発泡反応の進行が一定し難いため、発泡原料注入
時から一定時間経過後にスライドプレートを引っ込める
ように設定しておいても、その時点では既に発泡体の硬
化が始まっていることもある。その結果、脱型後の成形
品はエアバッグドアと表皮の開口部との間にスライドプ
レートに相当する隙間を有し、外観が損なわれる恐れが
ある。
鑑みなされたもので、表皮の開口部を開口用表皮で正し
く塞いだ発泡成形品を、簡単かつ美麗に成形できる製造
方法およびその成形型を提供するものである。
部の内周縁に裏側へ折れ曲がったフランジが形成された
表皮を成形型の型面に配置する一方、前記開口部の型面
には外周縁に裏側へ折れ曲がったフランジが形成されて
前記開口部にはまる大きさとされた開口用表皮を配置
し、次いで前記成形型内に発泡原料を注入し前記表皮お
よび開口用表皮の裏側で発泡させて発泡体を形成するこ
とにより、前記発泡体と表皮と開口用表皮とを一体にす
る発泡成形品の製造方法において、前記開口部が位置す
ることとなる型面の部分を昇降可能な可動型面で構成す
ると共に該可動型面に開口用表皮吸引孔を設けておき、
前記開口用表皮の配置時に可動型面をその周囲の型面よ
りも下方に位置させて型面に凹部を形成し、前記凹部内
の可動型面に開口用表皮を載置して前記凹部の側壁で位
置決めし該開口用表皮を可動型面に吸着させた後、前記
可動型面を上昇させて開口用表皮を所定位置とすること
を特徴とする。
へ折れ曲がったフランジが形成された表皮を成形型の型
面に配置する一方、前記開口部の型面には外周縁に裏側
へ折れ曲がったフランジが形成されて前記開口部にはま
る大きさとされた開口用表皮を配置し、次いで前記成形
型内に発泡原料を注入し前記表皮および開口用表皮の裏
側で発泡させて発泡体を形成することにより、前記発泡
体と表皮と開口用表皮とを一体にする発泡成形品の製造
方法において、前記開口部が位置することとなる型面の
部分を昇降可能な可動型面で構成すると共に該可動型面
に開口用表皮吸引孔を設けておき、前記開口用表皮の配
置時に可動型面をその周囲の型面よりも上方に位置さ
せ、前記可動型面に開口部用表皮を載置して可動型面の
外周縁を基準に開口用表皮の位置決めを行い該開口用表
皮を可動型面に吸着した後、前記可動型面を下降させて
開口用表皮を所定位置とすることを特徴とする。
て、開口用表皮の位置決め時に、棒等の位置直し部材や
指を可動型面の外周縁にあてがいながら該外周縁に沿い
開口用表皮の周囲で動かすことによって、前記開口用表
皮の位置決めを行うことを特徴とする。
へ折れ曲がったフランジが形成された表皮と、外周縁に
裏側へ折れ曲がったフランジが形成されて前記開口部に
はまる大きさとされた開口用表皮とが配置される型面を
備え、前記表皮および開口用表皮の裏側で発泡原料を発
泡させて発泡体と前記表皮と開口用表皮とが一体となっ
た発泡成形品を製造するための成形型において、前記開
口部が位置することとなる型面の部分を昇降可能な可動
型面で構成すると共に該可動型面に開口用表皮吸引孔を
設け、前記開口用表皮を可動型面に載置する際には可動
型面がその周囲の型面よりも下方に位置する一方、前記
開口用表皮の載置後には可動型面がその表面に表皮を吸
着して所定位置まで上昇するようにしたことを特徴とす
る。
に裏側へ折れ曲がったフランジが形成された表皮と、外
周縁に裏側へ折れ曲がったフランジが形成されて前記開
口部にはまる大きさとされた開口用表皮とが配置される
型面を備え、前記表皮および開口用表皮の裏側で発泡原
料を発泡させて発泡体と前記表皮と開口用表皮とが一体
となった発泡成形品を製造するための成形型において、
前記開口部が位置することとなる型面の部分を昇降可能
な可動型面で構成すると共に該可動型面に開口用表皮吸
引孔を設け、前記開口用表皮を可動型面に載置する際に
は可動型面がその周囲の型面よりも上方に位置する一
方、前記開口用表皮の載置後には可動型面がその表面に
開口用表皮を吸着して所定位置まで下降するようにした
ことを特徴とする。
を詳細に説明する。図1は請求項1の発明に使用する成
形型の一例を示す断面図、図2はその要部拡大断面図、
図3は請求項1の発明の発泡成形品製造時における開口
用表皮の載置時を示す要部拡大断面図、図4はその際の
型面の一部を示す斜視図、図5は同製造時における表皮
配置時を示す要部拡大断面図、図6は同じく発泡原料注
入時を示す要部拡大断面図、図7は発泡終了時を示す要
部拡大断面図、図8は表皮および開口用表皮の一例を示
す斜視図、図9は請求項2の発明に使用する成形型の一
例を示す要部拡大断面図、図10は請求項2の発明の発
泡成形品の製造時における開口用表皮の載置時を示す要
部拡大断面図、図11はその際の型面の一部を示す斜視
図、図12は同製造時における開口用表皮の位置決めを
行う際の拡大断面図、図13は請求項2の発明の他の例
における発泡成形品の製造時を示す成形型の要部拡大断
面図である。
造方法およびそれに使用される請求項4に記載された成
形型の一例を、図1ないし図8に基づいて説明する。な
お、以下の例では、従来技術の項で述べたようなエアバ
ッグドア部を有するインストルメントパネルに使用され
る表皮一体発泡成形品の製造方法およびそれに用いられ
る成形型について述べるが、ここで提案する発明はその
他の発泡成形品に対しても適用されるものである。
品は、図7に示されるように表皮30および開口用表皮
40の裏側に発泡体50とコア材60が設けられた構成
からなる。表皮30は発泡体50を保護するとともに外
観性を向上させるもので、パウダースラッシュ成形や真
空成形等により成形された合成樹脂等からなり、図8に
示すように、所望の位置に開口部31が形成されてい
る。開口用表皮40は、前記開口部31を塞ぐもので、
パウダースラッシュ成形や真空成形等により成形された
合成樹脂等からなり、前記開口部31と略同じ大きさと
されるが、材質および色彩については機能の点あるいは
装飾の点等を考慮して適宜決められる。なお、前記表皮
30の開口部31の内周縁と前記開口用表皮40の外周
縁には、発泡体50成形時のシール性を確保するため
に、裏側(意匠面の反対側)へ折れ曲がったフランジ3
2,41がそれぞれ形成されている。
るためのもので、ポリウレタン等からなる。また、コア
材60は発泡成形品の形状を維持するとともに発泡体5
0を保持するもので、硬質プラスチックや金属等からな
り、発泡体50の裏側に設けられている。なお、このコ
ア材60は発泡成形品の用途によっては用いられない場
合もある。
構成の発泡成形品を製造する際に使用されるもので、型
閉め時に成形用キャビティCを形成する上型11と下型
14とからなり、前記下型14の型面15に可動型面2
1が設けられている。
れたもので、所定位置にはノズル挿入孔13が形成され
ており、該ノズル挿入孔13には、原料注入装置のノズ
ルNが挿入される。また、前記上型11の型面12には
コア材60を取り付けるためのピンあるいは吸着装置等
からなるコア材固定部材(図示せず)が設けられてい
る。なお、この例の成形型10は型を閉じて発泡原料を
型内に注入するクローズド注入用のものであるが、発泡
成形品の形状等に応じて型開き状態で発泡原料を注入
し、その後閉型するオープン注入用としてもよい。その
場合には前記ノズル挿入孔13が不要となる。
び開口用表皮40が配置される部分で、前記開口用表皮
40の配置される型面部分には可動部収容開口部17が
凹状に形成されている。この可動部収容開口部17は、
前記開口用表皮40の外周形状に合致したもので、該可
動部収容開口部17に前記可動型面21を有する可動部
20が収容され、下型14の裏側に設けられた油圧式あ
るいはエア−式等のシリンダ装置25により可動部20
が昇降するようになっている。符号Rはシリンダ装置2
5のロッドである。勿論、シリンダ装置に代えてリンク
式等による昇降装置を用いてもよい。
可動型面21に前記開口用表皮40を載置する際には、
図2の鎖線で示すように、あるいは図3に示すように、
可動型面21が周囲の型面16よりも下方に位置して、
可動型面21の上方に周囲の型面16に対して窪んだ凹
部19を形成するようになっている。この凹部19は、
前記開口用表皮40がはまる大きさからなって、該凹部
19の側壁19aが開口用表皮40載置時の位置決め部
として使用される。一方、前記開口用表皮40の載置後
には可動部20が上昇して可動型面21が所定位置(こ
の例では周囲の型面16と略同じ高さの位置)となるよ
うに構成されている。
用表皮吸引孔22が適宜数形成されている。この表皮吸
引孔22は前記開口用表皮40の載置後開口用表皮40
を可動型面21に正しく吸引保持するためのもので、型
外の吸引装置(図示せず)と吸引パイプを介して接続さ
れている。符号P1は吸引パイプのノズル部を示す。ま
た、前記下型14の型面15には、前記可動型面21以
外にも適宜の位置に表皮吸引孔18を設けて型外の吸引
装置(図示せず)と接続してもよい。そうすれば、発泡
成形時に前記表皮30をより正確に位置決めすることが
できる。符号P1は吸引パイプのノズル部である。
求項1の発明の発泡成形品の製造方法の一例について説
明する。まず、図3に示すように前記成形型10が開い
た状態とすると共に、下型14については、可動部20
をシリンダ装置25の作動により下降させて、可動型面
21をその周囲の型面16よりも所定距離L1下方に位
置させ、図4からより容易に理解されるように、可動型
面21の周囲の型面16に対して窪んだ凹部19を可動
型面21の上方に形成する。前記所定距離L1は作業性
を考慮して設定される値で、この例では、開口用表皮4
0の外周縁に形成されたフランジ41の高さと略同じと
されている。
開口用表皮40をその裏面が上向きとなるようにして載
置する。その際、可動型面21は周囲の型面16に対し
て窪んだ凹部19内に位置するため、凹部19内に開口
用表皮40をはめる(挿入する)こととなり、凹部19
の側壁19aを開口用表皮40の位置決め部として使用
することができる。すなわち、前記凹部19内に開口用
表皮40を挿入して可動型面21に載置する際に、前記
凹部19の側壁19aに開口用表皮40外周のフランジ
41外面が当接して開口用表皮40が正しく位置決めさ
れることとなる。従って、単に開口用表皮40を凹部1
9内に挿入するだけで、簡単かつ正確に開口用表皮40
の位置決めを行うことができる。
後、吸引装置を作動させ前記開口用表皮吸引孔22を介
して開口用表皮40を可動型面21に吸着し、開口用表
皮40の位置ずれを防止する。続いて、図5に示すよう
に、前記シリンダ装置25を作動させて可動部20を上
昇させ可動型面21を所定位置にする。なお、図では可
動型面21を周囲の型面16と同一面になるまで上昇さ
せている。もちろん、前記可動型面21の上昇位置はこ
れに限定されず、例えば成形品の装飾等を考慮して、前
記表皮30の開口部31の位置に凹または凸を形成すべ
く、前記可動型面21を周囲の型面16よりも高い位置
あるいは低い位置にしても良い。
きとなるようにし、表皮30の開口部31が前記開口用
表皮40のフランジ41にはまるようにして下型14の
型面15(可動型面部分を除く)に配置し、表皮30の
開口部31のフランジ32と開口用表皮40のフランジ
41を当接させる。この際、開口用表皮40は吸引装置
の作動により可動型面21に吸着されているので、位置
ずれを起こす心配がない。そして、前記表皮吸引孔18
を介して表皮30を下型面15に吸着し位置ずれを防
ぐ。
の型面15に配置した後、前記可動部収容開口部17内
の下方に位置する可動型面21に開口用表皮40を配置
してもよいが、その場合には、表皮開口部31のフラン
ジ32が上向きに突出した状態で可動部収容開口部17
(凹部19)の周縁に位置するため、前記フランジ32
が可動型面21への開口用表皮40の配置を邪魔し、作
業性が若干劣ることになる。また、その場合には、表皮
30が型面15に配置された状態で可動型面21を上昇
させることになるため、可動型面21の周囲あるいはそ
の上に保持されている開口用表皮40のフランジ41外
面と表皮開口部31のフランジ32とが接触して表皮開
口部31の内周縁が持ち上げられたり、開口用表皮41
のフランジ41が変形する等の問題が生じ易くなる。そ
のため、前記のように開口用表皮40を可動型面21に
配置後表皮40を型面15に配置し、その後に可動型面
21を上昇させるのが好ましい。
に、上型11の型面12には前記コア材60を固定し
て、前記上型11および下型14の型閉めを行い、上型
11のノズル挿入孔13に挿入された原料注入ノズルN
よりポリウレタン原料等の発泡原料Pを、前記表皮30
および開口用表皮40とコア材60間の成形キャビティ
C内に注入する。そして、図7に示すように発泡体50
を形成して表皮30および開口用表皮40の裏面に一体
に固着する。
表皮30および開口用表皮40と発泡体50とコア材6
0とが一体となった表皮一体発泡成形品を脱型する(図
示せず)。
泡成形品の製造方法およびそれに使用する請求項5の発
明の成形型の一実施例について、図9ないし図13に基
づいて説明する。なお、ここで製造される発泡成形品
は、前記請求項1の発明の実施例で説明したものと同じ
構成の表皮30、開口用表皮40、発泡体50およびコ
ア材60よりなる。
は、前記請求項1の発明の成形型10と同じように上型
と下型からなって、下型14Aに設けられた可動部20
Aの作動を除き前記成形型10の構成と何ら変わること
はない。従って、以下においては主に可動型部20Aに
ついて説明し、それ以外の部材および構成についての説
明を省略する。なお、前記請求項1の発明の成形型10
と同じ名称の部分については、同一符号にAを添えて示
す。
下型14Aの型面15Aにおいて前記開口用表皮40が
配置される部分に形成された可動部収容開口部17A
に、シリンダ装置25Aによって昇降可能に設けられて
いる。符号RAはシリンダ装置25Aのロッドである。
前記可動部20A表面の可動型面21Aは、前記開口用
表皮40の外周と略同じ形状および同じ大きさとされて
いる。
を載置する際には、図10および図11に示すように、
可動型面21Aがその周囲の型面16Aよりも上方に位
置し、開口用表皮40の載置後には可動部20Aが下降
して可動型面21Aが所定位置(この例では周囲の型面
16Aと略同じ高さの位置)となる。前記開口用表皮4
0の載置時に上方に位置する可動型面21Aは、その外
周縁23Aが開口用表皮40の位置決め部とされる。す
なわち、下型14Aの型面15A(16A)より上方へ
突出している可動型面21Aの外周縁23Aを基準にし
て、該外周縁23Aと開口用表皮40のフランジ41外
面とを一致させることにより開口用表皮40の位置決め
を行う。
は、適宜大きさの開口用表皮吸引孔22Aが適宜数形成
され、その開口用表皮吸引孔22Aには吸引パイプを介
して吸引装置(図示せず)が接続され、開口用表皮40
の配置後(開口用表皮40の位置決め後)、開口用表皮
40を可動型面21Aに吸着するようなっている。符号
P1Aは吸引パイプのノズル部である。
請求項2および請求項3の発明の発泡成形品の製造方法
の一例について説明する。下型14Aにおいて、まず、
前記可動部20Aをシリンダ装置25Aの作動により上
昇させて、前記可動型面21Aを図10および図11に
示すように可動型面21A周囲の型面16Aよりも所定
距離L2上方に位置させ、当該可動型面21Aに開口用
表皮40を載置する。前記所定距離L2は作業性を考慮
して設定され、この例では表皮30の開口部31内周縁
に形成されたフランジ32の高さより大に設定されてい
る。
よりも上方に位置する可動型面21Aの外周縁23Aを
基準にして、前記開口用表皮40の位置決めを行なう。
なお、この例では、図12に示すように、指Fを前記可
動型面21Aの外周縁23Aにあてがいながら該外周縁
23Aに沿って開口用表皮40の周囲(フランジ41)
で動かすことにより、開口用表皮40の位置ずれを直し
位置決めを行なっている。なお、前記指Fに代えて棒や
平板等のような定規となり得る位置治し部材(図示せ
ず)を可動型面21Aの外周縁23Aに沿って動かして
もよい。その後、吸引装置を作動させることによって前
記開口用表皮吸引孔22Aを介して可動型面21Aに開
口用表皮40を吸着し、その後の開口用表皮40の位置
ずれを防止する。
可動部20Aを下降させて可動型面21Aを所定位置に
下げる。この例では前記所定距離L2分だけ可動型面2
1Aを下降させて可動型面21Aがその周囲の型面16
Aと同一面となるようにしている。もちろん、これに限
定されることはなく、例えば成形品の装飾性等を考慮し
て、表皮30の開口部31に凹部や凸部を形成すべく可
動型面21Aを周囲の型面16Aよりも高い位置あるい
は低い位置に配置しても良い。その後、前記表皮30
を、該表皮30の開口部31が開口用表皮40のフラン
ジ41にはまるようにして下型14Aの型面15Aに配
置する。
Aへの載置および吸着後、まだ可動型面21Aが周囲の
型面16Aよりも上方位置にあるときに、前記表皮30
を下型型面15Aに配置し、その後に可動型面21Aを
所定位置まで下降させてもよい。
Aへの載置に先立ち、あらかじめ表皮30を下型型面1
5Aへ配置し、その後可動型面21Aに開口用表皮40
を載置および位置決め、吸着を行い、次いで可動型面2
1Aを下降させてもよい。その場合、可動型面21Aを
その周囲の型面16Aよりも上方に位置させ、該型面1
6Aから突出した可動型面21Aに前記表皮30の開口
部31がはまるようにして表皮30を型面15Aに配置
すれば、表皮30の位置決めも正確かつ容易に行うこと
ができる。しかも、その際に開口用表皮40のフランジ
41が表皮30の配置に対して邪魔になることもない。
さらに、その後の可動型面21Aの下降時に、表皮30
の開口部31のフランジ32が可動部20Aの側面と当
接して開口部31内周縁に下方への力が加わることがあ
っても、開口部31の周縁は下型型面15A(16A)
によって下から支持されるため、表皮30がずれたり皺
になる恐れもない。
発泡原料の注入およびその発泡による発泡体の成形、成
形品の脱型については、前記請求項1の発明の実施例と
同様であるため説明は省略する。
記載された発泡成形品の製造方法の発明によれば、可動
型面の下降によって型面に形成された凹部にはまるよう
にして開口用表皮を可動型面に配置するだけで開口用表
皮の位置決めを行うことができるため、その位置決め作
業を簡単かつ迅速にしかも正確に行うことができ、極め
て作業性がよい。
た発泡成形品の製造方法の発明によれば、可動型面をそ
の周囲の型面よりも上方に位置させて、前記可動型面に
開口用表皮を載置するため、可動型面の外周を基準にし
て開口用表皮の位置決めを行うことができ、簡単かつ迅
速にしかも正確に開口用表皮の位置決めを行うことがで
きる。
よれば、表皮の開口部を開口用表皮で正しく塞いだ発泡
成形品が簡単、迅速に得ることができる。さらに、得ら
れる発泡成形品は、その製造時に表皮の開口部内周縁の
フランジと開口用表皮の外周縁のフランジ間に開口用表
皮の支持用スライドプレート等が存在しないため、発泡
原料の発泡圧によって両フランジが圧着して隙間を生じ
ず、その外観が良好となる。しかも、発泡条件のバラツ
キに影響されることなく外観の良好な発泡成形品が得ら
れる。そのため、前記開口用表皮部分がエアバッグドア
部となるインストルメントパネルのように、機能面およ
び外観面の点から開口用表皮を極めて正確に位置させる
ことが求められる場合に、請求項1ないし請求項3の発
明は極めて有用である。
た成形型の発明によれば、簡単な構造で、簡単かつ迅速
にしかも正確に開口用表皮の位置決めを行うことがで
き、品質の良好な発泡成形品を得ることができる。
断面図である。
口用表皮の載置時を示す要部拡大断面図である。
面図である。
ある。
る。
る。
要部拡大断面図である。
開口用表皮の載置時を示す要部拡大断面図である。
う際の拡大断面図である。
拡大断面図である。
メントパネルの斜視図である。
る。
の断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 開口部の内周縁に裏側へ折れ曲がったフ
ランジが形成された表皮を成形型の型面に配置する一
方、前記開口部の型面には外周縁に裏側へ折れ曲がった
フランジが形成されて前記開口部にはまる大きさとされ
た開口用表皮を配置し、次いで前記成形型内に発泡原料
を注入し前記表皮および開口用表皮の裏側で発泡させて
発泡体を形成することにより、前記発泡体と表皮と開口
用表皮とを一体にする発泡成形品の製造方法において、 前記開口部が位置することとなる型面の部分を昇降可能
な可動型面で構成すると共に該可動型面に開口用表皮吸
引孔を設けておき、 前記開口用表皮の配置時に可動型面をその周囲の型面よ
りも下方に位置させて型面に凹部を形成し、前記凹部内
の可動型面に開口用表皮を載置して前記凹部の側壁で位
置決めし該開口用表皮を可動型面に吸着させた後、前記
可動型面を上昇させて開口用表皮を所定位置とすること
を特徴とする発泡成形品の製造方法。 - 【請求項2】 開口部の内周縁に裏側へ折れ曲がったフ
ランジが形成された表皮を成形型の型面に配置する一
方、前記開口部の型面には外周縁に裏側へ折れ曲がった
フランジが形成されて前記開口部にはまる大きさとされ
た開口用表皮を配置し、次いで前記成形型内に発泡原料
を注入し前記表皮および開口用表皮の裏側で発泡させて
発泡体を形成することにより、前記発泡体と表皮と開口
用表皮とを一体にする発泡成形品の製造方法において、 前記開口部が位置することとなる型面の部分を昇降可能
な可動型面で構成すると共に該可動型面に開口用表皮吸
引孔を設けておき、 前記開口用表皮の配置時に可動型面をその周囲の型面よ
りも上方に位置させ、前記可動型面に開口部用表皮を載
置して可動型面の外周縁を基準に開口用表皮の位置決め
を行い該開口用表皮を可動型面に吸着した後、前記可動
型面を下降させて開口用表皮を所定位置とすることを特
徴とする発泡成形品の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2において、開口用表皮の位置決
め時に、棒等の位置直し部材や指を可動型面の外周縁に
あてがいながら該外周縁に沿い開口用表皮の周囲で動か
すことによって、前記開口用表皮の位置決めを行うこと
を特徴とする発泡成形品の製造方法。 - 【請求項4】 開口部の内周縁に裏側へ折れ曲がったフ
ランジが形成された表皮と、外周縁に裏側へ折れ曲がっ
たフランジが形成されて前記開口部にはまる大きさとさ
れた開口用表皮とが配置される型面を備え、前記表皮お
よび開口用表皮の裏側で発泡原料を発泡させて発泡体と
前記表皮と開口用表皮とが一体となった発泡成形品を製
造するための成形型において、 前記開口部が位置することとなる型面の部分を昇降可能
な可動型面で構成すると共に該可動型面に開口用表皮吸
引孔を設け、 前記開口用表皮を可動型面に載置する際には可動型面が
その周囲の型面よりも下方に位置する一方、前記開口用
表皮の載置後には可動型面がその表面に表皮を吸着して
所定位置まで上昇するようにしたことを特徴とする成形
型。 - 【請求項5】 開口部の内周縁に裏側へ折れ曲がったフ
ランジが形成された表皮と、外周縁に裏側へ折れ曲がっ
たフランジが形成されて前記開口部にはまる大きさとさ
れた開口用表皮とが配置される型面を備え、前記表皮お
よび開口用表皮の裏側で発泡原料を発泡させて発泡体と
前記表皮と開口用表皮とが一体となった発泡成形品を製
造するための成形型において、 前記開口部が位置することとなる型面の部分を昇降可能
な可動型面で構成すると共に該可動型面に開口用表皮吸
引孔を設け、 前記開口用表皮を可動型面に載置する際には可動型面が
その周囲の型面よりも上方に位置する一方、前記開口用
表皮の載置後には可動型面がその表面に開口用表皮を吸
着して所定位置まで下降するようにしたことを特徴とす
る成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9084372A JPH10250521A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 発泡成形品の製造方法と成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9084372A JPH10250521A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 発泡成形品の製造方法と成形型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250521A true JPH10250521A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13828709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9084372A Pending JPH10250521A (ja) | 1997-03-17 | 1997-03-17 | 発泡成形品の製造方法と成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10250521A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002046133A (ja) * | 2000-08-01 | 2002-02-12 | Inoac Corp | 車両内装部材の部品組付構造 |
-
1997
- 1997-03-17 JP JP9084372A patent/JPH10250521A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002046133A (ja) * | 2000-08-01 | 2002-02-12 | Inoac Corp | 車両内装部材の部品組付構造 |
JP4603661B2 (ja) * | 2000-08-01 | 2010-12-22 | 株式会社イノアックコーポレーション | 車両内装部材およびその製造方法 |
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