JPH07314469A - 表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品の製造方法およびそれに用いる発泡成形型 - Google Patents

表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品の製造方法およびそれに用いる発泡成形型

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JPH07314469A
JPH07314469A JP6138320A JP13832094A JPH07314469A JP H07314469 A JPH07314469 A JP H07314469A JP 6138320 A JP6138320 A JP 6138320A JP 13832094 A JP13832094 A JP 13832094A JP H07314469 A JPH07314469 A JP H07314469A
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foam
foaming
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哲夫 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、表皮付き発泡体とコアとの境界部に
隙間が殆どなく、さらに発泡原料の漏出がない外観の良
好な、表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形
品を、表皮材料の無駄なく、かつ容易に製造できるよう
にする。 【構成】 表面部32の縁が裏側へ屈曲して側面部33
を構成するとともに該側面部の端が表側へ折り返されて
縁部に凹溝34を形成した表皮31を、成形型の下型型
面12に配置するに際し、前記下型型面から突出させた
表皮縁部保持部材21に前記表皮の凹溝を嵌めて表皮を
保持し、一方、前記表皮が嵌まる凹部42の形成された
コア41を、前記凹部に表皮が嵌まるように上型型面1
8に配置し、前記表皮とコアの凹部底面間に注入した発
泡原料Pが表皮およびコアと一体に発泡する途中で、前
記表皮縁部保持部材を下型型面内に収納し、その後発泡
を終了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表皮付き発泡体を表
面に有するプラスチック成形品の製造方法およびそれに
用いる発泡成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のインストルメントパネル
にあっては、図10に示すように、発泡体の表面が表皮
で覆われた表皮付き発泡体91を、コア93の表面に部
分的に設けたもの、または全面に設けたるもの(図示せ
ず)が、自動車内のデザインに応じて適宜用いられてい
る。
【0003】従来、前記表皮付き発泡体を表面に有する
プラスチック成形品の製造方法として、次の方法が主に
用いられている。その一つは、取付け用基材と発泡体と
表皮との積層品からなる表皮付き発泡体をあらかじめ形
成しておいて、その表皮付き発泡体をビス等によりコア
の所定部に取り付ける方法である。また他の方法は、製
品部外周にスカート部と称される縁部を有する表皮を、
そのスカート部が下型のキャビティ外周に位置するよう
下型型面に配置し、一方、上型型面にはコアを配置して
前記表皮のスカート部を上型と下型間で挟み、その状態
で表皮とコア間で発泡原料を一体に発泡させて、その後
表皮のスカート部を切除する方法である。
【0004】しかし、前者の方法は、表皮付き発泡体の
成形後に、その表皮付き発泡体をコアに取り付ける後工
程が必要となる問題の他に、得られる成形品が、表皮付
き発泡体部分にも鉄板等からなる重い取付け基材が存在
するため、成形品全体が重くなる問題、さらには表皮付
き発泡体の周縁とコアとの境界部分に隙間を生じ易く美
感が損なわれる問題がある。一方、後者の方法は、発泡
原料が表皮のスカート部から外部へ漏れてバリを生じ易
く、しかも前記スカート部を後工程で切除しなければな
らない問題がある。さらに、切除された表皮のスカート
部には漏出原料が付着して再利用も難しいため、材料の
無駄を生じる問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は前記
の点に鑑みてなされたもので、軽量で、しかも表皮付き
発泡体とコアとの境界部に隙間が殆どなく、さらに発泡
原料の漏出のない外観の良好な表皮付き発泡体を表面に
有するプラスチック成形品を、容易かつ表皮材料の無駄
なく製造できる方法およびそれに用いる発泡成形型を提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、成形型内
に配置した表皮とコア間で発泡原料を発泡させることに
より、コアの表面に表皮付き発泡体を有するプラスチッ
ク成形品を製造する方法において、表面部の縁が裏側へ
屈曲して側面部を構成するとともに該側面部の端が表側
へ折り返されて縁部に凹溝を形成した表皮を、成形型の
下型型面に配置するに際し、前記表皮縁部の凹溝を前記
下型型面から突出させた表皮縁部保持部材の先端に嵌め
て表皮を保持し、一方、前記表皮が嵌まる凹部の形成さ
れたコアを該凹部に表皮が嵌まるように前記成形型内に
配置し、前記表皮とコアの凹部底面間に注入した発泡原
料が表皮およびコアと一体に発泡する発泡途中で前記表
皮縁部保持部材を下型型面内に収納して、その後発泡を
終了させることを特徴とする。
【0007】第二の発明は、表面部の縁が裏側へ屈曲し
て側面部を構成するとともに、前記側面部の端が表側へ
折り返されて縁部に凹溝を形成した表皮が配置される下
型と、前記表皮の嵌まる凹部を有するコアが配置される
上型とよりなって、前記表皮と凹部底面間で発泡原料の
発泡がなされる発泡成形型において、前記表皮縁部の凹
溝が位置することになる前記下型型面に、前記表皮縁部
の凹溝に先端が嵌まって表皮を保持する表皮縁部保持部
材を、前記下型型面から突出収納自在に設けたことを特
徴とする。
【0008】
【作用】この発明とは異なり、図9に示すように、縁を
単に裏側へ屈曲させて側面部81を形成した表皮82を
用いる場合には、従来のようなスカート部が存在しない
ため、表皮82を成形型83に配置する際および表皮8
2をコア86の凹部87に嵌める際に位置ずれを生じ易
い。しかも、表皮82は、プラスチックシート等の可撓
性材質から形成されることが多いため、表皮の縁を単に
裏側へ屈曲させただけの側面部81は自立性に劣り、自
重により、あるいは成形型83の熱によって、側面部8
1の端が倒れ易くなる。さらに、インストルメントパネ
ルにあっては、図10に示した前記表皮付き発泡体91
の部分を前面に膨らんだ曲面形状にすることが多く、そ
の場合には表皮82の配置される下型84の型面85
も、縁が上方へ傾斜した形状にされるため、前記表皮の
側面部81が一層内側へ倒れ易くなる。
【0009】そのため、表面部の縁を単に裏側へ屈曲さ
せて側面部81を形成した表皮82を用いる場合には、
前記位置ずれ、あるいは表皮の側面部81の倒れ込みに
より、表皮の側面部81とコアの凹部側壁88間のシー
ルが不良になって、発泡原料の漏出を生じたり、表皮の
縁に皺等を生じて、外観が損なわれ易い問題がある。
【0010】それに対し、この発明の製造方法にあって
は、表皮を下型に配置する際に、下型型面から突出した
表皮縁部保持部材の先端が、表皮縁部の凹溝に嵌まって
表皮の側面部を保持するため、それにより表皮の位置決
めがなされ、また表皮の側面部が倒れないように保持さ
れる。
【0011】また、この発明においては、前記表皮と凹
部底面間に注入された発泡原料の発泡圧により、前記表
皮と凹部底面間の圧力が増大し、その発泡圧により表皮
の側面部が凹部の側壁に向けて押圧される。この間も表
皮の側面部は表皮縁部保持部材により保持されるため、
部分的に倒れ込むことがなく、その倒れ込んだ表皮の側
面部を乗り越えて発泡原料が表皮外に漏出する恐れもな
い。
【0012】そして、前記発泡途中で表皮縁部保持部材
が下型型面内に収納されるため、その後は表皮の側面部
が表皮縁部保持部材に邪魔されることなく凹部の側壁に
押圧されて密着し、その部分でシールが行なわれる。そ
の結果、発泡原料は、表皮の側面部と凹部の側壁間から
漏出することなく表皮とコアの凹部底面間を満たし、コ
アと一体の表皮付き発泡体を形成する。また、前記表皮
縁部保持部材を下型型面内に収納することにより、表皮
の側面部がコアの凹部側壁に圧着し、その状態で表皮付
き発泡体が形成されるため、その表皮付き発泡体とコア
との境界部は密着し、殆ど隙間のないものとなる。さら
に、得られた成形品は、表皮付き発泡体部分にコアの他
に基材が存在しないため、きわめて軽量となる。
【0013】
【実施例】以下実施例に基づきこの発明を説明する。図
1はこの発明の一実施例に係る発泡成形型に表皮および
コアを配置する際を示す断面図、図2は、その部分拡大
断面図、図3はその表皮とコア間に発泡原料を注入した
状態を示す断面図、図4はその発泡途中で表皮縁部保持
部材を下型型面内に収納した状態を示す断面図、図5は
発泡終了時を示す断面図、図6はこの発明の製造方法に
より得られた表皮付き発泡体を表面に有するプラスチッ
ク成形品の一例を示す断面図である。また、図7はこの
発明の他の実施例に係る発泡成形型を用いる発泡成形時
を示す断面図、図8は更に別の実施例を示す断面図であ
る。なお、以下の説明ではインストルメントパネルの製
造方法およびそれに用いられる発泡成形型を例にして説
明するが、この発明はインストルメントパネルに関する
ものに限られるものではない。
【0014】図1に示す発泡成形型10は、下型11と
上型17との分割型からなる。下型11は、表皮が載置
される型面12を有し、その型面12の表皮の縁部が配
置される部分に、表皮縁部保持部材21が型面12から
突出収納自在に設けられている。この表皮保持部材21
は、表皮の配置時および発泡成形時に先端が後記する表
皮の縁部の凹溝に嵌まって表皮を保持するためのもの
で、板状またはピン状からなる。この実施例では図示し
ないエアー供給装置と接続されて、そのエアーにより作
動部材22が伸縮するシリンダ装置23によって、型面
12から突出収納自在にされている。この、表皮保持部
材21は、表皮の全周に位置するように設けるのが好ま
しいが、成形品の形状等によっては全周に設けることが
困難な場合もあり、その場合には、特に表皮の側面部が
倒れ易くなる部分に設けるのが好ましい。
【0015】なお、表皮縁部保持部材21の厚み、ある
いは直径は、この表皮縁部保持部材21の先端が表皮の
凹溝に嵌まることのできる寸法とされ、通常、1〜2m
m程度とされる。また、型面12から突出する表皮保持
部材21の突出長さは、成形品の形状等によって異なる
が、通常6〜10mm程度にされる。
【0016】上型17は、コアが配置される型面18を
有する。その型面18には、コアの凹部が配置される凹
部19が形成されている。なお、上型の型面18には、
通常、コア保持手段(図示せず)が設けられる。そのコ
ア保持手段は、コアに設けられる成形品取付け用クリッ
プ(図示せず)の嵌着孔で構成されたり、型面18から
突出したコア保持用のピン(図示せず)で構成されたり
する。
【0017】一方、用いられる表皮31は、プラスチッ
クレザー、あるいはファブリック裏面にプラスチックフ
ィルム等が積層された不透液性の材質からなり、パウダ
ースラッシュ成形、真空成形等により所定形状とされた
ものが用いられる。この表皮31は、表面部32(成形
品の外面となる部分)の縁が裏側へ屈曲して側面部33
を構成し、さらにその側面部33の端が表面側へ折り返
されて縁部に凹溝34を形成した形状からなる。図2に
示すように、前記凹溝34の開放端35は、表皮の表面
部32よりも奥まった位置にあるようにされている。通
常、前記凹溝34の開放端35と表皮の表面部32間の
距離dは、3〜7mm程度とされる。これにより、後記
する表皮側面部33の密着時に、凹溝34の開放端35
がコアとの間で露出しなくなり、外観が一層良好とな
る。
【0018】また、用いられるコア41は、ABS樹脂
等の硬質プラスチックあるいは繊維強化プラスチック等
のような形状保持性の高いプラスチックからなり、その
製品面側の所定部が凹状に陥没して凹部42になってい
る。この凹部42は、前記表皮31が嵌まる部分で、側
壁43および底面44から構成されており、成形品のデ
ザイン、用途等に応じた大きさ、形状等で設けられてい
る。
【0019】前記表皮31を下型の型面12に、またコ
ア41を上型の型面18に配置する。その際表皮31
は、裏面側が上向きとなるようにされ、かつ縁部の凹溝
34が、下型の型面12から突出している表皮縁部保持
部材21の先端に嵌められて側面部33が起立状態で保
持される。また、その配置時に表皮31は、図2に示す
ように、下型の型面12上で僅かにたるんだ状態にされ
るのが好ましい。それにより、表皮縁部保持部材21が
型面12内に収納された時に、発泡圧により前記たるみ
部分が伸びて表皮の側面部33がコアの凹部42の側壁
43に密着し易くなる。なお、コア41は、その凹部4
2が上型型面の凹部19に嵌まるようにして上型型面1
8に配置され、前記コア保持手段により保持される。
【0020】次いで、図3に示すように、表皮31内に
ポリウレタン原料等の発泡原料Pを注入し、下型11と
上型17を閉じる。これによって、表皮31はコアの凹
部42の開口部に蓋をするような形となる。この時、表
皮の側面部33は、凹溝34に先端が嵌まった表皮縁部
保持部材21により起立状態に保持されるため、表皮3
1内または外に倒れることがない。
【0021】そして前記発泡原料Pが発泡し、その発泡
圧によって表皮31と凹部底面44間の圧力を増大さ
せ、表皮の側面部33を凹部の側壁43へ向けて押圧す
るようになる。その状態になった発泡途中で、図4に示
すように、シリンダ装置23の作動により表皮縁部保持
部材21を下型型面12内に収納する。これによって表
皮の側面部33は外側からの保持がなくなり、前記発泡
圧により押圧されて、図5に示すように、凹部の側壁4
3に密着し、その部分でシールする。そのため、発泡原
料Pは表皮31の縁から漏出することなく発泡し、また
その発泡時の接着性により表皮31およびコア41と一
体の発泡体になる。しかも、前記密着により、表皮31
とコア41との境界部に隙間がなくなる。
【0022】その後、成形型を開いて成形品を脱型すれ
ば、図6に示すような表皮付き発泡体を表面に有するプ
ラスチック成形品45が得られる。図中、46は発泡
体、47は表皮付き発泡体である。この成形品45は、
前記発泡時における表皮の側面部33とコアの凹部の側
壁43との密着により、表皮31とコア41との境界部
48の隙間が殆どない状態となっている。しかも凹溝の
開放端35が表皮の表面部32よりも奥まった位置にあ
るため前記境界部48で露出せず、外観がきわめて良好
である。また表皮付き発泡体47の部分には、コア41
の他に余分な基材が存在せず、きわめて軽量である。
【0023】図7に示すこの発明の他の実施例の発泡成
形型50は、成形型を閉じた状態で発泡原料Pを注入す
る、いわゆるクローズド注入方式のもので、上型57に
は発泡原料注入口58が形成されている。このクローズ
ド注入方式と、前記オープン注入方式の実施例とは、発
泡原料Pの注入時点が異なるのみで他は同様である。符
号51は下型である。
【0024】また、前記の各実施例においては、一部に
表皮付き発泡体を設けた例を説明したが、この発明はコ
アの全面に表皮付き発泡体を設けたプラスチック成形品
にも適用される。図8はその場合の製造時を示すもの
で、コア61は、周縁端部が表皮側へ屈曲して側壁62
を構成し、その側壁62で包囲される内側空間が凹状に
陥没した凹部63となっている。符号、71は下型、7
7は上型であり、他は前記図1に示したのと同様の構成
からなる。
【0025】
【発明の効果】以上図し示説明したように、この発明に
よれば、軽量性に優れ、また表皮付き発泡体とコアとの
境界部に隙間が殆どなく、しかも表皮の表面側に発泡原
料の漏出がない良好な外観を有する成形品が、容易簡単
に得られる。しかも、表皮の縁には、その後切除される
スカート部を必要としないため、材料の無駄をなくすこ
とができ、余分な切除作業も不要なため、合理的に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る発泡成形型に、表皮
およびコアを配置する際を示す断面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】同実施例において、表皮とコア間に発泡原料を
注入した状態を示す断面図である。
【図4】同実施例において、発泡途中で表皮縁部保持部
材を下型型面内に収納した状態を示す断面図である。
【図5】同実施例において、発泡終了時を示す断面図で
ある。
【図6】この発明の製造方法により得られた表皮付き発
泡体を表面に有するプラスチック成形品の一例を示す断
面図である。
【図7】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
【図9】この発明の作用を説明するための図である。
【図10】インストルメントパネルの斜視図である。
【符号の説明】 11 下型 12 下型型面 17 上型 18 上型型面 19 上型型面の凹部 21 表皮縁部保持部材 31 表皮 32 表面部 33 表皮の側面部 34 凹溝 41 コア 42 凹部 43 側壁部 44 凹部底面 P 発泡原料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型内に配置した表皮とコア間で発泡
    原料を発泡させることにより、コアの表面に表皮付き発
    泡体を有するプラスチック成形品を製造する方法におい
    て、 表面部の縁が裏側へ屈曲して側面部を構成するとともに
    該側面部の端が表側へ折り返されて縁部に凹溝を形成し
    た表皮を、成形型の下型型面に配置するに際し、前記表
    皮縁部の凹溝を前記下型型面から突出させた表皮縁部保
    持部材の先端に嵌めて表皮を保持し、 一方、前記表皮が嵌まる凹部の形成されたコアを該凹部
    に表皮が嵌まるように前記成形型内に配置し、 前記表皮とコアの凹部底面間に注入した発泡原料が表皮
    およびコアと一体に発泡する発泡途中で、前記表皮縁部
    保持部材を下型型面内に収納して、その後発泡を終了さ
    せることを特徴とする表皮付き発泡体を表面に有するプ
    ラスチック成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、凹溝の開放端が、表
    皮の表面部よりも奥まった位置にあることを特徴とする
    表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、表皮縁部保
    持部材が板状またはピン状からなることを特徴とする表
    皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 表面部の縁が裏側へ屈曲して側面部を構
    成するとともに、前記側面部の端が表側へ折り返されて
    縁部に凹溝を形成した表皮が配置される下型と、前記表
    皮の嵌まる凹部を有するコアが配置される上型とよりな
    って、前記表皮と凹部底面間で発泡原料の発泡がなされ
    る発泡成形型において、 前記表皮縁部の凹溝が位置することになる前記下型型面
    に、前記表皮縁部の凹溝に先端が嵌まって表皮を保持す
    る表皮縁部保持部材を、前記下型型面から突出収納自在
    に設けたことを特徴とする発泡成形型。
  5. 【請求項5】 請求項4において、表皮縁部保持部材が
    板状またはピン状からなることを特徴とする発泡成形
    型。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、表皮縁部保
    持部材がシリンダ装置と連結されて先端が下型面から突
    出収納自在にされていることを特徴とする発泡成形型。
JP6138320A 1994-05-27 1994-05-27 表皮付き発泡体を表面に有するプラスチック成形品の製造方法およびそれに用いる発泡成形型 Expired - Lifetime JP2834671B2 (ja)

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