JPH10249482A - 鋳物砂の再生方法 - Google Patents
鋳物砂の再生方法Info
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- JPH10249482A JPH10249482A JP9074458A JP7445897A JPH10249482A JP H10249482 A JPH10249482 A JP H10249482A JP 9074458 A JP9074458 A JP 9074458A JP 7445897 A JP7445897 A JP 7445897A JP H10249482 A JPH10249482 A JP H10249482A
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Abstract
した砂)と、その外方の砂(劣化していない砂)とに分
けて回収し、高温にさらされた砂には水と結合剤とを添
加し、その後に外方の砂と混合して再生することで、結
合剤の添加量を大幅に低減でき、コストダウンを図るこ
とができる鋳物砂の再生方法の提供を目的とする。 【解決手段】生型鋳型11を用いて鋳造した後の鋳物砂
A,Bの再生方法であって、上記鋳物砂A,Bを溶湯に
より高温にさらされた砂Aと、その外方の砂Bとに分け
て回収し、上記高温にさらされた砂Aには水と結合剤と
が添加され、この後に上記外方の砂Bと混合して再生す
ることを特徴とする。
Description
て鋳造(砂型鋳造)した後の鋳物砂を回収して、水や添
加剤を添加して鋳物砂を再生するような鋳物砂の再生方
法に関する。
の工程S51で生型鋳造(砂型)を造型し、第2の工程
S52で鋳型のキャビティに溶湯を注湯し、第3の工程
S53で解枠を実行し、第4の工程S54で解枠後の鋳
物砂の全量を回収し、第5の工程S55で回収された鋳
物砂に対して必要量のベントナイトのような結合剤と水
とを一律に加えて混練して、劣化した砂を再生処理し、
この再生された砂を用いて再び造型するシステムがとら
れていた。
ては、回収された解枠後の鋳物砂の全量に対して、ベン
トナイトのような結合剤(添加剤)が添加されていた関
係上、高価なベントナイトの使用量が多くなり、コスト
高となる問題点があった。一方、実開平3−9245号
公報に記載の如き鋳砂用水分添加装置も既に発明されて
いる。
1で均されてコンベア62上を搬送される解枠後の鋳物
砂63の温度等を検出し、注水装置64および注水ノズ
ル65を介して必要量の水を上述の鋳物砂63に添加す
る装置である。この従来装置によれば、適正な水分添加
量を決定して注水することができる利点がある反面、ベ
ントナイトのような結合剤は回収された解枠後の鋳物砂
63の全量に対して上述同様に添加されるので、結合剤
の添加量が多くなって、コスト高となる問題点があっ
た。
載の発明は、鋳物砂を溶湯により高温にさらされた砂
(劣化した砂)と、その外方の砂(劣化していない砂)
とに分けて回収し、高温にさらされた砂には水と結合剤
とを添加し、その後に外方の砂と混合して再生すること
で、結合剤の添加量を大幅に低減でき、コストダウンを
図ることができる鋳物砂の再生方法の提供を目的とす
る。
求項1記載の発明の目的と併せて、回収砂の温度が高い
程、真空混練後の砂強度が上昇し、砂温が高い程、強度
上昇効果が増加することに着目して、高温にさらされた
砂に真空混練にて水と結合剤とを添加することで、高温
の砂温により強度が向上する分、結合剤の添加量をさら
に低減させることができる鋳物砂の再生方法の提供を目
的とする。
求項2記載の発明の目的と併せて、スリットを有する篩
手段(オシレートコンベアなど)を設け、解枠後に該篩
手段を加振して高温にさらされた砂をスリットを通して
分離することで、熱劣化により崩壊性が高い砂(高温に
さらされた砂)をスリット下方に、劣化していない塊状
の砂(外方の砂)をスリット上に確実に分離し、良好な
分離回収を行なうことができる鋳物砂の再生方法の提供
を目的とする。
の発明は、生型鋳型を用いて鋳造した後の鋳物砂の再生
方法であって、上記鋳物砂を溶湯により高温にさらされ
た砂と、その外方の砂とに分けて回収し、上記高温にさ
らされた砂には水と結合剤とが添加され、この後に上記
外方の砂と混合して再生する鋳物砂の再生方法であるこ
とを特徴とする。 この発明の請求項2記載の発明は、
上記請求項1記載の発明の構成と併せて、上記高温にさ
らされた砂は真空混練にて水と結合剤とが添加される鋳
物砂の再生方法であることを特徴とする。
求項2記載の発明の構成と併せて、スリットを有する篩
手段を設け、解枠後に該篩手段を加振して高温にさらさ
れた砂を上記スリットを通して分離する鋳物砂の再生方
法であることを特徴とする。
によれば、生型鋳型を用いて鋳造(砂型鋳造)した後の
鋳物砂は、溶湯により高温にさらされた砂(劣化した
砂)と、その外方の砂(劣化していない砂)とに分けて
回収される。次に上述の高温にさらされた砂には水と結
合剤とが添加され、この後に添加剤が添加された砂と上
述の外方の砂とが混合処理されて再使用可能に再生され
る。
て結合剤を添加することなく、高温にさらされた砂(例
えばキャビティを約2cmの厚さで取り巻く程度の砂)に
対してのみ結合剤を添加するので、結合剤の添加量を大
幅に低減させることができて、コストダウンを達成する
ことができる効果がある。
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の高温に
さらされた砂は真空混練にて水と結合剤とが添加される
ので、結合剤の添加量をさらに低減させることができる
効果がある。つまり、回収砂の温度が高い程、真空混練
後の砂強度が上昇し、砂温が高い程、強度上昇効果が増
加するので、高温にさらされた砂は当然その砂温が高
く、真空混練後の砂強度が向上する分だけ結合剤の添加
量を減少させることができる。
は、回収砂の温度が高くなる程添加すべき冷却水量が多
くなるので、真空混練装置内での水蒸気の発生量が増加
し、結合剤の結晶層に浸透する吸着水量が多くなり、結
合剤の活性化が進むために真空混練後の砂強度が向上す
るものと考えられる。
ば、上記請求項2記載の発明の効果と併せて、解枠後に
篩手段を加振して高温にさらされた砂をそのスリットを
通して分離するので、熱劣化により崩壊性が高い砂(高
温にさらされた砂)をスリット下方に、劣化していない
塊状の砂(外方の砂)をスリット上に確実に分離して、
良好な分離回収を行なうことができる効果がある。
述する。図面は鋳物砂の再生方法を示し、鋳造から砂再
生までの生型鋳造全体の工程を示す図1において、第1
の工程S1で生型鋳型(砂型)11を造型する。
ビティ12に溶湯を注湯して鋳物(製品)13を鋳造す
る。この鋳造時に上述の生型鋳型11を構成する鋳物砂
A,Bのうち、キャビティ12を約2cmの厚さで取り巻
く砂Aは高温の溶湯にさらされ劣化し、その外方の砂B
は劣化しない。
型鋳型11を用いて鋳造した鋳物13と鋳物砂A,Bと
を分離すると共に、上述の鋳物砂A,Bを溶湯により高
温にさらされた砂Aと、その外方の砂Bとに分けて回収
する。
の砂Bとの分離には図2に示す篩手段としてのオシレー
トコンベア(振動コンベア)14を用いる。このオシレ
ートコンベア14は多数のスリット15を有する主板1
6を備え、この主板16を加振装置17にて振動させる
もので、熱劣化により崩壊性が高くなり所謂さらさら状
となった砂(高温にさらされた砂)Aはスリット15を
通してその下方に落下し、ベントナイトなどの結合剤の
効果が充分に作用し劣化していない塊状の砂(外方の
砂)Bはスリット15から流下することなく、主板16
上を搬送方向に搬送させる。
高温にさらされた砂Aを受け止めて、この高温にさらさ
れた砂Aを砂処理工程(図1のS4参照)に搬送するベ
ルトコンベア18を設ける一方、オシレートコンベア1
4の搬送終端側には外方の砂B(塊状の砂)を受け止め
て、この外方の砂Bをブレンド工程S5(図1参照)に
搬送するベルトコンベア19を設けている。なお、図2
において20,21はベルトガイドである。また上述の
外方の砂Bはブレンド工程S5に至るまでの間において
水を入れて撹拌処理される。
8にて搬送されてきた高温にさらされた砂Aは図3に示
す真空混練装置22を用いて水と結合剤(ベントナイ
ト)とが添加されて真空混練される。上述の真空混練装
置22は図3に示す如く構成されている。すなわち、砂
処理により再生された砂を排出する排出口23をもった
ベース24上に真空ミキサ25を搭載し、この真空ミキ
サ25のミキシングチャンバ26内にはモータ27によ
りミキシング方向と逆方向に回転する撹拌部材28を配
設している。
しゃ断弁29が介設された真空ダクト30を介して真空
ポンプ31に連通され、この真空ポンプ31の駆動によ
りミキシングチャンバ26を所定の真空度(例えば約7
0ヘクトパスカル)まで真空引きするように構成してい
る。
はミキシングチャンバ26内と連通可能なホッパ32
と、センサ操作用のシリンダ33とを設け、上述のホッ
パ32には開閉シャッタ34を備え、この開閉シャッタ
34の開時に高温にさらされた砂Aと、この砂Aの重量
に対応する結合剤(ベントナイト)とを矢印aで示すよ
うにミキシングチャンバ26内に投入すべく構成してい
る。
には砂Aの温度の含水量とを検出するセンサ35を取付
け、撹拌部材28による撹拌と同時にセンサ35を図3
の仮想線位置に下動して、砂Aの温度および含水量を検
出すべく構成している。このセンサ35としてはFKセ
ンサ(商品名)を用いる。
ク36を設け、この水タンク36内には水の供給量を検
出するロードセル37(金属弾性体の荷重によるひずみ
をストレンゲージによって検出する検出手段)を設ける
一方、水タンク36の底部とミキシングチャンバ26と
を結ぶ水供給ライン38と、水タンク36の上部とミキ
シングチャンバ26とを結ぶ水供給ライン39を設け、
これらの各水供給ライン38,39には注水制御弁4
0,41を介設している。
後の鋳物砂の含水量を所定値に保つための混練用の保湿
水(鋳型にするために必要な水)が供給され、他方の水
供給ライン39からは混練時に高温の回収砂Aを冷却す
るための冷却水(蒸発してなくなる水)が供給される。
また制御ユニット42はセンサ35からの温度信号、含
水量信号、ロードセル37からの検出信号に基づいて各
水供給ライン38,39に介設された注水制御弁40,
41をコントロールする。
2の開閉シャッタ34を開いて高温にさらされた砂A
と、その重量に対応する結合剤をミキシングチャンバ2
6内に投入した後に、上述の開閉シャッタ34を閉じ
て、真空ミキサ25および撹拌部材28による撹拌を開
始する。
動して、砂Aの温度および含水量を検出し、検出信号を
制御ユニット42に入力する。制御ユニット42はまず
センサ35で検出された含水量に基づいて、水供給ライ
ン38側の注水制御弁40を開いて鋳型にするために必
要な水(保湿水)をミキシングチャンバ26内に注入す
る。
シングチャンバ26内が所定に真空度になるように真空
引きを行なった後、上述のセンサ35で検出された砂A
の温度に基づいて制御ユニット42が水供給ライン39
側の注水制御弁41を開いて冷却用の水をミキシングチ
ャンバ26内に注入する。この冷却用の水の蒸発潜熱
(気化潜熱)で砂Aを所定の温度(例えば約40℃)に
早期冷却する。
ンバ26内の所定真空度(負圧)を利用して注入され、
この注入時には自重と負圧との双方が作用しないのでロ
ードセル37の検出追従性を確保することができる。因
に、冷却用の水を水タンク36の下部から取出す場合に
は冷却水の自重と負圧との双方が作用し、ロードセル3
7の検出追従性が悪化するが、冷却水を水タンク36の
上部から負圧を利用して注入する構成であるから、この
ような問題点は発生しない。
対して結合剤(ベントナイト)と水とが添加され、真空
混練が完了した砂は図3に矢印bで示すように排出口2
3から図示しないベルトコンベア上に排出される。上述
の高温にさらされた砂Aの回収時の温度は高温であるか
ら、真空混練後の砂強度が向上する。
分)と生型の抗圧力との関係を示す特性図で、同図の特
性cは回収砂の温度が25℃の場合の常温砂を真空混練
した後に生型の抗圧力を測定した結果を示し、同図の特
性dは回収砂の温度が65℃の場合の高温砂を同一条件
下(添加量や真空度を同一に設定した条件下)にて真空
混練した後に生型の抗圧力を測定した結果を示す。
した場合には、再生砂の含水量(図4の横軸参照)が同
じでも、回収砂の温度が高くなる程、生型の抗圧力(図
4の縦軸参照)が高くなる。これは、回収砂の温度が高
くなるほど、添加すべき冷却水の量が多くなるので、ミ
キシングチャンバ26内での水蒸気の発生量が増加し、
ベントナイト結晶層に浸透する吸着水量が多くなって、
ベントナイトの活性化が進むためであると推考される。
65℃よりもさらに高い場合には、生型の抗圧力は図4
の特性dよりもさらに高くなる。真空混練が完了し、排
出口23からベルトコンベア(図示せず)上に排出され
た砂と、前述のベルトコンベア19で搬送されてくる外
方の砂Bとは各ベルトコンベアの合流によりブレンド部
位に供給され、図1に示す第5の工程S5で、これら両
砂がブレンド(ミックス)され、ブレンドが完了した再
生砂は造型ステーション(図1のS1参照)へ供給され
て、再使用に供される。
によれば、生型鋳型11を用いて鋳造(砂型鋳造)した
後の鋳物砂A,Bは、溶湯により高温にさらされた砂
(劣化した砂)Aと、その外方の砂(劣化していない
砂)Bとに分けて回収される。次に上述の高温にさらさ
れた砂Aには水と結合剤(ベントナイト)とが添加さ
れ、この後に添加剤が添加された砂と上述の外方の砂B
とが混合処理されて再使用可能に再生される。
て結合剤を添加することなく、高温にさらされた砂(例
えばキャビティを約2cmの厚さで取り巻く程度の砂)A
に対してのみ結合剤(ベントナイト)を添加するので、
結合剤の添加量を大幅に低減させることができて、コス
トダウンを達成することができる効果がある。
空混練にて水と結合剤(ベントナイト)とが添加される
ので、結合剤の添加量をさらに低減させることができる
効果がある。つまり、回収砂の温度が高い程、真空混練
後の砂強度が上昇し、砂温が高い程、強度上昇効果が増
加するので、高温にさらされた砂Aは当然その砂温が高
く、真空混練後の砂強度が向上する分だけ結合剤の添加
量を減少させることができる。
は、回収砂の温度が高くなる程添加すべき冷却水量が多
くなるので、真空混練装置22内での水蒸気の発生量が
増加し、ベントナイトの結晶層に浸透する吸着水量が多
くなり、ベントナイトの活性化が進むために真空混練後
の砂強度が向上するものと考えられる。
トコンベア14を加振して高温にさらされた砂Aをその
スリット15を通して分離するので、熱劣化により崩壊
性が高い砂(高温にさらされた砂A)をスリット15下
方に、劣化していない塊状の砂(外方の砂B)をスリッ
ト15上に確実に分離して、良好な分離回収を行なうこ
とができる効果がある。
において、この発明の結合剤は、実施例のベントナイト
に対応し、以下同様に、鋳物砂は、高温にさらされた砂
Aと、外方Bとの双方に対応し、篩手段は、オシレート
コンベア(振動コンベア)14に対応するも、この発明
は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではな
い。
工程を示す説明図。
す特性図。
Claims (3)
- 【請求項1】生型鋳型を用いて鋳造した後の鋳物砂の再
生方法であって、上記鋳物砂を溶湯により高温にさらさ
れた砂と、その外方の砂とに分けて回収し、上記高温に
さらされた砂には水と結合剤とが添加され、この後に上
記外方の砂と混合して再生する鋳物砂の再生方法。 - 【請求項2】上記高温にさらされた砂は真空混練にて水
と結合剤とが添加される請求項1記載の鋳物砂の再生方
法。 - 【請求項3】スリットを有する篩手段を設け、解枠後に
該篩手段を加振して高温にさらされた砂を上記スリット
を通して分離する請求項2記載の鋳物砂の再生方法。
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