JP3102994B2 - 消失模型鋳造装置 - Google Patents

消失模型鋳造装置

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JP3102994B2
JP3102994B2 JP06178441A JP17844194A JP3102994B2 JP 3102994 B2 JP3102994 B2 JP 3102994B2 JP 06178441 A JP06178441 A JP 06178441A JP 17844194 A JP17844194 A JP 17844194A JP 3102994 B2 JP3102994 B2 JP 3102994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消失模型鋳造法を行う
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】消失模型鋳造法とは、発泡スチロール樹
脂等で作製された模型を鋳砂に埋め込むことにより鋳型
とし、その状態で注湯する方法である。模型は溶湯によ
って燃えてなくなり溶湯に置き換えられ鋳物となる。
【0003】上記鋳造法においては、発泡スチロール樹
脂製の模型の回りに詰める鋳砂に粘結剤を加える必要が
ないので、鋳造後の型ばらし及び鋳砂の再利用が容易で
あるとともに、装置内で鋳型が作製可能であることか
ら、ラインに組み込んで連続的に鋳造を行う場合に有効
である。
【0004】従来の消失模型鋳造装置においては、製品
の取り出しを、鋳枠を上方へ持ち上げるとともに反転さ
せて、鋳枠上方の開放部より製品を鋳砂とともに排出す
ることにより行っている。
【0005】上記従来の消失模型鋳造装置の全体構成を
図3に示す。
【0006】消失模型鋳造装置はローラーコンベアとベ
ルトコンベアによって構成された周回する鋳造ラインA
上に、鋳型を作製する造形部41と、鋳型に溶湯を注入
する注湯部42、そして、鋳砂と製品の型ばらしを行う
反転部43が設けられている。さらに、反転部43より
排出された鋳砂を回収して造形部41に再び供給する鋳
砂供給ラインBが設けられている。尚、白い矢印が鋳枠
の搬送される方向を示し、黒い矢印が鋳砂の搬送される
方向を示している。上記のように、鋳造ラインA上を搬
送される鋳枠に対して、鋳型作製、注湯、型ばらし及び
製品取り出しの工程が繰り返し行われる。
【0007】上記構成の消失模型鋳造装置において、反
転部43における動作を図4に基づいて説明すれば以下
の通りである。
【0008】鋳造後、冷却されながらローラーコンベア
50により搬送されてきた鋳枠51は、反転装置52に
より上方に持ち上げられるとともに反転させられ、鋳枠
51上方の開放部から鋳砂54とともに製品53がホッ
パー55に排出される。そこで製品53だけを取り出
す。
【0009】鋳砂54は再び鋳型として利用されるため
に、ホッパー55下部に設置されたスクリュウコンベア
56を介してバケットエレベーター57に運ばれ、さら
に上方のベルトコンベア58を通って、一旦、混合ドラ
ム59に回収される。
【0010】上記のように、従来の消失模型鋳造装置に
おいては、鋳砂54を排出するために、鋳枠51を上方
へ持ち上げるとともに反転させる工程を有している。そ
して、反転させられた鋳枠51上方の開放部から鋳砂5
4とともに製品53を落下させることによって製品53
の取り出しが行われているので、製品53に傷がつく恐
れがある。
【0011】そこで、鋳枠51を傾斜させ製品53の上
部が少し出てくるまで鋳砂54を排出し、製品53の上
部を掴んで鋳枠51より取り出す。その後、鋳枠51を
さらに反転させ残りの鋳砂54を排出するなどして、鋳
枠51の反転を2段階に行うことにより製品53に傷が
つかないようにする方法がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、消失模
型鋳造法においては、鋳砂自体が鋳型として固められて
いるのではなく、消失模型が入っている鋳枠に鋳砂を隙
間なく詰め込むことによって、鋳砂を鋳型として機能さ
せているものである。そのため、鋳砂を確実に保持する
必要があり、鋳枠自体はかなり頑丈に製作されているの
で、鋳枠の重量はかなり重いものとなっている。
【0013】すなわち、従来の構成において、鋳砂排出
と製品の取り出しとに用いられている反転装置は、上記
の鋳枠に鋳砂と製品とを加えたかなりの重量物を上方に
持ち上げて反転させる必要があるため、大掛かりなもの
となり、高価なものとなってしまう。その結果、消失模
型鋳造装置全体としても高価になる。
【0014】また、製品の外観に傷を付けたくない場合
には、上記のように鋳砂の排出を2段階に行わねばなら
ず、各段階に対し反転装置が1台ずつ必要となる。従っ
て、工程数の増加とともに反転部の構成が複雑になると
いう問題点を生じる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の消失模型鋳造装
置においては、上記の課題を解決するために、鋳枠内か
ら回収される鋳砂を収容する鋳砂貯蔵容器と、上記鋳砂
貯蔵容器に基端部が接続され鋳枠内に先端部が挿入され
る鋳砂吸引管と、上記鋳砂貯蔵容器を介して鋳砂吸引管
の先端部より鋳砂を吸引させるのに十分な負圧を発生さ
せる真空吸引装置とが設けられていることを特徴として
いる。
【0016】
【作用】上記の構成によれば、鋳枠からの鋳砂の回収が
重力の作用ではなく、真空吸引装置が発生する負圧によ
り行われることから、鋳枠が鋳造ライン上に置かれたま
までも、鋳砂の回収及び製品の取り出しが行える。すな
わち、鋳枠を反転しなくても鋳砂の回収及び製品の取り
出しが行えるので、反転装置が不要になる。従って、消
失模型鋳造装置全体が小型化されるとともに安価とな
る。そして、この場合、製品の取り出しは、鋳枠の上方
から容易に行うことができるので、製品に傷を付けるこ
とがなくなる。しかも、鋳砂の回収は吸引によって行わ
れるので鋳砂が装置周辺に散乱することもなくなる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図2に基づいて
説明すれば、以下の通りである。
【0018】まず、消失模型鋳造装置の全体構成を図2
に基づいて説明する。消失模型鋳造装置は、ローラーコ
ンベア16、21とベルトコンベア20、22によって
鋳枠15を周回させる鋳造ラインA上に、鋳型を作製す
る造形部1、鋳枠に溶湯を注入する注湯部2、そして、
鋳砂と製品の型ばらしを行う製品取り出し部3が設けら
れている。さらに、製品取り出し部3より排出された鋳
砂を回収して冷却した後、造形部1に再び供給する鋳砂
供給ラインB上には、鋳砂吸引管としての吸引ホース1
0、バキュームホース12を介して真空吸引装置13が
接続されている鋳砂貯蔵容器としてのホッパー11、ベ
ルトコンベア17、混合ドラム18、バケットエレべー
タ23、鋳砂冷却装置24、バケットエレべータ25、
ベルトコンベア26が設けられている。また、上記ホッ
パー11の上部には、いわゆるトランスファーリッドと
呼ばれる蓋11aが設けられている。この蓋11aは、
吸引された空気と鋳砂とを分離するための機能を有して
いる。
【0019】尚、白い矢印は鋳枠の搬送される方向を、
黒い矢印は鋳砂の搬送される方向を示している。
【0020】ここで、図1は上記製品取り出し部3と鋳
砂供給ラインBの混合ドラム18までの構成とを示す側
面図である。
【0021】上記構成に基づいて消失模型鋳造装置の動
作を以下に説明する。造形部1では、鋳枠15に消失模
型19と鋳砂とが充填される。鋳枠15はローラーコン
ベア16、ベルトコンベア20及びローラコンベア21
によって、ローラコンベア21の途中に設けられた注湯
部2に搬送され、溶湯が注湯される。ここで、消失模型
19は溶湯の熱で焼失して鋳物の製品14に置き換えら
れる。その後、製品14は鋳枠15とともに冷却されな
がら、ローラーコンベア21、ベルトコンベア22及び
ローラーコンベア16により、ローラーコンベア16上
に設けられた製品取り出し部3へと搬送される。
【0022】製品取り出し部3では鋳枠15内にホッパ
ー11に接続された吸引ホース10の先端が挿入され
る。真空吸引装置13を作動させるとバキュームホース
12により真空吸引装置13と接続されたホッパー11
は負圧になり、吸引ホース10より鋳砂の吸引を開始す
る。蓋11aにより空気と分離された鋳砂はホッパー1
1に回収される。鋳砂の回収が終了すると、製品14は
手あるいはロボット等により鋳枠15の上方から回収さ
れる。
【0023】一方、ホッパー11に回収された鋳砂は、
ホッパー11下部に設置されたベルトコンベア17によ
って混合ドラム18に搬送される。回収された鋳砂は、
混合ドラム18内で、補給された鋳砂と混合され、バケ
ットエレベータ23により鋳砂冷却装置24に搬送され
る。ここで冷却された鋳砂がバケットエレベータ25及
びベルトコンベア26によって造形部1に搬送されて再
び消失模型19とともに鋳枠15に充填される。以上の
ような工程を繰り返して鋳造は行われる。
【0024】上記のように、従来、鋳枠15を反転する
ことによって排出、回収されていた鋳砂が、吸引装置1
3を用いることにより、鋳枠15がローラーコンベア上
に位置する状態のままで回収されるので、高価で大型の
反転装置を用いる必要がない。しかも、鋳砂が回収され
た後では、製品14の取り出しが鋳枠15の上方から容
易に行えるので、製品14に傷を付けることがなくな
る。
【0025】尚、冷却後とはいえ、鋳砂はかなりの高温
となっているので、例えば、吸引ホース10に水配管等
を取りつけて鋳砂の冷却を行えば、吸引ホースを含む吸
引装置の耐久性を向上させるとともに、鋳砂冷却装置2
4の簡略化が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明の消失模型鋳造装置は、以上のよ
うに、鋳枠内から回収される鋳砂を収容する鋳砂貯蔵容
器と、上記鋳砂貯蔵容器に基端部が接続され鋳枠内に先
端部が挿入される鋳砂吸引管と、上記鋳砂貯蔵容器を介
して鋳砂吸引管の先端部より鋳砂を吸引させるのに十分
な負圧を発生させる真空吸引装置とが設けられている構
成である。
【0027】その結果、鋳枠を反転することなく鋳砂排
出及び製品の回収ができるので、従来使用していた反転
装置が必要なくなる。従って、鋳造ラインが簡易化及び
小型化されるとともに価格の低減が可能となる。しか
も、鋳枠上方より容易に製品が取り出せるので、製品に
傷を付けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の消失模型鋳造装置における
製品取り出し部と鋳砂供給ラインの一部とを示す側面図
である。
【図2】上記の消失模型鋳造装置の全体を示す平面図で
ある。
【図3】従来の消失模型鋳造装置の全体を示す平面図で
ある。
【図4】図3に示す消失模型鋳造装置における反転部と
鋳砂供給ラインの一部とを示す側面図である。
【符号の説明】
3 製品取り出し部 10 吸引ホース(鋳砂吸引管) 11 ホッパー(鋳砂貯蔵装置) 11a 蓋 12 バキュームホース 13 真空吸引装置 14 製品 15 鋳枠 16 ローラーコンベア 17 ベルトコンベア 19 消失模型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−212494(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 5/00,9/04 B22D 29/00,29/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳枠内から回収される鋳砂を収容する鋳砂
    貯蔵容器と、上記鋳砂貯蔵容器に基端部が接続され鋳枠
    内に先端部が挿入される鋳砂吸引管と、上記鋳砂貯蔵容
    器を介して鋳砂吸引管の先端部より鋳砂を吸引させるの
    に十分な負圧を発生させる真空吸引装置が設けられてい
    ることを特徴とする消失模型鋳造装置。
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