JPH1024856A - 動力舵取装置 - Google Patents

動力舵取装置

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JPH1024856A
JPH1024856A JP8179527A JP17952796A JPH1024856A JP H1024856 A JPH1024856 A JP H1024856A JP 8179527 A JP8179527 A JP 8179527A JP 17952796 A JP17952796 A JP 17952796A JP H1024856 A JPH1024856 A JP H1024856A
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port
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はトーションバーの捩じりトルクを反力
機構により変化させて最適な操舵感覚を得られるように
構成した動力舵取装置に関し、容易に最適な操舵特性に
調整できる構成とすることを課題とする。 【解決手段】トーションバー26で連結されたバルブシャ
フト25とピニオン軸27との相対回転に応じて作動油を給
排制御する構成とされた回転式制御弁21と、反力プラン
ジャ57a 〜57d の外側に配設された油圧反力室56に作動
油を供給し突起部55を介して前記相対回転に反力を付与
すると共に反力プランジャ57a 〜57d の内側に配設され
た内側室58にも作動油を供給し内側圧が作用するよう構
成された反力機構22と、反力機構用ポート61を介して反
力機構22に作動油を供給する油圧制御弁とを具備する動
力舵取装置において、油圧反力室56に供給される作動油
と液密に画成された状態で内側室58と反力機構用ポート
61とを接続する接続通路75を設けると共に、この接続通
路75の圧力制御弁23側に絞り80を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力舵取装置に係
り、特にトーションバーの捩じりトルクを反力機構によ
り変化させて最適な操舵感覚を得られるように構成した
動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、動力舵取装置は、ハンドルに連
結した入力部材と、操向輪に連結した出力部材とをトー
ションバーで連結し、回転式制御弁が入力部材と出力部
材との相対回転に応じて作動油をパワーシリンダに給排
制御することにより、軽いハンドル操作力により車両の
旋回操作を行いうる構成とされている。
【0003】また、停車中及び低速走行中は軽いハンド
ル操作が望ましく、また高速走行時においては直進安定
性を向上させるため等の理由によりハンド操作はある程
度重い方が好ましい。このため、車速に応じてハンドル
操舵力の重さを制御する構成とされた、いわゆる車速感
応型の動力舵取装置が提供されている。
【0004】この車速感応型の動力舵取装置は、回転式
制御弁の前記した相対回転に反力を付与する反力機構を
有している。反力機構は出力部材の一部に形成された油
圧反力室内に反力プランジャが配設された構成とされて
おり、この油圧反力室に油圧ポンプから作動油が供給さ
れることにより反力プランジャは変位して入力部材を押
圧し、これにより操舵反力を得る構成とされている。
【0005】また、油圧ポンプと油圧反力室との間には
油圧制御弁が配設されており、この油圧制御弁は車速に
応じて油圧反力室に供給する作動油の供給量(油圧)を
制御する構成とされている。具体的には、低速時には油
圧ポンプから油圧反力室に供給する作動油の供給量が少
なくなるよう油圧制御弁は開弁制御され、また高速時に
は油圧ポンプから油圧反力室に供給する作動油の供給量
が多くなるよう制御される。
【0006】これにより、低速時には油圧反力室に供給
される作動油量(油圧)が少ないため反力プランジャに
よる入力部材への押圧力は低減しハンドル操舵力は軽く
なり、逆に高速時には油圧反力室に供給される作動油量
が多いため反力プランジャによる入力部材への押圧力は
増大しハンドル操舵力は重くなる。
【0007】図5は従来における動力舵取装置の油圧回
路であり、また図6は動力舵取装置を反力プランジャの
配設位置において切断した状態を示す断面図である。各
図において、1は入力軸14及び出力軸15等により構
成される回転式制御弁,2は車速に応じて開弁制御され
油圧反力室7に作動油を供給する油圧制御弁,3は入力
部材14を押圧することにより油圧反力を発生させる反
力プランジャ,4は油圧ポンプを夫々示している。ま
た、5は作動油を貯留しておくリザーバーであり、更に
6は固定絞りであり、油圧反力室7への作動油の供給量
を調整するために設けられている。
【0008】油圧ポンプ4は作動油をリザーバー5から
吸い上げ大流量配管8に圧送する。大流量配管8は回転
式制御弁1に接続されており、よって油圧ポンプで昇圧
された作動油は回転式制御弁1に供給される。回転式制
御弁1では、入力部材14と出力部材15との相対回転
に応じてパワーシリンダ(図示せず)に作動油が供給さ
れ、よってハンドルの操舵力に操舵補助力が付与され
る。また、回転式制御弁1から排出された作動油は、大
流量配管9を介してリザーバー5に還流される構成とな
っている。
【0009】一方、大流量配管8の分岐点Aには分岐配
管10が接続されており、この分岐配管10には、作動
油の流れに対し上流側から油圧制御弁2,絞り6が直列
状態に配設され、またその端部は合流点Bにおいて大流
量配管9と接続されている。また、分岐配管10の油圧
制御弁2と絞り6との間に設けられた分岐点Cには反力
用配管11が配設されており、この反力用配管11は油
圧反力室7に接続されている。
【0010】更に、大流量配管9の分岐点Dには内側室
用配管12が接続されており、この内側室用配管12は
反力プランジャ3の内側に形成された内側室13に接続
されている。従って、大流量配管9を流れる作動油の一
部は内側用配管12を介して内側室13内に供給され
る。
【0011】このように、反力プランジャ3の内側にも
作動油が供給されるのは、この内側室13を密閉して空
気が存在する構成とすると、この部位にエアダンパ的な
作用が発生し反力プランジャ3の動作特性が悪化するた
めである。またこの構成において、反力プランジャ3と
油圧反力室7との摺接位置から内側室13に作動油が漏
洩すると、この漏洩油で内側室13が満たされてしま
い、これによっても反力プランジャ3が適正に作動しな
くなるおそれがある。これらの問題点の発生を防止する
ため、内側室13にも作動油が供給される構成とされて
いる。
【0012】一方、油圧制御弁2は、車速に応じてその
開弁度を可変制御される可変絞り弁として構成とされて
いる。また、分岐点Aから油圧反力室7に流れる作動油
の流量(油圧)は、油圧制御弁2の開弁度により決定さ
れる。このため、油圧反力室7に供給される作動油の供
給量(圧力)は車速に対応した値となる。
【0013】この際、油圧反力室7に流れる作動油の流
量は、絞り6によっても制御される。即ち、油圧制御弁
2が開弁することにより分岐点Aから分岐配管10に流
入する作動油の一部は絞り6を通り合流点Bより大流量
配管9に還流される。よって、絞り6の絞り量を調整す
ることにより油圧反力室7に流れる作動油の流量(油
圧)を制御することができ、これにより油圧反力室7に
おいて反力プランジャ3が入力部材14を押圧する力
(油圧反力)を可変することができる。
【0014】ところで、図5に示された構成の動力舵取
装置では、停車時或いは低速時においては油圧制御弁2
を閉弁し、油圧反力室7に油圧反力が発生しないよう構
成されている。これにより、停車時或いは低速時におい
ては反力プランジャ3が入力部材14を押圧する押圧力
は低減し、よってハンドル操舵力を軽減することができ
る。
【0015】この場合、油圧反力室7内の圧力(この圧
力を反力圧PH という)は、油圧制御弁2が閉弁してい
るため分岐点Cにおける圧力と等価となる。また、絞り
6を流れる作動油の流量は少ないため、絞り6における
圧力損失は無視できるため、分岐点Cにおける圧力は合
流点Bの圧力と等価となる。一方、分岐点Dにおける作
動油の圧力を内側圧Pr2とすると、この内側圧Pr2は内
側室13の圧力と等価となる。
【0016】ここで、反力圧PH と内側圧Pr2との関係
に注目する。いま、分岐点Dから合流点Bまでの大流量
配管9の管路抵抗による圧力損失量をProssとすると、
反力圧PH は、PH =Pr2−Prossとして示される。ま
た、圧力損失量をProssは分岐点Dから合流点Bまでの
管路長に比例し、また大流量配管9を流れる作動油の流
量にも比例する。
【0017】前記したように、油圧制御弁2が閉弁して
いる状態では大流量配管9を流れる作動油の流量は大き
く、また大流量配管9の分岐点Dから合流点Bまでの管
路長が長い場合には、反力圧PH に対して内側圧Pr2
大きくなる現象(Pr2>PH)が発生する可能性があ
る。
【0018】このように反力圧PH に対して内側圧Pr2
が大きくなると、反力プランジャ3は作動油により内側
から外側に向け付勢されるため、反力プランジャ3は入
力部材14から離間し、入力部材14との間に隙間が発
生した状態となる。よって、車速が上昇し油圧制御弁2
が開弁して分岐点Aから油圧反力室7に作動油が供給さ
れると、入力部材14に対し離間していた反力プランジ
ャ3は入力部材14に向け移動し、そして入力部材14
と衝突してしまう。このため、上記構成とされた動力舵
取装置では、停車或いは低速状態から車速が上昇した際
に異音が発生したり、また滑らかな操舵力変化を得るこ
とができないという問題点があった。
【0019】そこで、上記した問題点を解決するため
に、特公平6−24947号公報に開示された動力舵取
装置が提案されている。図7は、上記公報に開示された
動力舵取装置の油圧回路を示しており、また図8は上記
公報に開示された動力舵取装置を反力プランジャの配設
位置において切断した状態を示す断面図である。尚、図
7及び図8において、図5及び図6に示した構成と同一
構成については同一符号を附して説明するものとする。
【0020】各図に示される動力舵取装置は、分岐配管
10と内側用配管12との間に反力プランジャ3をバイ
パスするように絞り6を配設したことを特徴とするもの
である。具体的には、図8に示されるように出力部材1
5に油圧反力室7と内側室13とを接続する通路を形成
し、この通路に絞り6を配設した構成とされている。
【0021】この構成とした場合、停車時或いは低速走
行時等において反力圧PH に対して内側圧Pr2が大きく
なると(Pr2>PH )、内側室13内の作動油が絞り6
を通り油圧反力室7内に流入する。これにより、油圧反
力室7内の圧力PH と内側室13内の圧力Pr2とはバラ
ンスし、よって反力プランジャ3が入力部材14から離
間することを防止することができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、分岐配
管10と内側用配管12との間に絞り6を配設すること
により、停車時及び低速走行時においても反力プランジ
ャ3は入力部材14と当接した状態を維持するため、車
速が上昇し油圧制御弁2が開弁して分岐点Aから油圧反
力室7に作動油が供給されても、反力プランジャ3が入
力部材14と衝突することはなく、よって異音の発生を
防止できると共に滑らかな操舵力変化を得ることができ
る。
【0023】しかるに上記した動力舵取装置は、図8に
示されるように、絞り6が出力軸15の内部に配設され
た構成とされていた。このように絞り6が動力舵取装置
内部の深い位置に配設された構成では、絞り6の調整作
業を容易に行なえないという問題点がある。以下、この
問題点について詳述する。
【0024】前記したように、油圧反力室7に供給され
る作動油の流量は、絞り6によっても制御されるため、
油圧反力室7で発生する油圧反力を適正化するために
は、絞り6の絞り量を適正値に調整する必要がある。ま
た、この絞り6の調整は、組み付け誤差の吸収を行なう
面から、絞り6を組み付けた状態で調整作業を行なうこ
とが望ましい。
【0025】しかるに、絞り6が動力舵取装置内部の深
い位置である出力軸15の一部に配設された構成では、
組み付け状態で調整作業を行なった際、絞り6が所望の
特性を示さなかった場合には、絞り6を取り出すために
動力舵取装置の分解作業が必要となる。この場合の分解
作業は、動力舵取装置を構成する部品を略全部分解する
ような大がかりな作業となり、よって絞り6を出力軸1
5の内部に配設した従来構成の動力舵取装置では調整作
業が非常に煩雑となってしまう。
【0026】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、内側室と油圧反力室とを接続する接続通路に絞り
手段を配設すると共に絞り手段の配設位置を調整作業が
行い易い位置に引き出すことにより、容易に最適な操舵
特性に調整しうる動力舵取装置を提供することを目的と
する。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次の手段を講じたことを特徴とするもの
である。請求項1記載の発明では、バルブハウジング内
に配設されており、トーションバーで連結された入力部
材と出力部材との相対回転に応じて作動油を給排制御す
る構成とされた回転式制御弁と、前記回転式制御弁の内
部に配設されており、反力プランジャの外側に配設され
た油圧反力室に作動油が供給されることにより前記反力
プランジャが前記入力部材に作用して前記回転式制御弁
の相対回転に反力を付与すると共に、前記反力プランジ
ャの内側に配設された内側室にも作動油を供給し内側圧
が作用するよう構成された反力機構と、反力機構用ポー
トを介して前記反力機構に作動油を供給する油圧制御弁
とを具備する動力舵取装置において、前記油圧反力室と
液密に画成された状態で前記内側室と前記反力機構用ポ
ートとを接続する接続通路を設けると共に、前記接続通
路に絞り手段を配設したことを特徴とするものである。
【0028】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の動力舵取装置において、前記絞り手段を、前
記接続通路の前記油圧制御弁のハウジング内に設けたこ
とを特徴とするものである。
【0029】上記した各手段は、次のように作用する。
請求項1記載の発明によれば、回転式制御弁は、トーシ
ョンバーで連結された入力部材と出力部材との相対回転
に応じて作動油を給排制御する。即ち、回転式制御弁は
パワーシリンダに形成された左シリンダ室または右シリ
ンダ室の内、ハンドルを介して入力される入力部材の回
転方向に対応したシリンダ室に選択的に作動油を供給
し、よって当該回転方向に対応した操舵補助力を発生さ
せる。この回転式制御弁は、バルブハウジング内に配設
されている。
【0030】反力機構は、反力プランジャ,油圧反力
室,内側室により構成されており、反力プランジャの外
側に配設された油圧反力室に作動油が供給されることに
より、反力プランジャは作動して回転式制御弁の相対回
転に反力を付与する。また、反力プランジャの内側に配
設された内側室にも作動油が供給され、よって反力プラ
ンジャの内側にも内側圧が作用する。
【0031】油圧制御弁は反力機構に接続される反力機
構用ポートとを具備しており、この反力機構用ポートを
介して反力機構に作動油を供給する。また、接続通路は
油圧反力室と液密に画成された状態で内側室と反力機構
用ポートとを接続しており、この接続通路には絞り手段
が配設されている。この際、反力機構用ポートは油圧反
力室に接続されているため、絞り手段は油圧反力室と内
側室とを接続する接続通路に配設された構成となる。
【0032】従って、停車時及び低速時において内側室
の圧力が油圧反力室の圧力よりも高くなったとしても、
内側室内の作動油は絞り手段を通り油圧反力室に流入す
る。これにより、油圧反力室の圧力と内側室内の圧力は
バランスし、油圧反力室に作動油が供給されても、反力
プランジャが入力部材と衝突することはなく、よって異
音の発生を防止できると共に滑らかな操舵力変化を得る
ことができる。
【0033】また、一般に油圧制御弁は回転式制御弁か
ら離間した位置に配設されており、よって油圧制御弁に
設けられた反力機構用ポートも回転式制御弁から離間し
た位置にある。従って、接続通路も回転式制御弁から油
圧制御弁に向け引き出された構成となる。
【0034】このように、回転式制御弁から油圧制御弁
に向け引き出された接続通路に絞り手段を配設すること
により、絞り手段を内側室形成位置から離間した位置に
配設することが可能となる。また、絞り手段は接続通路
の何れの位置に配設してもよいため、その配設位置に自
由度を有している。従って、調整作業を行なうのに容易
な位置に絞り手段を配設することが可能となり、従って
絞り手段を最適な操舵特性となるよう容易に調整処理す
ることが可能となる。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、絞り
手段を接続通路の油圧制御弁のハウジング内に設けたこ
とにより、絞り手段を含めた油圧特性の調整を油圧制御
弁単体で実施することが可能となり、よって調整処理の
容易化を図ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面と共に説明する。図1は本発明の一実施例である動
力舵取装置20を示している。この動力舵取装置20
は、大略すると回転式制御弁21,反力機構22,油圧
制御弁23,及びパワーシリンダ24等により構成され
ている。
【0037】先ず、動力舵取装置20を構成する回転式
制御弁21について説明する。回転式制御弁21は、大
略するとハンドルに接続されるバルブシャフト25(入
力部材)と、このバルブシャフト25に挿通されるトー
ションバー26と、前記バルブシャフト25にトーショ
ンバー26を介して連結されるピニオン軸27(出力部
材)と、ピニオン軸27にピン28を介して一体化され
たバルブボデー29等により構成されている。
【0038】バルブシャフト25は、ベアリング30を
介してバルブハウジング31に支持されると共に、ブッ
シュ32a(オイルシールとしても機能する)を介して
ピニオン軸27に回転自在な構成で支持されている。こ
れにより、バルブシャフト25は、ピニオン軸27及び
バルブハウジング31内で回転可能に支持された構成と
なっている。
【0039】トーションバー26は、その上端部がピン
32を介してバルブシャフト25に連結されると共に、
その下端部はピン33を介してピニオン軸27に連結さ
れた構成とされている。このトーションバー26は、後
述するようにバルブシャフト25にハンドルから操舵ト
ルクが印加されることにより撓み(捩じれ)、これによ
りバルブシャフト25とピニオン軸27との間に相対変
位が発生するよう構成されている。
【0040】ピニオン軸27は、バルブハウジング31
の下部に配設されるラックハウジング(図示せず)に回
転可能に支持された構成とされている。また、ピニオン
軸27の下部には一体的にピニオン34が形成されてお
り、このピニオン34にはラックバー35に形成された
ラック36が噛合した構成とされている。ラックバー3
5はその両端部に操向輪(図示せず)が接続され、この
ラックバー35が直線移動することにより操向輪の方向
が変位し操舵が行われる構成とされている。上記構成に
おいて、ハンドルを操作しバルブシャフト25に回転力
(操舵トルク)が入力されると、トーションバー26を
介して操舵トルクはピニオン軸27に伝達され、ピニオ
ン軸27が回転することによりピニオン34と噛合して
いるラックバー35は右操舵方向或いは左操舵方向に選
択的に移動して操舵が行われる。
【0041】また、バルブボデー29の所定位置には作
動油が流れる複数の流路42〜44が形成されており、
この流路42〜44と連通するようにバルブハウジング
31には入口ポート37,出口ポート38,右操舵用ポ
ート39,左操舵用ポート40が形成されている。更
に、バルブシャフト25のバルブボデー20の内周部と
対向する位置には、上記流路42,43と連通するよう
に油流通溝41が形成されている。
【0042】上記の入口ポート37は供給側大流量配管
46(以下、供給側配管という)に接続されており、ま
たこの供給側配管46はオイルポンプ47に接続されて
いる。このオイルポンプ47は、作動油を貯留したリザ
ーバー48から作動油を吸引し、供給側配管46に作動
油を圧送する。よって、オイルポンプ47から圧送され
る作動油は、供給側配管46,入口ポート37を介して
回転式制御弁21に供給される。
【0043】また、出口ポート38は、油圧制御弁23
のハウジング45に形成された排出側大流量配管49
(以下、排出側配管という)に接続されており、この排
出側配管49はリザーバタンク48に接続されている。
よって、回転式制御弁21において不要となった作動油
は、出口ポート38,排出側配管49を介してリザーバ
タンク48に排出される。
【0044】一方、右操舵用ポート39及び左操舵用ポ
ート40は、配管50,51を介してラックバー35の
パワーアシストを行うパワーシリンダ24に接続されて
おり、右操舵用ポート39はパワーシリンダの右アシス
ト用シリンダ室52に、左操舵用ポート40は左アシス
ト用シリンダ室53に夫々接続されている。
【0045】上記構成において、ハンドルが操作されて
回転力(回転トルク)が入力部材となるバルブシャフト
25に伝達されると、トーションバー26は入力された
回転トルクの大きさに応じて捩じれ、バルブシャフト2
5とバルブボデー29(ピニオン軸27)との間に相対
変位が発生する。このように、トーションバー26の捩
じれに起因してバルブシャフト25とバルブボデー29
との間に相対変位が発生すると、この捩じれた分だけバ
ルブシャフト25は余分に回転する。よって、バルブシ
ャフト25は、回転トルクが入力されていない状態(中
立状態)に比べ、バルブボデー29に対して右或いは左
に変位した状態となる。
【0046】この状態において、バルブシャフト25に
形成された油流通溝41は、ハンドルの回転方向に対応
してバルブボデー29に形成されている右操舵用ポート
39と接続された通路42、或いは左操舵用ポート40
と接続された通路43の何れか一方への連通度合いを可
変する。具体的には、ハンドルが中立時においては、入
口ポート37と各ポート39,40に均等な圧力が供給
され、供給された作動油は出口ポート38を介してリザ
ーバタンク48に排出される。
【0047】一方、ハンドルが右切り操作された場合
は、上記したバルブシャフト25とバルブボデー29と
の間に発生する相対変位により、入口ポート37と右操
舵用ポート39との連通の度合いが増大される。従っ
て、パワーシリンダ24の右アシスト用シリンダ室52
には作動油が供給され、ラックバー35は右操舵方向に
パワーアシストされる。また、左アシスト用シリンダ室
53内の作動油は左操舵用ポート40を介して出口ポー
ト38からリザーバタンク48に排出される。
【0048】また、ハンドルが左切り操作された場合
は、入口ポート37と左操舵用ポート40との連通度合
いが増大される。従って、パワーシリンダ24の左アシ
スト用シリンダ室53には作動油が供給され、ラックバ
ー35は左操舵方向にパワーアシストされる。また、パ
ワーシリンダ24の右アシスト用シリンダ室52内の作
動油は右操舵用ポート39を介して出口ポート38より
リザーバタンク48に排出される。
【0049】以上説明した動作を行うことにより、ラッ
クバー35は、ハンドルを右切り動作した場合にはパワ
ーシリンダ24により右方向にパワーアシストされ、逆
に左切り動作した場合には左方向にパワーアシストさ
れ、従ってハンドルの操作を軽い力で行うことが可能と
なる。
【0050】ところで、動力舵取装置に上記した回転式
制御弁21のみを設けた構成とすると、操舵方向に対す
るパワーアシストは行なわれるが、車速に感応したハン
ドル操舵力を得ることはできない。前記したように、停
車中及び低速走行中は軽いハンドル操作が望ましく、ま
た高速走行時においては直進安定性を向上させるために
ハンドル操作はある程度重い方が好ましい。このよう
に、車速に応じてハンドル操舵力の重さを制御するた
め、動力舵取装置20には車速に感応して回転式制御弁
21の相対回転に反力を付与する反力機構22及び油圧
制御弁23が設けられている。
【0051】先ず、反力機構22について、図1に加え
て図3及び図4を用いて説明する。図3は図1における
A−A線に沿う断面図であり、図4は図1におけるB−
B線に沿う断面図である。反力機構22は、ピニオン軸
27に配設されており、大略すると突起部55,油圧反
力室56,反力プランジャ57a〜57d,内側室58
等により構成されている。突起部55はバルブシャフト
25のピニオン軸27側の端部近傍に一体的に形成され
ており、図3に示されるように、バルブシャフト25の
軸部両側から半径方向に突出した構成とされている。ま
た、ピニオン軸27には突起部55が装着される内側室
58が形成されており、突起部55はこの内側室58内
においてバルブシャフト25の軸線まわりに数度の回転
角度にわたり回転可能な構成とされている。
【0052】また、ピニオン軸21には挿通孔59a〜
59dが形成されており、この挿通孔59a〜59dに
夫々反力プランジャ57a〜57dが摺動可能に挿通さ
れている。更に、反力プランジャ57a〜57dの外側
位置と、バルブハウジング31との間には油圧反力室5
6が形成されている。
【0053】また、反力プランジャ57a〜57dの内
側部分は内側室58内に位置しており、前記した突起部
55と対向した状態となっている。即ち、反力プランジ
ャ57a〜57dは、その内側において内側室58と対
峙し、またその外側においては油圧反力室56と対峙し
た構成とされている。
【0054】尚、反力プランジャ57a〜57dと挿通
孔59a〜59dとは液密に摺動する構成とされてお
り、よって油圧反力室56と内側室58とは液密に画成
された構成とされている。一方、油圧反力室56はバル
ブハウジング31に形成された反力用ポート60と接続
しており、この反力用ポート60は油圧制御弁23のハ
ウジング45に形成された反力用配管67を介して反力
機構用ポート61と接続されている。従って、油圧制御
弁23から反力機構用ポート61,反力用配管67,及
び反力用ポート60を介して油圧反力室56に作動油が
供給されると油圧反力室56内の圧力は上昇し、よって
反力プランジャ57a〜57dは図3(A)に矢印で示
す方向(内側方向)に進行する。これにより、突起部5
5は各反力プランジャ57a〜57dに挟持された構成
となり、よってバルブシャフト25とピニオン軸27と
の相対的回転に対し油圧反力を付与することができる。
【0055】これにより、図3(A)に示されるバルブ
シャフト25(ハンドル)が中立状態においては、高い
中立安定性を実現することができると共に、図3(B)
に示されるハンドルが操作されバルブシャフト25が回
転した場合には、突起部55は反力プランジャ57a〜
57dに選択的に当接(図では、反力プランジャ57
a,57cに当接した状態を示している)して突起部5
5の回転を妨げる方向に油圧反力を付勢し、よってハン
ドル操舵力を重くすることが出来る。
【0056】ところで、前記したようにハンドル操舵力
の重さの制御は車速に応じて行なう必要があり、具体的
には車速が速い状態においてハンドル操舵力を重くする
必要がある。即ち、車速の速い状態において油圧反力室
56に作動油を供給する必要がある。この油圧反力室5
6に対する作動油の供給制御は、油圧制御弁23により
行なわれる。
【0057】続いて、油圧制御弁23について図1に加
え図2を用いて説明する。油圧制御弁23は回転式制御
弁21に対し装着脱可能な構成とされており、大略する
とハウジング45,ソレノイド62,スプール63,リ
リーフバルブ64等により構成されている。
【0058】ソレノイド62は、図示しないECU(電
子制御装置)に接続されており、このECUにより駆動
制御される構成とされている。また、ソレノイド62の
作動軸65にはスプール63が接続されており、ソレノ
イド62を駆動制御することによりスプール63は図2
における左右方向に直線的に変位する構成とされてい
る。また、ハウジング45には、前記した供給側配管4
6,排出側配管49,反力機構用ポート61,及び反力
用配管67等が形成されている。更に、反力機構用ポー
ト61には、リリーフバルブ64と接続された調圧用配
管66が形成されている。
【0059】前記したように、供給側配管46は回転式
制御弁21の入口ポート37に接続されるものであり、
オイルポンプ47からの作動油の大部分は入口ポート3
7に流入する。しかるに、供給側配管46には分岐ポー
ト68が形成されており、この分岐ポート68はスプー
ル63と接続された構成とされている。また、ソレノイ
ド62が駆動してスプール63が変位することにより、
供給側配管46と反力機構用ポート61とは連通される
構成とされている。従って、供給側配管46と反力機構
用ポート61とが連通されることにより、オイルポンプ
47から圧送される作動油の一部は反力機構用ポート6
1に供給されることとなる。
【0060】また、上記したソレノイド62はECUに
より駆動制御されるが、このECUには車速情報が取り
込まれる構成とされている。よって、ECUは車速情報
に基づきソレノイド62を駆動し油圧制御弁23の開弁
度を制御し、供給側配管46と反力機構用ポート61と
を連通する。これにより、供給側配管46を流れる高圧
の作動油は、分岐ポート68,スプール63,反力機構
用ポート61,反力用配管67,及び反力用ポート60
を介して油圧反力室56に供給される。
【0061】よって、前記したように油圧反力室56に
供給された高圧の作動油により反力プランジャ57a〜
57dはバルブシャフト25の突起部55を押圧し、こ
れによりバルブシャフト25とピニオン軸27との相対
的回転に対し油圧反力を付与する。
【0062】尚、車速が遅い場合には、ECUはソレノ
イド62を駆動して供給側配管46と反力機構用ポート
61とを閉塞(閉弁)する。これにより、供給側配管4
6を流れる高圧の作動油は油圧反力室56には供給され
ず、反力プランジャ57a〜57dによる突起部55の
押圧は解除されるため、バルブシャフト25とピニオン
軸27との相対的回転に対する油圧反力の付与は行なわ
れない。よって、停車中及び低速走行において軽いハン
ドル操作を実現することができる。
【0063】一方、リリーフバルブ64は調圧用配管6
6内の圧力が所定値以上となった時に作動して、調圧用
配管66と排出側配管49とを接続する機能を奏する。
これにより、オイルポンプ47から供給される作動油の
圧力に変動が生じているような場合であっても、反力機
構用ポート61内の圧力を一定に維持することが可能と
なる。従って、油圧反力室56に供給される作動油の圧
力を一定化することができ、反力機構22の作動を安定
化させることができる。尚、図2において69a〜69
cは油圧制御弁23を回転式制御弁21のバルブハウジ
ング31に取り付けるための取付孔である。
【0064】ここで、反力機構22を構成する内側室5
8に注目し、図1,図3及び図4を用いて以下説明す
る。前記したように、内側室58はピニオン軸27の突
起部55が配設される位置、即ち反力プランジャ57a
〜57dの内側位置に形成されている。この内側室58
には内側室用ポート70が形成されており、この内側室
用ポート70は排出側配管49に接続されている。即
ち、反力プランジャ57a〜57dの内側に位置する内
側室58にも作動油が供給される構成とされている。
【0065】また、ピニオン軸27には連通溝71が形
成されており、この連通溝71の下端は内側室58と連
通している。また、連通溝71はバルブシャフト25に
沿って上方向に延出しており、その上端部は環状通路部
72と連通した構成とされている。
【0066】この環状通路部72は、ピニオン軸27の
上端面とバルブハウジング31との間に形成された空間
部であり、図4に示されるように、バルブシャフト25
を囲繞する略環状に形成されている。前記のように、内
側室58は連通溝71を介して環状通路部72と接続さ
れているため、内側室58に供給された作動油は連通溝
71を通り環状通路部72にも供給される。更に、バル
ブハウジング31には、環状通路部72と連通する第1
の接続ポート73が形成されている。従って、上記した
連通溝71,環状通路部72,及び第1の接続ポート7
3により、内側室58はハウジング25の外壁部まで引
き出された構成となる。
【0067】一方、油圧制御弁23を構成するハウジン
グ45の第1の接続ポート73と対応する位置には、第
2の接続ポート74が形成されている。従って、油圧制
御弁23を回転式制御弁21に組み付けた状態におい
て、第1及び第2の接続ポート73,74は連通し接続
通路75を構成する。本発明では、この接続通路75に
絞り80(絞り手段)を配設したことを特徴としてお
り、特に本実施例では絞り80を油圧制御弁23側に形
成された第2の接続ポート74に配設した構成としてい
る。
【0068】ところで、第1の接続ポート73は環状通
路部72,連通溝71を介して内側室58と連通してお
り、また第2の接続ポート74は反力機構用ポート6
1,反力用配管67,反力用ポート60を介して油圧反
力室56と接続されている。従って、油圧反力室56は
絞り80を介して内側室58と接続された構成となる。
【0069】また、ピニオン軸27の油圧反力室56が
形成された部位の上下位置には、オイルシール76が形
成されているため、油圧反力室56内の作動油は内側室
58,連通溝71,及び環状通路部72内に存在する作
動油と液密に画成されている。従って、油圧反力室56
と内側室58とは、絞り80によってのみ連通した構成
となっている。
【0070】ここで、油圧反力室56に印加される圧力
H (以下、反力圧PH という)と内側室58に印加さ
れる圧力Pr2(以下、内側圧Pr2という)との関係につ
いて説明する。図1では、動力舵取装置20において反
力圧PH が印加される部位を濃い梨地で示し、また内側
圧Pr2が印加される部位を薄い梨地で示している。
【0071】いま、車両が停車時及び低速時であり、よ
って油圧制御弁23が閉弁して反力機構22にオイルポ
ンプ47からの作動油の供給が停止されている状態を想
定する。この反力機構22に作動油が供給されていない
状態では、前記したように内側室58内の内側圧Pr2
油圧反力室56内の反力圧PH よりも高く(Pr2
H )なる可能性がある。
【0072】しかるに、本実施例に係る動力操舵装置2
0では、油圧反力室56と内側室58とを連通する接続
通路75に絞り80が配設されているため、内側室58
内の作動油は絞り80を通り油圧反力室56に流入す
る。これにより、油圧反力室56内の反力圧PH と内側
室56内の内側圧Pr2とをバランスさせることができ
(PH ≒Pr2)、よって反力プランジャ57a〜57d
が突起部55から離間することを防止することができ
る。
【0073】従って、停車或いは低速状態から車速が上
昇し、これに伴い車速に応じて油圧制御弁23が開弁し
て油圧反力室56に高圧の作動油が供給されても、反力
プランジャ57a〜57dが突起部55と衝突すること
はなく、よって異音の発生を防止できると共に滑らかな
操舵力変化を得ることができる。
【0074】また、油圧制御弁23と回転式制御弁21
とは別体とされているため、回転式制御弁21内に設け
られた内側室58と油圧制御弁23内に設けられた反力
機構用ポート61とを接続する接続通路75も、回転式
制御弁21から油圧制御弁23に向け引き出された構成
となっている。また、絞り80は接続通路75の何れの
位置に配設してもよいため、その配設位置に自由度を有
している。従って、調整作業を行なうのに容易な位置に
絞り80を配設することが可能となり、従って絞り80
を最適な操舵特性となるよう容易に調整処理することが
可能となる。
【0075】また、本実施例においては、絞り80を油
圧制御弁23のハウジング45に形成された第2の接続
ポート74(接続通路75)内に設けたことにより、油
圧制御弁23を回転式制御弁21から取り外し、絞り8
0を含めた油圧特性の調整を油圧制御弁23単体で実施
することが可能となる。よって、絞り80を油圧制御弁
23側に配設することにより、油圧制御弁23及び絞り
80の調整作業をより容易に行なうことができる。
【0076】尚、上記した実施例では、反力機構22と
して突起部55の両側に設けられた反力プランジャ57
a〜57dにて突起部55の回転を規制する構成とした
が、反力機構の構成はこれに限定されるものではなく、
例えばプランジャを半径方向より押圧するラジアル方式
でも、或いは軸方向に押圧するスラスト方式のものでも
よい。
【0077】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、停車時及び低速時において内側室の圧力が
油圧反力室の圧力よりも高くなったとしても、内側室内
の作動油は絞り手段を通り油圧反力室に流入し各室内の
圧力はバランスするため、油圧反力室に作動油が供給さ
れても反力プランジャが入力部材と衝突することはな
く、よって異音の発生を防止できると共に滑らかな操舵
力変化を得ることができる。
【0078】また、絞り手段の調整作業を行なうのに容
易な位置に絞り手段を配設することが可能となるため、
絞り手段を容易に最適な操舵特性となるよう調整処理す
ることが可能となる。また、請求項2記載の発明によれ
ば、絞り手段を接続通路の油圧制御弁のハウジング内に
設けたことにより、絞り手段を含めた油圧特性の調整を
油圧制御弁単体で実施することが可能となり、よって調
整処理の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である動力舵取装置の断面図
である。
【図2】本発明の一実施例である動力舵取装置に設けら
れる圧力制御バルブの断面図である。
【図3】図1におけるA−A断面に沿う断面図であり、
(A)は圧力プランジャが作動していない状態を示し、
(B)は反力プランジャが作動している状態を示す図で
ある。
【図4】図1におけるB−B断面に沿う断面図である。
【図5】従来の一例である動力舵取装置の油圧回路を示
す図である。
【図6】従来の一例である動力舵取装置の反力プランジ
ャの配設位置における断面図である。
【図7】従来の一例である動力舵取装置の油圧回路を示
す図である。
【図8】従来の一例である動力舵取装置の反力プランジ
ャの配設位置における断面図である。
【符号の説明】
20 動力舵取装置 21 回転式制御弁 22 反力機構 23 油圧制御弁 24 パワーシリンダ 25 バルブシャフト 26 トーションバー 27 ピニオン軸 29 バルブボデー 31 バルブハウジング 35 ラックバー 37 入力ポート 38 出力ポート 39 右操舵用ポート 40 左操舵用ポート 41 油通路溝 45 ハウジング 46 供給側配管 47 オイルポンプ 48 リザーバー 49 排出側配管 55 突起部 56 油圧反力室 57a〜57d 反力プランジャ 58 内側室 60 反力ポート 61 反力機構用ポート 62 ソレノイド 67 反力用配管 70 内側室用ポート 71 連通溝 72 環状通路部 73 第1の接続ポート 74 第2の接続ポート 75 接続通路 76 オイルシール 80 絞り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブハウジング内に配設されており、
    トーションバーで連結された入力部材と出力部材との相
    対回転に応じて作動油を給排制御する構成とされた回転
    式制御弁と、 前記回転式制御弁の内部に配設されており、反力プラン
    ジャの外側に配設された油圧反力室に作動油が供給され
    ることにより前記反力プランジャが前記入力部材に作用
    して前記回転式制御弁の相対回転に反力を付与すると共
    に、前記反力プランジャの内側に配設された内側室にも
    作動油を供給し内側圧が作用するよう構成された反力機
    構と、 反力機構用ポートを介して前記反力機構に作動油を供給
    する油圧制御弁とを具備する動力舵取装置において、 前記油圧反力室と液密に画成された状態で前記内側室と
    前記反力機構用ポートとを接続する接続通路を設けると
    共に、 前記接続通路に絞り手段を配設したことを特徴とする動
    力舵取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動力舵取装置において、 前記絞り手段を、前記接続通路の前記油圧制御弁のハウ
    ジング内に設けたことを特徴とする動力舵取装置。
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