JP2989990B2 - バルブ装置 - Google Patents

バルブ装置

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JP2989990B2
JP2989990B2 JP5104978A JP10497893A JP2989990B2 JP 2989990 B2 JP2989990 B2 JP 2989990B2 JP 5104978 A JP5104978 A JP 5104978A JP 10497893 A JP10497893 A JP 10497893A JP 2989990 B2 JP2989990 B2 JP 2989990B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スリーブに挿入された
スプールの回転により絞り部の開度を変化させるバルブ
装置に関し、例えば、車速等の運転条件に応じ操舵補助
力を制御することのできる油圧パワーステアリング装置
に用いるのに適したものである。
【0002】
【従来の技術】操舵抵抗に応じ相対回転する入出力軸
と、この入出力軸の相対回転量に応じて操舵補助力発生
用油圧を制御するロータリー式制御バルブとを備えたパ
ワーステアリング装置が従来より用いられている。この
ようなパワーステアリング装置において、その入出力軸
の相対回転を油圧に応じ規制する規制手段と、その規制
手段に作用する油圧をスプールの回転により圧油を絞る
ことで調節するバルブ装置と、そのスプールを運転条件
に応じてステッピングモータにより回転駆動する制御装
置とを設けることで、低速走行時における操舵の高応答
性と高速走行時における操舵の安定性を満足させること
が行なわれている。
【0003】図9に示すように、そのバルブ装置100
は、スリーブ101と、このスリーブ101に同軸中心
に相対回転可能に挿入されるスプール102とを備えて
いる。そのスリーブ101にポンプ側の油路103が形
成され、そのスプール102に入出力軸の相対回転を油
圧に応じ規制する規制手段側の油路104が形成されて
いる。そのスリーブ101の油路103の内周における
開口とスプール102の油路104の外周における開口
との重なり部分が圧油の絞り部とされているものであ
る。その絞り部の流路面積は、ステッピングモータ10
5に減速機構108を介しスプール102を接続し、ス
プール102をスリーブ101に対し相対的に回転駆動
することで可変とされる。
【0004】図7の(1)は、上記スリーブ101の内
周における油路103の開口103aとスプール102
の外周における油路104の開口104aとの相対位置
関係を、ステッピングモータ105の回転ステップ(1
ステップがスプール102のスリーブ101に対する単
位回転角度に相当し、車速が大きくなるに従い回転ステ
ップが大きくなる)に応じ示したもので、図において左
右方向はスリーブ101とスプール102の周方向であ
り、上下方向はスプール102のスリーブ101に対す
る回転軸方向であり、両開口103a、104aの中心
位置はスリーブ101とスプール102の相対回転軸の
軸方向に関し互いに一致する。なお、絞り部となる両開
口103a、104aの重なり部分をハッチングで示
す。そのステッピングモータ105は、高速になるに従
い絞り部の流路面積を大きくする方向に回転し、低速に
なるに従い絞り部の流路面積を小さくする方向に回転す
る。これにより、高速走行時は絞り部の流路面積が大き
くなって入出力軸の相対回転を規制する油圧が大きくな
り、図6に示すように、操舵入力トルクに対する操舵補
助力発生用油圧の増加割合が小さくなり、操舵の安定性
が図られる。また、低速走行時には絞り部の流路面積が
小さくなって入出力軸の相対回転を規制する油圧が小さ
くなり、図6に示すように、操舵入力トルクに対する操
舵補助力発生用油圧の増加割合が大きくなり、操舵の高
応答性が図られる。また、中速走行時にあっては、高速
走行時よりも操舵の高応答性が図られると共に低速走行
時よりも操舵の安定性が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のバルブ装置
100においては、ステッピングモータ105の1ステ
ップ当たりのスプール102の回転角度が大きいため、
その1ステップ当たりの絞り部の流路面積変化も大きく
なる。そうすると、車速の変化により操舵補助力が急激
に変化し、操舵フィーリングが低下するという問題があ
る。
【0006】そこで、ステッピングモータ105の回転
を減速する減速機構108の減速比を大きくすること
で、ステッピングモータ105の1ステップ当たりの回
転に対する絞り部の流路面積変化量を小さくすることが
考えられる。しかし、減速機構108の減速比を大きく
すると装置が大型化するという問題がある。
【0007】上記問題は、油圧パワーステアリング装置
に用いられるバルブ装置に限らず、スリーブの内周にお
ける油路の開口とスプールの外周における油路の開口と
の重なり部分が圧油の絞り部とされているバルブ装置に
おいて、その絞り部の開度調節により油圧を調節する場
合は同様に問題になる。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできるバルブ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、スリーブと、
このスリーブに同軸中心に相対回転可能に挿入されるス
プールとを備え、そのスリーブとスプールとにそれぞれ
油路が形成され、そのスリーブの内周における油路の開
口とスプールの外周における油路の開口との重なり部分
が圧油の絞り部とされ、この絞り部の流路面積がスリー
ブとスプールとの相対回転により可変とされ、ステッピ
ングモータによりスプールがスリーブに対して相対回転
するように駆動されるバルブ装置において、そのスリー
ブ側開口の中心位置とスプール側開口の中心位置とは前
記相対回転軸の軸方向に互いにずれていることを特徴と
するものである。
【0010】
【作用】スプールとスリーブとの単位相対回転量当たり
の絞り部の流路面積変化量を小さくするため、スリーブ
の内周における油路の開口の面積を小さくしたり、ある
いは、スプールの外周における油路の開口の面積を小さ
くすることが考えられる。しかし、その開口の面積を小
さくしても流路面積変化量はそれ程小さくならない。
【0011】例えば、図7の(2)は、図7の(1)に
おけるスプール102の外周における油路104の開口
104aに対し開口径を2/3にした開口104a′
と、図7の(1)におけるスリーブ101の内周におけ
る油路103の開口103aと同一径の開口103a′
との相対位置関係を、図7の(1)と同一の回転ステッ
プに応じ示したもので、両開口103a′、104a′
の重なり部分をハッチングで示し、両開口103a′、
104a′の中心位置は相対回転軸の軸方向に関し互い
に一致する。また、図8において、一点鎖線は図7の
(1)における回転ステップと絞り部の流路面積との関
係を示し、実線は図7の(2)における回転ステップと
絞り部の面積との関係を示したものである。これより、
単に油路の開口面積を小さくしても、スリーブとスプー
ルとの単位相対回転量当たりの絞り部の流路面積変化量
はそれ程小さくならないのを確認できる。これは、図7
の(1)におけるように両開口103a、104aの径
が大きい場合は、回転ステップが大きくなっても両開口
103a、104aは互いの中心から離れた位置で重な
るのに対し、図7の(2)におけるようにスプールの開
口104a′の径が小さい場合は、回転ステップが大き
くなるとスプールの開口104a′は自身の中心近くに
おいてスリーブの開口103a′と重なるため、開口1
04a′そのものの面積は小さくなっても絞り部の流路
面積はそれ程小さくならないことによる。また、その開
口径を小さくし過ぎると、スプールがスリーブに対して
僅かに相対回転しただけで両開口が完全に重なってしま
ったり、開口が固定絞りとして作用し、可変絞りとして
機能しなくなる。
【0012】これに対し本発明の構成によれば、スリー
ブとスプールとの相対回転角度が大きくなっても、スリ
ーブ側開口の中心とスプール側開口の中心とはスリーブ
とスプールの相対回転軸の軸方向に互いにずれているの
で、両開口の中心位置がその相対回転軸の軸方向に関し
互いに一致する場合に比べ、両開口は互いの中心から離
れた位置で重なる。これにより、スプールとスリーブと
の単位相対回転量当たりの絞り部の流路面積変化量を小
さくすることができる。
【0013】すなわち、図7の(3)は、図7の(2)
におけるスプールの外周における油路の開口104a′
と同一径のスプール側開口77aと、図7の(1)、
(2)におけるスプールの外周における油路の開口10
4a、104a′と同一径のスリーブ側開口73aとの
相対位置関係を、図7の(1)、(2)と同一の回転ス
テップに応じ示したもので、両開口73a、77aの重
なり部分をハッチングで示し、スプール側開口77aの
中心はスリーブ側開口73aの中心に対し自身の直径の
80%だけ相対回転軸の軸方向にずれている。また、図
8において、破線は図7の(3)における回転ステップ
と絞り部の流路面積との関係を示す。これより、油路の
開口面積を小さくするよりも、両開口の中心位置をスリ
ーブとスプールの相対回転軸の軸方向に互いにずらす方
が、単位相対回転量当たりの絞り部の流路面積変化量を
小さくできるのを確認できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1に示すラックピニオン式油圧パワース
テアリング装置1は、車両のハンドル(図示省略)に連
結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー6
を介し連結される出力軸3とを備えている。そのトーシ
ョンバー6は、ピン4を介し入力軸2に連結され、セレ
ーション5を介して出力軸3に連結されている。その入
力軸2は、ベアリング8を介しバルブハウジング7によ
り支持され、ベアリング12を介し出力軸3により支持
されている。その出力軸3は、ベアリング10、11を
介してラックハウジング9により回転可能に支持されて
いる。その出力軸3にピニオン15が形成され、このピ
ニオン15に噛み合うラック16に操舵用車輪(図示省
略)が連結される。これにより、操舵による入力軸2の
回転は、トーションバー6を介してピニオン15に伝達
され、このピニオン15の回転によりラック16は車両
幅方向に移動し、このラック16の移動により車両の操
舵がなされる。なお、入出力軸2、3とバルブハウジン
グ7との間にはオイルシール47、48が介在する。ま
た、ラック16を支持するサポートヨーク40がバネ4
1の弾性力によりラック16に押し付けられている。
【0016】操舵補助力を付与する油圧アクチュエータ
として油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シ
リンダ20は、ラックハウジング9により構成されるシ
リンダチューブと、ラック16に一体化されるピストン
21とを備えている。そのピストン21により仕切られ
る油室22、23に操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油を
供給するため、ロータリー式油圧制御バルブ30が設け
られている。
【0017】その制御バルブ30は、バルブハウジング
7に回転可能に挿入されている筒状の第1バルブ31
と、この第1バルブ31に相対回転可能に挿入されてい
る第2バルブ32とを備えている。その第1バルブ31
は出力軸3にピン(図示省略)を介して同行回転するよ
う連結されている。その第2バルブ32は入力軸2と一
体的に成形され、入力軸2の外周部が第2バルブ32と
され、これにより第2バルブ32は入力軸2と同行回転
する。
【0018】そのバルブハウジング7に、ポンプ42に
接続されるポンプポート34と、タンク43に接続され
るタンクポート36と、前記油圧シリンダ20の一方の
油室22に接続される第1ポート37と、他方の油室2
3に接続される第2ポート38とが設けられている。各
ポート34、36、37、38は、その第1バルブ31
と第2バルブ32との間に形成された弁間流路27を介
し互いに連通する。その弁間流路27の絞り度は、操舵
抵抗によるトーションバー6のねじれによる入出力軸
2、3の相対回転により変化する。
【0019】すなわち、図5に示すように、第1バルブ
31の内周に複数の第1バルブ側凹部50が周方向に関
し互いに等間隔に形成され、第2バルブ32の外周に複
数の第2バルブ側凹部51が周方向に関し互いに等間隔
に形成されている。その第1バルブ側凹部50は、前記
第1ポート37に連通するものと第2ポート38に連通
するものとが周方向に沿って交互に並列し、その第2バ
ルブ側凹部51は、第前記ポンプポート34に連通する
ものとトーションバー6と入力軸2との内外周間の空間
を介し前記タンクポート36に連通するものとが周方向
に沿って交互に並列する。その第1バルブ側凹部50の
軸方向に沿う縁と第2バルブ側凹部51の軸方向に沿う
縁との周方向間が絞り部A、B、C、Dとされている。
図5は操舵が行なわれていない状態を示し、ポンプポー
ト34とタンクポート36とが弁間流路27を介し連通
し、ポンプ42から制御バルブ30に流入する油はタン
ク43に還流し、操舵補助力は発生しない。この状態か
ら左右一方へ操舵することによって生じる操舵抵抗によ
り入出力軸2、3と共に第1バルブ31と第2バルブ3
2とが相対回転すると、ポンプポート34と第1ポート
37との間の絞り部Aの開度が大きくなり、第1ポート
37とタンクポート36との間の絞り部Bの開度が小さ
くなり、ポンプポート34と第2ポート38との間の絞
り部Cの開度が小さくなり、第2ポート38とタンクポ
ート36との間の絞り部Dの開度が大きくなる。これに
よって、油圧シリンダ20の一方の油室22に操舵方向
と操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、また、他方
の油室23からタンク43に油が還流し、車両の左右一
方への操舵補助力が油圧シリンダ20からラック16に
作用する。また、左右他方へ操舵すると第1バルブ31
と第2バルブ32とが左右一方へ操舵した場合と逆方向
に相対回転するので、各絞り部A、B、C、Dの開度も
左右一方へ操舵した場合と逆になり、車両の左右他方へ
の操舵補助力が油圧シリンダ20からラック16に作用
する。
【0020】図1に示すように、前記ポンプ42から送
り出される油の圧力が作用することによりトーションバ
ー6のねじれを規制する規制手段45が設けられてい
る。この規制手段45は、出力軸3に形成された複数の
挿入孔52に、出力軸3の径方向に沿って移動可能に挿
入されたプランジャ53を有する。各プランジャ53の
先端は入力軸2の外周に当接されている。各プランジャ
53の図中上下位置において、出力軸3とバルブハウジ
ング7との間を油密状にシールするシール部材55、5
6が設けられている。これにより、両シール部材55、
56の軸方向間が油室57とされている。この油室57
は前記ポンプポート34にバルブ装置60を介し接続さ
れる。これにより、油圧が各プランジャ53に作用する
と、各プランジャ53は出力軸3の径方向内方に移動し
て入力軸2を押し付け、入力軸2と出力軸3との相対回
転を規制する。
【0021】そのバルブ装置60は、図2にも示すよう
に、バルブハウジング7に形成された挿入孔63と、こ
の挿入孔63に挿入されたスリーブ61と、このスリー
ブ61に同軸中心に回転可能に挿入されたスプール62
とを備えている。その挿入孔63と制御バルブ30のポ
ンプポート34とを連通する圧油供給路64と、その挿
入孔63と制御バルブ30のタンクポート36とを連通
する圧油排出路65と、その挿入孔63と前記規制手段
45の油室57とを連通する圧油導入路66とが、バル
ブハウジング7に形成されている。また、図3に示すよ
うに、その圧油排出路65と挿入孔63の内部とを連通
するドレン流路83がバルブハウジング7に形成されて
いる。
【0022】図2、図4に示すように、そのスリーブ6
1の外周に、その圧油供給路64に連通する第1周溝7
0と、その圧油導入路66に連通する第2周溝72とが
形成され、その第1周溝70とスリーブ61の内部とを
連通する第1油路73と、その第2周溝72とスリーブ
61の内部とを連通する第2油路75とがスリーブ61
に形成されている。また、そのスプール62に径方向に
沿う第3油路77が形成されている。そのスリーブ61
の内周における第1油路73の開口73aと、そのスプ
ール62の外周における第3油路77の開口77aと
は、前述の図7の(3)に示すように径方向視円形とさ
れ、両開口73a、77aの重なり部分が圧油の絞り部
とされ、この絞り部の流路面積がスプール62のスリー
ブ61に対する回転により可変とされている。その第1
油路73のスリーブ側開口73aの中心位置と第3油路
77のスプール側開口77aの中心位置とが、図2、図
7の(3)に示すように、スプール62とスリーブ61
の相対回転軸の軸方向に互いにずれている。また、その
スプール62に、第3油路77とスプール62の軸方向
一端外方とを連通する軸方向孔78が形成され、この軸
方向孔78は小径とされることで固定絞りを構成する。
そのスプール62の軸方向一端外方において、挿入孔6
3に前記圧油排出路65が接続されている。また、スプ
ール62の外周に前記第2油路75に連通する周溝80
が形成され、この周溝80と第3油路77とを連通する
第4油路81がスプール62に形成されている。
【0023】図2に示すように、バルブハウジング7に
ステッピングモータ90が取り付けられている。このモ
ータ90の出力軸はスプール62の軸心に平行とされ、
その出力軸に取り付けられたピニオン91に噛み合う減
速用ギヤ92に、スプール62に取り付けられた減速用
ギヤ93が噛み合う。そのモータ90は車速センサを備
えた制御装置94により制御される。
【0024】図4の(1)は低速あるいは停車状態を示
し、この状態では第1油路73のスリーブ側開口73a
と第3油路77のスプール側開口77aとの重なり部分
である絞り部は全閉とされ、ポンプポート34に連通す
る圧油供給路64と規制手段45の油室57に連通する
圧油導入路66との間はスプール62により閉鎖されて
いる。よって、規制手段45のプランジャ53が入力軸
2を押し付けることはないため、入力軸2と出力軸3と
の相対回転は規制されない。これにより、操舵入力トル
クに対する操舵補助力を発生させる油圧の増加割合を大
きくし、操舵の高応答性を満足させている。
【0025】図4の(2)、図7の(3)に示すよう
に、車両速度が増加するとステッピングモータ90の回
転ステップが大きくなり、スプール62のスリーブ61
に対する相対回転によりスリーブ側開口73aとスプー
ル側開口77aとの重なり部分である絞り部の流路面積
が増加する。これにより、車速が増加するに従い規制手
段45のプランジャ53が入力軸2を押し付けるための
油圧が大きくなり、操舵抵抗によるトーションバー6の
ねじれの阻止力が大きくなり、操舵抵抗が大きくなって
も入力軸2と出力軸3との相対回転は規制されるため、
操舵入力トルクに対する操舵補助力を発生させる油圧の
増加割合が小さくなり、操舵の安定性が満足される。
【0026】上記構成によれば、スプール62とスリー
ブ61との相対回転角度が大きくなっても、スリーブ側
開口73aの中心とスプール側開口77aの中心とは相
対回転軸の軸方向に互いにずれているので、両開口の中
心位置が相対回転軸の軸方向に関し互いに一致する場合
に比べ、両開口73a、77aは互いの中心から離れた
位置で重なる。これにより、スリーブ61とスプール6
2との単位相対回転量当たりのスリーブ側開口73aと
スプール側開口77aとの重なり部分である絞り部の流
路面積変化量を小さくすることができる。よって、ステ
ッピングモータ90の1ステップ当たりのスプール62
の回転角度が大きくても、その1ステップ当たりの絞り
部の流路面積変化量が小さくなることで、車速の変化に
より操舵補助力が急激に変化するのを防止でき、操舵フ
ィーリングが低下するという問題はなく、しかも、ステ
ッピングモータ90の減速比を大きくする必要がないの
で装置が大型化することもない。
【0027】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例ではスプール62を車
速に応じ回転制御したが、舵角等の他の運転条件に応じ
制御してもよい。また、油圧パワーステアリング装置に
用いられるバルブ装置に限らず、絞り部の流路面積がス
リーブとスプールとの相対回転により可変とされるバル
ブ装置であれば本発明を適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明のバルブ装置によれば、装置を大
型化することなくスプールとスリーブとの単位相対回転
量当たりの絞り部の流路面積変化量を小さくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置
の断面図
【図2】図1のII‐II断面図
【図3】図2のIII‐III断面図
【図4】(1)は本発明の実施例の調節バルブの低速状
態での横断面図、(2)はその調節バルブの高速状態で
の横断面図
【図5】本発明の実施例の制御バルブの要部の横断面図
【図6】入力トルクと油圧との関係を示す図
【図7】本発明の作用説明図
【図8】スプールのスリーブに対する回転角度と絞り部
の面積との関係を示す図
【図9】従来の油圧パワーステアリング装置の平断面図
【符号の説明】
60 バルブ装置 61 スリーブ 62 スプール 73 第1油路 73a 開口 77 第3油路 77a 開口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブと、このスリーブに同軸中心に
    相対回転可能に挿入されるスプールとを備え、そのスリ
    ーブとスプールとにそれぞれ油路が形成され、そのスリ
    ーブの内周における油路の開口とスプールの外周におけ
    る油路の開口との重なり部分が圧油の絞り部とされ、こ
    の絞り部の流路面積がスリーブとスプールとの相対回転
    により可変とされ、ステッピングモータによりスプール
    がスリーブに対して相対回転するように駆動されるバル
    ブ装置において、そのスリーブ側開口の中心位置とスプ
    ール側開口の中心位置とは前記相対回転軸の軸方向に互
    いにずれていることを特徴とするバルブ装置。
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