JPH08192760A - 油圧パワーステアリング装置用制御弁およびその製造方法 - Google Patents

油圧パワーステアリング装置用制御弁およびその製造方法

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JPH08192760A
JPH08192760A JP2619195A JP2619195A JPH08192760A JP H08192760 A JPH08192760 A JP H08192760A JP 2619195 A JP2619195 A JP 2619195A JP 2619195 A JP2619195 A JP 2619195A JP H08192760 A JPH08192760 A JP H08192760A
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Hiroto Sasaki
裕人 佐々木
Osamu Sano
修 佐野
Hideyuki Yamane
英之 山根
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 筒状の第1バルブ部材側24の凹部の軸方向
に沿う縁と、その第1バルブ部材24に挿入される第2
バルブ部材25側の凹部P、Tの軸方向に沿う縁との間
が、両バルブ部材24、25の相対回転により開度が変
化する絞り部とされる。その絞り部の開度変化により操
舵補助力発生用油圧アクチュエータに作用する油圧が制
御される。その第2バルブ部材側凹部の一部は圧油排出
用凹部Tとされ、その圧油排出用凹部Tの少なくとも一
端から軸方向外方に延びる延長凹部38を介し、圧油排
出用凹部Tに導入される油がタンクに還流される。その
圧油排出用凹部Tに導入された油を、延長凹部38から
排出されるまでに絞る複数の絞り部δ1、δ2が設けら
れている。 【効果】 エネルギーロスを大きくすることなくキャビ
テーションに基づき発生する音を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧パワーステアリン
グ装置の操舵補助力発生用油圧アクチュエータに作用す
る油圧を制御するロータリー式の油圧制御弁とその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧パワーステアリング装置用制御弁と
して、筒状の第1バルブ部材と、この第1バルブ部材に
相対回転可能に挿入される第2バルブ部材とを備え、そ
の第1バルブ部材の内周と第2バルブ部材の外周とに軸
方向に沿う複数の凹部が周方向に間隔をおいて形成さ
れ、その第1バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁と第2
バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁との間が両バルブ部
材の相対回転により開度が変化する絞り部とされ、その
絞り部の開度変化により操舵補助力発生用油圧アクチュ
エータに作用する油圧を制御するものが用いられてい
る。
【0003】そのような制御弁に流入した圧油は、アク
チュエータに供給するもの以外はタンクに還流させる必
要がある。そのため、図8に示すように、その第2バル
ブ部材101側の凹部の一部が圧油排出用凹部102と
され、その圧油排出用凹部102の両端から軸方向外方
に延びる延長凹部103、104が第2バルブ部材10
1の外周に形成され、その圧油排出用凹部102に導入
された油を延長凹部103を介しタンクに還流する制御
弁が用いられている(特開昭54‐64334号公
報)。
【0004】その圧油排出用凹部102と延長凹部10
3、104とは、半径Rの回転カッター105を図中破
線矢印Eで示すように第2バルブ部材101の径方向と
軸方向とに移動させることで形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような制御弁に
おいては、第1バルブ部材106の端部内周と延長凹部
103との間の隙間が絞り部δとされ、圧油排出用凹部
102に導入された油はその絞り部δにおいて一度絞ら
れた後に延長凹部103から排出される。
【0006】その絞り部δの上流側と下流側との間で油
の圧力差が大きいとキャビテーションに基づき発生する
音が大きくなり、その圧力差が小さいとエネルギーロス
が大きくなるという問題がある。
【0007】また、圧油排出用凹部102と延長凹部1
03、104とを回転カッター105の軸方向移動によ
り形成するのに時間を要するという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決することのでき
る油圧パワーステアリング装置用制御弁とその製造方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状の第1バ
ルブ部材と、この第1バルブ部材に相対回転可能に挿入
される第2バルブ部材とを備え、その第1バルブ部材の
内周と第2バルブ部材の外周とに軸方向に沿う複数の凹
部が周方向に間隔をおいて形成され、その第1バルブ部
材側凹部の軸方向に沿う縁と第2バルブ部材側凹部の軸
方向に沿う縁との間が両バルブ部材の相対回転により開
度が変化する絞り部とされ、その絞り部の開度変化によ
り操舵補助力発生用油圧アクチュエータに作用する油圧
が制御され、その第2バルブ部材側凹部の一部は圧油排
出用凹部とされ、その圧油排出用凹部の少なくとも一端
から軸方向外方に延びる延長凹部が第2バルブ部材の外
周に形成され、その圧油排出用凹部に導入される油が延
長凹部を介しタンクに還流される油圧パワーステアリン
グ装置用制御弁において、その圧油排出用凹部に導入さ
れた油を、延長凹部から排出されるまでに絞る複数の絞
り部が設けられていることを特徴とする。
【0010】各圧油排出用凹部の底面と、その圧油排出
用凹部の少なくとも一端から軸方向外方に延びる延長凹
部の底面とは、幅と曲率とが等しく各曲率中心が第2バ
ルブ部材の軸方向に沿って並列する複数の円弧面により
構成され、相隣接する円弧面の境界と第1バルブ部材の
内周との間が前記絞り部の少なくとも一つとされている
のが好ましい。この際、その円弧面の曲率半径と同一半
径の回転カッターを第2バルブ部材の径方向に移動させ
ることで、前記各第2バルブ部材側凹部を形成するのが
好ましい。また、第1バルブ部材の端部内周と延長凹部
との間の隙間により構成される絞り部の開度を、第2バ
ルブ部材の軸方向位置を変化させることで調節するのが
好ましい。
【0011】
【発明の作用および効果】本発明の構成によれば、圧油
排出用凹部に導入された油は延長凹部から排出されるま
でに複数の絞り部において絞られるので、単一の絞り部
において絞られる場合に比べ、トータルの圧力差を小さ
くすることなく各絞り部における上流側と下流側との圧
力差を小さくできる。これにより、エネルギーロスを大
きくすることなくキャビテーションに基づき発生する音
を低減できる。また、その絞り部の一つを第1バルブ部
材の端部内周と延長凹部との間の隙間により構成する場
合、第2バルブ部材の軸方向位置を変化させることで、
その絞り部の開度を調節でき、その開度を大きくするこ
とでキャビテーションに基づき発生する音を低減でき、
その開度を小さくすることでエネルギーロスを低減でき
る。
【0012】その圧油排出用凹部の底面と延長凹部の底
面とを、幅と曲率とが等しく各曲率中心が第2バルブ部
材の軸方向に沿って並列する複数の円弧面により構成す
ることで、相隣接する円弧面は互いの境界に向かうに従
い第1バルブ部材の内周に向かう。これにより、その境
界と第1バルブ部材の内周との間を前記絞り部の少なく
とも一つとすることができる。しかも、その円弧面の曲
率半径と同一半径の回転カッターを第2バルブ部材の径
方向に移動させるだけで各第2バルブ部材側凹部を形成
することができ、回転カッターの径方向移動と軸方向移
動とにより形成する場合に比べ、切削加工量を少なくし
て切削加工の際のサイクルタイムを短くできる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0014】図1に示すラックピニオン式油圧パワース
テアリング装置1は、操舵用ハンドル(図示省略)に連
結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー3
を介し連結される出力軸4とを備える。そのトーション
バー3は入力軸2の内周孔2a内においてピン5を介し
入力軸2に連結され、また、セレーション6を介し出力
軸4に連結される。その出力軸4にピニオン7が形成さ
れ、このピニオン7に噛み合うラック8が操舵用車輪
(図示省略)に連結される。その入力軸2の外周はベア
リング9aおよびブッシュ9bを介しバルブハウジング
10aに支持されている。その出力軸4はベアリング1
2、13を介しラックハウジング10bに支持されてい
る。その入力軸2の操舵による回転がトーションバー3
を介しピニオン7に伝達されてラック8が車両幅方向に
移動し、このラック8の移動により車輪が操舵される。
なお、その入力軸2の一端にハンドルシャフトとの連結
用自在継手(図示省略)が嵌合され、その自在継手に挿
通される図中破線で示す回り止めピンPとの係合用凹部
2fが設けられている。その凹部2fの軸方向長さはピ
ンPの径よりも大きくされている。また、その入出力軸
2、4とバルブハウジング10aとの間にオイルシール
14、15が設けられている。また、そのラック8を支
持するサポートヨーク16が設けられ、このサポートヨ
ーク16はバネ17の弾性力によりラック8に押し付け
られている。
【0015】操舵補助力を付与する油圧アクチュエータ
として油圧シリンダ18が設けられている。その油圧シ
リンダ18は、ラックハウジング10bにより構成され
るシリンダチューブ19と、ラック8に一体に形成され
たピストン20とを備え、そのピストン20により仕切
られる一対の油室21、22が形成されている。各油室
21、22にロータリー式油圧制御弁23が接続されて
いる。その制御弁23は、筒状の第1バルブ部材24
と、この第1バルブ部材24に相対回転可能に挿入され
る第2バルブ部材25とを備えている。その第1バルブ
部材24は、筒状の本体部24aと、この本体部24a
の内周両端に圧入されることで軸方向に関し離れる一対
の環状部24b、24cとを有する。その本体部24a
に形成されたピン挿通孔に挿入されるピン26が出力軸
4に挿通されることで、第1バルブ部材24は出力軸4
と同行回転する。その第2バルブ部材25は入力軸2の
外周に一体に形成されることで入力軸2と同行回転す
る。
【0016】両環状部24b、24cの間において、図
2に示すように、第1バルブ部材24の内周と第2バル
ブ部材25の外周とに軸方向に沿う複数の凹部が周方向
等間隔に形成されている。その第1バルブ部材側凹部
は、互いに周方向等間隔に位置する3つの右操舵用凹部
Rと、互いに周方向等間隔に位置する3つの左操舵用凹
部Lとで構成される。その第2バルブ部材側凹部は、互
いに周方向等間隔に位置する3つの圧油供給用凹部P
と、互いに周方向等間隔に位置する3つの圧油排出用凹
部Tとで構成される。各右操舵用凹部Rと各左操舵用凹
部Lとは周方向に交互に配置され、各圧油供給用凹部P
と各圧油排出用凹部Tとは周方向に交互に配置される。
【0017】図1、図2に示すように、各右操舵用凹部
Rは、第1バルブ部材24に形成された流路31からバ
ルブハウジング10aに形成された右操舵用ポート32
を介し油圧シリンダ18の一方の油室21に通じる。各
左操舵用凹部Lは、第1バルブ部材24に形成された流
路33からバルブハウジング10aに形成された左操舵
用ポート34を介し油圧シリンダ18の他方の油室22
に通じる。各圧油供給用凹部Pは、第1バルブ部材24
に形成された流路35からバルブハウジング10aに形
成された入口ポート36を介しポンプ37に通じる。各
圧油排出用凹部Tそれぞれは、第2バルブ部材25の外
周に形成された延長凹部38とバルブハウジング10a
に形成された出口ポート40を介しタンク41に通じ
る。これにより、そのポンプ37、タンク41、及び油
圧シリンダ18の各油室21、22が、第1バルブ部材
24と第2バルブ部材25の内外周間の弁間流路を介し
通じる。また、その弁間流路において、第1バルブ部材
側凹部の軸方向に沿う縁と第2バルブ部材側凹部の軸方
向に沿う縁との間は、両バルブ部材24、25の相対回
転により開度が変化する絞り部A、B、C、Dとされ
る。その絞り部A、B、C、Dの開度変化により油圧シ
リンダ18に作用する油圧が制御される。
【0018】図2は操舵していない状態での両バルブ部
材24、25の相対位置を示し、この状態においては各
圧油供給用凹部Pと各圧油排出用凹部Tとが全ての絞り
部A、B、C、Dを介し連通するため、ポンプ37から
供給される圧油は直接タンク41へ還流し操舵補助力は
発生しない。その操舵補助力が発生しない状態から右方
へ操舵すると、車輪が路面から受ける操舵抵抗に応じト
ーションバー3は捩じれ、両バルブ部材24、25が相
対回転する。その結果、各右操舵用凹部Rと各圧油供給
用凹部Pとの間の絞り部Aの開度および各左操舵用凹部
Lと各圧油排出用凹部Tとの間の絞り部Bの開度が大き
くなり、各右操舵用凹部Rと各圧油排出用凹部Tとの間
の絞り部Cの開度および各左操舵用凹部Lと各圧油供給
用凹部Pとの間の絞り部Dの開度が小さくなる。これに
より、ポンプ37から油圧シリンダ18の一方の油室2
1へ圧油が供給され、油圧シリンダ18の他方の油室2
2よりタンク41へ圧油が還流され、車両の右方への操
舵補助力が操舵抵抗に応じラック8に作用する。また、
操舵補助力が発生しない状態から左方へ操舵すると、各
絞り部A、B、C、Dの開度は右方へ操舵した場合と逆
に変化するので、車両の左方への操舵補助力が操舵抵抗
に応じラック8に作用する。
【0019】図1、図3、図4に示すように、前記各延
長凹部38は、各圧油排出用凹部Tそれぞれの一端から
軸方向外方(図において上方)に延びる第1部分38a
と、圧油排出用凹部Tの他端から軸方向外方(図におい
て下方)に延びる第2部分38bとを有する。各第1部
分38aの端部は、第1バルブ部材24の上方まで至る
ことで第1バルブ部材24の上方空間51に通じ、その
上方空間51に通じる前記出口ポート40を介しタンク
41に接続される。各第2部分38bの端部は、第2バ
ルブ部材25の先端にまで至ることで第1バルブ部材2
4の下方の内部漏れ油の貯留空間52に通じ、これによ
り、その空間52はタンク41に接続される。なお、第
2バルブ部材25の先端よりも入力軸2の軸方向外方側
(図において下方側)において、入力軸2の外周に一対
の互いに平行な平坦面2dが形成され、各平坦面2dが
出力軸4の内周面4dに当接することで両バルブ部材2
4、25の相対回転量が過大になるのが防止され、トー
ションバー3の破損が防止される。また、その平坦面2
dよりも入力軸2の軸方向外方側は小径部2eとされ、
この小径部2eに前記ブッシュ9bが嵌合される。
【0020】図3、図4に示すように、各圧油排出用凹
部Tの底面と、その圧油排出用凹部Tの少なくとも一端
から軸方向外方に延びる延長凹部38の底面とは、幅と
曲率とが等しく各曲率中心O1、O2、O3が第2バル
ブ部材25の軸方向に沿って等間隔に並列する3つの円
弧面61、62、63により構成される。すなわち、各
圧油排出用凹部Tの中央部分の底面は第1円弧面61に
より構成され、各圧油排出用凹部Tの図中上方側部分の
底面と各延長凹部38の第1部分38aの底面とは第2
円弧面62により構成され、各圧油排出用凹部Tの図中
下方側部分の底面と各延長凹部38の第2部分38bの
底面とは第3円弧面63により構成される。その第1円
弧面61と第2円弧面62との境界64と第1バルブ部
材24の内周との間が、圧油排出用凹部Tに導入された
油を延長凹部38から排出されるまでに絞る第1絞り部
δ1とされている。また、第1バルブ部材24の端部内
周と延長凹部38の第1部分38aとの間の隙間が第2
絞り部δ2とされている。これにより、圧油排出用凹部
Tに導入されて図3中破線矢印Gで示すように流れる油
は、延長凹部38の第1部分38aから排出されるまで
に第1絞り部δ1と第2絞り部δ2とにおいて絞られ
る。なお、第1円弧面61と第3円弧面63との境界6
5と第1バルブ部材24の内周との間は、第1バルブ部
材24の下方の内部漏れ油の貯留空間52に通じるた
め、タンク41に還流される油が絞られることはない。
【0021】各圧油供給用凹部Pの底面は第4円弧面6
6により構成される。その第4円弧面66の幅と曲率と
は上記各円弧面61、62、63に等しく、また、その
第4円弧面66の曲率中心O4と第1円弧面61の曲率
中心O1とは入力軸2の軸心を中心とする同一円上に位
置する。
【0022】各圧油排出用凹部T、延長凹部38および
圧油供給用凹部Pは、上記各円弧面61、62、63、
66の曲率半径Rと同一半径の回転カッター70を、図
中破線矢印Fで示すように第2バルブ部材25の径方向
に移動させることで形成される。
【0023】上記構成によれば、圧油排出用凹部Tに導
入された油は延長凹部38から排出されるまでに先ず第
1絞り部δ1において絞られ、しかる後に第2絞り部δ
2において絞られるので、単一の絞り部において絞られ
る場合に比べ、トータルの圧力差を小さくすることなく
各絞り部δ1、δ2における上流側と下流側との圧力差
を小さくできる。これにより、エネルギーロスを大きく
することなくキャビテーションに基づき発生する音を低
減できる。また、圧油排出用凹部Tの底面と延長凹部3
8の底面とを構成する相隣接する円弧面61、62は、
互いの境界64に向かうに従い第1バルブ部材24の内
周に向かうので、その境界64と第1バルブ部材24の
内周との間を絞り部δ1とすることができる。しかも、
その円弧面61、62の曲率半径Rと同一半径の回転カ
ッター70を第2バルブ部材25の径方向に移動させる
だけで各第2バルブ部材側凹部P、T、38を形成する
ことができ、回転カッターの径方向移動と軸方向移動と
により形成する場合に比べ、切削加工量を少なくして切
削加工の際のサイクルタイムを短くできる。
【0024】また、上記実施例の第2絞り部δ2は、第
1バルブ部材24の端部内周と延長凹部38の第1部分
38aとの間の隙間により構成され、その隙間は入力軸
2と一体の第2バルブ部材25の軸方向位置に応じ変化
する。よって、ピン5を介し入力軸2とトーションバー
3とを連結するのに先立ち、入力軸2の軸方向位置を変
化させることで第2絞り部δ2の開度を調節できる。例
えば、キャビテーションに基づき発生する音が過大な場
合や静粛性が要求される高級車の場合は、図5に示すよ
うに第2絞り部δ2の開度を大きくして音を低減した
り、軽自動車のようにエネルギー効率の向上が要求され
る場合は、図1に示すように第2絞り部δ2の開度を小
さくしてエネルギーロスを低減することができる。な
お、その入力軸2の軸方向位置が変化しても、その入力
軸2の一端に連結されるハンドルシャフトとの連結用自
在継手の位置は変化しないので、前記係合用凹部2fの
軸方向長さは前記回り止めピンPの径よりも大きくさ
れ、入力軸2の軸方向位置が変化した場合でも係合用凹
部2fと抜け止めピンPとは係合可能とされている。
【0025】図6、図7は変形例を示す。上記実施例と
の相違は、回り止めピンPと係合用凹部2fとの係合に
代えて、入力軸2の一端にスプライン2″が形成され、
そのスプライン2″を介しハンドルシャフトとの連結用
自在継手が入力軸2に嵌合される点にある。これによ
り、上記実施例と同様に、図7に示すように第2絞り部
δ2の開度を大きくして音を低減したり、図6に示すよ
うに第2絞り部δ2の開度を小さくしてエネルギーロス
を低減することができる。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、本発明をボールスクリュー式油圧
パワーステアリング装置の制御弁に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置
の第2絞り部の開度を小さくした状態での縦断面図
【図2】その実施例の制御弁の横断面図
【図3】その実施例の第2バルブ部材の部分縦断面図
【図4】その実施例の第2バルブ部材の部分側面図
【図5】その実施例の油圧パワーステアリング装置の第
2絞り部の開度を大きくした状態での縦断面図
【図6】本発明の変形例の油圧パワーステアリング装置
の第2絞り部の開度を小さくした状態での縦断面図
【図7】その変形例の油圧パワーステアリング装置の第
2絞り部の開度を大きくした状態での縦断面図
【図8】従来の第2バルブ部材の部分縦断面図
【符号の説明】
18 油圧シリンダ 24 第1バルブ部材 25 第2バルブ部材 38 延長凹部 61 第1円弧面 62 第2円弧面 63 第3円弧面 70 回転カッター R 右操舵用凹部 L 左操舵用凹部 P 圧油供給用凹部 T 圧油排出用凹部 A、B、C、D 絞り部 δ1 第1絞り部 δ2 第2絞り部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の第1バルブ部材と、この第1バル
    ブ部材に相対回転可能に挿入される第2バルブ部材とを
    備え、その第1バルブ部材の内周と第2バルブ部材の外
    周とに軸方向に沿う複数の凹部が周方向に間隔をおいて
    形成され、その第1バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁
    と第2バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁との間が両バ
    ルブ部材の相対回転により開度が変化する絞り部とさ
    れ、その絞り部の開度変化により操舵補助力発生用油圧
    アクチュエータに作用する油圧が制御され、その第2バ
    ルブ部材側凹部の一部は圧油排出用凹部とされ、その圧
    油排出用凹部の少なくとも一端から軸方向外方に延びる
    延長凹部が第2バルブ部材の外周に形成され、その圧油
    排出用凹部に導入される油が延長凹部を介しタンクに還
    流される油圧パワーステアリング装置用制御弁におい
    て、その圧油排出用凹部に導入された油を、延長凹部か
    ら排出されるまでに絞る複数の絞り部が設けられている
    油圧パワーステアリング装置用制御弁。
  2. 【請求項2】 各圧油排出用凹部の底面と、その圧油排
    出用凹部の少なくとも一端から軸方向外方に延びる延長
    凹部の底面とは、幅と曲率とが等しく各曲率中心が第2
    バルブ部材の軸方向に沿って並列する複数の円弧面によ
    り構成され、相隣接する円弧面の境界と第1バルブ部材
    の内周との間が前記絞り部の少なくとも一つとされてい
    る請求項1に記載の油圧パワーステアリング装置用制御
    弁。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の油圧パワーステアリン
    グ装置用制御弁を製造するに際し、前記円弧面の曲率半
    径と同一半径の回転カッターを第2バルブ部材の径方向
    に移動させることで、前記各第2バルブ部材側凹部を形
    成することを特徴とする油圧パワーステアリング装置用
    制御弁の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の油圧パワーステアリン
    グ装置用制御弁を製造するに際し、第1バルブ部材の端
    部内周と延長凹部との間の隙間により構成される絞り部
    の開度を、第2バルブ部材の軸方向位置を変化させるこ
    とで調節することを特徴とする油圧パワーステアリング
    装置用制御弁の製造方法。
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KR100764195B1 (ko) * 2001-07-06 2007-10-05 주식회사 만도 동력조향장치의 유압제어밸브
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