JP3664515B2 - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、操舵抵抗に応じて操舵補助力を付与することのできる油圧パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
操舵補助力発生用油圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータに作用する油圧を操舵抵抗に応じ制御する制御弁とを備え、操舵抵抗が大きくなると油圧アクチュエータの高圧側の油圧を大きくして操舵補助力を付与する油圧パワーステアリング装置が従来より用いられている。
【0003】
そのような油圧制御弁として、操舵抵抗に応じて相対回転する第1バルブ部材と第2バルブ部材とを有し、両バルブ部材の相対回転角度に応じて流路面積が変化する複数の絞り部が設けられ、各絞り部を、操舵方向と操舵抵抗とに応じた操舵補助力を付与できるように、ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧アクチュエータとを接続する油路に配置したものが用いられている。
【0004】
そのような油圧パワーステアリング装置において、操舵抵抗の大きな据え切り時や低速走行時は、小さな操舵入力トルクで大きな操舵補助力を得られるようにし、大きな操舵補助力を必要とする場合の操舵力を軽減している。また、操舵抵抗の小さな高速走行時は、操舵入力トルクに対する操舵補助力の増加割合を小さくして操舵の安定性を満足させることが図られている。すなわち、その制御弁の絞り部を第1の組と第2の組とに組分けし、第2の組に属する絞り部とタンクとの間の油路に、車速に応じ自身の絞り部の流路面積を変化させる可変絞り弁を設けることが提案されている。従来、その可変絞り弁の流路面積を車速等に応じ変化させるため、その可変絞り弁はソレノイドバルブとされ、車速センサと制御装置により電子制御されている(特開平2‐306878号公報において)。
【0005】
すなわち、その第2の組に属する絞り部の閉鎖角度(本件発明において「閉鎖角度」とは、操舵抵抗のない状態にある絞り部を全閉するのに要する両バルブ部材の相対回転角度をいう。なお、実際の絞り部は、最も絞った状態において全閉となる必要はなく、機能上差し支えのない範囲で流路面積を有していてもよい。)は、第1の組に属する絞り部の閉鎖角度よりも大きくされている。その可変絞り弁の絞り部の流路面積は、高速になると大きくなり、低速になると小さくなる。
【0006】
これにより、据え切り時や低速走行時にあっては、第1の組に属する絞り部の流路面積変化のみに応じて操舵補助力発生用油圧アクチュエータに作用する油圧を制御できるので、たとえ操舵抵抗が小さく両バルブ部材の相対回転角度が小さくても、絞り部の流路面積が小さくなる。よって、操舵抵抗に対応する操舵入力トルクが小さくても、操舵補助力を発生させるための油圧が大きくなり、大きな操舵補助力を必要とする場合の操舵力を軽減できる。一方、高速走行時にあっては、第1の組に属する絞り部の流路面積変化と第2の組に属する絞り部の流路面積変化の両方に応じて油圧アクチュエータに作用する油圧を制御できるので、操舵抵抗が大きく大きな操舵補助力が必要とならない限り、絞り部の流路面積は大きく保持される。よって、操舵入力トルクに対する油圧アクチュエータの高圧側油圧の増加割合は小さく、操舵の安定性を満足させることができる。すなわち、車速に応じた複数の操舵特性が得られる。
【0007】
また、操舵補助力発生用油圧アクチュエータと油圧制御弁とを備え、その制御弁は操舵抵抗に応じて相対回転する第1バルブ部材と第2バルブ部材とを有し、両バルブ部材の相対回転角度に応じて流路面積が変化する複数の絞り部が設けられ、各絞り部は、操舵方向と操舵抵抗とに応じた操舵補助力を付与できるように、ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧アクチュエータとを接続する油路に配置されている油圧パワーステアリング装置において、電子制御を行なうことなく、低速走行時において操舵補助力を大きくし、高速走行時において操舵の安定性を満足させることを図ったものが提案されている(特開平3‐295763号公報参照)。
【0008】
すなわち、ポンプと制御弁との間にバイパス路を設け、そのバイパス路に可変絞り弁を設け、その可変絞り弁を、油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧に応じて変位させることで、その可変絞り弁の絞り部の流路面積を、油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧の増加により減少すると共に油圧の減少により増加するものである。
【0009】
これにより、操舵抵抗が大きくなって油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧が大きくなると、油圧アクチュエータに供給される圧油流量を増加し、操舵補助力を増大させる。一方、操舵抵抗が小さくなって油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧が小さくなると、油圧アクチュエータに供給される圧油流量を減少し、操舵の安定性を満足させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、電子制御により可変絞り弁の流路面積を車速に応じ変化させる従来例では、その電子制御のための構造が複雑になって高価なものになる。
【0011】
また、ポンプと制御弁との間のバイパス路に設けた可変絞り弁の絞り部の流路面積を、油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧に応じて変化させる従来例では、制御弁の全絞り部の閉鎖角度は一定である。そのため、据え切り時や低速走行時に必要な大きな操舵補助力を得る時の操舵入力トルクを小さくすると、大きな操舵補助力を必要としない操舵入力トルクの小さい範囲でも油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧の増加割合が大きくなり、高速走行時の操舵の安定性を十分に満足することができない。また、高速走行時の操舵の安定性を満足させるために、据え切り時や低速走行時に必要な大きな操舵補助力を得る時の操舵入力トルクを大きくすると、大きな操舵補助力を必要とする場合の操舵力を軽減できない。さらに、油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧が低下すると、制御弁に供給される圧油流量が減少するため、操舵入力に対する応答が不安定になり、適正な操舵補助力を得られない。
【0012】
本発明は、上記課題を解決できる油圧パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の油圧パワーステアリング装置は、操舵補助力発生用の油圧アクチュエータと油圧制御弁とを備え、その制御弁は操舵抵抗に応じて相対回転する第1バルブ部材と第2バルブ部材とを有し、両バルブ部材の相対回転角度に応じて流路面積が変化する複数の絞り部が設けられ、各絞り部は、操舵方向と操舵抵抗とに応じた操舵補助力を付与できるように、ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧アクチュエータとを接続する油路に配置され、各絞り部は第1の組と第2の組とに組分けされ、第2の組に属する絞り部の少なくとも一部の閉鎖角度は第1の組に属する絞り部の閉鎖角度よりも大きくされ、その第1の組に属する絞り部とタンクとの間の油路と、第2の組に属する絞り部とタンクとの間の油路の中で、後者の油路にのみ可変絞り弁が設けられ、その可変絞り弁は、油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧に応じて変位するスプールを有し、その可変絞り弁の絞り部の流路面積は、油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧の増加により減少すると共に油圧の減少により増加することを特徴とする。その油圧アクチュエータの高圧側の油圧が設定圧力よりも小さい時に、その油圧を第1の組に属する絞り部と第2の組に属する絞り部の両方の流路面積変化に応じて制御でき、その設定圧力以上の時に、その油圧を第1の組に属する絞り部の流路面積変化のみに応じて制御できるように、その可変絞り弁の絞り部の流路面積が変化するのが好ましい。
【0014】
【発明の作用および効果】
本発明の構成によれば、操舵が行なわれていない時は、第1バルブ部材と第2バルブ部材との間の絞り部は全て開かれ、ポンプから制御バルブに流入する油はタンクに還流し、操舵補助力は発生しない。操舵によって生じる抵抗により両バルブ部材が相対回転し、その相対回転角度に応じて制御弁の各絞り部の流路面積が変化することで、その操舵抵抗に応じて油圧アクチュエータの高圧側に供給される圧油の圧力が増加し、操舵抵抗に対応する操舵入力トルクに応じた操舵補助力が発生する。
【0015】
高車速時においては、操舵抵抗は小さく両バルブ部材の相対回転角度が小さいので、油圧アクチュエータの高圧側の油圧は小さい。そのため、可変絞り弁の絞り部の流路面積は大きくなる。この場合は、その油圧アクチュエータに作用する油圧を、第1の組に属する絞り部の流路面積変化だけでなく、第2の組に属する絞り部の流路面積変化に応じても制御でき、その第2の組に属する少なくとも一部の絞り部は第1の組に属する絞り部よりも閉鎖角度が大きい。これにより、操舵抵抗が大きく大きな操舵補助力が必要とならない限り、制御弁の絞り部の流路面積は大きく保持される。よって、操舵入力トルクに対する油圧アクチュエータの高圧側の油圧の増加割合を小さくし、操舵の安定性を満足させることができる。
【0016】
据え切り時や低車速時においては、操舵抵抗は大きく両バルブ部材の相対回転角度が大きいので、油圧アクチュエータの高圧側に供給される圧油の圧力は大きい。そのため、可変絞り弁の絞り部の流路面積は小さくなる。この場合は、油圧アクチュエータに作用する油圧を、閉鎖角度の小さな第1の組に属する絞り部の流路面積変化のみに応じて制御できる。これにより、据え切り等のために必要とされる大きな操舵補助力に対応する値まで油圧シリンダの高圧側の油圧を大きくする時の操舵入力トルクを小さくし、大きな操舵補助力を必要とする場合の操舵力を軽減できる。
【0017】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0018】
図1に示すラックピニオン式油圧パワーステアリング装置1は、車両のハンドル(図示省略)に連結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー6を介し連結される出力軸3を備えている。そのトーションバー6は、ピン4により入力軸2に連結され、セレーション5により出力軸3に連結されている。その入力軸2は、ベアリング8を介しバルブハウジング7により支持され、また、ベアリング12を介し出力軸3により支持されている。その出力軸3はベアリング10、11を介しラックハウジング9により支持されている。その出力軸3にピニオン15が形成され、このピニオン15に噛み合うラック16に操舵用車輪(図示省略)が連結される。これにより、操舵による入力軸2の回転は、トーションバー6を介してピニオン15に伝達され、このピニオン15の回転によりラック16は車両幅方向に移動し、このラック16の移動により車両の操舵がなされる。なお、入出力軸2、3とハウジング7との間にはオイルシール42、43が介在する。また、ラック16を支持するサポートヨーク40がバネ41の弾性力によりラック16に押し付けられている。
【0019】
操舵補助力発生用油圧アクチュエータとして油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シリンダ20は、ラックハウジング9により構成されるシリンダチューブと、ラック16に一体化されるピストン21を備えている。そのピストン21により仕切られる油室22、23に操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油を供給するため、ロータリー式油圧制御弁30が設けられている。
【0020】
その制御弁30は、バルブハウジング7に相対回転可能に挿入されている筒状の第1バルブ部材31と、この第1バルブ部材31に同軸中心に相対回転可能に挿入されている第2バルブ部材32とを備えている。その第1バルブ部材31は出力軸3にピン29により同行回転するよう連結されている。その第2バルブ部材32は入力軸2と一体的に成形され、すなわち入力軸2の外周部により第2バルブ部材32が構成され、第2バルブ部材32は入力軸2と同行回転する。よって、第1バルブ部材31と第2バルブ部材32は、操舵抵抗に応じ前記トーションバー6がねじれることで同軸中心に相対回転する。
【0021】
そのバルブハウジング7に、ポンプ70に接続される入口ポート34と、前記油圧シリンダ20の一方の油室22に接続される第1ポート37と、他方の油室23に接続される第2ポート38と、直接にタンク71に接続される第1出口ポート36と、後述の可変絞り弁60を介しタンク71に接続される第2出口ポート61とが設けられている。各ポート34、36、37、38、61は、その第1バルブ部材31と第2バルブ部材32との内外周間の弁間流路を介し互いに接続されている。
【0022】
すなわち、図2、図3に示すように、第1バルブ部材31の内周に8ケの凹部50a、50b、50cが周方向に関し互いに等間隔に形成され、第2バルブ部材32の外周に8ケの凹部51a、51b、51cが周方向に関し互いに等間隔に形成されている。図3は実線により第2バルブ部材32の展開図を示し、鎖線により第1バルブ部材31に形成された凹部50a、50b、50cを示す。第1バルブ部材31に形成された凹部50a、50b、50cの間に第2バルブ部材32に形成された凹部51a、51b、51cが位置する。
【0023】
その第1バルブ部材31に形成された凹部は、2ケの右操舵用凹部50aと、2ケの左操舵用凹部50bと、4ケの連絡用凹部50cとを構成する。その2ケの右操舵用凹部50aは、第1バルブ部材31に形成された流路53と前記第1ポート37とを介し油圧シリンダ20の右操舵補助力発生用油室22に接続され、互いに周方向に180°離れて配置される。その2ケの左操舵用凹部50bは、第1バルブ部材31に形成された流路54と前記第2ポート38とを介し油圧シリンダ20の左操舵補助力発生用油室23に接続され、互いに周方向に180°離れて配置される。
【0024】
その第2バルブ部材32に形成された凹部は、4ケの圧油供給用凹部51aと、2ケの第1圧油排出用凹部51bと、2ケの第2圧油排出用凹部51cとを構成する。その4ケの圧油供給用凹部51aは、第1バルブ部材31に形成された圧油供給路55と前記入口ポート34とを介しポンプ70に接続され、互いに周方向に90°離れて配置される。その2ケの第1圧油排出用凹部51bは、入力軸2に形成された流路52aから入力軸2とトーションバー6との間を通り、入力軸2に形成された流路52b(図1参照)と第1出口ポート36とを介しタンク71に接続され、互いに周方向に180°離れて配置される。その2ケの第2圧油排出用凹部51cは、第1バルブ部材31に形成された流路59と第2出口ポート61とを介し可変絞り弁60に接続され、互いに周方向に180°離れて配置されている。
【0025】
各第1圧油排出用凹部51bは右操舵用凹部50aと左操舵用凹部50bの間に配置され、各第2圧油排出用凹部51cは連絡用凹部50cの間に配置され、右操舵用凹部50aと連絡用凹部50cとの間および左操舵用凹部50bと連絡用凹部50cとの間に圧油供給用凹部51aは配置される。
【0026】
その第1バルブ部材31に形成された凹部50a、50b、50cの軸方向に沿う縁と第2バルブ部材32に形成された凹部51a、51b、51cの軸方向に沿う縁との間が絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′を構成する。これにより、各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′はポンプ70とタンク71と油圧シリンダ20とを接続する弁間流路27に配置されている。
【0027】
図4に示すように、第2バルブ部材32に形成された凹部51a、51b、51cの軸方向に沿う縁は面取り部とされている。その連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部B′、D′における第2圧油排出用凹部51cの軸方向に沿う縁(図2において△で囲む)の面取り部の幅をW、その他の第2バルブ部材32に形成された凹部の軸方向に沿う縁(図2において○で囲む)の面取り部の幅をW′として、図3、図4に示すように、W>W′とされている。これにより、操舵抵抗のない状態(図3、図4の状態)にある各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′を全閉するのに要する両バルブ部材31、32の相対回転角度(すなわち閉鎖角度)を互いに比較すると、連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部B′、D′の閉鎖角度θrは、他の各絞り部A、A′、B、C、C′、Dの閉鎖角度θsよりも大きい。
【0028】
左右操舵用凹部50a、50bと圧油供給用凹部51aとの間の絞り部A、Cおよび左右操舵用凹部50a、50bと第1圧油排出用凹部51bとの間の絞り部B、Dは第1の組に属し、他の絞り部A′、B′、C′、D′は第2の組に属する。この第2の組に属する連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部B′、D′の閉鎖角度θrは、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの閉鎖角度θsよりも大きい。第2の組に属する圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部A′、C′の閉鎖角度θsは、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの閉鎖角度θsと等しくされている。
【0029】
その入力軸2と出力軸3は、路面から操舵用車輪を介し伝達される抵抗によるトーションバー6のねじれによって相対回転する。その相対回転により第1バルブ部材31と第2バルブ部材32とが相対回転することで、各絞り部A、B、C、D、A′、B′、C′、D′の流路面積が変化し、油圧シリンダ20が操舵方向と操舵抵抗に応じた操舵補助力を発生する。図5は、その油圧回路を示す。
【0030】
すなわち、図3は操舵が行なわれていない状態を示し、両バルブ部材31、32の間の絞り部A、B、C、D、A′、B′、C′、D′は全て開かれ、入口ポート34と各出口ポート36、61とは弁間流路27を介し連通し、ポンプ70から制御バルブ30に流入する油はタンク71に還流し、操舵補助力は発生しない。
【0031】
この状態から右方へ操舵することによって生じる操舵抵抗により両バルブ部材31、32が相対回転すると、図2に示すように、圧油供給用凹部51aと右操舵用凹部50aとの間の絞り部Aおよび左操舵用凹部50bに隣接する圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部A′の流路面積が大きくなり、右操舵用凹部50aと第1圧油排出用凹部51bとの間の絞り部Bおよび左操舵用凹部50bに隣接する圧油供給用凹部51aに隣接する連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部B′の流路面積が小さくなり、圧油供給用凹部51aと左操舵用凹部50bとの間の絞り部Cおよび右操舵用凹部50aに隣接する圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部C′の流路面積が小さくなり、左操舵用凹部50bと第1圧油排出用凹部51bとの間の絞り部Dおよび右操舵用凹部50aに隣接する圧油供給用凹部51aに隣接する連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部D′の流路面積が大きくなる。これにより、図中矢印で示す圧油の流れにより油圧シリンダ20の右操舵補助力発生用油室22に操舵方向と操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、また、左操舵補助力発生用油室23からタンク71に油が還流し、車両の右方への操向補助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。
【0032】
左方へ操舵すると、第1バルブ部材31と第2バルブ部材32とが右方に操舵した場合と逆方向に相対回転し、絞り部A、A′の流路面積が小さくなり、絞り部B、B′の流路面積が大きくなり、絞り部C、C′の流路面積が大きくなり、絞り部D、D′の流路面積が小さくなるので、車両の左方への操舵補助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。
【0033】
図1、図6に示すように、その第2出口ポート61に連通する可変絞り弁60は、バルブハウジング7に形成された挿入孔66に図中左右方向に変位可能に挿入されたスプール62を有する。そのスプール62の両端間に小径部62aが設けられる。その挿入孔66の一端は、バルブハウジング7にねじ込まれたプラグ68により閉鎖され、そのプラグ68とスプール62との間に圧縮コイルバネ69が挿入されている。その挿入孔66の他端は、前記圧油供給路55に通じる。これにより、油圧シリンダ20の高圧側に作用する油圧が大きくなると、スプール62は図中右方に変位し、その油圧が小さくなるとスプール62は図中左方に変位する。その挿入孔66は、第1出口ポート36と第2出口ポート61とを連絡するようにバルブハウジング7に形成された連絡孔76と交差する。そのスプール62とプラグ68との間の空間と連絡孔76とを連絡する圧力逃がし孔77が設けられている。その挿入孔66と連絡孔76との間が可変絞り弁60の絞り部とされ、この絞り部は、油圧シリンダ20の高圧側に作用する油圧が大きくなって設定圧力Paに達し、スプール62が図中右端に位置すると、図6に示すようにスプール62の外周により閉鎖され、その油圧が設定圧力Paよりも小さくスプール62が図中左端に位置すると、図1に示すように前記小径部62a全体が連絡孔76内に位置して全開とされる。これにより、その可変絞り弁60の絞り部の流路面積は、油圧シリンダ20の高圧側に作用する油圧の増加により減少すると共に油圧の減少により増加する。
【0034】
上記構成によれば、図7の油圧シリンダ20に作用する油圧と操舵入力トルクとの関係において、実線Qで示す特性を得ることができる。なお、図7において破線Rは、仮に可変絞り弁60の絞り部が常に全閉とされることにより、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dのみが機能する場合における特性、破線Sは、仮に可変絞り弁60の絞り部が常に全開とされることにより、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dと第2の組に属するA′、B′、C′、D′の両方が機能する場合における特性を示す。すなわち、高車速時においては、操舵抵抗は小さく両バルブ部材31、32の相対回転角度が小さいので、油圧シリンダ20の高圧側の油圧は設定圧力Paよりも小さい。そのため、可変絞り弁60の絞り部の流路面積は大きくなる。この場合、その油圧シリンダ20に作用する油圧を、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの流路面積変化だけでなく、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積変化に応じても制御でき、その第2の組に属する一部の絞り部B′、D′は第1の組に属する絞り部A、B、C、Dよりも閉鎖角度が大きい。これにより、操舵抵抗が大きくなって大きな操舵補助力が必要とならない限り、すなわち、操舵入力トルクを設定圧力Paに対応する値Taまで大きくして両バルブ部材31、32の相対回転角度を大きくしない限り、制御弁30の絞り部の流路面積は大きく保持される。よって、操舵入力トルクに対する油圧シリンダ20の高圧側の油圧の増加割合を小さくし、操舵の安定性を満足させることができる。
【0035】
据え切り時や低車速時においては、操舵抵抗は大きく両バルブ部材の相対回転角度が大きいので、油圧シリンダ20の高圧側に供給される圧油の圧力は設定圧Pa以上になる。そのため、可変絞り弁60の絞り部の流路面積は小さくなる。この場合、油圧シリンダ20に作用する油圧を、閉鎖角度の小さな第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの流路面積変化のみに応じて制御できる。これにより、据え切り等のために必要とされる大きな操舵補助力に対応する値、例えば図7においてPk、まで油圧シリンダの高圧側の油圧を大きくする時の操舵入力トルク、上記実施例では設定トルクTa、を小さくし、大きな操舵補助力を必要とする場合の操舵力を軽減できる。
【0036】
図7の一点鎖線Uは変形例を示し、可変絞り弁60の絞り部の流路面積を小さくする時の設定圧力と操舵入力トルクとを、上記実施例よりも大きな値Pb、Tbに設定した場合の特性を示す。このような特性のバリエーションは、可変絞り弁60のバネ69の弾力や、制御弁30および可変絞り弁60の絞り部の形状を変化させることで、容易に種々設定することができる。
【0037】
図7の二点鎖線Xは比較例の特性を示す。すなわち、仮に制御弁の全絞り部の閉鎖角度を、上記実施例の第1の組の絞り部A、B、C、Dと同一の一定角度とし、上記実施例の可変絞り弁60を設けることなく、油圧アクチュエータの高圧側に供給する圧油流量を、従来例と同様に、その高圧側の油圧に応じて変化させた場合の特性を示す。この場合、大きな操舵補助力を必要とする場合の操舵力を軽減することはできる。しかし、大きな操舵補助力を必要としない操舵入力トルクの小さい範囲でも油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧の増加割合が大きくなり、操舵の安定性を満足させることができない。また、仮に制御弁の全絞り部の閉鎖角度を、上記実施例の第2の組の絞り部A、B、C、Dと同一の一定角度とし、上記実施例の可変絞り弁60を設けることなく、油圧アクチュエータの高圧側に供給する圧油流量を、従来例と同様に、その高圧側の油圧に応じて変化させた場合は、高速走行時の操舵の安定性を満足させることはできる。しかし、据え切り等のために必要とされる大きな操舵補助力に対応する値Pkまで油圧シリンダの高圧側の油圧を大きくする時の操舵入力トルクが大きくな値(例えば図7においてTk)になり、大きな操舵補助力を必要とする場合に操舵力を軽減できない。
【0038】
なお、本発明は上記各実施例に限定されるものではない。例えば、可変絞り弁のスプール62が油圧シリンダ20の高圧側の油圧に応じて徐々に変位し、その小径部62aが連絡孔76内に位置する割合が徐々に変化することで、その可変絞り弁60の絞り部の流路面積が徐々に変化してもよい。これによっても、電子制御を行なうことなく、大きな操舵補助力を必要とする場合の操舵力を軽減し、高速走行時の操舵の安定性を従来よりも向上できる。また、第2の組に属する全絞り部の閉鎖角度を第1の組に属する絞り部の閉鎖角度よりも大きくしてもよい。また、上記実施例では本発明をラックピニオン式油圧パワーステアリング装置に適用したが、ボールスクリュー式油圧パワーステアリング装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置の縦断面図
【図2】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置の制御弁の横断面構造の説明図
【図3】本発明の実施例の制御弁の展開図
【図4】本発明の実施例の制御弁の要部の拡大図
【図5】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置の油圧回路図
【図6】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置の要部の拡大図
【図7】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置の操舵入力トルクと油圧シリンダの高圧側油圧との関係を示す図
【符号の説明】
20 油圧シリンダ
30 制御弁
31 第1バルブ部材
32 第2バルブ部材
60 可変絞り弁
62 スプール
70 ポンプ
71 タンク
A、B、C、D 第1の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′ 第2の組に属する絞り部
Claims (1)
- 操舵補助力発生用の油圧アクチュエータと油圧制御弁とを備え、
その制御弁は操舵抵抗に応じて相対回転する第1バルブ部材と第2バルブ部材とを有し、
両バルブ部材の相対回転角度に応じて流路面積が変化する複数の絞り部が設けられ、
各絞り部は、操舵方向と操舵抵抗とに応じた操舵補助力を付与できるように、ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧アクチュエータとを接続する油路に配置され、
各絞り部は第1の組と第2の組とに組分けされ、
第2の組に属する絞り部の少なくとも一部の閉鎖角度は第1の組に属する絞り部の閉鎖角度よりも大きくされ、
その第1の組に属する絞り部とタンクとの間の油路と、第2の組に属する絞り部とタンクとの間の油路の中で、後者の油路にのみ可変絞り弁が設けられ、
その可変絞り弁は、油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧に応じて変位するスプールを有し、
その可変絞り弁の絞り部の流路面積は、油圧アクチュエータの高圧側に作用する油圧の増加により減少すると共に油圧の減少により増加し、
その油圧アクチュエータの高圧側の油圧が設定圧力よりも小さい時に、その油圧を第1の組に属する絞り部と第2の組に属する絞り部の両方の流路面積変化に応じて制御でき、その設定圧力以上の時に、その油圧を第1の組に属する絞り部の流路面積変化のみに応じて制御できるように、その可変絞り弁の絞り部の流路面積が変化することを特徴とする油圧パワーステアリング装置。
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|---|---|---|---|
| JP07451295A JP3664515B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 油圧パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP07451295A JP3664515B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | 油圧パワーステアリング装置 |
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Family Applications (1)
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- 1995-03-06 JP JP07451295A patent/JP3664515B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH08239052A (ja) | 1996-09-17 |
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