JP3776271B2 - 位置決め機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステッピングモータにより駆動されるネジ部材の回転により直線的に移動する部材の位置決め機構に関し、例えば、油圧パワーステアリング装置における可変絞り弁のスプールの位置決めに用いられる。
【0002】
【従来の技術】
油圧パワーステアリング装置において用いられる可変絞り弁として、ハウジングに軸方向に沿って直線的に移動可能に挿入されるスプールと、そのスプールにねじ合わされるネジ部材と、そのネジ部材に回転伝達可能に連結される駆動シャフトを回転駆動するステッピングモータと、そのネジ部材の回転時における移動部材の連れ回り防止手段と、そのネジ部材の回転によるスプールの一方向への移動を阻止可能なストッパーと、そのスプールの移動によって開度が変化する可変絞り部とを備えるものが用いられている。
【0003】
その絞り部の開度をモータの回転ステップに応じて正確に制御するため、そのモータの一方向への回転時におけるスプールの移動をストッパーにより阻止することで原点出しを行い、その原点出し後におけるモータの他方向への回転ステップに応じてスプールを位置決めし、この位置決めにより可変絞り部の開度を決定している。
【0004】
従来、上記駆動シャフトからネジ部材に回転を伝達するため、その駆動シャフトとネジ部材の中の一方に軸直交方向断面が非円形の挿入部を設け、その挿入部を他方に設けられた受け部に回転伝達可能に嵌め合わせていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の構成では、上記原点出しに際して打撃音が発生するという問題があった。すなわち、従来の構成では、駆動シャフトの軸心とネジ部材の軸心との同心精度の誤差を吸収するため、その挿入部は受け部に径方向の隙間を介して嵌め合わされている。また、原点出しに際しては、スプールがストッパーに接する位置まで確実に移動するように、モータに送られる駆動パルス数は、スプールの移動がストッパーにより阻止された後も幾分かはモータに送られるように設定される。そうすると、スプールの移動がストッパーにより阻止された後にモータに送られるパルスにより、その挿入部と受け部との間の径方向の隙間分だけモータが回転しようとするため、駆動シャフトとネジ部材とが衝突して打撃音が発生していた。
【0006】
本発明は、上記問題を解決することのできる位置決め機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、直線的に移動可能な移動部材と、その移動部材にねじ合わされるネジ部材と、そのネジ部材に回転伝達可能に連結される駆動シャフトを回転駆動するステッピングモータと、そのネジ部材の回転時における移動部材の連れ回り防止手段と、そのネジ部材の回転による前記移動部材の一方向への直線的移動を阻止可能なストッパーとを備え、そのモータを一方向に回転駆動することによる前記移動部材の移動を前記ストッパーにより阻止することで原点出しが行われ、この原点出し後におけるモータの他方向への回転ステップに応じて前記移動部材が位置決めされる位置決め機構であって、前記駆動シャフトとネジ部材が弾性体を介して回転伝達可能に嵌め合わされることを特徴とする。
その原点出しに際しては、移動部材がストッパーに接する位置まで確実に移動するように、ステッピングモータに送られる駆動パルス数は、移動部材の移動がストッパーにより阻止された後も幾分かはモータに送られるように設定される。この際、移動部材の移動がストッパーにより阻止された後にモータに送られるパルスにより、モータが回転しようとしても、そのモータにより駆動される駆動シャフトとネジ部材との間に弾性体が介在するので、駆動シャフトとネジ部材との衝突による打撃音の発生を防止できる。
その弾性体を介する駆動シャフトとネジ部材との嵌め合わせは、圧入であってもよいし径方向の隙間を介するものでもよい。圧入する場合でも、その弾性体の弾性変形により駆動シャフトの軸心とネジ部材の軸心との同心精度の誤差を吸収できる。その弾性体は駆動シャフトおよびネジ部材とは別体であってもよいし、駆動シャフトおよびネジ部材の中の一方あるいは双方に一体化されてもよい。その弾性体としては、バネ、ゴム、樹脂等を用いることができる。
なお、その駆動シャフトとネジ部材との嵌め合わせは、例えば、その駆動シャフトとネジ部材の中の一方に軸直交方向断面が非円形の挿入部を設け、その挿入部を他方に形成された受け部に弾性体を介して回転伝達可能に嵌め合わせる。
【0008】
その移動部材は可変絞り弁のハウジングに挿入されるスプールを構成し、そのスプールの軸方向に沿う直線的移動によって開度が変化する可変絞り部が設けられ、前記原点出し後におけるモータの他方向への回転ステップに応じた前記スプールの位置決めにより、その可変絞り部の開度が決定されるのが好ましい。
この構成により、本発明の位置決め機構を可変絞り弁に適用し、可変絞り部の開度決定のための原点出し時における打撃音の発生を防止できる。
【0009】
操舵抵抗に応じて開度が変化する複数の絞り部を有する油圧制御弁を備え、その絞り部の開度変化に応じて操舵補助力発生用油圧アクチュエータに作用する油圧が変更され、その油圧制御弁における複数の絞り部は互いに並列とされた第1の組に属するものと第2の組に属するものとに組分けされ、第2の組に属する絞り部を閉鎖するのに要する操舵抵抗は第1の組に属する絞り部を閉鎖するのに要する操舵抵抗よりも大きくされ、第1の組に属する絞り部により制御される圧油流量の第2の組に属する絞り部により制御される圧油流量に対する割合を変化させることができるように、その第2の組に属する絞り部と直列に請求項2に記載の可変絞り弁が接続され、車両の運転条件に応じた数のパルスが前記制御装置からモータに送られるのが好ましい。
この構成によれば、車両の運転条件に応じて、第1の組に属する絞り部により制御される圧油流量の第2の組に属する絞り部により制御される圧油流量に対する割合が変化する。第2の組に属する絞り部により制御される圧油流量の割合が増加すると、操舵抵抗に抗して絞り部を閉鎖するのに要する操舵トルクが大きくなり、走行安定性を向上できる。第1の組に属する絞り部により制御される圧油流量の割合が増加すると、操舵抵抗に抗して絞り部を閉鎖するのに要する操舵トルクが小さくなり、旋回性能を向上できる。この操舵特性を、本発明の位置決め機構が適用された可変絞り弁を用いることで奏することができる。よって、その可変絞り部の開度決定のための原点出し時における打撃音の発生を防止でき、ドライバーに不安心理が生じるのを防止できる。
【0010】
その駆動シャフトは、円柱状の本体と、軸直交方向断面が非円形で中心に孔を有する金属製挿入部とから構成され、その本体は、その挿入部の中心孔に圧入され、そのネジ部材は、軸方向に沿って二股状に延びる受け部を有し、その受け部の相対向する内面の間に上記挿入部が配置され、前記弾性体として、その挿入部の外面における少なくとも受け部の内面に接する部分を被覆するゴム製コーティング材が設けられているのが好ましい。これにより、金属製の挿入部によりトルクを受けると共に、ゴム製のコーティング材により打撃音の発生を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の実施形態のラックピニオン式油圧パワーステアリング装置1は、車両のハンドル(図示省略)に連結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー6を介し連結される出力軸3を備えている。そのトーションバー6は、ピン4により入力軸2に連結され、セレーション5により出力軸3に連結されている。その入力軸2は、ベアリング8を介しバルブハウジング7により支持され、また、ブッシュ12を介して出力軸3により支持されている。その出力軸3はベアリング10、11を介してラックハウジング9により支持されている。その出力軸3にピニオン15が形成され、このピニオン15に噛み合うラック16に操舵用車輪(図示省略)が連結される。これにより、操舵による入力軸2の回転は、トーションバー6を介してピニオン15に伝達され、このピニオン15の回転によりラック16は車両幅方向に移動し、このラック16の移動により車両の操舵がなされる。なお、入出力軸2、3とハウジング7との間にはオイルシール42、43が介在する。また、ラック16を支持するサポートヨーク40がバネ41の弾力によりラック16に押し付けられている。
【0012】
操舵補助力発生用油圧アクチュエータとして油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シリンダ20は、ラックハウジング9により構成されるシリンダチューブと、ラック16に一体化されるピストン21を備えている。そのピストン21により仕切られる油室22、23に操舵抵抗に応じて圧油を供給するため、ロータリー式油圧制御弁30が設けられている。
【0013】
その制御弁30は、バルブハウジング7に相対回転可能に挿入される筒状の第1バルブ部材31と、この第1バルブ部材31に同軸中心に相対回転可能に挿入される第2バルブ部材32とを備える。その第1バルブ部材31は出力軸3にピン29を介して同行回転するよう連結されている。その第2バルブ部材32は入力軸2の外周部と一体的に成形され、入力軸2と同行回転する。よって、第1バルブ部材31と第2バルブ部材32は、操舵抵抗に応じて前記トーションバー6がねじれることで同軸中心に相対回転する。
【0014】
そのバルブハウジング7に、ポンプ70に接続される入口ポート34と、前記油圧シリンダ20の一方の油室22に接続される第1ポート37と、他方の油室23に接続される第2ポート38と、直接にタンク71に接続される第1出口ポート36と、後述の可変絞り弁60を介してタンク71に接続される第2出口ポート61とが設けられている。各ポート34、36、37、38、61は、その第1バルブ部材31と第2バルブ部材32との内外周間の流路を介して互いに接続されている。
【0015】
すなわち、図3、図4に示すように、第1バルブ部材31の内周に溝50a、50b、50cが、周方向に等間隔をおいた12箇所に形成されている。また、第2バルブ部材32の外周に溝51a、51b、51cが、周方向に等間隔をおいた12箇所に形成されている。図4は実線により第2バルブ部材32の展開図を示し、鎖線により第1バルブ部材31に形成された溝50a、50b、50cを示す。第1バルブ部材31に形成された溝50a、50b、50cの間に第2バルブ部材32に形成された溝51a、51b、51cが位置する。
【0016】
その第1バルブ部材31に、3つの右操舵用溝50aと、3つの左操舵用溝50bと、6つの連絡用溝50cとが形成されている。その右操舵用溝50aは、第1バルブ部材31に形成された流路53と第1ポート37とを介し油圧シリンダ20の右操舵補助力発生用油室22に接続され、互いに周方向に120°離れて配置される。その左操舵用溝50bは、第1バルブ部材31に形成された流路54と第2ポート38とを介し油圧シリンダ20の左操舵補助力発生用油室23に接続され、互いに周方向に120°離れて配置される。
【0017】
その第2バルブ部材32に、6つの圧油供給用溝51aと、3つの第1圧油排出用溝51bと、3つの第2圧油排出用溝51cとが形成されている。その圧油供給用溝51aは、第1バルブ部材31に形成された圧油供給路55と入口ポート34とを介しポンプ70に接続され、互いに周方向に60°離れて配置される。その第1圧油排出用溝51bは、入力軸2に形成された流路52aから入力軸2とトーションバー6との間を通り、入力軸2に形成された流路52b(図1参照)と第1出口ポート36とを介しタンク71に接続され、互いに周方向に120°離れて配置される。その第2圧油排出用溝51cは、第1バルブ部材31に形成された流路59と第2出口ポート61とを介し可変絞り弁60に接続され、互いに周方向に120°離れて配置される。
【0018】
各第1圧油排出用溝51bは右操舵用溝50aと左操舵用溝50bの間に配置され、各第2圧油排出用溝51cは連絡用溝50cの間に配置され、右操舵用溝50aと連絡用溝50cとの間および左操舵用溝50bと連絡用溝50cとの間に圧油供給用溝51aは配置される。
【0019】
その第1バルブ部材31に形成された溝50a、50b、50cの軸方向に沿う縁と第2バルブ部材32に形成された溝51a、51b、51cの軸方向に沿う縁との間が絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′を構成する。これにより、各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′はポンプ70とタンク71と油圧シリンダ20とを接続する油路27に配置されている。
【0020】
図5に示すように、その第2バルブ部材32に形成された溝51a、51b、51cの軸方向に沿う縁は面取り部とされている。その圧油供給用溝51aと連絡用溝50cとの間の絞り部A′、C′における圧油供給用溝51aの軸方向に沿う縁(図3において□で囲む)の面取り部の幅をW、連絡用溝50cと第2圧油排出用溝51cとの間の絞り部B′、D′における第2圧油排出用溝51cの軸方向に沿う縁(図3において△で囲む)の面取り部の幅をW′、その他の第2バルブ部材32に形成された溝の軸方向に沿う縁(図3において○で囲む)の面取り部の幅をW″として、図4、図5に示すように、W>W′>W″とされている。操舵抵抗のない状態(図4、図5の状態)から各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′を全閉するのに要する両バルブ部材31、32の相対回転角度(すなわち閉鎖角度)を互いに比較すると、絞り部A′、C′の閉鎖角度θrは絞り部B′、D′の閉鎖角度θsよりも大きく、両閉鎖角度θr、θsは、他の各絞り部A、B、C、Dの閉鎖角度θtよりも大きい。これにより、第1バルブ部材31と第2バルブ部材32との間の各絞り部は、複数の絞り部A、B、C、Dからなる第1の組と、第1の組に属する各絞り部A、B、C、Dよりも閉鎖角度の大きな複数の絞り部A′、B′、C′、D′からなる第2の組とに組分けされ、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′を閉鎖するのに要する操舵抵抗は第1の組に属する絞り部A、B、C、Dを閉鎖するのに要する操舵抵抗よりも大きくされる。また、第2の組に属する絞り部は、絞り部B′、D′と、この絞り部B′、D′よりも閉鎖角度の大きな絞り部A′、C′の2種類とされる。
【0021】
その入力軸2と出力軸3は、路面から車輪を介して伝達される操舵抵抗によるトーションバー6のねじれによって相対回転する。その相対回転により第1バルブ部材31と第2バルブ部材32とが相対回転することで、各絞り部A、B、C、D、A′、B′、C′、D′の流路面積すなわち開度が変化する。すなわち、操舵抵抗に応じて複数の絞り部A、B、C、D、A′、B′、C′、D′の開度が変化する。その開度変化に応じて油圧シリンダ20に作用する油圧が変更されることで、操舵抵抗に応じた操舵補助力が発生する。
【0022】
図4は操舵が行なわれていない状態を示し、両バルブ部材31、32の間の絞り部A、B、C、D、A′、B′、C′、D′は全て開かれ、入口ポート34と各出口ポート36、61とは弁間流路27を介し連通し、ポンプ70から制御バルブ30に流入する油はタンク71に還流し、操舵補助力は発生しない。
【0023】
この状態から右方へ操舵することによって生じる操舵抵抗により両バルブ部材31、32が相対回転すると、図3に示すように、絞り部A、A′の開度が大きくなり、絞り部B、B′の開度が小さくなり、絞り部C、C′の開度が小さくなり、絞り部D、D′の開度が大きくなる。これにより、図中矢印で示す圧油の流れにより油圧シリンダ20の右操舵補助力発生用油室22に操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、また、左操舵補助力発生用油室23からタンク71に油が還流し、車両の右方への操向補助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。
【0024】
左方へ操舵すると第1バルブ部材31と第2バルブ部材32とが右方に操舵した場合と逆方向に相対回転し、絞り部A、A′の開度が小さくなり、絞り部B、B′の開度が大きくなり、絞り部C、C′の開度が大きくなり、絞り部D、D′の開度が小さくなるので、車両の左方への操舵補助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。
【0025】
図1、図6に示すように、その第2出口ポート61に連通する可変絞り弁60は、バルブハウジング7に接続される第2バルブハウジング7′と、この第2バルブハウジング7′に形成された挿入孔66に軸方向(図1、図6において上下方向)に沿って直線的に移動可能に挿入されたスプール(移動部材)62と、そのスプール62にねじ合わされるネジ部材64と、そのネジ部材64に回転伝達可能に連結される駆動シャフト80aを回転駆動するステッピングモータ80とを有する。そのステッピングモータ80は、車両に搭載されるコンピュータにより構成される制御装置(図示省略)から送られるパルスの数に応じて回転駆動される。
【0026】
そのネジ部材64の軸心はスプール62の軸心と平行とされることで両軸心は互いに対して偏心され、これによりネジ部材64の回転時におけるスプール62の連れ回りが防止される。なお、両軸心を互いに一致させてもよく、この場合、例えばスプール62の外周に形成する軸方向溝に軸方向相対移動可能に嵌め合わされる突起を第2バルブハウジング7′に設ける等してその連れ回りを防止すればよく、要は連れ回り防止手段が設けられていればよい。
【0027】
そのステッピングモータ80に接続される制御装置は、車両の運転条件として車速を検出するセンサ(図示省略)に接続され、検出した車速に応じた数のパルスをモータ80に送る。これにより、車速に応じたステップだけモータ80は回転駆動され、高速になるとネジ部材64を一方向に回転させてスプール62を図中上方に変位させ、低速になるとネジ部材64を他方向に回転させてスプール62を図中下方に変位させる。
【0028】
そのスプール62の外周に周溝62aが形成され、その挿入孔66の内周に周溝66aが形成され、両周溝62a、66aの間が可変絞り部67とされている。その可変絞り部67の開度は、そのスプール62の軸方向に沿う直線的移動によって変化する。すなわち、その開度は高速になってスプール62が図中上方に変位すると大きくなり、低速になってスプール62が下方に変位すると小さくなる。
【0029】
その挿入孔66の内周の周溝66aと第2出口ポート61とを連通する連絡流路58が、第2バルブハウジング7′に形成されている。そのスプール62の外周の周溝62aとスプール62の通孔62dとを連通する径方向孔62cがスプール62に形成されている。そのスプール62の通孔62dは、その挿入孔66におけるスプール62の下方空間に連絡する。そのスプール62の下方空間と第1出口ポート36とを連通する連絡流路76が、スプール62の径方向外方においてバルブハウジング7と第2バルブハウジング7′とに亘り形成されている。その連絡流路76のバルブハウジング7に形成されている部分が、前記第2出口ポート61と共に、そのバルブハウジング7への可変絞り弁60の接続ポートを構成する。なお、スプール62には通孔62dと平行にドレン流路62hが形成され、スプール62の上方空間と下方空間とを接続する。
【0030】
これにより、ポンプ70から供給される圧油は、前記弁間流路27および第2出口ポート61から連絡流路58に導かれ、この連絡流路58から可変絞り部67に至り、この可変絞り部67から連絡流路76、第1出口ポート36を介しタンク71に至る。よって、図2に示す油圧回路が構成される。すなわち、上記油圧制御弁30における第1の組に属する絞り部A、B、C、Dと第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′とは互いに並列とされる。その第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′とタンク71との間の油路に可変絞り弁60の可変絞り部67が配置される。その第1の組に属する絞り部A、B、C、Dにより制御される圧油流量の第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′により制御される圧油流量に対する割合を変化させることができるように、その第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′と直列に可変絞り弁60が接続される。
【0031】
上記挿入孔66の一端は、第2バルブハウジング7′にねじ込まれるストッパー68により閉鎖される。その挿入孔66の他端はカバー96により閉鎖される。上記可変絞り部67の開度を小さくするための軸方向一方へのスプール62の直線的移動が、そのストッパー68により阻止される。そのストッパー68の第2バルブハウジング7′へのネジ込み量は変更可能とされ、これにより、このストッパー68によるスプール62の移動阻止位置は変更調節可能とされている。そのスプール62とストッパー68との間に、スプール62のがたつき防止のために圧縮コイルバネ90が配置されている。
【0032】
図7の(1)、(2)に示すように、その駆動シャフト80aとネジ部材64は弾性体を介して回転伝達可能に嵌め合わされている。本実施形態では、その嵌め合わは圧入とされている。
【0033】
すなわち、その駆動シャフト80aは、円柱状の本体80a′と、軸直交方向断面が非円形の挿入部80a″とを有する。その本体80a′は、本実施形態ではステッピングモータ80の出力軸を構成する。その挿入部80a″は中心孔を有する直方体状のブロックにより構成され、その中心孔に本体80a′が圧入される。
【0034】
そのネジ部材64は、円柱状の本体64′と、この本体64′の一端に一体化されて軸直交方向断面が非円形の受け部64″とを有し、その本体64′の他端に形成される雄ねじ部を介してスプール62にねじ合わされる。その受け部64″は、本体64′の一端に軸方向に沿って二股状に延びるように一体成形されている。この受け部64″の相対向する内面U1、U2は互いに平行とされる。その二股状の受け部64″の間に上記挿入部80a″が配置され、その受け部64″の内面U1、U2に、挿入部80a″における互いに平行な外面S1、S2が互いに間隔をおいて対向する。
【0035】
本実施形態では、その弾性体は板バネ82とされ、一対の波板部82a、82bと、両波板部82a、82bを連結する連結部82cとを有する。各波板部82a、82bは、受け部64″の内面U1、U2と挿入部80a″の外面S1、S2とにより挟まれることで弾性変形している。その連結部82cは、ネジ部材64の本体64′の端面と挿入部80a″の端面との間に配置される。なお、駆動シャフト80aの本体80a′の先端は、ネジ部材64の本体64′の端面において開口する穴64aに径方向の隙間を介して挿入される。そのため、その板バネ81の連結部82cに、駆動シャフト80aの本体80a′の挿通穴82c′が形成されている。なお、その隙間の寸法は、駆動シャフト80aの軸心とネジ部材64の軸心との同心精度の公差以上とされている。
【0036】
上記構成において、車両のエンジン始動当初においては、そのモータ80を一方向に一定ステップだけ回転駆動することによるスプール62の移動を、上記ストッパー68により阻止することで原点出しが行われる。すなわち、上記制御装置からの一定パルス数に応じてモータ80を一方向に一定ステップだけ回転駆動し、これによるスプール62の移動をストッパー68により阻止した位置を原点とする。この原点出し後におけるモータ80の他方向への回転ステップに応じてスプール62が位置決めされる。このスプール62の位置決めにより、上記可変絞り部67の開度が決定される。そのストッパー68によるスプール62の移動阻止位置、すなわち原点位置を変更調節できるので、その可変絞り部67の開度をモータ80の回転ステップに対応させた所望値に調節できる。
【0037】
その可変絞り部67の開度決定のための原点出しに際してモータ80を一方向に回転させるための一定パルス数は、スプール62を確実に原点に位置させるため、スプール62の移動がストッパー68により阻止された原点出し後も幾分かはモータ80に送られるように設定される。この際、スプール62の移動がストッパー68により阻止された後にモータ80に送られるパルスにより、モータ80が回転しようとしても、そのモータ80により駆動される駆動シャフト80aとネジ部材64との間に板バネ82が介在するので、駆動シャフト80aとネジ部材64との衝突による打撃音の発生を防止できる。これにより、ドライバーに不安心理が生じるのを防止できる。その板バネ82を介する駆動シャフト80aとネジ部材64との嵌め合わせは圧入とされ、その板バネ82の弾性変形により駆動シャフト80aの軸心とネジ部材64の軸心との同心精度の誤差が吸収される。
【0038】
その可変絞り部67の流路面積の最大値は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の最大値(両バルブ部材31、32の相対回転角が大きくなる程に流路面積が小さくなる特性における最大値である。すなわち、右操舵時は絞り部B′、C′の合計流路面積の最大値をいい、左操舵時は絞り部A′、D′の合計流路面積の最大値をいう。以下「流路面積の最大値」という場合は同旨)以上、若しくは絞り機能を奏さなくなるまで大きくされている。その可変絞り部67の流路面積の最小値は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の最小値(両バルブ部材31、32の相対回転角が大きくなる程に流路面積が小さくなる特性における最小値である。すなわち、右操舵時は絞り部B′、C′の合計流路面積の最小値をいい、左操舵時は絞り部A′、D′の合計流路面積の最小値をいい、全閉状態を含む。以下「流路面積の最小値」という場合は同旨)以下とされる。
【0039】
図8において、実線Xは両バルブ部材31、32の相対回転角に対する第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの流路面積の変化特性(その相対回転角が大きくなる程に流路面積が小さくなる特性である。この場合、右操舵時は絞り部B、Cの合計流路面積の変化特性をいい、左操舵時は絞り部A、Dの合計流路面積の変化特性をいう。以下「流路面積の変化特性」という場合は同旨)を示す。1点鎖線Uは、その相対回転角に対する第2の組に属する圧油供給用溝51aと連絡用溝50cとの間の絞り部A′、C′の流路面積の変化特性を示す。1点鎖線Vは、その相対回転角に対する第2の組に属する連絡用溝50cと第2圧油排出用溝51cとの間の絞り部B′、D′の流路面積の変化特性を示す。実線Yは、その絞り部A′、C′の流路面積の変化特性と絞り部B′、D′の流路面積の変化特性を合成した特性を示す。破線Rは可変絞り部67の中速走行時における流路面積を示す。
【0040】
低速走行時においては、スプール62は図1、図6において下方に変位し、このスプール62の変位により可変絞り部67は全閉状態になる。よって、油圧シリンダ20に作用する油圧は、第1の組の絞り部A、B、C、Dの流路面積の変化特性線Xに応じ制御される。この場合、図9において一点鎖線αで示すように、操舵抵抗に対応する操舵入力トルクが小さく、両バルブ部材31、32の相対回転角が小さくても、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの開度は小さいので、操舵入力トルクの変化に対して油圧が殆ど変化することのない不感帯域を小さくし、操舵の高応答性を満足させて旋回性能を向上できる。
【0041】
高速走行時においては、スプール62は図1、図6において上方に変位し、このスプール62の変位によって可変絞り部67の流路面積は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の最大値以上になる。よって、油圧シリンダ20に作用する油圧は、第2の組の絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の変化特性線Y及び第1の組の絞り部A、B、C、Dの流路面積の変化特性線Xの合成特性に応じ制御される。この場合、図9において実線βで示すように、操舵入力トルクが大きく、両バルブ部材31、32の相対回転角が大きくても、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の開度は大きいので、不感帯域は大きく、高速走行時における操舵の安定性を満足させることができる。
【0042】
中速走行時においては、スプール62の変位により可変絞り部67の流路面積は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の最小値よりも大きく最大値よりも小さくなる。これにより、図8に示すように、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの流路面積が最小値(本実施形態では全閉状態)になるまでの間(図8において両バルブ部材の相対回転角がθaになるまでの間)は、その第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの流路面積の変化特性線Xに可変絞り部67の流路面積の特性線Rを合成した特性に応じた操舵補助力が付与される。第1の組に属する絞り部A、B、C、Dが全閉状態になった時点から、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積が可変絞り部67の流路面積よりも小さくなるまでの間(図8において両バルブ部材の相対回転角がθaとθbとの間)では、操舵補助力は可変絞り部67の流路面積により定まる一定値になる。しかる後に、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積が可変絞り部67の流路面積よりも小さくなると、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の変化特性線Yに応じた操舵補助力が付与される。
【0043】
その第1の組に属する絞り部A、B、C、Dが全閉状態になった後に、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積が可変絞り部67の流路面積よりも小さくなるまでの間(θa〜θbの間)は、その第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′が全閉状態になる点と、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dが全閉状態になる点との差(θc−θa)を小さくすることなく、小さくされている。すなわち、絞り部B′、D′が絞り部A′、C′と同様に図中1点鎖線Uで示す相対回転角に対する流路面積変化特性を有すると仮定すると、相対回転角に対する第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積の変化特性は、図8において2点鎖線Mで示すものになる。そうすると、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積が可変絞り部67の流路面積よりも小さくなるまでの間(両バルブ部材の相対回転角がθaとθdとの間)は大きくなるので、図9において2点鎖線で示すように、操舵補助力を操舵抵抗に応じ制御できない領域Lが大きくなる。これに対し、上記実施形態では、絞り部B′、D′の閉鎖角度θsは絞り部A′、C′の閉鎖角度θrよりも小さいので、中速走行時において操舵補助力を操舵抵抗に応じ制御できない領域を小さくできる。しかも、絞り部B′、D′が全閉状態になる点(図8において両バルブ部材の相対回転角がθeの点)では、絞り部A′、C′は未だ閉じていないので、操舵補助力を操舵抵抗に応じ制御できる領域は小さくなることはない。
【0044】
図10の(1)、(2)は上記実施形態の第1変形例を示す。上記実施形態との相違は、弾性体として板バネ82に代えて、弾性を有する合成樹脂製コーティング材83により挿入部80a″を被覆し、そのコーティング材83を介する駆動シャフト80aとネジ部材64の嵌め合わせは隙間を介してなされる点にある。そのコーティング材83としては、例えばPTFE(ポリ四フッ化エチレン)を用い、その被覆厚さは100μm以上とするのが好ましく、その被覆は例えばディップコーティングにより行う。なお、挿入部80a″と共に、あるいは挿入部80a″に代えて、受け部64″を弾性を有する合成樹脂により被覆してもよい。他は上記実施形態と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0045】
図11の(1)、(2)は上記実施形態の第2変形例を示す。上記実施形態との相違は、弾性体として板バネ82に代えて、挿入部80a″に嵌め合わされる弾性を有する合成樹脂製の防振シート84を用いた点にあり、その防振シート84を介する駆動シャフト80aとネジ部材64の嵌め合わせは圧入でもよく、隙間を介してなされてもよい点にある。その防振シート84は、挿入部80a″の外周と端面とを覆う。その防振シート84の材質は例えばPTFEとされ、厚さは例えば0.2mm程度とされる。他は上記実施形態と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0046】
図12の(1)、(2)は上記実施形態の第3変形例を示す。上記実施形態との相違は、弾性体として板バネ82に代えて、弾性を有するゴム製コーティング材85により挿入部80a″を被覆し、そのコーティング材85を介する駆動シャフト80aとネジ部材64の嵌め合わせは隙間を介してなされる点にある。そのコーティング材85の被覆厚さは100μm以上とするのが好ましく、その被覆は例えば焼け付けにより行う。また、挿入部80a″における軸方向に沿う各縁は面取り部Cとされ、その縁に沿う領域でコーティング材85の被覆厚さを大きくし、摩耗に対処されている。なお、挿入部80a″と共に、あるいは挿入部80a″に代えて、受け部64″をゴム製コーティング材85により被覆してもよい。また、そのゴム製コーティング材85を介する駆動シャフト80aとネジ部材64の嵌め合わせは圧入でもよい。また、ゴム製コーティング材85は、その挿入部80a″の外面における少なくとも受け部12の内面U1、U2に接する部分を被覆すればよい。他は上記実施形態と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0047】
図13の(1)、(2)、図14の(1)〜(3)は上記実施形態の第4変形例を示す。上記実施形態との相違は、弾性体として板バネ82に代えて、弾性を有するゴム製コーティング材86により金属製の挿入部80a″を被覆し、そのコーティング材86を介する駆動シャフト80aとネジ部材64の嵌め合わせは隙間を介してなされる点にある。そのコーティング材86の被覆厚さは100μm以上とするのが好ましく、その被覆は例えば焼け付けにより行う。その挿入部80a″の中心孔αは、両端側が中央側よりも大径とされ、その両端側の開口縁は正面視で八角形となる面取部C1とされている。また、その挿入部80a″の外周は両端においては正面視で八角形とされ、その八角形の相対向する2辺から外方に向かう突出部βが両端間に形成されている。そのコーティング材86は、駆動シャフト80aの軸直交断面の外周が長方形状とされ、これにより、受け部64″の内面U1、U2に接する部分では摩耗に対処するために被覆厚さが大きくされている。なお、そのゴム製コーティング材86を介する駆動シャフト80aとネジ部材64の嵌め合わせは圧入でもよい。また、ゴム製コーティング材86は、その挿入部80a″の外面における少なくとも受け部64″の内面U1、U2に接する部分を被覆すればよい。他は上記実施形態と同様で、同一部分は同一符号で示す。
【0048】
本発明は上記実施形態や変形例に限定されない。例えば、車両の運転条件として車速以外の、例えば舵角に応じた数のパルスを制御装置からステッピングモータに送るようにしてもよい。駆動シャフトはステッピングモータの出力シャフトを構成するものに限定されず、例えばステッピングモータによりギア機構を介して回転駆動されるものであってもよい。また、本発明の位置決め機構を備えた可変絞り弁を油圧パワーステアリング装置以外の油圧回路において使用してもよい。さらに、本発明の用位置決め機構を可変絞り弁のスプール以外の移動部材の位置決めに用いてもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、ステッピングモータによりネジ部材を介して直線的に駆動される移動部材の位置決め機構において、その移動部材の原点出しに際しての打撃音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置の縦断面図
【図2】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置の油圧回路を示す図
【図3】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における制御弁の横断面構造の説明図
【図4】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における制御弁の展開図
【図5】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における制御弁の部分拡大図
【図6】本発明の実施形態の可変絞り弁の縦断面図
【図7】本発明の実施形態の可変絞り弁における要部の(1)は半部断面図、(2)は平断面図
【図8】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における制御弁の絞り部の開度とバルブ部材の相対回転角との関係を示す図
【図9】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における入力トルクと油圧との関係及び両バルブ部材の相対回転角と油圧との関係を示す図
【図10】本発明の実施形態の第1変形例の可変絞り弁における要部の(1)は半部断面図、(2)は平断面図
【図11】本発明の実施形態の第2変形例の可変絞り弁における要部の(1)は半部断面図、(2)は平断面図
【図12】本発明の実施形態の第3変形例の可変絞り弁における要部の(1)は半部断面図、(2)は平断面図
【図13】本発明の実施形態の第4変形例の可変絞り弁における要部の(1)は半部断面図、(2)は平断面図
【図14】本発明の実施形態の第4変形例の可変絞り弁における挿入部とコーティング材の(1)は正面図、(2)は(1)のP−P線断面図、(3)は(1)のQ−Q線断面図
【符号の説明】
7′ 第2バルブハウジング
20 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
30 制御弁
60 可変絞り弁
62 スプール(移動部材)
64 ネジ部材
64″ 受け部
67 可変絞り部
68 ストッパー
69 捩じりコイルバネ
70 ポンプ
71 タンク
80 ステッピングモータ
80a 駆動シャフト
80a″ 挿入部
82 板バネ(弾性体)
83 合成樹脂製コーティング材(弾性体)
84 防振シート(弾性体)
85 ゴム製コーティング材(弾性体)
86 ゴム製コーティング材(弾性体)
A、B、C、D 第1の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′ 第2の組に属する絞り部

Claims (4)

  1. 直線的に移動可能な移動部材と、
    その移動部材にねじ合わされるネジ部材と、
    そのネジ部材に回転伝達可能に連結される駆動シャフトを回転駆動するステッピングモータと、
    そのネジ部材の回転時における移動部材の連れ回り防止手段と、
    そのネジ部材の回転による前記移動部材の一方向への直線的移動を阻止可能なストッパーとを備え、
    そのモータを一方向に回転駆動することによる前記移動部材の移動を前記ストッパーにより阻止することで原点出しが行われ、この原点出し後におけるモータの他方向への回転ステップに応じて前記移動部材が位置決めされる位置決め機構であって、
    前記原点出しに際して前記モータを一方向に回転させるためのパルス数は、前記スプールの移動が前記ストッパーにより阻止された原点出し後も前記モータに送られるように設定され、
    前記駆動シャフトとネジ部材が弾性体を介して回転伝達可能に嵌め合わされることを特徴とする位置決め機構。
  2. その移動部材は可変絞り弁のハウジングに挿入されるスプールを構成し、
    そのスプールの軸方向に沿う直線的移動によって開度が変化する可変絞り部が設けられ、前記原点出し後におけるモータの他方向への回転ステップに応じた前記スプールの位置決めにより、その可変絞り部の開度が決定される請求項1に記載の位置決め機構。
  3. 操舵抵抗に応じて開度が変化する複数の絞り部を有する油圧制御弁を備え、その絞り部の開度変化に応じて操舵補助力発生用油圧アクチュエータに作用する油圧が変更され、その油圧制御弁における複数の絞り部は互いに並列とされた第1の組に属するものと第2の組に属するものとに組分けされ、第2の組に属する絞り部を閉鎖するのに要する操舵抵抗は第1の組に属する絞り部を閉鎖するのに要する操舵抵抗よりも大きくされ、第1の組に属する絞り部により制御される圧油流量の第2の組に属する絞り部により制御される圧油流量に対する割合を変化させることができるように、その第2の組に属する絞り部と直列に請求項2に記載の可変絞り弁が接続され、車両の運転条件に応じた数のパルスが前記制御装置からモータに送られる油圧パワーステアリング装置における位置決め機構。
  4. 直線的に移動可能な移動部材と、
    その移動部材にねじ合わされるネジ部材と、
    そのネジ部材に回転伝達可能に連結される駆動シャフトを回転駆動するステッピングモータと、
    そのネジ部材の回転時における移動部材の連れ回り防止手段と、
    そのネジ部材の回転による前記移動部材の一方向への直線的移動を阻止可能なストッパーとを備え、
    そのモータを一方向に回転駆動することによる前記移動部材の移動を前記ストッパーにより阻止することで原点出しが行われ、この原点出し後におけるモータの他方向への回転ステップに応じて前記移動部材が位置決めされる位置決め機構であって、
    前記駆動シャフトとネジ部材が弾性体を介して回転伝達可能に嵌め合わされ、
    その駆動シャフトは、円柱状の本体と、軸直交方向断面が非円形で中心に孔を有する金属製挿入部とから構成され、
    その本体は、その挿入部の中心孔に圧入され、
    そのネジ部材は、軸方向に沿って二股状に延びる受け部を有し、
    その受け部の相対向する内面の間に上記挿入部が配置され、
    前記弾性体として、その挿入部の外面における少なくとも受け部の内面に接する部分を被覆するゴム製コーティング材が設けられていることを特徴とする位置決め機構。
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