JP2852997B2 - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents

油圧パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP2852997B2
JP2852997B2 JP5105070A JP10507093A JP2852997B2 JP 2852997 B2 JP2852997 B2 JP 2852997B2 JP 5105070 A JP5105070 A JP 5105070A JP 10507093 A JP10507093 A JP 10507093A JP 2852997 B2 JP2852997 B2 JP 2852997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
throttle
recess
assist force
valve member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5105070A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06293271A (ja
Inventor
裕人 佐々木
修 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP5105070A priority Critical patent/JP2852997B2/ja
Publication of JPH06293271A publication Critical patent/JPH06293271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2852997B2 publication Critical patent/JP2852997B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操舵抵抗ならびに車速
や舵角等の運転条件に応じた操舵補助力を付与すること
のできる油圧パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】操舵補助力を発生させる油圧アクチュエ
ータと、その油圧アクチュエータに作用する油圧を操舵
抵抗に応じ制御する油圧制御弁とを備え、操舵抵抗が大
きくなると油圧アクチュエータに供給される油圧を大き
くし、操舵抵抗に応じた操舵補助力を付与する油圧パワ
ーステアリング装置が従来より用いられている。
【0003】そのような油圧制御弁として、筒状の第1
バルブ部材と、この第1バルブ部材に操舵抵抗に応じ相
対回転可能に挿入される第2バルブ部材とを有し、その
第1バルブ部材の内周と第2バルブ部材の外周とに凹部
が形成され、第1バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁と
第2バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁との周方向間が
絞り部とされたロータリー式制御弁が用いられ、その絞
り部の流路面積を操舵抵抗に応じ変化させることで油圧
アクチュエータに作用する油圧を制御している。
【0004】そのような油圧パワーステアリング装置に
おいて、低速走行時において操舵の高応答性を満足さ
せ、高速走行時において操舵の安定性を満足させるた
め、第1バルブ部材と第2バルブ部材との間における絞
り部を2組に組分し、一定操舵抵抗下においては第1の
組に属する絞り部の流路面積よりも第2の組に属する絞
り部の流路面積を大きくし、その第2の組に属する絞り
部とタンクとの間に、車速等の運転条件に応じ排出側油
路の流路面積を変更する可変絞り弁を設けることが提案
されている(特開平2‐306878号公報参照)。
【0005】すなわち、図10に示すように、ポンプ1
00とタンク101との間に2系統の油路を構成し、各
系統の油路に一対の並行部を構成し、一方の系統の油路
の各並行部に第1の組に属する絞り部A、B、C、Dを
一対ずつ直列に配置し、他方の系統の油路の各並行部に
第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′を一対
ずつ直列に配置し、他方の系統の油路の並行部の下流に
可変絞り弁102を配置し、各系統の油路の各並行部の
絞り部の間を操舵補助力発生用油圧シリンダ103に接
続している。右操舵時には操舵抵抗に応じ絞り部A、
A′、D、D′を開くと共に絞り部B、B′、C、C′
を閉じ、左操舵時には操舵抵抗に応じ絞り部A、A′、
D、D′を閉じると共に絞り部B、B′、C、C′を開
く。そして、低速走行時には可変絞り弁102を閉じる
ことで、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dのみで
油圧シリンダ103に作用する油圧を制御し、また、高
速走行時には可変絞り弁102を開くことで、第2の組
に属する絞り部A′、B′、C′、D′によっても油圧
シリンダ103に作用する油圧を制御している。
【0006】これにより、低速走行時にあっては、操舵
入力トルクが小さく両バルブ部材の相対ねじれ角が小さ
くても、第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの流路
面積は小さくなるので、操舵抵抗に対する操舵補助力を
発生させる油圧の増加割合が大きくなり、操舵の高応答
性を満足させることができる。また、高速走行時にあっ
ては、操舵入力トルクを大きくして両バルブ部材の相対
ねじれ角を大きくしない限り、第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′の流路面積は大きく保持される
ので、操舵抵抗に対する操舵補助力を発生させる油圧の
増加割合は小さく、操舵の安定性を満足させることがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
中速走行時において、操舵抵抗に応じた操舵補助力を付
与することができなくなる場合がある。すなわち、図1
1において、実線Pは、第1の組に属する絞り部A、
B、C、Dにおける両バルブ部材の相対ねじれ角に対す
る流路面積の変化特性を示し、1点鎖線Qは、第2の組
に属する絞り部A′、B′、C′、D′における両バル
ブ部材の相対ねじれ角に対する流路面積の変化特性を示
し、破線Rは、可変絞り弁102の流路面積を示す。そ
の可変絞り弁102の流路面積は車速により変化する。
低速走行時には可変絞り弁102は全閉状態になるの
で、実線Pで示す第1の組A、B、C、Dに属する絞り
部の流路面積の変化特性に対応した操舵補助力が操舵抵
抗に応じ付与される。また、可変絞り弁102の流路面
積は、高速走行時には第2の組に属する絞り部A′、
B′、C′、D′の流路面積の最大値よりも大きくされ
るので、一点鎖線Qで示す第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′の流路面積の変化特性、及び実
線Pで示す第1の組に属する絞り部A、B、C、Dの流
路面積の変化特性との合成値に対応した操舵補助力が操
舵抵抗に応じ付与される。
【0008】しかし、中速走行時においては、可変絞り
弁102の流路面積は、図11において破線Rで示すよ
うに、0よりも大きく、かつ、第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′の流路面積の最大値(S)より
も小さくなる。そのため、第1の組に属する絞り部A、
B、C、Dが全閉状態になるまでの間(図11において
両バルブ部材の相対ねじれ角がθ1になるまでの間)
は、実線Pで示す第1の組に属する絞り部A、B、C、
Dの流路面積の変化特性値および可変絞り弁102の破
線Rで示す流路面積値との合成値に対応した操舵補助力
が操舵抵抗に応じ付与される。そして、第1の組に属す
る絞り部A、B、C、Dが全閉状態になった後に、第2
の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の流路面積
が可変絞り弁102の流路面積よりも小さくなるまでの
間(図11において両バルブ部材の相対ねじれ角がθ1
とθ2との間)では、操舵補助力は可変絞り弁102の
流路面積により定まる一定値になってしまう。すなわ
ち、図6において2点鎖線で示すように、操舵抵抗に対
応する操舵入力トルクあるいは両バルブ部材の相対ねじ
れ角に対する操舵補助力発生側油圧の関係特性におい
て、操舵抵抗が変化しているにも拘らず操舵補助力が一
定になる。そのような操舵補助力を操舵抵抗に応じ制御
できない領域が大きくなると、操舵フィーリングを低下
させるという問題がある。この問題は、操舵補助力の増
加割合が大きくなる点における高速走行時の操舵抵抗と
低速走行時の操舵抵抗との差を大きくし、低速時の操舵
フィーリングと高速時の操舵フィーリングとの差を大き
くしようとすると、すなわち中速領域を大きくしようと
すると顕著になる。
【0009】また、上記従来例においては、第1バルブ
部材と第2バルブ部材との間に第2の組に属する絞り部
と第1の組に属する絞り部とを設けるため、第1バルブ
部材の内周に10カ所の凹部が形成され、第2バルブ部
材の外周に10カ所の凹部が形成されている。
【0010】しかし、バルブ部材に形成する凹部の数が
増大すると、加工コストが増大し、バルブ部材の径を大
きくする必要があるため装置が大型化するという問題が
ある。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできる油圧パワーステアリング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポンプとタン
クと操舵補助力発生用油圧アクチュエータとを連通する
油路に配置される第1の組に属する絞り部を有し、この
第1の組に属する絞り部の流路面積は、右操舵時に油圧
アクチュエータの右操舵補助力発生側に操舵抵抗に応じ
た油圧が作用すると共に左操舵時に油圧アクチュエータ
の左操舵補助力発生側に操舵抵抗に応じた油圧が作用す
るように、操舵方向と操舵抵抗とに応じ変化する油圧パ
ワーステアリング装置において、油圧アクチュエータの
右操舵補助力発生側とタンクとの間に右操舵圧制御用絞
り部が配置され、油圧アクチュエータの左操舵補助力発
生側とタンクとの間に左操舵圧制御用絞り部が配置さ
れ、各操舵圧制御用絞り部のアクチュエータ側油圧を運
転条件に応じ変化させる手段が設けられ、各操舵圧制御
用絞り部とポンプとの間に配置される第2の組に属する
絞り部が設けられ、この第2の組に属する絞り部の流路
面積は、右操舵時に油圧アクチュエータの右操舵補助力
発生側に操舵抵抗に応じた流量の圧油が供給されると共
に左操舵時に油圧アクチュエータの左操舵補助力発生側
に操舵抵抗に応じた流量の圧油が供給されるように、操
舵方向と操舵抵抗とに応じ変化し、一定の操舵抵抗の下
においては第2の組に属する絞り部の流路面積は第1の
組に属する絞り部の流路面積以上とされていることを特
徴とする。
【0013】本発明の油圧パワーステアリング装置にお
いては、筒状の第1バルブ部材と、この第1バルブ部材
に操舵抵抗に応じ相対回転可能に挿入される第2バルブ
部材とを備え、その第1バルブ部材の内周に周方向等間
隔に8箇所の凹部が形成され、その第2バルブ部材の外
周に周方向等間隔に8箇所の凹部が形成され、その第1
バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁と第2バルブ部材側
凹部の軸方向に沿う縁との周方向間が、ポンプとタンク
と操舵補助力発生用油圧アクチュエータとを連通する油
路に配置される絞り部とされ、それら凹部は、ポンプに
連通すると共に互いに周方向に180°離れて位置する
2つの圧油供給用凹部と、タンクに連通すると共に互い
に周方向に180°離れて位置する2つの第1圧油排出
用凹部と、タンクに連通すると共に互いに周方向に18
0°離れて位置する4つの第2圧油排出用凹部と、油圧
アクチュエータの右操舵補助力発生側に連通すると共に
互いに周方向に180°離れて位置する2つの右操舵用
凹部と、油圧アクチュエータの左操舵補助力発生側に連
通すると共に互いに周方向に180°離れて位置する2
つの左操舵用凹部と、4つの連絡用凹部とされ、各圧油
供給用凹部は連絡用凹部の間に位置し、各第1排出用凹
部は右操舵用凹部と左操舵用凹部との間に位置し、各操
舵用凹部と各第1排出用凹部との間の絞り部および各操
舵用凹部と各第2排出用凹部との間の絞り部が第1の組
に属し、他の絞り部が第2の組に属し、右操舵用凹部に
隣接する第2排出用凹部とタンクとの間に形成される固
定絞りが右操舵圧制御用絞り部とされ、左操舵用凹部に
隣接する第2排出用凹部とタンクとの間に形成される固
定絞りが左操舵圧制御用絞り部とされ、各固定絞りとタ
ンクとの間に運転条件に応じ流路面積が変化する可変絞
り弁が配置されているのが好ましい。
【0014】
【作用】本発明の構成によれば、第1の組に属する絞り
部の流路面積が操舵方向と操舵抵抗に応じ変化すること
で、その操舵方向と操舵抵抗に応じて油圧アクチュエー
タの発生する操舵補助力が変化する。
【0015】各操舵圧制御用絞り部のアクチュエータ側
油圧が小さくなると油圧アクチュエータの発生する操舵
補助力も小さくなり、そのアクチュエータ側油圧が大き
くなると油圧アクチュエータの発生する操舵補助力も大
きくなる。よって、高速走行時においては、各操舵圧制
御用絞り部のアクチュエータ側油圧を小さくすること
で、操舵補助力の増加割合が大きくなる点における操舵
抵抗を大きくし、操舵の安定性を満足させることがで
き、低速走行時においては、各操舵圧制御用絞り部のア
クチュエータ側油圧は小さくならないので、操舵補助力
の増加割合が大きくなる点における操舵抵抗を小さく
し、操舵の高応答性を満足させることができる。また、
中速走行時にあっては、各操舵圧制御用絞り部のアクチ
ュエータ側油圧を高速走行時よりも大きく低速走行時よ
りも小さくし、操舵補助力の増加割合が大きくなる点に
おける操舵抵抗を高速走行時よりも小さく低速走行時よ
りも大きくすることで、高速走行時よりも操舵の高応答
性を向上し、低速走行時よりも操舵の安定性を向上する
ことができる。この中速走行時において、操舵補助力を
操舵抵抗に応じ制御できない領域はない。
【0016】さらに、第2の組に属する絞り部の流路面
積が操舵方向と操舵抵抗に応じ変化することで、右操舵
時に油圧アクチュエータの右操舵補助力発生側に供給さ
れる圧油流量が操舵抵抗に応じ変化し、左操舵時に油圧
アクチュエータの左操舵補助力発生側に供給される圧油
流量が操舵抵抗に応じ変化する。すなわち、操舵抵抗が
小さくなると油圧アクチュエータに供給される圧油流量
が少なくなって操舵補助力が小さくなり、その減少量は
高速になる程に多くなる。これにより、高速走行時にお
いては、操舵補助力の増加割合が大きくなる点における
操舵抵抗が大きくなり、低速時の操舵フィーリングと高
速時の操舵フィーリングとの差を大きくすることで、走
行速度に応じた操舵フィーリングを得ることができる。
しかも、最終的にアクチュエータに供給される圧油流量
は確保できるので、充分な操舵補助力を付与できる。
【0017】第1バルブ部材の内周と第2バルブ部材の
外周とに形成される凹部を8ケ所とする構成によれば、
右方へ操舵することによって生じる操舵抵抗により第1
バルブ部材と第2バルブ部材とが相対回転すると、圧油
供給用凹部と右操舵用凹部に隣接する第2排出用凹部と
の間の第2の組に属する絞り部の流路面積が大きくな
り、第2排出用凹部と右操舵用凹部との間の第1の組に
属する絞り部の流路面積が大きくなり、右操舵用凹部と
第1排出用凹部との間の第1の組に属する絞り部の流路
面積が小さくなり、圧油供給用凹部と左操舵用凹部に隣
接する第2排出用凹部との間の第2の組に属する絞り部
の流路面積が小さくなり、第2排出用凹部と左操舵用凹
部との間の第1の組に属する絞り部の流路面積が小さく
なり、左操舵用凹部と第1排出用凹部との間の第1の組
に属する絞り部の流路面積が大きくなる。これにより、
油圧アクチュエータの右操舵補助力発生側に操舵方向と
操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、一方、左操舵
補助力発生側からタンクに油が還流し、車両の右方への
操舵補助力が発生する。また、左方へ操舵すると第1バ
ルブ部材と第2バルブ部材とが右方へ操舵した場合と逆
方向に相対回転し、第1バルブ部材と第2バルブ部材と
の間の絞り部の流路面積が右方へ操舵した場合とは逆に
変化するので、車両の左方への操舵補助力が発生する。
【0018】その第2排出用凹部とタンクとの間に形成
された操舵圧制御用固定絞りのアクチュエータ側油圧
は、その固定絞りとタンクとの間の可変絞り弁の流路面
積が運転条件に応じ変化することで変化する。よって、
高速走行時においてはその可変絞り弁の流路面積を大き
くし、その固定絞りのアクチュエータ側油圧を小さくす
ることで、操舵抵抗に対する操舵補助力の増加割合を小
さくし、操舵の安定性を満足させることができ、低速走
行時においてはその可変絞り弁の流路面積を小さくし、
その固定絞りのアクチュエータ側油圧を大きくすること
で、操舵抵抗に対する操舵補助力の増加割合を大きく
し、操舵の高応答性を満足させることができ、中速走行
時にあっては、高速走行時よりも操舵の高応答性を向上
し、低速走行時よりも操舵の安定性を向上することがで
き、この中速走行時において、操舵補助力を操舵抵抗に
応じ制御できない領域はない。
【0019】右操舵時においては、その圧油供給用凹部
と右操舵用凹部に隣接する第2排出用凹部との間の第2
の組に属する絞り部の流路面積は操舵抵抗が大きくなる
と大きくなり、その圧油供給用凹部と左操舵用凹部に隣
接する第2排出用凹部との間の第2の組に属する絞り部
の流路面積は操舵抵抗が大きくなると小さくなる。一
方、左操舵時においては、その圧油供給用凹部と左操舵
用凹部に隣接する第2排出用凹部との間の第2の組に属
する絞り部の流路面積は操舵抵抗が大きくなると大きく
なり、その圧油供給用凹部と右操舵用凹部に隣接する第
2排出用凹部との間の第2の組に属する絞り部の流路面
積は操舵抵抗が大きくなると小さくなる。すなわち、油
圧アクチュエータの操舵補助力発生側に供給される圧油
流量は操舵抵抗が小さくなると減少し、操舵補助力が小
さくなる。その圧油流量の減少量は、操舵圧制御用固定
絞りとタンクとの間の可変絞り弁の流路面積が高速にな
って大きくなる程に大きくなる。これにより、高速走行
時においては、操舵補助力の増加割合が大きくなる点に
おける操舵抵抗が大きくなり、低速時の操舵フィーリン
グと高速時の操舵フィーリングとの差を大きくすること
で、走行速度に応じた操舵フィーリングを得ることがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明の実施例
を説明する。
【0021】図1に示すラックピニオン式油圧パワース
テアリング装置1は、車両のハンドル(図示省略)に連
結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー6
を介し連結される出力軸3を備えている。そのトーショ
ンバー6は、ピン4を介し入力軸2に連結され、セレー
ション5を介して出力軸3に連結されている。その入力
軸2は、ベアリング8を介しバルブハウジング7により
支持され、また、ベアリング12を介し出力軸3により
支持されている。その出力軸3はベアリング10、11
を介しラックハウジング9により支持されている。その
出力軸3にピニオン15が形成され、このピニオン15
に噛み合うラック16に操舵用車輪(図示省略)が連結
される。これにより、操舵による入力軸2の回転は、ト
ーションバー6を介してピニオン15に伝達され、この
ピニオン15の回転によりラック16は車両幅方向に移
動し、このラック16の移動により車両の操舵がなされ
る。なお、入出力軸2、3とハウジング7との間にはオ
イルシール42、43が介在する。また、ラック16を
支持するサポートヨーク40がバネ41の弾性力により
ラック16に押し付けられている。
【0022】操舵補助力を付与する油圧アクチュエータ
として油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シ
リンダ20は、ラックハウジング9により構成されるシ
リンダチューブと、ラック16に一体化されるピストン
21を備えている。そのピストン21により仕切られる
油室22、23に操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油を供
給するため、ロータリー式制御弁30が設けられてい
る。
【0023】その制御弁30は、バルブハウジング7に
相対回転可能に挿入されている筒状の第1バルブ部材3
1と、この第1バルブ部材31に軸中心に相対回転可能
に挿入されている第2バルブ部材32とを備えている。
その第1バルブ部材31は出力軸3にピン29を介して
同行回転するよう連結されている。その第2バルブ部材
32は入力軸2と一体的に成形され、入力軸2の外周部
が第2バルブ部材32とされ、これにより第2バルブ部
材32は入力軸2と同行回転する。
【0024】そのバルブハウジング7に、ポンプ70に
接続される入口ポート34と、前記油圧シリンダ20の
一方の油室22に接続される第1ポート37と、他方の
油室23に接続される第2ポート38と、直接にタンク
71に接続される第1出口ポート36と、後述の可変絞
り弁60を介しタンク71に接続される第2出口ポート
61とが設けられている。各ポート34、36、37、
38、61は、その第1バルブ部材31と第2バルブ部
材32との内外周間の弁間流路27を介し互いに連通す
る。その弁間流路27の流路面積は、入力軸2と出力軸
3との相対回転により変化する。なお、入力軸2と出力
軸3との相対回転角度は、トーションバー6の破損が生
じないように、入力軸2と出力軸3とがストッパー部
(図示省略)を介し当接することで一定の範囲内に規制
される。
【0025】図3、図4に示すように、第1バルブ部材
31の内周に第1バルブ部材側凹部50a、50b、5
0cが周方向に関し互いに等間隔に8ケ所形成され、第
2バルブ部材32の外周に第2バルブ部材側凹部51
a、51b、51cが周方向に関し互いに等間隔に8ケ
所形成され、その第1バルブ部材側凹部50a、50
b、50cと第2バルブ部材側凹部51a、51b、5
1cとにより前記弁間流路27が構成されている。図4
は実線により第2バルブ部材32の展開図を示し、鎖線
により第1バルブ部材側凹部50a、50b、50cを
示し、第1バルブ部材側凹部50a、50b、50cの
周方向間に第2バルブ部材側凹部51a、51b、51
cが位置する。
【0026】その第1バルブ部材側凹部は、2つの右操
舵用凹部50aと、2つの左操舵用凹部50bと、4つ
の連絡用凹部50cとから構成されている。その右操舵
用凹部50aは、第1バルブ部材31に形成された流路
53を介して前記第1ポート37から油圧シリンダ20
の一方の油室22に連通すると共に互いに周方向に18
0°離れて位置し、その左操舵用凹部50bは、第1バ
ルブ部材31に形成された流路54を介して前記第2ポ
ート38から油圧シリンダ20の他方の油室23に連通
すると共に互いに周方向に180°離れて位置する。
【0027】その第2バルブ部材側凹部は、2つの圧油
供給用凹部51aと、2つの第1圧油排出用凹部51b
と、4つの第2圧油排出用凹部51cとから構成されて
いる。その圧油供給用凹部51aは、第1バルブ部材3
1に形成された圧油供給路55を介して前記入口ポート
34からポンプ70に連通すると共に互いに周方向に1
80°離れて位置する。その第1圧油排出用凹部51b
は、入力軸2に形成された流路52aから入力軸2とト
ーションバー6との間を通り、入力軸2に形成された流
路52bを介し第1出口ポート36からタンク71に連
通すると共に、互いに周方向に180°離れて位置す
る。その第2圧油排出用凹部51cは、第1バルブ部材
31に形成された固定絞り59a、59bから第2出口
ポート61を介し可変絞り弁60に連通し、この可変絞
り弁60を介しタンク71に連通すると共に、互いに周
方向に90°離れて位置する。
【0028】各圧油供給用凹部51aは連絡用凹部50
cの間に位置し、各第1排出用凹部51bは右操舵用凹
部50aと左操舵用凹部50bとの間に位置する。その
右操舵用凹部50aに隣接する第2排出用凹部51cと
タンク71との間に形成される固定絞り59aが右操舵
圧制御用絞り部とされ、左操舵用凹部50bに隣接する
第2排出用凹部51cとタンク71との間に形成される
固定絞り59bが左操舵圧制御用絞り部とされている。
【0029】その第1バルブ部材側凹部50a、50
b、50cの軸方向に沿う縁と第2バルブ部材側凹部5
1a、51b、51cの軸方向に沿う縁との周方向間が
絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、D′とされ
ている。その第2バルブ部材側凹部51a、51b、5
1cの軸方向に沿う縁は面取り部とされている。その連
絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞
り部B′、D′における第2圧油排出用凹部51cの軸
方向に沿う縁(図3において□で囲む)の面取り部の幅
をW、圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間
の絞り部A′、C′における圧油供給用凹部51aの軸
方向に沿う縁(図3において△で囲む)の面取り部の幅
をW′、他の第2バルブ側凹部の軸方向に沿う縁(図3
において○で囲む)の面取り部の幅をW″として、図
4、図5に示すように、W>W′>W″とされている。
これにより、一定の操舵抵抗の下においては、連絡用凹
部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間ならびに圧
油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部
A′、B′、C′、D′の流路面積は、他の絞り部A、
B、C、Dの流路面積よりも大きくされる。すなわち各
絞り部は、複数の絞り部A、B、C、Dからなる第1の
組と、一定の操舵抵抗の下においては第1の組に属する
絞り部A、B、C、Dよりも流路面積の大きな複数の絞
り部A′、B′、C′、D′からなる第2の組とに組分
けされている。その連絡用凹部50cと第2圧油排出用
凹部51cとの間の絞り部B′、D′は常開とされてい
る。
【0030】その入力軸2と出力軸3は、路面から操舵
用車輪を介し伝達される抵抗によるトーションバー6の
ねじれによって相対回転する。その相対回転により第1
バルブ部材31と第2バルブ部材32とが相対回転する
ことで弁間流路27の流路面積が変化し、操舵補助力を
付与する油圧シリンダ20に操舵方向と操舵抵抗に応じ
て圧油が供給される。
【0031】すなわち、図4は操舵が行なわれていない
状態を示し、入口ポート34と各出口ポート36、61
とが弁間流路27を介し連通し、ポンプ70から制御バ
ルブ30に流入する油はタンク71に還流し、操舵補助
力は発生しない。
【0032】この状態から右方へ操舵することによって
生じる操舵抵抗により第1バルブ部材31と第2バルブ
部材32とが相対回転すると、図3に示すように、圧油
供給用凹部51aと右操舵用凹部50aに隣接する第2
排出用凹部51cとの間において第2の組に属する一方
の絞り部A′の流路面積が大きくなって他方の絞り部
B′は開いた状態が維持され、第2排出用凹部51cと
右操舵用凹部50aとの間の第1の組に属する絞り部A
の流路面積が大きくなり、右操舵用凹部50aと第1排
出用凹部51bとの間の第1の組に属する絞り部Bの流
路面積が小さくなり、圧油供給用凹部51aと左操舵用
凹部50bに隣接する第2排出用凹部51cとの間にお
いて第2の組に属する一方の絞り部C′の流路面積が小
さくなって他方の絞り部D′は開いた状態が維持され、
第2排出用凹部51cと左操舵用凹部50bとの間の第
1の組に属する絞り部Cの流路面積が小さくなり、左操
舵用凹部50bと第1排出用凹部51bとの間の第1の
組に属する絞り部Dの流路面積が大きくなる。これによ
り、図中矢印で示す圧油の流れにより油圧シリンダ20
の一方の油室22に操舵方向と操舵抵抗に応じた圧力の
圧油が供給され、また、他方の油室23からタンク71
に油が還流し、車両の右方への操向補助力が油圧シリン
ダ20からラック16に作用する。
【0033】左方へ操舵すると第1バルブ部材31と第
2バルブ部材32とが右方に操舵した場合と逆方向に相
対回転し、絞り部A、A′の流路面積が小さくなり、絞
り部Bの流路面積が大きくなり、絞り部C、C′の流路
面積が大きくなり、絞り部Dの流路面積が小さくなり、
絞り部B′D′は開いた状態が維持されるので、車両の
左方への操舵補助力が油圧シリンダ20からラック16
に作用する。
【0034】その第2出口ポート61に連通する可変絞
り弁60は、図1に示すように、バルブハウジング7に
形成された挿入孔66に図中上下方向に変位可能に挿入
されたスプール62を有する。その挿入孔66の各端は
プラグ68a、68bにより閉鎖され、一方のプラグ6
8aにねじ込まれたバネ圧調節ネジ79とスプール62
の上端との間に圧縮コイルバネ69が挿入されている。
そのスプール62に電磁力を作用させるソレノイド61
と、このソレノイド61の電磁力を車速に応じ制御する
車速センサを有するコントローラ63が設けられてい
る。これにより、高速になるとスプール62に作用する
電磁力が小さくなりスプール62は図中下方に変位し、
低速になるとスプール62に作用する電磁力が大きくな
りスプール62は図中上方に変位する。
【0035】そのスプール62の外周に周溝62aが形
成され、その挿入孔66の内周に周溝66aが形成さ
れ、両周溝62a、66aの間が絞り部67とされてい
る。この絞り部67の流路面積は、高速になってスプー
ル62が図中下方に変位すると大きくなり、低速になっ
てスプール62が上方に変位すると小さくなり、本実施
例では低速走行時には絞り部は全閉となる。
【0036】その絞り部67と第2出口ポート61とを
連通する流路58がバルブハウジング7に形成され、そ
の絞り部67とスプール62の上方空間とを連通する通
孔75がスプール66に形成され、そのスプール62の
上方空間と第1出口ポート36とを連通する流路76が
バルブハウジング7に形成されている。これにより、図
2に示す油圧回路が構成され、各操舵圧制御用固定絞り
59a、59bとタンク71との間の油路の流路面積
が、車速に応じた可変絞り弁60の作動により変化す
る。この可変絞り弁60の作動により、各操舵圧制御用
固定絞り59a、59bのアクチュエータ側油圧が運転
条件に応じ変化する。なお、スプール62の下方空間と
上方空間とを連通するドレン通路78が、そのスプール
62に形成されている。
【0037】上記構成によれば、低速走行時において
は、スプール62は図1において上方に変位し、このス
プール62の変位により絞り部67は全閉状態になるの
で、油圧シリンダ20に作用する油圧は、第1の組の絞
り部A、B、C、Dの流路面積の変化特性に応じ制御さ
れる。よって、図6において一点鎖線で示すように、操
舵入力トルクが小さく両バルブ部材31、32の相対ね
じれ角が小さくても、第1の組に属する絞り部A、B、
C、Dの流路面積を小さくして操舵補助力を発生させる
油圧の増加割合を大きくし、低速走行時における操舵の
高応答性を満足させることができる。
【0038】中速走行時および高速走行時においては、
操舵圧制御用固定絞り59a、59bのアクチュエータ
側油圧は、可変絞り弁60の絞り部67の流路面積が運
転条件に応じ変化することで変化する。すなわち、高速
走行時においては可変絞り弁60の絞り部67の流路面
積が大きくなるので、その固定絞り59a、59bのア
クチュエータ側油圧は小さくなる。これにより、図6に
おいて実線で示すように、操舵補助力の増加割合が大き
くなる点の操舵抵抗が大きくなり、操舵の安定性を満足
させることができる。低速走行時においては可変絞り弁
60の絞り部67は全閉状態であるので、その固定絞り
59a、59bのアクチュエータ側油圧は小さくならな
い。これにより、操舵補助力の増加割合が大きくなる点
の操舵抵抗が小さくなり、前述のように操舵の高応答性
を満足させることができる。中速走行時にあっては、可
変絞り弁60の絞り部67の流路面積は高速走行時より
も小さく低速走行時よりも大きいので、高速走行時より
も操舵の高応答性を向上し、低速走行時よりも操舵の安
定性を向上することができる。この中速走行時において
は、図6において破線で示すように、操舵補助力を操舵
抵抗に応じ制御できない領域はない。
【0039】中速走行時および高速走行時に右操舵を行
なう際は、油圧シリンダ20の右操舵補助力発生側油室
22に通じる第2の組に属する一方の絞り部A′の流路
面積は、操舵抵抗が大きくなると大きくなり、他方の絞
り部B′は開いた状態が維持され、油圧シリンダ20の
他方の油室23に通じる第2の組に属する一方の絞り部
C′の流路面積は、操舵抵抗が大きくなると小さくな
り、他方の絞り部D′は開いた状態が維持される。そう
すると、油圧シリンダ20の右操舵補助力発生側油室2
2に供給される圧油流量は、操舵抵抗が小さくなると減
少し、この減少により操舵補助力が小さくなる。その右
操舵補助力発生側油室22に供給される圧油流量の減少
量は、可変絞り弁60の絞り部67の流路面積が高速に
なって大きくなる程に大きくなる。同様に、左操舵時に
おいては、油圧シリンダ20の一方の油室22に通じる
第2の組に属する一方の絞り部A′の流路面積は、操舵
抵抗が大きくなると小さくなり、他方の絞り部B′は開
いた状態が維持され、油圧シリンダ20の他方の油室2
3に通じる第2の組に属する一方の絞り部C′の流路面
積は、操舵抵抗が大きくなると大きくなり、他方の絞り
部D′は開いた状態が維持される。そうすると、油圧シ
リンダ20の左操舵補助力発生側油室23に供給される
圧油流量は、操舵抵抗が小さくなると減少し、この減少
により操舵補助力が小さくなる。その左操舵補助力発生
側油室23に供給される圧油流量の減少量は、可変絞り
弁60の絞り部67の流路面積が高速になって大きくな
る程に大きくなる。これにより、高速走行時において
は、操舵補助力の増加割合が大きくなる点における操舵
抵抗が大きくなり、低速時の操舵フィーリングと高速時
の操舵フィーリングとの差を大きくすることで、走行速
度に応じた操舵フィーリングを得ることができる。しか
も、最終的に油圧シリンダ20に供給される圧油流量は
確保できるので、充分な操舵補助力を付与できる。さら
に、常開の絞り部B′、D′を有することで、操舵圧制
御用固定絞り59a、59bの操舵圧発生側のアクチュ
エータ側油圧は、ポンプ70の供給圧より小さくなる。
従って、操舵圧発生側の流量を極端に減少させることが
ないので、アクチュエータの応答性が悪くなることがな
い。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では連絡用凹部50c
と第2圧油排出用凹部51cとの間に常開の絞り部
B′、D′を設けたが、図7に示すように、その絞り部
B′、D′をなくしてもよい。また、上記実施例では各
操舵圧制御用絞り部69a、69bを第1の組に属する
絞り部A、B、C、Dよりもポンプ70側に配置した
が、図8に示すように、ポンプ70寄りに位置する第1
の組に属する絞り部A、Cとタンク71寄りに位置する
第1の組に属する絞り部B、Dとの間に各操舵圧制御用
絞り部69a、69bを配置し、各操舵圧制御用絞り部
69a、69bのポンプ70側に第2の組に属する絞り
部A′、B′、C′、D′を配置してもよく、この場
合、右操舵抵抗が大きくなると開く第2の組の絞り部
A′は左操舵補助力発生用油室23側に配置し、左操舵
抵抗が大きくなると開く第2の組の絞り部C′は右操舵
補助力発生用油室22側に配置し、また、この場合にお
いて、図9に示すように、常開の絞り部B′、D′を設
けないようにしてもよい。また、上記実施例では各操舵
圧制御用絞り部69a、69bを固定絞りとしたが、そ
れぞれを可変絞りとして上記のような可変絞り弁60を
なくしてもよい。また、上記実施例では本発明をラック
ピニオン式油圧パワーステアリング装置に適用したが、
例えばボールスクリュー式油圧パワーステアリング装置
にも適用することができる。また、上記実施例では各操
舵圧制御用絞り部のアクチュエータ側油圧を運転条件に
応じ変化させたが、例えば操舵角のような他の運転条件
に応じ変化させてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の油圧パワーステアリング装置に
よれば、操舵抵抗ならびに運転条件に応じた操舵補助力
を付与する場合において、中速走行時において操舵補助
力を操舵抵抗に応じ制御できない領域をなくし、低速時
の操舵フィーリングと高速時の操舵フィーリングとの差
を大きくすることで、走行速度に応じた操舵フィーリン
グを得ることができる。さらに、バルブ部材に形成する
凹部の数を少なくして加工コストを低減し、また、バル
ブ部材の径を小さくして装置を小型軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置
の縦断面図
【図2】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置
の油圧回路図
【図3】本発明の実施例の制御弁の横断面構造の説明図
【図4】本発明の実施例の制御弁の展開図
【図5】本発明の実施例の制御弁の要部の拡大図
【図6】本発明の実施例の油圧パワーステアリング装置
における入力トルクと油圧との関係および両バルブ部材
の相対ねじれ角と油圧との関係を示す図
【図7】本発明の第1変形例に係る油圧回路図
【図8】本発明の第2変形例に係る油圧回路図
【図9】本発明の第3変形例に係る油圧回路図
【図10】従来例に係る油圧回路図
【図11】従来例の問題点の説明図
【符号の説明】
20 油圧シリンダ 59a 右操舵圧制御用絞り部 59b 右操舵圧制御用絞り部 60 可変絞り弁 67 絞り部 70 ポンプ 71 タンク A、B、C、D 第1の組に属する絞り部 A′、B′、C′、D′ 第2の組に属する絞り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−16824(JP,A) 特開 平4−63767(JP,A) 特開 平5−310136(JP,A) 特開 昭57−30663(JP,A) 実開 昭56−174363(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/083

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧
    アクチュエータとを連通する油路に配置される第1の組
    に属する絞り部を有し、この第1の組に属する絞り部の
    流路面積は、右操舵時に油圧アクチュエータの右操舵補
    助力発生側に操舵抵抗に応じた油圧が作用すると共に左
    操舵時に油圧アクチュエータの左操舵補助力発生側に操
    舵抵抗に応じた油圧が作用するように、操舵方向と操舵
    抵抗とに応じ変化する油圧パワーステアリング装置にお
    いて、油圧アクチュエータの右操舵補助力発生側とタン
    クとの間に右操舵圧制御用絞り部が配置され、油圧アク
    チュエータの左操舵補助力発生側とタンクとの間に左操
    舵圧制御用絞り部が配置され、各操舵圧制御用絞り部の
    アクチュエータ側油圧を運転条件に応じ変化させる手段
    が設けられ、各操舵圧制御用絞り部とポンプとの間に配
    置される第2の組に属する絞り部が設けられ、この第2
    の組に属する絞り部の流路面積は、右操舵時に油圧アク
    チュエータの右操舵補助力発生側に操舵抵抗に応じた流
    量の圧油が供給されると共に左操舵時に油圧アクチュエ
    ータの左操舵補助力発生側に操舵抵抗に応じた流量の圧
    油が供給されるように、操舵方向と操舵抵抗とに応じ変
    化し、一定の操舵抵抗の下においては第2の組に属する
    絞り部の流路面積は第1の組に属する絞り部の流路面積
    以上とされていることを特徴とする油圧パワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 筒状の第1バルブ部材と、この第1バル
    ブ部材に操舵抵抗に応じ相対回転可能に挿入される第2
    バルブ部材とを備え、その第1バルブ部材の内周に周方
    向等間隔に8箇所の凹部が形成され、その第2バルブ部
    材の外周に周方向等間隔に8箇所の凹部が形成され、そ
    の第1バルブ部材側凹部の軸方向に沿う縁と第2バルブ
    部材側凹部の軸方向に沿う縁との周方向間が、ポンプと
    タンクと操舵補助力発生用油圧アクチュエータとを連通
    する油路に配置される絞り部とされ、それら凹部は、ポ
    ンプに連通すると共に互いに周方向に180°離れて位
    置する2つの圧油供給用凹部と、タンクに連通すると共
    に互いに周方向に180°離れて位置する2つの第1圧
    油排出用凹部と、タンクに連通すると共に互いに周方向
    に180°離れて位置する4つの第2圧油排出用凹部
    と、油圧アクチュエータの右操舵補助力発生側に連通す
    ると共に互いに周方向に180°離れて位置する2つの
    右操舵用凹部と、油圧アクチュエータの左操舵補助力発
    生側に連通すると共に互いに周方向に180°離れて位
    置する2つの左操舵用凹部と、4つの連絡用凹部とさ
    れ、各圧油供給用凹部は連絡用凹部の間に位置し、各第
    1排出用凹部は右操舵用凹部と左操舵用凹部との間に位
    置し、各操舵用凹部と各第1排出用凹部との間の絞り部
    および各操舵用凹部と各第2排出用凹部との間の絞り部
    が第1の組に属し、他の絞り部が第2の組に属し、右操
    舵用凹部に隣接する第2排出用凹部とタンクとの間に形
    成される固定絞りが右操舵圧制御用絞り部とされ、左操
    舵用凹部に隣接する第2排出用凹部とタンクとの間に形
    成される固定絞りが左操舵圧制御用絞り部とされ、各固
    定絞りとタンクとの間に運転条件に応じ流路面積が変化
    する可変絞り弁が配置されていることを特徴とする請求
    項1に記載の油圧パワーステアリング装置。
JP5105070A 1993-04-06 1993-04-06 油圧パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP2852997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5105070A JP2852997B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 油圧パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5105070A JP2852997B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 油圧パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06293271A JPH06293271A (ja) 1994-10-21
JP2852997B2 true JP2852997B2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=14397695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5105070A Expired - Fee Related JP2852997B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 油圧パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2852997B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100313976B1 (ko) * 1999-04-08 2001-11-15 이계안 차속 감응형 동력 조향 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06293271A (ja) 1994-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3345148B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JPH0224373Y2 (ja)
JP2852997B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP3420687B2 (ja) 可変絞り弁
JP3563157B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP3762531B2 (ja) 可変絞り弁
JP3664515B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP2852991B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置用制御バルブ
JP3634054B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP4042314B2 (ja) パワーステアリング装置
JP3810931B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP2000318630A (ja) 可変絞り弁
JP3847487B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JPH10331996A (ja) 可変絞り弁
JP3655696B2 (ja) 可変絞り弁および油圧パワーステアリング装置
JP2916059B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置用制御バルブ
JP3776271B2 (ja) 位置決め機構
JP2594904Y2 (ja) 動力操向装置の操舵力制御装置
JPH09136657A (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP2989990B2 (ja) バルブ装置
JPH06239254A (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP3532964B2 (ja) バルブ装置および油圧パワーステアリング装置
JP3894704B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JP3681829B2 (ja) 油圧パワーステアリング装置
JPH06340271A (ja) 油圧パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees