JP2852991B2 - 油圧パワーステアリング装置用制御バルブ - Google Patents

油圧パワーステアリング装置用制御バルブ

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JP2852991B2
JP2852991B2 JP4353025A JP35302592A JP2852991B2 JP 2852991 B2 JP2852991 B2 JP 2852991B2 JP 4353025 A JP4353025 A JP 4353025A JP 35302592 A JP35302592 A JP 35302592A JP 2852991 B2 JP2852991 B2 JP 2852991B2
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学 高岡
和彦 松本
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧パワーステアリン
グ装置において操舵補助力を制御するために用いる制御
バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧パワーステアリング装置にあって
は、ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧アクチュエ
ータとを連通する流路の絞り部の開度を、操舵抵抗が大
きくなると操舵補助力が大きくなるよう変化させる絞り
手段を備える制御バルブが従来より用いられている。
【0003】このような制御バルブにおいて、低速走行
時における操舵の高応答性と高速走行時における操舵の
安定性を満足させるため、前記流路に設けられる絞り部
を二組とし、同一操舵抵抗の下における一方の組の絞り
部の開度を他方の組の絞り部の開度よりも小さくし、他
方の組の絞り部の上流側流路あるいは下流側流路を運転
条件に応じ絞る運転条件感応型可変絞り弁を設けること
が提案されている(特開平2‐306878)。
【0004】これにより、低速時や停車時には運転条件
感応型可変絞り弁の絞り部の開度を小さくし、同一操舵
抵抗の下での絞り部の開度が小さな一方の組の絞り部に
よってのみ圧油を絞ることで、図18に示すように、操
舵入力トルクが小さくても操舵補助力を発生させる油圧
の増加割合を大きくし、操舵の高応答性を満足させてい
る。また、車両速度が増加するに従い、運転条件感応型
絞り弁の絞り部の開度を次第に大きくすることで、同一
操舵抵抗の下での絞り部の開度が大きな他方の組の絞り
部によって絞る圧油流量を次第に増加させ、操舵入力ト
ルクに対する操舵補助力を発生させる油圧の増加割合を
次第に小さくし、車両速度が増大する程に操舵の安定性
を満足させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の制御バルブ
では、低速時や停車時には一方の組の絞り部によっての
み圧油流路の開度が設定されるため、一定の操舵特性を
得ることができる。また、高速時には運転条件感応型絞
り弁を全開にし、両方の組の絞り部によってのみ圧油流
路の開度を設定することで、一定の操舵特性を得ること
ができる。
【0006】しかし、中速時においては操舵補助力を発
生させる油圧の増加割合は運転条件感応型絞り弁の絞り
部の開度に応じ変化するため、その運転条件感応型絞り
弁の性能のバラツキの影響を受け操舵特性が不安定にな
り、一定の操舵特性を得ることが困難であった。すなわ
ち、従来の制御バルブでは低速時や停車時ならびに高速
時の2つの速度域においては一定の操舵特性を得ること
ができても、中速域においては操舵特性が不安定であっ
た。また、絞り弁の絞り部の開度を車速に応じ絞る場合
は制御装置が複雑化するためコストが増大した。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできる油圧パワーステアリング装置用制御バルブ
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポンプとタン
クと操舵補助力発生用油圧アクチュエータとを連通する
流路に設けられる二組の絞り部と、操舵抵抗に応じて操
舵補助力を発生させることができるように各絞り部の開
度を変化させる手段とを備え、同一操舵抵抗の下におけ
る一方の組の絞り部による流路の開度は他方の組の絞り
部による流路の開度よりも小さくされ、一方の組の絞り
部の上流側流路および下流側流路の少なくとも一方を運
転条件に応じ開閉可能な開閉手段と、他方の組の絞り部
の上流側流路および下流側流路の少なくとも一方を運転
条件に応じ開閉可能な開閉手段とが設けられ、一方の組
の絞り部のみを介し圧油を絞る低速状態と、他方の組の
絞り部のみを介し圧油を絞る中速状態と、両方の組の絞
り部を介し圧油を絞る高速状態とに状態変更可能なもの
である。
【0009】
【作用】本発明の構成によれば、低速時や停車時には同
一操舵抵抗の下での流路の絞り部の開度が小さな一方の
組の絞り部によってのみ圧油を絞ることで、操舵入力ト
ルクが小さくても操舵補助力を発生させる油圧の増加割
合を大きくし、操舵の高応答性を満足させることができ
る。高速時には同一操舵抵抗の下での流路の絞り部の開
度が小さな一方の組の絞り部によってだけでなく、同一
操舵抵抗の下での流路の絞り部の開度が大きな他方の組
の絞り部によっても圧油を絞ることで、操舵入力トルク
が小さくても操舵補助力を発生させる油圧の増加割合を
大きくし、操舵の安定性を満足させることができる。中
速時には、同一操舵抵抗の下での流路の絞り部の開度が
大きな他方の組の絞り部によってのみ圧油を絞ること
で、低速時や停車時におけるよりも操舵の安定性を満足
させることができ、高速時におけるよりも操舵の高応答
性を満足させることができる。
【0010】これにより、低速時や停車時における操舵
特性は一方の組の絞り部の流路の開度によって設定し、
中速時における操舵特性は他方の組の絞り部の流路の開
度によって設定し、高速時における操舵特性は両方の組
の絞り部の開度によって設定することができる。すなわ
ち、ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧アクチュエ
ータとを連通する流路に設けられる二組の絞り部によ
り、低速時や停車時、中速時ならびに高速時の3つの速
度域において、その流路の開度を一定に設定することが
できる。
【0011】
【実施例】図1〜図6を参照して本発明の第1実施例を
説明する。
【0012】図1に示すラックピニオン式油圧パワース
テアリング装置1は、車両のハンドル(図示省略)に連
結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー6
を介し連結される出力軸3とを備えている。そのトーシ
ョンバー6は、ピン4を介し入力軸2に連結され、セレ
ーション5を介して出力軸3に連結されている。その入
力軸2は、ベアリング8を介しバルブハウジング7によ
り支持され、ベアリング12を介し出力軸3により支持
されている。その出力軸3は、ベアリング10、11を
介してラックハウジング9により回転可能に支持されて
いる。その出力軸3にピニオン15が形成され、このピ
ニオン15に噛み合うラック16に操舵用車輪(図示省
略)が連結される。これにより、操舵による入力軸2の
回転は、トーションバー6を介してピニオン15に伝達
され、このピニオン15の回転によりラック16は車両
幅方向に移動し、このラック16の移動により車両の操
舵がなされる。なお、入出力軸2、3とバルブハウジン
グ7との間にはオイルシール42、43が介在する。ま
た、ラック16を支持するサポートヨーク40がバネ4
1の弾性力によりラック16に押し付けられている。
【0013】操舵補助力を付与する油圧アクチュエータ
として油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シ
リンダ20は、ラックハウジング9により構成されるシ
リンダチューブと、ラック16に一体化されるピストン
21とを備えている。そのピストン21により仕切られ
る油室22、23に操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油を
供給するため、ロータリー式油圧制御バルブ30が設け
られている。
【0014】その制御バルブ30は、バルブハウジング
7に回転可能に挿入されている筒状の第1バルブ31
と、この第1バルブ31に相対回転可能に挿入されてい
る第2バルブ32とを備えている。その第1バルブ31
は出力軸3にピン29を介して同行回転するよう連結さ
れている。その第2バルブ32は入力軸2と一体的に成
形され、入力軸2の外周部が第2バルブ32とされ、こ
れにより第2バルブ32は入力軸2と同行回転する。
【0015】そのバルブハウジング7に、ポンプ70に
電磁弁100を介し接続される低速用入口ポート34a
と、ポンプ70に電磁弁100を介し接続される中速用
入口ポート34bと、タンク71に接続される出口ポー
ト36と、前記油圧シリンダ20の一方の油室22に接
続される第1ポート37と、他方の油室23に接続され
る第2ポート38とが設けられている。各ポート34
a、34b、36、37、38は、その第1バルブ31
と第2バルブ32との間に形成された弁間流路27を介
し互いに連通する。その弁間流路27の絞り部の開度
は、入力軸2と出力軸3との相対回転により変化する。
【0016】すなわち、図3〜図5に示すように、第1
バルブ31の内周に第1バルブ側凹部50が周方向に関
し互いに等間隔に8ケ所形成されている。第2バルブ3
2の外周の図中上方側に第2バルブ側低速用凹部51a
が周方向に間隔をおいて6ケ所形成され、第2バルブ3
2の外周の図中下方側に第2バルブ側中速用凹部51b
が周方向に関し互いに等間隔に8ケ所形成されている。
その第2バルブ側低速用凹部51aと第2バルブ側中速
用凹部51bとは軸方向に関し互いに離間する。
【0017】その第1バルブ側凹部50は、第1バルブ
31に形成された流路53を介して前記第1ポート37
に連通するものと、第1バルブ31に形成された流路5
4を介して第2ポート38に連通するものとが周方向に
沿って交互に並列する。
【0018】その第2バルブ側低速用凹部51aは、第
1バルブ31に形成された低速用圧油供給路55aを介
し前記低速用入口ポート34aに連通するものが周方向
に180°離れた2位置に配置され、前記出口ポート3
6に連通するものが周方向に90°離れた4位置に配置
されている。その出口ポート36に連通する第2バルブ
側低速用凹部51aは、入力軸2に形成された流路52
aを介しトーションバー6と入力軸2との内外周間の空
間に連通し、そのトーションバー6と入力軸2との内外
周間の空間は、入力軸2に形成された流路52cを介し
出口ポート36に連通する。
【0019】その第2バルブ側中速用凹部51bは、第
1バルブ31に形成された中速用圧油供給路55bを介
して前記中速用入口ポート34bに連通するものと、前
記出口ポート36に連通するものとが周方向に沿って交
互に並列する。その出口ポート36に連通する第2バル
ブ側中速用凹部51bは、入力軸2に形成された流路5
2bを介しトーションバー6と入力軸2との内外周間の
空間に連通し、そのトーションバー6と入力軸2との内
外周間の空間は、入力軸2に形成された流路52cを介
し出口ポート36に連通する。
【0020】その第1バルブ側凹部50の軸方向に沿う
縁と第2バルブ側低速用凹部51aの軸方向に沿う縁と
の周方向間が一方の組の絞り部A、B、C、Dとされ、
その第1バルブ側凹部50の軸方向に沿う縁と第2バル
ブ側中速用凹部51bの軸方向に沿う縁との周方向間が
他方の組の絞り部E、F、G、Hとされている。第2バ
ルブ側低速用凹部51aが6ケ所であり、第2バルブ側
中速用凹部51bが8ケ所であることから、一方の組の
絞り部A、B、C、Dは弁間流路27において計8箇所
に位置し、他方の組の絞り部E、F、G、Hは弁間流路
27において計16箇所に位置する。また、同一操舵抵
抗の下における各絞り部A、B、C、D、E、F、G、
Hでの流路面積は互いに等しく設定されている。これに
より、同一操舵抵抗の下における一方の組の絞り部A、
B、C、Dによる弁間流路27の開度は、他方の組の絞
り部E、F、G、Hによる弁間流路27の開度よりも絞
り位置が少ないことから小さくされている。
【0021】前記電磁弁100は、バルブハウジング7
に挿入された筒状のスプール101と、このスプール1
01を電磁力により作動させるソレノイド102と、そ
のソレノイド102を車速に応じ制御する車速センサを
有する制御装置103とを備えている。そのスプール1
01の外周に周溝101aが形成されている。また、そ
のスプール101が挿入されているバルブハウジング7
の内周孔7aと前記低速用入口ポート34aとを連通す
る低速用通路104aと、その内周孔7aと前記中速用
入口ポート34bとを連通する中速用通路104bと、
その内周孔7aとポンプ70とを連通するポンプポート
105とが、そのバルブハウジング7に形成されてい
る。そのポンプポート105とスプール101の外周の
周溝101aとは常時連通する。
【0022】そのスプール101はソレノイド102の
電磁力が車両速度に応じ変化することで図中上下方向に
移動する。すなわち、低速あるいは停止時には図1およ
び図6の(1)に示すようにスプール101は図中上方
に移動し、これによりポンプポート105と低速用通路
104aとは周溝101aを介し連通される。中速時に
は図6の(2)に示すようにスプール101は図中下方
に移動し、これによりポンプポート105と中速用通路
104bとは周溝101aを介し連通される。高速時に
は図6の(3)に示すようにスプール101は低速ある
いは停止時の位置と中速時の位置との中間位置に移動
し、これによりポンプポート105は低速用通路104
aと中速用通路104bの両方に周溝101aを介し連
通される。これにより、低速あるいは停止時にあって
は、ポンプポート105は弁間流路27の一方の組の絞
り部A、B、C、Dを介し油圧シリンダ20に連通し、
中速時にあっては他方の組の絞り部E、F、G、Hを介
し油圧シリンダ20に連通し、高速時にあっては両方の
組の絞り部A、B、C、D、E、F、G、Hを介し油圧
シリンダ20に連通する。
【0023】上記構成によれば、入力軸2と出力軸3と
は路面から操舵用車輪を介し伝達される操舵抵抗に応じ
たトーションバー6の捩れによって相対回転する。その
相対回転により第1バルブ31と第2バルブ32とが相
対回転することで弁間流路27の絞り部の開度が変化
し、操舵補助力を付与する油圧シリンダ20に操舵方向
と操舵抵抗とに応じて圧油が供給される。
【0024】すなわち、低速走行時において弁間流路2
7を絞る一方の組の絞り部A、B、C、Dは、操舵が行
なわれていない時は図3に示す状態であり、この状態で
はポンプ70から制御バルブ30に流入する油はタンク
71に還流し、操舵補助力は発生しない。この状態から
左右一方へ操舵することによって生じる操舵抵抗により
第1バルブ31と第2バルブ32とが相対回転すると、
第1バルブ側凹部50に対する第2バルブ側低速用凹部
51aの周方向相対位置が変化し、これにより第1バル
ブ31と第2バルブ32の弁間流路27の絞り部の開度
が変化する。すなわち、低速用入口ポート34aと第1
ポート37との間の絞り部Aの流路面積が大きくなって
開度が大きくなり、第1ポート37と出口ポート36と
の間の絞り部Bにおいて流路面積が小さくなって開度が
小さくなり、低速用入口ポート34aと第2ポート38
との間の絞り部Cにおいて流路面積が小さくなって開度
が小さくなり、第2ポート38と出口ポート36との間
の絞り部Dにおいて流路面積が大きくなって開度が大き
くなる。これによって、油圧シリンダ20の一方の油室
22に操舵方向と操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給さ
れ、また、他方の油室23からタンク71に油が還流
し、車両の左右一方への操舵補助力が油圧シリンダ20
からラック16に作用する。また、左右他方へ操舵する
と入力軸2と出力軸3とが逆方向に相対回転し、低速用
入口ポート34aと第1ポート37との間の絞り部Aに
おいて開度は小さくなり、第1ポート37と出口ポート
36との間の絞り部Bにおいて開度は大きくなり、低速
用入口ポート34aと第2ポート38との間の絞り部C
において開度は大きくなり、第2ポート38と出口ポー
ト36との間の絞り部Dにおいて開度は小さくなる。こ
れにより、車両の左右他方への操向補助力が油圧シリン
ダ20からラック16に作用する。
【0025】また、中速走行時において弁間流路27を
絞る他方の組の絞り部E、F、G、Hは、操舵が行なわ
れていない時は図4に示す状態であり、この状態ではポ
ンプ70から制御バルブ30に流入する油はタンク71
に還流し、操舵補助力は発生しない。この状態から左右
一方へ操舵することによって生じる操舵抵抗により第1
バルブ31と第2バルブ32とが相対回転すると、第1
バルブ側凹部50に対する第2バルブ側中速用凹部51
bの周方向相対位置が変化し、これにより第1バルブ3
1と第2バルブ32の弁間流路27の絞り部の開度が変
化する。すなわち、中速用入口ポート34bと第1ポー
ト37との間の絞り部Eの流路面積が大きくなって開度
が大きくなり、第1ポート37と出口ポート36との間
の絞り部Fにおいて流路面積が小さくなって開度が小さ
くなり、中速用入口ポート34bと第2ポート38との
間の絞り部Gにおいて流路面積が小さくなって開度が小
さくなり、第2ポート38と出口ポート36との間の絞
り部Hにおいて流路面積が大きくなって開度が大きくな
る。これによって、油圧シリンダ20の一方の油室22
に操舵方向と操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、
また、他方の油室23からタンク71に油が還流し、車
両の左右一方への操舵補助力が油圧シリンダ20からラ
ック16に作用する。また、左右他方へ操舵すると入力
軸2と出力軸3とが逆方向に相対回転し、中速用入口ポ
ート34bと第1ポート37との間の絞り部Eにおいて
開度は小さくなり、第1ポート37と出口ポート36と
の間の絞り部Fにおいて開度は大きくなり、中速用入口
ポート34bと第2ポート38との間の絞り部Gにおい
て開度は大きくなり、第2ポート38と出口ポート36
との間の絞り部Hにおいて開度は小さくなる。これによ
り、車両の左右他方への操向補助力が油圧シリンダ20
からラック16に作用する。
【0026】また、高速走行時においては両方の組の絞
り部A、B、C、D、E、F、G、Hが操舵抵抗と操舵
方向に応じ弁間流路27を流れる圧油を絞ることによ
り、操舵方向と操舵抵抗に応じた操舵補助力が発生す
る。
【0027】上記構成によれば図2に示す油圧回路が構
成され、低速時や停車時には同一操舵抵抗の下での弁間
流路27の絞り部の開度が小さな一方の組の絞り部A、
B、C、Dによってのみ圧油を絞ることで、操舵入力ト
ルクが小さくても操舵補助力を発生させる油圧の増加割
合を大きくし、操舵の高応答性を満足させることができ
る。高速時には同一操舵抵抗の下での弁間流路27の絞
り部の開度が小さな一方の組の絞り部A、B、C、Dに
よってだけでなく、同一操舵抵抗の下での弁間流路27
の絞り部の開度が大きな他方の組の絞り部E、F、G、
Hによっても圧油を絞ることで、操舵入力トルクが小さ
くても操舵補助力を発生させる油圧の増加割合を大きく
し、操舵の安定性を満足させることができる。中速時に
は、同一操舵抵抗の下での絞り部の開度が大きな他方の
組の絞り部E、F、G、Hによってのみ圧油を絞ること
で、低速時や停車時におけるよりも操舵の安定性を満足
させることができ、高速時におけるよりも操舵の高応答
性を満足させることができる。すなわち、二組の絞り部
A、B、C、D、E、F、G、Hにより、低速時や停車
時、中速時ならびに高速時の3つの速度域において弁間
流路27の絞り部の開度を一定に設定することができ、
これにより各速度域において一定の操舵特性を得ること
ができる。
【0028】図7〜図13を参照して本発明の第2実施
例のラックピニオン式油圧パワーステアリング装置1′
を説明する。なお、第1実施例との機能上の相違は、上
記第1実施例では一方の組の絞り部A、B、C、Dの上
流側流路および他方の組の絞り部E、F、G、Hの上流
側流路を車両速度に応じ開閉するのに対し、本第2実施
例では一方の組の絞り部A、B、C、Dの下流側流路お
よび他方の組の絞り部E、F、G、Hの下流側流路を車
両速度に応じ開閉する点にあり、他の機能は同一であ
る。また、第1実施例と同一の構成部分は同一符号で示
し、相違点を説明する。
【0029】まず、図7に示すように、油圧シリンダ2
0に操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油を供給する制御バ
ルブ30′は、ポンプ70に接続される入口ポート3
4′と、タンク71に接続される出口ポート36と、電
磁弁100′を介し油圧シリンダ20の一方の油室22
に接続される低速用第1ポート37a′と、その電磁弁
100′を介し他方の油室23に接続される低速用第2
ポート38a′と、その電磁弁100′を介し一方の油
室22に接続される中速用第1ポート37b′と、その
電磁弁100′を介し他方の油室23に接続される中速
用第2ポート38b′とを有する。各ポート34′、3
6a′、37a′、36b′、37b′、38は、第1
バルブ31と第2バルブ32との間に形成された弁間流
路27を介し互いに連通する。その弁間流路27の絞り
部の開度は、入力軸2と出力軸3との相対回転により変
化する。
【0030】すなわち、図9〜図12に示すように、第
1バルブ31の内周の図中上方側に第1バルブ側低速用
凹部50a′が周方向に関し互いに等間隔に8ケ所形成
され、図中下方側に第1バルブ側中速用凹部50b′が
周方向に関し互いに等間隔に8ケ所形成されている。そ
の第1バルブ側低速用凹部50a′と第2バルブ側中速
用凹部50b′とは軸方向に関し互いに離間する。第2
バルブ32の外周の図中上方側に第2バルブ側低速用凹
部51a′が周方向に間隔をおいて6ケ所形成され、第
2バルブ32の外周の図中下方側に第2バルブ側中速用
凹部51b′が周方向に関し互いに等間隔に8ケ所形成
されている。その第2バルブ側低速用凹部51a′は、
第2バルブ側中速用凹部51b′と軸方向に関し互いに
離間するものが周方向に90°離れた4位置に配置さ
れ、互いに連通するものが周方向に180°離れた2位
置に配置されている。
【0031】その第1バルブ側低速用凹部50a′は、
第1バルブ31に形成された流路53a′を介して低速
用第1ポート37a′に連通するものと、第1バルブ3
1に形成された流路54a′を介して低速用第2ポート
38a′に連通するものとが周方向に沿って交互に並列
する。その第1バルブ側中速用凹部50b′は、第1バ
ルブ31に形成された流路53b′を介して中速用第1
ポート37b′に連通するものと、第1バルブ31に形
成された流路54b′を介して中速用第2ポート38
b′に連通するものとが周方向に沿って交互に並列す
る。
【0032】その第2バルブ側低速用凹部51a′は、
第1バルブ31に形成された圧油供給路55′を介し前
記入口ポート34′に連通するものが周方向に180°
離れた2位置に配置され、前記出口ポート36に連通す
るものが周方向に90°離れた4位置に配置されてい
る。その出口ポート36に連通する第2バルブ側低速用
凹部51a′は、入力軸2に形成された流路52aを介
しトーションバー6と入力軸2との内外周間の空間に連
通し、そのトーションバー6と入力軸2との内外周間の
空間は、入力軸2に形成された流路52cを介し出口ポ
ート36に連通する。
【0033】その第2バルブ側中速用凹部51b′は、
第1バルブ31に形成された前記圧油供給路55′を介
して前記入口ポート34′に連通するものと、前記出口
ポート36に連通するものとが周方向に沿って交互に並
列する。その出口ポート36に連通する第2バルブ側中
速用凹部51bは、入力軸2に形成された流路52bを
介しトーションバー6と入力軸2との内外周間の空間に
連通し、そのトーションバー6と入力軸2との内外周間
の空間は、入力軸2に形成された流路52cを介し出口
ポート36に連通する。
【0034】その第1バルブ側低速用凹部50a′の軸
方向に沿う縁と第2バルブ側低速用凹部51a′の軸方
向に沿う縁との周方向間が一方の組の絞り部A、B、
C、Dとされ、その第1バルブ側中速用凹部50b′の
軸方向に沿う縁と第2バルブ側中速用凹部51b′の軸
方向に沿う縁との周方向間が他方の組の絞り部E、F、
G、Hとされている。第2バルブ側低速用凹部51a′
が6ケ所であり、第2バルブ側中速用凹部51b′が8
ケ所であることから、一方の組の絞り部A、B、C、D
は弁間流路27において計8箇所に位置し、他方の組の
絞り部E、F、G、Hは弁間流路27において計16箇
所に位置する。また、同一操舵抵抗の下における各絞り
部A、B、C、D、E、F、G、Hによる流路の絞り部
の開度は互いに等しく設定されている。これにより、同
一操舵抵抗の下における一方の組の絞り部A、B、C、
Dによる弁間流路27の絞り部の開度は、他方の組の絞
り部E、F、G、Hによる弁間流路27の絞り部の開度
よりも絞り位置が少ないことから小さくされている。
【0035】前記電磁弁100′は、バルブハウジング
7に挿入された筒状のスプール101′と、このスプー
ル101′を電磁力により作動させるソレノイド10
2′と、そのソレノイド102′を車速に応じ制御する
車速センサを有する制御装置103′とを備えている。
そのスプール101′の外周に軸方向に離間する一対の
周溝101a′、101b′が形成されている。また、
そのスプール101′が挿入されているバルブハウジン
グ7の内周孔7aと前記低速用第1ポート37a′とを
連通する低速用第1通路104a′と、その内周孔7a
と前記中速用第1ポート37b′とを連通する中速用第
1通路104b′と、その内周孔7aと前記低速用第2
ポート38a′とを連通する低速用第2通路104c′
と、その内周孔7aと前記中速用第2ポート38b′と
を連通する中速用第2通路104d′と、その内周孔7
aと油圧シリンダ20の一方の油室22とを連通する第
1シリンダポート22′と、その内周孔7aと油圧シリ
ンダ20の他方の油室23とを連通する第2シリンダポ
ート23′とが、そのバルブハウジング7に形成されて
いる。その第1シリンダポート22′とスプール101
の外周の一方の周溝101a′とは常時連通し、その第
2シリンダポート23′とスプール101の外周の他方
の周溝101b′とは常時連通する。
【0036】そのスプール101′はソレノイド10
2′の電磁力が車両速度に応じ変化することで図中上下
方向に移動する。すなわち、低速あるいは停止時には図
13の(1)に示すようにスプール101′は図中上方
に移動し、これにより低速用第1ポート37a′と第1
シリンダポート22′とは一方の周溝101a′を介し
連通され、低速用第2ポート38a′と第2シリンダポ
ート23′とは他方の周溝101b′を介し連通され
る。中速時には図13の(2)に示すようにスプール1
01′は図中下方に移動し、これにより中速用第1ポー
ト37b′と第1シリンダポート22′とは一方の周溝
101a′を介し連通され、中速用第2ポート38b′
と第2シリンダポート23′とは他方の周溝101b′
を介し連通される。高速時には図7、図13の(3)に
示すようにスプール101は低速あるいは停止時の位置
と中速時の位置との中間位置に移動し、これにより第1
シリンダポート22′は低速用第1ポート37a′と中
速用第1ポート37b′の両方に一方の周溝101a′
を介し連通され、第2シリンダポート23′は低速用第
2ポート38a′と中速用第2ポート38b′の両方に
他方の周溝101b′を介し連通される。これにより、
低速あるいは停止時にあっては、各シリンダポート2
2′、23′は弁間流路27の一方の組の絞り部A、
B、C、Dを介しポンプ70とタンク71に連通し、中
速時にあっては他方の組の絞り部E、F、G、Hを介し
ポンプ70とタンク71に連通し、高速時にあっては両
方の組の絞り部A、B、C、D、E、F、G、Hを介し
ポンプ70とタンク71に連通する。
【0037】上記構成によれば、入力軸2と出力軸3と
は路面から操舵用車輪を介し伝達される操舵抵抗に応じ
たトーションバー6の捩れによって相対回転する。その
相対回転により第1バルブ31と第2バルブ32とが相
対回転することで弁間流路27の絞り部の開度が変化
し、操舵補助力を付与する油圧シリンダに操舵方向と操
舵抵抗とに応じて圧油が供給される。
【0038】すなわち、低速走行時において弁間流路2
7を絞る一方の組の絞り部A、B、C、Dは、操舵が行
なわれていない時は図9に示す状態であり、この状態で
はポンプ70から制御バルブ30に流入する油はタンク
71に還流し、操舵補助力は発生しない。この状態から
左右一方へ操舵することによって生じる操舵抵抗により
第1バルブ31と第2バルブ32とが相対回転すると、
第1バルブ側低速用凹部50a′に対する第2バルブ側
低速用凹部51a′の周方向相対位置が変化し、これに
より第1バルブ31と第2バルブ32の弁間流路27の
絞り部の開度が変化する。すなわち、入口ポート34′
と低速用第1ポート37a′との間の絞り部Aの流路面
積が大きくなって開度が大きくなり、低速用第1ポート
37a′と出口ポート36との間の絞り部Bにおいて流
路面積が小さくなって開度が小さくなり、入口ポート3
4′と低速用第2ポート38a′との間の絞り部Cにお
いて流路面積が小さくなって開度が小さくなり、低速用
第2ポート38a′と出口ポート36との間の絞り部D
において流路面積が大きくなって開度が大きくなる。こ
れによって、油圧シリンダ20の一方の油室22に操舵
方向と操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、また、
他方の油室23からタンク71に油が還流し、車両の左
右一方への操舵補助力が油圧シリンダ20からラック1
6に作用する。また、左右他方へ操舵すると入力軸2と
出力軸3とが逆方向に相対回転し、入口ポート34′と
低速用第1ポート37a′との間の絞り部Aにおいて開
度は小さくなり、低速用第1ポート37a′と出口ポー
ト36との間の絞り部Bにおいて開度は大きくなり、入
口ポート34′と低速用第2ポート38a′との間の絞
り部Cにおいて開度は大きくなり、低速用第2ポート3
8a′と出口ポート36との間の絞り部Dにおいて開度
は小さくなる。これにより、車両の左右他方への操向補
助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。
【0039】また、中速走行時において弁間流路27を
絞る他方の組の絞り部E、F、G、Hは、操舵が行なわ
れていない時は図11に示す状態であり、この状態では
ポンプ70から制御バルブ30に流入する油はタンク7
1に還流し、操舵補助力は発生しない。この状態から左
右一方へ操舵することによって生じる操舵抵抗により第
1バルブ31と第2バルブ32とが相対回転すると、第
1バルブ側中速用凹部50b′に対する第2バルブ側中
速用凹部51b′の周方向相対位置が変化し、これによ
り第1バルブ31と第2バルブ32の弁間流路27の絞
り部の開度が変化する。すなわち、入口ポート34′と
中速用第1ポート37b′との間の絞り部Eの流路面積
が大きくなって開度が大きくなり、中速用第1ポート3
7b′と出口ポート36との間の絞り部Fにおいて流路
面積が小さくなって開度が小さくなり、入口ポート3
4′と中速用第2ポート38b′との間の絞り部Gにお
いて流路面積が小さくなって開度が小さくなり、中速用
第2ポート38b′と出口ポート36との間の絞り部H
において流路面積が大きくなって開度が大きくなる。こ
れによって、油圧シリンダ20の一方の油室22に操舵
方向と操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、また、
他方の油室23からタンク71に油が還流し、車両の左
右一方への操舵補助力が油圧シリンダ20からラック1
6に作用する。また、左右他方へ操舵すると入力軸2と
出力軸3とが逆方向に相対回転し、入口ポート34′と
中速用第1ポート38a′との間の絞り部Eにおいて開
度は小さくなり、中速用第1ポート38a′と出口ポー
ト36との間の絞り部Fにおいて開度は大きくなり、入
口ポート34′と中速用第2ポート38b′との間の絞
り部Gにおいて開度は大きくなり、中速用第2ポート3
8b′と出口ポート36との間の絞り部Hにおいて開度
は小さくなる。これにより、車両の左右他方への操向補
助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。
【0040】また、高速走行時においては両方の組の絞
り部A、B、C、D、E、F、G、Hが操舵抵抗と操舵
方向に応じ弁間流路27を流れる圧油を絞ることによ
り、操舵方向と操舵抵抗に応じた操舵補助力が発生す
る。
【0041】上記構成によれば図8に示す油圧回路が構
成され、低速時や停車時には同一操舵抵抗の下での弁間
流路27の絞り部の開度が小さな一方の組の絞り部A、
B、C、Dによってのみ圧油を絞ることで、操舵入力ト
ルクが小さくても操舵補助力を発生させる油圧の増加割
合を大きくし、操舵の高応答性を満足させることができ
る。高速時には同一操舵抵抗の下での弁間流路27の絞
り部の開度が小さな一方の組の絞り部A、B、C、Dに
よってだけでなく、同一操舵抵抗の下での弁間流路27
の絞り部の開度が大きな他方の組の絞り部E、F、G、
Hによっても圧油を絞ることで、操舵入力トルクが小さ
くても操舵補助力を発生させる油圧の増加割合を大きく
し、操舵の安定性を満足させることができる。中速時に
は、同一操舵抵抗の下での絞り部の開度が大きな他方の
組の絞り部E、F、G、Hによってのみ圧油を絞ること
で、低速時や停車時におけるよりも操舵の安定性を満足
させることができ、高速時におけるよりも操舵の高応答
性を満足させることができる。すなわち、二組の絞り部
A、B、C、D、E、F、G、Hにより、低速時や停車
時、中速時ならびに高速時の3つの速度域において弁間
流路27の絞り部の開度を一定に設定することができ、
これにより各速度域において一定の操舵特性を得ること
ができる。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では各組の絞り部A、
B、C、D、E、F、G、Hの上流側流路あるいは下流
側流路を開閉する電磁弁100、100′を3位置切り
換え式の切り換え弁として機能させたが、図14や図1
5に示すように絞り弁としての機能も併せ持つようにし
てもよい。すなわち、低速時や停車時、中速時ならびに
高速時には電磁弁100、100′により各組の絞り部
A、B、C、D、E、F、G、Hの上流側流路あるいは
下流側流路を上記実施例と同様に開閉すると共に、低速
と中速との間の速度域においては図16の(1)(2)
に示すように一方の組の絞り部A、B、C、Dの上流側
流路あるいは下流側流路を全開にすると共に他方の組の
絞り部E、F、G、Hの上流側流路あるいは下流側流路
を速度に応じ絞り、中速と高速との間の速度域において
は図17の(1)(2)に示すように他方の組の絞り部
E、F、G、Hの上流側流路あるいは下流側流路を全開
にすると共に一方の組の絞り部A、B、C、Dの上流側
流路および下流側流路を速度に応じ絞ることで、低速と
中速との間の速度域ならびに中速と高速との間の速度域
においても速度に応じた操舵特性を得ることができる。
この場合、低速と中速との間の速度域ならびに中速と高
速との間の速度域での操舵特性の安定度は従来同様であ
るが、中速での操舵特性が一定になるため従来より操舵
特性は安定化される。また、上記実施例では同一操舵抵
抗の下での一方の組の絞り部A、B、C、Dによる弁間
流路27の絞り部の開度を他方の組の絞り部E、F、
G、Hによる弁間流路27の絞り部の開度よりも小さく
するため、同一操舵抵抗の下における各絞り部A、B、
C、D、E、F、G、Hでの流路面積を互いに等しく設
定し、一方の組の絞り部A、B、C、Dの数を他方の組
の絞り部E、F、G、Hの数よりも少なくしたが、同一
操舵抵抗での一方の組の各絞り部の流路面積を他方の組
の各絞り部の流路面積よりも小さく設定し、一方の組の
絞り部A、B、C、Dの数と他方の組の絞り部E、F、
G、Hの数とを等しくしてもよい。また、上記実施例で
は各組の絞り部A、B、C、D、E、F、G、Hの上流
側流路あるいは下流側流路を車両速度に応じ開閉した
が、操舵角のような他の運転条件に応じ開閉してもよ
い。また、上記実施例では各組の絞り部A、B、C、
D、E、F、G、Hの上流側流路あるいは下流側流路の
一方を運転条件に応じ開閉可能したが、上流側流路およ
び下流側流路の両方を開閉してもよい。また、上記実施
例では本発明をラックピニオン式油圧パワーステアリン
グ装置に適用したが、例えばボールスクリュー式油圧パ
ワーステアリング装置にも適用することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の油圧パワーステアリング装置用
制御バルブによれば、低速時や停車時、中速時ならびに
高速時の3つの速度域において一定の操舵特性を得るこ
とができる。また、運転条件に応じ流路を絞る可変絞り
弁を設けることなく3つの速度域において車速に応じた
操舵特性を得ることも可能になるため、コスト低減に対
応することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の油圧パワーステアリング
装置の縦断面図
【図2】本発明の第1実施例の油圧パワーステアリング
装置の油圧回路図
【図3】図1のIII‐III線断面図
【図4】図1のIV‐IV線断面図
【図5】本発明の第1実施例の制御バルブの要部の展開
【図6】本発明の第1実施例の作用説明図
【図7】本発明の第2実施例の油圧パワーステアリング
装置の縦断面図
【図8】本発明の第2実施例の油圧パワーステアリング
装置の油圧回路図
【図9】図7のIX‐IX線断面図
【図10】図7のX‐X線断面図
【図11】図7のXI‐XI線断面図
【図12】本発明の第2実施例の制御バルブの要部の展
開図
【図13】本発明の第2実施例の作用説明図
【図14】本発明の第1変形例の油圧回路図
【図15】本発明の第2変形例の油圧回路図
【図16】(1)は第1変形例の作用説明図、(2)は
第2変形例の作用説明図
【図17】(1)は第1変形例の作用説明図、(2)は
第2変形例の作用説明図
【図18】入力トルクと油圧との関係を示す図
【符号の説明】
20 アクチュエータ 27 弁間流路 30 油圧制御バルブ 70 ポンプ 71 タンク 100、100′ 電磁弁 A、B、C、D 絞り部 E、F、G、H 絞り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−139563(JP,A) 特開 昭61−163062(JP,A) 特開 平5−319292(JP,A) 特開 平5−310136(JP,A) 特開 平4−63767(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/083

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧
    アクチュエータとを連通する流路に設けられる二組の絞
    り部と、操舵抵抗に応じて操舵補助力を発生させること
    ができるように各絞り部の開度を変化させる手段とを備
    え、同一操舵抵抗の下における一方の組の絞り部による
    流路の開度は他方の組の絞り部による流路の開度よりも
    小さくされ、一方の組の絞り部の上流側流路および下流
    側流路の少なくとも一方を運転条件に応じ開閉可能な開
    閉手段と、他方の組の絞り部の上流側流路および下流側
    流路の少なくとも一方を運転条件に応じ開閉可能な開閉
    手段とが設けられ、一方の組の絞り部のみを介し圧油を
    絞る低速状態と、他方の組の絞り部のみを介し圧油を絞
    る中速状態と、両方の組の絞り部を介し圧油を絞る高速
    状態とに状態変更可能な油圧パワーステアリング装置用
    制御バルブ。
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