JP3494768B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JP3494768B2
JP3494768B2 JP22642495A JP22642495A JP3494768B2 JP 3494768 B2 JP3494768 B2 JP 3494768B2 JP 22642495 A JP22642495 A JP 22642495A JP 22642495 A JP22642495 A JP 22642495A JP 3494768 B2 JP3494768 B2 JP 3494768B2
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fluid pressure
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哲也 小池
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ユニシア ジェーケーシー ステアリングシステム株式会社
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/08Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by type of steering valve used
    • B62D5/083Rotary valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/45Assembling sealing arrangements with vehicle parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/02Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to vehicle speed

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車速に応じてパワ
ーアシスト力(操舵補助力)を制御することにより、車
輛の走行状態と舵取操作時(操舵時)における負荷の大
小に応じた適切な操舵力制御を行なえる車速感応式のパ
ワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のハンドル操作力(操舵力)を軽
減するためのパワーアシスト力を得るパワーステアリン
グ装置にあっては、車輌の走行速度(車速)に応じた操
舵力制御を行なうことが望まれる。すなわち、車輌停車
時や低速走行時には軽快な舵取操作を可能とし、また高
速走行時にはハンドル操作に剛性感をもたせ、直進時の
安定性を確保し得るような操舵力制御を行なえることが
必要となる。
【0003】このため、従来から車速感応式パワーステ
アリング装置として、流量制御弁を用いた流量制御型の
ものが知られている。すなわち、この種の装置は、自動
車のエンジンによって回転駆動されるポンプにおいて、
圧油流量を一定量に制限して給送する流量制御弁機能に
加え、高速時には車速に応動する可変絞り弁によって供
給流量を減少させることにより発生圧力を低下させ、パ
ワーシリンダでのパワーアシスト力を小さくし、操舵力
が重くなるように制御している。
【0004】しかし、このような流量制御型の装置で
は、ポンプからの給送流量を車速のみに応じて流量調整
を行なっているため、操舵力の制御範囲が比較的狭く、
真に所望の操舵力制御を行なっているとは言えない。さ
らに、このような流量制御型の装置では、高速走行時に
おいて急操舵を行なったときの追従性が必ずしも満足で
きるものではない。
【0005】一方、車速感応式のパワーステアリング装
置としては、ステアリングの入、出力軸間を、反力油圧
の大きさに応じて選択的に拘束したり回動可能としたり
する反力ピストンによる車速感応型の油圧反力装置を用
いたものもある。すなわち、車輌停車時や低速走行時に
は、反力油圧を最小限とし軽快な舵取操作を可能とし、
高速走行時には反力油圧を増大させてハンドル操作に剛
性感をもたせ、直進時の安定性を有する操舵力制御を行
なうもので、たとえば特開昭61−105273号公
報、特開昭61−132466号公報等を始めとして種
々の構造が提案されている。
【0006】しかし、このような油圧反力制御型の装置
においても、これを作動するためには油圧反力を車速に
応じて得るための反力圧制御弁や、入、出力軸間に反力
ピストンとこれに対向する反力受部を設けることが必要
であるため、部品点数が多く、構造が複雑化し、コスト
高となるという不利がある。
【0007】このため、この種の車速感応式のパワース
テアリング装置として、低コストでしかも操舵力制御範
囲も実用上問題のない範囲で確保できる新たなシステム
が要望されている。このような要請に応えるものとし
て、たとえば特開平2−175467号公報に示すよう
に、車速によって制御される可変絞り弁に加えて、入、
出力軸間の相対角度変位が大きくなったときに開度が小
となるように制御される可変絞りを付加したものが提案
されている。これらは可変絞り弁と可変絞りとによっ
て、流路切換弁に対するポンプからの供給通路と前記流
路切換弁からのタンクへの戻り通路とを接続するバイパ
ス通路への分流量を制御することにより、操舵時におけ
るパワーシリンダへの供給流量を確保できるようにした
ものである。
【0008】このような構成によれば、車速に応じて開
度が制御される可変絞り弁によって、タンク側への分流
量が制御され、さらに前記バイパス通路に設けた可変絞
りは、ハンドル操作量が大きくなったときに開度が小さ
くなることにより、たとえば中高速走行時においてハン
ドル操作を行なったときには、前記可変絞り弁の開度の
如何にかかわらず、バイパス通路を介しての流れを制限
することにより、パワーシリンダへの供給流量を確保す
ることができる。
【0009】このような従来の装置では、中、高速走行
時のように可変絞り弁の開度が大きいときでも、ハンド
ル操作に連動して可変絞りの開度を小さくできることか
ら、バイパス通路から排出される流量を減らしてパワー
シリンダへの供給流量を確保することにより、従来のよ
うな流量不足により応答性が低下という問題を解決し、
走行条件に応じた操舵力制御を適正化しようとしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に改良された従来の車速感応型のパワーステアリング装
置においては、流路切換弁の上流側での供給通路と下流
側での戻り通路とをバイパスする通路に、車速に応動す
る可変絞り弁と舵角に連動する可変絞りとを個別に設け
た構造であって、構成部品点数が多くなり、構造も複雑
で、コスト高を招くことから、このような点をも一掃す
ることができる何らかの対策を講じることが望まれる。
【0011】特に、この種の車速感応式のパワーステア
リング装置にあっては、高速走行時における操舵時の応
答性、追従性を確保し、油圧反力機構部等のようなフリ
クションの影響も少なくし、また流路切換弁を含むステ
アリング本体部の軸線方向の長さも小さくできる等の要
請に応えることも可能となるような何らかの配慮を必要
とする。
【0012】さらに、上述したような対策を講じてパワ
ーステアリング装置を構成するうえで望まれることに、
ロータおよびスリーブからなる流路切換弁における流路
切換え機能を高い信頼性をもって動作させることができ
るようにし、また各部に組込まれるシール部材の耐久性
を向上させることも望まれ、このような点についての対
策も必要である。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、回転弁式流路切換弁を含めた装置全体の構
造を改良し、かつこれに車速等に応答する可変絞り弁を
組合わせることにより、パワーシリンダに作用する圧力
を、車速、さらには操舵時における舵角の増大等のよう
な負荷変動によっても所要の状態に制御され、適切なア
シスト力を可変制御することができ、コストも安価であ
り、また流路切換弁における流路切換機能の信頼性も高
めることができるパワーステアリング装置を得ることを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るパワーステアリング装置は、それぞ
れの摺接面にポンプ側の入りポート、タンク側の戻りポ
ート、パワーシリンダ左、右室側の出力ポートに連通す
る複数対の通路溝を、それぞれの溝間のランド部に設け
たシール部材によって連通、遮断するように周方向に形
成するロータおよびスリーブを相対的に回動可能に組合
わせることにより構成される回転弁式の流路切換弁とし
て、ポンプからの圧力流体の供給通路とタンクへの戻り
通路との間に第1および第2の流体圧ブリッジ回路を並
列に設け、この第1の流体圧ブリッジ回路を、左、右通
路上で舵取操作に伴って開閉制御する左、右一対の第1
および第2の可変絞りを有しかつ第1、第2の可変絞り
間の左、右通路をパワーシリンダ左、右室に接続するよ
うに構成し、第2の流体圧ブリッジ回路を、左、右通路
上で舵取操作に伴って開閉制御する左、右一対の第3、
第4および第5の可変絞りを有しかつこれら右側の第3
の可変絞りと左側の第4の可変絞りとの間であって、前
記スリーブを貫通するように設けられた接続ポートと、
左側の第3の可変絞りと右側の第4の可変絞りとの間で
あって、前記スリーブを貫通するように設けられた接続
ポートとを接続するバイパス通路上に、車速に応動して
開閉制御する車速応動型可変絞り弁を設ける。
【0015】そして、このような流路切換弁におけるス
リーブ外周部に軸線方向に所定間隔をおいてポンプ、パ
ワーシリンダ左、右室、左、右バイパス通路と接続され
かつロータとの摺接面での通路溝と通路孔を介して接続
される5条の環状溝を形成し、左、右いずれか一方向へ
の操舵時に、パワーシリンダ左、右室に接続される環状
溝のうちの高圧となる側の環状溝に対して左、右バイパ
ス通路が接続される環状溝のうちの高圧となる側の環状
溝を隣接するように設けたものである。
【0016】また、本発明によれば、第2の流体圧ブリ
ッジ回路として、流路切換弁を構成するロータおよびス
リーブにおけるタンクへの戻りポートに連通する通路溝
間に、ポンプからの流体圧の第2の入りポートが開口さ
れる第2の通路溝とその周方向両側に位置しかつ車速応
動型可変絞り弁を設けバイパス通路に連通する接続ポー
トを開口させる左、右接続溝とからなる溝部を付設して
いる。
【0017】さらに、本発明によれば、第1の入りポー
ト側の通路溝と出力ポート側の左、右通路溝との間に第
1の可変絞りが、出力ポート側の左、右通路溝とその
左、右の戻りポート側の通路溝との間に第2の可変絞り
を形成し、第2の入りポート側に対応する第2の通路溝
とその周方向両側の接続ポートに対応する左、右接続溝
との間に第3の可変絞りを、左、右接続溝とこれに隣接
する戻りポート側の通路溝との間に第4の可変絞りを形
成するとともに、第2の通路溝の周方向両側に隣接する
左、右接続溝とこれに隣接する戻りポート側の通路溝と
の間を接続するための連通溝を備え、かつこれらの連通
溝と戻りポート側の通路溝との間に第5の可変絞りを形
成している。
【0018】本発明によれば、非操舵時にはポンプから
の流体圧は、流路切換弁を構成する第1の流体圧ブリッ
ジ回路の左、右通路を経てタンク側に還流するととも
に、第2の流体圧ブリッジ回路の左、右通路を経てタン
ク側へ還流する。また、低速走行時において操舵された
ときには、第2の流体圧ブリッジ回路の車速感応型可変
絞り弁は閉側の状態となるために、ポンプからの圧油
は、流路切換弁での第2の流体圧ブリッジ回路を経て供
給側のシリンダ室にほぼ全量供給されることにより、パ
ワーシリンダが作動され、所要のアシスト力が得られ
る。さらに、高速走行時における操舵時には、第2の流
体圧ブリッジ回路の車速感応型可変絞り弁は開側の状態
となり、ポンプからの圧油の一部をバイパスさせること
ができ、これにより流路切換弁での第1の流体圧ブリッ
ジ回路を経て供給側のシリンダ室に供給される圧油の供
給量を適正量に制御でき、パワーシリンダの作動圧を低
下させ、パワーシリンダによるアシスト力が低下し、舵
取操作に適度の手応え感を与えることができる。
【0019】本発明によれば、装置ハウジング内で回動
するスリーブの外周部に軸線方向に所定間隔をおいて形
成される環状溝に、ポンプ、パワーシリンダ左、右室、
左、右バイパス通路を接続するのに、操舵時に高圧とな
る左、右バイパス通路に接続される一方の環状溝を、同
じく操舵時に高圧となる左、右シリンダ室側に接続され
る一方の環状溝に隣接して設け、かつバイパス通路に接
続される他方の環状溝を、シリンダ室側に接続される他
方の環状溝に隣接して設けることにより、舵取操作が行
われているときに急に切り返し操舵が行われたときの流
体圧の逆転による各環状溝間をシールするシール部材に
対しての影響を防ぎ、いわゆるブローバイ現象を防止す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1ないし図9は本発明に係るパ
ワーステアリング装置の一つの実施の形態を示し、これ
らの図において、まず、全体を符号8で示すパワーステ
アリング装置における油圧回路の概略を、図6を用いて
説明すると、この油圧回路は、油圧源であるポンプPか
ら供給通路11,21を介して給送される圧油を、舵取
りハンドルによる舵取操作によって切換え制御される流
路切換弁CVを介して、装置アクチュエータであるパワ
ーシリンダ(図中P/Cで示す)の左、右室CL,CR
に給送するとともに、タンクTに還流させるように構成
されている。
【0021】ここで、図中11はポンプPから流路切換
弁CVの第1の油圧ブリッジ回路に至る供給通路、1
2,13はこの第1の油圧ブリッジ回路10においてブ
リッジ回路を構成する左、右通路、14,15はパワー
シリンダP/Cの左、右室への左、右通路12,13か
らの左、右シリンダ通路、16は流路切換弁CVにおけ
る第1の油圧ブリッジ回路10からタンクTに至る戻り
通路である。
【0022】また、上述した流路切換弁CVにおける第
1の油圧ブリッジ回路10を構成する左、右通路12,
13には、周知の通り、第1の可変絞り1R,1Lおよ
び第2の可変絞り2L,2Rが相対向して設けられてい
る。そして、これら第1、第2の可変絞り1R,2L;
1L,2R間の左、右通路12,13から前記左、右シ
リンダ通路14,15が引き出され、パワーシリンダ
左、右室CL,CRに油圧を適宜供給または還流させる
ように構成されている。
【0023】また、流路切換弁CVを構成する第1の油
圧ブリッジ回路10に並列して設けられた第2の流体圧
ブリッジ回路20が設けられ、この第2の流体圧ブリッ
ジ回路20を、舵取操作に応じて開閉される第3、第4
および第5の可変絞り3L,3R,4R,4L,5L,
5Rと車速に応動して開閉制御される車速応動型可変絞
り弁6とによって構成し、この第2の油圧ブリッジ回路
20に至るポンプPからの供給通路21とこのブリッジ
回路20からタンクTに至る戻り通路22とを設けてい
る。
【0024】ここで、この実施の形態では、第2の流体
圧ブリッジ回路20を、左、右通路23,24上で舵取
操作に伴って開閉制御される左、右一対づつの第3、第
4および第5の可変絞り3R,3L、4L,4Rおよび
5R,5Lを有し、かつそのうちの第3、第4の可変絞
り3R,4Lと3L,4R間の左、右通路23,24を
接続するバイパス通路25途中に、車速に応動して開閉
制御される車速応動型可変絞り弁6を設けている。
【0025】また、上述した第2の流体圧ブリッジ回路
20において、左、右通路23,24での第4の可変絞
り4L,4Rの下流側に設けた第5の可変絞り5R,5
Lでの開閉特性、特に閉じ方向での特性を、他の可変絞
りに比べて可変絞りの閉じ切り操舵角度が大きくなるよ
うに設定すると、舵角と車速に応じた操舵力制御をより
一層効果的に発揮させることができる。
【0026】このような構成によれば、非操舵時にはポ
ンプPからの圧油は、図6において、流路切換弁CVを
構成する第1の油圧ブリッジ回路10の左、右通路1
2,13を経てタンクT側に還流するとともに、第2の
油圧ブリッジ回路20の左、右通路23,24を経てタ
ンクT側に還流する。
【0027】そして、低速走行時においていずれか一方
向に操舵されたときには、図6において、第2の流体圧
ブリッジ回路20での車速感応型可変絞り弁6は閉側の
状態となるために、ポンプPからの圧油は、流路切換弁
CVでの第1の流体圧ブリッジ回路10を経て供給側の
シリンダ室CRまたはCLにほぼ全量供給されることに
より、パワーシリンダP/Cが作動され、所要のアシス
ト力が得られる。
【0028】さらに、高速走行時における操舵時には、
図6において、第2の流体圧ブリッジ回路20での車速
感応型可変絞り弁6は開側の状態となり、ポンプPから
の圧油の一部をタンクT側にバイパスさせることができ
る。したがって、流路切換弁CVでの第1の流体圧ブリ
ッジ回路10を経て供給側のシリンダ室CRまたはCL
に供給される圧油の供給量を適正量に制御でき、パワー
シリンダP/Cの作動圧を低下させ、パワーシリンダP
/Cによるアシスト力が低下し、舵取ハンドルを重くす
ることにより、舵取操作に適度の手応え感を与えること
ができる。また、このような構成によれば、特に高速走
行時の転舵追従性を確保することが可能となる。
【0029】ここで、上述した車速感応型可変絞り弁6
の車速に対する開口面積を、たとえば図9に示すように
制御することにより、第2のブリッジ回路20を介して
のタンクT側への還流量を所要の状態に制御することに
より、操舵時におけるパワーシリンダP/Cの供給側シ
リンダ室CRまたはCLへの圧油の供給量を適正量に制
御でき、パワーアシスト力として車速に応動した力を得
られる。
【0030】また、上述した構成では、従来一般的なパ
ワーステアリング装置8に対し、第2の流体圧ブリッジ
回路20を付加するだけで所要のアシスト力制御が行な
えるため、低コストでしかも高い信頼性を発揮させるこ
とが可能で、安価な車速感応式パワーステアリングを得
ることができる。さらに、従来の油圧反力制御型のパワ
ーステアリング装置に用いていた油圧反力機構部が不要
となり、装置の入力軸方向でのスペースを小さくするこ
とができる車速感応式パワーステアリング装置8を得る
ことが可能となる。
【0031】ここで、本発明を適用した回転弁式の流路
切換弁CVの詳細を、図7、図8、さらに図5を用いて
説明すると、図中符号31は舵取ハンドル(図示せず)
側に連結された入力軸(スタブ軸)61に一体的に設け
られるロータ、32はこのロータ31の外周に嵌装され
た状態で操舵輪(図示せず)側のラック62と噛合う出
力軸(ピニオン軸)62に一体的に設けられるスリーブ
で、これらはトーションバー64等によって相対的に回
転変位可能な状態で組合わせられてバルブハウジング6
5内に内設されている。
【0032】33はロータ31の外周部に周方向に所定
間隔をおいて形成された複数条(この例では二条)の通
路溝で、これらの通路溝33,33はロータ31の軸心
を中心とした対称位置に相対向して形成され、流体圧発
生源であるオイルポンプPに供給通路11を介して接続
される入りポート33a(Pを付す)が開口している。
また、34,35は前記通路溝33の周方向両側の所定
間隔をおいた位置に形成された複数条(この例では二条
づつの合計四条)通路溝で、これらの通路溝34,35
には、ロータ31に求心方向に向って形成されオイルタ
ンクTに至る戻り通路16にロータ31の内部空間を介
して接続される戻りポート34a,35a(Tを付す)
が開口している。
【0033】36,37はスリーブ32の内周部におい
て入りポート33aの両側で戻りポート34a,35a
との間に通路溝33、通路溝34または35に連通する
ように隣接して形成された複数条(この例では二条づつ
の合計四条)の通路溝であり、これらの通路溝36,3
7はパワーシリンダP/Cの左、右シリンダ室CL,C
Rに至る出力通路14,15に接続される左、右出力ポ
ート36a,37a(CL,CRを付す)が開口されて
いる。
【0034】すなわち、上述した通路溝33,34、通
路溝34,35、通路溝36,37、さらにパワーシリ
ンダ出力通路14,15によって、前述した第1の油圧
(流体圧)ブリッジ回路10が形成されている。
【0035】ここで、出力側の通路溝36,37と前記
入り側の通路溝33との間にロータ31、スリーブ32
の相対的な回転変位に伴って開閉される前記第1の可変
絞り1R,1Lが形成され、また出力側通路溝36,3
7と前記戻り側の通路溝34,35との間には、第2の
可変絞り2L,2Rが形成されている。
【0036】40はロータ31の外周部で前記通路溝3
3、その両側の通路溝36,37、さらにその両側の通
路溝34,35による二対の流路切換え部間に形成され
た第2の通路溝で、この第2の通路溝40にはスリーブ
32に形成した第2の入りポート40a,40aを介し
てポンプPからの供給通路11、供給通路21が接続さ
れている。なお、第2の通路溝40は、ロータ31の外
周部で前記通路溝33とは90度づつずれた位置に相対
向して設けられている。
【0037】41,42は第2の通路溝40,40の両
側で前記戻り側の通路溝35,34との間に形成された
左、右対をなす接続溝で、これら左、右接続溝41,4
2には、前記車速応動型可変絞り弁6を有する第2の流
体圧ブリッジ回路20を構成する左、右通路23,24
間の接続通路25に連通される接続ポート41a,42
aが開口している。
【0038】すなわち、上述した第2の通路溝40,4
0、左、右接続溝41,42、さらに左、右通路23,
24、接続通路25、車速応動型可変絞り弁6によっ
て、前述した第2の流体圧ブリッジ回路20が形成され
ている。ここで、第2の入りポート側の第2の通路溝4
0,40とその周方向両側の接続ポートに対応する左、
右接続溝41,42との間に第3の可変絞り3R,3L
を、左、右接続溝41,42とこれに隣接する戻りポー
ト側の通路溝35,34との間に第4の可変絞り4L,
4Rが形成されている。
【0039】また、第2のブリッジ回路20を構成する
第2の通路溝40,40の両側の左、右接続溝41,4
2と戻り側の通路溝35,34との間に、これらを選択
的に連通させる連通溝51,52を設け、この連通溝5
1,52と前記接続溝41,42との間に第4の可変絞
り4R,4Lを、この連通溝51,52と前記戻り側の
通路溝35,34との間に第5の可変絞り5L,5Rを
設けている。
【0040】なお、この実施の形態では、ロータ31、
スリーブ32の軸心を対称とした位置に同じ機能をもつ
通路溝、連絡溝、連通溝、各ポートが形成されている。
【0041】このようなバルブ構造において、舵取操作
に伴ってロータ31とスリーブ32とに相対的な回転変
位を生じると、第1、第2、第3、第4、第5の可変絞
りが舵角に応じてそれぞれ所定開度に開閉制御され、各
溝の連通状態が変化することにより、油圧回路の流路切
換えが行われることになる。
【0042】ここで、操舵負荷に応動する可変絞りであ
る第1、第2、第3、第4、第5の可変絞りは、第1、
第2の可変絞り1L,1R,2R,2Lが流路切換弁C
Vでの第1の流体圧ブリッジ回路10としての機能が得
られるような絞り開度特性をもって切換え制御されると
ともに、第2の流体圧ブリッジ回路20での第3、第
4、第5の可変絞り3R,3L,4L,4R,5R,5
Lも、同様に開閉されて流路の切換えを行なう。そし
て、この第2の流体圧ブリッジ回路20において接続通
路25上の車速応動型可変絞り弁6が、車速に応じて開
閉されることにより、この第2のブリッジ回路20を介
してのバイパス量が制御され、前記パワーシリンダP/
Cの供給側への圧油供給量が制御され、アシスト力とし
て所要の力を得ることができる。
【0043】このような実施の形態での構成によれば、
流路切換弁CVを構成する第1の流体圧ブリッジ回路1
0と第2の流体圧ブリッジ回路20とが、ロータ31と
スリーブ32とからなる回転弁部分に一体的に組込まれ
ており、従来のバルブに対し第2のブリッジ回路20と
車速応動型可変絞り弁6とを付加するだけで所要のアシ
スト力制御が行なえるため、低コストでしかも高い信頼
性を発揮させることが可能で、安価であるパワーステア
リング装置8を得ることができる。
【0044】以上の構成によるパワーステアリング装置
8において回転弁式の流路切換弁CVは、流路切換えを
行なう複数の通路溝33,34,35,36,37,4
1,42,51,52を周方向に所定間隔をおいて形成
したロータ31およびスリーブ32によって構成され、
バルブハウジング65内で舵取りハンドルに伴って回動
する入力軸61と、これに所定角度回動可能な状態で連
結され操舵輪側に接続される出力軸63とからなるステ
アリングシャフトの軸回りに配置される。
【0045】このような流路切換弁CVでは、図1およ
び図2、さらに図3に示すように、スリーブ32の外周
部に軸線方向に所定間隔をおいてポンプP、パワーシリ
ンダ左、右室CL,CR、およびバイパス通路25に接
続される5条の環状溝71〜75を形成し、これらの各
環状溝71〜75の一部に形成した通路孔33a,36
a,37a,42a,41aによって、ロータ31とス
リーブ32との摺接面に周方向に所定間隔をおいて形成
した複数の流路切換え用通路溝33,36,37,4
2,41に接続している。
【0046】このような流路切換弁CVを構成するにあ
たって注意を要することの一つに、前記スリーブ32の
外周部での5条の環状溝71〜75をシールするため
に、ハウジング65内壁との間に介在したシールリング
81〜86におけるシール機能を確保することがある。
【0047】すなわち、上述した5条の環状溝71〜7
5には、ポンプPからの高圧のポンプ圧(たとえば図6
において太い実線で示した部分で生じている圧力)、タ
ンクTに至る相対的に低いタンク圧(たとえば図6にお
いて細い実線で示した部分で生じている圧力)、その他
流路切換え部の構造によって生じる中間圧(たとえば図
6において波線で示した部分で生じている圧力)の三種
類があり、上述したシールリング81〜86には、それ
ぞれ両側の環状溝74,72,71,73,75、さら
にその外側のタンク圧に相当する低圧部からの圧力を受
ける。そして、このような流体圧の異なる環状溝71〜
75を軸線方向に並設するにあたって従来は、軸線方向
に沿っての圧力分布が分散するように配列することが一
般に行われている。
【0048】しかし、このような環状溝71〜75の配
列状態では、たとえば図4の(a−1)や(a−3)に
示すように、舵取りハンドルを一方に切っている状態か
ら中立位置をまたいで逆方向に切り返したときに、シー
ルリング80両側での高、低圧の圧力逆転を生じると、
図4の(a−2)に示すように、シールリング80が、
高圧側圧力によってスリーブ32の凹溝80a内で軸線
方向に変位し、シール部に隙間が生じることがある。こ
のような隙間が生じると、流体圧は図4の(a−2)に
示すように、高圧側から低圧側へと吹き抜けて逃げるこ
とになり、いわゆるブローバイ現象を生じるおそれがあ
る。
【0049】なお、このようなブローバイ現象は、シー
ルリング80が、スリーブ32の凹溝80a内に嵌め込
みかつハウジング65内壁に摺接させて回動動作させる
際の摺動抵抗や、シールリング80とこれが当接するハ
ウジング65内壁面、凹溝85aの溝面とのはり付きに
よって、シール部の一部に隙間が形成されることによっ
ても生じる。
【0050】このようなブローバイ現象が生じると、流
路切換えを行っても流体圧が上がらない部分が生じるこ
とになるので、舵取ハンドルによる操舵特性において、
図4(b)中破線で示すようにトルクが一時的に増大す
ることがあり、いわゆる引っかかり感を生じ、操舵感上
で問題となるため、このような問題を生じないように、
スリーブ32側の凹溝80aとシールリング80との嵌
め込み状態を厳密に定め、確実なシール機能が得られる
ような対策を講じることが必要となるため製造構造が煩
雑で、またコスト高を招くという不具合がある。さら
に、上述したようにシールリング80のシール性を高め
ると、摺動抵抗も増し、操舵特性に影響するばかりでな
く、シールリング80の耐久性も低下する、本発明はこ
れらの点に配慮し、これらの不具合を一掃できるように
構成している。
【0051】換言すれば、本発明によれば、スリーブ3
2の外周部におけるポンプP、タンクT、バイパス通路
25に接続される環状溝71〜75の配列を、これら各
溝を密封するシールリング81〜86によるシール機能
を損ねないように、上述したような操舵途中からの切り
返し時においても、シールリング81〜86に対し圧力
が作用しないか、あるいは一方向にのみの圧力しか加わ
らないような構成としたものである。
【0052】すなわち、従来の考え方から、上述した環
状溝71〜75を並べると、バイパス通路25に接続す
る二つの環状溝74,75とを、図1(b)および図3
において、符号41a’,42a’で示すように、本発
明とは逆に配置することが一般的である。しかし、この
ように構成すると、この環状溝74または75の一方が
操舵時において中圧域となったときに、隣接する環状溝
は低圧となる配列であり、その間をシールするシールリ
ングは、スリーブ32の凹溝内でクリアランスによって
移動する結果となる。
【0053】これに対し、本発明では、上述したバイパ
ス通路25に接続される環状溝を、パワーシリンダ左、
右室CL,CRに至る環状溝との関係に配慮し、操舵時
に高圧になる方に、中圧域となる環状溝を隣接させて配
列することにより、上述したシールリングの切り返し時
の圧力変動によって移動することがないように構成し、
これにより所要の作用効果を得ている。
【0054】なお、本発明は上述した実施の形態構造に
は限定されず、車速感応式のパワーステアリング装置8
やその流路切換弁CVの第1の流体圧ブリッジ回路1
0、第2の流体圧ブリッジ回路20等といった各部の形
状、構造等を適宜変形、変更してもよい。
【0055】たとえば上述した実施の形態において、第
1、第2、第3、第4の可変絞り1L,1R、2L,2
R、3L,3R、4R,4L、さらに第5の可変絞り5
L,5Rの操舵トルクに対する絞り開度特性や車速応動
型可変絞り弁6の車速に対する絞り開度特性は、適用機
器の要求や各部の構成に基づく設定条件の変化に伴って
適宜の変形例が考えられる。
【0056】また、上述した実施の形態では、パワース
テアリング装置の流路切換弁CVが組込まれる本体部や
パワーシリンダP/C等の詳細は省略したが、従来から
周知の構造を採用すればよい。
【0057】
【実施例】回転弁式流路切換弁として、ロータおよびス
リーブとの間の通路溝によって、左、右一対の第1、第
2の可変絞りによる第1の流体圧ブリッジ回路と、これ
に並列に接続され左、右一対の第3、第4、第5の可変
絞りを有しかつ左、右通路間に車速応動型可変絞り弁を
設けている第2の流体圧ブリッジ回路を構成しているも
のを用いている。また、この回転弁式の流路切換弁は、
流体圧力として油圧を用いた油圧式パワーステアリング
装置であって、車速感応式のものに用いている。さら
に、流路切換弁における第2の流体圧ブリッジ回路にお
いて、第5の可変絞り5R,5Lを、舵取操作に伴って
開閉する第1の流体圧ブリッジ回路の第1、第2の可変
絞りや第3、第4の可変絞りよりも閉じ切り操舵角度が
大きくなるように設定している。また、車速応動型可変
絞り弁は、の開閉制御は、舵取操作に伴って開閉する第
1の流体圧ブリッジ回路の第1、第2の可変絞りや第
3、第4の可変絞りとは開閉タイミングをずらして開閉
するように構成している。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るパワー
ステアリング装置によれば、回転弁式の流路切換弁とし
て、ポンプからの圧力流体の供給通路とタンクへの戻り
通路との間に、舵取操作に伴って開閉制御する左、右一
対の第1、第2の可変絞りを左、右通路上に有しかつこ
れらの可変絞り間をパワーシリンダ左、右室に接続する
第1の流体圧ブリッジ回路と、舵取操作に伴って開閉制
御する左、右一対の第3、第4、第5の可変絞りを左、
右通路上に有しかつこれら右側の第3の可変絞りと左側
の第4の可変絞りとの間であって、前記スリーブを貫通
するように設けられた接続ポートと、左側の第3の可変
絞りと右側の第4の可変絞りとの間であって、前記スリ
ーブを貫通するように設けられた接続ポートとを接続す
るバイパス通路上に車速応動型可変絞り弁を設けている
第2の流体圧ブリッジ回路とを並列に設け、さらにスリ
ーブとロータとの摺接面に形成した流路切換え用通路溝
と通路孔を介して接続されかつポンプ、パワーシリンダ
左、右室、左、右バイパス通路に接続される5条の環状
溝を、スリーブ外周部に軸線方向に所定間隔をおいて形
成するとともに、いずれかの方向に操舵した操舵時に、
パワーシリンダ左、右室に接続される環状溝のうちの高
圧となる側の環状溝に対して左、右バイパス通路が接続
される環状溝のうちの高圧となる側の環状溝を隣接する
ように設けているので、以下のような優れた効果を奏す
る。
【0059】すなわち、本発明によれば、流路切換弁の
スリーブ外周部の5条の環状溝とスリーブ内周側に形成
される流路切換え用通路溝との接続用通路孔の接続に配
慮することにより、簡単な構成であるにもかかわらず、
舵取操作が行われているときに急に切り返し操舵が行わ
れたときの流体圧の逆転による各環状溝間をシールする
シール部材に対しての他の部位へのはり付きや変形等を
防ぎ、流体圧の吹き抜け現象、いわゆるブローバイ現象
の発生を防止することができる。したがって、このよう
な本発明によれば、流路切換弁としての機能を発揮させ
ることができるとともに、シール部材の耐久性を向上さ
せることもできる。
【0060】さらに、本発明によれば、上述した構成に
より、流路切換弁での第1の流体圧ブリッジ回路を経て
供給側のシリンダ室に供給される圧油の供給量を適正量
に制御し、パワーシリンダの作動圧を低下させてパワー
シリンダによるアシスト力を低下させ、舵取操作に適度
の手応え感を与えることができる。
【0061】また、本発明によれば、第2の流体圧ブリ
ッジ回路として、流路切換弁のロータ、スリーブにおけ
るタンクへの戻りポートに連通する通路溝間に、ポンプ
からの流体圧の第2の入りポートが開口される第2の通
路溝と周方向両側に位置しかつ車速応動型可変絞り弁を
設けバイパス通路に連通する接続ポートを開口させる
左、右接続溝とからなる溝部を付設し、さらに第1の入
りポート側の通路溝と出力ポート側の左、右通路溝との
間に第1の可変絞りが、出力ポート側の左、右通路溝と
その左、右の戻りポート側の通路溝との間に第2の可変
絞りを形成し、第2の入りポート側に対応する第2の通
路溝とその周方向両側の接続ポートに対応する左、右接
続溝との間に第3の可変絞りを、左、右接続溝とこれに
隣接する戻りポート側の通路溝との間に第4の可変絞り
を形成するとともに、第2の通路溝の周方向両側に隣接
する左、右接続溝とこれに隣接する戻りポート側の通路
溝との間を接続するための連通溝を備え、かつこれらの
連通溝と戻りポート側の通路溝との間に第5の可変絞り
を形成しており、簡単な構造であるにもかかわらず、上
述した作用効果をより一層発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパワーステアリング装置の一つ
の実施の形態を示し、(a)は流路切換弁での要部構造
を展開して示す図、(b)は接続用通路孔のスリーブへ
の形成位置を説明するための図、(c)はスリーブとハ
ウジングとの関係を示す断面図である。
【図2】 図1の(a)での流路切換弁の要部を説明す
るための概略図である。
【図3】 流路切換弁を構成するスリーブの斜視図であ
る。
【図4】 (a−1,2,3)はシールリングのブロー
バイ現象を説明する説明図、(b)はブローバイ現象が
生じたときの不具合を説明するための操舵力特性図であ
る。
【図5】 本発明に係るパワーステアリング装置におい
て、流路切換弁を含めたパワーステアリング本体部を示
す概略断面図である。
【図6】 本発明に係るパワーステアリング装置の要部
構成を説明するための概略構成図である。
【図7】 本発明を適用した回転弁式流路切換弁の要部
構造を示す概略断面図である。
【図8】 図7における回転弁式流路切換弁において操
舵した場合の概略断面図である。
【図9】 本発明装置で用いる車速応動型可変絞り弁の
車速に対する開口面積の変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1L,1R…第1の可変絞り、2L,2R…第2の可変
絞り、3L,3R…第3の可変絞り、4L,4R…第4
の可変絞り、5L,5R…第5の可変絞り、6…車速応
動型可変絞り弁、8…車速感応式のパワーステアリング
装置、10…第1の流体圧ブリッジ回路、11…供給通
路、12,13…第1の流体圧ブリッジ回路を構成する
左、右通路、14,15…左、右シリンダ通路、16…
戻り通路、20…第2の流体圧ブリッジ回路、21…供
給通路、22…戻り通路、23,24…第2の流体圧ブ
リッジ回路を構成する左、右通路、25…バイパス通
路、31…ロータ、32…スリーブ、33,34,35
…通路溝、33a…入りポート、34a,35a…戻り
ポート、36,37…通路溝、36a,37a…出力ポ
ート、40…第2の通路溝、40a…第2の入りポー
ト、41,42…左、右接続溝、41a,42a…接続
ポート、51,52…連通溝、61…入力軸(スタブ
軸)、62…ラック、63…出力軸(ピニオン軸)、6
4…トーションバー、65…バルブハウジング、71〜
75…環状溝、80,81〜86…シールリング(シー
ル部材)、80a…凹溝、P…ポンプ、T…タンク、C
V…回転弁式流路切換弁、P/C…パワーシリンダ、C
R,CL…シリンダ左、右室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−319292(JP,A) 特開 昭63−166658(JP,A) 特開 平6−127399(JP,A) 特開 昭61−105273(JP,A) 特開 昭61−132466(JP,A) 特開 平2−175467(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/02 B62D 5/083

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数対の可変絞りを有する流体圧ブリッ
    ジ回路によって流路を舵取操作に応じて選択的に切換え
    る回転弁式の流路切換弁を、それぞれの摺接面にポンプ
    側の入りポート、タンク側の戻りポート、パワーシリン
    ダ左、右室側の出力ポートに連通される複数の通路溝
    を、各通路溝間のランド部によって連通、遮断するよう
    に周方向に形成するロータおよびスリーブを相対的に回
    動可能に組合わせることにより構成するパワーステアリ
    ング装置において、 前記ポンプからの圧力流体の供給通路とタンクへの戻り
    通路との間に並列に設けた流路切換弁を構成する第1お
    よび第2の流体圧ブリッジ回路を備え、この第1の流体
    圧ブリッジ回路を、左、右通路上で舵取操作に伴って開
    閉制御する左、右一対の第1および第2の可変絞りを有
    しかつこれら第1、第2の可変絞り間の左、右通路を前
    記パワーシリンダ左、右室に接続するように構成し、前
    記第2の流体圧ブリッジ回路を、左、右通路上で舵取操
    作に伴って開閉制御する左、右一対の第3、第4および
    第5の可変絞りを有しかつこれら右側の第3の可変絞り
    と左側の第4の可変絞りとの間であって、前記スリーブ
    を貫通するように設けられた接続ポートと、左側の第3
    の可変絞りと右側の第4の可変絞りとの間であって、前
    記スリーブを貫通するように設けられた接続ポートとを
    接続するバイパス通路上に、車速に応動して開閉制御す
    る車速応動型可変絞り弁を設けることにより構成し、 前記流路切換弁におけるスリーブとロータとの摺接面に
    形成した前記流路切換え用通路溝と通路孔を介して接続
    されかつ前記ポンプ、パワーシリンダ左、右室、および
    左、右バイパス通路に接続される5条の環状溝を、前記
    スリーブ外周部に軸線方向に所定間隔をおいて形成する
    とともに、 左、右いずれか一方向への操舵時に、前記パワーシリン
    ダ左、右室に接続される環状溝のうちの高圧となる側の
    環状溝に対して前記左、右バイパス通路が接続される環
    状溝のうちの高圧となる側の環状溝を隣接するように設
    けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパワーステアリング装置
    において、 第2の流体圧ブリッジ回路として、回転弁式の流路切換
    弁を構成するロータおよびスリーブにおけるタンクへの
    戻りポートに連通する通路溝間に、ポンプからの流体圧
    の第2の入りポートが開口される第2の通路溝とその周
    方向両側に位置しかつ車速応動型可変絞り弁を設けバイ
    パス通路に連通する接続ポートを開口させる左、右接続
    溝とからなる溝部を付設したことを特徴とするパワース
    テアリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のパワーステアリング装置
    において、 第1の入りポート側の通路溝と出力ポート側の左、右通
    路溝との間に第1の可変絞りが、出力ポート側の左、右
    通路溝とその左、右の戻りポート側の通路溝との間に第
    2の可変絞りを形成し、 第2の入りポート側に対応する第2の通路溝とその周方
    向両側の接続ポートに対応する左、右接続溝との間に第
    3の可変絞りを、左、右接続溝とこれに隣接する戻りポ
    ート側の通路溝との間に第4の可変絞りを形成するとと
    もに、 前記第2の通路溝の周方向両側に隣接する左、右接続溝
    とこれに隣接する戻りポート側の通路溝との間を接続す
    るための連通溝を備え、かつこれらの連通溝と前記戻り
    ポート側の通路溝との間に第5の可変絞りを形成したこ
    とを特徴とするパワーステアリング装置。
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