JP4484746B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のステアリングホイールなどから入力されたトルクに応じて油圧シリンダを作動させることにより、操舵アシスト力を付与するパワーステアリング装置に関するものである。
従来のパワーステアリング装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
このパワーステアリング装置は、第1、第2圧力室に隔成され、ラックバーが軸方向に移動するのをアシストする油圧シリンダと、前記油圧シリンダに作動油を供給するオイルポンプと、オイルポンプを駆動するモータと、作動油をリザーバタンク側に供給するのを許容すると共に、油圧が所定値よりも大きくなるまで作動油を油路内に保持しておく背圧弁を備えており、前記第1、第2圧力室の油圧量を調節することによって車両の進行方向を変更するものである。
そして、この装置は、作動油の前記リザーバタンクへ流出経路はすべて前記背圧弁を通過するようになっているため、常時ポンプユニット内の油圧回路に油圧による一定の負荷が加わるようになっている。
特開2004−306721号公報
しかしながら、前記パワーステアリング装置は、前記背圧弁が油圧回路内を一定の負荷に保持していることによって、例えば前記オイルポンプから作動油がリークするのを規制するシールにも常時油圧が掛かるようになっている。その結果、常時掛かっている油圧によってシールが緊迫するため、シールの耐久性が低下するおそれがある。また、例えば前記モータの駆動軸に摺動するシールが緊迫することによって、駆動軸に摺動する際の摩擦力が増加するため、オイルポンプの駆動効率が低下してしまうおそれがある。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、シールに掛かる油圧を小さくすることによって前記シールの耐久性を向上できるようにすると共に、駆動軸に対するシールの摩擦力を小さくできるようにしたパワーステアリング装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、車両の進行方向を変更する操舵機構と、第1、第2圧力室に隔成され、前記操舵機構の操舵力を作動油によってアシストする油圧シリンダと、前記第1、第2圧力室にそれぞれ接続された第1,第2油路と、駆動軸を有し、該駆動軸の回転によって前記第1、第2油路を介して前記第1、第2圧力室へ選択的に作動油を供給する可逆式のオイルポンプと、前記可逆式のオイルポンプの駆動軸を回転駆動させるモータと、前記駆動軸の外周側に設けられ、前記可逆式オイルポンプから前記モータの内部方向への作動油のリークを規制するシールと、前記作動油を貯溜するリザーバタンクと、前記シールの前記駆動軸の軸方向に位置する両端部のうち、前記可逆式オイルポンプ側の端部側と前記リザーバタンクとを直接的に連通する連通路と、前記第1油路とリザーバタンクの間に設けられ、前記可逆式オイルポンプから前記第2圧力室に供給される油圧に基づき開弁することによって前記第1油路とリザーバタンクとを連通させ、前記可逆式オイルポンプからの油圧が作用しないときに閉弁することによって前記第1油路と前記リザーバタンクとの連通を遮断する第1バイパス弁と、前記第2油路とリザーバタンクとの間に設けられ、前記可逆式オイルポンプから前記第1圧力室に供給される油圧に基づき開弁することによって前記第2油路とリザーバタンクとを連通させ、前記可逆式オイルポンプからの油圧が作用しないときに閉弁することによって前記第2油路とリザーバタンクとの連通を遮断する第2バイパス弁と、前記第1バイパス弁と第2バイパス弁及びリザーバタンクとの間に設けられ、所定値よりも大きな油圧が作用したときに、前記第1バイパス弁側または第2バイパス弁側から前記リザーバタンク側への作動油の流れを許容する背圧弁と、前記第1油路とリザーバタンクとの間に設けられ、前記リザーバタンク側から前記第1油路側への作動油の流れのみを許容する第1チェック弁と、前記第2油路とリザーバタンクとの間に設けられ、前記リザーバタンク側から前記第2油路側への作動油の流れのみを許容する第2チェック弁と、を備えたことを特徴している。
この発明によれば、前記シールのオイルポンプ側の前端側とリザーバタンクと直接的に連通する連通路を設けたことによって、作動油が連通路を通過しリザーバタンクに流出する。その結果、前記シールに大きい油圧が掛かることなくシールが緊迫しないため、前記シールの耐久性を向上させることができる。
また、シールに大きな油圧が掛からないことから、シールの緊迫力を小さくしてもオイルポンプから作動油がモータの内部方向にリークしないため、前記シールの緊迫力を予め小さく設定することができる。その結果、前記駆動軸が回転する際に駆動軸と駆動軸の外周側に設けられたシールの摩擦力を低下させることが可能であり、前記オイルポンプの駆動効率を向上させることができる。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
前記パワーステアリング装置は、図1に概略図で示すように、車両の進行方向を変更する操舵機構1と、該操舵機構1が駆動するのを作動油によってアシストするポンプユニット2と、から構成されている。
前記操舵機構1は、両端側が左右操舵輪FL、FRに連係され軸方向に移動するラックバー3と、該ラックバー3に噛合したピニオン軸4と、該ピニオン軸4に連係したステアリングホイール5と、前記ラックバー2の外周に設けられたピストン6によって第1圧力室7aと第2圧力室7bに隔成された油圧シリンダ7と、を備えており、前記ステアリングホイール5が転舵されることによって、ピニオン軸4を介して前記ラックバー3が軸方向に移動するようになっている。
前記ポンプユニット2は、前記第1、第2圧力室7a,7bへ選択的に作動油を供給する可逆式のオイルポンプ8と、駆動軸9が設けられ該駆動軸9によって前記オイルポンプ8を正逆回転させるモータ10と、前記第1、第2圧力室7a,7bにそれぞれ連通する第1、第2油路12,13と、該第1、第2油路12,13にそれぞれ連通する第1、第2バイパス弁14,15と、該第1、第2バイパス弁14,15の下流側に設けられたチェック弁である背圧弁16と、作動油が貯溜されたリザーバタンク18と、作動油をリザーバタンク18側から前記第1、第2油路12,13側に流入するのを許容する第1、第2チェック弁19,20と、前記オイルポンプ8とリザーバタンク18を直接的に連通する連通路22とをそれぞれ備えている。
なお、前記ピニオン軸4にはトルクセンサ11が付設されており、このトルクセンサ11が検出した前記ステアリングホイール5のトルクが出力信号として制御回路17に送信されると共に、この制御回路17によって前記駆動軸9の回転数が制御されている。
前記ポンプユニット2は、図2、図3に示すように、前記リザーバタンク18側に設けられたリアカバー23と、前記モータ10側に設けられたケーシング24をそれぞれ備えており、リアカバー23とケーシング24を共締め固定することによって一体化されている。
前記リアカバー23には、前記オイルポンプ8の上端側からリザーバタンク18に直接的に連通し、作動油をリザーバタンク18に流出させる第2連通路22bと、作動油がリザーバタンク18に流出するのを許容する背圧弁16がそれぞれ設けられている。
前記背圧弁16は、前記第1、第2圧力室7a,7bから流出した作動油の油圧が所定値よりも大きくなった場合に、前記第1、第2バイパス弁14,15側からリザーバタンク18側に作動油を流出させるようになっている。
一方、前記ケーシング24には、前記オイルポンプ8の下端側からリザーバタンク18に直接的に連通し、作動油をリザーバタンク18に流出させる第1連通路22aと、前記駆動軸9の外周側に設けられ、前記オイルポンプ8からモータ10の内部方向への作動油のリークを規制する円環状のシール25と、該シール25を収容する円環状のシール室26と、開弁または閉弁することによって前記背圧弁16側に選択的に作動油を供給する第1、第2バイパス弁14,15と、該第1、第2バイパス弁14,15に連通する第1、第2排出油路30,31とがそれぞれ設けられている。
前記第1連通路22aは、横断面L字状に形成され、一端側が前記オイルポンプ8の下端側、すなわち前記シール25のオイルポンプ8側の前端側に接続されている一方、他端側がリザーバタンク18の下端側に接続されており、オイルポンプ8とリザーバタンク18を連結している。そして、前記オイルポンプ8の下端側からリークした作動油を直接的にリザーバタンク18に流出させるようになっている。
前記シール25は、例えばソリッドゴム製で断面ほぼコ字状に形成されており、前記シール室26に収容固定されていると共に、前記オイルポンプ8の下端側と第1連通路22aの一端側との接続部の下端側に設けられ、前記駆動軸9が回転する際にはシール25の内周面に駆動軸9の外周面が摺動するようになっている。
そして、前記シール25は、前記シール室26内に設けられた円環状のサポートリング27によって駆動軸9側に付勢されていて、作動油が駆動軸9とシール25との間からモータ10の内部側にリークするのを効果的に規制している。また、前記オイルポンプ8の下端側と第1連通路22aの一端側との接続部近傍に、前記シール室26によって形成された段差部29に前記シール25は密着しており、作動油がこの段差部29からモータ10の内部側にリークするのも規制している。
前記第1、第2排出油路30,31は、前記第1、第2バイパス弁14,15が開弁状態または閉弁状態になることによって選択的に作動油が通過し、第1排出油路30または第2排出油路31を介して前記第1バイパス弁14または第2バイパス弁15側からリザーバタンク18側に作動油が流出するようになっている。そして、第1、第2排出油路30,31は、前記第1、第2連通路22a,22bとはそれぞれ別々に設けられている。
前記オイルポンプ8は、前記リアカバー23およびケーシング24に渡って設けられ、このオイルポンプ8の駆動軸9の外周側には、駆動軸9を回転支持する軸受であるニードルベアリング28,28がそれぞれ設けられている。
なお、図2、図3では、図1での前記第1、第2チェック弁19,20および第1、第2油路12,13は図外となっている。また、図1の連通路22は、図2では第1、第2連通路22a,22bとしてオイルポンプ8の上下両端側に接続されている。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の作用について述べる。
前記パワーステアリング装置は、図1に示すように、前記ピストン6が油圧シリンダ7の軸方向ほぼ中央位置にある状態(中立状態)から、前記ステアリングホイール5が右方向に転舵された場合には、前記ピストン6が図中右方向に移動すると共にラックバー2も図中右方向に移動し、車両の進行方向を変更することができる。
詳しくは、前記ステアリングホイール5が右方向に転舵された場合には、前記オイルポンプ8によって第2圧力室7bの作動油が吸入され、作動油が第2油路13および前記第1油路12を通過して第1圧力室7aに流入する。
前記第1圧力室7aに作動油が流入する場合には、前記第1バイパス弁14が閉弁状態になっている一方、第2バイパス弁15が開弁状態となっている。第2圧力室7bの作動油はピストン6の移動に伴い第2油路13を介してオイルポンプ8に供給された後、このオイルポンプ8から第1油路12に吐出される。この第1油路12へ吐出された作動油は、第1圧力室7aに供給され、油圧シリンダ7が操舵アシスト力を発生する。また、第2圧力室7bから排出される作動油の液量がオイルポンプ8から吐出される作動油の液量より多いとき、その差分は第2バイパス弁15の下流側に設けられた背圧弁16を介して作動油がリザーバタンク18に流出する。
そして、前記ステアリングホイール5が反転された場合、すなわちステアリングホイール5が左方向に転舵された場合には、前記モータ10が逆回転し、前記オイルポンプ8によって第1圧力室7aから作動油が吸入されると共に、作動油が第1油路12および第2油路13を通過して第2圧力室7bに流入する。
前記第2圧力室7bに作動油が流入する場合には、前記第1バイパス弁14が開弁状態になっている一方、第2バイパス弁15が閉弁状態となっていて、第2圧力室7bに作動油が流入するに伴い、第1圧力室7aの作動油が連通する第1油路12を介して第1バイパス弁14を通過する。そして、前記第1バイパス弁14の下流側に設けられた背圧弁16を介してリザーバタンク18に流出する。
また、前記オイルポンプ8からリークした作動油は、前記第1、第2連通路22a,22bを介してリザーバタンク18に流出される。第1、第2連通路22a,22bからリークした分の作動油、および第1、第2排出油路30,31を介してリザーバタンク18に流出した分の作動油は、オイルポンプ8によって前記第1、第2チェック弁19,20を介してリザーバタンク18から油路内に汲み上げられることによって補償される。
ここで、前記オイルポンプ8からリークした作動油は、前記第1、第2連通路22a,22bを介して直接的にリザーバタンク18に流出されるため、前記第1、第2連通路22a,22b内には油圧が作用しないようになっている。つまり、前記ピストン6が中立状態で停止している場合には、前記オイルポンプ8から作動油が徐々にリークすると共にリザーバタンク18に流出し、前記ポンプユニット2内の回路の油圧が減圧される。すなわち、シール25より下流側は常にリザーバタンク18と連通し大気圧となっているため、前記シール25には大きな油圧がかからないようになっている。
また、前記第1、第2連通路22a,22bと第1、第2排出油路30,31が別々の油路として設けられているため、前記背圧弁16を介してリザーバタンク18に流出する第1、第2排出油路30,31内の作動油のみに油圧が掛かるようになっている。
以下に、前記オイルポンプ8からリークした作動油が背圧弁16を介してリザーバタンク18に流出する構造と、前記オイルポンプ8からリークした作動油が直接的にリザーバタンク18に流出する構造との比較を図4によって示す。なお、図4の縦軸は前記第1、第2圧力室7a,7bおよび第1、第2圧力室7a,7bの油圧によって操舵をアシストする油圧p(それぞれの単位はMPa)を示しており、横軸は時間t(単位は秒)を示している。
前記オイルポンプ8からリークした作動油が背圧弁16を介してリザーバタンク18に流出する構造では、図4(a)に示すように、ステアリングホイール5が転舵されていない状態、すなわち前記ピストン6が油圧シリンダ7の軸方向ほぼ中心にある状態(中立状態)においては、前記第1、第2圧力室7a,7bにほぼ均等な油圧pが作用し、この油圧pがそれぞれ釣り合うことによってラックバー2の移動が規制されている。
前記ステアリングホイール5が転舵され、図1に示す前記ピストン6が図中左方向に移動する際には、前記第2圧力室7bの油圧pが上昇する一方、第1圧力室7aの油圧pが低下し、前記ラックバー2が軸方向左側に移動するのをアシストする。
そして、時間t=14の状態においてステアリングホイール5が逆方向に転舵され、前記ピストン6が図中右方向に移動する際には、前記第2圧力室7bの油圧pが低下する一方、第1圧力室7aの油圧pが上昇し、前記ラックバー2が軸方向右側に移動するのをアシストする。
時間t=20の状態において第1、第2圧力室7a,7bの油圧pが釣り合うと共に前記ピストン6が中立状態となり、前記時間t=20の状態以降も第2圧力室7bの油圧pの低下、および第1圧力室7aの油圧pの上昇に伴い前記ラックバー2が軸方向右側に移動する。
一方、前記オイルポンプ8からリークした作動油が直接的にリザーバタンク18に流出する構造では、図4(b)に示すように、前記ピストン6の中立状態においては、第1、第2圧力室7a,7bには油圧pが作用していない。
前記ステアリングホイール5が転舵され、図1に示す前記ピストン6が図中左方向に移動する際には、第2圧力室7bの油圧pが上昇する一方、第1圧力室7aの油圧pが0のまま一定で、主に第2圧力室7bの油圧上昇によって前記ラックバー2が軸方向左側に移動するのをアシストする。
そして、時間t=14の状態においてステアリングホイール5が逆方向に転舵され、前記ピストンが図中右方向に移動する際には、第2圧力室7bの油圧pが低下する一方、第1圧力室7aの油圧pが上昇し、前記ラックバー2が軸方向右側に移動するのをアシストする。
時間t=20の状態において第1、第2圧力室7a,7bの油圧が釣り合うと共に前記ピストン6が中立状態となり、前記時間t=20の状態以降も第2圧力室7bの油圧pの低下、および第1圧力室7aの油圧pの上昇に伴い、前記ラックバー2が軸方向右側に移動する。なお、時間t=20の状態においては、前記ステアリングホイール5が反転された状態であるので、時間t=0の状態のときとは異なり前記ピストン6が中立状態にあっても第1、第2圧力室7a,7bに油圧pが作用する。
以上のことから、予めポンプユニット2内に油圧が掛かっていない構造であっても、ステアリングホイールの切り返し時には、予めポンプユニット2内に油圧が掛かっている構造のものとほぼ同時間にほぼ同じ大きさの操舵アシスト力が得られるため、前記ステアリングホイール5の操舵フィーリングに違和感は発生しないといえる。
したがって、本実施の形態によれば、前記オイルポンプ8からリークする作動油を第1、第2連通路22a,22bを介して直接的にリザーバタンク18に流出できるようにしたことによって、前記モータ10の外周側に設けられたシール25に大きい油圧が掛かかることがなくなるため、前記シール25の耐久性を向上させることができる。
また、前記シール25に大きい油圧が掛からないようにしたことによって、シール25の緊迫力を小さく設定することが可能となり、前記駆動軸9に対するシール25の摩擦力が小さくなるため、前記オイルポンプ8の駆動効率を向上させることができる。
前記第1、第2バイパス弁14,15と背圧弁16とを連通する第1、第2排出油路30,31と、前記オイルポンプ8からリークする作動油をリザーバタンク18に直接的に流出させる第1、第2連通路22a,22bとをそれぞれ別々の油路にしたことによって、前記シール25への影響を考慮する必要なく背圧弁16のセット荷重を設定することができるため、操舵アシスト力の設定の自由度が向上する。
加えて、前記駆動軸9を回転支持するニードルベアリング26が設けられ、前記オイルポンプ8からリークする作動油が前記ニードルベアリング26を介してリザーバタンク18に流出することによって、さらに前記シール25に掛かる油圧が小さくなるため、前記シール25の耐久性およびオイルポンプ8の駆動効率をより効果的に向上させることができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の全体概略図である。 図1のポンプユニットの詳細図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 (a)はオイルポンプからリークした作動油が背圧弁を介してリザーバタンクに流出される場合の油圧、(b)はオイルポンプからリークした作動油が直接的にリザーバタンクに流出される場合の油圧を示した図である。
符号の説明
1…操舵機構
7…油圧シリンダ
7a…第1圧力室
7b…第2圧力室
8…オイルポンプ
9…駆動軸
10…モータ
12…第1油路
13…第2油路
14…第1バイパス弁
15…第2バイパス弁
16…背圧弁(チェック弁)
18…リザーバタンク
22a…第1連通路
22b…第2連通路
25…シール
26…ニードルベアリング(軸受)

Claims (1)

  1. 車両の進行方向を変更する操舵機構と、
    第1、第2圧力室に隔成され、前記操舵機構の操舵力を作動油によってアシストする油圧シリンダと、
    前記第1、第2圧力室にそれぞれ接続された第1,第2油路と、
    駆動軸を有し、該駆動軸の回転によって前記第1、第2油路を介して前記第1、第2圧力室へ選択的に作動油を供給する可逆式のオイルポンプと、
    前記可逆式のオイルポンプの駆動軸を回転駆動させるモータと、
    前記駆動軸の外周側に設けられ、前記可逆式オイルポンプから前記モータの内部方向への作動油のリークを規制するシールと、
    前記作動油を貯溜するリザーバタンクと、
    前記シールの前記駆動軸の軸方向に位置する両端部のうち、前記可逆式オイルポンプ側の端部側と前記リザーバタンクとを直接的に連通する連通路と、
    前記第1油路とリザーバタンクの間に設けられ、前記可逆式オイルポンプから前記第2圧力室に供給される油圧に基づき開弁することによって前記第1油路とリザーバタンクとを連通させ、前記可逆式オイルポンプからの油圧が作用しないときに閉弁することによって前記第1油路と前記リザーバタンクとの連通を遮断する第1バイパス弁と、
    前記第2油路とリザーバタンクとの間に設けられ、前記可逆式オイルポンプから前記第1圧力室に供給される油圧に基づき開弁することによって前記第2油路とリザーバタンクとを連通させ、前記可逆式オイルポンプからの油圧が作用しないときに閉弁することによって前記第2油路とリザーバタンクとの連通を遮断する第2バイパス弁と、
    前記第1バイパス弁と第2バイパス弁及びリザーバタンクとの間に設けられ、所定値よりも大きな油圧が作用したときに、前記第1バイパス弁側または第2バイパス弁側から前記リザーバタンク側への作動油の流れを許容する背圧弁と、
    前記第1油路とリザーバタンクとの間に設けられ、前記リザーバタンク側から前記第1油路側への作動油の流れのみを許容する第1チェック弁と、
    前記第2油路とリザーバタンクとの間に設けられ、前記リザーバタンク側から前記第2油路側への作動油の流れのみを許容する第2チェック弁と、
    を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
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