JP3656205B2 - パワーステアリング装置用油圧ポンプ - Google Patents

パワーステアリング装置用油圧ポンプ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
この発明は自動車のパワーステアリング装置用の油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
作動油を媒体として手動操舵トルクを助勢するパワーステアリング装置にあっては、このパワーステアリング装置に作動油を供給するパワースースとして、車両に搭載した油圧ポンプが用いられる。また、パワーステアリング装置は、一般に車両の低速走行時或いは停止時、換言すれば原動機即ち内燃機関の低回転駆動時に十分な操舵助勢力が獲得されることが望まれ、低速走行中よりも接地抵抗の小さい高速走行時つまり高回転駆動時には、操舵安定性の見地から、然程操舵助勢力を必要としない。したがって、ポンプ出力が内燃機関の回転速度に比例して増加するパワーソースは、そのままでは適用できない。
【0003】
そこで、通常パワーステアリング装置には、このパワーステアリング装置のアクチュエータに供給される作動油の流量を、内燃機関のアイドリング乃至は低回転域で十分なパワーステアリング操作が可能な一定流量に制御し、内燃機関の回転速度がある程度高くなった場合には前記制御された一定流量を更に減少した流量に制御する、所謂フローダウン制御可能な流量制御装置が用いられ、また、この流量制御装置はその取付けを簡便にするため、好ましくは油圧ポンプに一体に取付けられる。
【0004】
この種の油圧ポンプとして、出願人は、例えば特開平5−96477号公報に示すような改良した技術を提案している。前記公報記載の油圧ポンプは、吐出室内の作動油をアクチュエータに導く吐出通路の途中に設けられた制御オリフィスとしての並列配置されたメインオリフィス通路及びサブオリフィス通路と、これらオリフィス通路の前後差圧に基づいてドレン通路を開閉制御してアクチュエータに供給する流量を所定流量に制御する流量制御弁とを備え、更に、サブオリフィス通路に、ベーンスロットの基端に生じる圧力に応じて、このサブオリフィス通路の開口面積を制御するサブスプール弁を設け、このサブスプール弁にはサブオリフィス通路の開口面積を増大させる方向に制御ばねのばね力を作用させた構成にしてある。
【0005】
斯かる従来例にあっては、前記吐出室内の作動油は、制御オリフィスとしての2つのオリフィス通路を通過する制限流動と、これらオリフィス通路の前後差圧に基づくドレン通路の開放の際にのみ生じるのであるが、吐出室からドレン通路を通って貯油タンクに逃げる余剰油流動に分流され、低回転域では、メインオリフィス通路を通過する制限流動の流量に、このメインオリフィス通路に対して並列配置されたサブオリフィス通路を通過する補助流動の流量を追加することにより、低回転域で必要な流量をアクチュエータに導き、必要な操舵助勢力を得る。一方、一定回転速度を超えた場合には、それによってもたらされるドレン通路の開口面積増に引き続き、前記した補助流動を遮断することによってメインオリフィス通路を通過する流量のみに限局し、斯くして、アクチュエータへの送出油量を減少せしめるように作動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来例にあっては、前記サブスプール弁を付勢する制御ばねがオリフィス通路に露出する構造になっており、オリフィス通路を通過する作動油が制御ばねに当たって所謂カルマン渦等を生じることにより、この制御ばねを振動させる虞がある。このため、前記サブスプール弁の作動が円滑でなくなり、流量制御特性が不安定となる虞がある。
【0007】
本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出されたもので、安定した流量特性の作動油を供給可能なパワーステアリング装置用油圧ポンプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1記載の発明は、吐出室内の作動油をアクチュエータに導く吐出通路の途中設けられた制御オリフィスと、この制御オリフィスの前後差圧に基づいてドレン通路を開閉制御してアクチュエータに供給する流量を所定流量に制御する流量制御弁とを備えたパワーステアリング装置用油圧ポンプにおいて、
前記吐出通路に、この吐出通路を流通する作動油のエネルギの大きさに応じて制御オリフィスの開口面積を可変制御するサブスプール弁を設け、このサブスプール弁には制御オリフィスの開口面積を増大させる方向に制御ばねのばね力を作用させてなり、
前記制御ばねをサブスプール弁の内部に収容した構成にしてある。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成のうち、前記サブスプール弁は有底筒状を呈し、前記制御ばねが、サブスプール弁の筒状内部に入り込むばね受け部材に支持されてなる構成にしてある。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成のうち、前記ばね受け部材は、前記制御ばねのばね力に対向する第2制御ばねのばね力によって付勢されてなる構成にしてある。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成のうち、前記第2制御ばねは、制御ばねのばね力よりも大きいばね力でばね受け部材を付勢してなる構成にしてある。
【0012】
ここで、前記パワーステアリング装置用油圧ポンプは、ベーンポンプ、プランジャポンプ、ピストンポンプ等を含み、形式に限定されない各種の液体ポンプを含むものである。
【0013】
前記構成において、前記油圧ポンプは、駆動軸が回転され、ポンプユニットが駆動されることにより、ポンプとしての機能を発揮する。
【0014】
前記ポンプユニットから吐出室内に吐出された作動油は、制御オリフィスを介して吐出通路からアクチュエータに導かれる。ポンプの回転速度が増加して吐出室内に吐出される作動油の量が増加すると、吐出室内の作動油は、制御オリフィスによる制限流動のもとに吐出通路からアクチュエータに導かれる一方で、制御オリフィスの前後差圧にもとづいて流量制御弁がドレン通路を開くことによって、このドレン通路から余剰油を注油タンクに還流させる。
【0015】
これによって、前記吐出通路を介して図外のパワーステアリング装置に導かれる作動油は、所定流量に制御されることになる。
【0016】
ポンプの回転速度が更に増加して吐出通路を通過する作動油の流量が増加すると、この作動油の流れがサブスプール弁に作用し、作動油のエネルギによってサブスプール弁を制御ばねのばね力に抗して移動させ、制御オリフィスの開口面積を減少させる。また、請求項3及び請求項4記載の発明においては、前記サブスプール弁が制御ばねとこの制御ばねに直列に作用する第2制御ばねとの2つの制御ばねに抗して移動し、制御オリフィスの開口面積が制御される。
【0017】
これによって、作動油は、開口面積が減少した制御オリフィスによる制限のもとに、減少した流量に制御される。
【0018】
ここで、前記サブスプール弁を付勢する制御ばねは、このサブスプール弁の内部に収容してあるから、吐出通路を流通する作動油がこの制御ばねに当たることがない。このため、前記制御ばねが作動油の流れによって振動することがなく、サブスプール弁は円滑に作動することができることになる。
【0019】
したがって、安定した流量特性の作動油を供給することができるパワーステアリング装置用油圧ポンプが得られる。
【0020】
また、請求項2記載の発明によれば、前記サブスプール弁の筒状内部に入り込むばね受け部材がサブスプール弁の移動を案内して、このサブスプール弁の移動を円滑にすることができる。
また、請求項3及び請求項4記載の発明によれば、前記サブスプール弁が制御ばねとこの制御ばねに直列に作用する第2制御ばねとの2つの制御ばねによって制御されるから、段階的に流量特性を変化させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳述する。
【0022】
図1は本発明の実施の形態を示すパワーステアリング装置用油圧ポンプの断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1の要部を拡大して示す断面図である。
【0023】
図において1はアルミニウム合金等の金属材料からなるポンプボディ、2は同じく金属材料からなるポンプカバーで、これらポンプボディ1とポンプカバー2との間にポンプユニット3が収装してある。詳しくは、前記ポンプボディ1とポンプカバー2との間に環状凹部4が形成され、この環状凹部4内にポンプユニット3が収装してある。
【0024】
前記ポンプユニット3は、この実施の形態においてベーンポンプユニットであって、複数のベーン5を半径方向に出没自在に取付けたロータ6をカムリング7内に収装し、このカムリング7の両側をサイドプレート8、9によって挟持した構造を備えている。そして、前記カムリング7、ロータ6及び隣合うベーン5間にポンプ室10が形成される。前記ポンプ室10はロータ6の回転によってその容積が変化し、この変化によって容積増加する部分に吸入区間が形成され、容積が減少する部分に吐出区間が形成してある。前記吐出区間に面するサイドプレート8、9には、半径方向外方に解放する切欠き通路8a、9aが形成され、ポンプの吐出油をカムリング7の外周の環状凹部4の吐出室(高圧室)11内に吐出するようにしてある。また、前記吸入区間に面するサイドプレート9には図外の吸入ポートが貫通して形成してある。
【0025】
前記ポンプボディ1には、軸受け孔12が貫通して形成されており、この軸受け孔12の端部にはシール室13が形成されている。前記軸受け孔12内には、ポンプユニット3側からシール室13へ連通する油溝14が形成されている(図2参照)。前記油溝14はポンプユニット3からの漏油をポンプユニット3の軸受け室12内からシール室13内へ導くことが可能である。
【0026】
また、前記ポンプボディ1には、吸入区間のポンプ室10と図外の貯油タンクとを連通する吸入通路15、吐出区間のポンプ室10と図外のパワーステアリング装置のアクチュエータとを連通する吐出通路16、及び一端が封止されたスプール弁収容穴17がそれぞれ形成してある。
【0027】
前記吸入通路15はサイドプレート9との合わせ目において2方向に分岐しており、その先端に円弧状の吸入ポート18が形成してある。前記吸入ポート18はサイドプレート9に形成した図外の吸入ポートに臨んで形成してある。また、前記吸入通路15は軸受け孔12に略平行な低圧通路19を介してシール室13に連通している(図2参照)。
【0028】
前記吐出通路16は、サイドプレート9との合せ目において、このサイドプレート9に形成した吐出ポート20及び吐出室11に開口して連通しており、その途中に形成した制御オリフィス21を介して、図外のアクチュエータに連通する出口通路22に連通している。詳しくは、前記吐出通路16は、吐出ポート20及び吐出室11に開口する開口部分16aと、この開口部分16aに略平行に形成され、出口通路22に連通する連通部分16bと、これら開口部分16aと連通部分16bとの間に形成した制御オリフィス21とから構成されており、開口部分16aと連通部分16bは軸受け孔12と略平行に形成され、制御オリフィス21は略直角方向に形成されている。
【0029】
前記吐出通路16内には、この吐出通路16を流通する作動油のエネルギの大きさに応じて制御オリフィス21の開口面積を可変制御するサブスプール弁23が設けられている。
【0030】
即ち、前記サブスプール弁23は吐出通路16の開口部分16a内に摺動自在に挿入され、開口部分16a内を摺動することによってその胴部で制御オリフィス21の開口面積を変化させることが可能であり、このサブスプール弁23は制御ばね24のばね力で制御オリフィス21の開口面積を増大させる方向に付勢されている。これによって、前記サブスプール弁23は、吐出室11から吐出通路16内を流れる作動油のエネルギの大きさと、これに対向する制御ばね24のばね力との釣合いによって移動し、制御オリフィス21の開口面積を可変制御可能である。
【0031】
なお、この実施の形態においては、後述するように前記制御ばね24を支持するばね受け部材が第2制御ばねによって付勢されているから、サブスプール弁23は、吐出室11から吐出通路16内を流れる作動油のエネルギの大きさと、これに対向する制御ばね24のばね力及び第2制御ばねのばね力との釣合いによって移動する。
【0032】
前記サブスプール弁23は有底筒状を呈しており、制御ばね24が、サブスプール弁23の筒状内部に入り込むばね受け部材25によって支持されている。つまり、前記制御ばね24はサブスプール弁23の筒状内部に収容されていることになる。
【0033】
前記ばね受け部材25は、制御ばね24を支持する側の端部に筒状のフランジ25aが形成されており、このフランジ25aがサブスプール弁23の筒状内部に適度な隙間をもって嵌合することによってサブスプール弁23の筒状内部に入り込むことが可能であると共に、制御ばね24を支持する側の端部と反対側の端部が、吐出通路16の開口部分16aと同心に斉合して穿設された盲穴26内に挿入されており、この盲穴26内に設けた第2制御ばね27によってサブスプール弁23側に付勢されている。
【0034】
即ち、前記第2制御ばね27は、制御ばね24に対向するばね力でばね受け部材25を付勢しており、このばね受け部材25及び制御ばね24を介してサブスプール弁23を制御オリフィスの開口面積が増大する方向に付勢している。また、前記第2制御ばね27はこの実施の形態において、制御ばね24のばね力よりも大きいばね力でばね受け部材25を付勢している。
【0035】
また、前記ばね受け部材25には、制御オリフィス21に臨む胴部に周溝28が形成してあると共に、盲穴26内に挿入される端部の外周に、盲穴26内と吐出通路16とを連通する軸方向溝29が形成してある。
【0036】
前記スプール弁収容穴17内には、流量制御を司る流量制御弁30を構成するスプール弁31が摺動自在に嵌挿されている。前記スプール弁31は、スプール弁収容穴17内部を第1圧力室17aと第2圧力室17bとに画成すると共に、第2圧力室17b内に収装した制御スプリング32のばね力をもって常時第1圧力室17a側に偏倚され、常態にあって、そのランド部33で吸入通路15に連通するドレン通路34を閉止している。また、前記スプール弁31によって画成された第1圧力室17aの開口端は、吐出室11に臨み、ポンプの吐出油を導く導入通路35を形成している。
【0037】
また、前記ポンプボディ1には、吐出通路16に連通して図外のパワーステアリング装置即ちアクチュエータに作動油を導く出口通路22と第2圧力室17bとの間を連通する通路37が形成してあり、吐出通路16内の圧力を前記第2圧力室17b内に導くようにしてある。
【0038】
38は前記ポンプユニット3を駆動するための駆動軸で、この駆動軸385は軸受けブッシュ39で軸受けされた状態で、軸受け孔12内に挿入されている。前記駆動軸38はその先端側がサイドプレート9の貫通孔9aを貫通して、セレーション等の連結手段40を介してロータ6に連結されており、これによって、駆動軸38はロータ6を回転駆動、即ちポンプユニット3を駆動可能である。なお、前記駆動軸38の先細状の先端はサイドプレート8の貫通孔8b内に遊嵌されている。
【0039】
41は前記ポンプカバー2に取付けられた圧力スイッチである。この圧力スイッチ41は固定接点41aと可動接点41bとを有しており、この可動接点41bが、その先端が吐出室11に連通する通路42に面していることにより、吐出室11内の圧力に応動可能である。また、前記圧力スイッチ41が捩込み固定される凹部43の内部は、半径方向の通路44及び軸方向の通路45を介してサイドプレート9の貫通孔9b内に連通している。
【0040】
前記ポンプボディ1とポンプカバー2とは、図外のボルト等によって相互に連結固定してあり、これらポンプボディ1とポンプカバー2との合わせ目はシールリング46による封止が施されて、吐出室11内に吐出された作動油の外部への漏洩を防止している。
【0041】
47は前記ポンプカバー2とサイドプレート8との間に設けたシールリングで、このシールリング47は吐出室11とサイドプレート8の貫通孔8bとの間を区画している。また、48は前記シール室13内に設けられ、駆動軸38を封止するシール部材である。
【0042】
なお、前記駆動軸38のポンプボディ1からの突出端には、図外の内燃機関等によって回転駆動されるプーリ等の駆動手段が取付けられる。
【0043】
斯かる構成によれば、前記駆動軸38が図外のプーリ等を介して回転駆動され、この駆動軸38に連結されたロータ6が回転駆動される。前記ロータ6が回転駆動することにより、このロータ6の回転によってその容積が拡大する吸入区間のポンプ室10内に吸入通路15から吸入ポート18を介して作動油が吸入され、ポンプ作用を受けた後、容積が縮小する吐出区間のポンプ室10内から吐出室11内に吐出される。その後、前記吐出室11内に吐出された作動油は、導入通路34を経て第1圧力室17a内に導かれる。前記第1圧力室17a内に導かれる作動油は、制御オリフィス21、吐出通路16及び出口通路22を介して図外のパワーステアリング装置のアクチュエータに導かれる。
【0044】
このとき、図1に示す常態にあっては、前記スプール弁31は、制御スプリング32によって第1圧力室17a側に付勢され、その胴部のランド部33でドレン通路34を閉塞しており、第1圧力室17a内に導入されたポンプ吐出油はその全量が制御オリフィス21を介して図外のアクチュエータに導かれる。一方、ポンプの回転速度が増加してポンプ吐出油量が増加し、前記第1圧力室17a内に導入されるポンプ吐出油量が増加すると、制御オリフィス21による制限流動の下に第1圧力室17a内の作動油が吐出通路16に導かれる一方で、この制御オリフィス21の前後差圧に基づいてスプール弁31が右方向に移動して制御スプリング32を所定の長さになるまで押し縮め、ドレン通路34を開き、このドレン通路34から余剰油を吸入通路15及び図外の貯油タンクに還流させる。
【0045】
これによって、前記吐出通路16及び出口通路22を介して図外のパワーステアリング装置に導かれる作動油は、所定流量に制御されることになる。
【0046】
ポンプの回転速度が更に増加して吐出通路16を通過する作動油の流量が増加すると、この作動油の流れがサブスプール弁23に作用し、作動油のエネルギによってサブスプール弁23を制御ばね24及び第2制御ばね27のばね力に抗して移動させ、制御オリフィス21の開口面積を減少させる。
【0047】
即ち、前記吐出室11及び吐出ポート20からの作動油が、吐出通路16の開口部分16aに挿入されたサブスプール弁23に作用し、このサブスプール弁23を制御ばね24及び第2制御ばね27のばね力に抗して図1において右方向に移動させることにより、サブスプール弁23が制御オリフィス21の開口面積を減少させるのである。
【0048】
詳しくは、この実施の形態において前記第2制御ばね27は制御ばね24のばね力よりも大きいばね力を備えており、サブスプール弁23が制御ばね24のばね力に抗して移動し、サブスプール弁23の内周側底面がばね受け部材25のフランジ25aに接して以降、サブスプール弁23は第2制御ばね27のばね力に抗して移動することになる。このため、前記サブスプール弁23は2段階に変化するばね力との釣合いで移動し、開口面積を制御することになる。
【0049】
これによって、作動油は、開口面積が減少した制御オリフィス21による制限のもとに、減少した流量に制御される。即ち、前記吐出室11及び吐出ポート20からの作動油は、吐出通路16の開口部分16a、ばね受け部材25の周溝28、開口面積が減少した制御オリフィス21、吐出通路16の通路部分16b及び出口通路22を介して図外のパワーステアリング装置のアクチュエータに導かれる。
【0050】
ここで、前記サブスプール弁23を付勢する制御ばね24は、このサブスプール弁23の内部に収容してあるから、吐出通路16を流通する作動油がこの制御ばね24に当たることがない。つまり、前記制御ばね24はサブスプール弁23の筒状内部に入り込むばね受け部材25に支持されて、サブスプール弁23の筒状内部に収容されているから、作動油がこの制御ばね24に当たることがない。また、第2制御ばね27は盲穴26内収容されているから、作動油がこの第2制御ばねに当たることがない。
【0051】
このため、前記制御ばね24及び第2制御ばね27が作動油の流れによって振動することがなく、サブスプール弁23は円滑に作動することができることになる。
【0052】
したがって、安定した流量特性の作動油を供給することができるパワーステアリング装置用油圧ポンプが得られる。
【0053】
また、前記サブスプール弁23の筒状内部に入り込むばね受け部材25がサブスプール弁23の移動を案内して、このサブスプール弁25の移動を円滑にすることができる。
【0054】
また、前記サブスプール弁23が制御ばね24とこの制御ばね24に直列に作用する第2制御ばね27との2つの制御ばねによって制御されるから、段階的に流量特性を変化させることができる。
【0055】
以上、実施の形態を図面に基づいて説明したが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、安定した流量特性の作動油を供給することができるパワーステアリング装置用油圧ポンプが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すパワーステアリング装置用油圧ポンプの断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
11 吐出室
16 吐出通路
21 制御オリフィス
23 サブスプール弁
24 制御ばね
25 ばね受け部材
27 第2制御ばね
30 流量制御弁
33 ドレン通路

Claims (4)

  1. 吐出室内の作動油をアクチュエータに導く吐出通路の途中設けられた制御オリフィスと、この制御オリフィスの前後差圧に基づいてドレン通路を開閉制御してアクチュエータに供給する流量を所定流量に制御する流量制御弁とを備えたパワーステアリング装置用油圧ポンプにおいて、
    前記吐出通路に、この吐出通路を流通する作動油のエネルギの大きさに応じて制御オリフィスの開口面積を可変制御するサブスプール弁を設け、このサブスプール弁には制御オリフィスの開口面積を増大させる方向に制御ばねのばね力を作用させてなり、
    前記制御ばねをサブスプール弁の内部に収容したことを特徴とする、パワーステアリング装置用油圧ポンプ。
  2. 前記サブスプール弁は有底筒状を呈し、前記制御ばねが、サブスプール弁の筒状内部に入り込むばね受け部材に支持されてなることを特徴とする、請求項1記載のパワーステアリング装置用油圧ポンプ。
  3. 前記ばね受け部材は、前記制御ばねのばね力に対向する第2制御ばねのばね力によって付勢されてなることを特徴とする、請求項2記載のパワーステアリング装置用油圧ポンプ。
  4. 前記第2制御ばねは、制御ばねのばね力よりも大きいばね力でばね受け部材を付勢してなることを特徴とする、請求項3記載のパワーステアリング装置用油圧ポンプ。
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