JPH10247205A - ゲート遅延計算装置およびゲート遅延計算方法 - Google Patents

ゲート遅延計算装置およびゲート遅延計算方法

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JPH10247205A
JPH10247205A JP9049086A JP4908697A JPH10247205A JP H10247205 A JPH10247205 A JP H10247205A JP 9049086 A JP9049086 A JP 9049086A JP 4908697 A JP4908697 A JP 4908697A JP H10247205 A JPH10247205 A JP H10247205A
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gate
delay
gate delay
source resistance
resistance value
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Shigeru Kuriyama
茂 栗山
Michio Komota
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    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/32Circuit design at the digital level
    • G06F30/33Design verification, e.g. functional simulation or model checking

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート遅延データの計算精度を向上でき、実
際のゲートの出力波形に近似した出力波形を算出可能な
ゲート遅延計算装置を提供すること。 【解決手段】 ゲート遅延計算装置は、RCモデルのソ
ース抵抗値を連続的な時間の関数として表現するための
パラメータを予め格納するためのRS パラメータ格納フ
ァイル24と、入力波形傾き量25と出力負荷モデル2
6とからRS パラメータ格納ファイル24に格納された
パラメータを選択的に抽出するためのRS決定部21
と、RS 決定部21によって抽出されたパラメータによ
って表現されたソース抵抗値と出力負荷モデル26とに
基づいてゲート遅延を算出するためのゲート遅延決定部
22とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理シミュレーシ
ョン時やタイミング解析時に使用されるゲート遅延を計
算するためのゲート遅延計算装置、およびゲート遅延計
算方法に関し、特に、RCモデルを使用してゲート遅延
を計算するためのゲート遅延計算装置、およびゲート遅
延計算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高集積化、多機
能化に伴い、その回路規模は増大する傾向にあり、半導
体集積回路の開発に要する時間も長くなりつつある。こ
の開発期間を短縮する方法の1つとして、製造された半
導体集積回路の不具合による設計、開発のやり直しを極
力少なくすることが挙げられる。そのためには、半導体
集積回路の設計段階におけるシミュレーション結果と実
際に製造された半導体集積回路内での各ゲート間におけ
る信号のタイミングとが近似している必要があり、より
精度の高い遅延計算装置に対する要望が高まっている。
【0003】図7は、従来の遅延計算装置の構成を示す
ブロック図である。遅延計算装置は、ゲートの入力端子
に加わる入力波形の傾きを抽出するための入力波形傾き
計算装置51、ゲートの出力端子に加わる負荷をRCモ
デル化する出力負荷モデル計算装置52、ゲートの入力
端子から出力端子に至るまでの遅延を計算するためのゲ
ート遅延計算装置53およびゲートの出力端子から次段
のゲートの入力端子に至るまでの遅延(配線による遅
延)を計算するための配線遅延計算装置54を含む。ゲ
ート遅延計算装置53が算出したゲート遅延データ55
および配線遅延計算装置54が算出した配線遅延データ
56は、シミュレータ等によって論理シミュレーション
時またはタイミング解析時に使用される。
【0004】図8は、遅延計算装置がゲート遅延データ
55および配線遅延データ56を計算する回路の一例を
示す模式図である。この回路は、ゲート(インバータ)
41〜44および各ゲート間の配線45〜50を含む。
以下、遅延計算装置の処理手順を図8に示す回路図を適
宜参照しながら説明する。
【0005】一般に、論理回路の遅延は、ゲート固有の
遅延(ゲート遅延データ55)とゲート間の配線容量に
よる遅延(配線遅延データ56)とから算出される。し
たがって、遅延計算装置が各ゲートごとのゲート遅延デ
ータ55と配線遅延データ56(ゲートの出力端子側)
とを算出することによって、シミュレータ等による論理
シミュレーションやタイミング解析が可能となる。たと
えば、遅延計算装置が図8に示すゲート42の遅延計算
を行なうとする。まず、入力波形傾き計算装置51は、
前段のゲート41の計算結果(ゲート遅延データと配線
遅延データ)に基づいてゲート42の入力端子に加わる
電圧波形の傾き量を計算する。
【0006】出力負荷モデル計算装置52は、ゲート4
2の出力電圧が伝わる配線48〜50とゲート43およ
び44の入力とをモデル化する。このモデル化について
は後述する。
【0007】ゲート遅延計算装置53は、入力波形傾き
計算装置51が算出した入力波形傾き量と出力負荷モデ
ル計算装置52が算出した出力負荷モデルとを受取り、
ゲート42における入力端子から出力端子に至るまでの
ゲート遅延を算出し、ゲート遅延データ55を作成す
る。また、ゲート遅延計算装置53は、ゲート42の出
力電圧波形の傾きを計算し、配線遅延計算装置54へ送
出する。
【0008】配線遅延計算装置54は、ゲート遅延計算
装置53が算出したゲート42の出力電圧波形と、出力
負荷モデル計算装置52が算出した出力負荷モデルとを
受取り、ゲート42の入力端子からゲート43および4
4の入力端子に至るまでの配線遅延を計算し、配線遅延
データ56を作成する。
【0009】図9は、図7のゲート遅延計算装置53の
構成をより詳細に示すブロック図である。ゲート遅延計
算装置53は、ソース抵抗の抵抗値RS および固定遅延
時間T0 を格納するRS ,T0 パラメータ格納ファイル
57と、RS ,T0 パラメータ格納ファイル57に格納
されたパラメータを使用してゲート遅延計算時に必要と
なるRS およびT0 を決定するためのRS ,T0 決定部
58と、RS およびT 0 を用いてゲート遅延を算出する
ためのゲート遅延決定部59と、配線遅延計算装置54
が配線遅延を計算する際必要となる入力波形データ63
を算出するための入力波形決定部60とを含む。入力波
形傾き量61は入力波形傾き計算装置51が算出した値
を、出力負荷モデル62は出力負荷モデル計算装置52
が算出した値を示している。
【0010】図10は、出力負荷モデル62として一般
に使用されているπ型RCモデルの構成を示す図であ
る。このπ型RCモデルは、ゲートのソース抵抗71
と、ゲートの出力端子をπ型負荷に接続するためのスイ
ッチ72と、容量素子74、75および抵抗素子73で
構成されるπ型負荷とを含む。
【0011】以下、ゲート遅延計算装置53の処理手順
を図10に示すπ型RCモデルの構成図を適宜参照しな
がら説明する。
【0012】RS ,T0 決定部58は、RS ,T0 パラ
メータ格納ファイル57に格納されたパラメータと入力
波形傾き量61と出力負荷モデル62とからソース抵抗
71の抵抗値RS および固定遅延時間T0 を決定する。
固定遅延時間T0 は、スイッチ72をオフからオンにす
る時間を表わしており、入力波形傾き量61によって大
きく影響される。したがって、入力波形傾き量61から
固定遅延時間T0 が決定できるようにパラメータ化さ
れ、RS ,T0 パラメータ格納ファイル57に格納され
ている。また、抵抗値RS は、入出力の状態によらない
定数値としてもよいが、ゲート遅延の計算精度を上げる
ために、入力波形傾き量61と出力負荷モデル62とを
考慮してパラメータ化することも可能である。この場合
に、出力負荷モデル62が参照される。このように、R
S ,T0 決定部58は、入力波形傾き量61と出力負荷
モデル62とRS ,T0 パラメータ格納ファイル57に
格納されたパラメータを参照することによって、ソース
抵抗の抵抗値RS と固定遅延時間T0 の値を決定する。
【0013】なお、RS ,T0 パラメータは、ゲートの
種類や出力の立上がり/立下がりによって異なるので、
ゲートの種類と出力の変化の向きごとにパラメータ化さ
れている。また、ゲートの立上がりとは、図10に示す
π型RCモデルのソース抵抗71の上側端子に電源が接
続されている状態を意味し、立下がりとはソース抵抗7
1の上側端子が接地されている状態を意味する。ゲート
遅延決定部59は、R S ,T0 決定部58で決定された
抵抗値RS および固定遅延時間T0 と、出力負荷モデル
62とを用いてゲート遅延を計算する。ゲート遅延は、
図10に示すπ型RCモデルを解析して算出される。π
型RCモデルの抵抗素子73の抵抗値Rと容量素子74
および75の容量値C1およびC2とは、出力負荷モデ
ル計算装置52によって算出された出力負荷モデル62
から決定される。たとえば、図8のゲート42の出力負
荷をモデル化する場合、配線48〜50の配線容量およ
びインピーダンスと、ゲート43および44の入力容量
とから容量値C1およびC2と抵抗値Rとが決定され
る。π型RCモデルを解析してゲートの出力波形v
(t)を次式で算出する。Eは電源電圧とする。
【0014】
【数1】
【0015】(1)式において、出力波形v(t)が論
理しきい値電圧となる時間を求めればゲート遅延データ
55が得られる。すなわち、v(t)=βE(0<β<
1)を解けばよいことになる。βの値は、通常0.5が
用いられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のゲート遅延計算装置53はπ型RCモデルを用いてゲ
ート遅延を算出している。すなわち、スイッチ72がオ
フの間(固定遅延時間T 0 まで)、抵抗値RS を無限大
とし、スイッチ72がオンの間(固定遅延時間T 0
降)、抵抗値RS をRS ,T0 決定部58が決定した固
定値RS としていた。しかし、実際のゲートのソース抵
抗の抵抗値RS は、時間とともに変化する値である。
【0017】図11は、ソース抵抗の抵抗値RS と時間
tとの関係を示す図である。グラフ81は、従来のゲー
ト遅延計算装置53が使用するソース抵抗の抵抗値RS
と時間tとの関係を示している。固定遅延時間T0
1.0nsまでは抵抗値RS は無限大であり、固定遅延
時間T0 =1.0ns以降は一定の値となっている。ま
た、グラフ82は、実際のゲートのソース抵抗の抵抗値
S と時間tとの関係を示している。グラフ82からわ
かるように、実際のゲートのソース抵抗は、時間0ns
において無限大でない所定値であり、時間とともに徐々
に減少する値である。
【0018】図12は、ゲートの出力電圧v(t)と時
間tとの関係を示す図である。グラフ83は、従来のゲ
ート遅延計算装置53が算出した出力電圧v(t)と時
間tとの関係を示している。固定遅延時間T0 =1.0
nsまでは出力電圧v(t)が0Vであり、固定遅延時
間T0 =1.0ns以降は(1)式に従う曲線となって
いる。また、グラフ84は、実際のゲートの出力電圧v
(t)と時間tとの関係を示している。グラフ84から
わかるように、実際のゲートの出力電圧v(t)は、時
間0nsにおいて所定の値であり、時間とともに徐々に
増加する値である。
【0019】このように、実際のゲートの出力電圧の変
化と、ゲート遅延計算装置53が算出した出力電圧の変
化との間に違いが生じるのは以下の理由によるものであ
る。
【0020】(1) ゲート遅延計算装置53において
は、π型RCモデルの容量素子C1およびC2は、固定
遅延時間T0 まで充電を行なわず、固定遅延時間T0
過ぎたときに充電を開始する。しかし、実際のゲートに
おいては、時間0nsから充電が開始される。
【0021】(2) 固定遅延時間T0 は、実際のゲー
トのソース抵抗が十分に大きな値とみなせなくなる時間
に設定されるため、ソース抵抗が一定値に近づくよりも
早い時間が設定される。結果として、固定遅延時間T0
以降の抵抗値RS は、実際のゲートのソース抵抗におい
て近づく一定値よりも大きく設定されることになり、時
間の経過とともにゲート遅延計算装置53の算出する出
力波形は実際のゲートの出力波形よりも下方にずれてい
く。その結果、ゲート遅延計算装置53が算出した論理
しきい値電圧となる時間が、実際のゲートにおける時間
と異なったものとなる。
【0022】この問題を解決するために、ゲート遅延計
算装置53が算出する論理しきい値電圧となる時間が実
際のゲートにおける時間と一致するようにRS ,T0
モデル化する等の工夫も考えられるが、ゲート遅延計算
装置53が算出した出力波形の形状は、実際のゲートの
出力波形と著しく異なるため、配線遅延計算装置54へ
正確な出力波形を送出できないという問題点が残る。
【0023】また、論理しきい値を可変として遅延計算
を行なうシステムには対応できないという問題点があ
る。
【0024】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、請求項1に記載の発明の目的は、ゲ
ート遅延データの計算精度の向上が可能なゲート遅延計
算装置を提供することである。
【0025】請求項2に記載の発明の目的は、請求項1
に記載の発明の目的に加えて、実際のゲートの出力波形
に近似した出力波形を算出可能なゲート遅延計算装置を
提供することである。
【0026】請求項3に記載の発明の目的は、ゲート遅
延データの計算精度の向上が可能なゲート遅延計算方法
を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のゲート
遅延計算装置は、RCモデルのソース抵抗値を連続的な
時間の関数として表現するパラメータを予め格納するた
めの格納手段と、入力波形傾き量と出力負荷モデルとか
ら格納手段に格納されたパラメータを選択的に抽出する
ための抽出手段と、抽出手段によって抽出されたパラメ
ータによって表現されたソース抵抗値と出力負荷モデル
とに基づいてゲート遅延を算出するためのゲート遅延決
定手段とを含む。
【0028】ゲート遅延決定手段は、パラメータによっ
て連続的な時間の関数として表現されたソース抵抗値を
用いてゲート遅延を算出するので、実際のソース抵抗値
を用いて算出したゲート遅延と近似した値を算出するこ
とが可能となる。
【0029】請求項2に記載のゲート遅延計算装置は、
請求項1記載のゲート遅延計算装置であって、ゲート遅
延計算装置はさらに、抽出手段によって抽出されたパラ
メータによって表現されたソース抵抗値と出力負荷モデ
ルとに基づいて配線遅延計算装置への入力波形を決定す
るための入力波形決定手段を含む。
【0030】入力波形決定手段は、パラメータによって
表現されたソース抵抗値を用いて入力波形を決定するた
め、実際のソース抵抗値を用いて決定した入力波形に近
似した入力波形を求めることが可能となる。
【0031】請求項3に記載のゲート遅延計算方法は、
RCモデルのソース抵抗値を連続的な時間の関数として
表現するパラメータを入力波形傾き量と出力負荷モデル
とから選択的に決定するステップと、パラメータによっ
て表現されたソース抵抗値と出力負荷モデルとに基づい
てゲート遅延を算出するステップとを含む。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のゲート遅延計算
装置の外観を示す図である。ゲート遅延計算装置は、コ
ンピュータ本体1、グラフィックディスプレイ装置2、
磁気テープ4が装着される磁気テープ装置3、キーボー
ド5、マウス6、CD−ROM(Compact Disk-Read On
ly Memory )8が装着されるCD−ROM装置7、およ
び通信モデム9を含む。後述するようにゲート遅延計算
プログラムは、磁気テープ4またはCD−ROM8等の
記録媒体によって供給される。ゲート遅延計算プログラ
ムはコンピュータ本体1によって実行され、操作者はグ
ラフィックディスプレイ装置2を見ながらキーボード5
またはマウス6を操作することによってゲート遅延計算
を行なう。また、ゲート遅延計算プログラムは他のコン
ピュータより通信回線を経由し、通信モデム9を介して
コンピュータ本体1に供給されてもよい。
【0033】図2は、本発明のゲート遅延計算装置の構
成を示すブロック図である。図1に示すコンピュータ本
体1は、CPU(Central Processing Unit )10、R
OM(Read Only Memory) 11、RAM(Random Acces
s Memory)12およびハードディスク13を含む。CP
U10は、グラフィックディスプレイ装置2、磁気テー
プ装置3、キーボード5、マウス6、CD−ROM装置
7、通信モデム9、ROM11、RAM12またはハー
ドディスク13との間でデータを入出力しながら処理を
行なう。磁気テープ4またはCD−ROM8に記録され
たゲート遅延計算プログラムは、CPU10によって磁
気テープ装置3またはCD−ROM装置7を介して一旦
ハードディスク13に格納される。CPU10は、ハー
ドディスク13から適宜ゲート遅延計算プログラムをR
AM12にロードして実行することによってゲート遅延
計算を行なう。
【0034】図3は、本発明の実施の形態におけるゲー
ト遅延計算装置の構成を示すブロック図である。ゲート
遅延計算装置は、ソース抵抗値RS を時間の関数として
表現するパラメータを予め格納するためのRS パラメー
タ格納ファイル24、入力波形傾き量25と出力負荷モ
デル26とからゲート遅延計算時に必要となるソース抵
抗値RS のパラメータをRS パラメータ格納ファイル2
4から取得するためのRS 決定部21、RS パラメータ
と出力負荷モデル26とからゲート遅延を計算するため
のゲート遅延決定部22、配線遅延計算装置が配線遅延
を計算する際必要となる入力波形データ28を算出する
ための入力波形決定部23を含む。
【0035】図4は、本実施の形態におけるゲート遅延
計算装置の処理手順を示すフローチャートである。以
下、その処理手順を図10に示すπ型RCモデルの構成
図を適宜参照しながら説明する。ただし、本実施の形態
におけるゲート遅延計算装置は、π型RCモデルのスイ
ッチ72が常にオンになっている(固定遅延時間T0
常に0)として説明する。
【0036】まず、RS 決定部21は、入力波形傾き量
25と出力負荷モデル26とからソース抵抗値RS のパ
ラメータ(RS の関数の定数部分に相当する値)を決定
し、RS パラメータ格納ファイル24から読出す(S
1)。ソース抵抗値の変化は、入力波形傾き量25に大
きく依存し、ゲートの種類や出力の立上がり/立下がり
によっても異なるので、入力波形傾き量25と出力負荷
モデル26とからソース抵抗値の変化を決定できるよう
に予めRS の関数の定数部分をパラメータ化し、RS
ラメータ格納ファイル24に格納しておく。
【0037】たとえば、このRS パラメータから以下の
ようなソース抵抗値RS の関係が求められる。
【0038】 RS (t)=3.378×10-9×t-1.311(0≦t<2.5ns)…(2) RS (t)=−2.008×1011×t+1.569×103 (2.5ns≦ t)…(3) この場合、RS パラメータ格納ファイル24には、上記
(2)式および(3)式における“3.378×1
-9”,“−1.311”,“2.5ns”,“−2.
008×1011”,および“1.569×103 ”の5
つの値がRS パラメータとして予め格納されている。
【0039】次に、ゲート遅延決定部22は時間tに
“0”を代入し(S2)、上記(2)式あるいは(3)
式を用いてRS (t)を算出する(S3)。そして、次
式を用いて出力波形v(t)を算出する。Eは電源電圧
とする。
【0040】
【数2】
【0041】ただし、r1,r2およびz0は、(1)
式に示すものと同じとする。ゲート遅延決定部22は、
(4)式によって算出されたv(t)がβE(0<β<
1)と等しいか否かを判定する(S5)。v(t)とβ
Eとが等しくなければ(S5,No)、tを予め定めた
微小時間だけ増やして(S6)、ステップS3へ戻り以
下の処理を繰返す。また、v(t)とβEとが等しけれ
ば(S5,Yes)、このときの時間tをゲート遅延デ
ータと決定する(S7)。ゲート遅延を計算する際βの
値は通常0.5が用いられる。
【0042】図5は、本実施の形態におけるゲート遅延
計算装置によって算出されたソース抵抗値RS (t)と
時間tとの関係を示す図である。本実施の形態における
ゲート遅延計算装置によって算出されたRS (t)のグ
ラフ31が、実際のソース抵抗のグラフ82とよく一致
していることがわかる。
【0043】また、図6は、本実施の形態におけるゲー
ト遅延計算装置によって算出された出力波形v(t)と
時間tとの関係を示す図である。本実施の形態における
ゲート遅延計算装置によって算出されたv(t)のグラ
フ32が、実際のゲートの出力波形のグラフ84によく
一致していることがわかる。
【0044】入力波形決定部23は、図4のフローチャ
ートに示す処理を用いることによって入力波形データ2
8を決定することが可能である。すなわち、ステップS
5におけるβの値を0.1としてゲート遅延データt1
を決定する。そして、ステップS5におけるβの値を
0.9としてゲート遅延データt2を決定した後、この
t2とt1との差を求める。この差が入力波形データと
なる。入力波形決定部23は、求められた入力波形デー
タ28を配線遅延計算装置へ送出する。
【0045】以上説明したように、本実施の形態におけ
るゲート遅延計算装置によれば、RCモデルのソース抵
抗値を時間の関数として表現するためのパラメータを用
いて算出するようにしたので、実際のソース抵抗値の波
形によく一致するという効果を奏する。したがって、ゲ
ート遅延の計算精度が向上し、実際のゲートの出力波形
によく一致した出力波形を配線遅延計算装置へ送出する
ことが可能となる。
【0046】
【発明の効果】請求項1におけるゲート遅延計算装置に
よれば、RCモデルのソース抵抗値を時間の関数として
表現するためのパラメータを用いて算出した後ゲート遅
延を算出するので、計算精度の向上が可能となった。
【0047】請求項2におけるゲート遅延計算装置によ
れば、請求項1の効果に加えて、RCモデルのソース抵
抗値を時間の関数として表現するためのパラメータを用
いて算出した後、出力波形を算出するので実際のゲート
の出力波形に近似した出力波形を配線遅延計算装置へ送
出することが可能となった。
【0048】請求項3におけるゲート遅延計算方法によ
れば、RCモデルのソース抵抗値を時間の関数として表
現するためのパラメータを用いて算出した後ゲート遅延
を算出するので、計算精度の向上が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のゲート遅延計算装置の外観を示す図
である。
【図2】 本発明のゲート遅延計算装置のハードウェア
構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態におけるゲート遅延計算
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】 本実施の形態におけるゲート遅延計算装置の
処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 本実施の形態におけるゲート遅延計算装置に
よって算出されたソース抵抗値RS (t)と時間tとの
関係を示す図である。
【図6】 本実施の形態におけるゲート遅延計算装置に
よって算出された出力波形v(t)と時間tとの関係を
示す図である。
【図7】 従来の遅延計算装置の構成を示すブロック図
である。
【図8】 遅延計算装置がゲート遅延データおよび配線
遅延データを算出する回路の一例を示す模式図である。
【図9】 従来のゲート遅延計算装置の構成をより詳細
に示すブロック図である。
【図10】 出力負荷モデルとして一般に使用されてい
るπ型RCモデルの構成を示す図である。
【図11】 従来のゲート遅延計算装置における、ソー
ス抵抗の抵抗値RSと時間tとの関係を示す図である。
【図12】 従来のゲート遅延計算装置における、ゲー
トの出力電圧v(t)と時間tとの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コンピュータ本体、2 グラフィックディスプレイ
装置、3 磁気テープ装置、4 磁気テープ、5 キー
ボード、6 マウス、7 CD−ROM装置、8 CD
−ROM、9 通信モデム、10 CPU、11 RO
M、12 RAM、13 ハードディスク装置、21
S 決定部、22 ゲート遅延決定部、23 入力波形
決定部、24 RS パラメータ格納ファイル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RCモデルのソース抵抗値を連続的な時
    間の関数として表現するパラメータを予め格納するため
    の格納手段と、 入力波形傾き量と出力負荷モデルとから前記格納手段に
    格納されたパラメータを選択的に抽出するための抽出手
    段と、 前記抽出手段によって抽出されたパラメータによって表
    現されたソース抵抗値と前記出力負荷モデルとに基づい
    てゲート遅延を算出するためのゲート遅延決定手段とを
    含むゲート遅延計算装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲート遅延計算装置はさらに、前記
    抽出手段によって抽出されたパラメータによって表現さ
    れたソース抵抗値と前記出力負荷モデルとに基づいて配
    線遅延計算装置への入力波形を決定するための入力波形
    決定手段を含む、請求項1記載のゲート遅延計算装置。
  3. 【請求項3】 RCモデルのソース抵抗値を連続的な時
    間の関数として表現するパラメータを入力波形傾き量と
    出力負荷モデルとから選択的に決定するステップと、 前記パラメータによって表現されたソース抵抗値と前記
    出力負荷モデルとに基づいてゲート遅延を算出するステ
    ップとを含むゲート遅延計算方法。
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