JPH10240392A - リーク電流防止のための電源装置、及び電子機器 - Google Patents

リーク電流防止のための電源装置、及び電子機器

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JPH10240392A
JPH10240392A JP4225597A JP4225597A JPH10240392A JP H10240392 A JPH10240392 A JP H10240392A JP 4225597 A JP4225597 A JP 4225597A JP 4225597 A JP4225597 A JP 4225597A JP H10240392 A JPH10240392 A JP H10240392A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モーメンタリ・スイッチを用いたリモート・
パワー・オン/オフ式の電源システムにおいて、パワー
・オフ時のリーク電流を防止する。 【解決手段】 パワー・オフすなわちスイッチSW2が
オフ状態では、ラッチ回路30には給電されないので当
然消費電力はない。また、スイッチ駆動回路40はそも
そも電力を消費しない。スイッチSW2がオフ状態で、
ユーザがモーメンタリ・スイッチSW1が押下操作する
と、スイッチ駆動回路40はスイッチSW2をオンにす
る。この結果、ラッチ回路30は、スイッチSW2の下
流側から駆動電圧Vccを受けることが可能となり、モー
メンタリ・スイッチSW1のオン状態をラッチすること
ができるようになる。その後、ユーザがモーメンタリ・
スイッチSW1を解放すると、モーメンタリ・スイッチ
SW1自体は直ぐに元の位置に復帰し、これに伴ってス
イッチ駆動回路40によるSW2のオン操作も停止す
る。しかし、この時点では既にラッチ回路30の作動に
よりSW2のオン状態を保持することが可能となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器や電子機
器に用いられる電源装置に係り、特に、モーメンタリ・
タイプのパワー・スイッチを用いた電子機器や電子機器
に用いられる電源装置に関する。更に詳しくは、本発明
は、パワー・オフ時に電流をリークさせることのない、
モーメンタリ・スイッチを用いたリモート・パワー・オ
ン/オフ方式を実現した電子機器や電子機器に用いられ
る電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の技術革新に伴い、ノートブック型
のパーソナル・コンピュータ(PC)など、小型・軽量
で携行性に優れた各種電気・電子機器が開発され市販さ
れている。このうち、ノートブックPCは、モバイル環
境、すなわち屋外での携帯的・可搬的な使用を考慮して
小型且つ軽量に設計・製作されたものである。ノートブ
ックPCの一例は、日本アイ・ビー・エム(株)が市販
する"IBM ThinkPad 760"("Thin
kPad"は米IBM社の商標)シリーズである。Th
inkPad 760は、薄型の本体と、本体の略後縁
端で回動可能にヒンジ結合された蓋体とからなる「クラ
ム・シェル」構造体である(図5参照)。本体の内部に
は、CPUやメモリ、各種コントローラ・チップを搭載
したシステム・ボードが収容されている。また、ハード
・ディスク・ドライブ(HDD)、フロッピー・ディス
ク・ドライブ(FDD)、CD−ROMドライブなどの
外部記憶装置類も本体内に取り付けられる。また、本体
の上面には、入力装置としてのキーボード・ユニットが
配設されている。一方の蓋体には、液晶表示ディスプレ
イ(LCD)ユニットが埋設されている。クラム・シェ
ルを開くことにより、LCDユニットを眺めながらのキ
ー入力が可能となる。また、クラム・シェルを閉じるこ
とにより、キーボード・ユニットとLCDユニットを筐
体内部に保護して収納や携行することができる。これら
ノートブックPCは、一般には、内蔵バッテリでも駆動
可能な「バッテリ駆動型」となっている。これは、モバ
イル環境下で商用電源が利用不能なケースを想定したた
めである。
【0003】最近では、これら電子機器の電源オン/オ
フ回路方式として、モーメンタリ・タイプ(復帰型)ス
イッチを用いたリモート・オン/オフ方式を採用するこ
とが多くなってきた。例えば、先述のノートブックP
C"ThinkPad"シリーズもパワー・スイッチとし
てモーメンタリ・スイッチを使用しているが、これは片
手のみでのパワー・オン/オフの操作性を考量したため
である。
【0004】図6には、モーメンタリ・スイッチを用い
た電源システム(従来例)のうちオン/オフ機構の要部
を抽出した模式図である。同図に示すように、この電子
機器はバッテリ20を主電源としており、バッテリ20
はコネクタ部分で着脱・交換自在に取り付けられてい
る。バッテリ20の出力電流は主電力ライン10によっ
てDC/DCコンバータ50に伝送される。DC/DC
コンバータ50は、バッテリ20が出力した直流電圧を
システム・オペレーションに適したレベルに変換してか
ら、システム負荷100の各部に分配するようになって
いる。また、主電力ライン10の途上には、主電源出力
を投入/遮断するためのスイッチ(SW2)が挿設され
ている。スイッチSW2は、例えばPチャネルFETス
イッチでよい。
【0005】他方、電子機器の筐体の外壁面には、ユー
ザが機器の電源投入/停止を指示するためのパワー・ス
イッチ(SW1)が装設されている。このパワー・スイ
ッチSW1がモーメンタリ・スイッチの場合、ユーザの
操作が終了するとともに元の位置に復帰するため、スイ
ッチSW1自身は現在の操作状態(すなわちパワー・オ
ンかパワー・オフか)を記憶することができない。この
ため、図6に示す例では、モーメンタリ・スイッチSW
1の現在の操作状態を逐次記憶するためのラッチ回路3
0が配設されており、モーメンタリ・スイッチSW1で
はなくラッチ回路30の出力によってスイッチSW2を
オン・オフ操作するようになっている。要するに、電子
機器の電源投入/遮断動作は、モーメンタリ・スイッチ
SW1によって直接的に行われるのではなく、斯く遠隔
的になされる訳である。
【0006】ところで、ラッチ回路30には駆動電圧が
必要であり、図6に示す例では主電力ライン10から駆
動電圧Vccを受けている。電子機器自体がパワー・オフ
状態であっても、次のモーメンタリ・スイッチSW1の
操作を保持するためには、常に駆動電圧Vccを必要とす
る。このため、スイッチSW2のオフ時には給電が断た
れるスイッチSW2の下流側(すなわちドレイン側)で
はなく、スイッチSW2のオフ時であっても給電が断た
れないスイッチSW2の上流側(すなわちソース側)か
ら駆動電圧Vccを取り出さなければならない。しかしな
がら、このことは、電源停止の間であっても常にラッチ
回路30にリーク電流が流れ続ける、すなわち、駆動電
圧Vccの供給が電力浪費の原因となることを意味する。
特に電子機器がバッテリ駆動式の場合には、長時間のパ
ワー・オフ状態の期間中における、バッテリのかかるリ
ーク電流は無視し難い。
【0007】とりわけ最近では、バッテリをPC本体内
のバッテリ収納部に装着したまま出荷したいという要求
が高まってきている。これは、ユーザが開梱と同時にP
Cを使用可能となり(「インスタント・オン」)、即座
にディスプレイ上にシステム設定のためのインストラク
ションを表示できるなど、ユーザビリティが向上するこ
と、及び、梱包箱にバッテリ用のスペースが不要となり
コストを削減できること、などに依拠する。しかしなが
ら、製品の梱包・工場出荷からユーザの手に届くまで数
カ月を要した場合には、ラッチ回路へのリーク電流が原
因でバッテリが過放電しかねない。過放電はバッテリの
特性を劣化させることもあり、ひいてはユーザ・クレー
ムを招来することもあろう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、パワ
ー・オフ時のリーク電流を防止した優れた電子機器、及
び、電子機器に用いられる電源装置を提供することにあ
る。
【0009】本発明の更なる目的は、モーメンタリ・タ
イプのパワー・スイッチを用いた優れた電子機器、及
び、電子機器に用いられる電源装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の更なる目的は、パワー・オフ時に
電流がリークしない、モーメンタリ・スイッチを用いた
リモート・パワー・オン/オフ方式を実現した電子機器
や電子機器に用いられる電源装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、電子機
器のための電源装置であって、主電源と前記電子機器本
体とを結ぶ主電力ラインと、前記主電力ライン上に設け
られたスイッチと、前記電子機器本体の外壁面に設けら
れたモーメンタリ・スイッチと、前記モーメンタリ・ス
イッチの操作状態を保持するとともに保持した操作状態
に応じて前記スイッチをオン/オフ操作するための、前
記スイッチの下流側から給電されたラッチ回路と、前記
スイッチがオフ状態での前記モーメンタリ・スイッチの
操作に応答して、前記スイッチをオンするための、給電
なしで駆動するスイッチ駆動回路と、を含むことを特徴
とする電源装置である。
【0012】また、本発明の第2の側面は、バッテリ駆
動式の電子機器のための電源装置であって、バッテリと
前記電子機器本体とを結ぶ主電力ラインと、前記主電力
ライン上に設けられたPチャネル型FETスイッチと、
前記電子機器本体の外壁面に設けられたモーメンタリ・
スイッチと、前記モーメンタリ・スイッチの操作状態を
保持するとともに保持した操作状態に応じて前記Pチャ
ネル型FETスイッチをオン/オフ操作するための、前
記Pチャネル型FETスイッチの下流側から給電された
ラッチ回路と、前記Pチャネル型FETスイッチがオフ
状態のとき、前記モーメンタリ・スイッチの操作に応答
して前記Pチャネル型FETスイッチのゲート端子を接
地するスイッチ駆動回路と、を含むことを特徴とする電
源装置である。
【0013】また、本発明の第3の側面は、構成部品を
包むための筐体と、主電源と、前記主電源の電圧レベル
を変換するためのDC/DCコンバータと、前記DC/
DCコンバータの出力により駆動するシステム負荷と、
主電源の出力電流を前記DC/DCコンバータに伝送す
るための主電力ラインと、前記主電力ライン上に設けら
れたスイッチと、前記筐体の外壁面に設けられたモーメ
ンタリ・スイッチと、前記モーメンタリ・スイッチの操
作状態を保持するとともに保持した操作状態に応じて前
記スイッチをオン/オフ操作するための、前記スイッチ
の下流側から給電されたラッチ回路と、前記スイッチが
オフ状態での前記モーメンタリ・スイッチの操作に応答
して、前記スイッチをオンするための、給電なしで駆動
するスイッチ駆動回路と、を具備することを特徴とする
電子機器である。
【0014】また、本発明の第4の側面は、構成部品を
包むための筐体と、主電源としてのバッテリと、前記バ
ッテリの出力電圧レベルを変換するためのDC/DCコ
ンバータと、前記DC/DCコンバータの出力により駆
動するシステム負荷と、前記バッテリの出力電流を前記
DC/DCコンバータに伝送するための主電力ライン
と、前記主電力ライン上に設けられたPチャネル型FE
Tスイッチと、前記筐体の外壁面に設けられたモーメン
タリ・スイッチと、前記モーメンタリ・スイッチの操作
状態を保持するとともに保持した操作状態に応じて前記
Pチャネル型FETスイッチをオン/オフ操作するため
の、前記Pチャネル型FETスイッチの下流側から給電
されたラッチ回路と、前記Pチャネル型FETスイッチ
がオフ状態のとき、前記モーメンタリ・スイッチの操作
に応答して前記Pチャネル型FETスイッチのゲート端
子を接地するスイッチ駆動回路と、を具備することを特
徴とする電子機器である。
【0015】また、本発明の第5の側面は、電子機器の
ための電源装置であって、主電源と前記電子機器本体と
を結ぶ主電力ラインと、前記主電力ライン上に設けられ
たスイッチと、前記電子機器本体に設けられたモーメン
タリ・スイッチと、前記モーメンタリ・スイッチの操作
状態を保持するとともに保持した操作状態に応じて前記
スイッチをオン/オフ操作するための、前記スイッチの
下流側から給電されたラッチ回路と、前記スイッチがオ
フ状態での前記モーメンタリ・スイッチの操作に応答し
て、前記スイッチをオンするための、給電なしで駆動す
るスイッチ駆動回路と、を含むことを特徴とする電源装
置である。
【0016】
【作用】ここで、図1を参照しながら本発明の作用を説
明する。同図は、本発明を好適に実現したリモート・パ
ワー・オン/オフ方式の電源システムを模式的に示して
いる。
【0017】この電源システムを搭載した電子機器はバ
ッテリ20を主電源としており、バッテリ20はコネク
タ部分で着脱・交換自在に取り付けられている。バッテ
リ20の出力電流は、主電力ライン10を介してDC/
DCコンバータ50に伝送されている。バッテリ20が
出力する直流電圧がDC/DCコンバータ50によって
レベル変換されてからシステム負荷100の各部に分配
される点、及び、主電力ライン10の途上に主電源の出
力を投入/遮断するためのスイッチ(SW2)が挿設さ
れている点は、図6に示した従来例と略同一である。ま
た、スイッチSW2は、例えばPチャネルFETスイッ
チでよい。
【0018】他方、電子機器の筐体の外壁面には、ユー
ザが電子機器の電源投入/停止を指示するためのモーメ
ンタリ・スイッチ(SW1)が装設されている。モーメ
ンタリ・スイッチSW1の一端はラッチ回路30とスイ
ッチ駆動回路40に入力され、他端は接地されている。
ラッチ回路30は、モーメンタリ・スイッチSW1の現
在の操作状態を逐次記憶するために設けられている。ラ
ッチ回路30の駆動電圧Vccは、スイッチSW2の下流
側(すなわちドレイン側)から取り出されているので、
スイッチSW2がオフ状態の間はラッチ回路30には給
電はなく、したがってモーメンタリ・スイッチSW1の
操作をラッチすることはできない。一方、スイッチ駆動
回路40は、スイッチがオフ状態での前記モーメンタリ
・スイッチの操作に応答して、前記スイッチをオンする
ようになっている。より具体的には、スイッチ駆動回路
40は、Pチャネル型FETスイッチSW2がオフ状態
のとき、前記モーメンタリ・スイッチSW1の操作に応
答して前記Pチャネル型FETスイッチSW2のゲート
端子を接地するようになっている。このスイッチ駆動回
路40は、スイッチSW2がオフ(すなわち電源システ
ムがオフ)状態での電力消費はなく、且つ、無給電状態
(すなわち駆動電圧のない状態)でも斯くのごとくスイ
ッチSW2をオン操作することができる。
【0019】この電源システムにおけるパワー・オン動
作は以下のように進行する。パワー・オフすなわちスイ
ッチSW2がオフ状態では、ラッチ回路30には給電さ
れないので、当然消費電力はない。また、スイッチ駆動
回路40は、この時点では全く電力を消費しない。スイ
ッチSW2がオフ状態で、ユーザがモーメンタリ・スイ
ッチSW1が押下操作すると、スイッチ駆動回路40は
スイッチSW2をオンにする。この結果、ラッチ回路3
0は、スイッチSW2の下流側から駆動電圧Vccを受け
ることが可能となり、モーメンタリ・スイッチSW1の
オン状態をラッチすることができるようになる。その
後、ユーザがモーメンタリ・スイッチSW1を解放する
と、モーメンタリ・スイッチSW1自体は直ぐに元の位
置に復帰し、これに伴ってスイッチ駆動回路40による
SW2のオン操作も停止する。しかし、この時点では既
にラッチ回路30の作動によりSW2のオン状態を保持
することが可能となっている。
【0020】システムがパワー・オフすなわちスイッチ
SW2がオフの状態ではラッチ回路には電力が供給され
ない。また、スイッチ駆動回路40は、スイッチSW2
のオン操作のために駆動電圧を要しないので、長時間放
置されても電力ロスはない。したがって、バッテリを取
り付けたまま電子機器が長時間放置されても、リーク電
流に伴うバッテリの浪費は生じない。
【0021】要するに本発明によれば、パワー・オフ時
のリーク電流を防止した優れた電子機器、及び電子機器
に用いられる電源装置を提供することができる訳であ
る。
【0022】また、本発明によれば、モーメンタリ・タ
イプのパワー・スイッチを用いた優れた電子機器、及び
電子機器に用いられる電源装置を提供することができ
る。
【0023】また、本発明によれば、パワー・オフ時に
電流がリークしない、モーメンタリ・スイッチを用いた
リモート・パワー・オン/オフ方式を実現した電子機器
や電子機器に用いられる電源装置を提供することができ
る。
【0024】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0026】A.電源システムの構成 図2には、本発明を実現したリモート・パワー・オン/
オフ方式の電源システムの構成を詳細に示している。該
電源システムは、ノートブックPCに搭載されており、
バッテリ20と、DC/DCコンバータ50と、バッテ
リ20の出力端子とDC/DCコンバータ50の入力端
子を結ぶ主電力ラインと、パワー・スイッチとしての各
スイッチSW1,SW2と、ラッチ回路30と、スイッ
チ駆動回路40とで構成される。以下、各部について説
明する。
【0027】バッテリ20は、ノートブックPCの主電
源の1つであり、例えばリチウム・イオン(Li−Io
n)電池やニッケル水素(NiMH)電池などの2次電
池セルを複数本接続してなるパッケージ状のものであ
る。このバッテリ20は、コネクタ部分で、着脱・交換
自在に取り付けられている。
【0028】バッテリ20の出力電流は、主電力ライン
10を介してDC/DCコンバータ50に伝送される。
DC/DCコンバータ50は、バッテリ20が出力する
直流電圧を、PCシステムのオペレーションに適した電
圧レベルに降圧及び安定化するようになっている。ま
た、DC/DCコンバータ50の出力電圧VOUTは、シ
ステム負荷100の各部に分配される。
【0029】ここで言うシステム負荷100には、CP
U101の他、メイン・メモリ102、ビデオ・コント
ローラ103を含む各種周辺コントローラ・チップ、出
力装置としての液晶表示ディスプレイ(LCD)10
4、外部記憶装置としての、ハード・ディスク・ドライ
ブ(HDD)105、フロッピー・ディスク・ドライブ
(FDD)106、CD−ROMドライブ107、及び
電源コントローラ110などが含まれている。
【0030】CPU101は、オペレーティング・シス
テム(OS)の制御下でPCシステム100全体の動作
を統括するためのメイン・コントローラであり、メイン
・メモリ102を作業エリアとして使用する。また、必
要なプログラムやデータは、適宜、外部記憶装置類10
5…からメイン・メモリ102にロードされる。周辺機
器の駆動は各周辺コントローラに委ねられる。例えばL
CDへの出力などの描画処理はビデオ・コントローラ1
03が行い、モデムやプリンタとの入出力動作はI/O
コントローラ(図示しない)が行うようになっている。
【0031】電源コントローラ110は、PCシステム
100のパワー・オン/オフ動作をサポートするための
コントローラ・チップである。例えば、電源コントロー
ラ110は、モーメンタリ・スイッチSW1によるパワ
ー・オフ動作を検出すると、ファームウェア・レベルで
のクローズ処理を実行するようになっている。また、電
源コントローラ110は、バッテリ20の充放電動作を
制御するようになっている。例えば日立製作所(株)製
のワンチップ・コントローラ"300/H8"は、電源コ
ントローラとしての機能をプログラムすることができ
る。
【0032】なお、PCを構成するためには、図2に示
した以外にも多くの電気回路等が必要である。但し、こ
れらは当業者には周知であり、また、本発明の要旨を構
成するものではないので、本明細書中では一般論を述べ
るにとどめている。
【0033】一方、バッテリ20の出力端子とDC/D
Cコンバータ50を結ぶ主電力ライン10の途上には、
主電源出力を投入及び遮断するためのスイッチ(SW
2)が挿設されている。本実施例では、スイッチSW2
には、Pチャネル型FETスイッチが使用されている。
【0034】また、モーメンタリ・スイッチ(SW1)
は、スイッチSW2をリモート・パワー・オン/オフす
るためのものであり、電子機器の筐体の外壁面に装設さ
れている。すなわち、ユーザはスイッチSW1を操作す
ることによりノートブックPCの電源投入及び停止を指
示することができる。モーメンタリ・スイッチSW1の
一端は、検出ライン11として、ラッチ回路30、スイ
ッチ駆動回路40、及び電源コントローラ110の入力
端子INの各々に入力されている。また、モーメンタリ
・スイッチSW1の他端は接地されているので、スイッ
チSW1が押下されている間は検出ライン11はグラン
ドすなわちロー・レベルを示すことになる。
【0035】ラッチ回路30は、モーメンタリ・スイッ
チSW1の現在の操作状態を逐次記憶しておくための回
路群であり、記憶要素としてのDフリップ・フロップ3
1を含んでいる。Dフリップ・フロップ31のプリセッ
ト端子"−PR"にはモーメンタリ・スイッチSW1の一
端(すなわち検出ライン11)が反転入力され、そのク
リア端子"−CLR"には電源コントローラ110の出力
OUT(すなわち制御ライン12)が反転入力されてい
る。また、Dフリップ・フロップ31のQ出力は、ON
信号として、DC/DCコンバータ50をイネーブル
し、且つ、トランジスタ41(後述)をオンするために
利用される。また、ラッチ回路30の駆動電圧は、Pチ
ャネルFETスイッチSW2の下流側(すなわちドレイ
ン側)の一地点VINより取り出されている。3端子レギ
ュレータ32は、この入力電圧VINから副電源電圧V
SUBを安定的に発生し、これをDフリップ・フロップ3
1の電源端子Vccに入れている。また、3端子レギュレ
ータ32の出力端子VSUBは、検出ライン11と制御ラ
イン12とも接続しており、各ライン11,12をプル
・アップするようになっている。
【0036】Dフリップ・フロップ31の電源電圧Vcc
はスイッチSW2の下流側(すなわちドレイン側)から
取り出されているので、スイッチSW2がオフ状態(す
なわち電源システムがオフ状態)の間は、プリセット端
子"−PR"やクリア端子"−CLR"への入力のいかんに
拘らず、駆動することはない(すなわちモーメンタリ・
スイッチSW1の操作をラッチできない)。これに対
し、電源電圧Vccを入力して駆動中のDフリップ・フロ
ップ31は、モーメンタリ・スイッチSW1のオン動作
すなわちプリセット端子"−PR"にグランドが反転入力
されたことに応答して、Q出力を付勢するようになって
いる。また、Dフリップ・フロップ31は、電源コント
ローラ110が自身の出力OUTを減勢したことに応答
して、Q出力を減勢するようになっている。
【0037】スイッチ駆動回路40は、スイッチSW2
がオフ状態(すなわちラッチ回路30が駆動不能な状
態)でも、モーメンタリ・スイッチSW1の操作に応答
してスイッチSW2をオンにするために、設けられてい
る。図2に示すように、スイッチ駆動回路40は、トラ
ンジスタ41と、ダイオード42と、抵抗体43を含ん
でいる。本実施例のトランジスタ41は、NPNトラン
ジスタであり、エミッタ端子は接地され、コレクタ端子
はPチャネル型FETスイッチSW2のゲート端子VG
に入れられ、ベース端子はDフリップ・フロップ31の
Q出力を受容している。また、ダイオード42のアノー
ド端子は、トランジスタ41のコレクタ端子とともにF
ETスイッチSW2のゲート端子VGに並列的に入力さ
れ、カソード端子は検出ライン11に接続されている。
また、抵抗体43は、FETスイッチSW2のソース端
子とゲート端子VGの間に挿設されている。
【0038】電源システムがパワー・オフ状態では、D
フリップ・フロップ31のQ出力は減勢されており、し
たがって、トランジスタ41はオフ状態となっている。
このため、Pチャネル型FETスイッチSW2のゲート
端子VGには、ソース電圧すなわちバッテリ20の出力
端子電圧が抵抗体43経由で入れられるので、スイッチ
SW2はオフ状態となる。この状態で、モーメンタリ・
スイッチSW1が押下操作されると、検出ライン11の
一端は、モーメンタリ・スイッチSW1経由で接地され
る。これに伴って、FETスイッチSW2のゲート端子
Gは、ダイオード42を経由して接地されるので、ス
イッチSW2はオンに切り替わる。スイッチSW2がオ
ンされると、ラッチ回路30が駆動を開始し、これに連
動してDフリップ・フロップ31のQ出力が付勢され
る。但し、これらの協働的動作の詳細は後述する。ここ
では、スイッチ駆動回路40は、駆動電圧を要すること
なく、FETスイッチSW2をオンにすることができ
る、という点に充分留意されたい。
【0039】B.電源システムのオペレーション 前項では、本発明を具現する電源システムのハードウェ
ア構成を説明してきた。本項では、図3及び図4を参照
しながら該システムの動作とともに本発明の作用につい
て説明することにする。
【0040】パワー・オン・オペレーション:図3に
は、この電源システムのパワー・オン時における各部の
協働的動作をタイミング・チャートにして示している。
【0041】パワー・オフすなわちスイッチSW2がオ
フ状態で、ユーザがモーメンタリ・スイッチSW1を押
下操作すると、これに連動して、Pチャネル型FETス
イッチSW2のゲート端子VGにグランド(ロー)・レ
ベルが入力されて、FETスイッチSW2はオンに切り
替わる(図3中の矢印I)。このとき、Dフリップ・フ
ロップ31には駆動電圧VCCは未だ供給されておらず、
したがって、モーメンタリ・スイッチSW1のオン状態
を保持することはできない。
【0042】FETスイッチSW2のオンに伴い、3端
子レギュレータ32に電圧VINが供給され(図3中の矢
印II)、比較的短い遅延時間の後、安定化された副電源
電圧VSUBが出力される(図3中の矢印III)。
【0043】制御ライン12はVSUBによりプル・アッ
プされるので、Dフリップ・フロップ31のクリア端
子"−CLR"にはハイ・レベルが入力される。また、検
出ライン11の一端は、モーメンタリ・スイッチSW1
により接地されているので、Dフリップ・フロップ31
のプリセット端子"−PR"にはロー・レベルが入力され
ている(図3中の矢印VI)。
【0044】この時点では、Dフリップ・フロップ31
は、副電源電圧電圧VSUBの入力によって既に駆動可能
となっており、クリア端子"−CLR"がハイ・レベルに
切り替わったことに応答して、自身のQ出力を付勢する
(図3中の矢印V)。
【0045】次いで、Q出力が付勢されたことに応答し
て、DC/DCコンバータ50はイネーブルされて、電
圧変換動作を開始し、システム負荷100の各部に電源
電圧VOUTが投入されることとなる。また、トランジス
タ41は、ベースにハイ・レベルが入力されてオン状態
に切り替わる。この結果、FETスイッチSW2のゲー
トVGは、トランジスタ41によって接地されることと
なる(図3中の矢印VI)。
【0046】その後、ユーザがモーメンタリ・スイッチ
SW1の押下操作を解除すると、モーメンタリ・スイッ
チSW1は元の位置に復帰する。そして、検出ライン1
1は、その一端はグランドから切り離され、副電源電圧
SUBによってプル・アップされた状態となる。この結
果、ダイオード42のカソード端子はロー・レベルでは
なくなり、また、Dフリップ・フロップ31のプリセッ
ト端子"−PR"はハイ・レベルに切り替わる(図3中の
矢印VII)。しかしながら、Dフリップ・フロップ31
はモーメンタリ・スイッチSW1のオン状態を既に保持
しており、Q出力の付勢状態を維持するので、FETス
イッチSW2のオン状態すなわちパワー・オン状態は好
適に保たれる。
【0047】上述した一連の動作において、パワー・オ
フ状態におけるラッチ回路30には給電されないので当
然消費電力はないこと、及び、スイッチ駆動回路40は
駆動電圧なしでスイッチSW2をオン操作できること
を、特に充分理解されたい。本電源システムによれば、
バッテリ20を取り付けたまま長時間放置されてもリー
ン電流は生じない。例えば、バッテリを取り付けたまま
ノートブックPCを出荷しても、ユーザの手元に届くま
での間にバッテリの電力ロスは殆どないのである。
【0048】パワー・オフ・オペレーション:図4に
は、この電源システムのパワー・オフ時における各部の
協働的動作をタイミング・チャートにして示している。
【0049】パワー・オンすなわちスイッチSW2がオ
ン状態で、ユーザがモーメンタリ・スイッチSW1を押
下操作すると、これに連動して、検出ライン11の一端
が接地されて、Dフリップ・フロップ31のプリセット
端子"−PR"にはロー・レベルが入力される(図4中の
矢印I)。また、モーメンタリ・スイッチSW1の押下
操作が解除されると、検出ライン11の一端はグランド
から切り離され、プリセット端子"−PR"はハイ・レベ
ルに復帰する(図4中の矢印II)。
【0050】電源コントローラ110は、モーメンタリ
・スイッチSW1の状況を検出ライン11を介してモニ
タしており、システムのパワー・オフを意味するこの押
下操作に応答して、ファームウェア・レベルでのパワー
・オフ処理(すなわちクローズ処理)を実行する(但
し、ファームウェア・レベルでの処理自体は本発明の要
旨と関連しないので、これ以上説明しない)。
【0051】ファームウェア・レベルでの処理が終了す
ると、電源コントローラ110は、ラッチ回路30が保
持しているパワー・オン状態を解除すべく、自身の出力
端子OUTすなわち制御ライン12を減勢する。
【0052】制御ライン12が減勢されると、Dフリッ
プ・フロップ31のクリア端子"−CLR"にはロー・レ
ベルが入力されて(図4中の矢印III)、これに応答し
てQ出力も減勢される(図4中の矢印IV)。さらに、こ
れに連動して、DC/DCコンバータ50がディセーブ
ルされて、システム負荷への供給電圧VOUTが停止する
とともに(図4中の矢印V)、トランジスタ41もオフ
状態に切り替わる(図4中の矢印VI)。
【0053】トランジスタ41がオフ状態になると、F
ETスイッチSW2のゲート電圧VGはハイ・レベルに
戻るため(図4中の矢印VII)、FETスイッチSW2
はオフ状態に切り替わる。この結果、3端子レギュレー
タ32への供給電圧VINが遮断されるため(図4中の矢
印VIII)、副電源電圧VSUBも当然途絶える(図4中の
矢印IX)。
【0054】副電源電圧VSUBの停止により、Dフリッ
プ・フロップ31は駆動電圧を失い、記憶内容を喪失す
る。また、検出ライン11上の電荷も失われ、プリセッ
ト端子"−PR"はロー・レベルとなる(図4中の矢印
X)。この結果、完全なパワー・オフ状態となる。
【0055】C.追補 以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳
解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは
自明である。例えばファクシミリ機器、移動無線端末や
コードレス電話機、電子手帳、ビデオ・カメラなどの各
種コードレス機器、ワードプロセッサ等のような、バッ
テリ駆動タイプの各種電気・電子機器に対しても、本発
明を適用することができる。要するに、例示という形態
で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈される
べきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭
に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0056】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
パワー・オフ時に電流がリークしない、モーメンタリ・
スイッチを用いたリモート・パワー・オン/オフ方式を
実現した電子機器や電子機器に用いられる電源装置を提
供することができる。例えば本発明をノートブックPC
に利用することにより、電流リークによるバッテリへの
ダメージを排除して、インスタント・オンを実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を実現するのに適した電源シス
テムの構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、本発明を実現した電源システムの構成
を詳細に開示した図である。
【図3】図3は、本実施例の電源システムのパワー・オ
ン時の動作特性を表したタイミング・チャートである。
【図4】図4は、本実施例の電源システムのパワー・オ
フ時の動作特性を表したタイミング・チャートである。
【図5】図5は、ノートブックPCの外観斜視図であ
る。
【図6】図6は、モーメンタリ・スイッチを用いた電源
システム(従来例)の構成を模式的に示した図である。
【符号の説明】
10…主電力ライン、11…検出ライン、12…制御ラ
イン、20…バッテリ、30…ラッチ回路、31…Dフ
リップ・フロップ、32…3端子レギュレータ、40…
スイッチ駆動回路、41…NPN型トランジスタ、42
…ダイオード、43…抵抗体、50…DC/DCコンバ
ータ、100…システム負荷、101…CPU、102
…メイン・メモリ、103…ビデオ・コントローラ、1
04…LCD、105…HDD、106…FDD、10
7…CD−ROMドライブ、110…電源コントロー
ラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 沢 幸 文 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 内 藤 在 正 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子機器のための電源装置であって、 主電源と前記電子機器本体とを結ぶ主電力ラインと、 前記主電力ライン上に設けられたスイッチと、 前記電子機器本体の外壁面に設けられたモーメンタリ・
    スイッチと、 前記モーメンタリ・スイッチの操作状態を保持するとと
    もに保持した操作状態に応じて前記スイッチをオン/オ
    フ操作するための、前記スイッチの下流側から給電され
    たラッチ回路と、 前記スイッチがオフ状態での前記モーメンタリ・スイッ
    チの操作に応答して、前記スイッチをオンするための、
    給電なしで駆動するスイッチ駆動回路と、を含むことを
    特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】バッテリ駆動式の電子機器のための電源装
    置であって、 バッテリと前記電子機器本体とを結ぶ主電力ラインと、 前記主電力ライン上に設けられたPチャネル型FETス
    イッチと、 前記電子機器本体の外壁面に設けられたモーメンタリ・
    スイッチと、 前記モーメンタリ・スイッチの操作状態を保持するとと
    もに保持した操作状態に応じて前記Pチャネル型FET
    スイッチをオン/オフ操作するための、前記Pチャネル
    型FETスイッチの下流側から給電されたラッチ回路
    と、 前記Pチャネル型FETスイッチがオフ状態のとき、前
    記モーメンタリ・スイッチの操作に応答して前記Pチャ
    ネル型FETスイッチのゲート端子を接地するスイッチ
    駆動回路と、を含むことを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】構成部品を包むための筐体と、 主電源と、 前記主電源の電圧レベルを変換するためのDC/DCコ
    ンバータと、 前記DC/DCコンバータの出力により駆動するシステ
    ム負荷と、 主電源の出力電流を前記DC/DCコンバータに伝送す
    るための主電力ラインと、 前記主電力ライン上に設けられたスイッチと、 前記筐体の外壁面に設けられたモーメンタリ・スイッチ
    と、 前記モーメンタリ・スイッチの操作状態を保持するとと
    もに保持した操作状態に応じて前記スイッチをオン/オ
    フ操作するための、前記スイッチの下流側から給電され
    たラッチ回路と、 前記スイッチがオフ状態での前記モーメンタリ・スイッ
    チの操作に応答して、前記スイッチをオンするための、
    給電なしで駆動するスイッチ駆動回路と、を具備するこ
    とを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】構成部品を包むための筐体と、 主電源としてのバッテリと、 前記バッテリの出力電圧レベルを変換するためのDC/
    DCコンバータと、 前記DC/DCコンバータの出力により駆動するシステ
    ム負荷と、 前記バッテリの出力電流を前記DC/DCコンバータに
    伝送するための主電力ラインと、 前記主電力ライン上に設けられたPチャネル型FETス
    イッチと、 前記筐体の外壁面に設けられたモーメンタリ・スイッチ
    と、 前記モーメンタリ・スイッチの操作状態を保持するとと
    もに保持した操作状態に応じて前記Pチャネル型FET
    スイッチをオン/オフ操作するための、前記Pチャネル
    型FETスイッチの下流側から給電されたラッチ回路
    と、 前記Pチャネル型FETスイッチがオフ状態のとき、前
    記モーメンタリ・スイッチの操作に応答して前記Pチャ
    ネル型FETスイッチのゲート端子を接地するスイッチ
    駆動回路と、を具備することを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】前記バッテリは前記電子機器に対して着脱
    ・交換自在であることを特徴とする請求項2に記載の電
    源装置。
  6. 【請求項6】前記バッテリは着脱・交換自在であること
    を特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  7. 【請求項7】電子機器のための電源装置であって、 主電源と前記電子機器本体とを結ぶ主電力ラインと、 前記主電力ライン上に設けられたスイッチと、 前記電子機器本体に設けられたモーメンタリ・スイッチ
    と、 前記モーメンタリ・スイッチの操作状態を保持するとと
    もに保持した操作状態に応じて前記スイッチをオン/オ
    フ操作するための、前記スイッチの下流側から給電され
    たラッチ回路と、 前記スイッチがオフ状態での前記モーメンタリ・スイッ
    チの操作に応答して、前記スイッチをオンするための、
    給電なしで駆動するスイッチ駆動回路と、を含むことを
    特徴とする電源装置。
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