JPH10236219A - レッカー車の牽引装置 - Google Patents

レッカー車の牽引装置

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Publication number
JPH10236219A
JPH10236219A JP4764297A JP4764297A JPH10236219A JP H10236219 A JPH10236219 A JP H10236219A JP 4764297 A JP4764297 A JP 4764297A JP 4764297 A JP4764297 A JP 4764297A JP H10236219 A JPH10236219 A JP H10236219A
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JP
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vehicle
arm
extension arm
hauled
road surface
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JP4764297A
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Tamotsu Nagashima
保 長嶋
Masahiko Takeuchi
正彦 竹内
Kazuma Iida
和磨 飯田
Yasuhiro Oyama
泰弘 大山
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体後部から被牽引車に向かって延在された
延在アームを傾斜姿勢に維持して被牽引車を牽引する構
成とした場合、レッカー車のカーブ走行に被牽引車をス
ムーズに追従させることのできるレッカー車の牽引装置
を提供する。 【解決手段】 本発明のレッカー車の牽引装置は、車体
後部20に被牽引車13に向かって延在される延在アー
ム32の基端側が傾動可能に軸支され、延在アーム32
の先端側に被牽引車13を連結する連結部材49の連結
サポート部50が回動軸48を介して水平方向に揺動可
能に軸支され、被牽引車13の前輪16が路面から浮き
上がった牽引姿勢となるように延在アーム32を傾斜姿
勢に維持して被牽引車13を牽引し、延在アーム32は
被牽引車13を牽引する傾斜姿勢の状態で、回動軸48
の軸心が路面15に対して垂直となるように、その軸心
が延在アーム32の軸線方向に対して傾斜されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被牽引車の前輪を
路面から浮かしてその被牽引車を牽引するレッカー車の
牽引装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レッカー車には、車体1の後
部に図1に示す牽引装置2を備えたものが知られてい
る。その牽引装置2は外筒3と内筒4と延在アーム5と
を備えている。その外筒3は車体1の後部に固定され、
内筒4は外筒3に昇降動可能に設けられている。
【0003】延在アーム5はここでは三段式とされ、ア
ーム5a、アーム5b、アーム5cから構成されてい
る。アーム5aは内筒4の下端部4aにその基端部が支
軸6を支点にして回動可能に取り付けられている。アー
ム5bはアーム5aにスライド可能に保持され、アーム
5cはアーム5bにスライド可能に保持されている。ア
ーム5aには図示を略す駆動シリンダが設けられ、延在
アーム5はこの駆動シリンダを駆動することによりアー
ム5b、5cがスライドされて伸縮される。
【0004】アーム5cの先端には、連結部材7が設け
られている。この連結部材7はサポート部8と回動アー
ム部9と連結用組立体10とから概略構成される。アー
ム5cの先端には回動軸11が設けられ、サポート部8
は回動軸11を介してアーム5cに連結され、この回動
軸11を中心に水平方向に揺動可能とされている。サポ
ート部8には回動アーム部9の基部が支軸12を中心に
回動可能に取り付けられ、回動アーム部9はサポート部
8に設けられた駆動シリンダ(図示を略す)により回動
される。回動アーム部9の先端には連結用組立体10が
取り付けられている。この連結用組立体10はここでは
被牽引車13のアクスル14を係止するものとされてい
る。
【0005】この従来のレッカー車の牽引装置は、その
延在アーム5の格納状態では、図2に示すように、延在
アーム5が縮小されて起立姿勢とされ、牽引作業の際に
は、延在アーム5を矢印方向に倒してほぼ水平状態に
し、次に、内筒4を下降させて延在アーム5を伸張させ
ることにより被牽引車13の前部と路面15との間に連
結部材7を挿入する。
【0006】そして、内筒4を上昇させることにより延
在アーム14を平行に上昇させる。これにより、その連
結用組立体10をアクスル14の下方に位置させ、手作
業により連結用組立体10をアクスル14に係合させ
る。次に、サポート部8に設置の駆動シリンダ(図示を
略す)を駆動することにより、回動アーム部9が起迎さ
れて、被牽引車13の前部が持ち上げられ、図1に示す
ようにその前輪16が路面15から浮き上がった牽引状
態とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、被牽
引車13のバンパー13aの大型化に伴って、バンパー
13aの下面と路面15との隙間Hが小さくなってきて
おり、この種の車両では、連結部材7がアクスル14に
係合する高さに位置されるよりも前に延在アーム5の一
部がバンパー13aに衝突し、バンパー13aが損傷す
るおそれが増大しつつある。また、牽引走行中、坂道の
登り降りの際には、バンパー13aと延在アーム5との
間隔hが小さくなり、牽引中にバンパー13aが損傷す
るおそれもある。更に、被牽引車13には、前輪16が
二軸タイプのものもあり、この種の被牽引車13では、
前輪のうち前側の前輪を持ち上げると後側の前輪が垂
れ、被牽引車13の牽引走行をスムーズに行うことがで
きないという問題もある。
【0008】そこで、延在アーム5の先端側に存在する
アーム部5cの路面15からの高さが基端側に存在する
アーム部5aの路面15からの高さよりも低くなるよう
に延在アーム5を全体として斜め下方に傾けた下方傾斜
姿勢で被牽引車13に連結部材7を挿入し、かつ、連結
部材7を被牽引車13のアクスル14に連係させた後、
延在アーム5の先端側に存在するアーム部5cの路面1
5からの高さが基端側に存在するアーム部5aの路面1
6からの高さよりも高くなるように延在アーム5を全体
として斜め上方に傾けた上方傾斜姿勢で被牽引車13を
牽引する構成の牽引装置が考えられる。
【0009】このように延在アーム5を上方傾斜姿勢で
牽引する牽引装置では、アーム5cの先端に設けられた
回動軸11が路面15に対して傾くことになるので、被
牽引車13の牽引走行中、道路がカーブしている箇所で
は、レッカー車のカーブ走行に追従して被牽引車13が
カーブ走行する際に、被牽引車13の前部が回動軸11
を中心に水平方向にスムーズに揺動できず、回動軸11
に加わる水平方向の力により被牽引車13が左右に傾い
てその前部がより高く持ち上げられ、その被牽引車13
が元の状態に戻ろうとする力が回動軸11を介して牽引
車としてのレッカー車に加わり、被牽引車13の揺動運
動によりレッカー車が振られ、その走行安定性に影響を
与えるおそれがある。また、被牽引車13が損傷するお
それもある。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、車体後部から被牽引車に向かって延在された延在
アームを上方傾斜姿勢に維持して被牽引車を牽引する構
成とした場合、レッカー車のカーブ走行に被牽引車をス
ムーズに追従させることのできるレッカー車の牽引装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるレッカー
車の牽引装置は、上記課題を解決するため、車体後部に
被牽引車に向かって延在される延在アームの基端側が傾
動可能に軸支され、該延在アームの先端側に被牽引車を
連結する連結部材の連結サポート部が回動軸を介して水
平方向に揺動可能に軸支され、前記被牽引車の前輪が路
面から浮き上がった牽引姿勢となるように傾斜姿勢に維
持して前記被牽引車を牽引するレッカー車であって、前
記延在アームが前記被牽引車を牽引する傾斜姿勢の状態
で、前記回動軸の軸心が前記路面に対して垂直となるよ
うに、該軸心が前記延在アームの軸線方向に対して傾斜
されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係わるレッカー車の牽引装置によれ
ば、延在アームを傾斜姿勢に維持した状態で、被牽引車
が牽引走行される。延在アームの先端側に設けられた回
動軸は延在アームを傾斜姿勢に維持した状態で路面にほ
ぼ垂直となるので、被牽引車はカーブ走行の際に回動軸
を中心にスムーズに水平に回動される。
【0013】
【発明の実施の形態】図3は本発明に係わるレッカー車
の牽引装置の要部側面図を示し、この図において、20
はレッカー車の車体後部を示している。その車体後部2
0にはブラケット21が取り付けられている。このブラ
ケット21には駆動シリンダ22の一端部が支軸23を
支点に揺動可能に取り付けられている。その駆動シリン
ダ22は外筒24を傾動駆動するのに用いられる。その
外筒24の上端と下端とにはそれぞれブラケット25、
26が固定されている。そのブラケット25には支軸2
7が固定され、この支軸27には駆動シリンダ22のシ
リンダロッド22aが回動可能に連結されている。
【0014】車体後部20の下部にはブラケット28が
固定され、このブラケット28には支軸29が固定さ
れ、この支軸29にブラケット26が回動可能に連結さ
れている。外筒24には内筒30が昇降動可能に挿通さ
れている。その内筒30にはその下端部31に延在アー
ム32が設けられている。この延在アーム32はアーム
32a、32b、32cからなる三段式とされている。
【0015】内筒30には延在アーム32を起立傾倒さ
せるための駆動シリンダ33が図4に示すように設けら
れている。この駆動シリンダ33のシリンダチューブ3
3aの上端部はブラケット34を介して内筒30に固定
されている。アーム32aにはその基端部にブラケット
35が固定され、このブラケット35には駆動シリンダ
33のシリンダロッド36が支軸37を支点に回動可能
に連結されている。そのアーム32aにはブラケット3
5の取付箇所に隣接してブラケット38が設けられてい
る。内筒30の下端部31には支軸39が設けられ、ブ
ラケット38は支軸39に回動可能に挿通されている。
【0016】アーム32bはアーム32aにスライド可
能に保持され、アーム32cはアーム32bにスライド
可能に保持されている。アーム32aとアーム32bと
は駆動シリンダ40によって連結され、アーム32bと
アーム32cとは駆動シリンダ41によって連結され、
各駆動シリンダ40、41の各シリンダロッドを進出さ
せることにより、延在アーム32は車体後部20から被
牽引車13に向かって伸張される。
【0017】図4は延在アーム32を縮小させた状態が
示されており、この状態で駆動シリンダ33を駆動させ
て、シリンダロッド36を進出させると、延在アーム3
2が支軸39を中心に矢印方向に回動され、延在アーム
32が起立されて格納状態とされる。
【0018】その内筒30には、図5に示すように、駆
動シリンダ33と並列にこの内筒30を昇降駆動させる
ための駆動シリンダ42が設けられている。この駆動シ
リンダ42のシリンダチューブ42aは外筒24に支持
ロッド43を介して固定されている。内筒30にはこの
支持ロッド43が昇降の邪魔とならないように長孔44
が形成されている。駆動シリンダ42のシリンダロッド
45はその上端部46が内筒30の上端部に固定されて
いる。この駆動シリンダ33を駆動してシリンダロッド
45をシリンダチューブ42aから進出させると内筒3
0が上昇され、シリンダロッド45をシリンダチューブ
42aに侵入させると内筒30が下降される。
【0019】アーム32cの先端部には、図6(a)、
図6(b)に示すように、ボス47が取り付けられてい
る。このボス47には回動軸48が回動可能に挿通され
ている。このボス47はアーム32の軸線方向に対して
垂直な直線G1に対してその中心軸線G2がθだけ傾斜
されている。従って、回動軸48はその軸線が直線G1
に対してθだけ傾けられている。
【0020】その回動軸48には例えば図7に示す形状
の連結部材49が取り付けられる。この連結部材49は
連結サポート部50を有する。連結サポート部50には
挿通孔51が形成され、この挿通孔51に回動軸48が
挿通され、連結サポート部50は回動軸48を中心に水
平方向に揺動可能とされている。連結サポート部50の
先端側には車幅方向に延びる支持フレーム52が固定さ
れている。
【0021】その支持フレーム52には一対の連係部材
53、53が設けられている。この連係部材53は取付
枠54を有する。この取付枠54は支持フレーム52に
挿通されて、その長手方向にスライド可能とされ、締結
部材55により適宜位置に固定される。
【0022】取付枠54には支持ブラケット56が固定
されている。この支持ブラケット56にはボス57が設
けられている。この支持ブラケット56にはアクスル1
4を係止状態に保持する連結用組立体58が断面L字形
のロックプレート58´により設けられる。このロック
プレート58´は後述する円盤状フランジを軽く挟持す
る挟持部58´bを有し、連結用組立体58は挟持部5
8´bが円盤状フランジを軽く挟持することにより支持
ブラケット56の上端にセットされる。
【0023】この連結用組立体58は図9(a)、図9
(b)に示すように、支軸59と一対のL字形の固定係
止部材60とL字形の可動係止部材61とから大略構成
されている。その支軸59はボス57に嵌合され、連結
用組立体58は支持ブラケット56に対して若干回動可
能である。固定係止部材60は水平支承部62と起立係
合部63とを有する。支軸59の上端には円盤状フラン
ジ64が形成され、円盤状フランジ64には一対の固定
係止部材60が間隔を開けて溶接固定されている。その
一対の固定係止部材60には支軸65が掛け渡されてい
る。
【0024】可動係止部材61はアクスル14に係合し
て傾倒する傾倒部66と、牽引状態の際にアクスル14
を係止する起立係止部67とからなっている。その可動
係止部材61はそのL字形の屈曲部が支軸65に支持さ
れ、固定係止部材60に対して回動可能とされている。
【0025】一対の固定係止部材60の起立係合部63
には、可動係止部材61の回動を阻止する阻止部材68
が固定されている。この阻止部材68は図10に示すよ
うに固定筒69と回動阻止ピン70とから大略構成され
ている。回動阻止ピン70は固定筒69に摺動可能に挿
通されている。固定筒69はその後端が斜めに切断さ
れ、回動阻止ピン70の後端部は固定筒69の後端から
突出され、この後端部に操作部71が固定されている。
回動阻止ピン70の先端には可動係止部材61の傾倒部
66の頂部73に係合する係合頭部72が形成されてい
る。その固定筒69には回動阻止ピン70の係合頭部7
2を突出させる方向に付勢するスプリング73´が設け
られている。
【0026】操作部71には操作棒74が取り付けら
れ、この操作棒74を掴んで矢印方向に180度回動さ
せると、係合頭部72が固定筒69内に引き込まれ、可
動係止部材61の傾倒部66の頂部73と係合頭部72
との係合が解除される。固定係止部材60の下部にはス
トッパー板75が一体に溶接され、このストッパー板7
5は可動係止部材61の起立係止部67を倒して傾倒部
66を起立させた際に、その起立係止部67に係合する
ことにより傾倒部66を起立状態に維持する役割を有す
る。
【0027】次に、本発明に係わるレッカー車の牽引装
置の作用を説明する。
【0028】牽引装置が格納状態にあるとき、図11に
示すように外筒24、内筒30が路面15に対して鉛直
状態に維持され、かつ、内筒30は上昇位置にあって、
しかも、延在アーム32は縮小された状態で二点鎖線で
示すように起立姿勢に維持されている。牽引作業に入る
際には、延在アーム32が縮小状態のまま支軸39を支
点に矢印X1方向に回動されて水平姿勢とされる。被牽
引車13のバンパー13aと路面15との隙間Hが十分
大きい場合には、延在アーム32を水平姿勢のまま延長
しても良いが、ここでは、被牽引車13のバンパー13
aと路面15との隙間Hが小さいものとして説明する。
【0029】この場合には、駆動シリンダ22を駆動し
てシリンダロッド22aを進出させる。すると、外筒2
4が支軸29を支点にして矢印X2方向に回動されて、
延在アーム32はその先端側の路面15からの高さが基
端側の路面15からの高さよりも低い下方傾斜姿勢とな
る。必要に応じて、内筒30を下降させ、延在アーム3
2をこの下方傾斜姿勢を維持させつつ被牽引車13に向
かって若干延長させる。そして、連結部材49の連結用
組立体60をバンパー13aの下方近傍に位置させる。
次に、操作棒74を操作することにより回動阻止ピン7
0を固定筒69内に引き込んで、係合頭部66を起立さ
せる。そして、操作棒74を逆方向に回して回動阻止ピ
ン70を固定筒69から突出させる。
【0030】次に、アーム32b、32cを更に進出さ
せることにより、連結用組立体60をアクスル14の下
方でかつその前方に位置させ、アクスル14が図8に示
すように傾倒部66に当接可能の状態にする。次に、ア
ーム32cを更に進出させると、アクスル14が傾倒部
66に当接し、可動係止部材61が支軸65を支点に回
動され、アクスル14が起立係合部63と起立係止部6
7との間に位置される。
【0031】その可動係止部材61の回動の際、傾倒部
66の湾曲部66aが係合ピン70の係合頭部72に当
接し、係合頭部72が固定筒69内にスプリング73´
の付勢力に抗して退避される。そして、傾倒部66はそ
の起立係止部67が起立された状態で、その湾曲部66
aと係合頭部72との当接状態が解除され、係合頭部7
2が固定筒69から突出されて傾倒部66の頂部73に
係合する。
【0032】次に、駆動シリンダ22を駆動してそのシ
リンダロッド22aをそのシリンダチューブ内に侵入す
る方向に駆動する。すると、外筒24が支軸29を支点
にして図3に示すように矢印X3方向に回動される。こ
れにより、延在アーム32はその先端側の路面15から
の高さが基端側の路面15からの高さよりも高い上方傾
斜姿勢とされる。これにより、被牽引車13の傾斜方向
と延在アーム32の傾斜方向とが交差する方向となり、
従って、延在アーム32とバンパー13aの下面との間
の隙間hを大きくとることができる。
【0033】レッカー車は延在アーム32を上方傾斜姿
勢に維持して被牽引車13を牽引する。その被牽引車1
3の牽引走行の際、可動係止部材61にはその起立係止
部67にアクスル14が当接することにより支軸65を
支点に起立係止部材67を横倒させる方向の回転力が加
わることになるが、傾倒部66の頂部73に回動阻止ピ
ン70が当接しているので、牽引走行中、可動係止部材
61の回動が阻止され、アクスル14は起立係合部63
と起立係止部67との間に維持される。その後、アクス
ル14に図示を略すチェーンを巻き付けて、アクスル1
4を連結用組立体58に固定する。
【0034】また、カーブ走行の際、延在アーム32の
先端側に設けられた回動軸48が延在アーム32を上方
傾斜姿勢に維持した状態で路面15に対してほぼ垂直と
なるので、被牽引車13は回動軸48を中心にスムーズ
に水平に回動される。
【0035】目的地に達し、被牽引車13と牽引装置と
の連係を解除するには、延在アーム32を先端を下方に
下げて被牽引車13の前輪16を路面15に接地させ、
その後、被牽引車13の前部下部に作業員がもぐり、操
作部材74を操作して回動阻止ピン70と傾倒部66の
頂部73との係合を解除し、延在アーム32を縮小させ
ると、アクスル14が起立係止部67に当接することに
より、可動係止部材61が支軸65を中心に回動し、連
結用組立体58によるアクスル14の係止が解除され
る。
【0036】以上、牽引作業について説明したが、この
発明の実施の形態で説明した牽引作業の手順は一例を示
すものであって、これに限られるものではない。
【0037】また、この発明の実施の形態では、回動軸
48の軸心が延在アーム32の延びる方向に対して傾斜
する傾斜角度をθに固定したが、アーム32cに駆動シ
リンダを設け、この駆動シリンダのロッドにボス47を
取付け、このボス47に回動軸48を挿通し、駆動シリ
ンダによりボス47の傾斜角度を延在アーム32の上方
傾斜姿勢の傾斜角度に応じて変更し、これにより、回動
軸48の軸心が路面15に対して垂直となるように回動
軸48の軸心の角度θを設定しても良い。
【0038】また、ボス47に傾斜角度の異なる複数個
の回動軸挿通孔を設け、延在アーム32の上方傾斜姿勢
の傾斜角度に応じて回動軸挿通孔のいずれか一つを選択
して回動軸48を挿通し、これにより回動軸48の軸心
が路面15に対して垂直となるように回動軸48の軸心
の角度θを設定しても良い。
【0039】更に、この発明の実施の形態では、被牽引
車13の前輪16が路面15から浮き上がった牽引姿勢
となるように延在アーム32をその先端側の路面15か
らの高さがその基端側の路面15からの高さよりも高い
上方傾斜姿勢に維持して被牽引車13を牽引し、延在ア
ーム32がその上方傾斜姿勢の状態で、回動軸48の軸
心が路面15に対して垂直となるように、その軸心を延
在アーム32の軸線に対して傾斜させる構成としたが、
これに限られるものではなく、延在アーム32をその先
端側の路面15からの高さがその基端側の路面15から
の高さよりも低い下方傾斜姿勢に維持して被牽引車13
を牽引し、延在アーム32がその下方傾斜姿勢の状態
で、回動軸48の軸心が路面15に対して垂直となるよ
うに、その軸心を延在アーム32の軸線に対して傾斜さ
せる構成としても良い。
【0040】なお、この発明の実施の形態では、被牽引
車13のアクスル14と連結部材49とを連結するもの
として説明したが、これに限るものではなく、例えば被
牽引車13のシャーシを連結部材49と連結するように
連結部材49を構成しても良い。
【0041】
【発明の効果】本発明に係わるレッカー車の牽引装置
は、車体後部から被牽引車に向かって延在された延在ア
ームを傾斜姿勢に維持して被牽引車を牽引する構成とし
た場合、レッカー車のカーブ走行に被牽引車をスムーズ
に追従させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のレッカー車の牽引走行状態を示す説明
図である。
【図2】 従来のレッカー車の牽引装置の格納状態を示
す説明図である。
【図3】 本発明に係わるレッカー車の牽引走行状態を
示す説明図である。
【図4】 図3に示す外筒と内筒と延在アームとの内部
構造を示す概略断面図である。
【図5】 図3に示す内筒を外筒に対して昇降動させる
駆動シリンダの配設状態を示す概略断面図である。
【図6】 図3に示す延在アームの先端側のアームを示
し(a)はその側面図、(b)はそのアームの先端部分
を示す部分平面図である。
【図7】 延在アームの先端部に取り付けられる連結部
材の平面図である。
【図8】 図7に示す連結部材の要部を側面から目視し
た図である。
【図9】 図7に示す連結用組立体を示し、(a)はそ
の平面図、(b)はその側面図である。
【図10】 図9に示す阻止部材の断面図である。
【図11】 本発明に係わるレッカー車の牽引装置の作
業手順を説明するための説明図であって、延在アームを
縮小状態のまま起立位置から水平位置に倒したを状態を
示している。
【符号の説明】
13…被牽引車 15…路面 20…車体後部 32…延在アーム 48…回動軸 50…連結サポート部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部に被牽引車に向かって延在され
    る延在アームの基端側が傾動可能に軸支され、該延在ア
    ームの先端側に被牽引車を連結する連結部材の連結サポ
    ート部が回動軸を介して水平方向に揺動可能に軸支さ
    れ、前記被牽引車の前輪が路面から浮き上がった牽引姿
    勢となるように前記延在アームを傾斜姿勢に維持して前
    記被牽引車を牽引するレッカー車であって、 前記延在アームが前記被牽引車を牽引する傾斜姿勢の状
    態で、前記回動軸の軸心が前記路面に対して垂直となる
    ように、該軸心が前記延在アームの軸線方向に対して傾
    斜されているレッカー車の牽引装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101481379B1 (ko) * 2012-12-11 2015-01-14 손영철 견인차

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101481379B1 (ko) * 2012-12-11 2015-01-14 손영철 견인차

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