JPH10234884A - ゴルフボール用塗料組成物、およびそれを用いたゴルフボール - Google Patents
ゴルフボール用塗料組成物、およびそれを用いたゴルフボールInfo
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- JPH10234884A JPH10234884A JP9055501A JP5550197A JPH10234884A JP H10234884 A JPH10234884 A JP H10234884A JP 9055501 A JP9055501 A JP 9055501A JP 5550197 A JP5550197 A JP 5550197A JP H10234884 A JPH10234884 A JP H10234884A
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- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/40—High-molecular-weight compounds
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- C08G18/4205—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing cyclic groups
- C08G18/423—Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing cyclic groups containing cycloaliphatic groups
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- A63B—APPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
- A63B37/00—Solid balls; Rigid hollow balls; Marbles
- A63B37/0003—Golf balls
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- C09D175/00—Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
- C09D175/04—Polyurethanes
- C09D175/06—Polyurethanes from polyesters
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の下層部の白エナメル塗料を省いても高
耐久性があり、塗装工程も短縮しうるゴルフボール用塗
料組成物、及びこれを使用したゴルフボールを提供す
る。 【解決手段】 多価アルコール成分と多塩基酸成分とを
反応させて得られる水酸基含有ポリエステルと、無黄変
ポリイソシアネートとを含有するゴルフボール用塗料組
成物、並びにこれをゴルフボール本体上に塗装したゴル
フボールである。多価アルコール成分の少なくとも一部
は、分子内に脂環構造を有する。または、多価アルコー
ル成分と多塩基酸成分の双方それぞれの少なくとも一部
は、分子内に脂環構造を有する。
耐久性があり、塗装工程も短縮しうるゴルフボール用塗
料組成物、及びこれを使用したゴルフボールを提供す
る。 【解決手段】 多価アルコール成分と多塩基酸成分とを
反応させて得られる水酸基含有ポリエステルと、無黄変
ポリイソシアネートとを含有するゴルフボール用塗料組
成物、並びにこれをゴルフボール本体上に塗装したゴル
フボールである。多価アルコール成分の少なくとも一部
は、分子内に脂環構造を有する。または、多価アルコー
ル成分と多塩基酸成分の双方それぞれの少なくとも一部
は、分子内に脂環構造を有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面耐久性に優れ
たゴルフボール用２液型塗料組成物、およびこれを使用
したゴルフボールに関する。
たゴルフボール用２液型塗料組成物、およびこれを使用
したゴルフボールに関する。
【０００２】
【従来の技術】ゴルフボールの表面層は、下層部に白エ
ナメル塗料が、上層部にクリヤー塗料が塗布された２層
構造から成っている。このクリヤー塗料の役割は、ボー
ル本体を保護し、光沢と外観の美観を保持することであ
る。この種の塗料には、ゴルフクラブによる繰り返し打
撃に耐える耐衝撃性、バンカーショットに耐える耐砂摩
耗性、優れた耐草汁汚染性、耐候性及び耐水性が要求さ
れている。現在、これらの性能を満たすゴルフボール用
塗料の多くは、脂肪族の多価アルコールと脂肪族や芳香
族などの多塩基酸とを反応させて得られる水酸基含有ポ
リエステル樹脂と、無黄変型イソシアネート硬化剤とを
用いて硬化させる２液型ポリウレタン塗料である。
ナメル塗料が、上層部にクリヤー塗料が塗布された２層
構造から成っている。このクリヤー塗料の役割は、ボー
ル本体を保護し、光沢と外観の美観を保持することであ
る。この種の塗料には、ゴルフクラブによる繰り返し打
撃に耐える耐衝撃性、バンカーショットに耐える耐砂摩
耗性、優れた耐草汁汚染性、耐候性及び耐水性が要求さ
れている。現在、これらの性能を満たすゴルフボール用
塗料の多くは、脂肪族の多価アルコールと脂肪族や芳香
族などの多塩基酸とを反応させて得られる水酸基含有ポ
リエステル樹脂と、無黄変型イソシアネート硬化剤とを
用いて硬化させる２液型ポリウレタン塗料である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のポリウレタ
ン塗料を塗布したゴルフボールは、表面被膜のクリヤー
層の破壊強度が大きくなく、またその伸びも十分でない
ため、ゴルフクラブの打撃によりフェースマーク傷、ひ
び割れ、亀裂等が入りやすい。また、バンカーショット
時の砂摩耗やフェアウエイ、ラフ等でのショット時の草
汁汚染が激しく、ゴルフボールの光沢や美観が失われが
ちである。即ち、従来のポリウレタン表面被膜のクリヤ
ー層には、ゴルフボールの外観や美観を保持する耐久性
が不足している。
ン塗料を塗布したゴルフボールは、表面被膜のクリヤー
層の破壊強度が大きくなく、またその伸びも十分でない
ため、ゴルフクラブの打撃によりフェースマーク傷、ひ
び割れ、亀裂等が入りやすい。また、バンカーショット
時の砂摩耗やフェアウエイ、ラフ等でのショット時の草
汁汚染が激しく、ゴルフボールの光沢や美観が失われが
ちである。即ち、従来のポリウレタン表面被膜のクリヤ
ー層には、ゴルフボールの外観や美観を保持する耐久性
が不足している。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記ポリ
ウレタン塗料を構成する水酸基含有ポリエステル中の少
なくとも多価アルコール成分の少なくとも一部に分子内
に脂環構造を有する化合物を使用した塗料を塗布したゴ
ルフボールが、従来の下層部の白エナメル塗料を省いて
も高耐久性があり、上記問題点を解決しうるとともに、
塗装工程も短縮しうることを見出し、本発明を完成する
に至った。
ウレタン塗料を構成する水酸基含有ポリエステル中の少
なくとも多価アルコール成分の少なくとも一部に分子内
に脂環構造を有する化合物を使用した塗料を塗布したゴ
ルフボールが、従来の下層部の白エナメル塗料を省いて
も高耐久性があり、上記問題点を解決しうるとともに、
塗装工程も短縮しうることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【０００５】即ち本発明は、多価アルコール成分と多塩
基酸成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステ
ルと、無黄変ポリイソシアネートとを含有するゴルフボ
ール用塗料組成物であって、前記の多価アルコール成分
の少なくとも一部が、分子内に脂環構造を有すること、
を特徴とする前記ゴルフボール用塗料組成物である。
基酸成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステ
ルと、無黄変ポリイソシアネートとを含有するゴルフボ
ール用塗料組成物であって、前記の多価アルコール成分
の少なくとも一部が、分子内に脂環構造を有すること、
を特徴とする前記ゴルフボール用塗料組成物である。
【０００６】本発明は、多価アルコール成分と多塩基酸
成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステル
と、無黄変ポリイソシアネートとを含有するゴルフボー
ル用塗料組成物であって、前記の多価アルコール成分と
多塩基酸成分の双方それぞれの少なくとも一部が、分子
内に脂環構造を有すること、を特徴とする前記ゴルフボ
ール用塗料組成物である。
成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステル
と、無黄変ポリイソシアネートとを含有するゴルフボー
ル用塗料組成物であって、前記の多価アルコール成分と
多塩基酸成分の双方それぞれの少なくとも一部が、分子
内に脂環構造を有すること、を特徴とする前記ゴルフボ
ール用塗料組成物である。
【０００７】本発明は、多価アルコール成分と多塩基酸
成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステル
と、無黄変ポリイソシアネートとを含有するゴルフボー
ル用クリヤー塗料組成物であって、前記の多価アルコー
ル成分の少なくとも一部が、分子内に脂環構造を有する
こと、を特徴とする前記ゴルフボール用クリヤー塗料組
成物である。
成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステル
と、無黄変ポリイソシアネートとを含有するゴルフボー
ル用クリヤー塗料組成物であって、前記の多価アルコー
ル成分の少なくとも一部が、分子内に脂環構造を有する
こと、を特徴とする前記ゴルフボール用クリヤー塗料組
成物である。
【０００８】更に本発明は、多価アルコール成分と多塩
基酸成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステ
ルと、無黄変ポリイソシアネートとを含有するゴルフボ
ール用クリヤー塗料組成物であって、前記の多価アルコ
ール成分と多塩基酸成分の双方それぞれの少なくとも一
部が、分子内に脂環構造を有すること、を特徴とする前
記ゴルフボール用クリヤー塗料組成物である。
基酸成分とを反応させて得られる水酸基含有ポリエステ
ルと、無黄変ポリイソシアネートとを含有するゴルフボ
ール用クリヤー塗料組成物であって、前記の多価アルコ
ール成分と多塩基酸成分の双方それぞれの少なくとも一
部が、分子内に脂環構造を有すること、を特徴とする前
記ゴルフボール用クリヤー塗料組成物である。
【０００９】更にまた本発明は、前記の各塗料組成物を
ゴルフボール本体上に塗装して塗膜を形成してなるゴル
フボールである。
ゴルフボール本体上に塗装して塗膜を形成してなるゴル
フボールである。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明における分子内に脂環構造
を有する多価アルコール成分としては、好適には、１，
３−シクロヘキサンジメタノール、１，４−シクロヘキ
サンジメタノール等のジオール、又はこれらの混合物が
挙げられる。また本発明における分子内に脂環構造を有
する多塩基酸成分としては、好適には、テトラヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸、１，３−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、１，４−シクロヘキサンジカボン酸等
のジカルボン酸、これらの酸無水物、これらの酸ハロゲ
ン化物、又はこれらの混合物が挙げられる。
を有する多価アルコール成分としては、好適には、１，
３−シクロヘキサンジメタノール、１，４−シクロヘキ
サンジメタノール等のジオール、又はこれらの混合物が
挙げられる。また本発明における分子内に脂環構造を有
する多塩基酸成分としては、好適には、テトラヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸、１，３−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、１，４−シクロヘキサンジカボン酸等
のジカルボン酸、これらの酸無水物、これらの酸ハロゲ
ン化物、又はこれらの混合物が挙げられる。
【００１１】本発明においては、上記の分子内に脂環構
造を有する多価アルコール成分や多塩基酸成分は、水酸
基含有ポリエステルの構成成分の一部であっても全部で
あってもよい。分子内に脂環構造を有する多価アルコー
ル成分は、全多価アルコール成分中に３重量％以上含有
されているのが好ましく、更に５〜４０重量％含有され
るのが好ましい。分子内に脂環構造を有する多塩基酸成
分は、全多塩基酸成分中に５重量％以上含有されている
のが好ましく、更に１０〜５５重量％含有されるのが好
ましい。脂環構造を有する多価アルコール成分、多塩基
酸成分の含有量が前記範囲外であると、被覆ゴルフボー
ルの砂摩耗と草汁汚染に対する耐久性が不十分となる。
造を有する多価アルコール成分や多塩基酸成分は、水酸
基含有ポリエステルの構成成分の一部であっても全部で
あってもよい。分子内に脂環構造を有する多価アルコー
ル成分は、全多価アルコール成分中に３重量％以上含有
されているのが好ましく、更に５〜４０重量％含有され
るのが好ましい。分子内に脂環構造を有する多塩基酸成
分は、全多塩基酸成分中に５重量％以上含有されている
のが好ましく、更に１０〜５５重量％含有されるのが好
ましい。脂環構造を有する多価アルコール成分、多塩基
酸成分の含有量が前記範囲外であると、被覆ゴルフボー
ルの砂摩耗と草汁汚染に対する耐久性が不十分となる。
【００１２】前記の分子内に脂環構造を有する多価アル
コール成分に併用することのできる分子内に脂環構造を
有さない多価アルコール成分としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブチレングリコール、１，６−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、３，３−ジメチロールヘプタン、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール、又はこれらの混合物等
が挙げられる。
コール成分に併用することのできる分子内に脂環構造を
有さない多価アルコール成分としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブチレングリコール、１，６−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、３，３−ジメチロールヘプタン、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール、又はこれらの混合物等
が挙げられる。
【００１３】前記の分子内に脂環構造を有する多塩基酸
成分に併用することのできる分子内に脂環構造を有さな
い多塩基酸成分としては、アジピン酸、セバチン酸、ダ
イマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸等のジカルボン酸、
これらの酸無水物、これらの酸ハロゲン化物、又はこれ
らの混合物等が挙げられる。
成分に併用することのできる分子内に脂環構造を有さな
い多塩基酸成分としては、アジピン酸、セバチン酸、ダ
イマー酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸等のジカルボン酸、
これらの酸無水物、これらの酸ハロゲン化物、又はこれ
らの混合物等が挙げられる。
【００１４】水酸基含有ポリエステルは、前記の多価ア
ルコール成分と多塩基酸成分をエステル化反応させるこ
とによって得られる。このようにして得られる水酸基含
有ポリエステルの重量平均分子量はＧＰＣ測定で３，０
００〜３５，０００のものが好ましく、その水酸基価は
５０〜３００、特に１５０〜２５０のものが好ましい。
水酸基含有ポリエステルの重量平均分子量、水酸基価が
前記範囲外であると、被覆ゴルフボールの砂摩耗と草汁
汚染に対する耐久性が不十分となる。
ルコール成分と多塩基酸成分をエステル化反応させるこ
とによって得られる。このようにして得られる水酸基含
有ポリエステルの重量平均分子量はＧＰＣ測定で３，０
００〜３５，０００のものが好ましく、その水酸基価は
５０〜３００、特に１５０〜２５０のものが好ましい。
水酸基含有ポリエステルの重量平均分子量、水酸基価が
前記範囲外であると、被覆ゴルフボールの砂摩耗と草汁
汚染に対する耐久性が不十分となる。
【００１５】本発明における無黄変ポリイソシアネート
としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシ
アネート等のアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレ
ート体、又はこれらの混合物が好適である。
としては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシ
アネート等のアダクト体、ビュレット体、イソシアヌレ
ート体、又はこれらの混合物が好適である。
【００１６】本発明において、水酸基含有ポリエステル
と無黄変ポリイソシアネートは、水酸基含有ポリエステ
ルの水酸基に対する無黄変ポリイソシアネートのイソシ
アネート基の比率（モル比）が０．８〜１．３の範囲で
使用するのが好ましい。
と無黄変ポリイソシアネートは、水酸基含有ポリエステ
ルの水酸基に対する無黄変ポリイソシアネートのイソシ
アネート基の比率（モル比）が０．８〜１．３の範囲で
使用するのが好ましい。
【００１７】本発明においては、必要に応じて、顔料、
蛍光増白剤、硬化触媒、レベリング剤、紫外線吸収剤等
を併用してもよく、また、溶剤を使用して塗料組成物の
粘度を調整するのも更に好ましい。
蛍光増白剤、硬化触媒、レベリング剤、紫外線吸収剤等
を併用してもよく、また、溶剤を使用して塗料組成物の
粘度を調整するのも更に好ましい。
【００１８】本発明のゴルフボール用塗料組成物は２液
型であり、これをゴルフボール表面に塗布して、例えば
６０℃以下の温度で乾燥硬化させて塗膜を形成すること
ができる。もちろん、ゴルフボールに、まず、白色顔
料、硬化触媒や溶剤などの添加剤を配合した本発明の塗
料組成物を均一に塗布し乾燥硬化させ、次いでこの上
に、本発明のクリヤー塗料組成物を適当に溶剤で希釈し
て塗布し乾燥硬化させて、塗装ゴルフボールを製造して
もよいが、本発明のクリヤー塗料のみを塗装したゴルフ
ボールによって本発明の目的を達成することが可能であ
る。
型であり、これをゴルフボール表面に塗布して、例えば
６０℃以下の温度で乾燥硬化させて塗膜を形成すること
ができる。もちろん、ゴルフボールに、まず、白色顔
料、硬化触媒や溶剤などの添加剤を配合した本発明の塗
料組成物を均一に塗布し乾燥硬化させ、次いでこの上
に、本発明のクリヤー塗料組成物を適当に溶剤で希釈し
て塗布し乾燥硬化させて、塗装ゴルフボールを製造して
もよいが、本発明のクリヤー塗料のみを塗装したゴルフ
ボールによって本発明の目的を達成することが可能であ
る。
【００１９】本発明に用いるゴルフボール本体として
は、糸巻きゴルフボール、ワンピースゴルフボールやツ
ーピースゴルフボールなどのソリッドゴルフボールが挙
げられる。
は、糸巻きゴルフボール、ワンピースゴルフボールやツ
ーピースゴルフボールなどのソリッドゴルフボールが挙
げられる。
【００２０】
【発明の効果】本発明のゴルフボール用塗料組成物を使
用すると従来の下層部の白エナメル塗料による塗装を省
くことができ、本発明の塗料組成物で塗装したゴルフボ
ールは、高い表面耐久性を有し、ゴルフクラブの打撃に
よるフェースマーク傷、ひび割れ、亀裂等が入りにく
く、バンカーショット時の砂摩耗やフェアウエイ、ラフ
等のショット時で草汁汚染が少なく、ゴルフボールの外
観や美観が保持される。従って、塗装工程短縮による経
済効果をもたらすと同時に、光沢や美観を長期間保持し
うる高耐久性のゴルフボールが得られる。
用すると従来の下層部の白エナメル塗料による塗装を省
くことができ、本発明の塗料組成物で塗装したゴルフボ
ールは、高い表面耐久性を有し、ゴルフクラブの打撃に
よるフェースマーク傷、ひび割れ、亀裂等が入りにく
く、バンカーショット時の砂摩耗やフェアウエイ、ラフ
等のショット時で草汁汚染が少なく、ゴルフボールの外
観や美観が保持される。従って、塗装工程短縮による経
済効果をもたらすと同時に、光沢や美観を長期間保持し
うる高耐久性のゴルフボールが得られる。
【００２１】
＜組成＞ １，３−シクロヘキサンジカルボン酸 １３８．０ 重量部 アジピン酸 １５７．０ 重量部 トリメチロールプロパン １４０．０ 重量部 ネオペンチルグリコール ６５．０ 重量部 １，４−シクロヘキサンジメタノール ５８．０ 重量部 ジエチレングリコール ３０．０ 重量部 上記組成の各成分を混合し、２００〜２４０℃で５時間
加熱し、酸価４、水酸基価１７０、重量平均分子量１
５，０００のポリエステルを得た。合成したポリエステ
ルをキシレン／メチルイソブチルケトン（ＭＩＢＫ）＝
１／１の混合溶剤に溶解して、不揮発分７０重量％のワ
ニスを調製した。これをワニス１とする。 〔塗料の調製〕表１に示す配合割合で、ワニス１、無黄
変ポリイソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシア
ネートのアダクト体（武田薬品工業（株）製、タケネー
トＤ−１６０Ｎ、ＮＣＯ含有量８．５重量％、固形分５
０重量％）、硬化触媒としてジブチルチンジラウレー
ト、及び溶剤として酢酸ブチル／ＭＩＢＫ／プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート（ＰＭＡ）＝
２／３／５（重量比）を配合し、塗料を調製した。 〔ゴルフボールの塗装〕マークスタンプ後のツーピース
ボールに、上記の塗料を自動スプレーガンで、塗膜の厚
さが１５μになるように塗装した。これを６０℃で２時
間、更に室温で１６時間乾燥して試験に供した。 〔性能試験〕 （１）耐砂摩耗性試験 内容量８リットルの磁性のボールミルに塗装ゴルフボー
ルを１０個とバンカー用の砂３リットルを入れ、２時間
ミキシングし、砂摩耗による表面の傷付き度合い、光沢
減少の度合い、及び砂の付着の度合いを目視により調べ
た。その結果を表１にまとめて示す。 （２）耐草汁汚染試験 内容量８リットルの磁性のボールミルにホウレン草の緑
葉の部分５００ｇと水５００ｇを予めミキサーで５分間
ミキシングした混合物を入れ、この中に塗装ゴルフボー
ルを１０個入れ、３時間ミキシングして、ゴルフボール
の緑色度を色差計を用いて色差ΔＥを求めた。その結果
を表１にまとめて示す。
加熱し、酸価４、水酸基価１７０、重量平均分子量１
５，０００のポリエステルを得た。合成したポリエステ
ルをキシレン／メチルイソブチルケトン（ＭＩＢＫ）＝
１／１の混合溶剤に溶解して、不揮発分７０重量％のワ
ニスを調製した。これをワニス１とする。 〔塗料の調製〕表１に示す配合割合で、ワニス１、無黄
変ポリイソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシア
ネートのアダクト体（武田薬品工業（株）製、タケネー
トＤ−１６０Ｎ、ＮＣＯ含有量８．５重量％、固形分５
０重量％）、硬化触媒としてジブチルチンジラウレー
ト、及び溶剤として酢酸ブチル／ＭＩＢＫ／プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート（ＰＭＡ）＝
２／３／５（重量比）を配合し、塗料を調製した。 〔ゴルフボールの塗装〕マークスタンプ後のツーピース
ボールに、上記の塗料を自動スプレーガンで、塗膜の厚
さが１５μになるように塗装した。これを６０℃で２時
間、更に室温で１６時間乾燥して試験に供した。 〔性能試験〕 （１）耐砂摩耗性試験 内容量８リットルの磁性のボールミルに塗装ゴルフボー
ルを１０個とバンカー用の砂３リットルを入れ、２時間
ミキシングし、砂摩耗による表面の傷付き度合い、光沢
減少の度合い、及び砂の付着の度合いを目視により調べ
た。その結果を表１にまとめて示す。 （２）耐草汁汚染試験 内容量８リットルの磁性のボールミルにホウレン草の緑
葉の部分５００ｇと水５００ｇを予めミキサーで５分間
ミキシングした混合物を入れ、この中に塗装ゴルフボー
ルを１０個入れ、３時間ミキシングして、ゴルフボール
の緑色度を色差計を用いて色差ΔＥを求めた。その結果
を表１にまとめて示す。
【００２２】実施例２ 〔水酸基含有ポリエステルの合成〕 ＜組成＞ アジピン酸 ２３４．０ 重量部 無水フタル酸 ６０．０ 重量部 トリメチロールプロパン １５０．０ 重量部 ネオペンチルグリコール ４２．０ 重量部 １，３−シクロヘキサンジメタノール １１５．０ 重量部 実施例１と同様にして、酸価５、水酸基価１９０、重量
平均分子量１２，０００のポリエステルを得た。この合
成したポリエステルをキシレン／ＭＩＢＫ＝１／１の混
合溶剤に溶解して、不揮発分７０重量％のワニスを調製
した。これをワニス２とする。 〔塗料の調製〕表１に示す配合割合で、ワニス２、無黄
変ポリイソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシア
ネートのアダクト体（武田薬品工業（株）製、タケネー
トＤ−１６０Ｎ、ＮＣＯ含有量８．５重量％、固形分５
０重量％）、硬化触媒としてジブチルチンジラウレー
ト、及び溶剤として酢酸ブチル／ＭＩＢＫ／ＰＭＡ＝２
／３／５（重量比）を配合し、塗料を調製した。 〔ゴルフボールの塗装及び性能試験〕実施例１と同様に
して、ツーピースボールに上記の塗料を塗装し、性能試
験を行なった。その結果を表１にまとめて示す。
平均分子量１２，０００のポリエステルを得た。この合
成したポリエステルをキシレン／ＭＩＢＫ＝１／１の混
合溶剤に溶解して、不揮発分７０重量％のワニスを調製
した。これをワニス２とする。 〔塗料の調製〕表１に示す配合割合で、ワニス２、無黄
変ポリイソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシア
ネートのアダクト体（武田薬品工業（株）製、タケネー
トＤ−１６０Ｎ、ＮＣＯ含有量８．５重量％、固形分５
０重量％）、硬化触媒としてジブチルチンジラウレー
ト、及び溶剤として酢酸ブチル／ＭＩＢＫ／ＰＭＡ＝２
／３／５（重量比）を配合し、塗料を調製した。 〔ゴルフボールの塗装及び性能試験〕実施例１と同様に
して、ツーピースボールに上記の塗料を塗装し、性能試
験を行なった。その結果を表１にまとめて示す。
【００２３】比較例１ 〔水酸基含有ポリエステルの合成〕 ＜組成＞ イソフタル酸 １３８．０ 重量部 アジピン酸 １５７．０ 重量部 トリメチロールプロパン １４０．０ 重量部 ネオペンチルグリコール ６５．０ 重量部 ジプロピレングリコール ５８．０ 重量部 ジエチレングリコール ３０．０ 重量部 実施例１と同様にして、酸価４、水酸基価１７０、重量
平均分子量１５，０００のポリエステルを得た。この合
成したポリエステルをキシレン／ＭＩＢＫ＝１／１の混
合溶剤に溶解して、不揮発分７０重量％のワニスを調製
した。これをワニス３とする。 〔塗料の調製〕表１に示す配合割合で、ワニス３、無黄
変ポリイソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシア
ネートのアダクト体（武田薬品工業（株）製、タケネー
トＤ−１６０Ｎ、ＮＣＯ含有量８．５重量％、固形分５
０重量％）、硬化触媒としてジブチルチンジラウレー
ト、及び溶剤として酢酸ブチル／ＭＩＢＫ／ＰＭＡ＝２
／３／５（重量比）を配合し、塗料を調製した。 〔ゴルフボールの塗装及び性能試験〕実施例１と同様に
して、ツーピースボールに上記の塗料を塗装し、性能試
験を行なった。その結果を表１にまとめて示す。
平均分子量１５，０００のポリエステルを得た。この合
成したポリエステルをキシレン／ＭＩＢＫ＝１／１の混
合溶剤に溶解して、不揮発分７０重量％のワニスを調製
した。これをワニス３とする。 〔塗料の調製〕表１に示す配合割合で、ワニス３、無黄
変ポリイソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシア
ネートのアダクト体（武田薬品工業（株）製、タケネー
トＤ−１６０Ｎ、ＮＣＯ含有量８．５重量％、固形分５
０重量％）、硬化触媒としてジブチルチンジラウレー
ト、及び溶剤として酢酸ブチル／ＭＩＢＫ／ＰＭＡ＝２
／３／５（重量比）を配合し、塗料を調製した。 〔ゴルフボールの塗装及び性能試験〕実施例１と同様に
して、ツーピースボールに上記の塗料を塗装し、性能試
験を行なった。その結果を表１にまとめて示す。
【００２４】比較例２ 〔水酸基含有ポリエステルの合成〕 ＜組成＞ アジピン酸 ２３４．０ 重量部 テトラヒドロ無水フタル酸 ６０．０ 重量部 トリメチロールプロパン １５０．０ 重量部 ネオペンチルグリコール ４２．０ 重量部 ジプロピレングリコール １１５．０ 重量部 実施例１と同様にして、酸価５、水酸基価１９０、重量
平均分子量１２，０００のポリエステルを得た。この合
成したポリエステルをキシレン／ＭＩＢＫ＝１／１の混
合溶剤に溶解して、不揮発分７０重量％のワニスを調製
した。これをワニス４とする。 〔塗料の調製〕表１に示す配合割合で、ワニス４、無黄
変ポリイソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシア
ネートのアダクト体（武田薬品工業（株）製、タケネー
トＤ−１６０Ｎ、ＮＣＯ含有量８．５重量％、固形分５
０重量％）、硬化触媒としてジブチルチンジラウレー
ト、及び溶剤として酢酸ブチル／ＭＩＢＫ／ＰＭＡ＝２
／３／５（重量比）を配合し、塗料を調製した。 〔ゴルフボールの塗装及び性能試験〕実施例１と同様に
して、ツーピースボールに上記の塗料を塗装し、性能試
験を行なった。その結果を表１にまとめて示す。
平均分子量１２，０００のポリエステルを得た。この合
成したポリエステルをキシレン／ＭＩＢＫ＝１／１の混
合溶剤に溶解して、不揮発分７０重量％のワニスを調製
した。これをワニス４とする。 〔塗料の調製〕表１に示す配合割合で、ワニス４、無黄
変ポリイソシアネートとしてヘキサメチレンジイソシア
ネートのアダクト体（武田薬品工業（株）製、タケネー
トＤ−１６０Ｎ、ＮＣＯ含有量８．５重量％、固形分５
０重量％）、硬化触媒としてジブチルチンジラウレー
ト、及び溶剤として酢酸ブチル／ＭＩＢＫ／ＰＭＡ＝２
／３／５（重量比）を配合し、塗料を調製した。 〔ゴルフボールの塗装及び性能試験〕実施例１と同様に
して、ツーピースボールに上記の塗料を塗装し、性能試
験を行なった。その結果を表１にまとめて示す。
【００２５】
【表１】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 茂 埼玉県大宮市吉野町１丁目407番地１ カ シュー株式会社内 (72)発明者 大平 隆志 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内 (72)発明者 佐々木 広人 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内 (72)発明者 牟田 進 埼玉県秩父市大野原20番地 ブリヂストン スポーツ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】 多価アルコール成分と多塩基酸成分とを
反応させて得られる水酸基含有ポリエステルと、無黄変
ポリイソシアネートとを含有するゴルフボール用塗料組
成物であって、 前記の多価アルコール成分の少なくとも一部が、分子内
に脂環構造を有すること、を特徴とする前記ゴルフボー
ル用塗料組成物。 - 【請求項２】 多価アルコール成分と多塩基酸成分とを
反応させて得られる水酸基含有ポリエステルと、無黄変
ポリイソシアネートとを含有するゴルフボール用塗料組
成物であって、 前記の多価アルコール成分と多塩基酸成分の双方それぞ
れの少なくとも一部が、分子内に脂環構造を有するこ
と、を特徴とする前記ゴルフボール用塗料組成物。 - 【請求項３】 多価アルコール成分と多塩基酸成分とを
反応させて得られる水酸基含有ポリエステルと、無黄変
ポリイソシアネートとを含有するゴルフボール用クリヤ
ー塗料組成物であって、 前記の多価アルコール成分の少なくとも一部が、分子内
に脂環構造を有すること、を特徴とする前記ゴルフボー
ル用クリヤー塗料組成物。 - 【請求項４】 多価アルコール成分と多塩基酸成分とを
反応させて得られる水酸基含有ポリエステルと、無黄変
ポリイソシアネートとを含有するゴルフボール用クリヤ
ー塗料組成物であって、 前記の多価アルコール成分と多塩基酸成分の双方それぞ
れの少なくとも一部が、分子内に脂環構造を有するこ
と、を特徴とする前記ゴルフボール用クリヤー塗料組成
物。 - 【請求項５】 請求項１〜４のいずれか一項に記載の塗
料組成物をゴルフボール本体上に塗装して塗膜を形成し
てなるゴルフボール。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9055501A JPH10234884A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | ゴルフボール用塗料組成物、およびそれを用いたゴルフボール |
| US08/898,578 US6063859A (en) | 1997-02-24 | 1997-07-22 | Coating composition for golf ball and golf ball using the same |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9055501A JPH10234884A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | ゴルフボール用塗料組成物、およびそれを用いたゴルフボール |
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|---|---|
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Family
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- 1997-07-22 US US08/898,578 patent/US6063859A/en not_active Expired - Lifetime
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