JP2557918B2 - ゴルフボール用塗料組成物 - Google Patents
ゴルフボール用塗料組成物Info
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Description
に優れたゴルフボール用塗料組成物に関する。
観外観の他にゴルフボールの伸縮に追随する柔軟性、硬
いヘッドによるインパクトに耐えうる耐衝撃性、使用環
境における接触物との摩擦に耐えうる耐摩耗性、耐擦傷
性、屋外の使用に耐えうる耐候性などが挙げられる。
ポリエステルポリオールあるいはポリエーテルポリオー
ルとポリイソシアネートからなる二液型ポリウレタン樹
脂塗料があるが、前記要求性能を全て完全に満たす塗料
は未だ知られていない。ポリオールとしてポリエステル
ポリオールを使用した二液型ポリウレタン樹脂塗料は、
塗膜強度に優れているが、硬度が高く耐衝撃性が一般的
に悪い。そこで、水酸基価の小さいポリエステルポリオ
ールを使用するか、またはポリイソシアネートの配合量
を少なくする方法も考えられているが、これら方法もあ
る程度塗膜の柔軟性が改善されるが耐摩耗性が低下した
り、硬化速度が遅くなるなどの問題が生じる。
用した二液型ポリウレタン樹脂塗料は柔軟な塗膜が得ら
れやすいが、分子間力が強くないため耐擦傷性等が劣る
傾向にある。そこでポリエーテルポリオールの分子鎖中
に芳香環などの剛直な基を導入したり、活性水素化合物
を併用したりする方法も考えられているがこれらの方法
も耐摩耗性、耐擦傷性は向上するものの、耐衝撃性が悪
くなるなどの問題が生じる。
果、前記従来の問題点を解消し、ゴルフボール用塗料に
要求される前記塗膜性能を満足する塗料を見出し、本発
明に到達した。
ルキレン基を示し、nは2〜15の整数を示す。) で示されるポリカーボネートジオールを必須成分とする
水酸基価20〜300のポリオールからなる主剤成分と (ii)非黄変性ポリイソシアネートからなる硬化剤成分 とを前記硬化剤成分のイソシアネート基対主剤成分の水
酸基の当量比NCO/OHが0.6〜1.6/1.0になるように配合し
たゴルフボール用塗料組成物を提供する。
樹脂やバラタゴムをカバーに用いた糸まきゴルフボール
あるいはツーピースゴルフボールの塗料組成物として使
用され、特にその仕上げ用塗料として使用されるのが好
ましい。
て前記一般式で示されるポリカーボネートジオールを必
須成分として使用する。ポリカーボネートジオールは、
従来より公知の化合物であり、通常多価アルコールとホ
スゲンもしくは有機カーボネートとの常法による反応に
より得られるものである。具体的には多価アルコールと
しては例えば1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、ヘキシレングリコー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール等が代表的
なものとして挙げられる。特に本発明においては多価ア
ルコールとして1,4−ブタンジオール及び1,6−ヘキサン
ジオールを用いて製造したポリカーボネートジオールが
ポリイソシアネートとの相溶性あるいは塗膜物性が良い
ので好適に使用出来る。また、有機カーボネートとして
は例えばジエチルカーボネート、ジメチルカーボネー
ト、ジフェニルカーボネート、エチレンカーボネート、
トリメチレンカーボネート、テトラメチレンカーボネー
ト等が代表的なものとして挙げられる。
ましく、それ以上になると、得られる塗膜が柔軟になり
やすく、耐擦傷性等が悪くなる。本発明においてポリオ
ールは、以上説明したポリカーボネートジオール単独で
もよいが、該ポリカーボネートジオール及びポリイソシ
アネートに相溶性が良く、塗膜の諸性能を低下させない
範囲で他のポリオールを併用することも出来る。
タル酸などの多塩基酸とエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、トリメチロール
プロパン、グリセリンなどの多価アルコールとの反応生
成物であるポリエステルポリオールあるいはポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール及びこれらポリエーテルの誘導体で
あるポリエーテルポリオールが代表的なものとして挙げ
られる。ポリカーボネートジオールと他のポリオールと
の配合比率は、後者の種類にもよるが、通常前者が30重
量%以上、好ましくは50重量%以上になる比率が望まし
い。この範囲より少ないとポリカーボネートジオールに
よる靭性が発現されず、塗膜の耐衝撃性、耐摩耗性、耐
擦傷性等のいずれかが悪くなる傾向にある。
300、特に好ましくは50〜200の範囲のものが好適であ
る。水酸基価が前記範囲より小さいと、塗膜に粘着性が
残ったり、塗膜が軟質で耐擦傷性等が悪くなり、逆に前
記範囲より大きいと得られる塗膜の架橋密度が高くなり
すぎ、硬くなり耐衝撃性が悪くなるので、いずれの場合
も好ましくない。
ートとしては、紫外線による黄変の少ない非黄変性ポリ
イソシアネートを使用する。具体的にはヘキサメチレン
ジイソシアネート、トリメチルヘキサジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、メチルシク
ロヘキサン−2,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘ
キサン−2,6−ジイソシアネート、4,4′−メチレンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−ジ(イソシ
アネートメチル)−シクロヘキサン等の脂環族ジイソシ
アネートあるいはこれらのビュウレット化合物、イソシ
アヌレート化合物、多価アルコール変性化合物などの誘
導体等が代表的なものとして挙げられる。特に本発明に
おいては前記ポリカーボネートジオールとの相溶性がよ
いイソホロンジイソシアネート及びその誘導体が好適で
ある。
分と使用(塗装)直前に混合して塗料化する。その配合
割合は硬化剤成分のイソシアネート基対主剤の水酸基の
当量比NCO/OHが0.6〜1.6/1.0となる範囲が好適である。
ポリイソシアネートが前記範囲より過剰になると、空気
中の水分との反応が起こり、耐擦傷性等が悪くなり、ま
た平滑な塗膜が得られにくくなる。逆にポリイソシアネ
ートが少なすぎると乾燥が遅くなり、塗膜に粘着性が残
りやすくなり、また耐水性等も悪くなるので、いずれの
場合も好ましくない。
分に有機溶剤、例えばトルエン、キシレン、酢酸エチレ
ン、酢酸ブチル、酢酸セロソルブ、メチルエチルケト
ン、メチルイブチルケトン、イソホロン等を添加し塗装
作業性のよい状態に粘度調整したものである。通常塗料
固形分が約10〜50重量%になる程度の有機溶剤量が適当
である。
のいずれか(好ましくは主剤成分)に必要に応じ各種着
色顔料、体質顔料あるいは顔料分散剤、沈降防止剤、硬
化促進剤、タレ防止剤、紫外線吸収剤、防カビ剤等の各
種添加剤を配合してもよい。例えば、白色ゴルフボール
としたい場合は主剤中に酸化チタン、亜鉛華、硫化亜
鉛、塩基性硫酸鉛、アンチモン白、珪酸鉛、鉛酸カルシ
ウム、酸化ジルコン、メタホウ酸バリウム、酸化錫等の
白色顔料やバライト、沈降性硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、タルク、シリカ、炭酸バリウム、アルミナ等の体
質顔料、またさらに白さを際立たせるため青色系着色剤
を微量配合したり蛍光増白剤等を配合する。本発明のゴ
ルフボール用塗料組成物は以上の構成成分からなるもの
である。
スプレー塗装等が好適である。好ましくはスプレー塗装
法である。スプレー塗装法によりゴルフボールに塗装す
るにはゴルブボールを自転回転させ、そのボールに対
し、パターンを調整したスプレーガンを上下させ塗装す
る。塗膜の厚みは4μm〜40μm塗装するのが良い。こ
のペイントはエナメルでもクリヤーペイントでもよい。
硬化反応は従来のものと同様20〜50℃で10〜36時間実施
される。
耗性、耐擦傷性、耐候性に優れており、ゴルフボールの
品質を大きく向上する。本発明のゴルフボール用塗料組
成物はその性能から少なくとも最外層に用いるのが好適
である。もちろん、最外層でなくてもよい。
お、実施例中「部」、「%」は重量基準である。
び供給ロートを備えた四ツ口フラスコに1,6−ヘキサン
ジオール1000部とエチレンカーボネート400部を仕込
み、120mmHgの減圧下で加熱し蒸留した。次いでエチレ
ンカーボネート700部を追加し、漸次段階的に加熱と減
圧操作を繰返し最終的に220℃、3mmHgの減圧下で蒸留を
行ない、水酸基価66、平均分子量1700のポリカーボネー
トジオール(以下ポリカーボネートジオールAという)
を調製した。
フェニルカーボネート1070部及び水酸化ナトリウム1部
を仕込み、100℃、10mmHgの減圧下で蒸留を行なった。
次いで3時間120℃、1mmHgの減圧下で1時間反応を行な
い、水酸基価90、平均分子量1200のポリカーボネートジ
オール(以下ポリカーボネートジオールBという)を調
製した。
チル錫ジラウレート1%酢酸ブチル溶液)5部をキシレ
ン100部及び酢酸ブチル86部からなる混合溶剤に溶解
し、主剤成分とした。塗装直前に主剤成分と硬化剤成分
であるトリメチロールプロパン変性イソホロンジイソシ
アネート(25%酢酸ブチル溶液)193部を混合し、塗料
を調製した。
主剤成分と硬化剤成分を混合し、塗料を調製した。(な
お表中の数値は「部」である。) 実験例 鉄板(ダル軟鋼板0.8mm厚)に大日本塗料(株)のエ
ポニックス#3100を、その上に第1表の塗料をスプレー
で塗布し、それぞれ40℃、24時間乾燥した後、塗膜の耐
摩耗性、耐擦傷性および可撓性を評価した。結果を第2
表の1〜3に示す。
ボールに大日本塗料(株)からエポニックス#3100とし
て市販のエポキシエナメルをペイント膜厚6〜10μmと
なるようにスプレー塗装した。更に1種を除いてウレタ
ンエナメル(大日本塗料(株)から市販のVトップ白)
を同様に塗装した。残りの1種のゴルフボールに実施例
2で得られたエナメル塗料を塗装した。実施例2で塗装
したゴルフボールはそのまま塗装外観、耐候性、耐衝撃
性の評価およびラウンドテストを行なった。結果を第2
表に示す。その他のゴルフボールは各実施例および比較
例で得られたクリヤー塗料を塗装して、同様の評価を行
なった。結果を第2表の4〜7に示す 1.耐摩耗テスト:テーパー摩耗試験機にて行なう。
する。
ビングし、その時の塗膜外観を判定する。
心棒直径が2mmのもので180度折り曲げ、屈曲部の外観を
判定する。
0時間照射テストをし、その後の黄変性及び外観の目視
評価、及びペイント密着テストをする。
溝のついた鉄製衝撃板に100回当て、ボールのクラック
性及びペイント密着、フェイスマークを見る。
に各テストボールを打ちラウンドする。又は、同一ホー
ルにて同一テスターがドライバー及びNo.7アイアンにて
くり返し、10回打つことによりテストする。評価は目視
によりボールの傷つき及び汚れの程度を見る。
Claims (4)
- 【請求項1】(i)一般式 (式中、R′およびR″は同一または異なった脂肪族ア
ルキレン基を示し、nは2〜15の整数を示す。) で示されるポリカーボネートジオールを必須成分とする
水酸基価20〜300のポリオールからなる主剤成分と (ii)非黄変性ポリイソシアネートからなる硬化剤成分 とを前記硬化剤成分のイソシアネート基対主剤成分の水
酸基の当量比NCO/OHが0.6〜1.6/1.0になるように配合し
たゴルフボール用塗料組成物。 - 【請求項2】前記ポリカーボネートジオールの一般式中
のR′及びR″が1,4−ブチレン基または1,6−ヘキシレ
ン基である特許請求の範囲第1項記載のゴルフボール用
塗料組成物。 - 【請求項3】前記ポリオールがポリカーボネートジオー
ルを少なくとも30重量%以上含有する特許請求の範囲第
1項記載のゴルフボール用塗料組成物。 - 【請求項4】前記非黄変性ポリイソシアネートがイソホ
ロンジイソシアネート及びその誘導体である特許請求の
範囲第1項記載のゴルフボール用塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62301682A JP2557918B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | ゴルフボール用塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62301682A JP2557918B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | ゴルフボール用塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01141677A JPH01141677A (ja) | 1989-06-02 |
JP2557918B2 true JP2557918B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=17899866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62301682A Expired - Lifetime JP2557918B2 (ja) | 1987-11-30 | 1987-11-30 | ゴルフボール用塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557918B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3628131B2 (ja) | 1996-11-21 | 2005-03-09 | 株式会社トウペ | ゴルフボール |
JP5182764B2 (ja) * | 2009-06-30 | 2013-04-17 | 睦久 古川 | ゴルフボール |
JP2011207953A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Nagase & Co Ltd | 塗料組成物および塗膜 |
-
1987
- 1987-11-30 JP JP62301682A patent/JP2557918B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01141677A (ja) | 1989-06-02 |
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