JPH10234487A - 電動式移動棚の通路ロック自動解除装置 - Google Patents

電動式移動棚の通路ロック自動解除装置

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JPH10234487A
JPH10234487A JP6228697A JP6228697A JPH10234487A JP H10234487 A JPH10234487 A JP H10234487A JP 6228697 A JP6228697 A JP 6228697A JP 6228697 A JP6228697 A JP 6228697A JP H10234487 A JPH10234487 A JP H10234487A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出納作業を行うごと、あるいは通路内を通過す
るごとのリセット操作をなくし、出納作業者の操作負担
の軽減を図る。 【解決手段】各棚A〜E間の各通路1〜4の出入口部
に、出納作業者が該通路内に進入したか、あるいは該通
路内から退出したかを光信号の遮光あるいは入光の順序
によって検出するための、適当な間隔を有して平行、且
つほぼ水平に並ぶ複数の光電センサを備えた進入・退出
検出手段と、該進入・退出の検出数をカウントするカウ
ント記憶手段と、該進入・退出のカウント数が一致した
とき、リセット信号を発するリセット信号出力手段とを
有し、該リセット信号で通路ロックを自動的に解除する
構成より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の可動棚を作業用
通路に相当する余裕空間を残して密集した状態に配列
し、物品出納時には棚を移動させて作業用通路を形成す
るようにした移動棚で、特に、図書、文書、小型物品、
カルテファイル等を収納し、出納作業者による人力で収
納、取り出し作業を行う電動式移動棚において、出納作
業に係わる棚の操作方法の改善、出納作業の迅速化等、
作業能率を向上させる移動棚の操作の自動化に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式移動棚は、複数の可動棚を
作業用通路に相当する余裕空間を残して密集して配列
し、物品出納時には、通路スイッチの操作で棚を移動さ
せ、出納作業を行うべき棚相互間に作業用通路を形成す
る。また、コンピュータでロケーション管理を行うよう
な移動棚装置では自動的に通路選択がなされ、作業用通
路が形成されるようになっている。而して、形成された
通路は、出納作業中の作業者の安全を確保するために、
該通路が閉じないように自動的に通路ロックがかけら
れ、該通路のロックを解除しないと、棚が移動しないよ
うに構成されている。そして、出納作業の終了時には、
該通路のロックを解除するために、通路スイッチ等でリ
セット操作を行い、通路ロックを解除して、次の通路形
成操作を行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たような電動式移動棚にあっては、出納作業を行うたび
ごとに、出納作業者がいちいちリセット操作を行わなけ
ればならないという煩わしさがあり、また取り出し物品
を両手に抱え持つような作業状態のときは、リセット操
作が即座に行えないため、取り出し物品を一旦仮置きし
てからリセット操作を行ったり、リセット操作を行わな
いまま長時間放置されたりして、出納作業の遅滞をまね
くという課題があった。
【0004】更に、出納作業終了後のリセット操作の忘
れなどによって、通路形成時に点灯する通路照明灯が点
けたままとなり、無駄な電力を消費したり、次の操作が
速やかに行えないという課題があった。また更に、コン
ピュータと連動して通路を自動開閉する移動棚装置で
は、リセット操作に連動して、順番に通路選択が自動的
になされ、通路が開くように構成されているので、リセ
ット操作を怠ったり、忘れたりすると、次の取り出し指
示がなされないまま、待機状態となり、出納作業が進行
しないという課題があった。
【0005】また、棚配置上の問題として、広いスペー
スの中央に棚を配置し、棚の正面と背面のいずれからで
も使用でき、通路の出入り口部に通路進入検知器(光電
センサ等)を有する棚装置では、出納作業における通路
内への進入の外に、開かれている通路が通り抜ける通路
として利用されるため、人が通路内に入ると、通路進入
検知器が作動して通路ロックがかかり、通り抜けるごと
にリセット操作を行わなければならないという課題があ
った。
【0006】本発明は前記従来の各課題を解決すべくな
されたもので、人が通路内に進入したか、あるいは通路
内から退出したかを判別して検出すると共に、進入数と
退出数をカウントし、進入数と退出数が一致したとき、
自動的に通路ロックを解除するようにし、出納作業を行
うごと、あるいは通路内を通過するごとの煩わしいリセ
ット操作をなくしたので、リセット忘れもなく、出納作
業者の操作負担を軽減し、操作性の向上を図り、また出
納作業の迅速化と共に作業能率の向上を図る電動式移動
棚の通路ロック自動解除装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定棚あるい
は側壁で区分される区画内に、夫々に走行用の可逆モー
タを備えた可動棚を作業用通路に相当する余裕空間を残
して複数個配列し、出納作業時には通路選択手段の通路
選択信号により前記可動棚を移動させ、物品を出納すべ
き前記棚間に前記通路を形成すると共に、該通路が閉じ
ないように自動的に通路ロックがなされ、前記出納作業
の終了時には前記通路ロックを解除するようにした電動
式移動棚において、前記各通路ごとに設けられ、前記各
通路の出入口部に、出納作業者が該通路内に進入した
か、あるいは該通路内から退出したかを検出するため
の、適当な間隔を有して平行、且つほぼ水平に並ぶ複数
の光電センサを備えた進入・退出検出手段と、該進入・
退出の検出数をカウントするカウント記憶手段と、該進
入・退出のカウント数が一致したときリセット信号を発
するリセット信号出力手段とを有し、前記出納作業をす
べく前記通路が形成され、前記出納作業者が該通路内に
進入し、後に、該通路内より退出したとき、前記通路ロ
ックを前記リセット信号で自動的に解除するように構成
するという手段を採用することにより、上記課題を解決
した。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の通路ロック自動
解除装置を備えた電動式移動棚の正面図であり、床上に
敷設されたレールRの両端位置に固定棚A・Eが配置さ
れると共に、該固定棚A・E間において、可動棚B・C
・Dが前記レールR上を走行車輪Wを介して左右方向に
移動可能に配置されている。
【0009】前記固定棚A・E並びに可動棚B・C・D
のうち、固定棚A・Eは必要により配置するが、壁面で
あってもよい。本発明の実施の形態においては説明の都
合上固定棚A・Eとして説明する。
【0010】前記各棚A・B・C・D・E間には、それ
ぞれ相隣る棚間に通路1・2・3・4が形成でき、図1
では前記可動棚B・Cをそれぞれ左側に移動させて密集
すると共に、前記可動棚Dを右側に移動させて、通路3
部分を最大限に広く開けて出納作業用通路とし、出納作
業が円滑に行われるようにしている。
【0011】前記各可動棚B・C・Dの下部には、それ
ぞれ自走用の可逆モータM1・M2・M3が取付けられ
ていて、それぞれ各可動棚B・C・Dの底部に軸装され
た駆動走行車輪Wを回転させてレールR上を走行する。
【0012】前記各可動棚B・C・Dの正面側には、所
望の棚間に作業通路を形成するための通路スイッチ(通
路選択手段)S1・S2・S2′・S3・S3′・S
4、並びに各可動棚B・C・Dの移動を制御する移動棚
制御装置CU1・CU2・CU3がそれぞれ設置される
と共に、前記各可動棚B・C・Dの収納面側下部には、
隣接する棚との離接を検知する離接検知スイッチLS1
・LS2・LS3・LS4がそれぞれ取付けられてい
る。
【0013】前記通路スイッチS1・S2・S2′・S
3・S3′・S4は、各棚間の通路を選択するスイッチ
であり、そのうちS1とS2は可動棚Bの正面において
両端にそれぞれ取付けられており、S1は固定棚Aと可
動棚B間の通路1を、S2は前記可動棚B・C間の通路
2をそれぞれ選択するスイッチであり、またS2′とS
3は可動棚Cの正面において両端にそれぞれ取付けられ
ており、S2′は可動棚B・C間の通路2を、S3は前
記可動棚C・D間の通路3をそれぞれ選択するスイッチ
である。
【0014】更に、S3′とS4は可動棚Dの正面にお
いて両端にそれぞれ取付けられており、S3′は可動棚
C・D間の通路3を、S4は可動棚Dと固定棚E間の通
路4をそれぞれ選択するスイッチである。
【0015】前記離接検知スイッチLS1・LS2・L
S3・LS4は、互いに相隣れる棚が離れている状態
か、接している状態かを検知する検知スイッチであり、
そのうちLS1とLS2は可動棚Bの両側面下部にそれ
ぞれ取付けられており、一方側の離接検知スイッチLS
1は固定棚Aと可動棚Bの離接を検知する検知スイッ
チ、他方側の離接検知スイッチLS2は可動棚B・Cの
離接を検知する検知スイッチである。
【0016】また、離接検知スイッチLS3は可動棚C
の他方側側面下部に取付けられており、可動棚C・Dの
離接を検知する検知スイッチである。同様に、離接検知
スイッチLS4は可動棚Dの他方側側面下部に取付けら
れて、可動棚Dと固定棚Eの離接を検知する。
【0017】前記各可動棚B・C・Dの天板の上方に
は、それぞれ各通路1〜4を照らす通路照明灯FL1・
FL2・FL3・FL4が設けられている。前記通路照
明灯FL1・FL2は可動棚Bの天板の上方左・右側面
に設けられていて、通路スイッチS1の選択により通路
1が形成されると通路照明灯FL1が点灯して通路1を
照らし、また通路スイッチS2の選択により通路2が形
成されると、通路照明灯FL2が点灯して通路2を照ら
す。
【0018】また、前記通路照明灯FL3・FL4は夫
々前記可動棚C・Dの天板の上方右側面に設けられてい
て、通路スイッチS3の選択により通路3が形成される
と通路照明灯FL3が点灯して通路3を照らし、また通
路スイッチS4の選択により通路4が形成されると、通
路照明灯FL4が点灯して通路4を照らす。
【0019】図1に示す各通路1〜4の出入口部には光
電センサRA1・LA1、RB1・LB1〜RA4・L
A4、RB4・LB4が各通路を挟む両側の棚に設けら
れている。前記光電センサRA1・LA1、RB1・L
B1〜RA4・LA4、RB4・LB4を図6に示す要
部の斜視図で説明すると、図1において、光電センサの
符号の末尾に付した数字は対応する各通路の符号1〜4
を付けたもので図6においては省略するが、各通路の光
電センサも同様な構成になっており、出納作業者が通路
内に進入したか、あるいは通路内から退出したかを、光
信号BA・BBの遮光あるいは入光の順序によって検出
するための進入・退出検出手段を成す複数(図6では2
個)の光電センサRA・LA、RB・LBが通路出入口
部の端縁(側板等)に適当な間隔を有して、平行、且つ
ほぼ水平に並び、人身の上半身部分で一つの物体として
検知できる高さ位置に設けられている。
【0020】また、前記本発明で採用される光電センサ
RA・LA、RB・LBは、各通路を挟んで一方向側に
投・受光器RA、RB、他方向側の対面する位置に反射
板LA、LBを設け、投・受光器と反射板間の光信号B
A、BBの遮光あるいは入光の順序によって進入・退出
を検出する方式でもよく、また一方向側に受光器RA、
RB、他方向側に投光器LA、LBを設け、受光器と投
光器間の光信号BA、BBの遮光あるいは入光の順序に
よって進入・退出を検出する方式でもよい。なお、後者
の方式における符号は、前者の方式における図中のR
A、RBを受光器、LA、LBを投光器とそれぞれ読み
換えるものとする。
【0021】図2は、本発明の通路ロック自動解除装置
を備えた電動式移動棚において、出納作業者が正面側か
ら通路内に出入りする棚の構成を示す平面図である。背
面側は壁等で通路口が塞がれているものが多く、出納作
業者は正面側から出入を行う。各棚A〜Eの各通路1〜
4の出入口部に面する端縁に、出納作業者が前記通路1
〜4内に進入したか、あるいは該通路1〜4内から退出
したかを検出するための進入・退出検出手段を成す複数
の光電センサRA1・LA1、RB1・LB1〜RA4
・LA4、RB4・LB4が適当な間隔を有して、平行
に設けられている。
【0022】図2により、前記光電センサを説明する
と、可動棚Bの通路1側の出入口部に適当な間隔を有し
て外側に投・受光器あるいは受光器RA1が、内側に投
・受光器あるいは受光器RB1が取付けられ、また固定
棚Aの通路1側の出入口部に前記RA1、RB1に対面
して反射板あるいは投光器LA1、LB1が設けられて
いる。また、可動棚Bの通路2側の出入口部にも前記と
同様に適当な間隔を有して外側に投・受光器あるいは受
光器RA2が、内側に投・受光器あるいは受光器RB2
が取付けられ、また可動棚Cの通路2側の出入口部に前
記RA2、RB2に対面して、反射板あるいは投光器L
A2、LB2が設けられている。
【0023】更に、前記可動棚Cの通路3側の出入口部
にも、適当な間隔を有して外側に投・受光器あるいは受
光器RA3が、内側に投・受光器あるいは受光器RB3
が取付けられ、また可動棚Dの通路3側の出入口部に前
記RA3、RB3に対面して、反射板あるいは投光器L
A3、LB3が設けられている。なお、通路3は開かれ
た状態にあり、光電センサRA3・LA3、RB3・L
B3間のそれぞれは光信号BA3、BB3が入光状態に
あり、該光信号BA3、BB3を外側から順番に遮光あ
るいは入光すると進入INを検出し、また内側から順番
に遮光あるいは入光すると退出OUTを検出するように
構成されている。
【0024】また更に、前記可動棚Dの通路4側の出入
口部に適当な間隔を有して外側に投・受光器あるいは受
光器RA4が、内側に投・受光器あるいは受光器RB4
が取付けられ、また固定棚Eの通路4側の出入口部に前
記RA4、RB4に対面して、反射板あるいは投光器L
A4、LB4が設けられている。
【0025】図5は、本発明の通路ロック自動解除装置
を備えた電動式移動棚における移動棚制御装置のブロッ
ク図である。可動棚Bの制御装置CU1は、通路スイッ
チS1、S2の通路選択信号で通路1、2を選択形成す
る機能を備え、離接検知スイッチLS1、LS2の検出
信号で可逆モータM1の作動制御を行い、可動棚Bを走
行させると共に、形成する通路1、2に面する通路照明
灯FL1、FL2を点灯する機能を備え、更に外側光電
センサRA1・LA1、内側光電センサRB1・LB1
により出納作業者の通路1への進入・退出を検出したと
き、該進入・退出の検出数をカウントすると共に、該進
入・退出のカウント数が一致したとき、リセット信号を
発して通路ロックを解除する機能を備える一方、外側光
電センサRA2・LA2、内側光電センサRB2・LB
2により出納作業者の通路2への進入・退出を検出した
とき、該進入・退出の検出数をカウントすると共に、該
進入・退出のカウント数が一致したとき、リセット信号
を発して通路ロックを解除する機能を備えている。
【0026】また、可動棚Cの制御装置CU2は、通路
スイッチS2′、S3の通路選択信号で、通路2、3を
選択形成する機能を備え、離接検知スイッチLS3の検
出信号で可逆モータM2の作動制御を行い、可動棚Cを
走行させると共に、形成する通路3に面する通路照明灯
FL3を点灯する機能を備え、更に外側光電センサRA
3・LA3、内側光電センサRB3・LB3により出納
作業者の通路3への進入・退出を検出したとき、該進入
・退出の検出数をカウントすると共に、該進入・退出の
カウント数が一致したとき、リセット信号を発して通路
ロックを解除する機能を備えている。
【0027】更に、可動棚Dの制御装置CU3は、通路
スイッチS3′、S4の通路選択信号で、通路3、4を
選択形成する機能を備え、離接検知スイッチLS4の検
出信号で可逆モータM3の作動制御を行い、可動棚Dを
走行させると共に、形成する通路4に面する通路照明灯
FL4を点灯する機能を備え、更に外側光電センサRA
4・LA4、内側光電センサRB4・LB4により出納
作業者の通路4への進入・退出を検出したとき、該進入
・退出の検出数をカウントすると共に、該進入・退出の
カウント数が一致したとき、リセット信号を発して通路
ロックを解除する機能を備えている。
【0028】図7は、図2に示す正面側から出納作業者
が通路内に出入りする進入・退出検出手段の検出信号を
示す図である。図2による光電センサRA1・LA1、
RB1・LB1〜RA4・LA4、RB4・LB4は、
投・受光器と反射板あるいは受光器と投光器で構成され
るものであるが、光信号の遮光・入光で出力機能を有す
るのは投・受光器あるいは受光器RA1〜RA4、RB
1〜RB4であり、図7ではこれらを光電センサRA、
RBの符号を用いて説明する。進入・退出検出信号は外
側、内側の2つの光電センサRA、RBの動作・復帰の
出力信号の組合せにより、図示されているそれぞれのエ
リア内のいずれの動作・復帰点で検出してもよい。
【0029】図4は、本発明の通路ロック自動解除装置
を備えた電動式移動棚において、出納作業者が正面、背
面のいずれの側からも通路内に出入りする棚の構成を示
す平面図である。正面側の光電センサは、図2で示す正
面側から通路内に出入りするタイプの各棚A〜Eの各通
路1〜4の出入口部に設けられた進入・退出検出手段を
成す光電センサと同一のものである。そして、前記各棚
A〜Eの背面側の各通路1〜4の出入口部に面する端縁
にも、出納作業者が前記通路1〜4内に進入したか、あ
るいは該通路1〜4から退出したかを検出するための複
数の光電センサRC1・LC1、RD1・LD1〜RC
4・LC4、RD4・LD4が適当な間隔を有して平行
に設けられている。
【0030】すなわち、各棚A〜Eの各通路1〜4の背
面側出入口部に適当な間隔を有して、前記正面側の外側
光電センサRA1・LA1〜RA4・LA4と対応する
位置に外側光電センサRD1・LD1〜RD4・LD4
が取付けられ、また前記正面側の内側光電センサRB1
・LB1〜RB4・LB4と対応する位置に内側光電セ
ンサRC1・LC1〜RC4・LC4が取付けられてい
る。そして、開かれている通路3において、光電センサ
RD3・LD3、RC3・LC3間のそれぞれは光信号
BD3、BC3が入光状態にあり、該光信号BD3、B
C3を外側から順番に遮光あるいは入光すると進入IN
を検出し、また内側から順番に遮光あるいは入光すると
退出OUTを検出するように構成されている。
【0031】図8は、図4に示す背面側から出納作業者
が通路内に出入りする進入・退出検出手段の検出信号を
示す図であり、図7の光電センサの説明と同様に、背面
側の光電センサを図8では光電センサRD、RCの符号
を用いて説明する。進入・退出検出信号は外側、内側の
2つの光電センサRD、RCの動作・復帰の出力信号の
組合せにより、図示されているそれぞれのエリア内のい
ずれの動作・復帰点で検出してもよい。
【0032】図9は、本発明の通路ロック自動解除装置
を備えた電動式移動棚において、進入・退出検出手段
と、進入・退出の検出数をカウントするカウント記憶手
段と、進入数と退出数が一致したとき、リセット信号を
発するリセット信号出力手段とを有する通路ロック自動
解除装置の制御部を示すブロック図であり、通路内に出
納作業者が進入または該通路内より退出すると、光信号
BA、BBまたはBD、BCの遮光あるいは入光の順序
によって光電センサRA、RBまたはRD、RCが動作
あるいは復帰し、進入か退出かを判別して検出する。そ
して、進入を検出したとき、移動棚制御回路に通路選択
信号を入力して通路形成を行うと共に、進入であればカ
ウント記憶手段でカウントアップ、退出であればカウン
トダウンさせて記憶させ、カウントアップの数とカウン
トダウンの数が一致したとき、リセット信号出力手段か
らリセット信号が出力されて、前記制御回路にリセット
信号が入力され、今まで通路が閉じないようにインター
ロックされていた通路のロックが解除され、次の所望の
通路を形成する通路スイッチを押すことにより、通路選
択信号が制御回路に入力され、前記可動棚が移動し、所
望通路を形成することができる。なお、光電センサR
D、RC部は点線で表記しているが、図4に示す棚配置
の場合のみ装置するものである。またカウント記憶手段
は、進入・退出のカウント数をそれぞれカウントアップ
し、進入・退出数が一致したとき、リセット信号を発す
るようにコンピュータ制御を行ってもよい。また更に、
通路選択手段である通路スイッチS1〜S4、S2′〜
S3′は通路を選択する機能および通路ロックを解除す
る機能を併せ持っている。
【0033】次に、フローチャートについて説明する
が、以下に示すフローチャートでは光電センサの符号
を、光電センサの動作・復帰によって出力機能がある投
・受光器あるいは受光器の符号RA1〜RA4、RB1
〜RB4、RC1〜RC4、RD1〜RD4を用いて説
明する。先ず、図10、図11のフローチャートによ
り、図1、図2の状態から通路2を開き、図3の状態に
して出納作業を行う場合の動作について説明する。電源
を投入し、図3に示す所望の通路を形成すべく、通路ス
イッチS2を押して、通路選択手段による通路選択操作
をすると(ステップ11)、通路照明灯FL2が点灯し
(ステップ12)、モータM2が右回転して棚Cが右走
行を開始し(ステップ13)、離接検知スイッチLS3
が可動棚Dに当接してOFFとなると(ステップ1
4)、モータM2が停止して可動棚Cが停止し(ステッ
プ15)、通路2が形成されると共に、可動棚BとCに
インターロックをかけて、前記通路2をロックする(ス
テップ16)。前記形成された通路2に1人の作業者が
進入すると(ステップ17)、光信号BA2→BB2の
順序で遮光・入光することにより(ステップ18)、光
電センサもRA2→RB2の順序で動作・復帰して(ス
テップ19)、作業者の通路2への進入を検出し、カウ
ント記憶手段のカウントアップにより進入数1を記憶す
る(ステップ20)。
【0034】そして、前記通路2にもう1人の作業者が
進入すると(ステップ21)、光信号BA2→BB2の
順序で遮光・入光することにより(ステップ22)、光
電センサもRA2→RB2の順序で動作・復帰して(ス
テップ23)、2人目の作業者の通路2への進入を検出
し、カウント記憶手段のカウントアップにより進入数2
を記憶させ(ステップ24)、通路2内に進入した2人
の作業者は該通路2内において出納作業を行う(ステッ
プ25)。
【0035】そして、前記通路2内における出納作業が
終了して(ステップ26)、該通路2から1人の作業者
が退出すると(ステップ27)、光信号BB2→BA2
の順序で遮光・入光することにより(ステップ28)、
光電センサもRB2→RA2の順序で動作・復帰して
(ステップ29)、作業者の通路2外への退出を検出
し、カウント記憶手段のカウントダウンにより進入残1
を記憶する(ステップ30)。
【0036】次に、前記通路2内に残っていたもう1人
の作業者が退出すると(ステップ31)、光信号BB2
→BA2の順序で遮光・入光することにより(ステップ
32)、光電センサもRB2→RA2の順序で動作・復
帰して(ステップ33)、2人目の作業者の通路2外へ
の退出を検出し、カウント記憶手段のカウントダウンに
より進入残0を記憶させ(ステップ34)、進入残0と
なることによりリセット信号が出力されて(ステップ3
5)、棚BとCのインターロックを解除して、通路2の
ロックを解除すると(ステップ36)、今迄点灯してい
た通路照明灯FL2が消灯して(ステップ37)、一連
の動作が完了し、次の通路選択操作が可能となる。
【0037】図12のフローチャートにより、開かれて
いる通路3(図1、図2の状態)で出納作業を行う場合
の動作について説明する。開かれている通路3内に一人
の作業者が進入すると(ステップ41)、光信号BA3
→BB3の順序で遮光・入光することにより(ステップ
42)、光電センサもRA3→RB3の順序で動作・復
帰して(ステップ43)、カウント記憶手段のカウント
アップにより進入数1を記憶する(ステップ44)と共
に、通路3を選択して(ステップ45)、通路照明灯F
L3が点灯し(ステップ46)、棚CとDにインターロ
ックをかけて通路3がロックされ(ステップ47)、該
形成された通路3内において出納作業が可能となる(ス
テップ48)。
【0038】そして、出納作業終了後、通路3から1人
の作業者が退出すると(ステップ49)、光信号BB3
→BA3の順序で遮光・入光することにより(ステップ
50)、光電センサもRB3→RA3の順序で動作・復
帰して(ステップ51)、カウント記憶手段のカウント
ダウンにより進入残0を記憶させ(ステップ52)、進
入残0となることによりリセット信号を出力して(ステ
ップ53)、棚CとDのインターロックを解除して、通
路3のロックを解除すると(ステップ54)、今迄点灯
していた通路照明灯FL3が消灯して(ステップ5
5)、一連の動作が完了し、次の通路選択操作が可能と
なる。
【0039】図13のフローチャートにより、開かれて
いる通路3に背面側から人が入り、正面側に通過して出
る場合(図4の状態)の動作について説明する。開かれ
ている通路3内に一人の通過する人が背面側より進入す
ると(ステップ61)、光信号BD3→BC3の順序で
遮光・入光することにより(ステップ62)、光電セン
サもRD3→RC3の順序で動作・復帰して(ステップ
63)、カウント記憶手段のカウントアップにより進入
数1を記憶する(ステップ64)と共に、通路3が選択
されて(ステップ65)、通路照明灯FL3が点灯し
(ステップ66)、棚CとDにインターロックをかけて
通路3をロックする(ステップ67)。
【0040】そして、通路3から1人の通過する人が正
面側から退出すると(ステップ68)、光信号BB3→
BA3の順序で遮光・入光することにより(ステップ6
9)、光電センサもRB3→RA3の順序で動作・復帰
して(ステップ70)、カウント記憶手段のカウントダ
ウンにより進入残0を記憶させ(ステップ71)、進入
残0となることによりリセット信号を出力して(ステッ
プ72)、棚CとDのインターロックを解除して、通路
3のロックを解除すると(ステップ73)、今迄点灯し
ていた通路照明灯FL3が消灯して(ステップ74)、
一連の動作が完了し、次の通路選択操作が可能となる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のように、各通路の出入口
部で人が通路内に進入したか、あるいは退出したかを、
適当な間隔を有して平行、且つほぼ水平に並ぶ複数の光
電センサにより光信号の遮光あるいは入光の順序によっ
て検出するので正確に検出ができ、そして前記検出され
た進入数と退出数が一致したとき、リセット信号を発し
て自動的に通路ロックを解除するようにし、出納作業を
行うごと、あるいは通路内を通過するごとにリセット操
作をする必要もなく、出納作業者の操作負担を軽減し、
併せてリセット忘れの防止、出納作業の迅速化と、作業
能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明通路ロック自動解除装置を備えた電動式
移動棚の正面図である。
【図2】同電動式移動棚における出納作業者が正面側か
ら通路内に出入りする棚の構成を示す平面図である。
【図3】同電動式移動棚における通路の形成を示す平面
図である。
【図4】同電動式移動棚における出納作業者が正面、背
面のいずれの側からも通路内に出入りする棚の構成を示
す平面図である。
【図5】同電動式移動棚における移動棚制御装置のブロ
ック図である。
【図6】同電動式移動棚における要部の斜視図である。
【図7】同電動式移動棚における正面側の進入・退出検
出手段の検出信号を示す図である。
【図8】同電動式移動棚における背面側の進入・退出検
出手段の検出信号を示す図である。
【図9】同電動式移動棚において、進入・退出検出手段
と、進入・退出の検出数をカウントするカウント記憶手
段と、進入数と退出数が一致したとき、リセット信号を
発するリセット信号出力手段とを有する通路ロック自動
解除装置の制御部を示すブロック図である。
【図10】同電動式移動棚において、通路を形成し、出
納作業を行った後、通路ロック自動解除装置が作動し
て、通路ロックが解除される動作を説明するフローチャ
ートである。
【図11】同図10のフローチャートの続きである。
【図12】同電動式移動棚において、開かれている通路
で出納作業を行った後、通路ロック自動解除装置が作動
して、通路ロックが解除される動作を説明するフローチ
ャートである。
【図13】同電動式移動棚において、開かれている通路
内を人が通過した後、通路ロック自動解除装置が作動し
て、通路ロックが解除される動作を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
A・E 固定棚、 B〜D 可動棚、 R レール、
1〜4 各棚間に形成される通路、 FL1〜FL4
通路照明灯、 CU1〜CU3 移動棚制御装置、 S
1〜S4・S2′〜S3′ 通路スイッチ(通路選択手
段)、 M1〜M3 可逆モータ、 LS1〜LS4
離接検知スイッチ、 RA1・LA1〜RA4・LA4
光電センサ(正面外側)、 RB1・LB1〜RB4
・LB4光電センサ(正面内側)、 RC1・LC1〜
RC4・LC4 光電センサ(背面内側)、 RD1・
LD1〜RD4・LD4 光電センサ(背面外側)、R
A、RB、RC、RD 光電センサ(該当通路番号を省
略)、 IN 進入方向、 OUT 退出方向、 BA
2、BB2、BA3、BB3、BC3、BD3光信号、
BA、BB 光信号(該当通路番号を省略)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
発明の属する技術分野】本発明は、複数の可動棚を作
業用通路に相当する余裕空間を残して密集した状態に配
列し、物品出納時には棚を移動させて作業用通路を形成
するようにした移動棚で、特に、図書、文書、小型物
品、カルテファイル等を収納し、出納作業者による人力
で収納、取り出し作業を行う電動式移動棚において、出
納作業に係わる棚の操作方法の改善、出納作業の迅速化
等、作業能率を向上させる移動棚の操作の自動化に関す
るものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定棚あるいは側壁で区分される区画内
    に、夫々に走行用の可逆モータを備えた可動棚を作業用
    通路に相当する余裕空間を残して複数個配列し、出納作
    業時には通路選択手段の通路選択信号により前記可動棚
    を移動させ、物品を出納すべき前記棚間に前記通路を形
    成すると共に、該通路が閉じないように自動的に通路ロ
    ックがなされ、前記出納作業の終了時には前記通路ロッ
    クを解除するようにした電動式移動棚において、 前記各通路ごとに設けられ、前記各通路の出入口部に、
    出納作業者が該通路内に進入したか、あるいは該通路内
    から退出したかを検出するための適当な間隔を有して平
    行、且つほぼ水平に並ぶ複数の光電センサを備えた進入
    ・退出検出手段と、該進入・退出の検出数をカウントす
    るカウント記憶手段と、該進入・退出のカウント数が一
    致したときリセット信号を発するリセット信号出力手段
    とを有し、 前記出納作業をすべく前記通路が形成され、前記出納作
    業者が該通路内に進入し、後に、該通路内より退出した
    とき、前記通路ロックを前記リセット信号で自動的に解
    除するように構成したことを特徴とする電動式移動棚の
    通路ロック自動解除装置。
  2. 【請求項2】開かれている通路内に前記出納作業者が進
    入したとき、前記進入・退出検出手段の進入検出信号
    で、該通路を通路選択するように構成した請求項1記載
    の電動式移動棚の通路ロック自動解除装置。
  3. 【請求項3】光電センサが、投・受光器と反射板とより
    成り、投・受光器と反射板間の光信号の遮光あるいは入
    光によって、進入・退出を検出するように構成された請
    求項1記載の電動式移動棚の通路ロック自動解除装置。
  4. 【請求項4】光電センサが、受光器と投光器とより成
    り、受光器と投光器間の光信号の遮光あるいは入光によ
    って、進入・退出を検出するように構成された請求項1
    記載の電動式移動棚の通路ロック自動解除装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010241582A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Daifuku Co Ltd 移動棚設備
JP2013220896A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Kongo Co Ltd 移動棚装置

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JP2010241582A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Daifuku Co Ltd 移動棚設備
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