JP2022122059A - 入出庫管理システム及び車両計数システム - Google Patents
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Abstract
【課題】駐輪場への車両の入出庫を簡単な仕組みで精度よく管理できるシステムを提供する。【解決手段】駐輪場の出入口を通る通路100の路面には、ループコイル式の金属センサ5が設置されている。駐輪場への入庫側から出庫側に並べて複数のビームセンサ61-64が設置されている。ビームセンサ61-64は、金属センサ5の検知範囲内を通って通路100を横断するようにビーム61a-64aを出力する。PLC4は、金属センサ5から検知信号が入力され、次に、入庫側のビームセンサ61から順に複数のビームセンサ61-64から検知信号が入力された場合、駐輪場への自転車101の入庫があったと判定する。一方、金属センサ5から検知信号が入力され、次に、出庫側のビームセンサ64から順に複数のビームセンサ61-64から検知信号が入力された場合、駐輪場からの自転車102の出庫があったと判定する。【選択図】図1
Description
本発明は、駐輪場への車両の入出庫を管理する入出庫管理システム、及び通路を往来する車両の台数を計数する車両計数システムに関する。
特許文献1には、ループセンサ(ループコイル式の金属センサ)を用いて車両の接近を検出し、駐車場のゲートの開閉を制御する駐車場のゲート制御装置に関する技術が開示されている。詳しくは、この従来技術では、車両の進行方向においてループセンサの手前に光センサが設けられている。ループセンサから光センサまでの距離は、車両が進行方向の前方に移動した場合、光センサがONした後、ループセンサがON状態になる距離に設定されている。車両が進行方向の前方にさらに移動すると、光センサがOFFになってから、ループセンサもOFF状態になる。つまり、この従来技術では、ループセンサのON/OFFと光センサのON/OFFとの順序によって車両の移動方向が検出され、その検出結果に基づいてゲートの制御が行われる。
上記従来技術では、ループセンサと光センサとによって車両の前進方向だけでなく、後退方向への移動も検出することができる。しかし、従来技術で想定されている後退方向への移動とは、例えば、精算を完了した車両がゲートまで進行した後、忘れものに気づき後退したようなケースである。つまり、上記従来技術は、車両の移動方向が基本的には一方向である通路での車両の移動方向の判定に用いられる技術であって、車両が往来するような通路への適用は想定されていない。
駐輪場を例にとると、駐輪場には、入口の通路と出口の通路とが別々に設けられているものと、入口の通路と出口の通路とが分けられておらず共通の通路が使用されるものとがある。上記従来技術は前者の駐輪場には好適であるが、後者の駐輪場には不適である。後者の駐輪場では出入口を通る通路を車両(二輪車)が往来するが、車両が往来する通路での車両の移動方向の判定に上記従来技術を適用した場合、後述するような誤判定が起きる虞がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、駐輪場への車両の入出庫を簡単な仕組みで精度よく管理できる入出庫管理システムを提供することを第1の目的とする。また、通路を往来する車両の台数を簡単な仕組みで精度よく計数できる車両計数システムを提供することを第2の目的とする。
本発明に係る入出庫管理システムは、駐輪場への車両の入出庫を管理するシステムである。入出庫管理システムは、駐輪場の出入口を通る通路の路面に通路の幅方向に設置されたループコイル式の金属センサを備える。金属センサは、平坦なゴム製のマットの中にループコイルを埋め込んで構成されてもよい。また、入出庫管理システムは、駐輪場への入庫側から出庫側に並べて設置された複数のビームセンサを備える。複数のビームセンサは、金属センサの検知範囲内を通って通路を横断するようにビームを出力する。
入出庫管理システムは、金属センサと複数のビームセンサとに接続された処理装置を備える。金属センサから検知信号が入力され、そして、入庫側のビームセンサから順に複数のビームセンサから検知信号が入力された場合、処理装置は、駐輪場への車両の入庫があったと判定する。金属センサから検知信号が入力され、そして、出庫側のビームセンサから順に複数のビームセンサから検知信号が入力された場合、処理装置は、駐輪場からの車両の出庫があったと判定する。
入出庫管理システムは、駐輪場内の車両の駐輪台数を記憶した記憶装置をさらに備えてもよい。その場合、処理装置は、駐輪場への車両の入庫のたびに駐輪台数を1台加算し、駐輪場からの車両の出庫のたびに駐輪台数を1台減算する。
処理装置は、金属センサの信号の変化量に基づき検知物体が二輪車かどうか判定し、二輪車以外の検知物体は入庫及び出庫の判定対象から除外するようにしてもよい。さらに、処理装置は、金属センサの信号の変化量に基づき二輪車が自転車かオートバイか判定し、自転車とオートバイとで別々に入庫及び出庫を判定するようにしてもよい。
本発明に係る車両計数システムは、通路を往来する車両の台数を計数するシステムである。車両計数システムは、通路の路面に通路の幅方向に設置されたループコイル式の金属センサを備える。また、車両計数システムは、駐輪場への第1方向から第2方向に並べて設置された複数のビームセンサを備える。複数のビームセンサは、金属センサの検知範囲内を通って通路を横断するようにビームを出力する。
車両計数システムは、金属センサと複数のビームセンサとに接続された処理装置を備える。さらに、車両計数システムは、第1方向への車両の通過台数である第1方向台数と、第2方向への車両の通過台数である第2方向台数とを記憶した記憶装置を備える。金属センサから検知信号が入力され、そして、第1方向のビームセンサから順に複数のビームセンサから検知信号が入力された場合、処理装置は、記憶装置に記憶された第2方向台数を1台加算する。金属センサから検知信号が入力され、そして、第2方向のビームセンサから順に複数のビームセンサから検知信号が入力された場合、処理装置は、記憶装置に記憶された第1方向台数を1台加算する。
処理装置は、金属センサの信号の変化量に基づき車両の種類を判定し、車両の種類ごとに第1方向台数及び第2方向台数を計数するようにしてもよい。
また、車両計数システムは、電源としてのバッテリをさらに備えてもよい。この場合、金属センサは、平坦なゴム製のマットの中にループコイルを埋め込んで構成され、複数のビームセンサは、処理装置とともに制御盤に搭載されてもよい。そして、金属センサと制御盤とは、バッテリとともに持ち運び可能とされてもよい。
本発明に係る入出庫管理システムによれば、駐輪場の入口と出口とで通路が共用されている場合であっても、ループコイル式の金属センサと複数のビームセンサとによって、駐輪場へ入庫する車両と駐輪場から出庫する車両とを精度よく判別することができる。また、本発明に係る車両計数システムによれば、車両が双方向に往来する通路において、第1方向に向かう車両の台数と第2方向に向かう車両の台数とを区別して精度よく計数することができる。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。
本発明の実施形態の入出庫管理システム2の構成は、図1、図2、及び図3に模式的に示される。図1は入出庫管理システム2の模式的な斜視図、図2は入出庫管理システム2の模式的な平面図、そして、図3は入出庫管理システム2の模式的な側面図である。入出庫管理システム2は、駐輪場の出入口につながる通路100に設けられている。通路100は、駐輪場の入口と出口とで共用されている。通路100には、駐輪場に入庫しようとする自転車101と、駐輪場から出庫しようとする自転車102とが余裕をもってすれ違うことができる程度の幅(例えば1.5mほど)が確保されている。
入出庫管理システム2は、通路100の側方に自転車の往来の邪魔にならないように設置された制御盤3を備える。制御盤3の中にはPLC(Programmable Logic Controller)4が搭載されている。PLC4の機能の詳細は後述する。
入出庫管理システム2は、平坦なマット状の金属センサ5を備える。金属センサ5は、ループコイル式の金属センサであって、ゴム製のマットの中にループコイル50を埋め込んで構成される。金属センサ5は、制御盤3から通路100の幅方向に向けて路面に敷設されている。入出庫管理システム2の使用の際には、多くの自転車が金属センサ5の上を通過することになるが、ループコイル50はゴム製のマットの中に埋め込まれているので、使用によるループコイル50の損傷は抑えられる。なお、路面に余計な凸部ができないように、金属センサ5を路面下に埋め込んでもよい。
金属センサ5は制御盤3内のPLC4に接続されている。路面に敷設された金属センサ5の上を自転車101,102のような金属物体が通過した場合、ループコイル50のインダクタンスが変化することで、金属物体の通過が検知される。図2及び図3には、金属センサ5の検知範囲5aが示されている。検知範囲5aはループコイル50のループよりも外に拡がり、且つ、高さ方向に拡がっている。
入出庫管理システム2は、4つのビームセンサ61,62,63,64を備える。ビームセンサ61,62,63,64は、駐輪場への入庫側から出庫側に並べて配置され、平均的な自転車の車軸の位置付近の高さで制御盤3に取り付けられている。以下、各ビームセンサ61,62,63,64を区別する場合、入庫側から出庫側へ順に第1ビームセンサ61、第2ビームセンサ62、第3ビームセンサ63、第4ビームセンサ64と称する。ビームセンサ61,62,63,64は制御盤3内のPLC4に接続されている。
ビームセンサ61,62,63,64は、互いに平行にビーム61a,62a,63a,64aを発射する。また、ビームセンサ61,62,63,64は、発射されたビーム61a,62a,63a,64aが金属センサ5の検知範囲5a内を通って通路100を横断するように金属センサ5に対する設置位置を調整されている。以下、各ビーム61a,62a,63a,64aを区別する場合、入庫側から出庫側へ順に第1ビーム61a、第2ビーム62a、第3ビーム63a、第4ビーム64aと称する。ビームセンサ61,62,63,64は、具体的には、レーザビームを発射するレーザセンサでもよいし、可視光線や赤外線を発射する光電センサでもよい。また、ビームセンサ61,62,63,64のタイプは、透過型でもよいし反射型でもよい。ただし、外乱への強さや設置の容易性を考慮すると、反射型のレーザセンサが好ましい。各図に描かれている本実施形態のビームセンサ61,62,63,64は、反射型のレーザセンサである。
図4は、制御盤3の内部の構成を示す図であって、制御盤3の内部を背面側から見た図である。制御盤3の内部には、PLC4とともに、ビームセンサ61,62,63,64、金属センサユニット52、電源ユニット31、ブレーカ32、及びタッチパネル34が収納されている。金属センサユニット52は金属センサ5の本体であって、ループコイル50が接続されている。電源ユニット31は、外部電源から供給される電力から一定電圧(例えば24V)の直流電力を得る。外部電源は商用電力系統から供給される交流電源でもよいし、バッテリ等の直流電源でもよい。ブレーカ32は一定値(例えば10A)以上の電流が回路に流れることを防止する。タッチパネル34は、PLC4の設定及び計測データの確認に用いられる。
PLC4は、金属センサ5及びビームセンサ61,62,63,64から得られる信号を処理する処理装置である。PLC4のプロセッサは、PLC4のメモリ(記憶装置)に記憶されたプログラムに従って金属センサ5及びビームセンサ61,62,63,64からの信号を処理し、駐輪場に入庫する自転車の台数と駐輪場から出庫する自転車の台数とを計数する。プロセッサで計算された入庫台数及び出庫台数はメモリに記憶されている。プロセッサは、自転車の入庫があるたびにメモリに記憶された入庫台数を1台カウントアップし、自転車の出庫があるたびにメモリに記憶された出庫台数を1台カウントアップする。或いは、メモリは駐輪場内の駐輪台数を記憶し、プロセッサは、自転車の入庫があるたびに駐輪台数を1台カウントアップし、自転車の出庫があるたびに駐輪台数を1台カウントダウンするのでもよい。
なお、図示は省略するが、制御盤3の上には、自転車の運転者から見やすい位置に表示装置が設けられていてもよい。この場合、PLC4は、駐輪場の最大駐輪台数と現在の駐輪台数とから残りの駐車可能台数を計算し、残りの駐車可能台数を表示装置に表示してもよい。或いは、PLC4は、駐輪場の最大駐輪台数と現在の駐輪台数とを比較し、駐輪場に空きがあるのか或いは満車になっているのかを表示装置に表示してもよい。
次に、入出庫管理システム2による入出庫判定のロジックについて説明する。
入庫判定のロジックは図5に表されている。駐輪場に入庫する自転車101が入出庫管理システム2の前を通ると、まず、自転車101は金属センサ5の検知範囲5aに入る。これにより、金属センサ5はオンになり、金属センサ5の検知信号がPLC4に入力される。
自転車101がさらに前方に進むと、金属センサ5の検知範囲5aに入ったまま、次に、自転車101は第1ビームセンサ61が発射するビーム(第1ビーム61a)を横切る。これにより、第1ビームセンサ61はオンになり、第1ビームセンサ61の検知信号がPLC4に入力される。
自転車101がさらに前方に進むと、金属センサ5の検知範囲5aに入ったまま、次に、自転車101は第2ビームセンサ62が発射するビーム(第2ビーム62a)を横切る。これにより、第2ビームセンサ62はオンになり、第2ビームセンサ62の検知信号がPLC4に入力される。
自転車101がさらに前方に進むと、金属センサ5の検知範囲5aに入ったまま、次に、自転車101は第3ビームセンサ63が発射するビーム(第3ビーム63a)を横切る。これにより、第3ビームセンサ63はオンになり、第3ビームセンサ63の検知信号がPLC4に入力される。
自転車101がさらに前方に進むと、金属センサ5の検知範囲5aに入ったまま、次に、自転車101は第4ビームセンサ64が発射するビーム(第4ビーム64a)を横切る。これにより、第4ビームセンサ64はオンになり、第4ビームセンサ64の検知信号がPLC4に入力される。
つまり、自転車101の入庫時には、自転車101が入出庫管理システム2の前を通ったとき、金属センサ5、第1ビームセンサ61、第2ビームセンサ62、第3ビームセンサ63、第4ビームセンサ64の順でオンになる。PLC4は、金属センサ5、第1ビームセンサ61、第2ビームセンサ62、第3ビームセンサ63、第4ビームセンサ64の順で検知信号が入力された場合、駐輪場への自転車の入庫があったと判定する。この場合、PLC4は、例えば、メモリに記憶されている駐輪台数を1台加算する(図5に示す例では、駐輪台数の表示が26台から27台に増やされている)。
出庫判定のロジックは図6に表されている。駐輪場から出庫する自転車102が入出庫管理システム2の前を通ると、まず、自転車102は金属センサ5の検知範囲5aに入る。これにより、金属センサ5はオンになり、金属センサ5の検知信号がPLC4に入力される。
自転車102がさらに前方に進むと、金属センサ5の検知範囲5aに入ったまま、次に、自転車102は第4ビームセンサ64が発射するビームを横切る。これにより、第4ビームセンサ64はオンになり、第4ビームセンサ64の検知信号がPLC4に入力される。
自転車102がさらに前方に進むと、金属センサ5の検知範囲5aに入ったまま、次に、自転車102は第3ビームセンサ63が発射するビームを横切る。これにより、第3ビームセンサ63はオンになり、第3ビームセンサ63の検知信号がPLC4に入力される。
自転車102がさらに前方に進むと、金属センサ5の検知範囲5aに入ったまま、次に、自転車102は第2ビームセンサ62が発射するビームを横切る。これにより、第2ビームセンサ62はオンになり、第2ビームセンサ62の検知信号がPLC4に入力される。
自転車102がさらに前方に進むと、金属センサ5の検知範囲5aに入ったまま、次に、自転車102は第1ビームセンサ61が発射するビームを横切る。これにより、第1ビームセンサ61はオンになり、第1ビームセンサ61の検知信号がPLC4に入力される。
つまり、自転車102の出庫時には、自転車102が入出庫管理システム2の前を通ったとき、金属センサ5、第4ビームセンサ64、第3ビームセンサ63、第2ビームセンサ62、第1ビームセンサ61の順でオンになる。PLC4は、金属センサ5、第4ビームセンサ64、第3ビームセンサ63、第2ビームセンサ62、第1ビームセンサ61の順で検知信号が入力された場合、駐輪場からの自転車の出庫があったと判定する。この場合、PLC4は、例えば、メモリに記憶されている駐輪台数を1台減算する(図6に示す例では、駐輪台数の表示が25台から24台に減らされている)。
以上の通り、入出庫管理システム2では、最初にオンになるのは必ず金属センサ5であり、次に、自転車の進行方向に応じた順序で4つのビームセンサ61,62,63,64が順にオンになる。このような順序で各センサ5,61,62,63,64がオンになるのは、全てのビームセンサ61,62,63,64の検知範囲(すなわちビーム61a,62a,63a,64a)が金属センサ5の検知範囲5aの中に収まっていることによる。つまり、入出庫管理システム2では、金属センサ5と複数のビームセンサ61,62,63,64との間で役割分担がなされている。金属センサ5の役割は検知対象である自転車を検知することであり、複数のビームセンサ61,62,63,64が自転車の進行方向を判別する役割を担っている。
自転車を検知する役割と進行方向を判別する役割とを2種類のセンサの間で分担したことにより、入出庫管理システム2によれば、従来技術にはない以下のような効果が得られる。
図7において「本発明」と記載されているタイミングチャートは、入出庫管理システム2によるタイミングチャートである。タイミングチャートには、入庫、出庫、入庫、入庫、入庫の順で入出庫があった場合にPLC4に入力される金属センサ5とビームセンサ61,62,63,64の各検知信号が示されている。このタイミングチャートから分かるように、金属センサ5の検知信号の中に各ビームセンサ61,62,63,64の検知信号が収まっているので、センサ間の検知信号の対応付けが誤ることはない。つまり、入出庫管理システム2によれば、入庫と出庫とを明確に区別して判定することができる。
一方、図8において「従来技術」と記載されているタイミングチャートは、前述の特開平11-259797号公報に記載の従来技術を入出庫判定に適用した場合に得られるタイミングチャートである。タイミングチャートには、入庫、出庫、入庫、入庫、入庫の順で入出庫があった場合に金属センサとビームセンサから得られる検知信号が示されている。従来技術では、ビームセンサ、金属センサの順で検知信号が入力された場合、入庫があったと判定され、金属センサ、ビームセンサの順で検知信号が入力された場合、出庫があったと判定される。
しかし、従来技術では、下段のタイムチャートに示すような誤判定が起きる虞がある。詳しく説明すると、出庫の後に入庫があった場合、出庫時のビームセンサの検知信号bのタイミングと入庫時のビームセンサの検知信号cのタイミングとが近くなり、2つの検知信号b,cを判別できない場合がある。この場合、次に検知される金属センサの検知信号Cは、ビームセンサの検知信号cではなく、ビームセンサの検知信号dとカップリングされてしまう。その結果、入庫ではなく出庫があったと誤判定されることになる。一度誤判定が起きるとそのまま誤判定が続き、金属センサの検知信号Dとビームセンサの検知信号eとがカップリングされ、入庫ではなく出庫があったと判定されてしまう。
以上の比較から分かるように、入出庫管理システム2によれば、駐輪場の入口と出口とで通路が共用されている場合であっても、金属センサ5と複数のビームセンサ61,62,63,64とによって、駐輪場へ入庫する自転車101と駐輪場から出庫する自転車102とを精度よく判別することができる。
ところで、駐輪場には、自転車だけでなく、原動機付自転車や自動二輪車を含むいわゆるオートバイが駐車される場合がある。自転車とオートバイとでは駐輪場所が異なり、それぞれに駐輪可能な上限台数が決まっていることから、それぞれ別々に駐輪台数をカウントすることが求められる。そこで、入出庫管理システム2には、入出庫を判別する機能に加えて、入庫或いは出庫する車両が自転車かオートバイかを判別する機能が付与されている。
金属センサ5は、ループコイル50の上を通過する物体の金属量に応じて検知信号の変化量に違いが生じる。図9は、金属センサ5の信号変化量と車種との関係を示す図である。ただし、信号変化量とは、物体が金属センサ5の上を通過したときの検知信号の最大変化量を意味する。通常、オートバイの方が自転車よりも金属量が大きいことから、図9に示すように、オートバイの方が自転車よりも信号変化量は大きくなる。よって、金属センサ5の信号変化量に予め閾値を設定しておけば、金属センサ5の上を通過した車両が自転車かオートバイかを区別することができる。また、信号変化量に適当な閾値を設定することにより、原動機付自転車と自動二輪車とを区別することもできる。
なお、金属センサ5の信号変化量が過大である場合や過少である場合には、二輪車以外の物体であると判断することができる。例えば、軽自動車が通過した場合の金属センサ5の信号変化量はオートバイのそれよりも明らかに大きい。また、人が通過した場合の金属センサ5の信号変化量は自転車のそれよりも明らかに小さい。よって、金属センサ5の信号変化量がオートバイのものと推定される信号変化量の上限値よりも大きい場合、ビームセンサ61,62,63,64から検知信号が入力された場合であっても、PLC4は、それらの信号を入出庫の判定対象から除外する。また、金属センサ5の信号変化量が自転車のものと推定される信号変化量の下限値よりも小さい場合、ビームセンサ61,62,63,64から検知信号が入力された場合であっても、PLC4は、それらの信号を入出庫の判定対象から除外する。
次に、入出庫管理システム2が適用される駐輪場の一例について説明する。駐輪場は、自転車を整理して収容するための自転車ラックを備える。本実施形態の自転車ラック10の構成は、図10及び図11に示される。図10は自転車ラック10の構成を示す側面図、図11は自転車ラック10の構成を示す平面図である。
自転車ラック10は、交互に並べて配置された下段ラック11と上段ラック12とを備える。下段ラック11と上段ラック12のそれぞれに、自転車検知センサ13,14が取り付けられている。下段ラック11に自転車104が載せられてロックされると、自転車検知センサ13がオンになる。上段ラック12に自転車105が載せられてロックされると、自転車検知センサ14がオンになる。自転車がラック11,12に搭載されたかどうか検知できるのであれば、自転車検知センサ13,14の種類には特に限定はない。
下段ラック11と上段ラック12のそれぞれには、ランプ15,16が取り付けられている。ランプ15,16は遠くからも目立つように、支柱を介して高い位置に設けられている。下段ラック11が空いているとき、ランプ15は点灯しているが(図11に示すランプ15B)、自転車検知センサ13がオンになると、ランプ15は消灯する(図11に示すランプ15A)。同様に、上段ラック12が空いているとき、ランプ16は点灯しているが(図11に示すランプ16B)、自転車検知センサ14がオンになると、ランプ16は消灯する(図11に示すランプ16A)。このように自転車検知センサ13,14のオン/オフによって消灯/点灯するランプ15,16によって、駐輪場の利用者は、遠くからでも空いているラック11,12を容易に見つけることができる。
図12は、上記の自転車ラック10を備える駐輪場200の構成の一例を示す平面図である。駐輪場200内には複数列の自転車ラック211,212,213,221,222,223,231,232,233が設置されている。これらは、自転車ラック211,212,213からなる第1ブロックと、自転車ラック221,222,223からなる第2ブロックと、自転車ラック231,232,233からなる第3ブロックとに分けられている。
各ブロックには、ブロック内の自転車ラックの混雑状況を示す表示盤210,220,230が設けられている。表示盤210,220,230には、各ブロックの自転車ラックから自転車検知センサ13,14の検知信号が入力されている。表示盤210,220,230は、検知信号から自転車ラックごとの混雑状況を判定し、例えば、赤(満車)、黄(空き少ない)、青(空き多い)の3色で自転車ラックごとの混雑状況を表示する。
図12に示す表示例では、表示盤210は、全ての自転車ラック211,212,213は満車であることを示している。表示盤220は、自転車ラック221は満車で、自転車ラック222,223には空きが少しあることを示している。表示盤230は、自転車ラック231には空きが少しあり、自転車ラック232,233は多くの空きがあることを示している。このような表示盤210,220,230が設けられることで、駐輪場200の利用者は、ブロックごと且つ自転車ラックごとの混雑状況を容易に把握することができる。
なお、図12には、入出庫管理システム2の設置例が示されている。この例では、入出庫管理システム2の手前(入庫側)に自動ゲート130が設けられている。自動ゲート130は入出庫管理システム2によって制御され、通常は空けられている。入出庫管理システム2により計数される駐輪場200内の駐輪台数が最大値に達した時、自動ゲート130は閉じられる。そして、駐輪場200からの出庫があったとき、自動ゲート130は再び開けられる。このような自動ゲート130が設けられることで、駐輪場200のキャパシティを超える台数の自転車の入庫を防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について詳述した。ただし、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上述の実施形態では4つのビームセンサ61,62,63,64が制御盤3に搭載されているが、ビームセンサの数は複数であればよい。つまり、少なくとも2つのビームセンサが入庫側から出庫側に並べて設置されていれば、駐輪場へ入庫する車両と駐輪場から出庫する車両とを精度よく判別することができる。ビームセンサの数を2つに限定する場合には、入出庫管理システム2の設置コストを抑えることができる。
また、上述の入出庫管理システム2は、車両が行き交う通路に設置することによって、通路を往来する車両の台数を計数する車両計数システムとして用いることができる。ここでいう通路は、駐輪場につながる通路には限定されず、自動車道、自転車専用道路、自転車歩行者道などの一般の道路を含む。
図1に示す入出庫管理システム2が車両計数システムであるとすると、例えば、入庫側を金属センサ5に対する通路100の第1方向とし、出庫側を金属センサ5に対する通路100の第2方向とすることができる。この場合、金属センサ5、第1ビームセンサ61、第2ビームセンサ62、第3ビームセンサ63、第4ビームセンサ64の順で検知信号がPLC4に入力された場合、PLC4は、メモリに記憶された第2方向への車両の通過台数(第2方向台数)を1台加算する。金属センサ5、第4ビームセンサ64、第3ビームセンサ63、第2ビームセンサ62、第1ビームセンサ61の順で検知信号がPLC4入力された場合、PLC4は、メモリに記憶された第1方向への車両の通過台数(第1方向台数)を1台加算する。
また、一般道のような通路には様々な種類の車両が往来するが、車両の種類によって金属量が異なる。このことに着目すれば、通路100が一般道であったとしても、金属センサ5の検知信号の変化量から車両の種類を判別することができる。車両計数システムのプロセッサは、金属センサ5の信号の変化量に基づき車両の種類を判定し、車両の種類ごとに第1方向台数及び第2方向台数を計数する。メモリには、車両の種類ごとに第1方向台数及び第2方向台数が記憶される。
以上のように構成される車両計数システムによれば、車両が双方向に往来する通路において、第1方向に向かう車両の台数と第2方向に向かう車両の台数とを区別して精度よく計数することができる。よって、この車両計数システムは、一般道における交通量調査に用いて好適である。
特に、電源を持ち運び可能なバッテリとする場合には、マット状の金属センサ5も、ビームセンサ61,62,63,64及びPLC4が搭載された制御盤3も、何れも持ち運び可能であるので、車両計数システムを任意の場所に容易に設置することができる。そして、設置した場所において目的を達成した場合には、車両の計数を必要とする別の場所に容易に移動させることができる。さらに、車両計数システムを持ち運び可能に構成することには、リースやレンタルにも対応可能になるというメリットがある。
2:入出庫管理システム(車両計数システム)、3:制御盤、4:PLC(処理装置)、5:金属センサ、5a:金属センサの検知範囲、10:自転車ラック、11:下段ラック、12:上段ラック、13,14:自転車検知センサ、15,16:ランプ、31:電源ユニット、32:ブレーカ、34:タッチパネル、52:金属センサユニット、61:第1ビームセンサ、61a:第1ビーム、62:第2ビームセンサ、62a:第2ビーム、63:第3ビームセンサ、63a:第3ビーム、64:第4ビームセンサ、64a:第4ビーム、100:通路、101,102,104,105:自転車、130:自動ゲート、200:駐輪場、210,220,230:表示盤、211,212,213,221,222,223,231,232,233:自転車ラック
Claims (8)
- 駐輪場への車両の入出庫を管理する入出庫管理システムであって、
前記駐輪場の出入口を通る通路の路面に前記通路の幅方向に設置されたループコイル式の金属センサと、
前記駐輪場への入庫側から出庫側に並べて設置され、前記金属センサの検知範囲内を通って前記通路を横断するようにビームを出力する複数のビームセンサと、
前記金属センサと前記複数のビームセンサとに接続された処理装置と、を備え、
前記処理装置は、
前記金属センサから検知信号が入力され、そして、前記入庫側のビームセンサから順に前記複数のビームセンサから検知信号が入力された場合、前記駐輪場への前記車両の入庫があったと判定し、
前記金属センサから検知信号が入力され、そして、前記出庫側のビームセンサから順に前記複数のビームセンサから検知信号が入力された場合、前記駐輪場からの前記車両の出庫があったと判定する
ことを特徴とする入出庫管理システム。 - 前記金属センサは、平坦なゴム製のマットの中にループコイルを埋め込んで構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の入出庫管理システム。 - 前記駐輪場内の前記車両の駐輪台数を記憶した記憶装置をさらに備え、
前記処理装置は、
前記駐輪場への前記車両の入庫のたびに前記駐輪台数を1台加算し、
前記駐輪場からの前記車両の出庫のたびに前記駐輪台数を1台減算する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の入出庫管理システム。 - 前記処理装置は、
前記金属センサの信号の変化量に基づき検知物体が二輪車かどうか判定し、
前記二輪車以外の検知物体は入庫及び出庫の判定対象から除外する
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の入出庫管理システム。 - 前記処理装置は、
前記金属センサの信号の変化量に基づき前記二輪車が自転車かオートバイか判定し、
前記自転車と前記オートバイとで別々に入庫及び出庫を判定する
ことを特徴とする請求項4に記載の入出庫管理システム。 - 通路を往来する車両の台数を計数する車両計数システムであって、
前記通路の路面に前記通路の幅方向に設置されたループコイル式の金属センサと、
前記通路の第1方向から第2方向に並べて設置され、前記金属センサの検知範囲内を通って前記通路を横断するようにビームを出力する複数のビームセンサと、
前記金属センサと前記複数のビームセンサとに接続された処理装置と、
前記第1方向への前記車両の通過台数である第1方向台数と、前記第2方向への前記車両の通過台数である第2方向台数とを記憶した記憶装置をさらに備え、
前記処理装置は、
前記金属センサから検知信号が入力され、そして、前記第1方向のビームセンサから順に前記複数のビームセンサから検知信号が入力された場合、前記第2方向台数を1台加算し、
前記金属センサから検知信号が入力され、そして、前記第2方向のビームセンサから順に前記複数のビームセンサから検知信号が入力された場合、前記第1方向台数を1台加算する
ことを特徴とする車両計数システム。 - 前記処理装置は、
前記金属センサの信号の変化量に基づき前記車両の種類を判定し、
前記車両の種類ごとに前記第1方向台数及び前記第2方向台数を計数する
ことを特徴とする請求項6に記載の車両計数システム。 - 電源としてのバッテリをさらに備え、
前記金属センサは、平坦なゴム製のマットの中にループコイルを埋め込んで構成され、
前記複数のビームセンサは、前記処理装置とともに制御盤に搭載され、
前記金属センサ及び前記制御盤は、前記バッテリとともに持ち運び可能である
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の車両計数システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021019124A JP2022122059A (ja) | 2021-02-09 | 2021-02-09 | 入出庫管理システム及び車両計数システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021019124A JP2022122059A (ja) | 2021-02-09 | 2021-02-09 | 入出庫管理システム及び車両計数システム |
Publications (1)
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JP2022122059A true JP2022122059A (ja) | 2022-08-22 |
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ID=82933153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021019124A Pending JP2022122059A (ja) | 2021-02-09 | 2021-02-09 | 入出庫管理システム及び車両計数システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022122059A (ja) |
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2021
- 2021-02-09 JP JP2021019124A patent/JP2022122059A/ja active Pending
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